Tuberculinum Bovinum(ツベルクリナム/結核菌)

Tuberculinumの勉強を始めよう。

私が使っている製剤は、一般に市販されているものとは少し違う。
この製剤は獣医外科の教授を通じて入手した。

ペンシルベニア州では、結核のために美しい牛の群れが、屠殺されなければならなかった時期があった。
私はペンシルバニア大学の獣医外科医を通じて、この屠殺された牛から結核腺をいくつか入手した。
この中から最も可能性の高い標本を選んだ。

これは、Boericke & Tafel社によって6Cまでポテンシー化され、それ以降は、スキンナーの機械で30C、200C、1000C、さらに高いポテンシーまで準備された。
この製剤を私は15年間使い続けており、多くの友人たちにも分けてあげている。

この製剤の効果を観察することから、私はヘリング著の『ガイディング・シンプトン』に綴込みをしてメモしており、それをTuberculinumを使用する際の指針としている。

Tuberculinumが単にノゾーズであるという理由からや、ノゾーズを使用する際に一般的に広まっている考え方で、私は使用していない;病気のための病気の産物であり、病気の結果だという考え方が、ノソーズを使用する際の一般的な考え方になりすぎているのではないかと私は危惧している。

梅毒に関連するものはすべてSyphilinumで治療しなければならず、淋病に関連するものはすべてMedorrhinumで治療しなければならず、乾癬に関連するものはすべてPsorinumで治療しなければならず、結核に関連するものはすべてTuberculinumで治療しなければならないと教えられ、広まっている所がある。

それは単なるイソパシーであり、不健全な教義である。
それはホメオパシーのより良い考え方ではない。健全な原理に基づいていない。

今世紀に蔓延しているヒステリックなホメオパシーに属するものだ。
しかし、そこから多くの良いものも生まれている

他の薬と同様、結核の症状に合わせて結核菌を処方できるように、プルービングが行われることが望まれる。

それは、SilicaやSulphurのように、非常に深く根ざした体質からくる病気の産物だからである。それは、生命に深く入り込む。

それは、抗ソーラであり、長く作用し、他のレメディよりも深く体質に作用する。
そして、最も深いレメディが数週間しか効かず、レメディを変えなければならない場合、このレメディが、適応するレメディの一つとして入ってくる。

このレメディを、Psorinumの一種と考えるのがよいだろう。

このレメディの最も顕著な用途の一つは、間欠熱である。

間欠熱の最も頑固な症例の中には、SilicaやCalcareaのような、より深部に作用するレメディウムなどが示されていても、再発し、持続し、再発を繰り返すものがある。

作用し、熱が下がっても、数週間すると、寒さにさらされたり、隙間風にさらされたり、疲労したり、精神的な労作をしたり、食べ過ぎたり、胃の調子を崩したりすることによって、この熱病が再発する。

Tuberculinumが必要な場合とは、これらの状況のいずれかが、このような頑固な間欠熱の症例が再発するときだ。

患者が肺結核になりつつあり、外に出て外気に触れ、間欠熱が出た場合だ。

彼は虚弱体質で、不定愁訴は再発する傾向があり、よく選ばれたレメディーは長くはもたず、最初はよく効いても、すぐに症状が変わる。

よく選択された治療薬が効かない場合、Tuberculinumは示されない。
「よく選択された」というのは相対的な表現であり、人の意見を多く含みすぎる。
症例と関係がないのに、よく選択されていると思われることがある。
よく選ばれたレメディが作用してから、衰弱しやすい体質を示し、生命力の弱さや根深く居座った傾向ために、よく選ばれたレメディが続かない場合はじめて、このレメディが適合することがある。

このような症例は、たとえ病気の証拠がなくても、結核性であることが多い。

バーネットは、何度も確認されているある考えを述べた。
喘息の遺伝がある患者、あるいは両親が喘息で死亡した患者は、生命力が弱いことがよくある。
彼らは遺伝傾向を免れない。

常に疲れている。
病気にかかりやすい。
貧血になりやすい。
神経質で、蝋のような、あるいは青白い顔。

バーネットは、このような体質を「消耗性」と呼び、このレメディを日常的に使用しており、細かい症状が一致すれば、これらの条件を満たすこともある。

肺結核の遺伝がある人や、衰弱して貧血気味の人。

多くのカルテに目を通すと、このレメディーは、症状の乏しいそのような状態に対して何度も投与されているようであり、その記録を信じることができるならば、肺結核の遺伝があるそのような貧血状態の体質に対して、よくバランスをとる。

Tuberculinumが示されていないが、遺伝に加え症状が一致している場合には、そのレメディの適応があるうる。

Tuberculinum Bovinumを10M.、50M.、100Mポテンシーで、長い間隔をおいて、それぞれのポテンシーの薬をを2回ずつ投与すれば、結核を受け継いだ子供や若者は皆、その遺伝から逃れ、免疫力が回復するだろう。

アデノイドや首の結核性腺のほとんどの症例を治癒する。

私が使用する際に導いてくれたノゾースについて説明しよう。

患者が治療を受けている間、見たことがある精神面の症状や、プルービングで明らかになった精神面の症状、そして結核の毒素によって患者が中毒を起こした時に、しばしば目にした精神症状も、多くの愁訴に属するものも、全てTuberculinum によって治癒されている。

多くの不定愁訴に絶望感が見られる。

頭脳労働を嫌う。夕方から深夜まで不安。発熱中の不安。発熱中にお喋りになる。

生きることを嫌う。コスモポリタン。夜中に苦しく、しつこく考え込む。

夜間、思考が次々に湧いて、押し寄せる。これらは一般的な精神面の特徴であり、レメディが処方されたときによく起こる。

肺結核にかかったことのある人、衰弱した状態にある人、間欠的な発熱が続いている人、このような精神症状がある人には、Tuberculinumを考えると良い。

患者が結核の毒素の影響を強く受けている場合、消耗熱で発熱中に多弁になるのは、よく見られる特徴である。

徐々に元気がなくなり、適切な治療法が見つからないし、一時的にしか楽にならなかったりする。常に変わりたい、旅行したい、どこかに行きたい、違うことをしたい、新しい医者を見つけたいという欲求がある。

旅行願望、コスモポリタンな思考状態は、Tuberculinumを必要とする人に強く属している。

それは臨床経験上、非常によく現れる; Calcareas系、特にCalc. Phos.においてよく見られ、いつもどこかに行きたがる。

このような状態は、狂気に落ちてしまいそうな人、長引く病気にかかっている人の状態である。狂気の境地にいる人。

確かに、肺疾患と精神異常は変換可能な状態であり、どちらにもなりうる。

治療を受けて治癒し、肺の結核症を無視しただけで、最終的には精神異常に陥る症例が多くある。

精神異常の治療を受けていた人が、肺結核を起こして死亡、それは、その本質の根深い特徴を示す。 知性面の症状と肺の症状は互換性がある。

Tuberculinumは、最も激しく、最も慢性的な周期性頭痛、周期性神経性頭痛を治療する。

毎週来る:2週間ごとに来る:不規則な周期性は、湿気の多い天候、過労後、精神的興奮、過食、胃の不調などの特定の条件下で生じる。

Tuberculinumは、症状が一致すれば、この慢性周期性頭痛の傾向を断ち切る。

優れた医師の手にかかれば、患者の慢性的な体質性頭痛が治まってから、痩せて衰弱する傾向があることが観察できる。

どんどん変化する; 咳が出る; 頭痛は取れたが、患者は弱ってくる。
そのような場合はいつでも、Tuberculinumが最も有用な治療薬となる。

新しい症状が現れ、新しい臓器が影響を受ける。

全身が打撲したような痛み。骨の痛み。
眼球のうずくような痛み、触られることに過敏、眼球を横に向けると痛む。

長い間、結核の弱さを感じている人、結核状態、頭部に冷や汗をかく人。

この事はCalcareaのプルービングで浮き彫りにされ、喘息になりかかっている人は多くの場合Calcareaで治っている。

TuberculinumとCalcareaの関係は非常に近い。互換性がある:つまり、一方をしばらく使用してから、もう一方を使用する。どちらも深く作用するレメディである。

SilicaもまたTuberculinumと密接な関係があり、Calcarea, Tuberc. Silicaとケイ素系は、同じように生命の奥深くまで作用する。

『ガイディング・シンプトン』に「頭に鉄の輪がかかったような痛み」と書かれている。
鉄の輪。鋭い切られるような痛みを頻繁に伴う頭痛。頭痛は動くと悪化する。

『ガイディング・シンプトン』には、
「不機嫌で、無口で、イライラしている」という精神状態、
「夜間は非常に落ち着きがない。姉は結核性髄膜炎で死亡した」
とある。
その症状はバーネットが見出したもので、水頭症が治っている。

何年も前、ビーグラー医師は結核性髄膜炎をTuberculinumで治している。
多くの場合、結核性髄膜炎や脳の結核性疾患を初期の段階で治す。

寒くなると顔が赤くなり、暑くなると紫色になる。
あらゆる食物を嫌う。肉が食べられなくなるほど嫌悪感。
寒さと暑さの間の喉の渇き、大量の冷水を好む。

頭部が非常に肥大していた滲出液を伴う結核性髄膜炎を治した。
冷たい牛乳を欲しがる。

かすかな感覚を伴う腹部の空虚感。腹部と胃の不安感は、 Sulphurの感覚によく似ている。
食欲に駆られ、空腹感がなくなる。
これは、Sulphurが効かなかった後、Tuberculinumで治している。

肺結核に罹りかけている人は、憔悴が顕著であることは誰もが知っている。

憔悴は、肺結核の徴候が現れる前に始まることが多く、徐々に筋肉が失われていく。徐々に衰弱し、徐々に疲労が増す。

これは、症状が一致すれば、Tuberculinumの突出した所である。「もしも症状が一致すれば」「症状が一致する場合」それは常に顕著に目立つ。

もちろん、症状が数個しっかりとある場合でも、Tuberculinumで治ったと言われることはあるが、臨床の実践としては称賛できない。

脳や髄膜の結核性疾患では、便秘に悩まされるのが一般的である。
便が大きくて硬い、または便秘と下痢が交互に起こる。
これはよく知られた臨床現場の事実である。
便秘はTuberculinumの大きな特徴である。

「便秘、便が大きく硬い;その後下痢。
肛門のかゆみ。
朝食前の吐き気を伴う突然の下痢。
鼠径腺が膿んでおり、目に見える。
慢性の下痢における過剰な発汗。」

その症状はバーネットによって引き出された。
それは臨床的な症状に過ぎない。
バーネットはこの局面にこだわった;

「腸間膜癆」
「左脇腹の腫れ、右側も同様、走ると脇腹が痛む。
だるく、話す気にならない。
神経質で過敏。
寝言;歯ぎしり。
食欲不振。
手が青い。
あちこちに硬くなった触ってわかる腺。
太鼓腹。
脾臓の部位が膨れ上がる。」

それはバーネットの臨床例の一つだった。
それはバーネットのBacillinumで治っている。
ほとんどの場合、彼はBacillinum200Cを使っていたそうだ。

朝、下痢でベッドから起き上がるのは、Sulphurの一般的な特徴である。
それは、肺結核や肺結核に移行する患者によくみられる特徴である。
肺結核が進行すると、下痢でベッドから飛び出す;
あるいは、下痢は24時間のどの時間よりも朝に悪化する。

この事はTuberculinumが治している肺結核によく見られる特徴であり、臨床症状ではあるが何度も検証されている。

一般的な緩み。性器が衰弱し、垂れ下がる。陰嚢の弛緩。
月経が早く来すぎ、多すぎ、長引く。無月経。月経困難症。
寒気の前や最中に咳が出る。
窒息;暖かい部屋で服を着る。肺尖の結核性沈着(左)。
月経時に子宮が垂れ下がり、重くなり、弛緩して、内側が外に出てくるような感じになる。

夕方、寒気が起きる前に、乾いた空咳が出る(Rhus t.)。
空咳は、寒気の間と発熱の間に続くことがあるが、咳によって寒気が起きることがわかる。

この患者は、レメディによっておそらく何度も治っていることだろう。
間欠熱は、よく選ばれたレメディーによって、何度も治っている。
熱はレメディーの作用ですぐに治まるが、前述したように、わずかな露出でまたぶり返す。

さて、3、4、5週間の終わり、しばしば2、3週間が過ぎた頃に、患者は言う。
「咳のせいで、また前の寒気が戻って来るって、わかっているさ。」

以前のレメディーはうまくいっていないのだ。
十分に深く作用せず、十分に長く作用しない。

ホメオパシーのレメディーが本当に病気の状態を治すことができれば、そのレメディーはその状態を保持し、再び症状が現れたときには、同じレメディーを指示し、おそらくポテンシーを変えるだけでよいだろう。

同じレメディが処方される; だが、カゼが再発するたびに新しいレメディが処方される場合は、Tuberculinumを示す。

Calcareaは、一旦カゼを治しても、次にカゼがぶり返すと、また別のレメディーを要求し、そのまた次のレメディーを要求し、何度もカゼをぶり返す。

おそらく、多くの場合、また同じレメディーを求めるだろう。

変わり続ける。
その非常に変化し、満足できない症状像は、この薬を強く示している。

暖かい部屋で窒息する。

冷たい風の中、車に乗っている時だけ、呼吸が楽になる。
冷たい風の中、車に乗っている時以外、肺結核患者は快適さを見いだせない
ーこれは稀な症状であるが、注目されるべきだ。

これは、故バッファロー・グレッグに特に顕著な症状であった。
彼は湖畔の冷たい風の中を、何時間も走り回っていた。
Arg.nit.も多くの場合、それを緩和するが、この事はTuberculinumの強い症状である。彼は最終的に結核で亡くなった。

深呼吸をしたがる。外気を求める。
ドアや窓を開けたがる。
部屋で冷や汗をかいて座っているが、外気を吸いたい、新鮮な空気を吸いたい。
風邪をひくし、風に過敏なので、冷や汗をかいていると、風に当たれないが、新鮮な空気や外気を欲する。

特に、結核性沈着が左肺尖から始まる場合、この徴候は多くの観察者によって確認されている。

「大変な乾いた咳。ひどく、乾いた、震えるような咳」は、
肺結核に関係なく、ボードマンが気づいた症状である。
痰は濃く、黄色で、カタル性疾患ではしばしば黄緑色である。

初潮の月経量が抑制されている少女の空咳。

一度や二度や三度発症し、患者は黄色く、やつれて、疲れやすく、空咳をし、胸が怪しくなる。
結核菌の沈着がそれほど進行していなければ、Tuberc.は病気の進行を止めることができる。
Tuberc.は、結核を受け継いだ人に、結核が始まる前に服用すると、しばしば免疫を与える。
それは体質を免疫性にする。

バーネットが記録したもう一つの顕著な特徴は、白癬である。

バーネットは、白癬は疥癬を遺伝した人に、よくできるものだと考えていた。
彼は、白癬は肺結核に近づいている兆候であり、肺結核を遺伝した人によく見られる特徴であると考え、Bacillinum200Cを使用した。
彼はこれを、白癬を患うすべての子供に、日常的な治療薬として使用していた。

夕方に脱力感に悩まされる患者。
夕方に脈が速くなる。
何年も前から毎晩、脈が速いことに気づいている。
夕食後の動悸。

眠ろうとする時や、睡眠中に、筋肉が突っ張る。
右肘のリウマチ性疼痛。
骨と骨膜の打垂れるような痛み。
休息中の四肢の痛み、引きつるような痛み、歩くと改善する。

このレメディの強い特徴は、痛みや疼きが動くことによって改善することである。

私は、Rhusが一時的にしか作用しなかったり、作用しなかったりした場合に、この手足の痛む苦痛を何度も見てきた。
Rhusがレメディであるように見えたが、その作用を保持するのに十分な深さがなかった。

Rhusが表面的に指示された場合、あるいは障害の深い作用、深い遺伝、疲れやすい体質、慢性的な性質がRhusの作用を妨げ、Tuberc.がこれらの症例を治癒する。

特に、肺結核の体質を受け継いでいる簿記係や商店主の女性に多い。

湿気の多い気候の間に、雨天の時、嵐の間、天候が変化した時、天候が寒くなった時に、痛みや疼痛が起きる。
このような場合、Rhusのようなレメディ ーが失敗した後、Tubercが治癒す流。
患者は動きで改善し、歩くと改善し、休息すると悪化する。

座っていると痛みがひどくなるので、旅行したくなったり、歩きたくなったりする。
休息中、手足が引きつるような痛みがあり、歩くと改善する。
夕方就寝中、左足と脚が冷える。
休息中に手足に刺痛。
手足の関節に彷徨う痛み。全身の痛み、しかし主に下肢の痛みがある。

休息中、骨や神経が痛むような、引きつるような、裂けるような痛み; 歩くと改善する。
下肢の骨の痛み。動き始めのこわばり。
打撲した関節の痛み。
痛みはすべて熱で改善する。
大腿の引きつるような痛み。
手足の刺すような痛み。
落ち着かない。
夕方、下肢がこわばり。
体を動かすと悪化する。

不定愁訴は立つと悪化する;動かねばならない。
この事は、このレメディ同様Sulphurにも顕著に現れる。

間欠性発熱は、休息中に手足の引っぱられる感じを伴う。
寒気は午後7時に起きる。
夕方に寒気が起きる。
喉の渇きを伴い、午後5時に寒気が起きる。
寒気の前、寒気が起きている間の咳、発熱中の嘔吐。
すべての段階で体を覆いたがる。
悪寒を伴う過剰な熱気。
再発性間欠性発熱。

寒気の前の夕方や、寒気の最中に手足が引きつる。
手足が引きつるので、患者は寒気が来るのを知っている。
夜11時に悪寒。寒気、発熱、発汗のすべての段階で、体を覆わなければならない。
悪寒は発熱に及び、少しでも覆いを外すと発汗する。

骨膜の痛みを伴う頭骨の痛みがあり、それはRhusのように動き回ることで改善する。
動くと改善し、じっとしていると悪くなる。

頭脳労働から発汗する。汗でリネンが黄色に染まる。
睡眠中の熱と発汗。寝汗をかくのは肺結核によく見られる特徴である。
皮膚に蟻走感。

このレメディーは、皮膚の結核性発疹を治している。
このレメディーは、結節性の赤い紫色の発疹も治している。
患者はいつも火のそばに座っていたがる。
寒いとかゆくなり、火にあたるとよくなるが、掻くと悪化する。
天候の変化、特に寒さや湿った天候に敏感で、時には暖かい湿った天候や雨天にも敏感である。
嵐の前はいつも悪化する。

天候が変化するたびに電気を感じる。
寒くなると、あらゆる症状の痛み、苦痛、苦しみが襲ってくる。
さまざまな症状が治癒した患者における症状の一覧は、『ガイディング・シンプトン』で調べることができる。

周期性はこのレメディの強い特徴であり、天候の変化に敏感である。
失神発作、少し歩いただけで衰弱する。

体質的な頭痛や、45年間続いた周期的な頭痛が治っている。
老人の周期的な不定愁訴も治っている。

痛みは、時おり移動する。
その痛みは、縫われるよう;摘まれるよう、痙攣するよう、さまようよう。
そして常に、寒さと冷たい湿った天候から悪化する。

Tarentula Hispanica(タランチュラ/コモリグモ)

この恐ろしい毒は、衰弱以外では決して使ってはならない。
このレメディーの神経症状はほとんど筆舌に尽くし難く、その数は多すぎる。

不安と落ち着きのなさは、状態全てにに共通する言葉だ。それはArs.によく似ている。不安は時に精神に、時に全身に、時に手足や胃に感じられる。

循環器系の不安が強い特徴だ。緑、赤、黒などの色に対する強い嫌悪感。道徳的に堕落した想像がプルービング全部を通して現れる。羞恥心の喪失。

走り回りたい、踊りたい、飛び跳ねたい。本当に素晴らしい踊りをする。音楽がすべての症状を改善することもあれば、悪化させることもある。音楽で激しく興奮する。

著しく痩せていき、時には肉が落ちると言うこともある。全身の皮膚に何かが這うような感じがする。身体の一部または四肢の麻痺。

震えとピクピクする痙攣。シドナム舞踏病によく似た外観を持ち、それゆえ、音楽によって改善するコレラを治している。しかし、音楽によって悪化する場合も治る。

手足の極度の落ち着きのなさはArs.のようであり、Ars.のように深く作用する薬であり、よく選ばれるように見えるArs.が失敗した場合に、治ることもあるる。不安、落ち着きのなさ、腕、脚、体幹、頭の絶え間ない動き。Ars.やLyc.と同様に、夕方、寝る前のベッドで手足が落ち着かない。

体や手足の痛み、骨の痛み、腕や関節の痛みに満ちている。周期性が非常に顕著であるため、手足の落ち着きのなさ、骨の痛み、刺すような痛み、不安感を伴う間欠的な発熱、特にこれらが夕方に起こり、発熱が一晩中続く場合には、このレメディーが来る。

夕方に寒気がしてから、汗をかかずに発熱するのが顕著な特徴である。

患者自身は常に寒さに敏感であるため、手足の痛みは、冷たい空気の中や寒くなることで悪化する。

寒く湿気が多い天候は、症状全てを悪化させる。寒くないときに戸外を歩くと、ほとんどの症状が改善する。外気は症状を改善し、揉むと改善する。

四肢が弱い。腸と膀胱が非常に痛い。灼熱感は強い症状で、多くの部位に現れるが、特に直腸、手のひら、足の裏、子宮に現れる。ヒステリー女性用の高レベルのレメディーの一つである。

睡眠中に歩く傾向がある。過度の知覚過敏;すべての症状は、悲しみや興奮によって悪化する。舞踏病の症状があるときは、歩くよりも走る方が得意である。

記憶障害。大きな過敏性。ヒステリー症状では音楽を聴くとよくなる。彼女の動作は滑稽で、その行動は淫乱でさえある。音楽で大興奮;疲労で倒れるまで歌う。キツネのような狡猾さと破壊性。脚が落ち着かず、脅迫的な言葉を伴う精神異常の発作が起きる。

質問されても答えない。侮辱されたと想像することが多い。大きな悲しみを伴う痴呆症。歌ったり、踊ったり、泣いたりして興奮する。怪物、動物、顔、昆虫、幽霊などが見える。部屋の中に他人がいる。Tarentulaの患者はあらゆる種類の病気のり、特に失神を装う。自分の病気を想像するだけでなく、病気でないのに病気のふりをする。

赤、緑、黒などはっきりした色を嫌う。自分の髪を引っ張り、両手で頭を押さえる。絶えず不平を言い、脅す;l看護婦や付き添いを脅す;手で頭を殴り、体を殴り、付き添いや親友を殴る

暴力はこのレメディの強い特徴である。怒りを伴う暴力。衣服を引き裂く。慰めると、さらに泣く。

精神症状は食後の夕方に良くなる。多くの身体症状、特に発熱性疾患は、夕方に悪化する 。

暗闇で横になり、話しかけられたくないという願望がある。多くの非常識な考えがある。そのひとつは、襲われることを想像して隠れること。矛盾からくる怒り。

めまいの発作が頻繁に起こり、地面に倒れ込むほどである。めまいは夜中に起こる;階段を下りる時。頭に血が上り、物を見る時に目を固定することで、めまいがする。

頭の症状も非常に多い。頭のゆがみや突っ張り。常に頭を何かにこすりつけ、ベッドでは枕にこすりつけることもある。頭を左右に、バタバタ動かす。

頭がハンマーで殴られるような感覚。頭の灼熱感。夕方の頭痛;朝の起床時の頭痛。目が開けられない。頭を前に曲げると悪化する。痛みは強く、しばしば頭のあちこちをさまよう;後頭部とこめかみが同時に激しく痛む。

目は痙攣して大きく開き、見つめている。通常、右目の視力が低下する。右目の激しい痛み。目に砂や破片が入った感覚。目のかゆみ。灼熱感、右目の悪化。

光恐怖症は顕著である。そのため、右目がより影響を受けることがわかるだろう。体の多くの症状は右側に限られている。

耳から分泌物が大量に出る。耳の激痛。耳介の刺痛。聴覚が鈍い。右耳の鈍痛;右耳の引き裂けるような痛み。耳鳴りとめまい。朝の起床時に耳鳴りがする。右耳が最も影響を受ける。

鼻のカタルの症状が多い。乾燥と灼熱感;コリーザを伴うくしゃみ、鼻からの出血。急性および慢性の鼻症状は右側で悪化する。

顔面が病的に見え、恐怖の様相を呈する。

歯が引き裂かれるような痛み。下顎角の歯が抜けるような痛み。

咽頭と扁桃に炎症があり、右側に悪化する。右扁桃の痛みが耳まで及ぶ。

咽頭の撃つような痛み。嚥下時の痛みと狭窄。ジフテリアが治った。咽頭が外側に大きく腫れ、高熱がある。

特に肉類を嫌うが、生食は好む。

冷たい水を好む。吐き気と嘔吐。苦いゲップ。胃の中が空っぽになる感じがあり、胃の中の不安感もある。取った食物をすべて吐く。胃の焼けるような痛み。

腹部の灼熱感が腸まで広がる。直腸の灼熱感。脾臓の鋭い痛み。
肝臓は触ると痛み、腫れている。腹部の両側が痛む。腹部が鼓腸で膨満する。疝痛が多い。腹部、肛門、膣に同時に痛みが走る。

タレンチュラの毒を受けた女性は、腹部と子宮に子宮筋腫が見つかった。下腹部の激痛。

瀉下薬や注射で便意を催すことができなかった後、この薬は最も恐ろしい、驚くべき便秘を治した。便秘の症状としては、寝返り、不安感、落ち着きのなさ、左右に転がる、枕に頭をこすりつけるなどが挙げられる。

便意がない。血便が多い。直腸に痛み、ヒリヒリ感、しぶり腹、腹部の疝痛がある。非常に困難な便。吐き気と嘔吐を伴う下痢もある。

髪を洗ってから、下痢を起こし、それは黒っぽく不快臭がある便を伴う。

多くの中毒症状が見られる。尿に糖が出ていたが、これで糖尿病が治った;その糖尿病は悲しみ、不安、脱力感、体中の打撲痛を伴う。

咳をすると不随意に排尿する。腎臓の痛みが多い。非常に排尿困難であったが、これで腎疝痛が治った。病態は膀胱炎によく似ており、これで膀胱の炎症が治った。

これらの一般的症状と同様に、膀胱の痙攣性作用;痙攣性尿閉;衰弱と糖分を伴う多量の尿がある。尿道の痛み、排尿後、引っぱられるように痛い。尿に多量の砂が混じり、尿は泡状である。

性欲は制御不能で、自分自身と性衝動を制御する欲求がない精神状態にあるようである。自慰の後に、前立腺のトラブルが起こる。

精液の排出;精液は血性;性器の痛み;精巣の弛緩と痛み;鼠径部の痛み;陰茎の腫脹;両睾丸の腫瘍;腫脹を伴う精索と精巣の痛み;精索の引っぱられるような痛み。

女性においても、激しく、制御不能な性的発情がある。

月経が早く来すぎ、量が多い。性器の激しいかゆみが膣の奥まで達し、夜間に悪化する。子宮の痛みと激しい痙攣。女性の色情症はこのレメディーで治った。

性欲が強く、その後解消されることはない。性器の極度の知覚過敏。子宮筋腫を治した。筋肉の大きな弛緩と子宮の変位。骨盤の強い圧迫感。子宮の灼熱感;子宮の腫脹および硬化。

吐き気と嘔吐を伴う、子宮の灼熱を伴う激しいけいれん。子宮は圧迫に非常に敏感である。子宮の収縮痛は、陣痛のようで、流産によくみられる。性器に、撃たれるような痛みがある。

気道の病訴に非常に有用なレメディである。

粘液を吐き出そうとして、喉頭や気管を常に掻きむしる。声枯れおよび嗄声;会話時の声枯れ。喉頭および気管の乾燥感。喉から胸にかけての灼熱感。

咳の症状に非常に富んでいる。乾いた頻繁な咳、夕方に悪化する、乾いた痙攣性の咳で、痰を出そうとするたびに嘔吐し、咽頭痛を伴う咳;不随意排尿を伴う咳;喉頭および気管支の痛みを伴う咳;夜間の咳。

朝にまた、乾いた咳が出る。朝、濃い黄色の痰を伴う緩い咳が出る。

心臓疾患で見られるものと非常によく似た呼吸困難、あえぎ呼吸や窒息性カタルによる胸部の圧迫などがある。腕を上げたときや左側に寝たときに胸が圧迫される。リウマチ性疼痛。胸部の多くの痛み。

多くの心臓の症状がある。僧帽弁雑音と不整脈を伴う心臓の震え感を伴う心悸亢進、心臓の極度の不安。心臓の鼓動が激しくなる。 実際は怖がっていない時に、恐怖からのように心臓が突然ドキドキする。

絶え間なく空気が欠乏し、常に空気を欲しがり、新鮮な空気を吸いたいと思う; 心臓が圧迫されるような感覚。

これは狭心症を治しており、これには、狭心症のような多くの心臓の症状がある。

背中、特に首の後ろと肩甲骨の間にできもの、膿瘍、癰がある。
腰部の激痛。肩甲骨下の激痛、動くと悪化する。

背中全体のリウマチ性疼痛。肩甲骨の痛み。首がこわばり、動くと痛む。脊柱の痛み、または脊柱の炎症に優れたレメディであり、圧迫すると悪化し、触ると悪化する。

四肢の症状は全て上げるには多すぎるので、ごく一部を紹介する。
脱力感、しびれ、落ち着きのなさが常にある。リウマチ痛が多い。四肢の痛みが強く、衣服の重さに耐えられない。上肢の重苦しさとしびれ。

圧迫されたような腕の痛み。心臓の痛みと肩の多くの痛み。灼熱痛が非常に多い;リウマチ性の引き裂かれるような痛み。神経過敏のため、常に手を動かし、指を摘まなければならない。

左上肢と右下肢のしびれ。動作時に背中に痛みを伴う下肢の麻痺。下肢が落ち着かず、常に泣きたくなる(Ars.)。

夕方に疲労と痛み。下肢にしびれがあり、筋肉が引きつるように変化する。下肢の落ち着きのなさ、間欠性発熱において寒気がする時の痛み。

夜間の臀部の硬い痛み。夕方、座っていると臀部と尾骨が痛む;飛び跳ねたい強い欲求。午前6時から夕方まで続く臀部の痛み。歩くと包帯を巻かれたような大腿部の痛み、大腿部の撃たれたような痛み。

脚を絶えず動かしている;脚が重い;脚の打撲痛;右のアキレス腱の撃たれたような痛み、夕方には床に降りて歩かなければならない。椅子から椅子へ、ベッドからベッドへ、床を歩き、それはArs.のようだ。さらにもっとArs.のようなのは、椅子から椅子へ、ベッドからベッドへ、床を歩くことだ。

真夜中前の不眠が非常に顕著。

痒い、噛まれたような痛み、全身に何かが這い回る感じがし、特に手足に顕著である。

かゆみと灼熱感。Ars.やSulph.が効かなかった後の、四肢などの乾燥したかゆみのある湿疹を治している。非常に作用が深く、長く作用するレメディーで、皮膚病には最も有用なレメディーである。

Valeriana(ヴァレリアナ/吉草)

このレメディは、興奮しやすい女性や子供の多くの神経症やヒステリーの現象、心気症患者の病訴を治す。

ひどい神経の興奮、高揚、ヒステリー性拘縮、震え、動悸、浮遊感、発作性呼吸、縫われるような痛み、四肢の緊張、痙攣、単攣縮、ヒステリー球。

胃から暖かいものが上がってくるような感覚があり、発作的な息苦しさを感じる。神経が全て苛立つ。全感覚が全て過敏;ひどく神経質で落ち着きがない。

これらの一般的な症状はすべて安静時に現れ、動いたり、移動することによって緩和される。失神しやすい。軽い労作で症状が現れる。病訴はコロコロ変わり、痛みはあちこちをさまよう。

脊椎の炎症で、運動によって改善し、多くの労作によって悪化する場合に生じる、多くの何でもない神経症状に対する優れたレメディーである。このような場合、労作により頭痛が起こる。休息中に全身に刺すように痛みがある。

精神状態はしばしば恍惚状態またはヒステリー状態である。精神状態や観念が急速に変化する。精神症状は夜間に現れ、イメージや、動物、人が見える。精神状態は、ある種の極端な活動、緊張、興奮状態であり、一つの主題から別の主題へと移る。

考え違い;自分が誰か他の人であると思い、ベッドの端に移動して場所を確保する;動物が自分の近くに横たわっていると想像し、怪我をするかもと思う。夕方、暗がりで恐怖を感じる。暗がりで症状が悪化する。大きな悲しみと苛立ち。不機嫌で、苛立ちやすい。精神症状は休息中、座ったり横になったりしている時に現れ、歩き回るとそれは消える。

前かがみになると眩暈がする。空中に浮いているような軽い感じ。

夕方、休息中に激しい神経性の頭痛が起こり、動くと改善する。頭部に麻痺したような痛み。刺すような、引き裂かれるような痛み。頭が非常に冷たくなる感覚。太陽の熱や光にさらされると頭痛がする。野外や風通しのよい場所で悪化する。額および眼球の痛み。頭皮の緊張と収縮。頭頂部に氷のような冷たさがある。

野性的な目つき。暗闇の中で目の前に閃光が走る。朝、目が圧迫される。目の痛み。視力が非常にいい。

聴覚がさえる。耳鳴りがする。シュッという音や耳鳴り。

顔が赤く、野外で熱くなる。顔面や歯に縫われるような痛みがある。顔面に突然痙攣性の痛みが起きる。筋肉がひきつり、顔面に引かれるような痛みがある。顔面神経痛、これは休息中に悪化する。

厚い苔がある舌;腐敗した味。起床時に口の中が平らである。

唾液分泌と嘔吐を伴い、喉に糸が垂れているような感覚。吐き気を伴い、貪るような飢餓感。症状は胃が空っぽの時に悪化し、朝食後に改善される。

断食から起きる病訴。腐った卵のような排泄物、朝。腐った液体のゲップ。吐き気、失神、体が氷のように冷たい。母親が怒った後、子供に授乳すると、子供はすぐに吐く、子供は塊の凝固したミルクの塊を吐く。

腹部の膨張。腹部の切れるような痛み。疝痛。晩に床で、或いは夕食後に起きるヒステリーの女性のけいれん。

乳児の凝固した乳を伴う水様性下痢。小児で腹部の痙攣とテネスムスを伴う、緑がかった乳頭状の便と血液。便の中に寄生虫がいる。尿を出そうとするとき肛門が突出する。

神経質な女性の多量の頻尿。尿の沈殿物が赤や白っぽくなる。

月経は遅く、少量である。

眠りに入る時に喉が詰まる;窒息するように目が覚める。呼吸は、止まるまで、より浅く、より速くなる:その後、発作中に、すすり泣こうとすることで、呼吸を整える。(Ignatia,Ox.ac.と比較)。

ヒステリックで非常に神経質な女性の発作的な呼吸。ヒステリー球。

胸に刺すような痛み。胸が圧迫され,咽喉にしこりができる。右胸と肝臓に刺すような痛み。心臓に刺すような痛みがあり、脈が速く、小さく、弱い。

安静時に背中の小さい部分に痛みがあり、歩くと改善される。肩甲骨のリウマチ性疼痛。

四肢のリウマチ性疼痛が、労作後の安静時に悪化し、歩行により改善される。安静時に手足が引きつったり、ピクピクしたり、筋肉が痙攣する。手足が重く、引きつり、手足を動かさなければならないが動かせないように感じる。

腕や肩の痛み。腕の縫合痛とともに筋肉が引きつる。手や腕のヒステリックな拘縮。上腕骨に電気ショックのような、けいれん性の破裂するような痛みが繰り返し起こり、強烈に痛む。書くときに上腕二頭筋が痙攣する。

立っていると坐骨に沿って痛み、歩くと改善される。大腿から臀部にかけて引き裂かれるような痛みがある。

手足を交差させたときにふくらはぎが裂けるように痛い。

安静時に大腿部の筋肉が裂けるように痛い。

安静時に下肢の激しい引きつり、ピクピクする痛み。

座っていると大腿、脚および腱鞘が引きつり、歩くと改善される。労作後、階段の上り下りの際や、歩行時に足首に痛みが生じる。座ると足根骨に痛みが走る。

休息中に踵が痛む。

下肢および臀部の激しい引きつり、ぐいっと引っ張られるような痛みがあり、立っていると悪化する。

下肢、ふくらはぎ、足にヒステリー性の痙攣が起こる。

夜中前に眠れない。手足の痙攣で眠れない。鮮明な夢を見る。歩くと症状が悪化する。

Calcarea Fluorica(カルクフロア/フッ化カルシウム)

石灰とフッ酸の化学的結合は、新しい性質と特性を持つレメディを生み出す。これらの元素のどちらか、あるいは両方に精通していても、結合したこのレメディが持つ治癒力を予測することはできないだろう。

腺や細胞組織や骨の形成物の硬化した浸潤を治す力がある。

腱や骨膜外反の結節、石のようなヒゲ腺、骨膜の骨浸潤、軟骨の米粒などが、症状が少ない時に、このレメディーによって治癒したことは、驚くべきことであった。

もちろん症状が一致すれば治るが、個別化が頻繁にできるように、プルービングすることが必要である。

膝の穴に再発した筋腫を、一度切開で取り除いたが、再発し、拳の大きさにまで大きくなった。脚を45度まで引き上げると、膝が動かなくなった。

この素晴らしいレメディーが、症例の症状と腫瘍の硬さを考慮して処方された。腫瘍は次第に小さくなり、四肢は正常になり、相変わらず良好である。この患者はその後、健康な子供を産み、現在も完全に病気とは無縁である。現在、治癒して10年になる。

寒さ、微風、天候の変化、湿った気候に敏感である。症状は温熱と温熱塗布によって改善される。症状は安静時に悪化する。

多量の青白い尿と下痢を伴う痛風に有効な治療法である.

患者は悲しく惨めである。セファラエマトーマと呼ばれる幼児の頭蓋上の変動性腫瘍を治癒している。

視覚を働かせた後、目の前がぼやける。白内障、角膜の縁が硬い場合の潰瘍、硬くて小さい斑点や結膜炎も治す。アデノイドや鼻から出る濃い黄緑色の分泌物も治している。

喉の痛み,潰瘍,肉芽,寒さで悪化し,暖かい飲み物でよくなる.痛みは夜間に悪化する。扁桃腺の炎症が大きい場合、Baryta carb.が効かない場合に治す。

夜間、肝臓が痛み、痛む側に寝ると悪化し、動くとよくなる。肝臓の切れるように痛く、歩くと良くなる。

痛風患者における下痢。肛門および痔のかゆみ、痛み、硬い出血。肛門の裂け目。便秘。

多量の水様尿。強い臭いの尿。排尿時に痛みを伴う。

精巣の硬結。結節性精巣。

外陰部静脈瘤。子宮筋腫。乳房の硬い結節。

喉頭の乾燥やくすぐり。声帯をきれいにしたがる。音読の後の嗄声。食後および寒冷時に、喉頭のくすぐったさから声が枯れた咳をする。痙攣性咳嗽。

第8肋骨角の外骨腫を治している。

腰痛は安静時に悪化し,熱を加えると良くなるが,Rhusが効かなかった後に治している。背中の痛み,仙骨に及ぶ.頸部腺の硬化。

鮮やかな夢、すっきりしない眠り。夢を見ている最中に、ベッドから飛び降りる。

化膿においては、Silicaに似ている。

Calcarea silicata (カルカレア・シリカタ / ケイ酸カルシウム)

石灰のケイ酸塩は、非常に深く作用するレメディーである。症状は、朝、昼、午後、夕方、夜、夜中など、昼夜の区別なく現れる。

皮膚、粘膜、骨、腺に深く作用する。膿瘍、カタル性分泌物、潰瘍は、厚く、緑がかった黄色の膿が顕著。厚い、緑黄色の痰が出る。外気に対する嫌悪。風に過敏である。

ワインやアルコール性刺激物に非常に敏感である。貧血のような顕著な青白さ、Calcareaのような衰弱と階段の上り下りの息切れ。入浴を嫌がり、入浴で悪化する;特に水浴が好きだったプルーバーが水浴で悪化している。

朝食後に悪化。上皮腫と狼瘡を治している。

CalcareとSilica共に知られているように、症状が一致する場合、虫歯のレメディーとなるだろう。

天候の変化、温暖から寒冷まで、すべての症状が悪化する。多くの症状は、性交後に悪化する。

一般に寒さ、冷たい空気、寒くなること、寒くなった後に悪化する;寒くて湿った天候で悪化する。寒い天候で寒さを感じる;常に寒さを感じているようだ;多くの内部鬱血。

開口部の収縮、痙攣性傾向。てんかん患者の体質を大きく緩和し、発作を軽くし、てんかんを起こりにくくする。

静脈は大きく膨張し,多くの部位で膨満感を覚える。症状は食事中と食後に悪化する。

衰弱が著しく、特に肺結核の遺伝がある子供には顕著である。衰弱、寝汗、射精。わずかな労作でも衰弱し、多くの症状がひどくなる。

失神が忍び寄る。

筋肉が弛緩する。少食や絶食すると快適に感じる;冷たい食物、冷たい牛乳および冷たい飲料は多くの病訴を悪化させる。

粘膜から出血しやすい。咽頭、鼻、喉頭および胸部から出血する。

常に冷え性;生命熱が著しく欠如している。ある冷え性のプルーバーは、プルービングと治療後、暖かくなった。熱くなりすぎるとと非常に悪化する。

体が重く感じられ、臓器が引きずり落ちるよう。

外部および内部の炎症;骨および腺。どの内部部位も、きしみに非常に敏感である。

昼夜問わず倦怠感があるが、夕方から夜にかけて悪化する;常に横になっていなければならない。

筋肉、腱、関節が弱く、緊張しやすい。この弱さは、ArsenicumやChinaによく似ており、体液の喪失によるもののようである。

ベッドに仰向けに寝ている時が最も快適で、横になると、ほとんどの症状は改善される。月経前、月経中、月経後に多くの症状が現れる。

すべての症状は動くと悪化する。粘液分泌物が増加し、緑黄色を呈する。

単一部位や、横たわった部位、疼痛部位の麻痺。自慰の後の病訴に、衰弱はそれを示す。血液が体から頭へと流れ、熱を帯びているように見える。

痛みは、くり抜くような、燃えるような、切るような、引っ張られるような、押されるような、打撲のような、縫われるような、引き裂かれるような感覚。内部が燃えるよう。

臓器や腺の機能が大きく損なわれ、遅くなる。消化が遅く、腸や肝臓の働きが鈍い。

多くの症状において周期性が目立つ。

汗をかくと、微風や冷気によって汗が抑えられ、足が不自由になり、症状全般が悪化する。

体内、体外とも、全体に脈動がある。

どこもかしこも敏感、痛みに敏感;内部が痛む。骨に触ると痛い。その症状は、過度の性交から起きるものと似ている。

脱力感や他の多くの症状は、立っていると悪化する。風邪をひいた時や、労作後、発汗後に、身体や背中、手足がこわばる。

水腫や炎症による腫脹;患部や腺が硬く腫れる。触ると多くの部分が悪化し、触られるのを恐れる。

全身および手足に震えがあり、筋肉の痙攣が激しい。

乳腺の悪性潰瘍の抑制に最も有用である。

布団をはぐと症状が悪化する。早歩きや、冷たい外気の中の歩行で悪化する。特に朝の起床時や、ちょっとした労作、頭を使いすぎたり、戸外を歩くと、非常に弱る。

非常に神経質な衰弱。いつも疲れている。湿気た天候で苦しむ。冬はほとんど乗り切れず、症状がひどくなり、反対に夏に改善される。

ぼんやりしていて興奮しやすく、怒りやすいので、怒った後に症状が悪化する。症状は一人の時に悪化する。夕方から夜にかけて、また夜中に寝床で、健康についての不安を感じ、月経中や朝の目覚めにも悪化する。

多くのものを欲しがるが、すぐに飽きる;手に入らないものを欲しがる;気に入ったものがなく、非常に批判的である。読んでいるもの、聴いているものに、集中することができない。

自分自身に対するすべての自信を失っている。

朝起きた時、夕方、食後、精神的興奮の後、座っている時などに、頭が混乱する。慰められると苛立つ;反抗的で内気、臆病でさえある。

一カ所に長く座って宙を見、話しかけられても答えない。

受動的な錯乱;正気でない人のように話し、行動する;死んで久しい想像の人々に話しかける。無意味で愚かなことを話す;首尾一貫して話すが、不可能なことを話す。

質問に正しく答えて、呟きに入る。

窓から飛び出したがる。

死んだ夫が隣の部屋にいると思うが、彼のところに行かせてもらえないので悲しむ; 生きている息子を、とっくに死んだ人の名で呼ぶ。馬鹿げた事をつぶやき、死んだ人が見える。

彼女は一晩中自分の部屋で眠らずに彷徨っている。死んだ友人、死んだ息子、死んだ夫が見え、会話しているように見える。死んだ夫のために夕食を持ってこようとする。夫が見つからなければ、夫が餓死してしまうと想像する。

死人に関する多くの妄想;死人や死体を見る;犬や何かのイメージを夜見る。恐ろしい幻影;半分目が覚めている時に嫌な人物を見る。空想の幻影;声を聞き、死者の声に答える。

不満と絶望;自分の病気に落胆し、不治の病を証明していると思う。

頭が鈍い;精神的にヘトヘトになった後、想像上の恐怖と苛立たしさがある。感情的で笑ったり泣いたりしやすく、空想が高揚する。

頭を使いすぎると、精神面のすべて、多くの身体的症状が悪化する。

夜、大きな恐怖に襲われる; 朝の頭痛で脳が損傷したのではないという恐怖;家族の事やや金銭的問題に対する恐怖;仕事やあらゆる労作に対する恐怖。恐怖から来る不満。

物忘れがひどく、今話した文章を思い出すことができない。

怖がりやすく、いつも急いでいる。ヒステリックな症状が多く、夜は考えがどんどん湧き出るが、昼間は考えが減る。

多くの精神面の症状や外見も、愚かになって来ている。

何事にも、誰にでも、非常にせっかちである。

「全く野心がない」

肉体労働も、頭脳労働もしたがらず、運動を嫌がる。無気力。朝晩、性交後、慰められてから、頭痛の間、些細なことで苛つく。嘆き、泣き叫ぶ。好色。

生きることへの嫌悪。

記憶力が非常に弱い。話すときに間違える;言葉を置き違える。気分が変わりやすく、不機嫌で、一般に忙しくしていると改善;プルービングの間は温和で従順であった。

極度の頭脳の衰弱;夜間の落ち着きのなさや不安;朝や日中に悲しむ;暑いと悲しむ。

理由のなく鬱になる。感覚が鈍い;騒音や友人の軽い叱責には過敏。精神症状は過度の性交から悪化する。

睡眠中に悲鳴をあげる。びっくりしやすい。睡眠中にびっくりする。

茫然自失や自殺傾向がある;話したり話しかけられたりするのを嫌がり、黙って座りがちである。

臆病で恥ずかしがり屋。意識がなく、自動的に動く;人生に疲れ果てている。

夜間、睡眠中に泣く;想像上の恐怖や心配から、突然すすり泣く;1時間ごとに座って泣く;意志はほとんど失われている;頭脳労働を非常に嫌う。

めまい,朝の起床時,起床後,夕方,頭痛時に、後方に倒れる傾向がある。めまいは、上方を見たり、横になる時、頭脳労働から起き、吐き気を伴う。前かがみから立ち上がる時、座っている時、前かがみの時、野外を歩いている時に、めまいが起きる。

頭、特に後頭部や頭頂部が冷たい;夜間や咳をする時に、頭部がうっ血する;額の圧迫感;頭皮の発疹;外皮、湿疹、膿疱;頭部が前方に傾く;頭部の著しい膨満感。髪が硬く,髪の毛が抜ける。

頭全体が熱くなり、夕方、額が悪化する。朝、頭が重くなる;額が重い。

水頭症。頭皮のかゆみ;後頭部のかゆみ。脳が動いているかのような感覚。

頭痛はひどく、頭全体にある。

朝に悪化するが、午後と夕方にも感じられ、一晩中続く;冷たい空気や通気によって悪化する;階段を上ると悪化;女性の場合、髪を束ねると悪化;性交後に悪化;寒くなって、風邪をひいて悪化;寒くて湿った天候から悪化;鼻風邪を伴う;食後に悪化;過熱することによっても悪化し、暑さの間はハンマーで叩いたような痛みを伴う;きしみから悪化;光から悪化;横にならなければならない;月経前や月経中の悪化;精神的疲労から;部屋の中を動くことによって、頭を動かすことによって悪化;騒音から悪化。

痛みは発作的にやってくる。毎日あるいは週1回起こる周期的な頭痛、脈打つ頭痛を治している。痛みは、睡眠後,刺激物をとってから,前かがみや激しく足踏みをしてから,風邪から悪化する。

眼精疲労による頭痛。触ったり、歩いたり、ワインを飲んだり、字を書いたりすると、頭が痛くなる。痛みは後頭部やうなじに及ぶ。脳の奥が痛み,動くと脈打つ。

朝、額に硬い痛み;安定した鈍い重い痛み、食事や何かに従事した後で改善する;頭を使いすぎたり、運動、歩行や筆記によって悪化する;完全に安静すると良くなる。

朝の起床時の頭痛;横になっていると悪化し、ベッドから起き上がると悪化する、何かすると改善し、立ったり歩いたりすると良くなる。

額の激しい頭痛;目の上の痛み、脈動がある;歩くと悪化し、動きで悪化、横になり暖かさや圧力で改善する。後頭部と側頭部にひどい頭痛があり、右側が悪化する。

こめかみと頭頂に激しい痛み;頭の中に燃えるような痛み;頭の破裂するような痛みは、主に頭頂にある;頭の中に切れるような痛み;額と後頭部の引っ張られるような痛み;朝,頭全体に鈍い痛み。ぐいっと引っ張られるような痛みを伴う痙攣。

額や後頭部,後頭部側面こめかみ、頭頂に、押されるような痛みがある。額に押し出されるような痛み。頭全体に、撃たれたような痛み。後頭部に撃たれたような痛み。

頭皮は触ると痛み、脳全体は打撲したように動きや衝撃に敏感である。額,後頭部,側頭部,こめかみに縫われるような痛みがある。

痛みは非常に激しいため,気を失いそうになる;前額部,前頭隆起部,後頭部,こめかみに、引き裂かれるような痛みがある。頭皮全体の発汗; 前頭部の発汗。額および頭部全体の脈動。脳が震えるか、うごめく感覚。頭部の筋肉がひきつる。

瞼に膿が膠着している。白内障を治している。目から濃い緑黄色粘液と膿が出る。瞼が重い。ベトついた分泌液を伴う、結膜の炎症や、瞼の炎症。

注入された、暗い色の静脈。目のかゆみ。外気で涙目、鼻風邪を伴う右目の涙。角膜の混濁を治している。目の非常に激しい痛み、嵐の前や間に、充血を伴い、光によって悪化。

痛みは、燃えるよう、切れるよう、圧迫、目に砂が入ったような感じ;痛み、打撲、縫われるような、引き裂かれるような痛み。視神経の麻痺;光恐怖症;目の脈動と瞳孔の収縮;目、特に内眼角が赤く、瞼の静脈が著しい;角膜上の斑点;瞼の腫れ;瞼の痙攣など。角膜の潰瘍を治している。目が弱く見える。

目の前に色、斑点、浮き出る斑点、暗い色が見える。まぶしい。通常の眼鏡では読めないほど見えない。失明したかと思った。遠視。目を使うと、頭痛や多くの神経の症状が出る;目の前に、ちらつきや霧のようなビジョンが見える; 視界が暗くなる; 目の前に火花が散る。

耳から不快な、化膿した、ベトついた、黄色や緑黄色の分泌物が出る;水っぽい不快臭のある分泌物;血や水のような分泌物。

耳の中でパタパタ音がする。

耳が熱い。耳の奥が痒い。耳に雑音が聞こえ、噛むと耳の中にカチカチと音がする。

耳の中にパタパタと音がする。耳の中で、ブンブン、リンリン、唸り、ビュービューという音がする;耳に激しく引っぱられるような、ぐいっと引く,縫破れるような,引き裂かれるような痛みがある。

痛みの有無にかかわらず脈動がある; 内側の腫脹と停止感;耳垢の増加;耳の中がぐいっと引くよう。聴力ははじめは鋭く,後で低下する。

結核体質において、鼻や鼻の後頭部の悪性のカタルがあり、副鼻腔に及び、咳を伴う慢性の鼻風邪がある;この鼻風邪は。外気中で鼻水が出るが、患者自身は改善しているように感じる。多くの花粉症の症例が治癒している。

朝、起き上がると、多量の分泌物が出る;昼間はアルブミン質で光沢がある。鼻から鼻糞吹き出る。硬い塊で、表皮を剥ぎ、緑色、不快臭、膿性、ベトついた、黄色または黄色がかった緑色;多量、血の混じった、サラッとした水性の分泌物。

鼻の内部は極度の乾燥。鼻血、かむと真っ赤な血が出る; 鼻の中がかゆい;夜や朝起きがけに鼻が詰まる。

臭鼻症に最も有用なレメディ。鼻の奥や鼻根の痛み;鼻の中の痛み;鼻の中が縫われるように痛い;鼻の中のポリープはこのレメディーで治っている。嗅覚は初めのうちは鋭く,後に減退し,最後には失われる。くしゃみ,鼻の潰瘍,鼻の腫れ。

顔は非常に青白く、土色;唇は青くひび割れている;頭痛の間、顔が赤くなる;頬の周りが赤い;唇が乾燥する。

顔や、頬、顎、額、唇、鼻の上、口の周りの発疹。痤瘡、おでき、面皰、湿疹、ヘルペス、ニキビ;顔面のフケのような発疹;顔面が熱く,赤い。

耳下腺の炎症および化膿。

寒さで顔が痛くなり、暖まるとよくなる。顔の痛みは、穴が開くよう、引っぱられるような、縫われるような、引き裂けるような痛みである。顔や頭皮の発汗。腺の腫れ;耳下腺や下顎腺の腫れ。

口の中の粘膜はアフタだらけで,歯茎が出血する;舌が白い苔で覆われている;口は非常に乾燥するが,多量の粘液が出ることがある;口からは不快臭があり,腐敗臭さえする。舌が非常に痛く,唾液が大量に出て、話しづらい。

歯茎と舌の腫れ;ひどい味がし、アルカリ性、朝は苦い、金属臭、腐敗臭、酸味がある。味覚がなくなることがある。

左側の下唇の粘膜の潰瘍;刺すような、ヒリヒリした痛み、破片のような痛みは、広がり、圧迫すると痛く、ラード状、縁が炎症を起こす;右側には小さな潰瘍が現れる。

歯が緩み、長すぎるように感じる;虫歯。夜中に歯が痛む。咀嚼すると歯が非常に痛む;冷たい空気や冷たいものを口に含むと、痛みが悪化する;食事中、睡眠後、外部の暖かさや、口内に暖かいものを入れると良くなる。

痛みは、穴が開くよう、掘っているような、引っぱられるような、ぐいっと引っぱられるような、突き刺す、押されるような、縫われるような、引き裂かれるような痛みがある。

乾燥および赤みを伴う喉、咽頭および扁桃の炎症;常に喉をきれいにしようとし、朝方に悪化する。咽喉に粘着性の粘液がある;咽喉に塊がある。

風邪をひいた時、咳をした時、飲み込んだ時、喉がひどく痛む。うずく痛みや燃えるような痛み;飲み込むと破片のような痛みがある。嚥下時に刺すような痛み;嚥下が困難。扁桃腺および口蓋垂が腫脹する;咽喉に潰瘍ができる。

頸腺の痛みと腫れ。首の腺の硬化。甲状腺腫を治している。

胃に不安感がある。初めのうちは食欲が増し、次に貪欲になり、最後に食欲は無くなり、食物、特に肉やミルクを嫌う。プルーバーの中には、酸っぱいものや牛乳を欲しがる者もいる。

胃の中が冷たい感じがする;食べても解消しない空虚感;みぞおちが沈んでいる感覚;朝、食後にゲップが出る;苦い、空腹感、食べたような味がする;酸味、酸性の胃液、胸焼け。しゃっくり。

食後の胃の満腹感;食物を嫌悪する。朝、昼、夕方、夜の吐き気;食事中、食後、空咳の後、頭痛の間、歩くと改善する。

胃痛は、夕方や夜;冷たい飲み物の後、咳をした時、食後、外を歩いている時。痛みは、燃えるような、痙攣性の、切られるような、圧迫した、打たれるような、縫われるような痛み;夕食後、重りのような圧迫痛がある。

胃の脈動;胃に石があるような感覚;著しい緊張感。

午後と夜間の喉の渇き;燃えるような渇き;激しい渇き。

朝晩の嘔吐;咳の際、飲酒後、食後、頭痛の間、牛乳を飲んだ後;胆汁や、苦い物、黒い血液、食物、粘液、水っぽい物を吐く。

食後の腹部の膨満感;下腹部の水腫、肝臓肥大。ゴロゴロ音がする、いっぱいに膨れた鼓腸。下腹部が非常に硬い、肝臓が硬い。腹膜に炎症がある。腸内ガスから腹の中が動いている感覚がある。

朝晩の痛み;月経前に痛い;右の季肋が痛い;肝臓や鼠径部が痛い。痛みは、下腹部の横や肝臓にあり、燃えるような、痙攣した、切れるような、圧迫した、縫われるような、引き裂かれるような、ねじれるような痛みがある。

下腹部の著しい緊張;太鼓のような腹。

直腸の不活性化を伴う、極度の便秘;便を押し出しにくい;直腸の麻痺感;肛門の収縮;便秘、乾燥便、硬い、節目のある、大きく柔らかい、淡色の、かなり気張る。

下痢は、痛みを伴わず、多量の便、不消化の下痢、不快臭、腐敗した、酸性、糊状、薄く、水っぽい。赤痢;血便、乏しい便。

多量で不快臭のある腸内ガス。

肛門の瘻孔を治癒している。肛門のかゆみと這うような痛み。排便中に痔瘻が突出し、触ると痛く、歩くと悪化する。排便と同時に、直腸や肛門から出血し、排便後にかゆみがある。

肛門の湿潤、排便中。排便後の疼痛、排便中。排便後の焼けるような痛み。痛みは、圧迫する、縫破れるような、引き裂かれるような痛み;肛門の著しい痛み。直腸の麻痺感。鉛筆より大きい便を通さない直腸の狭窄が治っている。

テネスムス。便意を激しく催したり、排便中に催す;便意があっても排出しない。

膀胱のテネスムスおよび尿閉,膀胱の圧迫痛,尿内に粘液を伴う膀胱の炎症,夜間の尿意,動くと悪化し,横になると改善する。

突然の尿意、便意があっても排出しない。夜間の頻尿;夜間の睡眠中の不随意の遺尿;不満足な排尿。尿が少量。

前立腺が肥大し、柔らかい;便を出そうと力を入れると前立腺液が出る。

尿道からの分泌物は膿性,緑色,黄色;排尿は切れるような痛みや燃えるような痛みを伴う。尿道狭窄を治している。尿は多量,後に少量になる、赤色,白濁色,燃えるよう,粘液を含み,沈殿物は紫色,砂状である.糖尿病を治している。

夜間,考えや夢も見ていないのに勃起する;男性の性器や包皮の発疹。精巣の水腫や硬化を治している。陰茎亀頭の著しい赤味;陰茎亀頭や陰嚢の痒み;陰茎の刺すような痛み.。男性性器に汚い汗をかく。陰嚢に汗をかく。射精。性欲が増大し、勃起せずに性欲が強くなる。精巣の腫れ。

女性に関しては、性欲が増大する;外陰部に発疹が生じ、非常に痒い。子宮が重く、子宮脱しやすい。

帯下は、月経の前後に発生し、皮膚を剥ぐような刺激性、血が混じり、多量で、乳白色、白色または膿性、黄色または黄緑色。

月経は、刺激性、鮮やかな赤色で、多量、早すぎる、長引く、あるいは乏しい;月経がない、あるいは抑制され、痛く、不規則である。月経と月経の間に出血;子宮の痛み、痛い、燃えるよう、出産のよう、裂けるような痛み;生殖器の痛み;陰唇や膣、子宮口の潰瘍。

気道,喉頭、気管の慢性的炎症;多量の黄緑色の粘液を伴う、喉頭や気管のカタル;喉頭や気管の表皮剥離した痛み;喉頭の結核。喉頭をいつも擦る。喉頭や気管がチクチクする。

呼吸は速く、喘息のようで、深い;咳をしている間や横になっている時は、大変で、ガラガラ音をたて、短く、ため息をつき、呼吸が困難。

喘息患者への最も優れた咳止めの一つである。

咳は夜に出るが,朝起き上がった後や,晩寝床に入っている時にも出る。冷たい空気や、冷たく湿った空気で咳が出て、喘息のようで、冷たい飲み物からも出る。

夜間は乾いた咳をし、朝には多くの痰が出る;発熱時の咳;空咳やかすれた咳;喉頭や気管の炎症による咳;特に朝に、嗄れた咳が出る;晩に、発作的で痙攣性の咳が出て、全身揺れる。咳は横になったり、話すと悪化する;朝、起床後に激しい咳が出る。

朝に痰が出る。それは血が混じり、黄緑色、多量、不快臭があり、膿が混じった、ベトついた、粘着性;白色の時がある。

肺や腋窩の膿瘍を治している。乳房の癌性潰瘍を抑制している。気管支のカタル,胸の圧迫感,胸の発疹,乳頭の発疹など、絶望的な症例を治している。

肺の出血。気管支と肺の慢性炎症。胸部圧迫。母乳が抑圧されている、あるいは無い。

両側の肺の痛み。咳をしている間や、呼気、深呼吸の間の胸の痛み。胸脇の痛み。

胸部の痛みは、燃えるよう、圧迫された、うずく、縫われるよう、胸の内部の表皮がないよう。吸気時に、胸脇や乳腺に刺すような痛みがある。

夜間、食後、運動後、わずかな動作でも心臓の動悸がする。胸部全体の発汗。物理的条件。 胸部の極端な脱力感。

背中が冷たく感じられ、首の後ろや仙骨に冷たい感じがある。頸部に発疹、膿疱。背中がかゆい。特に夜間、背中が非常に痛い。背中の痛みは、月経中、動いた時、座席から立ち上がる時、座っている間。

頸部、肩甲骨、肩甲骨の間の脊椎の痛み;座席から立ち上がる時の腰部の痛み;尾骨の痛み。座席から立ち上がる時に、背部、腰部、仙骨に硬い痛みがある。腰部の引きつるような痛み、腰部の押すような痛み。背骨のあちこちは触ると痛い。頚部、肩甲骨、腰部、仙骨に刺すような痛み。頸部に引き裂かれるような痛み。

背中に汗をかき、首の後ろが悪化する。背部、特に頸部のこわばり; 首こり。頸部の緊張。背部の弱さ 腰部の脱力感。

指の痛風結節、四肢のぎこちなさ、骨のカリエス,手のひび割れのためのレメディ;筋肉の慢性的なピクつき;四肢,手,掌,下肢,脚,足,夕方から夜にかけての冷え性。手と手指の腱の収縮。

多くの豆、痛み、刺すような痛み。手と手指のひび割れ。

手、下肢、踵、足、足の裏、つま先のけいれん。

上肢の発疹、膿疱、腫脹、上肢および手指の膿疱;下肢の発疹,そう痒,吹出物。大腿部のおでき;指のひょう疽。

手や、手のひら、足が熱い。四肢の重い、特に脚と足の重い。

股関節の病気に大きな効果がある;あらゆる関節の炎症。四肢、大腿、脚の激しいかゆみ。

2年前から爪が伸びなくなった;爪が硬くてもろい。

四肢のしびれ;上肢は寝るとしびれる;手と手指のしびれ;下肢、足、座ると足がしびれる。

手足、関節、骨のリューマチ性および痛風性疼痛、夕方から夜にかけて。夜、上肢の痛み、寒さ、動き、物を持つと悪化する;肩、上腕、肘、前腕、指、指関節の痛み;下肢の痛み;坐骨神経の痛み;股関節の激しい痛み;股関節に膿瘍ができたような痛み;大腿、膝、脹脛、足および足指の痛み。四肢の痛み,寒冷湿潤時の硬直;肩の痛み,運動により悪化する。

足と足の裏が焼けるように痛い。上腕、前腕、手首および手に引くような痛み;膝および脚に引くような痛み。上肢および大腿の痛み、打撲の痛み。手首および足首に捻挫したような感覚を覚える。

関節の刺すような痛み。肩,上腕,肘,手首および指の刺すような痛み。腰、膝、ふくらはぎ、足首、足底、かかと、足指、特に親指の縫われるような痛み。

肩、上腕、肘、前腕、手首、手、指関節の裂けるような痛み;大腿、膝、脚、ふくらはぎ、足、足底、足指、特に足の親指の裂けるような痛み。

上肢と手に麻痺感;下肢の麻痺。

四肢全体に冷汗;手のひらの冷汗;足の冷汗;足の不快臭のある冷汗。

四肢、関節、手、および指のこわばり;下肢、膝のこわばり。

手、膝、脚、足首、足の腫れ。指のしびれ;上肢、手、下肢の震え;上肢、大腿および脚のひきつり。下肢の潰瘍,脚の潰瘍.下肢静脈瘤。

手のイボ;手の親指の甲に;拇指球に;大きくて芯が硬いイボ。四肢の弱さ、特に関節の弱さ。大腿部、膝、脚、ふくらはぎ、足の衰弱。

夢に関しては、怒り、不安、仕事、混乱、情欲、死者、病気、幻想的、火事、怖い、恐ろしい、殺人、悪夢、鮮やか、焦ったい、幻視的;病人や病人の世話をする夢;恐ろしい老女の顔が夢の中に現れる。

睡眠は落ち着かない;朝、前日、夕方、夕食後、食後の眠気;真夜中前の不眠;眠気を伴う不眠;多くの思考から不眠;一旦目覚めると再び眠れない;爽快でない睡眠。早く目が覚め、頻繁に目が覚める。あくびをする。

寒気は、朝、午前、晩、屋外、寒い空気の中、寝床でさえも、食後、外部も内部も、寒くてブルブル震える;震えを伴う寒気、布団をはいで、暖かい部屋でも緩和しない、暖かくしたいが緩和しない;排便時に寒気を感じる。

発熱は午前と午後。しかし、顕著な熱は、夕方から夜にかけて;寒気を伴って熱が出る;夜、寝床で乾燥した熱が出る;寒気を伴った外側の熱;熱で火照る。

消耗性の熱に有効である。軽度の発熱は、夕方から夜にかけて出る。熱感があり,皮膚が湿っている。朝と夜遅くに発汗する;大きな不安を伴う発汗。主に四肢に冷汗をかく;咳、食中、食後、労作、頭脳労働による発汗;運動、歩行による発汗。

大量の熱い汗。単一部位の汗;睡眠中および睡眠後の汗;不快臭で酸っぱい汗;発汗中に布団をはぐと、多くの症状が現れる。布団をはいだり、微風で、発汗が抑えられると、その人は大変苦しむ。

皮膚は、掻くと燃えるように痛くなる; 触ると冷たい;手や指の皮膚がひび割れる; 皮膚が変色する; 青っぽい、肝斑、青白い、紅斑、白斑、黄色。

皮膚の乾燥、灼熱感、汗がかけない。

発疹は、咬まれたような、燃えるような痛み、痒い、痛い、浸食性、刺すように痛い。おでき、あかぎれ、落屑。発疹やヘルペス。乾燥した、痒い、外皮が硬くなる、刺すように痛いヘルペス、発疹は、白い膿のような分泌物がある。

吹出物や膿疱、赤色の発疹がある;発疹は掻いた後に、かさぶたや鱗状になる。膿疱性発疹、掻いた後の結節性じんま疹。多くの場所に小水疱ができる。丹毒は腫れ、掻くと悪化する。皮膚にできる小斑点;蟻走感や鳥肌になる。

硬化。間擦疹。かゆみは、発疹を伴ったり、伴わなかったり、かゆみ、噛まれたように痛い、燃えるように痛い、這う、刺されるよう、掻いた後に悪化する。

痒みは、熱が放射することで改善される。狼瘡を治したことがある。

掻くことで、皮膚が湿る。皮膚は非常に敏感で、うずく感じ、皮膚上に表皮が剥離した所がある;掻いた後、突くような、刺すような痛みがある。

皮膚の潰瘍と潰瘍の青味、燃えるよう、癌性、表皮が硬くなり、深く、腐食性、黄色い膿を伴う不快臭、瘻孔、不快臭、無痛、硬化、刺すような、不健康な。

イボは痛く、硬く、炎症を起こし、刺すように痛み、化膿し、シワになる。イボやその他の嚢胞性増殖物を治している。

Plumbum Metallicum(プラムボン/鉛)

この薬は、ハーネマンの理論、すなわち「衰弱の理論」を示す。鉛の不溶性を考え、それを部屋の壁に塗り、新しく塗った部屋で寝ると病気になる人が多いことを考えると、病気になるのに一体どれだけの鉛が必要だったのだろうかと思うだろう。多くの患者は、ペンキを塗ったばかりの部屋では眠れない。鉛の疝痛や鉛の急性症状で倒れるのだ。多くの人が鉛に敏感である。ペンキ屋は何年も平気で鉛を使い続けているが、ある時突然、鉛に敏感になる。

空気中に放出される鉛の量は、いったいどれくらいなのだろう。顕微鏡で見ると非常に微量であるが、病気になるには十分な量である。しかし、その量を知るための手段がない。このような感受性や、鉛労働者の鉛麻痺、画家の鉛疝痛などを利用して、適切なプルービングを行い、Plumbumの均整のとれたイメージが得られる

Plumbumの症状全体を調べると、このレメディの一般的な麻痺状態に驚かされる。

身体の活動、器官の機能は、ペースが遅くなる。神経は、通常の活動でそのメッセージを伝えられない。筋肉は動きが遅く、緩慢である。部分的に麻痺し、最後に全体が麻痺する。

精神は障害が起き、遅くなる。知覚が鈍い。記憶困難。理解困難。自分を表現するための言葉が思いつかない。頭の働きが鈍い。このような患者との会話の間、患者は何を答えようかと考えながら、何を考えているのだろうと思ってしまう。

皮膚が不活発。刺して一秒後に「あっ」と言うのは、感覚の遅さを示している。これは感覚の鈍さを表している。このように、全く感じないと判断し始めると、手足がピクピクと動くようになる。

皮膚の麻酔。急性疾患では知覚過敏の状態があるが、慢性疾患では感覚を失うことが特徴である。手足の指、足の裏、掌にしびれがあり、これは皮膚から背骨の方まで及ぶ。

栄養機能は老廃物に追いつかず、衰弱し、ほぼ骸骨状態になる。皮膚はしわがより、くぼみ、しなび、骨の上に描かれている。痩せ方は局所的であることもある。

局所的な場合、一般に痛む部位に関連し、痛む部位が萎縮する。坐骨神経の痛み;焼けるような、射られるような;骨が引き抜かれるような;削られるような、四肢がやせ細るような痛み。腕から肩にかけて痛み;腕神経叢に激痛が走り、腕が萎縮する。

顔面の片側が神経痛になり、その側が萎縮する。一筋の筋肉が麻痺し、その筋が萎縮する。伸筋と屈筋の両方が麻痺するが、特に伸筋が麻痺する。麻痺は伸筋で始まるので、手首が下がる。彼は手を上げることも、或いは何かを持ち上げることもできない。広げるのが困難。

ピアノを弾く人に見られるが、指を速く上げることができないので、ペースが保てない。Curareもピアノ弾きのこの状態に対応するレメディである。過度の努力による麻痺。決まった練習曲や音階などを何時間も演奏して筋肉が疲労した時や、同じことを何度も繰り返さなければならない時、Rhusが登場するが、急性治療薬なので短時間しかもたない。

特定の筋肉が酷使されて、患者が風邪をひいて弱った時は、特にRhusの状態である。また、冷たい風呂や水浴びをした後、筋肉が麻痺した場合や、疲れている時に濡れてしまった場合、 Rhusの状態になる。このような慢性的な状態には、Plumbumが後続したり、Curareが示されることもある。

腸の麻痺:便秘; 便に力が入らない。腹筋は使えるが,直腸は麻痺し,便を排出することができない。

膀胱も麻痺:尿を排出できず、排尿のために筋肉が協調せず、滞留が起きる。Plumbumには尿の滞留と抑制の両方がある。

麻痺は慢性状態に見られる。急性では、発熱、疝痛、突然の便秘、腸の引き裂けるような痛み、嘔吐を伴う消化不良がある。食べたものはすべて酸っぱくなる。

食べた物すべてを激しく嘔吐する。慢性胃炎で、アルブミン質の粘液と、甘い物質の嘔吐が起きる。澱粉質、黒っぽい血液および緑色の液体の嘔吐。酸っぱい嘔吐。

このレメディはスピードが遅く、潜行性である;継続的に作用する;有機組織から離れることなく、それ自身のマヤズムを定着させる。従って、回復傾向のない、緩慢で陰湿な慢性症例に適する。進行性の筋萎縮や、進行性の麻痺。慢性の便秘;慢性の尿閉;慢性的に気が変になる。

一般的な心の緩慢さは別として、このレメディは鬱や、悲しみ、何か恐ろしいことが起こるかのような感覚に満ちている;恩を仇で返してしまった;許されない罪を犯してしまった、という感覚。心身ともに弱っている。

「臆病で落ち着きのない深い鬱」

精神状態では、考えるのが遅いが、このゆっくりした思考の中で、非常に多くのことを考える;考えようと努力している。その考えが、一晩中彼を悩ませ、眠りを妨げる。不眠症;考えようとする努力が続くため眠れない。

精神は作動せず、患者は想像と感情でいっぱいである。理解することも、記憶することもできない。これは不眠期間から昏睡期間へと進み、この昏睡は尿の抑制を伴う。尿毒症性昏睡。尿毒症。

この病気について臨床的な話をすれば、みなさんの頭に定着するのではないだろうか。何年か前、ある医師が妻のことについて私のところに来た。彼女は2日前から意識がなく、何日も尿が出ず、カテーテルで調べると、膀胱に尿がないことがわかった。奥さんにはいろいろな症状があったが、よくある症状だった。数日前から体のだるさがあり、臍が糸で脊柱に引っ張られるような感覚が続くと訴えていたが、そのうちに昏睡状態になった。夜中に、この医者が困り切って、私のところに来た。妻は死人のように青白く、呼吸が遅いという。Plumbumを一粒与えると、数時間で尿意を催し、起き上がって、二度とこのような発作は起こらなかった。

激しい心臓の痙攣性動悸があり、左側に寝ると悪化し、心臓部に著しい不安を伴う。心臓の肥大と拡張。心臓に刺すような痛みがある。

ヒステリー性疾患;ヒステリー性拘縮;指のけいれん;ヒステリー性の動き;部位や手、足、全身の痙攣;明らかな錯乱;心臓の痛み;部分的なしびれー全てがヒステリー性の現象である。

Plumbumは、欺いたり、騙したりする傾向がある。鉛の酢酸塩を、自殺のため少量とった女性に、ヒステリー状態があることが確認されている。その人は、誰かが見ていると、何時間もヒステリックな状態になる。誰も近くにいないと思うと、立ち上がって歩き回り、ガラスを覗いて、自分がどれほど綺麗か確かめるが、階段の足音を聞くと、ベッドに横たわって、意識がないように見せた。彼女は多くの刺し傷に耐え、呼吸をしているのか、医者にはほとんどわからない。Plumbumは、有機組織にヒステリックな状態を確立し、病気を装い、自分の病気を誇張する傾向があり、症状が一致している場合には、この悪の根源に迫ることができる。

変わりやすい;あるものから別のものへ、ある想像のグループから別のグループへ、ある感情のグループから別のグループへ、絶えず変化し続ける。このレメディーは、全体的に非常に感情的である。知性は鈍化しているが、症状のほとんどは感情的である。

Plumbumは、尿中のアルブミンと糖分を伴う腎臓疾患を治す。尿は暗色で、量が少なく、比重が大きい。膀胱が満杯であるという感覚の欠如による尿の滞留。

脳卒中。卒中血栓を常に取り囲む、大脳の鬱血を除去するのに、Opiumが、十分似ている場合の呆然とした状態には、Plumbumが後続することがある。PlumbumとPhosphorusとAluminaの3つは、いざと言う時の頼みの綱である。

最初の状態がOpiumのようなものであった場合、その症状に適合することがしばしばある。筋肉の麻痺、体の片側または体の一部分の麻痺性脱力は、このような場合との関係を示している。

上半身、頭脳、精神にはもう一つ特徴があり、これはテキストでは明らかにされていないが、注意を払うに値するものである。精神面の症状、感情面の症状、頭部の症状は、どんな労作ででも、特に野外での労作によって、大きく誇張される。

屋外を歩いていると、患者は頭が熱くなり、顔が青白くなり、四肢が冷たくなり、手足は氷のように冷たくなり、まるで死んだようになる。運動しても、四肢が冷たくて続けられない。

脳が過敏で、脳の基底部、首の後ろ、神経中枢に痛みがある。がんばると四肢が冷たくなる;しかし、かなりの頭脳作業をしても、冷たくならない。外気中を歩くような肉体的な運動によって起こる。夕方から夜にかけて、四肢に発作的な痛みが起こる;圧迫するとよくなり、動くと悪化する。雷に打たれたような痛み。四肢が全て痙攣したり震えたりする。

Plumbumの患者は寒がりで、やせ細り、暖かい天候でも多くの衣類を必要とし、頭には必要ないが、体を覆いたい。四肢は冷たく、青く、麻痺し、やせ細る。四肢に汗をかき、足には悪臭を放つ。足やつま先は、洗濯屋の手のようにカサカサしている。足の指は水ぶくれ、足の指の間に水ぶくれができ、痛む。潰瘍ができる。手指、足指の皮膚の分子死や、壊疽。足裏のタコ、角質、外反母趾。

頭部の慢性疾患では、背部および頸部の筋肉の収縮がある; 髄膜の問題を示す引っ張られるような痛みや単攣縮;痙攣し、グイッと引っ張られる。

「顎下腺と舌下腺の腫れ」

破傷風のような痙攣がしばしば起こり、初期破傷風を伴う。

「歯茎の縁に沿った明瞭な青い線」「歯茎は青白く腫れ上がり、鉛色の線が見える」「 青か紫か茶色で、硬い結節があり、痛みを伴う」「舌は乾燥し、茶色く、ひび割れている;黄色または緑色;慢性胃炎では乾燥し、赤く、艶がある」口臭、口内乾燥、潰瘍、アフタ。

「喉に栓があるような感覚;ヒステリー球」「喉の麻痺と呑み込めない”」食道の麻痺。

胃は食物を消化する力がない。同化作用も破壊される。腹部の痛み、引き裂かれるような痛み、疝痛のような痛み、患者は二つに折り曲がる。臍を糸で引っ張られるような感覚が常にあり、腹部が引き込まれるような感じである。時に腹部は凹み、腹部と背部が密着しすぎているようである。

便秘はよく知られた特徴がある。便秘、疝痛、腹部症状などがよく関連している。

「便秘の便は、羊の糞のように硬く塊状で、肛門の収縮や痙攣による催促やひどい痛みを伴い、玉状の結びついた便が出る」

どんなに力を入れても便を排出することができない。

「腸の収縮;へそと肛門が激しく引き込まれる」「腹部の過度の痛みから全身に放散する」「激しい疝痛;腹部の収縮;後方に曲がる、運動神経が最も影響する」

ゴロゴロとお腹が鳴り、鼓腸。便の停滞。痙攣を伴う膣炎。

「寝床で奇妙な姿勢や体勢をとる傾向がある」「貧血、萎黄病、衰弱、筋萎縮、動き回る痛み、水腫のような膨張、黄色い皮膚、黄疸」

燃えるような潰瘍は、どこにできても、レメディと一致する。

Capsicum( カプシクム / 赤唐辛子)

食卓で料理の調味料として使われている物質のほとんどは、一世代か二世代のうちに非常に有用な薬になる。なぜなら、茶、コーヒー、胡椒(唐辛子)のような物質で自分に毒を与え、親のこれらの毒が子供に病気の素因となり、これらの物質が作り出す病気と似たような病気を引き起こすからである。

実は、ビールを飲みすぎたり、胡椒(唐辛子)を取りすぎる人の子供は、太って、贅肉の多く、赤ら顔であったり、反応が悪く、緩んだ贅肉体質で、赤ら顔で、静脈瘤がある。刺激物を取りすぎた人の子供は、刺激が多過ぎ、Capsicumの領域が非常によく見い出される。

体質として顔がバラ色に見えるが、冷たいか、暖かみがないかであり、よく見ると顔には細かい毛細血管がびっしりと並んでいるのがわかる。ふっくらと丸く、持久力のない、Calc. のような偽の多血症。鼻の先が赤く、頬が赤く、頬の上に赤みがあり、目が赤く、力がなくなりやすい人。このような体質は、病気の後の反応が遅く、レメディーに反応しない、だるい状態、疲れやすい、怠けやすい体質である。勉強も仕事もできない、ホームシックになって家に帰りたがる女子学生。痛風体質において、関節がポキポキ鳴り、痛風が関節に沈着し、関節が硬く、不器用で、弱く、すぐに疲れてしまう。有機組織全体にだらしなさがある。冷え症で、空気に敏感で、暖かい部屋にいたがる。普通の天気でも外気で寒気がする。寒さや沐浴が苦手。

精神状態において、このホームシックという症状ほど印象的なものはない。ホームシックのような病気が、このレメディーを貫いており、頬が赤くなり、不眠、咽頭の熱感、恐怖心をともなう。印象に過敏で、常に不快な物やとるの足らない物を探す。いつも疑い深く、無礼な事を探している。極度に頑固で、悪魔のよう。たとえ、何かを望んでいても、人から提案されると反対する。感情が出た後に頬が赤くなるが、体温が上がっても冷たいまま;あるいは片方の頬が青白く、もう片方が赤いとか、または頬が交互に赤くなったり青白くなったりする。子どもは不器用でぎこちない。

Capsicumの考えは、しつこい自殺願望に押しつぶされそうになっている。本人は自殺したいわけではなく、その思いに抵抗しているのに、その考えが続き、それに苦しめられる。多くのレメディーに持続的な思考があるため、衝動と欲望を区別することが必要である。自殺するためにロープやナイフを持ちたいと願ったとしても、それは自殺の衝動とは全く異なる。衝動は時として圧倒的であり、心のバランスを崩し、自殺に至る。患者が生を憎んで死にたがっているのか、それとも捨て去りたい衝動があるのかを、いつも患者から聞き出さなければならない。ある人は夜中に目を覚まして死を切望するが、これには理由がない。これは意志の状態であり、意志の狂気である。別の患者は、思考が心に飛び込んできて、それを脇に置くことができず、思考が苦しみを与える。治療法の特徴は、この2つを区別することによって、しばしば見出される。欲望は意志のものであり、衝動は思考の中に入ってくる。

頭を動かしたとき、歩いたとき、咳をしたときに頭蓋骨が割れるような頭痛がする。頭が飛び散るような感じがする;手で頭を押さえる。頭が大きいように感じ,咳をしたり歩いたりすると悪化し,頭を高くして横たわると改善する。破裂するような痛みとズキズキする痛み。額とこめかみに脈動を伴う頭痛がある。脳が額から押し出されるような頭痛。前かがみになると、脳が押し出されるような感じがし、前かがみになると赤くなった目が押し出されるような感じがする。

感覚は乱れ、過敏になる。騒音、におい、味、触覚、印象、侮辱に対して過敏になる。患者は興奮状態にある。

耳の痛み; かゆい痛み; 咳とともに、まるで膿が破裂するような痛みや、押される痛みがある。内耳と乳様突起の骨に特異な作用がある。耳の周囲と下に膿瘍とカリエスがある:側頭骨の石灰部分が壊死する.乳様突起膿瘍によく使われる。

老齢者のカタル。鼻や喉の風邪をひき、その後に粘液がたまる。頭が弱い患者の場合、症状を得るのが難しいことが非常に多く、目に見えるもの、分泌物の性質、その他いくつかのものに頼らざるを得ないが、この症例の中には、治ってから他の症状がすべてなくなっていることがあるのに気づくだろう。しかし、このような老齢者カタルには、非常に注意深く選んだレメディーを使っても、反応がないように見えるものがある。患者の顔が赤く、寒くて、鼻の先が赤くて冷たく、患者は太っていて、たるんでいて、しかもあまり持久力がなく、学習も劣り、力を出すと汗が出て、冷たい空気で凍えてしまうことを、医者は観察する。彼は患者の鍵を持っていて、その鍵で、つまり薬で患者を診察するのだが、これは悪い習慣で、最後の手段であり、愚かな患者以外には決して頼ってはならないものである。しかし、その後にSiliceaやKali bich.など、おそらく以前に投与されて作用しなかったレメディが、効いてきて治る。

テキストでは、「鼻が赤く熱くなる 」と書かれている。全身の皮膚は赤く熱く、毛細血管の鬱血である。頬は赤くて熱く、これが青白さと交互に現れる。顔には赤い点がある。外から触られると骨の痛みのように顔に痛みを感じる。痛みは触ると悪化する。頬骨が痛い,あるいは頬骨が敏感である。乳様突起の上に圧力をかけると過敏になる。乳様突起付近の腫脹。

腐敗した水のような不潔な味がする。咳をすると、肺からの空気が口の中に刺激的な悪臭を放つ。咳をすると、熱い刺激性の空気が喉から上がってきて、不快な味がする。

舌や唇に、平らで、敏感な、ラード状の基部を持つ、広がる潰瘍ができる。唇や体の各部分の粘膜は、指でつまむと盛り上がったままとなり、血行が悪くなっていることがわかる。これは、Capsicumのたるみである。圧迫すると皺が寄る。弱々しい循環である。触った部分が緩んでたるみ、赤く、太く、冷たくなっている。その子が麻疹にかかったら、Capsicumをもらうまで、うまく反応しない。皮膚は湿っていて冷たく、毛細血管の鬱滞による細かい麻疹のような状態がある。子供が十分な年齢であれば、寒さを感じると訴えるだろう。発疹性疾患の後,腺性疾患の後,腸の不定愁訴の後,反応が遅い。太ってブヨブヨした子であったが,今では太らなくなった。

喉や鼻の風邪をひき、喉は出血しそうなほど赤く、細かい発疹のようなものができる。ふくらんで、変色し、紫色、斑点があり、たるみ、スポンジのような感じ;暗い赤。喉は出血しそうなほど赤く、細かい発疹のような外観で、膨らんで変色し、紫色で斑点があり、たるんでスポンジのようである;咽喉に潰瘍を伴う焼け付くような痛みがある。口蓋垂が伸長する。咽喉に縫合する。扁桃腺の肥大、炎症、大きく、スポンジ状。風邪または咽頭痛の後、長い間咽頭痛が残る。咽喉に焼けるような、押すような痛み、咽喉が暗赤色;弛緩した咽喉痛;嚥下時の痛み、嚥下困難。喉が数週間だるく、何もしない状態、あまりひどくならないが、良くならない、反応のない状態。

寒気が始まると喉が渇く。赤痢のような便が出るたびに、喉が渇き、急に氷水が欲しくなルガ、それで寒気がする。寒気の前に水が欲しくなり,飲むと寒気が早まる;胃が冷たく感じる。暖かいもの、刺激的なものを求め、刺激的なものを渇望する。これはウィスキーを飲む人に見られる。彼らは胡椒(唐辛子)を渇望し、胡椒(唐辛子)は逆にウィスキーを渇望させる。このような拡散性刺激物は、何か刺激的なものを渇望し、サポートを渇望する。アルコール依存症。

Arsenicaでヒントをあげよう。アルコール依存症では、一日に何杯も飲む罪人が、夜中に一杯飲みに起きないと、朝起きられない状態になることがある。朝、最初の3〜4杯は吐いてしまうが、次の一杯はそのままで、1本が残るまで、何本も飲まなければならない。そうやって、飲み続けなければならない状態になる。長く寝ていると、最初の数杯が上がってくるので、夜中に起きないと、朝になっても、何杯も飲むまでウイスキーが残っていない。これは、刺激物を多用する弁護士に見られることである。NuxやArs.、Caps.は、患者が協力してくれるなら、彼らのために働いてくれるだろう。シャンパンを飲み続けていたある酔っ払いの老人に、シャンパンを止めるようにと言ったことを覚えている。彼は「そんなことをしても意味がない 」と弱音を吐いた。シャンパンが飲めなければ、生きている価値がないと思っているのだろう。少しでも良くなりたいと思っているのならば、彼らは協力せねばならない。

赤痢。便の後、テネスムスと喉の渇きが起き、飲酒により震えが起こる。肛門と直腸の痛みと灼熱感。直腸と膀胱に同時に激しいテネスムス。痔核が突き出て、痛み、灼熱感;胡椒(唐辛子)のように刺激的な痛み;胡椒(唐辛子)を振りかけたかのように刺すような、燃えるような痛み。膀胱のテネスムス;斜頸。排尿後、焼け付くような、噛み締めるような痛み。淋病の古い症例で、反応がない場合。分泌液はクリーム状。顔の写真を撮ると、多血症であることに気づくが、同時に持久力がなく、ふくよかで、はかない、寒さに敏感、赤ら顔であることにも気づく。寒くなっても反応しない。排尿時に灼熱感を伴い、最後の一滴かクリーム状の分泌物がある。Capsicumはそれを突然止める時がある。陰嚢の冷え。陰茎が腫れ、浮腫んでいる。淋病の後、前立腺の痛み。

患部の冷え。斑点状の冷え。全身の冷え。

困惑するほど厄介な慢性嗄声に有効。風邪をひいて、急性の症状に対するレメディである、Acon.、Bry.、Hep.、Phos.の、おそらく2〜3のレメデイが与えられたが、一度に、嗄声という慢性体質の事実に気づく。患者は丸々と太り、凍え、赤ら顔の嗄声は、Capsicumで消えた。咳も同じである。何度か失敗した後、目を覚ますと、それはCapsicumの症例であり、まだ問題の根源に到達していないことに気づく。このように、まず一般的なことを知ることが重要だ。急性期の苦しみが大きい場合は、もちろん急性期のレメディーを与えなければならないが、患者の回復が遅れ、回復が遅い場合は、次のレメディーは、その患者のためのレメディーでなければならない。時にはSulph.、Phos.、Lyc.、また時にはCaps.が用いられる。患者の体質がよければ、急性レメディで風邪は治るが、老齢者の痛風、リューマチ、贅肉の多い患者は体質別レメディが必要である。

突然の発作的な咳、全身のけいれん。頭痛からの咳から泣く。咳をすると患部が刺されるように痛む。咳をするたびに患部の関節が痛む。咳をするたびに患部の関節が痛む。体質がまず来て、そして、各項目が一致すること、すなわち全体性に従って処方するのだ。

Sulphur (ソーファー/硫黄) ②  

Sulphurの患者は、目眩を伴う問題が、かなりある。外気中に出たり、長い間立っていると、目眩が起きる。朝起きがけに、頭が鈍く、立ち上がると目眩がする。

鈍い感じがして疲れ、寝ても休まらず「目が回る」。バランスをとるのにしばらく時間がかかる。睡眠後、集中するのに時間がかかる。ここに、眠りからの悪化rや、立つ事からの悪化が見られる。

頭は、多くの症状を備えている。

Sulphurの患者は、周期的にむかつくような頭痛が起きやすい;鬱血性の頭痛、吐き気や嘔吐を伴い、昏睡状態を伴う大きな鬱血の感覚。週に1回または2週間に1回、ひどい頭痛が起こり、特徴的な7日間の悪化が見られる。

働き盛りの男性の日曜日に来る頭痛のほとんどは、Sulphurで治る。これは解る。日曜日は唯一仕事をしない日で、朝は遅くまで寝ていて、頭全体を含む頭痛と共に起き、ダルさと鬱血を伴う。多忙さと活動のため、平日は頭痛が起こらない。

また、7~10日ごとに周期的な頭痛があり、吐き気や胆汁の嘔吐を伴う人もいる。また、2~3日続く頭痛がある;うっ血性の頭痛。嘔吐を伴わない吐き気を伴う頭痛や、胆汁の嘔吐を伴う頭痛がある。頭痛は前かがみになると悪化するが、一般的には暖かい部屋で改善する;光で悪化するため、目を閉じて暗い部屋に入りたがる;振動や、食後に悪化する。

頭全体が敏感で、目が赤くなり、しばしば涙が出て、吐き気や嘔吐を伴う。頭頂内部のひどい熱に常に悩まされている人で、時々起きる頭痛がある。頭の頂が熱くて、燃えるようなので、冷湿布を頭頂に当てたがる。このような熱が伴う頭痛は、冷やすと改善することが多いが、それ以外では、暖かい部屋で頭は楽になる。

頭がバカになったような感じがして、時々考えられなくなる。動く度に悪化し、飲食後に悪化し、冷たい飲み物を胃に入れると悪化し、温かい飲み物を飲むと良くなる。頭痛がある時は、顔が腫れあがる;真っ赤な顔になる。赤ら顔で、汚れた顔、或いは浅黒い顔、顔の静脈うっ滞のある人における頭痛;目が充血し、皮膚が充血している;顔が膨れて静脈が見える。Sulphurは、朝、頭痛やめまい、赤ら顔で起きる人に役立つ;朝、顔がとても膨らんでいる感じがして、赤ら顔で、目が赤いので、その日中のいつか頭痛が起こるとわかっている、と言う人に有効だ。

頭痛が起こる前に、目の前がチカチカしたり、色がチラチラしたりする。きらめき、星、ノコギリの歯、ジグザグなどが見えるのは、頭痛の前兆である。私が知っているSulphurの頭痛の中には、目の前に奇妙な外観を呈するものがあった;斜めに配置された菱形の図形で、上側に鋸歯があり、体は斑点で埋め尽くされている。この図形は、見るものの片側に見えることもあれば、反対側に見えることもあるが、両目で同時に同じようにはっきりと見えるのである。

このノコギリの歯は光の点滅で、図形の基盤は、虹色全色になるまで、どんどん暗くなっていく。胃が不調だと、必ずこのような特異なビジョンが見える。朝食後に来ることもあれば、昼食後に来ることもある。また、夕方空腹時にも現れ、食べるのが遅くなる。これらのジグザグ形は、胃の中の空腹感と一緒に来ることが非常に多い。

Natrum muriaticumとPsorinumのどちらも、同様に、頭痛前に、ジグザグや点滅の形が現れる、という状態がある。それらは頭痛を予告するものである。これらのジグザグ、点滅、火花、星、不規則な形が周期的に目の前に現れ、1時間ほど続くこともある。頭の中では多くのズキズキした痛みが起きる。朝の頭痛、正午の頭痛。また、前述のように夕食後に始まる頭痛が夜まで続き、睡眠の妨げになる。

頭皮。外側の頭には何とも言えない痒みがある;継続する痒みがあり、ベッドで温まると痒くなる。寝床の暖かさで悪化するが、寒さでも悪化する。 かゆみを伴う発疹;痒みを伴う発疹、鱗状の湿った発疹、乾燥した発疹;小水疱、吹き出物、膿疱、腫れ物;一般的に頭皮に発疹が見られる。髪の毛に多くのフケがあり、髪の毛が抜ける。 泉門の閉鎖が遅い。

「頭頂部に湿気を帯びた不快な発疹ができ、膿で一杯で、蜂蜜のようなかさぶたになって乾く。頭部白癬。」
「湿気を帯びた不快な発疹は、厚い膿と黄色いカサブタを伴い、出血と火傷を伴う。」
髪の毛が乾燥して抜け落ちる、など。

昔は瘰癧と呼ばれていたが、現在では乾癬と認識されているような症状が多い。あらゆる 「風邪」が目に定着する傾向がある。目からの粘液や膿が出る。まぶたの潰瘍や肥厚、まぶたの外側や内側への巻き込み、まつ毛の抜け;赤く動揺した状態。

「Sulphurの患者の目の不調」と言えば、あらゆる種類の目の病訴を網羅していることになる。

Sulphurは広範囲の目の症状があります。目の症状、顔や頭皮の発疹を伴い、皮膚のかゆみを伴い、特に寝床で温まるとそれが起きる。洗うことで悪化するカタル性の眼症状。

入浴によって目の症状が悪化するだけでなく、患者自身が入浴によって悪化し、入浴自体を嫌がり、寝床の暖かさで悪化する痒みがあり、慢性的な病的な頭痛があり、頭頂に熱を持っている場合、このような症状が併発していると、目の症状はどうあっても、Sulphurで治すことができる。

Sulphur.は、白内障や虹彩炎、炎症性疾患や不透明感、そして下記のあらゆる症状を治している。

「視覚の幻覚」(頭痛と共に起きる)
「目の前がチカチカする」(上記説明)
「小さな黒い斑点;暗い点や斑点;黒いハエが目から遠くないところに浮かんでいるように見える;ガスの火やランプの光が、光輪に包まれているように見える。」など。

目の前には、このような独特のイメージがたくさんあるが、すべてSulphur の体質を持っている。

「目が燃えるように熱くなり、痛みを伴う痛みがある。」

すべての「風邪」は目に定着する。つまり、目の症状がある場合はそれが増強され、目の症状がない場合は、すべての「風邪」からこれらの症状がもたらされる。

耳はカタルに悩まされる。カタル状態がSulphurの非常に強い特徴であることは、一般的な症状で学んだ。体のどの粘膜も逃れることができず、すべてカタル性の分泌物があり、大量の、時には膿性の、時には血性の分泌物がある。目や耳も例外ではない。

カタル状態は、耳が聞こえなくなるまで続く。粘膜と鼓膜の肥厚。聴覚が失われるまで、耳の中であらゆる種類の奇妙な音がする。構造的な変化で耳が聞こえなくなった後で、たとえ耳が聞こえなくなった時の治療法がなくても、患者を治すことができる。

耳が聞こえないのが治るかどうかを知りたい、という患者には、絶対に言えないことがある。病訴の多くは中耳にあり、それを検査することができないので、どの程度の構造的変化が起きているのかわからない。患者が十分に治癒した場合には、それを確かめることができると言える。構造的変化がそれほど大きくなければ、患者が治った後には消えてしまう。

内部の器官が破壊され、中耳が乾燥して、萎縮したカタルになった場合、その中耳を回復させることはほとんど期待できない。中耳は破壊され、感覚に必要な部分は萎縮してしまっているため、もはや感覚は認識できない。患者には、治る見込みがあるかどうかを話すしかない。

臓器を治すという考えを、頭の中に入れてはいけない。その考えをできるだけ頭に入れないようにし、臓器の病気を突き止めろと言われても、患者自身が病気なのだから、何も言わないのがよい。

なるべく病気の患者のことを考えて、病名や臓器の病理の状態のことは考えないように。だから、患者に「先生、私の耳を治してくれませんか」言われたら、

“まず、あなたを治すこと。最初に最も重要なことは、あなたを治すことです。」と答えなさい。

患者を治すことで、その後、耳や聴力に何ができるかが見えてくる。このようにして、あなたの心を適切な形に保ち、あなたと患者との関係を正しく保つことができるのだ。もしあなたがずっと耳の話をしていたら、患者は自分の耳のことで、自分の人生のことを心配するだろう。

「いつになったら耳に何かしてくれるのですか。いつになったら耳が聞こえるようになるのですか。」

まず、患者全体を治療するという理解から始めよう。まず、患者のことを思い、それを理解しよう。ホメオパシーの専門家がいないので、耳の疾患のために患者が専門医に行くという考えはやめたほうがいい。

治療すべきは全体の病である。患者自身の体質から切り離して考えられる、耳のトラブルというものはない。Sulphurは「特に食事や鼻をかむ時、頻繁に耳が詰まる」「耳の中で音がする。」

様々な種類の炎症。Sulphurの患者の耳からの分泌物。

私はSulphurが耳のレメディであるとは言っていない。局所的な症状ではレメディーにたどり着けなかったのに、患者に合わせてレメディーを選択すれば、こうした「局部の疾患」の患者を治せることが多い。

Sulphurを耳だけとか、子宮脱だけで考えもしないが、患者はSulphurを必要としている。Sulphurを与えると、患者の体質が整い、臓器が秩序あるものになるのを見て、驚くことだろう。

体のあちこちにある痛みに合わせて、医師が処方すると、失敗することがある。医者は、患者の痛みに似たある種の痛みを見つけるために、徹底的に治療薬を探す。些細な痛みを気にすることなく、患者自身を治療すべきである。

したければ、残してもいいが、その患者のためのレメディーを手に入れるのだ。その痛みがレメディーに含まれていればよいが、そうでない場合も気にしてはならない。小さな症状を気にしてはいけない。患者を治療する上で、最も重要なキーポイントさえ、省いてしまうかもしれない。

時には、その痛みだけが患者さんの治したい症状であることもあるが、それが古い症状であれば、最後に治るのはその痛みだ。このような状況では、患者はその痛みがいつ治るのかを知りたくて、あなたの人生を悩ませることになるが、もし、あなたにその問題についての知識があれば、最初にその痛みが和らがることは期待しないだろう。

患者さんを抱きしめるために、こう言わなければならないことがある。

「その症状が先に治らず、とるに足らない、このような小さな症状が先に治る。」と。

その患者を生涯に渡って保持することができるのは、あなたが真実を語ったからであり、あなたが知っていることを、その人に示したからに他ならない。そのような仕事は、正直に獲得した仕事である。

鼻のカタル性疾患は、Sulphurでは非常に厄介だ。

「古いカタルのような鼻の前の臭い」と、Sulphurの鼻は非常に厄介であり、このカタルの状態は非常に厄介で、臭いで気持ち悪くなる。自分がカタルの臭いがすると思い、他の人もその臭いがわかると思う。この古いカタルの臭いや、不潔なものの臭いで、彼は吐き気をもよおす。常にくしゃみをして、鼻が詰まっている。鼻風邪の項には「鼻から水が滴るような流血」とある。

鼻汁はすべて刺激的で燃えるよう。

これはSulphurでの状態だ。「風邪」をひくたびに、鼻水が出てくる。風呂にも入れず、熱中症にもならず、寒い場所にも入れず、無理をしてもこの「鼻風邪」になる。

天候の変化が新たな発作を引き起こす。春に腫れ物や春の洗浄剤としてSulphurを大量に摂取する習慣のある老人の多くが、一年中、鼻風邪やSulphurの様々な病訴に悩まされていることを観察している。

もし、このような老齢のSulphurを服用している者を探し出すことができれば、ホメオパシー医にとって興味深い、Sulphurの非常に良い像を手に入れることができるだろう。また、鼻血が出たり、鼻の中に乾燥した潰瘍やかさぶたができたりする。

Sulphurの顔の一般的な側面については十分に説明したが、特に覚えておかなければならないのは、静脈のうっ血、汚れた外観、赤い斑点、病的な外観、偽の多量性の外観である。それは、青白い顔から赤い顔へと変化する顔であり、青白い顔は乱れやすく、興奮すると顔が赤くなり、暖かい部屋にいると顔が赤くなり、少しの刺激でも顔が赤くなり、特に朝になると顔が赤くなる。顔の上に噴出物ができる。

特に顔の右側に、周期的に激しい神経痛が起こる。長く続いて飽き飽きする右側の神経痛。マラリアが発生する気候地域に住んでいる人の持続的な神経痛で、BelladonnaやNux vomicaなどの短時間作用型の治療薬を与えた場合、短期間だけ苦痛を軽減する。症例全体を検討した結果、Sulphurの患者であることが判明した場合、Sulphurは神経痛を永続的に治す。

Sulphurは顔の丹毒性炎症を治す。 Sulphurでは、丹毒は顔の右側と右耳のあたりから始まり、右の耳はかなり腫れ、ゆっくりと広がり、動きが鈍く、異常に紫色になる。 患者の全体像が、不快で不潔な患者で、洗っても洗っても、皮膚はしわくちゃでしなびていて、干した牛肉のようだ。

Sulphurは、小水疱や巨大な出血を伴って急激に発症する症例にはあまり適していないが、最初は顔に斑点状のくすんだ赤い斑点が現れ、少し離れたところに別の斑点、さらに別の斑点があり、これらがすべて一緒になっているような症例には適しており、1週間ほどでドロドロした丹毒状態になり、静脈が膨張しているように見え、意識不明の状態になる。

このような場合、Sulphurがどのように作用するかを見れば、驚くことだろう。Sulphurは、それを発展させるための活力がないかのようにゆっくりと、丹毒性の炎症を起す。一方、それがArsenicum、Apis、Rhus toxであれば、急速に広がっていく。ArsenicumとApisは火のように燃え、Rhusは水疱が紅斑の上にできる。

Sulphurでは、顔全体が湿った鱗状のかゆみを伴う湿疹で覆われることがある。乳痂は頭皮と耳を含み、湿気があり、厚い黄色の痂皮が積み重なり、かゆみを多く伴い、ベッドで暖まると悪化する。子供は布団をかけないで寝たがる。覆われている部分に痒みがある場合、その部分が温まると痒みが増す。これらの発疹は、眼病、眼や鼻のカタル性疾患と関連している。

Sulphurの患者は、唇に厚い付着物があり、かさぶたのような唇、ひび割れた唇、唇と口角にひび割れがある。唾液が口からにじみ出て、赤い筋ができる。顔の下部に痒みと灼熱を伴う発疹ができる。口の周りにヘルペス性の発疹ができる。これらはすべて燃えるようで、唾液から表皮剥離が起きる。顎の下あたりに腺の腫れがある。顎下腺の腫れと化膿 耳下腺の腫れ。頸部の腺は肥大している。

Sulphur体質では、歯が緩み、歯茎が歯から離れ、出血が起きたり、燃えるようだったりする。

虫歯になる。口の中や舌の状態が全般的に不健康である。変な味がし、舌が汚い。口の中に潰瘍ができ、潰瘍の中で燃焼する。アフタでは、燃えるような痛みや刺すような痛みがある。口の中に白い斑点がある。

Sulphurは、授乳中の乳児の口内炎や、授乳中の母親に発生する口内炎に非常に有効なレメディである。また、頬の内側の表面を食い尽くすような、根深い段階的な潰瘍にも効果がある。舌の上や、不健康な歯が押し付ける口の中の側面に、独特の小さな結節ができる。

この結節が舌の端に沿ってできると、痛みのために会話もできず、呑み込むこともできない。舌を動かさずに取り込める食べ物で過ごさねばならない。時には舌全体に及ぶこともあり、良性であっても癌と呼ばれることがある。

Sulphurは、症状が一致する場合、慢性的な喉の痛みに素晴らしい薬である。

老齢のSulphurの患者は、これまで述べてきたように、一般的なカタル状態に苦しんでおり、喉の症状もそのようなものである。潰瘍化にまで至るカタルの状態がある。扁桃腺は肥大し、数週間から数ヶ月にわたって紫色の様相を呈し、喉は全体的に痛んで、痛みに敏感な状態である:だが、急性の喉の痛みもある。炎症には特に有効。

紫がかったくすんだ色は、特に老齢のSulphurの患者は、これまで述べてきたように、一般的なカタル状態に苦しんでおり、喉の症状もそのようなものである。潰瘍化にまで至るカタルの状態がある。扁桃腺は肥大し、数週間から数ヶ月にわたって紫色の様相を呈し、喉は全体的に痛んで、痛みに敏感な状態である:だが、急性の喉の痛みもある。炎症には特に有効。

紫がかったくすんだ色は、特にSulphurの色だ。喉の焼けるような痛み、刺すような痛み、今表皮が剥離した、ヒリヒリする、炎症、嚥下困難などがしばしば見られる。ジフテリアを治している。

食欲、欲求、嫌悪感については、一般的な項目で十分に説明した。Sulphurの患者は一般的に消化不良の患者であり、ほとんど何も消化できない患者だ;普通の食事のようなものは何も消化できない。

食前に空腹感が消え、胃が敏感。

Sulphur の患者は長い間食事をしないでいられず、気が遠くなり、弱くなる。少ししか食べていないのに、肉を食べた後や、健康な胃腸だったら消化できる食べ物を食べた後に、胃にかなりの重苦しさがある。

そして、彼は痛みで苦しむ。彼は胃の痛みを焼けるような痛みとか、大きな痛みと表現する。胃の中に病的な感覚があり、胃の中がヒリヒリして、表皮剥離したように感じる。彼はこの感覚を次のように表現する。

「食後の胃の痛み」
「食後に胃に重さを感じる」などだ。

Sulphurの胃は弱く、消化に時間がかかる。胃が不調のため、酸や胆汁性の嘔吐がある。胃からの酸の湧出により、口の中に酸っぱい味がする。

肝臓は、非常に厄介な臓器だ。

肥大と硬結があり、多くの痛み、圧迫感、苦悩がある。肝臓のうっ血に伴い、胃にも通常の症状が現れたり、すでに症状がある場合は悪化する。黄疸が出て、肝臓が腫れたり膨らんだりする感覚があり、肝臓に鈍い痛みがある。

胆石ができやすく、周期的に胆管部に引き裂くような痛みがあり、それに伴って顔色が悪くなる。

Sulphurの肝臓の患者は、慢性的に黄ばんだ肌になりやすく、増えたり減ったりする。この患者が風邪をひくと、それは肝臓に定着する。風邪をひくたびに、入浴するたびに、天気が変わるたびに、肝臓の症状が悪化し、それが悪化すると他の問題が減る。胆汁性嘔吐の発作や、その人が言うところの「胆汁性頭痛」の発作の際に、その症状が現れる。

時にはヤニのように黒い便、ある時は緑色で太い便、そして白い便が出ることもある。これらの便は、肝臓の肥大化に伴って交互に変化し、胆石ができやすくなる。

Sulphurの患者は、腹部の大きな膨らみ、腹部の回転、腹部の痛みに悩まされる。

腹部の内臓が下に垂れ下がり、落ちているように思えるため、立っていられない。慢性的な下痢に伴い、生々しさ、痛々しさ、膨らみ、焼け付くような感じがあり、これが腹部の結節に向かって、より深刻な問題になっていく。腸間膜腺は結節でろ過される。腹部の発疹に伴って毎晩痒みがあり、痒みはベッドで温まると悪化する。帯状疱疹は側面から出てきて、体を取り囲むような形になる。

また、この人は鼓腸症の患者でもある。多くの腹鳴、多くの膨満感、多くのゴロゴロとした腹鳴がある。疝痛の発作があるが、鼓腸はしない、ガスは弱い。疝痛のひどい発作、切り裂くような痛み、引き裂くような痛みは、どのような姿勢でも緩和され、腹部全体が焼けつくように痛み、腸が痛む。

腸管全体のカタル。吐いたものは酸っぱくて口の中を汚し、肛門から通るものは酸っぱくて部位が生々しくなる。液体の便は通過中に火傷し、湿った鼓動を通過する際にも多くの火傷をする。よく便意を催すが、便座に座っている間は、液体や水分が少ししか出てこず、その液体は火のように燃え、肛門は生々しくなる。

便は、薄い便、黄色、水っぽい便、粘液状の便、緑色の便、血の混じった便、排泄物の多い便などがある。便は不快臭があり、しばしば気分が悪くなり、部屋中に浸透する臭いがして、「便の臭いが、まるで自分が汚したかのように、その人の周りについてくる」。

下痢は特に午前中に起こり、通常は午前中に限られる。朝、ベッドから飛び起き、起き上がってベッドから移動するとすぐに便意を感じ、大急ぎで行かないと便が出なくなり、便器にたどり着くまで我慢するのが大変である。

午前中が典型的な時間帯であるが、午前0時以降、午前0時から正午までの間に起こる下痢が、Sulphurの下痢である可能性がある。午後に発症する習慣のある下痢をSulphurで治すことは、ほとんど期待できない。Sulphurは夕方の下痢を悪化させることがあるが、それは例外で、Sulphurに期待できるのは朝の下痢である。

Sulphurは、コレラや、コレラの時期に起こる下痢で、朝に下痢が始まるような場合には、素晴らしいレメディーである。また、赤痢で、血の混じった粘液状の便が出て、常に力んでいるような場合にも大きな効果を発揮する。Mercuriusに見られるように、便を出し終えることができないような感覚のために、便の前に長く座っていなければならない。このような典型的なMercuriusの状態は、ぬるぬるした便で、最後まで終わらないような感覚がある。

Sulphurは、Mercuriusが上手くいかなかった後にこの状態を治すことが多い。Mercuriusを間違って投与した場合、SulphurはMercuriusの自然に後続する。赤痢では、このテネスムスが最も激しい性質のもので、血便で、尿意を強く伴う。

Mercurius corrosivusが最も早く効く。テネスムスがそれほど激しくなく、尿意を催すことがあまりないか、または全くない場合は、Mercurius solubilis がより自然なレメディーである。これらの薬は、赤痢においてはSulphurに非常に近いが、Sulphurよりも一般的に適応される。Sulphurの患者には、もちろんSulphurが赤痢のレメディーとして適している。

この人は外痔核と内痔核に悩まされる。痛くて生々しく、焼け付くような痛みがあり、出血と水便とともに出てヒリヒリする。

泌尿器系の症状と膀胱や男性性器の症状が組み合わさって、Sulphurでは非常に重要なグループとなる。

膀胱のカタル状態があり、常に尿意を催し、排尿時は燃えるようでヒリヒリする。排尿時に尿が尿道を傷つけ、その痛みは排尿後も長く続く。前立腺肥大症を患っている衰弱したの人、年老いた発明家、座りっぱなしの生活をしている年老いた哲学者などに適する。排尿時や排尿後に尿道が熱くなり、淋病に似た尿道の分泌物が出るが、実際には慢性的なカタル状態である。

尿に粘液が混じり、時には膿が出る。淋病の古い症例や老齢の患者で、通常の淋病治療薬や、特にその排出物に適した治療薬では緩和されない場合、また、患者自身がSulphurの患者である場合。

このような患者は淋病を患っており、新しい外観や分泌物自体に適合したレメディーで治療されてきたが、尿道のカタル状態が続き、尿道が燃えるようで、尿管の腫れ、赤み、腫れ、プツプツとした状態を呈し、リネンを汚すのに十分な程度の一滴しか集まらず、これが毎週、時には何年も続いている;ポテンシー化したSulphurを十分長く作用させれば、この分泌物は治るだろう。

Sulphur は、糖尿病の初期段階で、尿中に糖分を含む患者を治癒しました。Sulphur は睡眠中の不随意の排尿を治す。風邪をひいたときに起こるトラブルを治すことができる。ある患者のすべての “風邪 “が膀胱に定着する。これはDulcamaraのようなもので、Dulcamaraが効かなくなったり、初期の段階で適していた場合は、Sulphurがそれによく続く。尿の連続的なヒリヒリする痛みと頻繁な尿意;排尿後長い間、尿道が焼けるような、チクチクするような、痛みがある。

性器に多くの発疹がある。

性器のかゆみ、ベッドで温まると悪化する;性器に大量の汗をかく;性器が冷える。男性の場合、インポテンツ:性欲はかなり強いが、適切な勃起が得られない;或いは挿入前に精液が出てしまうか、挿入後すぐに精液が出てしまうる。亀頭と包皮の周囲に炎症状態がある。包皮の下にヘルペスのような発疹ができ、かゆみと熱感がある。この患者は、性器のかゆみを伴う発疹に悩まされている。

包皮が狭くなり,引き上げることができない。 炎症性包茎;包皮の肥厚または制約。炎症性包茎は,包茎が何らかのトラブルに依存しており,それ自体が治癒可能である場合には,レメディーによって治癒することができる。先天性の包茎はレメディーでは治らない。性器は患者にとっても診察する医師にとっても、非常に不快臭のあるものである。患者は非常に不潔である可能性が高く、入浴しないため、性器には自然な不潔さが蓄積される。排便時に前立腺液が排出される。

女性生殖器では不妊症がある。月経不順があり、わずかな乱れで月経が抑制されます。月経に関連した出血、子宮出血、長引く子宮出血がある。

中絶において、Belladonnaを選ぶかもしれない。それは、女性が中絶している間には適しており、現在の状態を克服するかもしれない。あるいは、初期の状態に適したApisやSabinaを選択し、出血を一時的に遅らせるか、止めるか、あるいは胎児の排出を早めることができる;しかし、出血は再び始まり、その再発で苦しみが長引く。このような症例の多くにおいては、患者にSulphurを投与するまで何もできない。

症状が覆われている場合は、Sulphurが非常に有効である。Belladonnaが投与された時は、Sulphurで後続しなければならないことがよくある。Sabinaは、流産の際に最も激しい出血を起こすが、これにはSulphurが必要であると言われている。このような出血性疾患では、長期にわたる反復的な出血、慢性的な状態、最初の、あるいは最も刺激的な時期ではなく、最も早く噴出した時期でもない場合、非常に頻繁に指示される2つのレメディーは、Sulphur と Psorinumである。

普通のレメディーにもかかわらず、また、骨盤に関連する症状のグループに合わせて選択されたレメディーにもかかわらず、出血が再発してしまう。多くの場合、出血時には骨盤の症状が目立ち、他の症状はすべて覆われている;しかし、次にその女性に会ったときには、他の症状が出るほど静かになっていて、数日後にはさらに多くの症状が出てくる。

これは麻疹とは違う。麻疹や猩紅熱、水疱瘡が終わるまでは、慢性の状態を調べる必要はない:これはマヤズムである。しかし、出血は彼女の体質の一部であり、マヤズムではない;したがって、出血が激しく、レメディーを必要とする場合は、おそらくBelladonna やAconiteのような短時間に作用するレメディーが最も適しているだろう;しかし、体質に目を向けると、AconiteやBelladonnaの後に何らかのレメディーが必要になる可能性が高く、一般的にはSulphurがそれにあたる;急性期のレメディーは、その激しい作用に適したものであり、その後に補完する薬が続く。

Sulphurを必要とする女性は、気候変動期にありがちなほてりに悩まされており、LachesisやSepiaと競い合う。SulphurとSepiaは、少女や高齢者でさえ、非常に激しい月経困難症に適している。

Sulphurを必要とする女性で、月経が始まってから長く続いている最も激しいケース。痛みの種類、子宮の敏感さ、出血の様子、つまり骨盤の症状だけでレメディーを選択すると、失敗してしまう。骨盤の症状が一般論に当てはまらなくても、患者自身を治療しなければならない。一般面が一致していれば、Sulphurは骨盤の症状に合わせることができなくても、月経困難症を治すことができるのである。どのような場合でも、一般面が常に先行し、支配する。

Sulphurは膣内に激しい灼熱感がある。外陰部の面倒なかゆみ。性器からひどい不快臭。性器の周り、太ももの内側、腹部から大量の泡のような汗が出る。

この人は臭いが吐き気を催すほど攻撃的であり、この一般的な状態は真実であり、それは気のせいではない。臭気に対する過敏性を覚えておくといい。大量の、不快な、灼熱の、粘り気のある月経。白っぽい場合もあれば、黄色の場合もある;不快で、刺激的で、その部位や表皮剥離部にかゆみを引き起こす。

妊娠中、または妊娠初期にのみ、多くの吐き気がある。Sulphurを必要とする女性においては、それが吐き気を止め、長引く痛みはほとんどなく、容易に陣痛を迎えることができるだろう。このような場合、唯一の痛みは、胎児の頭の圧迫によるものである。陣痛は苦しいものであるが、適切なレメディーを用いれば、比較的楽になる。Sulphurは、分娩中かなり大変な苦しみを味わっている女性、つまり陣痛が長引く女性に適する。厄介な後陣痛。乳腺の腫れにも適している。

次に、膿性の悪露や悪露の抑制を伴う敗血症の状態がある。3日目に寒気がして、悪露が抑制され、その女性は高熱を出し、頭から足まで汗で覆われているようなケースがある。布団の中に手を入れると、体から蒸気が上がってくるのを感じ、手を離したくなるほどの熱さである。意識が朦朧としており、腹部全体が敏感になっている。

みなさんは今、悪露の抑制の意味を知っている;産褥熱を手にしている。Aconite, Bryonia, Belladonna, Opium,などを探し回る代わりに、Sulphurをよく調べなさい。それらで、ほとんどの場合失敗するが、Sulphurはまさにそのような状態に合い、多くの産褥熱を治している。

これらを使うとほとんどの場合は失敗しますが、硫黄はまさにそのような状態にピッタリで、

乳熱や乳腺の不調だけで、寒さも急性のものであれば、短時間に作用するレメディーがよく効くし、 Aconiteも役に立つが、敗血症の場合には、Sulphurが根元まで行く。ゲップをしたり、胃に空腹感があったり、夜になると沈んだり疲れたりして悪化し、全身に湯気が立ち上るような感覚やほてりが次々と起こる時には、Sulphurを与えなければならない。

一方、このようなケースで、熱い汗やその他の一般的な特徴を伴って、次から次へと連続して硬直が起こり、それらが終わらない場合、Sulphurと同様にケースに深く入り込む Lycopodiumなしでは、そのケースから抜け出すことはできない。全身に小さな寒気と小さな震えが連続して起こり、脈拍が体温との適切な関係を失っている場合は、 Pyrogenを投与しなければならない。体が紫色に見え、全身に冷や汗をかき、反復または間欠的な悪寒があり、悪寒の間だけ喉が渇き、悪寒の間に顔が赤くなる場合は、Ferrumを投与しなければならない、他のレメディではこのような症状は出ないからである。

体の片側が熱く、反対側が冷たい状態で、その女性が涙ぐんでいたり、恐怖で震えていたり、神経の興奮や落ち着きがないと感じていたら、同じく敗血症の状態を持つPulsatillaを与えると、敗血症の状態を克服するのに十分である。

Sulphurは、外科的な発熱が、このような熱の点滅と蒸し汗の形をとる場合に適している。このような根深い敗血症の状態では、最初から最後までどこかでSulphurが必要になるだろう。敗血症の初期段階では、Bryonia の症状がいくつか見られるかもしれないが、Bryonia はそのようなケースには対応できない。敗血症の状態では、最初の24時間で先手を打ちたいものであることを忘れてはならない。

すぐにSulphurに行きなさい。さて、もうひとつ、Sulphurを与えるのを間違えて、その症例に効かないとわかったとしても、Sulphurは常にその症例を単純化し、良い結果をもたらし、決して台無しにしない。始めるための良い基盤を与えてくれる。精神や神経の症状が残っていても、すぐに対応しなければならない激しい敗血症の状態を克服したことになり、多くの場合、残っている症状は単純だ。Sulphurは、症状が完全には明らかでない場合に、まず始めるべき一般的な治療薬です。

このレメディーは、呼吸が苦しく、少しの運動でも息切れし、大量の汗をかき、疲れ果て、喘息のような呼吸をし、胸の中で多くのガラガラ音がする。

風邪をひくたびに、胸や鼻に症状が出る。いずれの場合も、カタル状態が長く続き、終わらないようで、常にカタル状態のままだ。

「風邪をひくと必ず喘息になる」という場合はDulcamaraが必要だが、その発作の後遺症が残っていることが多く、医師は深く作用するレメディーを与えなければならない。Dulcamaraができるだけのことをした後、Sulphurが補完的なレメディーとして登場する。Calcarea carb.はDulcamaraと似たような関係にある。

鼻や胸内や肺は、多くの問題を引き起こす場所である。患者は肺炎を患っており、浸潤期に及んでいる。Bryoniaが脅威的な特徴を克服した後、この進行した段階で症例を取ったが、今、患者は回復すべき時に回復しない;全身に汗をかき、疲れており、「何かおかしい、負荷がかかっている」という奇妙で特異な意識があり、「呼吸が苦しく、熱のほてりと交互に起きるが、熱はあまりない。と言っているのをよく耳にする。

さらに検査してみると、肝炎になっていることがわかり、Phosphorus、Lycopodium、Sulphurなどのレメディーが必要になるが、Sulphurはその中でも特に優れている。

Bryoniaが初期の症状に十分であったか、或いはAconiteがそれを解消した時や、これらのレメディーでは解消しきれないほどの症状が出た時、肝炎になる。もしこれが これが狭い範囲に留まっていると、かなり慢性的な経過をたどるが、Sulphurがそれを解消する。しかし、二重肺炎であったり、肝炎が肺のかなりの部分に及んでいたりして、与えられたレメディーが十分でなく、ケースが致命的な問題に向かって進んでいる場合、午前1時か2時、或いは3時に突然、弱まり始め、鼻がつまって、唇が引きつり、ヒポクラテスのような顔つきになり、冷や汗をかき、体のあちこちが弱りすぎて動けな胃;頭だけが落ち着きなく少し動く。

すぐに呼ばれて、Arsenicumを投与しなければ、この人は死んでしまうだろう。あなたはArsenicumを投与し、よくやったと思うが、Arsenicumには炎症の結果を取り除く力はない。だが、肝炎になった肺を治すことはできないが、生命力を刺激する作用はある。それは患者を温め、良くなりそうな気になるが、注意してほしいのは、Arsenicumに続く適切なレメディーを与えなければ、24時間後には死んでしまうだろう。

このようなケースでは、レメディーをあまり長く待ってはいけない。患者が元気になり、反応が最高潮に達したらすぐに、解毒剤であり、Arsenicumに自然に後続するSulphurを与えなさい。そうすれば、患者は24時間以内に「よくなっている」と言うだろう。

あなたが今存在しているように、それはまさにその通りにするだろう。また、Arsenicumに続く薬はPhosphorusであることがはっきりとわかる場合もある。このような患者がArsenicumの下で元気になり、熱が出て、焼け付くような喉の渇きを伴い、氷のような冷たい水が十分に得られない場合は、Phosphorusで後続しなければなりません、その場合、Sulphurが他の場合にすることをPhosphorusがする。

あなたは、自分のケースをそのような状態にさせないので、自分の実践でこのようなケースを見ることはないだろう;このような症例は、そのような状態で適切に処方されたときに生きていくだけの力を持っていれば、最初から症例の性質全体を破壊してしまうほどの力を持っている。

しかし、外周部の肝炎だけで、起き上がって歩き回れるほど元気だった、あの患者に戻ってみよう。咳も長引いていて、発作から半年か1年経った今、彼はこう言う。
「先生、私は胸部疾患の発作を起こしてから、一度もまともになったことがありません。
医者は肺炎と言っていました。」と。

その患者は、錆びた痰や、肺炎に属するその他の小さなことについても話すことができる;
それが、あなたが知るべきことだ。あの発作以来、慢性的な咳が続いており、今は寒気がしている。

線維性の浸潤があり、結核の状態ではないが、自然が治せなかった肝炎が残っているのだ。これを放置すると、カタルシス、喘息、慢性気管支炎、様々な種類の疾患に陥り、最終的にはこれらが原因で死に至る。Sulphurは、そのすべての症状に適合することが非常に多く、特に病気の時、適切に洗浄されなかった肺を、洗浄する能力があります。

Sulphurはr気管支炎を治す。症状が一致すれば、喘息性の気管支炎も治す。Sulphurは、全身をかきむしるような非常に激しい咳をし、頭が飛びそうになる;咳をすると頭が痛む。その後、血痰が出て、肺から出血する。このような症例では、結核がまだあまり腰を下ろしていない場合や、結核の堆積が始まったばかりの場合には、すべての症例において、肺炎の恐れがある。

弱く打ちのめされたような体質の人、肺結核遺伝の衰弱した人は、胃に何もない空腹感があり、頭のてっぺんが熱く、寝床の暖かさから不安になる。

このような症例は、体にたくさんの発疹が出ていれば良い;だが、実際には皮膚には発疹がない;安心できない;すべては体内で進行しており、徐々に衰退していく。

このような場合、Sulphurはその患者を発火状態から目覚めさせ、健康に戻るだろうし、それができないほどひどい場合は、何年もの苦しみから解放されるだろう。肺結核の進行した状態でそれを探してごらん。このような状態での投与については、十分に説明されている。化膿を促進し、結節があるところには必ず小さな肺炎をもたす;これらを化膿させる傾向がある。その機能を遂行できないすべての細胞は、Sulphurによって剥がれ落ちる。

Sulphurの背中に関する顕著な点は、座った状態から立ち上がる時、背中に痛みがあり、曲げて歩かざるを得ず、動いた後に、ゆっくりとしかまっすぐになれないことだ。痛みは主に腰仙部にあります。

四肢は発疹で覆われている。手足の甲と指の間に発疹ができ、手の平にできることもある;
小水疱および鱗屑状の発疹はかゆい。膿疱、腫れ物、小さな膿瘍、不規則な紅斑が四肢のあちこちにでき、皮膚が汚れて見える。

寝床の暖かさによる皮膚のかゆみ。

関節の肥大。リューマチ疾患;関節のひどい硬直;膝のくぼみの締め付け;腱の締め付け、リューマチ性および痛風性の特徴。脚と足の裏の痙攣。ベッドの中で足の裏が熱くなり、足の裏を冷やすために布団から出すと、足の裏が痙攣して熱くなり、かゆくなる。

時には足の裏が冷たくなり、また燃えるようになり、これらの状態が交互に繰り返されるのがわかるだろう。手足の冷たさを伴う身体の不調があるが、寝床に入ると、燃えるように暑くなるので、布団をはががさねばならない。その被害者となり、ほとんど常に悩まされる角質は、ベ寝床の暖かさの中では、燃えるようで、チクチクする。

Sulphurの患者の皮膚は潰瘍や化膿しやすく、皮膚下に破片があると潰瘍になり、傷の治りが遅く、化膿する。Hepar.のように、ちょっとしたピンの刺し傷でも化膿する。

Sulphurの発疹は数え切れないほどある。様々な種類があるが、全てにいくつかの特徴がある。例えば、燃えるような、刺すような痛み、かゆみ、ベッドの暖かさによる悪化などだ。

肌は荒れていて不健康だ。顔には先が黒いニキビ、痤瘡、吹き出物、膿疱が、たくさんある。Sulphurは、体のあらゆる部分に腫れ物や膿瘍、扁平上皮の発疹、小水疱の発疹などでいっぱいだ。

これらはすべてSulphurに含まれており、燃えるようで、刺すような痛みがある。

Sulphur (ソーファー/硫黄) ①

Sulphurは、どこから手をつけていいかわからないほど、充実したレメディーだ。

人のあらゆる病気の類似点が含まれているようで、初心者がSulphurのプルービングを読むと、すべての病気のイメージが含まれているようなので、他のレメディは必要ないと、自然に思うかもしれない。

しかし、それが人のすべての病気を、治すわけではないことがわかっており、他のレメディーと同じように、無差別に使用するのはよくない。マテリア・メディカについてあまり知らない医師ほど、Sulphurを頻繁に処方するようだが、優れた処方者でも、そうである;そのため、医師がSulphurを処方する頻度から、医師の無知と知識の境界線を引くことができない。

Sulphurの患者は、やせているか、太っていて、飢えており、肩がこっている、消化不良の人だが、多くの場合は、太って丸々としていて、栄養状態の良い人に与えることになる。

しかし、典型的なのは、角ばった、痩せ型の猫背の患者であり、特に、長い間の消化不良、悪い同化作用、貧弱な栄養状態から、このような状態になった場合である。Sulphurの状態は、長い間家に閉じこもっていて、食事を胃に合わせることによって起きる事もある。

部屋に閉じこもって、勉強したり、瞑想したり、哲学的な探求をしたり、運動をしないで、座りっぱなしの生活をしている人は、しばらくすると、簡素な食べ物しか食べられないことに気付き、体を養うのに十分でない食べ物だけとり、最終的には哲学マニアになってしまう。

また、顔にSulphurの症状が見られる患者もいる;汚れ、しなびて、赤い顔の人だ。皮膚は大気の影響を受けやすいようである。寒い日も湿った日も、外気に触れると顔が赤くなる。

繊細で薄い皮膚で、ちょっとしたことで顔を赤らめ、どんなに洗っても、いつも赤くて汚い顔をしている。子供の場合、母親が頻繁に顔を洗っても、いつもその場しのぎで洗ったかのような顔をしている。

ヘリングはSulphurの患者を「ぼろを着た哲学者」と呼んだ。

Sulphurの学者は、発明家であり、古ぼけた服とボロボロの帽子で、昼夜を問わず働き、長髪で汚い顔をしている。硫黄は、このような無秩序な状態、整頓されていない状態、不潔な状態、「どうなってもいい」という状態、自分勝手な状態を生み出すようだ。

彼は偽哲学者となり、この状態が続けば続くほど、世界が彼を、地球上で最も偉大な人物と考えていないことを知って、がっかりする。老齢の発明家は、いくらやっても失敗する。

このような症例で起こる病訴は、たとえ急性の病訴であっても、Sulphurになる。このような患者を受け持つと、何週間も同じシャツを着ていることに気づくだろう。もし彼に付き添う妻がいなければ、彼はシャツが落ちるまで着続けるだろう。

Sulphurの患者は、清潔にすることにあまり関心がない。彼は汚れているが、きれいな襟や袖口、きれいなシャツを着る必要性を感じていないのである。Sulphurは清潔な人にはほとんど適応しないが、不潔さを気にしない人にはよく適応する。

町の診療所に勤めている時、Sulphur投与後、自分のことを気にし始め、清潔なシャツを着ていることに気づくことが何度もあり、この人は以前、同じ古いシャツを着ていた。また、Sulphurの患者で、特に小さな子供たちは、あっという間に服を汚してしまうことには驚かされる。

子供は、非常に驚くほど不潔な傾向がある。その小さい子がSulphurの患者だと、不潔なことについての話を母親はする。子供は鼻や目などからカタル状の分泌物を出し、鼻から出た分泌物を口に入れることがよくある。さて、それは、Sulphurの患者は不快な臭いを嫌うことが、特徴である。不潔な臭いには過敏であるが、不潔な物自体は、食べたり、飲み込んだりする。自分の体や息の臭さでさえ、吐き気を催す。

便はとても不快な臭いで、一日中彼に付きまとう。彼は自分がそれが匂えると思っている。悪臭に敏感なため、彼は何よりも腸をきれいにする。これは誇張された嗅覚だ。彼はいつも不快な臭いを想像して探している。彼は一般的には、強い想像力があり、記憶の中にしかないものを嗅ぐ。

Sulphurの患者は、全体を通して不潔である。彼は不潔な臭気の犠牲者である。不潔な息で、強烈な悪臭の便が出る;性器は不潔な臭いがし、服を着ているにもかかわらず、部屋の中でもその臭いがし、自分自身がその臭いがする。 分泌物は、常に多かれ少なかれ悪臭がし、強く不快な臭さがする。常に洗っているにもかかわらず、脇の下からは刺激的な臭いがし、時には、体全体が腋窩から出るような悪臭を放つ。

身体のあらゆる部分から出るSulphurの分泌物は、不快であるだけでなく、皮を剥く。Sulphurの患者は、あらゆる粘膜のカタルに悩まされ、カタルの排出物はいたるところで皮膚を剥ぐ。鼻風邪では、分泌物で唇や鼻の皮が剥けることが多い。

時には、鼻に残った鼻水は火のように痛く、それが子供の唇に触れると、燃えるように痛く、刺激的である;Sulphuricum acidの状態とほぼ同じで、触れた部分が赤くなる。

月経は大量で、性器の皮膚が剥ける。薄い便が、肛門の周りで、燃えるように痛く、皮膚が剥けたようになる。女性の場合、尿が一滴でも性器に残っていると、燃えてひりひりする;多くの場合、拭くだけでは不十分で、洗い流さないと痛みが和らがない。

子供の場合は、肛門と臀部の間が表皮剥離を起こしているのが見つかる;便によってその裂け目全体が赤く、皮膚が剥け、炎症を起こしている。この傾向から、一つの基調が出来上がり、当たるとも遠からず、「いかなる体液も、通過する部分を燃やす」は、体液が刺激性で、ヒリヒリした痛みを引き起こすと言っているのと同様である。これはSulphurのどこにでも当てはまる。

Sulphurの患者は、あらゆる種類の発疹が起きる。

小水疱、膿疱、癤、鱗状の発疹があり、いずれも強い痒みを伴い、中には分泌物や化膿を伴うものもある。皮膚は発疹がなくても、痒みが強く、暖かい寝床からや、ウールの服を着ることから痒くなる。

Sulphurの患者は、絹や綿以外のものを着られないことが多い。痒いところを掻くことができないと、部屋の暖かさで絶望に追い込まれる。掻いた後は、痒みが緩和されるが、燃えるような痛みがある。掻いた後、または寝床の暖かさに入った後、大きな白い湿疹が体中に出てきて、さらに痒くなり、そのため、皮が剥げるまでか、燃えるように痛くなるまで掻き続けることになり、その後か痒みがおさまる。

この過程は継続し続ける:夜寝ている間、恐ろしいほどの痒みが起き、朝起きるとまた始まり、発疹は痒く、ジクジクする。オデキの群れや小さなオデキのような発疹が出てくるので、とびひにも有効。

このレメディは膿瘍に有効だ。あらゆる種類の化膿性の腔、小さな膿瘍や大きな膿瘍を形成する;皮膚下や、細胞組織、内臓の膿瘍を形成する。Sulphurにおいては、化膿の傾向が顕著である。腺が炎症を起こし、その炎症が化膿へと進む。

Sulphurの病訴が起きる所はどこにでも、燃焼性が見つかる。

あらゆる部分が燃える;うっ血しているところが燃える;皮膚が燃える、または皮膚に熱感がある;あちこち部分的に燃える;腺、胃、肺が燃える;腸、直腸が燃える;痔が燃えヒリヒリする;排尿時に燃える、または膀胱に熱感がある。あちこちに熱感がありますが、Sulphurの特に典型的なものを、患者が説明する時、「足の裏や、手のひらや、頭のてっぺんが燃える」と言う。

足の裏の燃焼感は、患者が寝床で温まった後に、気づくことが非常に多い。Sulphurの患者は、夜寝床に入ると足の裏が非常に熱くなり、燃えるようで、足を衣服から出して、足を布団の外に出して寝る。Sulphurの患者の足の裏と手のひらを調べると、皮膚は厚く、寝床で温まると燃焼する。

多くの病訴は、寝床で温まることによって起こる。Sulphurの患者は、暑さにも寒さにも耐えられないが、外気を強く欲している。均一な温度を欲っする;激しい温度の変化は、苦手である。

呼吸に関しては、苦しい時には、ドアや窓を開けたがる。しかし、しょっちゅう体はわざわざ覆うのだが、暖かい服で、皮膚のかゆくなったり、燃えるよう痛くなってしまう。

時間の悪化については、晩に起きる病訴が特徴である。

頭痛は夕食後に始まり、夜になるとひどくなる;痛みのために眠りにつくことができない。夜痛みが起き、夜喉が渇く;夜苦しくなり、寝床で温まると皮膚の症状が出てくる。

「断続的で周期的に起きる神経痛は、24時間ごとに悪化し、一般的には午前12時または午後12時に発生する」

真昼もSulphurの病訴が悪化する時間帯だ。正午に寒気がし、正午には熱が上がり、正午には精神的な症状が増し、正午には頭痛がひどくなる。週に一度の病訴、7日間の悪化は、Sulphurのもう一つの特異な状態である。

Sulphurの患者によく見られる下痢は、昔から「Sulphurの下痢」として知られているが、他の多くのレメディーにも、早朝に下痢をするという同じような症状がある。

Sulphurの下痢は、深夜から朝にかけての時間帯に属するが、起きようかと思い始める時間帯の方が、よく見られる。

下痢のため、寝床から飛び出す。

一般的には薄い水状;噴出はあまりなく、量もあまり多くなく、時にはかなり少なく、黄色い便が出ることもある。この朝の便の後、多くの場合、翌朝までそれ以上の問題は起こらない。

朝、寝起きに便意を催すという症状が、年がら年中続いている人が多いようだ。腸の痛み、つかえ感、不安感、焼け付くような痛みに悩まされる。通過する便は燃えるようで、便が触れる部分はどこでも、痛く、表皮を剥ぎ、かなり擦りむく。

Sulphurの患者はとても喉が渇いている。

いつも水を飲んでいる。大量の水を欲しがる。

また、空腹感や食べ物への欲求を口にするが、食卓につくと食べ物を嫌がり、目をそむけ、食欲がない。

ほとんど何も食べず、非常に簡単で軽いものしか口にしない。刺激物やアルコールを欲しがり、牛乳や肉を嫌う;後者は気分が悪くなるので、嫌いだ。

随分前、ある人は、これらのことから「よく飲み、ほとんど食べない」というキーノートを考案した。

これはSulphurの場合そうだが、他の多くのレメディーでも同じことが言える。キーノートの使用に関しては、すべての症状とその関連性をまとめるのがよいと、諸君に印象づけたい。1つの小さな症状、あるいは2つ、3つの小さな症状に、大きく依存することはできないだろう。症例全体の症状を考慮した上で、キーノートや特徴、その他すべてのものが、レメディーを丸みを帯びた完全なものにし、患者全体のように見える時、初めてそれが適したものとなる。

午前11時に空虚さが生じる。24時間の中で空腹を感じる時間があるとすれば、それは11時である。夕食が待てないようだ。

Sulphurの患者について、こういう事もある:いつもの食事時間になると、非常に空腹になり、食事が遅れると、弱って、吐き気をもよおす。12時頃に食事をする習慣のある人は、午前11時に、空っぽの空腹感を感じる。1時や1時半に食事をする習慣のある人は、12時頃にその感じが起きる。空っぽの感覚は、多くの人の場合、食事の定刻の約1時間前に起きる。

強いSulphurのグループを凝縮するとこうなる;午前11時に胃の中が空っぽの空腹感になり、足の裏が燃えるようになり、頭のてっぺんが暑くなる。

この3つは、Sulphurの必須条件とされてきたが、Sulphurの始まりには、ほとんど見られない。

Sulphurには、発疹の他に、皮膚の不健康な状態がある。

皮膚はよくならない。小さな傷は化膿し続ける;皮膚の下にできた膿瘍は、瘻孔のある小さな排出腔となり、これらは漏れて、長い間分泌される。

Sulphurは、炎症部分に浸潤を作り出し、そのため、そこが硬くなり、この硬さが何年も続く。炎症が肺のような重要な器官に起きた場合、この浸潤は常に耐えられるものではない;肺炎の後に、肝炎と呼ばれる浸潤を残す。

Sulphurは、全身の炎症部位に同じ傾向を作り出すため、肝変の治療によく使われる。

Sulphurは、有機組織における乾癬の状態のため、疾患が長引いた後に、患者が反応しない場合、非常に有用なレメディである。急性疾患の終わりあたりになると、患者は弱り、疲労困憊になる。炎症状態は、化膿や浸潤となる;患者は衰弱し、かなり疲労困憊し、寝汗をかく。

腸チフスなどの急性疾患の後に回復しない。回復が遅く、有機組織も疲弊しており、急性疾患の後、調子が戻らない。このような状態では、Sulphurがしばしば非常に有用になる。老齢の酒飲みは衰弱し、アルコールへの激しい渇望がある;酒をやめることができない。強くて刺激的なものを欲しがり、何も食べたくなく、冷たい水やアルコール飲料を欲しがる。非常に疲れるまで飲み続け、病訴が現れる。Sulphurは、しばらくの間、この酒への渇望を取り除き、元気にしてくれる。

組織は弱くなっているようで、わずかな圧力でも痛みを感じ、炎症や化膿を起こす事もある。Sulphurの患者は、血行が悪いため、床ずれができやすい。また、圧迫による硬化も強い特徴だ。

Sulphurは、圧迫により魚の目や、豆ができる。これらの症状は簡単に現れる。靴が皮膚のどこかを圧迫すると、大きな魚の目や外反母趾ができる。歯が舌や頬腔の他の部分と接触すると、小結節が形成され、これらの小さな小結節は時間の経過とともに潰瘍化し始める。

燃えるような、刺すような痛みを伴いながら、ゆっくりと進行する。癌になることもある。長い間延期されて、その後、悪性の状態になることもある。癌は体内のある状態の派生物であり、その状態は連続した状態から来ているかもしれない。1つの連続した状態ではなく、悪性状態が、良性状態に後続しているのかもしれない。Sulphurは、症状が一致した場合、これらの状態を取り除く。

Sulphurでは、静脈の乱れが顕著に見られる。静脈のレメディーであり、静脈の問題が多い。静脈が弛緩しているように見え、循環が停滞している。天候や衣服などのちょっとした刺激で、顔があちこち火照る。

顔が腫れる。Sulphurは静脈瘤がある;最も顕著なのは痔の静脈で、肥大して燃えるような、刺すような痛みがある。四肢の静脈瘤。静脈が潰瘍化し、破裂して出血することもある。寒いところから暖かいところに出ると、静脈が肥大し、手足が膨らみ、全身が膨らんだような感覚に陥る。

Sulphurの患者はやせ細り、特に腹部の膨張を伴う四肢のやせが特徴的である。腹部は肥大しており、ゴロゴロとした痛みや灼熱感があり、腹部の肥大に伴って他のすべての部分が痩せていく。首、背中胸郭、四肢の筋肉が衰え、腹部の筋肉も衰えますが、腹部自体の膨らみが大きい。このような状態はマラスムスに見られる。

Calcareaでも同じような状態になる;Calcareaを必要とする女性においては、腹部の大きな肥大、膨張、硬さと、体の他の部分の収縮が見られる。

Sulphurの下では、女性の更年期に見られるような、顔や頭への火照りがある。Sulphurの火照りは、一般的には胸部と言われる心臓部のどこかで始まり、まるで、体の中で熱の暖かさが、顔に向かって上がってくるような感じがする。顔は赤く、熱く、紅潮し、最終的に熱は汗で終わる。

汗と赤ら顔を伴う熱の火照り;頭は暑い。時には、熱い蒸気が体の中に入ってきて、だんだん上がってくるような感じを患者が表現し、汗をかくこともある。時には、小さな震えに続いて、閃光のような暑さと、顔に赤い斑点を感じ、激しく扇ぐ;扇ぎきれず、ドアや窓を開けたがる女性を見かけることもある。

SulphurやLachesis などがそれにあたる。火照りが胸や心臓のあたりで始まる場合は、Sulphurのようだが、背中や胃のあたりで始まる場合は、むしろPhosphorusのようである。

他の一般的な悪化の中において、Sulphurには、立つことによる悪化がある。すべての病訴は、長時間立っていると悪化する。Sulphurの患者にとって、立っていることは最も困難な姿勢であり、精神の混乱、めまい、胃や腹部の症状、女性の場合は静脈の肥大感や膨満感、骨盤の引きずりなどが、立っていることで悪化するのである。患者は座っているか、立ち上がっている場合は、動き続けなければならない。歩行はかなり可能であるが、静かに立っていると悪化する。

睡眠後の悪化は、Sulphurの多くの病訴に当てはまるが、特に精神と感覚の病訴に当てはまる。Sulphurの病訴の多くは、食後に悪化する。

Sulphurの患者は、入浴によって悪化する。風呂を恐れる。自分からは入浴しないし、その状態からして、彼は 「偉大なる不洗者 」に属する。風呂に入ると必ず風邪をひく。

子供たちの病訴。汚い顔、汚い肌の小さないたずらっ子で、毎晩せん妄の発作を起こしたり、頭の痛みに悩まされたり、脳に悪い問題を抱えていたり、水頭症の恐れがあったり、髄膜炎にかかったことがあったりする子は、Sulphurが必要である。

Sulphurは、レメディーが十分な深さに達していないため、症例全体に到達できなかった場合に、体質的な状態をクリアにします。乳児がきちんと成長しない場合や、骨が成長しない場合、泉門の閉鎖が遅れている場合には、Calcarea carbonicaがそのレメディーとなり、そのような成長の遅い場合には、Sulphurは次に来る重要なものである。

Sulphurの患者は、それほど神経質ではないと思われがちだが、興奮しやすく、音にすぐに驚き、大砲の音を聞いたか、「お化け」を見たかのように、寝ていてもすぐに目が覚めてしまう。

Sulphurの患者は、睡眠時に多くの問題を抱えている。夜前半は非常に眠く、午前3時まで眠ることもあるが、それ以降は落ち着かない状態で眠っているか、まったく眠らないかのどちらかである。昼の日光を恐れ、また寝床につきたがり、寝ると目が覚めず、朝方まで寝ていたくなる。その時が最も良い休息であり、最も熟睡できる時である。恐ろしい夢や悪夢に悩まされることも多い。

症状が一致すれば、Sulphurは丹毒の治療薬となる。名前としての丹毒には、治療薬はないが、患者が丹毒を患っていて、その症状がSulphurの症状と一致する場合は、Sulphurで治すことができる。

この違いを頭に入れておけば、ホメオパシーの意味がわかると思う。病気の名前ではなく、患者自身を治療するのだ。

Sulphurの患者は、有機組織を通じて、あちこちで血の波が押し寄せ、頭が膨らみ、前述の瞬間的な熱に悩まされる。熱性の症状が顕著であり、急性疾患に使用することができる。

これは、Aconiteの自然な補完関係の一つであり、Aconiteが急性の悪化に適しており、それを除去する場合、Sulphurが患者の体質に対応することが非常に多い。

Sulphurは、衰弱した体質や同化作用に欠陥のある、非常に厄介な「瘰癧」の病訴に適している。下肢に深く沈んだぼろぼろの潰瘍があり、不定形の潰瘍、肉芽ができない潰瘍が起きる。それらは、燃えるように痛く、滲み出てくるわずかな湿気が、周囲の部分を燃焼する。出血しやすく、燃焼の多い静脈瘤の潰瘍によく使われる。

痛風の老齢者の症例において、Sulphurは有用なレメディーである。これは深部に作用するレメディーであり、その傾向は、中心から円周に向かって外に向かうため、ほとんどの場合、これは痛風を四肢に留めるだろう。

LycopodiumやCalcareaと同様に、有機的な変化があまり見られない老齢者の痛風の状態に、適切に投与すると、関節や四肢に、リウマチ状態を維持するだろう。

SulphurはSiliceaと同様に、重要な器官、特に肺の構造的疾患がある場合に与えると、危険な薬となる。

Sulphurは、症状によって示される場合、古い瘻管を治癒し、古い膿瘍を正常な状態にして、健康な膿が続くようにすることが多い。症状が一致している場合は、非常に遅く、何もしていない膿瘍を開き、硬く膿みかけている腺の炎症を抑える。

しかし、肺結核の進行した症例に投与するには、危険な薬であり、投与する場合には、最高ポテンシーで処方すべきではない。非常に痛がる症状があり、Sulphurを投与しなければならないと思う場合は、30ポテンシーか200ポテンシーにしなさい。

症状からSulphurが示されているように見えても、進行した段階で起こる寝汗を止めようとしてはいけない;実際には、示されていないのだ。いかなる場合でも危険なレメディーは、たとえ症状が似ていても、示されていると考えてはいけない。
梅毒の老齢者の症例で、乾癬の状態が最も高い場合には、Sulphurが必要になることがある。梅毒の症状が強く出ている場合に、Sulphurが示されることはほとんどないが、水銀によって症状が抑えられていて、病気が単に保留されているだけの場合、Sulphurは水銀を解毒し、症状が進行して、元の状態が見られるようになる。

アロパシーによる大きな被害は、有機組織にあるすべてのものを隠そうとしていることに起因する;彼らは、人類におけるすべてを恥じているかのように振る舞う;一方、ホメオパシーは、人類におけるすべてを明らかにし、覆い隠している薬を解毒し、押さえつける病気を解放しようとする。

梅毒の発疹を見せたくない、軽率な行為の証拠を見せたくないという理由から、多くの患者がホメオパシーを受けようとしないのは事実であり、ホメオパシーはそれを現そうとする。適切なホメオパシーの治療を受ければ、有機組織の状態が明らかになる。Sulphurは、病訴を表面化させ、目に見えるようにする。これは一般的な解毒剤である。

風邪による、或いは薬による発疹の抑制、さらには硫黄による発疹の抑制によく用いられる薬である。これは、これまで説明してきたこれらの事柄を発展させる素晴らしい薬であり、したがって、発疹の抑制や薬物による抑制に有用なレメディーのリストには必ずSulphurが含まれている。

急性の発疹が抑制されている場合でも、Sulphurは貴重なレメディーとなる。抑制された淋病では、Sulphurはしばしば、排出を開始し、消えてしまった状態を再構築するためのレメディーだ。抑制された症状が戻らなければ、治療は不可能である。

Sulphurは、その歴史の最初から、つまりハーネマンの時代からのレメディーであり、ハーネマンの推奨により、処方すべき症状が少ない時、つまり乾癬による症状が潜在している場合に、考慮されるものであった。この状態では、非常に多くの恩恵を受けて与えられてきたので、定番で処方する医師は、その事実を学んできた。

一見(表面的には)よく示されたレメディーが患者を保持できず、よりよいレメディーを探しても症状が見つからない場合、Sulphurが有機組織を深く握り、レメディーがよりよく作用するのは事実である。

この事は経験からもよくわかる。よく示されていると思われるレメディーを与えても、それがその症例を掴んでいないことがあり、次に最もよく示されているレメディーを与え、さらに次のレメディーを与えても、同じ結果になることがある。

なぜなのかと思われるだろうが、症例が明らかにSulphurを必要としていないにもかかわらず、Sulphurを投与することで、基礎的な症状(乾癬が基礎疾患であることが多い)に密接に適合し、レメディーがよりよく作用することがわかる。

これはハーネマンの時代から、老人全てによって確認されてきた観察結果である。

このようなことが必要になるのは、症状が乏しい場合に限られる。多くの検討を経て、最善と思われる方法、つまり、観察及び、全人種の体質の基礎となる条件を知った上で、ある程度正当化できる方法に頼らなければならない。

症状の少ないこれらの症例の根底には、潜在的な状態があり、それは乾癬、梅毒、淋病のいずれかであることがわかっている。もし梅毒だとわかっていれば、梅毒に似たレメディーの中からトップのものを選ぶだろう。

淋病であることがわかっていれば、淋病のように見えるレメディーの部類のトップを選択する。Sulphurは、根底にある乾癬に似たレメディーのリストの先頭にある。従って、根底にある体質が乾癬であることが分かっていて、それが隠された症例であれば、Sulphurは潜在的な原因を開き、積極的な治癒には作用しないとしても、症状をよりよく表すことは事実である。また、Sulphurが乾癬に対するように、Mercuriusは梅毒に対して、Thujaは淋病に対する。

ペンシルバニア州の石炭地域では、鉱山で働く人や鉱山の周辺に住む人々が、Sulphurを必要とすることが多い。石炭は硫黄だけでできているわけではなく、他にも多くの成分が含まれていることは知られており、石炭を扱う人はSulphurを必要とすることが多い。カオリンや陶磁器の製造に使われる様々な製品を常に粉砕している人や、石材関係の労働者は特にCalcareaとSiliceaを必要とするが、炭鉱で働いている人はSulphurを必要とすることがよくある。その患者はSulphurの患者のように見える;彼らの外観はそのようで、たとえ症状が一部に限定され、他のレメディを要求しても、そのレメディからよい作用が得られないが、 Sulphurの一服で、どんどんよくなる。

それは、石炭に多くの硫黄が含まれているためだと信じている人もいる。我々は、このような事を、できるだけ理論化しがちだが、低いポテンシーを高いポテンシーで解毒する習慣には陥りたくない。最後の手段として、その方法を使うだけだ。

レメディを示す症状がない場合、初めてそれを試してみる時であり、正確な人は制限を設けるため、そのような人によってなされた場合のみ、正当と認められる。その人はレメディの与え方を知っている。そのような人は、症状が語りかける限り、それぞれの症例における症状によって導かれる。

精神面は、その人の真実が外に出て、本当の内面の性質を前面に表すもので、Sulphur は、愛情の価値を低下させ、顕著な自分勝手な状態へと駆り立てる。他の人の望みや要求を考慮にいれず、自分のことだけ考える。考えるのは全て、自分の利益の事だけである。この自己中心さがSulphurの患者を貫く。感謝の気持ちは全くない。

哲学狂もまた、顕著な特徴である。偏執狂で、変な抽象的な事や、オカルト的な事、知識を超える物にはまる;形のない様々な事を研究する;変わった特別な事に思いふける。

初めの原因に関し、ある事から別の事へ連続して移しているのを、Sulphurが治している。 原因は何なのかと、あれこれ考え込んでばかりおり、最終的には、物事を神学へ起し、そして「誰が神を創ったのか」と尋ねていた患者を治している。

その女性は部屋の隅に座って、ピンの数を数え、「誰が神を創ったのか」とという解決できない問題に思いを馳せる。

炎症状態においては、炎症部分が紫色に見え、静脈充血がSulphurにおいて見られる。
麻疹が紫色で現れると、Sulphurが要求されることが非常に多い。Sulphuは、素晴らしい麻疹のレメディの一つである。

お決まり通り処方する人は、この疾患にはPulsatillaやSulphurでかなりうまく行き、時にはAconiteとEuphrasiaを必要とする時もある。特に皮膚が浅黒く、麻疹が出ない場合は、Sulphurがその症例を修正するだろう。この紫色は、丹毒や喉の痛み、前腕、脚、顔など、そこら中に見られるだろう。

予防接種で酷くなった場合は、Sulphurで治る事がよくある。これに関してはThujaやMalandrinumと競い合う。

手工芸品を見ると、必ず誰が作ったかを聞かずにはいられない女性がいた。その創作者を探し出すまで、決して満足せず、そして、その人の父親は誰なのかも知りたがる;患者は座って、あの人は誰なんだろう、アイルランド人なのだろうか、など思いを巡らせる。

それがSulphurの特徴である。それを見つける希望も全くなく、答えを得る可能性も全くい
類の理論である。それは、基盤があり、追求でき、連続した理論があり、真実に関する理論がある哲学ではなく、基盤のない擦り切れた、狂信的な哲学である。

Sulphurは、整然としたやり方に従う事を嫌い、現実的な仕事を嫌い、系統だった業務を嫌う。 Sulphurの患者は、いわゆる発明の天才である。頭にアイデアが浮かんだら、それを除外できない。偶然何かになるまで、それを追いかけ、そのようにして発明することが多い。

Sulphurの患者は、このようである。この人は、大抵無知で、自分は偉大な人物だと想像する:彼は、教育を見下し、文士やその業績を軽蔑し、自分は教育を超越している事を、どうして皆わかってくれないのだろうか、と不思議に思う。

また、この患者は、宗教的に落ち込んでおり、理性をわきまえた宗教について考えず、自分自身について馬鹿げた考えについて、考え込む。患者は絶え間なく祈り続け、いつも自分の部屋に閉じこもり、希望もなく、うめく。自分は、恩恵を受けられる日を、自分の罪で逃してしまったと思っている。

Sulphurが必要な患者は、思考が鈍く混乱している状態であることが多く、思考を集めることができず、集中力が欠けている。座って一つのことをずっと考え込み、何かに気を集中させようとしている。朝起きると、思考が鈍く、頭が充満し、目眩がする。外気中で、目眩がする。外気中で、頭が一杯で鈍く、鼻風邪をひき、そのため気が混乱する。

テキストには、広範囲に渡って、使用されてきた、という表現がある。

「馬鹿げた喜びとプライド;自分は美しい物を持っている、と思っている;ボロ布さえ美しく見える」。

狂った人や、ある考えを除いては狂っていない人に、そのような状態がある。

Sulphurの患者は仕事を嫌う。座って何もせず、奥さんに洗濯させ、自分の世話をさせるため「働かせて、妻の爪を剥ぎおとす」;そして、それが妻にとっていいと思っている。

Sulphurの患者から、品がある状態がなくなってしまったように見える。Sulphurは、潔癖な物全てに対して、真反対である。 Arsenicumは典型的潔癖症であり、この2つのレメディは、極端に相反している。Arsenicumは、自分の服は素敵で清潔で、全てハンガーにきちんとかけてあり、絵は全部壁にきちんとかけてあり、全部素敵できれいにしておきたい; そのため、Arsenicumの患者は、その素敵さと潔癖さ、清潔さのため、「黄金の握りが付いた杖」と呼ばれて来た。その全て真反対なのが、Sulphurの患者である。

「仕事も、楽しみも、話す事も、動く事も、何もかもが嫌;心身共に怠惰」
「生きる事に飽き飽きし、死を切望する」
「気だる過ぎて、起き上がれず、不幸せすぎて、生きられない」
「(子供は)洗われる事を酷く恐る」

そう、シャワーを浴びるとなると、その子は大泣きするだろう。Sulphurの患者は、水を恐れ、入浴して風邪をひく。

関係についてだが、Lycopodiumの直前にSulphurを与えてはいけない。Sulphur、Calcarea、Lycopodiumという順番で回るグループに属している。

SulphurはLycopodiumの後だと、うまく行く。SulphurとArsenicumもまた関係がある。 しばらくの間、Sulphurで症例を扱い、その後しばらくの間Arsenicumが必要で、それからSulphurに戻る事が非常に頻繁にある。Sulphurは、ほとんどの急性のレメディの後にうまく続く。

*Sulphur (ソーファー/硫黄) ②に続く


Argentum Metallicum(アージメット/銀)

金属の銀についての研究を取り上げよう。

このレメディが非常に深い作用を持つレメディであることは、不思議ではない。なぜなら、それは、歴史を通して、象徴的に、そして医学的に使われてきたからである。

それは、全史上、貴重な物質である。抗精神病薬であり、その症状から 抗淋病であると私は考えている。それは生命の中に入り込む。特に神経、神経鞘に作用する。神経に沿った病訴がある。

全身の軟骨が影響を受ける。銀は、軟骨の肥大化、関節の軟骨部分の肥大化、耳の軟骨、鼻の軟骨の肥大化を作り出す。

軟骨の成長や腫瘍、浸潤を作り出す。神経物質に作用し、深い有機的なレメディーである。

それは普通の治療薬以上のもので、人間のすべてに影響を与える。特に、メッセージを伝える神経繊維に。非常に深い方法で脳に影響を与え、変化をもたらし、徐々に柔らかくしていく。

人間への一般的な作用における、奇妙な特徴は、主に知的能力を奪っていることだ。

それは、その人の愛情をほとんど邪魔せず、自発的なシステムに、わずかで漠然とした変化を与えるだけだ。

しかし、人の記憶、知的な部分は、ますます障害を受け、無能になる。大きな苦しみの中で、そして、それは苦しみに満ちており、それは理性力に影響を与える。

ほとんどの頭痛や背中の痛み、そして全身に生じる、引き裂かれるような痛みの中で、記憶力や理性力を妨害する。

思考能力を妨害する。そして、知脳労働をする習慣のある人に起きる。

ビジネスマン、学生、読書家、そして思想家。推論家は、もはや推論ができなくなり、少しでも頭を使おうとすると、目眩が起こるという段階に来ている。

倦怠感がある。すべての症状は、睡眠後に悪化する。一日の疲れが取れるどころか、朝起きると、思考疲労と衰弱に襲われるため、ほとんど動くことができず、翌日、頭を使ったり、体を使うおうと、自分を奮い立たせるのに大変苦労する。

それ以上、頭を使う仕事をすると、頭痛が起きる。頭痛は主に前頭部に起こるが、後頭部にも起こる。

もう一つの不思議な特徴は、下肢を中心とした神経に沿って、引き裂かれるような痛みに満ちていることだ。

神経がズタズタに引き裂かれるような痛み(休息時)

寒くて湿った天気や嵐のような天気で、リウマチが起きる。腫れはあまりないが、明らかに軟骨に痛みがあり、神経に沿って痛みが起きる。

寒くて湿った天気や嵐のような天気は、リウマチを引き起こす。腫れはあまりないが、明らかに軟骨に痛みがあり、神経に沿って痛みが起きる。

そしてこれらの痛みは、じっとしていられないほど激しい。したがって、寒さや湿気、冷えから来るリウマチの状態は、関節や神経に起きるため、歩き続ける。

多くの症状は、特に歩くことから良くなる。疲れきっているのに、痛みがひどくて歩くのも億劫になってしまう。このような痛みは、何度もコーヒーを大量に飲むことで緩和されるが、これは病気を抑制し、あらゆる種類の困難を患者に残し、そのため、患者は衰弱してしまう恐れがあり、やがてほとんど無駄になる。

「精神面の弱さ。身体的な衰弱。」

引き裂くような、ズタズタに裂けるような痛み。関節や関節の軟骨に影響がある。骨に沿って引き裂かれるような痛みがあり、まだ若いのに、年老いて衰弱した体質になる。

「40歳の人が、80歳のように見える。」

これらの痛みは全て、動きで改善する。

ここでもまた、浸潤だらけである。炎症を起こした軟骨が浸潤し、硬い節になる。軟骨組織が大量にあるので、関節の周りの軟骨が厚くなっている。

耳と鼻では軟骨が厚くなる。上皮腫に属する浸潤である。白血病や上皮腫には、素晴らしい緩和剤となる。上皮腫が治った事がある。

子宮頸部の上皮腫を治したという記録がある。

至る所に潰瘍ができる。だが、軟骨組織に始まり、細胞組織を突き破ってできた潰瘍は、大量に分泌液が排出される。潰瘍はその根元から浸潤し、硬くなる。

もう一つの特徴は、精巣両方に影響を与えるが、右側の精巣に優勢な作用があることである。左の卵巣と右の精巣だ。

一方の性別では体の片側に症状が出て、他の性別では反対側に症状が出る、というように特異な事が起きる。

あらゆる種類の腫瘍、卵巣の肥大、組織への浸潤を治している。寒がりのレメディ。暖かくしていたがり、痛みは熱で改善される。

その頭痛は、熱によって改善され、圧迫や包帯によっても改善される。熱で改善している。頭痛の時に頭を包むと、この症状が治ったことが何度もある。

さて、この薬においては、体熱が不足している人として、患者を分類する。暖かくしていたがるだ。痩せやすく、どんどん痩せていき、ますます神経質になり、ますます敏感になっていくようだ。

ありとあらゆる気まぐれ。銀を必要とする女性は、神経質な状態(Argentum nitricumと比較)で、奇妙で説明のつかないことをすることが非常に多く、友人の同情をすべて排除してしまい、患者はヒステリーと呼ばれる。

神経の深く根付いた問題。周囲の環境に、ますます敏感になっていく。

さて、Argentum met.の精神状態は、ちょうど混乱によって、喚起されるようなものであり、ちょうど感情によって喚起されるようなものであり、ちょうど恐怖、怒り、怯え、心の乱れによってバランスを失うようなものである。

なぜなら、この患者は周囲の環境に敏感で、苛立ちで心を乱してしまうからだ。痛みがあると、患者は錯乱状態になるが、それは微熱の時に見られるような不随意の錯乱ではなく、荒々しく、怒りに満ちた状態になる。

精神面で興奮が始まり、怒り、無意味なことを早口で話す状態になる。時には、会話中に、異常に興奮した段階があり、思考の特徴については、すべてが混ざり合っている。

終始、酔っているかのような表情で、一つの話題から別の話題へと飛び、ペチャクチャしゃべっている。一瞬、頭の働きが、非常に激しく、大変活発に見えるが、話していたことをすべて忘れてしまっている。

社会では話をするのが苦手。

なぜなら、この人は無能だからだ。彼は精神的に疲れていて、自分が話していることを忘れてしまう。議論の糸が切れる;そして、話していると文句を言われるので、話すのが嫌になる。 無理に答えさせられると、目眩がしたり、体中が変になったり、神経が震えたりする。

そして、疲れた時には電気ショックのような衝撃に襲われる。それは突然やって来るが、その最も好ましいタイミングは、彼が眠りにつきたいと思っている時だ。彼は、これで一日の悩みから解放されて休めると思うが、眠りについた途端、頭から足まで衝撃を受けて目が覚め、次の衝撃を受け、また更に次の衝撃を受け、時には一晩中、頭から足までがピクピク痙攣する。

手足が痙攣し、下肢がピクピクと動き、ベッドから出て歩くか、歩こうとする。この事は、Argentum nitricumのプルービングに現れているが、Argentum met.にも属しており、Argentum met.は、長い間治してきている。ハーネマンのレメディの研究では、眠りに落ちる時のショックの重要性を説いている。手足のショック。しかし、それは全身がピクピク痙攣するような、電気ショックである。

健康について不安がある。患者は、自分が弱くなっているため、確実に悪化していっていると思う。ますます落ち着かなくなっていて、歩けない。精神面でも身体面でも練習すると、必ず苦しくなる。沈思したり、暖かい部屋に入るとすぐに、目眩がするが、それは頭や感覚器うちのいくつかに属する例外である;彼は通常、寒さに敏感である。家の中で、部屋が閉まっていると目眩が起きる。

このレメディーの驚くべき特徴は、かなり多くの問題がない時間帯に、痛みや寒気が起きることである。正午に卵巣に痛みが生じる。酔っぱらったような目眩や立ちくらみ。

頭痛は前頭部と後頭部に起きる。片側の脳の疾患。片側の頭痛。脳の奥深くにあるような、脳の半分が侵されているような、脳の奥深くにあるような、脳の半分が侵されているような、激しい神経痛が片側ずつ頭に起こる。ほとんどの場合、右側の片側だけの頭痛が起きている。

太陽光を浴びることで、体力を消耗してしまって、衰弱した患者たち。頭皮、耳、体のあちこちに、かゆみを感じる場所がある。

霜焼けのような痒みと灼熱感。足の指、耳の中に、Agaricusのような痒みと灼熱感があり、その部分を掻いてしまい、皮膚が剥がれるまで、滲み出るまで掻いても緩和されない。

耳の中の表皮が剥離し、常に耳の中をボリボリと掻き続ける。ピリピリとした痛み、かゆみ、燃えるような痛みのために、掻きむしる。

別の変わった特徴は、目に関することだ。銀は眼球よりまぶたに影響を与える。視力に影響を与え、視界が暗くなったり、視力を失ったりする;だが、まぶたに侵入し、軟骨のように硬くなるまでまぶたが厚くする。

粘膜が侵入し硬くなり、目蓋が開けられなくなる。発作的に閉じてしまい、無理に引き離すしかない。肥厚し浸潤した眼瞼炎。

大量の分泌物。さて、これをカタル性の部位とすると、レメディ全体を通して、受動的なカタル性の分泌物が見つかるだろう。場合によっては、厚くて黄色いが、同時に粘膜の受動的な状態がある。しかし、Argentum met.の特徴である主要な分泌物は、灰色で、べとつき、粘り気のある粘液です。

肺や気道、気管や喉頭から、灰色の粘液を吐き出す。膣からは灰色の粘液、尿道からは灰色の粘液、目からは灰色の粘液が出る。わずかな例として、黄色の分泌物が出ることもある。喉頭やまぶたのように潰瘍ができると、その潰瘍から濃厚な黄色の分泌物が出る;だが、潰瘍のできた粘膜表面からは、尿道を除いて一般に灰色の分泌物が出る。

慢性淋病の老齢者の症例を治している。レメディの一般的な特徴がわかれば、それぞれの部位に移ったても、何が起こるかがわかる。もし、レメディの一般的な特徴がわからなければ、何が期待できるのかわからない。もし、そのレメディと全く反対のものがある部位に行ったら、それは特殊なものであり、一般的なものとは一致しないことがわかる。

しかし、まず始めに、一般的なこと、予想されること、レメディーの性質に属することを特定しなければならない。そうすることで、その反対を見たときに、反対として、特殊なものとして、そして例外として認識することができる。ここにArgentumの痒みの特徴の一つがある。

「耳から血が出るまで掻く」

さて、この痒みは外耳全体を含み、耳の中にまで及んでいるので、耳が赤くなり、腫れて血が出るまで掻く。

その耳の軟骨は、ゴツゴツとした結節状で、浸透している。鼻の軟骨も浸透している。Argentum met.は、手術で鼻の内側の一部を取り除いて、患者が呼吸しやすくなるようにする、そのような症例の多くを治している。

「鼻の骨の肥大化、鼻腔内の粘膜や細胞組織を大きくしたり、作り出したりする」

Argentum met.は、そのような症例によく示される。このレメディは、非常にはっきりした作用がある。浸潤した部分が肥厚して硬くなり、関節に血清ができる。体内のあちこちで、軟骨が壊死している場合に、知っておくべき最も重要なレメディの1つである。

しかし、私が先に説明したような、このレメディが持っている、神経や精神面の症状も、共に出てこなければならない。患者は病弱で、青ざめていて、疲れているように見える。衰弱した患者である。Argentum met.の患者は、何年も前にホメオパシーの医師に診てもらうべきだった病人だが、手を加えることができるし、手を加えすぎなければ今でも治る。

「喉に痛みを伴う緊張と引き込みがある。喉の表皮がなく感じられ、息を吐く時に痛みを感じる。これが喉頭にまで及ぶ。呼吸による痛み。咳をすると喉頭が表皮がないように感じられる。大量の灰色の粘液が、簡単に吐き出される。右側の口峡に張りがある」

Argentum met.には下腹部の問題がある。腹部に打撲感や痛みがある。これらが、粘膜のカタル性炎症から、腹部の全組織のうっ血に進行すると、下痢になったり、最も根強い便秘になったり、腸間膜腺の結核になったり、やせ細ったり、弱ったり、震えたりする。

体のあちこちに麻痺したような感覚。泌尿器系の問題に関連して、腹部全体に痛みを伴ううずきがある。先に述べたような結核、癌疾患、浸潤など、組織を作る力が弱い。

砂のように乾いた便。消化されていない便;ひどい不快臭。尿路の粘膜や尿路全体のカタル性炎症。アルブミン尿を治す;尿中に糖分を含む糖尿病を治す;また、腎臓の衰弱した多くの状態を治す。弱く、衰弱した体質。乳清のような尿が大量に出る。多量の尿が出る。子供が寝ている間に放尿する。衰弱した神経質な体質の人が、寝ている間に放尿する。

男性と女性の生殖器に、非常に大きな影響を与える。男性の場合は、特に精巣と粘膜に影響を与える。睾丸に浸潤して硬くなる。テキストを読もう;

「右の睾丸が潰れたような痛み」

「服で、歩行時の痛みが増す」

浸潤を伴う炎症。慢性睾丸炎。淋病の後、副睾丸から始まった癌疾患だと思われる、非常に疑わしい睾丸を治している。炎症、ひどい硬さ、痛み、腫れ、灼熱、刺すような痛み。

ここでもう一つの症状が、重要な意味を持つ;

「黄緑がかった淋病で、最初から無症状で、8ヶ月経過している」

その臨床症状は確認されている。

淋病の自然な特徴として、初期の帯下は黄色または黄緑で、濃く、その後だんだん薄くなり、白っぽい濃さ、または薄くなり、白っぽく輝くようになるまで薄くなっていく。黄色い帯下が続く場合は、Argentum met.がそのレメディである。

一般的に痛みがなくなると、帯下はすぐに軽くなるが、Argentum met.の場合、痛みがなくなると、帯下は受動的になり、尿道は痛みに対する感受性を失い、粘膜はかなりの範囲でその感覚を失う。しかし、緑がかった、あるいは黄色がかった濃い分泌物が残る。さて、このような受動的な濃い分泌物で、老齢者の長年の症例の場合、そのレメディを見つけるのに非常に苦労する。

これらの古い頑固な症例は、まだ黄色く、厚く残る。普通のレメディでは効かず、特殊なクラスのレメディが必要だ。Argentum met., Alumina, Alumen, Sulphurである。 初期にはあまり考えられないレメディだが、患者の一般的な体質が、症状の特徴を形づくる。

女性では、卵巣の問題、浸潤、硬さ、嚢胞性の問題、嚢胞性卵巣があるが、それらは、このレメディで治る。卵巣腫瘍、非常に大きく硬い硬化した卵巣、特に左の卵巣。右の睾丸、左の卵巣。左卵巣と背中の痛み。左卵巣の痛みを伴う前垂れ。座っている時に、腰のくびれが痛む。治ったのは主に左卵巣だったが、両側の病訴を治す。

このレメディに見られるもう1つの大きな特徴は、脱力感、全身の筋肉の弛緩である;震える;さて、その考えを応用して、このレメディの特徴を骨盤内臓器で観察すると、子宮を支えている筋肉、広靭帯などが弛緩状態にあり、子宮が垂れ下がっていることがわかる。つまり、脱出症があるのだ。

脱出症;ホメオパシーのレメディには、強壮作用を作り出す事ができるという素晴らしい力があり、それによって脱出した子宮を正常な位置に戻し、女性が一般的に言う引きずり込まれるような感覚、つまり内側の部分が押し出されるような感覚を取り除くということを知って驚くことだろう。

これらはすべて、脱出症に伴う感覚である。Argentumはその薬の一つだ。実際には、骨盤系全体が膨張して、体重が増加する;組織が浸潤して硬くなる。子宮頸部はうっ血し、硬くなる。潰瘍ができる。

かなり大きく肥大し、うっ血する。燃えるような痛みや、刺すような痛みがあり、大量の腐敗した黄緑色で、血の混じった分泌物がある、子宮頸部の上皮腫では、緩和薬となって来た。月経痛の傾向があり、大量の月経の出血があるものを治している。症状が一致している場合や、一般的な状態である場合、出血の際にあるであろう緩みはすぐに克服されるだろう。子宮潰瘍;化膿した膿の分泌物。

「耐え難い悪臭を放つ、血の混じった水が出ることがある」

体重が増加する薬;浸潤した組織が硬くなりやすい。子宮頸部

「子宮頸部は非常に腫れ、スポンジ状の塊を呈し、深く腐食しており、様々な方向に潰瘍ができる」

子宮けいれんの場合に与えられた所にはこう書かれている。

「3日もしないうちに悪臭が完全になくなった」

レメディがそのように作用すると、実際に成長が止まる。実際、14〜16ヶ月で亡くなるかもしれない癌の状態が、2〜3年長く生きられ、患者は快適に過ごすことができる。

示されたレメディは、潰瘍を止め、破壊を抑え、患者を何年も快適に、友人と一緒に過ごさせてくれる。癌疾患では、生命の状態は非常に低い。秩序の状態は、一般的に修復不可能である。

では、喉頭の状態に来た。これは、素晴らしい喉頭の薬である。歌手や話し手に見られるような、声の使い過ぎによる炎症を伴う声の損失。喉頭を酷使せざるを得ない人。声帯が麻痺したように弱くなる。このレメディ全体を、少しでも長めに頑張ると悪化ー労作より悪化する麻痺傾向という特徴が貫く。

肺でもそうで、体のあらゆる部分でそうなる。そして、声が出なくなる。さて、その浸潤力について、私たちが知っているすべてのことを当てはめてみよう。

喉頭の結核がある。歌手やスピーチをする人たちは、体調を崩したり、神経質になったり、消化不良になったり、悪い遺伝で、喉頭の結核にかかると、声が出なくなる。潰瘍がそれに後続する。そして、この問題は最終的に肺にまで及ぶ。やせ細り、寝汗をかく。

「声の喪失」。一般的に痛みを伴う特徴がある

繰り返しになるが、風邪は喉頭に定着する。

「大声で話すことができない;喉頭が常にくすぐったく、咳が出る」

喉頭の上部に表皮剥離した痛みがある。笑うと咳が悪化する。笑うと喉頭がくすぐったくなり、大量の灰色の粘液をかき出すだろう。

気管である肺に炎症が起きている場合、笑うと咳が出て、灰色の粘液をかき出すだろう。

「気管の分岐部の上に、表皮剥離した部分がある;声を使う時、話す時、笑う時、歌う時」

胸の真ん中に、表皮剥離した感じがする。

「声の荒れと嗄れ。喉頭の肺結核」

枯れた若者;25歳にも満たない若者が50歳に見える。多くの心配事を抱えていたかのように、多くのしわがある。

乾いた咳をして、少し灰色の粘液を出す。しかし、体力は幾分あり、かなり元気である。結核遺伝。咳は深い咳で、笑ったり、話したり、暖かい部屋にいると悪化する。笑うと咳が出て、喉頭に粘液が溜まる。

このレメディは、恐ろしい結核や、乾いたじれったい咳を脇に追いやるだろう。ちょっとした乾いたコンコンと言う咳は、特にこのレメディに当てはまる。Bry.に見られるような激しい痙攣性の震えるような咳は出ないようだ。

咳をすると喉頭に痛みを感じる。

「咳は、痰の出やすさを伴う」

通常、粘液を出すために咳をするのではなく、ちょっとした刺激を和らげるために咳をするが、粘液があれば大抵は簡単に出る。多くのレメディに見られるように、粘液を吐き出すのはそれほど難しくない。

「喉頭の粘液を吐き出しやすい」

喉頭の力で掻き出すだけである。昼間と夕方に咳と喉頭を掻きむしり、暖かい部屋では悪化し、外気や動きで良くなる。

胸の弱さを感じさせる。この胸の弱さを持つレメディーは2つあり、簡単に見分けることはできない。

声が弱い、胸が弱い、息をするのが苦しい、話すのが苦しい、咳をするのが苦しいと感じるのは、胸の筋肉が弱っているからだと思う。

この2つのレメディとは、Argentum met.とStannum.である。

胸の筋肉がかなり弱い。患者はそのことをかなり気にしているが、それは結核では説明できないほどの弱さであり、胸の筋肉の弱さが感じられる。

麻痺性の胸の弱さ。もちろん、Antimonium tart.とは全く異なり、胸がひどく弱くなるが、このレメディでは、急性の症状であることを覚えておいてほしい。

長引く病訴や、長期にわたる病気に適しており、「胸のかなりの弱さ」とは、私が説明しようとしてきたことであり、また、どの患者が説明しようとしても失敗することが多いことを意味している。

「先生、胸がとても弱い感じがするんです」

さて、このレメディは心臓の乱れが多い。仰向けに寝ると動悸がする。

「胸が震えるような感覚」

震えるような、パタパタするような、あるいは震えるような感覚、患者によって表現は異なるが、胸が震えるような感覚である。

全身、手足の震えるような弱さ。全身の震えを伴う動悸は、このレメディでは強い。

「動悸が頻繁に起こる。妊娠中、動悸がする。夜に起きる動悸。頭痛に伴う動悸」

全身の衰弱を伴う。徐々に衰弱していく。全身の衰えから、歩く時に膝がぶつかる。動悸と全身の脱力感を伴う膝の震え。手足が硬くなる。

「眠っているかのような、手足のしびれ」

力の低下。多くの病訴は休息中に増加する。座っていると、背中や手足が痛むが、歩いていると良くなる。レメディで可能な神経的興奮すべてが、このレメディに現れる。