J.T.ケントのレパートリーについて

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J.T.ケントの「レパートリー」

 ケントは100年前に活躍し、ホメオパシー大きな影響を与えた治療家です。彼のマテリア•メディカとこのレパートリーを駆使して、クラシック•ホメオパスは適切なレメディーを探します。

 ホメオパシーのレパートリーとは、様々な人々によるプルービングによって、心身に症状が現れたものをキーワードにしたものです。健康な体に、特定の物質、植物、動物の希釈されたものを取ることで、様々な症状が起きてくるのを発見したのが200年前にホメオパシーの手法を発見し発展させたハーネマンです。それ以来、時代を経て、様々な国で、ホメオパス、医者、それに協力する人々によって、多くのプルービングがされて来ました。その症状は体の不調だけにとどまらず、考え、感情、夢、体の特定の部位、それが起きる時間など、ホリスティックに、細かく注意深く観察が、書き留められて来ました。それを度合いによって、つまりかなり多くの人々が同じ症状を訴える場合は太字、まあまあ多くは斜体、数人しかその症状がなかった場合は小文字、というふうに示してあります。ホメオパスは、それを1〜3に数値化し、突出した症状、変わった症状、一般的な症状を精神面と/あるいは身体面のいくつか症状をあげ、合計数値が大きいレメディーを候補に絞り、マテリア•メディカで確認し、レメディーを見つけます。

 近年ではコンピューターの発展により、この作業はプログラム化され、手作業による膨大な時間が省かれるようになりました。

 また、この100年の間に、新らたにプルービングもされ、過去に発表されているレパートリーやマテリア•メディカの間違いや追加も見つかり、さらに新しいレメディーも見つかっているため、ベルギーのFrederick Schroyensが中心になり、ケントのレパートリーをアップデートしたSynthesisが現在第9版が発行されています。

 これらはほとんどケントのクラシック•ホメオパシーを元にしてあるため、膨大な数の症状名をいきなり前準備なく探す前に、まずケントの分類名を覚えておくと作業が比較的簡単になります。そのためクラシック•ホメオパシーでは、まずケントを学ぶわけです。

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これはSynthesisの第7版です。

Sanguinaria(サンギナリア/赤根草)

 赤根は昔の家庭薬である。東方の農民の素晴らしい奥さんたちの多くは、冬を迎える前に、必ず家に赤根を準備する。寒い冬の日々に、鼻風邪が来たり、頭や喉や胸に「風邪」が起きたら、奥さんたちは赤根を準備し、それでお茶を作る。それは「風邪」の定番薬だ。奥さんたちはあらゆる不調と戦おうとして、それを与え、この残酷な姿でさえ、「風邪」を追い散らす事に疑いはない。というのは、そのプルービングは、胸部の問題や胸部に進む「風邪」との関連を示しているからだ。

 定期的に起きる頭痛、頭痛が7日に1回起きる;頭痛は起きがけの朝に始まるか、または頭痛で患者が目を覚ます。後頭部に始まり、上昇し、右目上と右こめかみに落ち着く。日中に悪化し、光で悪化するので、暗い部屋に追い込まれ、横にならねばならない。吐き気が起き、吐く物は胆汁、粘液、苦い物質と食べ物、その後、痛みが楽になる。頭痛は、ガスを上下に発すると、楽になる。寝ていると、掌と足の裏が熱くなり、患者が苦しんでいる場合、床から手足を出してしまい、この事は付け加えねばならない、顕著な特徴である。

 慢性の頭痛を、かなりの期間、何らかの方法で免れてきた人は、それ以来、寒さに対する敏感さが増し、「風邪」が鼻や喉や気管に落ち着き、赤むけた燃えるような痛みを伴い、その局部は、まるで火の上にあるように感じられる;痰はべとつき、粘り強い粘液;腹部の不調、多くのげっぷを伴い、げっぷは激しい咳が出た後、特に見られる。

 これは、あまり長く作用する薬ではない。定期的に来る、吐き気を伴う頭痛が、Sanguinariaによって中断した場合、抗乾癬のより深く作用する薬を与えなければ、頭痛は再発するか、或いは、更に悪い何かが起きるだろう。というのは、Sanguinariaは、症例の特質の中に深く入り込まないからだ。 Sanguinariaで頭痛がなくなり、上皮腫ができ、Phosphorusで治った患者の症例を覚えている。疾患の末期で、Phosphorusが与えられていれば、癌はできなかっただろうと確信している。というのはPhosphorusは患者の体質のレメディだったからだ。慢性の吐き気を伴う頭痛がなくなれば、患者は癆 (ろう)になる傾向がある。胸部の問題が起き、どんどん悪化する。癆を和らげる事ができるその力は、非常によく知ら れている。

 患者は気管のカタルを伴い、非常に衰弱する;寒さ、気候の変化すべて、湿った天気への変化、そよ風が吹く度に、衣服の変化に敏感に成る;常に新しい「風邪」をひく。胸の胸骨後部に、燃えるような痛みがある;ベとついた、粘りのある、糸をひく 痰;痙攣性の咳が出て、そして咳をする度に、げっぷをする;ガスの噴出;空噴出。胸内に焼けるような痛み、話すと咽頭内と気管が、ひどく痛む、そして咳がげっぷになる事に、掌と足の裏の熱を加われば、Sanguinariaは、患者を静め、問題を和らげる。このような症例の多くでは、Sulphurを与えるが、その破壊性に対してである。SulphurやSiliceaやGraphitesよりよく、 このようなろうを患った患者に合うレメディがある;Pulsatilla, Sanguinaria, Senecio gracilis、そしてCoccus cacti のようなレメディは、患者の苦しみを一時的に和らげ、静め、健康を増進させさえするため、深く作用するレメディの、中間のポテンシーが取れる。しかし、生命力が低い場合、もし体があまりにも崩壊し、修復できないならば、 深く作用するレメディは避けるべきだ。ハーネマンは、活力が不十分な症例におけるPhosphorusの使用に対して、警告している。Sanguinariaは、表面的なレメディで、すばらしく一時的に緩和させる。

 鼻と喉のカタル状態、特に風邪や、毒草からそうなったもの;またバラ風邪に。Sanguinariaの患者は、6月に「バラ風 邪」をひく。花と悪臭に敏感;花粉症を伴う問題。鼻の中や、喉の中が、焼けるような痛みを伴う花粉症の患者;まるで粘膜にひびが入って開くよう。声枯れを伴う咽頭内の乾燥と、燃えるような痛み;喘息を伴う胸部全域の乾燥と、燃えるような痛み;燃えるような掌と、足の裏と関連。検査で掌は乾燥し、しわがあり、触ると熱い事がわかる;足の裏も同様で、 皮膚が厚くなり硬くなっている。魚の目が燃えるように痛い;足の指が燃えるようで、患者は楽になるため、布団から足を突き出す。

 頭痛がある時は、一般的な、うっ血性の頭痛に見える;朝に始まるが、後方を上り、右目まで広がり、頭全体が熱く、痛い。

 Sulphurと Silicea、Sanguinariaは、毎週定期的に起きる頭痛がある。Arsenicumは、2週間毎に来る頭痛がある。2週間毎に来る大半の頭痛は、Arsenicumで治るか、或いは、健康を損なった体質では、非常に軽減する。慢性の頭痛の、治癒の試みは、老齢で 衰える前にしなければならない。

 「苦い嘔吐を伴う、頭内の脈拍;動きで悪化」。頭痛は、一般に動きにより悪化するが、Bryoniaほど顕著ではない。.Sanguinariaの頭痛は、午後に向かうか、、または、夜ひどくなる、非常にひどくなり、ベッドに行かねばならない;そして、頭が痛くなり、足音やきしりできわめて痛くなる。ひどい頭痛は、光や音や動きなどに妨害されやすい。

 「まるで、額が破裂するような頭痛で、寒気を伴い、胃が燃えるように痛い」「右目を頭痛が覆う」。これが特徴である。 「定期的に来る頭痛;朝に始まり、日中ひどくなり、晩まで続く;頭は、まるで破裂するかのようで、目が飛び出すように思える;頭中に、拍動性の刺すような痛みがあり、右が悪化、特に額と頭頂に;寒気や吐き気、食べ物や胆汁の嘔吐が続く;横になるか、じっと静かにしておかねばならない」。どの症例にも、この中のいくつかは見つからないが、これらはすべて、 Sanguinariaの頭痛への決定となる。

 あらゆる種類の神経痛;切れるような痛み、裂けるような痛み、引き裂くような痛み;まるで、筋肉が引き裂かれるよう、またはひっぱられるよう。裂けるような痛みがそこら中に起きる、神経痛、或いはリューマチ。頭蓋の周りの痛み、しか し肩と首のあたが、もっと特に痛い;首が凝る; 寝ていると回せない「腕が上がらない、しかし前後には揺らせる。痛みが首まで、さっと上がる;三角筋が痛む。右側を好むが、左も治す。右肩にリューマチ性の痛みがあり、腕が上がらない、首や首の後ろの筋肉がすべて含まれる;首の凝り。日中に痛みが起きたら、夜まで痛みが増す。 Sanguinariaについては、 不調は、夜に悪化する。

 風邪をひいて患者が来る;その患者は、腕が上がらない;体の横に垂れている;痛みは、夜ベッドに入って、悪化する、寝返りを打つと、悪化する(ひっくり返るのに、肩の筋肉を使うためだ)。おそらく痛みは、三角筋にあるが、含まれる組織を 推測する必要はない。

 これは、Ferrumと競い合う。赤い顔、非常に紅潮し、腕が上がらない、日中、悪化する痛みがある、それは夜ではない、 ゆっくりした動きで改善する人々は、皆Ferrumが必要だ。Sanguinariaは、動きでよくならない;腕を使うような動きで、悪 化する。Ferrumは、ゆっくりした動きで改善し、速い動きで悪化し、日中痛みが来る。Ferrumは、赤多く、血症の顔をしている一方、 Sanguinariaは、青白い顔をしている。 胸部の不調において、消耗熱の患者に見られるような、周囲を囲む赤い点が頬骨上にある。

 胃の障害や過食、しつこい食べ物、ワインを飲んでからの頭痛。年取った飲んだくれに、ほとんどNuxと同様に、使える。 ビールを飲んで、胃がおかしくなったり、消化が弱る人;さじ1杯の水さえ吐く。 食べ物も飲み物も、胃に留まらない。このような問題 に関連する頭痛。不調を伴う嘔吐と下痢。

 カタルの疾患は、際立っている。喉の慢性のカタル;喉の粘膜の、明らかなべとつき。鼻と咽頭は、粘液で充満。咳払いして、外に出す;乾燥し、燃えるような感覚があるが、新鮮な空気を吸う度に、その燃えるような感覚が、非常に目立つ。

 分泌物の刺激性は、もう一つの特色である。刺激性の粘液が、鼻の中にでき、喉をひりひりさせる。刺激性で熱い液体が、胃から、げっぷとして出て、喉と口の皮が剥がれる。下痢は、刺激性の水状の便を伴う;特に、嬰児に;臀部が、皮がむけ赤 い。この燃えるような痛みは、胃全体を回って広がる;老人の胃の問題で、胃腸に燃えるような痛み;燃えるような痛みを伴い、さじ1杯の水さえ吐く;老人の胃痛;消化不良;胃の障害全種。

まるで、何か熱い物に触ったように、舌は、赤く燃えるよう。咽頭と食道に、燃えるような痛み、口蓋の燃えるような痛み。 燃えるような痛みを伴う、扁桃腺。「喉に熱があり、冷たい空気の刺激で改善、喉が非常に乾燥し、まるでヒビ割れるよう」。 この、燃えるような皮を剥がれた感じは、粘液すべてに影響する。

 患者は、突然の寒気で、ベッドに潜り込む;肺炎の胸部の症状における、燃えるような痛み;さびのような痰;激しい咳;気管の分岐点が、激動しているように感じられる;まるで、ナイフが、その部分に当たっているかのよう;まるで、バラバラに引き裂かれたかのよう;そして、咳がたくさん出た後で、大きな音の空げっぷが出る。他のどのレメディも、このような事はない。

 「胃の燃えるような痛みを伴う、吐き気、唾をよく吐く事を伴う」。吐き気は嘔吐で楽にならない。吐き続け、ずっとむ かつく。火がついたように、燃えるような痛み。ひどく燃えるように痛いため、よく間違えてArsenicが与えられる。

 「苦い水、酸味のある、刺すような体液を吐く;栄養物を吐く;寄生虫を吐く;心配に先導され;頭痛と胃に燃えるような痛みを伴う;後で、頭痛が楽になる;衰弱と共に」。このような症状は、頭痛や、胃の不調、胸焼けに起きる。胸焼けは。酸性のげっぷや。酸性の嘔吐によって現れる。患者はよく「胸焼け」のことを話すが、それは酸性のげっぷの事なのか、 酸性の嘔吐の事かを、見出さねばならない。患者は、酸っぱい食べ物を「吐き出す」と言う。

 頭痛と多くの不調を伴い、 Sanguinariaは気絶する症状がある;空腹のようなのだが、食べ物に対してではない。倒れる、気絶、「使い切った」、空虚な感じ。「空腹の頭痛」を伴い、Phosphorusのようだ。Psorinumは「空腹の頭痛」にお いては、その他すべてに勝るが、Psorinumは食べたいのだが、十分食べられない。 Sanguinariaは空腹だが、食べ物に対してではない;食べ物の事を考えたり、食べ物の匂いを嫌う。Psorinumは貪欲に食べ、Phosphorusもそうである。 Sanguinariaにおいては、頭痛を伴う、偽の空腹である。「胃に燃えるような痛み;頭痛と寒気を伴う」。

 喘息;枯れ草喘息において、刺激のある体液をげっぷで出す。胃の不調に関連する喘息を、Sanguinariaは一時的に和らげる。 Nuxは、胃の問題からの喘息である事を忘れてはいけない。

 肝臓の問題;痛み、充満感。一般的に表現されるような、胆汁の問題。まるで、肝臓が多量の胆汁を作り出すようだが、胃十二指腸カタルがあり、そのために、胆汁が下降する代わりに、胃内に逆流し、苦い黄緑色の液体が出る;腐敗した胆汁として、噴出される。これは特別である。慢性のSanguinaria患者を見ると、1週間の間、胃が不調なのに気づくだろう; 非常に空虚な胆汁を吐き出す;酸っぱく熱いげっぷ;そして、一度に全部無くなり、ひどく氾濫する下痢が、突然来る。胆汁液、噴出する便。 Natrum sulphとSanguinaria、Pulsatilla、Lycopodiumは、この交互に来る下痢と便秘を治す。

 「子宮口が潰瘍化している;不快臭で腐食性の帯下」。「夕方に腸が膨張、ずっと開いている子宮口から、膣を通じて、ガスが発生する分泌物;同時に痛みが、うなじから頭へ放射線状に通過する」。

 「喉の慢性的な乾き、咽頭内が腫れたような感じ、乾燥し、皮がむけたような、燃えるような痛み、うずきを伴う、べ とついた粘液」。「百日咳;収縮した、痙攣が顎の下の喉を横切る;下痢を伴い、夜に咳が悪化」。下痢を伴い、咳が夜 悪化する事は、このレメディが表す特徴である。「患者が風邪をひいた時、百日咳後に起きる、深刻な咳で、百日咳の痙攣性の特徴がある」。大人が風邪をひき、百日咳のような痙攣性の咳をする。吐き気を伴うため、胃からの咳だと患者は言う。すべてにおいて、燃えるような痛みと、下痢がある。

「痛ましく乾燥した、痙攣性で、消耗性の咳、特に子供において;夜に向かって悪化、横になると悪化、寒い寝室に入ると悪化、気管に、皮が剥けた、燃えるような痛みがある」。気管が。非常に痛く思える、そして、実際に痛い;食べ物の塊が、食道を降りるのが、はっきりと感じられる;患者は、食べ物が通る部分を述べる事ができる。

Sabadilla(サバディラ)

 Sabadillaの患者は、ブルブル震え、冷たい空気や、寒い部屋、冷たい食べ物に敏感である。しっかり包まれていたい;おなかを暖めるため、熱い飲み物を飲みたい。カタルの状態になりやすく、この時、患者はは熱気を欲する。喉のカタルの状態は、熱い飲み物や食べ物を要求する。冷たい物を呑み込みにくい;痛みを増し、呑み込みにくくなる。

 対象によって、レメディを調べる事はよくある。このレメディは、左から右へ移動し、すぐにLachesis.に関連するよい処方である。SabadillaとLachesisの、喉の痛みや炎症状態は、左に始まり右に広がる。しかし、Lachesisの痛みは、暖かい物で悪化する:それは、発作的な状態を引き起こし、息が詰まるような感覚を伴い、そのため、冷たい飲み物を欲し、それで楽になり、簡単に呑み込み、喉の痛みが改善する。一方、Sabadillaは、外部も内部も熱で改善する。 

 鼻のカタル性の状態では、くしゃみが続く;鼻は、ひどく赤むけた感覚がある;燃えるように痛い;鼻が詰まる。分泌液は、サラサラした粘液が始めにあり、後で、べとついた粘液になる。鼻風邪の様相がすべてある。鼻風邪は、熱い空気を吸い込むと、改善する。患者は、開いた暖炉や、風量調節装置の前に座り、頭を近づけ、熱い空気を吸い込む。鼻のカタルの状態が長引く時に、特に有効である;普通のレメディに従わない、長引く鼻風邪;延々と続く鼻風邪で、花の匂いで、分泌液が増える。花の匂いの事を考える事からでさえ、くしゃみが出て、鼻水も増える。色々な事を考える事で、病状が悪化する。

 花粉症の患者の多くは、花の匂いや、干し草の野原の匂い、枯れた野菜のような物の匂いに、敏感;ある人は、果物の匂いに、非常に過敏なため、りんごを家から持ち出さねばならない。ラベンダーのように芳しい匂いを吸い込む事は、何人かの花粉症患者には、耐えられない事である;季節によって、このような病気がもたらされる。さてSabadillaは、環境や匂いに、そのように敏感である;喉と、鼻の後部のカタルが増える。くしゃみをし、鼻から粘液が流れ出る;潰瘍にさえなる。定期的な発病;6月の枯草熱;8月20日頃の、秋に来る花粉症。花粉症は、短期的に働くレメディで、緩和される簡単な物である事がよくある;2〜3日で発病を終えるだろう。しかし、治癒は何年もかかり、患者はその合間に、その症状によって、治療せねばならない。花粉症の症状がある時、他の症状がない;ある時は、あるグループが現われ、別の時には、別のグループが現われる。しかし、患者は病気で、すべての症状をまとめて集め、症例は、それに応じて扱われなければならない。

 この人の苛立たしさの多くは、架空のように思える。心は、変わった物で満ちている。人や自分自身に関した想像は、変わっている。体がしおれ、手足が曲がり、あごが長く、片方が他方より長いと想像する。そう感じ、目に見えるにも関わらず、そう信じてしまう。それは、自分が信じる感覚であり、妄想で、精神の錯乱である。「自分の体の状態についての、間違った印象」」「自分は病気だと想像する;部分的に歪んでいる、と想像する;腸内ガスで膨らんだだけなのに、妊娠していると想像する;ひどい喉の痛みのため、死に至るのではと想像する」。その想像は、事実に基づかない;何もそう見えていないのに、何かが見えたら、もっとひどく苦しむ。このような患者は、共感がない事がよくある;彼らは、本当にレメディをとるべきだ。Thujaは、自分の体の状態に、間違った印象を持っている;ガラスでできていると思う;透明という考えではなく、むしろ、自分が、粉々に壊れてしまうのではないかという、もろい恐怖のためである。固定観念のレメディが、2〜3ある;これらの考えは、宗教、政治、衣服、家族や人生の事に関連している事だろう。かつて、私の所に、ある精神異常の患者がいたんだが、その人は、ある特定の色を身につけている人が、乗っている車から、逃げ去ってしまうのだ、というのは、それは、悪魔が、自分に入り込む色だ、という固定観念が、あったからだ。男性におけるPulsatillaの精神状態は、女性は、自分の魂に損失を与える、というものだ;それは妄想であり、固定観念である。Iodineは、固定観念であふれている。Anacardiumは、悪魔が、片方の肩に座って、ささやき、一方、反対側の肩には、天使が座って、ささやき、自分は、その間で、何も言わないでいる。

 「間欠熱の間の妄想」「知的疲労は、頭痛を悪化させ、眠りを作り出す」。考えたり、瞑想したり、本を読むと眠気が来る。椅子に座って瞑想していると眠りに落ちるのは、Nux moschata と Phosphoric acid.である。

 目眩。夜、目眩で、目が覚める。外気で、目眩;あらゆる状況で。多くの頭痛。片側の頭痛。患者の眠気を誘う瞑想は、頭痛をもたらす。学童女子の頭痛。頭痛のため、学校から連れ戻さなければならない、虚弱な子供が、学校や自分自身について、おかしな想像をして、家に帰って来る。頭痛は、ぼおっとし、前面の副鼻腔、目の上方にある鼻風邪と関連している。充満感、破裂感、ぼおっとする、不快感、くしゃみ、歩いて悪化する。鼻風邪を伴う麻痺性の頭痛。朝、そのために、しょっちゅう起き上がり、午前中、それが増す。頭は、冷や汗で覆われる。症状の多く、特に、病状を伴って、額に冷や汗をかく事においては、Veratrumにそっくりである。

 花粉症が、痙攣性のくしゃみと、鼻水が流れる鼻風邪の場合;鼻が詰まる;鼻からの呼吸が苦しい;いびき;鼻の中が痒い;鼻から多量の出血;鮮やかな赤い血が鼻の奥から出て、皮を剥ぐ;ニンニクの匂いに、非常に敏感;前頭骨の深刻な痛みと、目蓋の赤みを伴う、鼻風邪;鼻から、多量の水っぽい分泌液が出る。

 ある花粉症で起きる、特殊な種類の痒みは、口蓋や軟口蓋の痒みで、楽になるため、患者は軟口蓋上で、舌を前後に引っ張らねばならず、鼻風邪やくしゃみなどを伴う。Wyethiaが、発病を短時間で終えるだろう。

 寒さに非常に苛つき、敏感であり、痒みが、喉頭と気管まで広がる場合は、Nux vomicaである。

 くしゃみと、多量の水っぽい鼻水を伴い、その分泌液が、上唇の上と、小鼻のまわりに、赤い筋を焼き付ける場合は、Arsenicumである。

 刺激性の多量の涙と、くしゃみを伴う鼻からの、多量の非刺激性の鼻水がある場合は、Euphrasiaである。

 目から、非刺激性の水っぽい分泌液が多量出て、鼻から、刺激性の水っぽい分泌液が多量に出る場合は、Allium cepaである。

 しかし、これらは、体質レメディではない;治癒せずに、ただ重症の発作の間に、緩和するだけである。この症状は、乾癬体質の結果であり、この体質は、抗乾癬によって、治療されなければならない。花粉症が、非常に深刻である事があるため、患者の中にある、乾癬の顕現にすぎないように見えるが、間違った治療で、抑えたり、止めたりしたら、1年中健康にならない。もし、そのままにしておいたら、年の残りは、健康である。しばしば、花粉症は冬を通して進み、体質強化によってのみ、それは軽減する事ができる。体質治療にしたがって、毎年の発病は軽くなり、治療の終わりには、患者は、気候に影響される事なく、生活する事ができるようになる。緩和しようと、山に登らなくていいのだ。どこかに行くのなら、影響が悪化する所に行くべきだ、そうすれば、その顕現がすべて明らかになるだろう。患者が治癒可能であれば、花粉症は治るだろが、もしそうでなく、患者の体質が非常に崩れていれば、治療不能で、花粉症は治らないだろう。

 発病の最も顕著な所は、鼻や喉、気管、喉頭の粘膜である。これらの部分の粘膜に急性の激しい炎症がある。

 熱い飲み物を、ひどく飲みたがる。食欲は目覚ましい;それは通常、妊婦によく見られる。彼女は、全然、おなかがすいていないと言う;食欲がなく、好き嫌いがある;だが、ある理由から、結局、食べる事になり、一口食べると、おいしく感じ、それで、食欲をそそられ、おいしい料理を作る。別の時には、食欲がなくなるだけでなく、食べ物に嫌気がさして、食べ物を嫌う。「食べ物すべてに、肉に、酸っぱい物に、コーヒーに、ニンニクに対する嫌悪感」「 病的な飢え、或は食べ物を嫌悪する」。

 蟯虫、寄生虫、あらゆるお腹の蠕虫や条虫における、定番の薬。注意深い医師はは、虫のために処方しているとは、決して思わない。その医師は、患者の症状全てを受け取り、それらが、レメディへと導いてくれる。ある時、あるご夫人の家で、まるで肛門を掻いているかのように、犬が後部をカーペットの上で引きずっているのを見た。その人が「先生、うちの犬にレメディをいただけませんか」と言った。私はその口に、Sabadillaを1回投薬した。後に、しばらくたってから、その女性に聞かれた「先生、犬にあげた薬は何ですか」と。私は、彼女に、どうしてそう尋ねるのか聞いた。「2〜3日してから、恐ろしく多くの寄生虫を排出したのは、どうしてですか」と彼女は言った。Sabadillaと Sinapis nigraは、蟯虫がいるケースによく適応する。しばしば、レメディは、患者を一般的に整えるために、元の状態に戻し、そして特別な部分も整えられる。

 女性の生殖器官。「回虫から好色になる」「子宮に、まるでナイフで切られたような、痛みがある」「生理がおくれすぎ、痛みのため、生理の2〜3日前に、圧迫される;減少;発作と驚きによって血が流れ、時には強く、時には弱く出る;血液は鮮やかな赤」。

 ヒステリーな患者;異様に、不均衡な心を伴った患者で、様々な神経質な症状が、同時に生じる。「ピクピク単収縮し、痙攣性の身震い、寄生虫からのカタレプシー」。完全に健康な胃腸や直腸には、寄生虫は適していないという事は本当だ。不健康な所にだけ、繁殖する。抗乾癬の薬を投与した後に、その存在を期待していなかった時でさえ、サナダムシを、瓶に入れて持って来る患者が、何度もいた。有機組織を健康状態に戻し、寄生虫を出す。細菌についても同様だ。それらは、病気の結果としてのみ存在する。病気が、初めに存在する事なくして、それらが、存在する事はわからない。寄生虫を無視して、症状の全体性から、レメディを選んべば、患者は健康を取り戻し、寄生虫に関する限り、症状なく進む。寄生虫は、小さくなってしぼみ、遂には外に出る。レメディを投与後6週間で、中で寄生虫が消えたケースは滅多にない。一方、もし暴力的な方法で、寄生虫を排出したならば、その患者は、何年も、厄介な症状を伴って行くかもしれず、どうして、その人の治療に失敗したのか、あなたはわからない。

 まず、患者のために処方しなさい。適切な体質の治療が、正常な状態に戻すまで、病気の結果は、どれも取り除いてはいけない。

Ruta Graveolens (ルータ/ヘンルータ)

Rutaは、よく見落とされる、もう一つのレメデイである。Rutaは、あまりよく知られていないので、見落とされ、Rhusか Argentum nitricumが与えられたり、症例に十分関連していない、他のレメデイが与えられたりする事がある。その症状の多くはレパートリーに分類されにくい。その特性の知識が得られるべきだ。Rhusに似ている病訴の分類に入り、寒さに敏感で、寒く湿気た天候から悪化し、寒さから悪化し、病訴は、局部の張り;局部を過度に張ったり、使いすぎてから起きる事が多く、主に、腱の特質の、腱膜線維部分である、白色線維、屈筋腱に起き、特に、力で過度に緊張させた屈筋腱に、限定される。Rhusにはこのような物があるが、Rutaに見られるような物は他のどれももってない。色々な外科の状態や、怪我からの骨膜の問題に、Rutaはよく適する。骨を覆ったり、脛骨を覆う薄い肉である骨膜の問題。傷の痛みはゆっくり消え、硬くなった部分を残し、骨膜が厚くなる節だらけの結節のある状態で、痛みが残り、ゆっくり回復する。骨膜内の塊が何ヶ月も何年もあり、棒や金槌で打ったり、向こうずねの骨をぶつけた結果、過敏で痛い結節ができる。農夫や木こり、機械工が、金槌や鉄の道具を持って、鉄の道具を、手の前方へ出すのに、握りしめたり、金てこを使ったりし て、掌に小さい節ができる;嚢包のように、硬くなった腱の組織の塊。骨膜や骨、腱や関節の辺りに、沈着物を形成す る傾向がある。特別な位置は手首であり、この部分に嚢包や小結節ができる。腱の過度の緊張と小結節ができやすい所は、腱に塊や房や小さい腫瘍ができる。屈折の収縮が徐々に増え、そのため手が永遠に屈折する;足が屈折し、そのため足の裏がますますくぼみ、過度の緊張と屈筋の激しさから、足の指が下に引っ張られる。

 目の筋肉が過度に緊張する。この筋肉は主に腱から成っている。使い過ぎになるまで、使い続ける。目の疲れに、頭痛が後続し、眼球や目の膜も影響を受け、そのため、使い過ぎの目は赤くなる。見ようとすると、目の中や上などあちこちが痛くな り、それは目を使う事から悪化する。細かい印刷物や、細かい縫い物を見て、悪化する。このような目の過労で、目が赤 くなり、痛くなり、一点に目を集中させる事ができなくなる。頭痛がこれに続く。ここでは、Argentum nitricumはRutaに 似ている。Arg. nit.とNatrum murは、最も頻繁に使われているレメデイだが、Onosmodiumは、疲れ目からの頭痛に頻繁に示されるレメディである。だが、これらは区別しやすい。Rutaは冷たい物から悪化し、暖かい物をすべて欲する。Arg.nit. は熱で悪化し、涼しい所にいたがる。患者をじっと考察するとよい。

 Rutaには、一般的な疲労がある。椅子から立ち上がる時、脚が動かず、患者はよろめき、椅子から立ち上がろうと何度も試みる。型にはまった人は、このためにPhosphorusとConiumを与える。RutaとPhosphorusはどちらも、氷のように冷たい水を、激しく抑えきれず欲求する。臀部と股のあちこちが弱いので、Phos.とCon.を比べるとよい。

 このレメデイは、精神面の症状を十分に起こしていない。それらは、ただ一般的で、他の多くのレメデイにも属している。 「否定し、喧嘩する傾向がある」「自分自身と他人に不満足」「精神面の落胆を伴う、不安と意気消沈」。これらの症状は、ただ一般的なだけで、1~2種類のグループに分けられるだけである。患者は苛ついているか、また反対に、よい性格でもありうる。このレメデイは、苛つきの中に分類される。「落胆」は、喜びの反対で、2グループのもう一方である。 「憂鬱は、夕方に向かう傾向がある」。ここにある唯一の事は、夕方に向かって悪化する事だ。事が起き、1~2のグループ に属す場合、それは穏やかな度合いにおいてのみ重要である。

 多くの病状は、横になると悪化し、特に神経に鋭い、刺すような、裂けるような痛みがある。Rutaは、痛みの薬であるが、 症状はゆっくり起こすため、慢性の特徴がある。老齢者の神経痛で、刺すような、裂けるような、燃えるような痛み で、特に、下肢や、目の周りの痛み、顔面神経痛が起きる。あらゆる痛みがあり、痛みを表すあらゆる形容詞で表される が、横になって悪化し、寒さから悪化する。座骨神経痛では、切り裂けるような、引き裂けるような痛みがある。座骨神経痛で、最も激しい形;痛みは背中に始まり、臀部と股を降りる;裂けるような痛み;日中は快適だが、夜横になると、すぐに悪化する。Gnaphaliumは、座骨神経痛のすばらしいレメデイで、また、横になる事から、この悪化がある。

 「目が、火の玉のように、熱く感じられる」。目が熱く感じられる場合の、ただの炎症のために、Rutaを使うのは、間違いである。EuphrasiaやBelladonnaやAconiteが、風邪から起きる単なる炎症や、症例が慢性の場合の抗乾癬に使われる。しかし、細かい仕事や、長い間の縫い物から、目を痛め、眼球が火のように感じられたら、この人は、Rutaが必要である。冷たい風にさらされた後に、涙が出て炎症を起こし、目が生の牛肉のように見えたら、Aconiteである。

 「目が燃え、うずき、疲れて感じられ、視野がぼやけ、夕方、目を使うと悪化する」。夕方の一般的な悪化の部分に入る。書き写す時、ここに、原稿がおかれており、コピーはそこにある場合、ここからそこへ絶えず視野を変える必要があ り、特に、もし暗い光の下で、書き写したら、頭痛が起きたら、それをRutaは治すだろう。このように、目を使い過ぎた後、もし、患者が冷たい風の中で、乗物に乗ったら、結果的に麻痺した衰弱が起これば、この事はRutaを更に深く示す。風にさらされたり、寒い中、乗物に乗って涙が出る。目の特定の筋肉の麻痺や、斜視さえ起き、目の調節のあらゆる障害がある。「内 側直筋上の力の喪失」「眼精疲労で、過労や細かい仕事から、目のあらゆる細胞が過敏になる;目の中や目の上に、熱が起き、うずく;夜、目が火の玉のように感じられる;視野がぼやける;文字がいっしょに動いて見える、涙が出るなど」。 電灯の下で書いたり、織工の細かい縫い物などから起きる、目の過労や、屈折異常による弱視では、1本の糸と他の糸を区別しにくくなり、全く読めなくなり、視野に霧がかかったようになり、離れた所では、完全に曖昧になる事を伴う。

 便秘は顕著な特徴で、排便時の直腸脱を伴う。「頻繁に排便に駆られるが、出ず、肛門脱を伴う」「産後の直腸突 起」。座っている時、直腸が痛い。潰瘍から直腸にひどい痛み。直腸の痔と狭窄に役立つレメディである。

 背中の症状。明確なリューマチのレメデイである。寒さに感受性があり、冷たく湿気た嵐のような天気で悪化するレメデイはすべて、リューマチのレメデイとして表されている。背中のリューマチの症状。「まるで、腰椎が傷つくような痛み」「転んだり、打ったりしてから、背中や尾てい骨が痛い、或いはまるで傷ついたよう」「ハムストリング筋が短く、弱く感じられ、階段の上り下りで、膝が笑う」「捻挫や脱臼の後に、足首が痛く、歩行不能」「特に、手首と足首の、捻挫の後の、不自由 さ」。捻挫したらすぐ、炎症状態にはArnicaが必要であろう、そしておそらくRhusが後続するだろう。しかし 捻挫の結果として、腱に小結節ができたら、Rutaが呼ばれる。Rutaは、単なる捻挫に、すばらしいレメデイであり、腱の痛みと衰弱がすべてある。ArnicaとRhus、Calcareaは、単なる捻挫以外、何も症状がない時、決まりきった方法で必要となる事がよくある。

 背中の捻挫の後の、下肢の麻痺性衰弱。

 晩に悪化する時には、憂鬱な気質になり、目の燃焼、光の周りの緑色のハロー、視野のぼやけ、目の痛み、右肩甲骨下の痛みが起きる。 Rhus.のように、極めて落ち着きがない。非常に落ち着きがないので、じっとしている事ができない、神経質な落ち着きのなさ。

 「転んだり、打ったりした時から、至る所が、傷ついた感じがし、手足の関節が悪化する」「捻挫、骨膜炎、丹毒といった、骨と骨膜の傷や、他の力学的な怪我」。

 Rutaは、Mercuryに関連し、また解毒する。

 皮疹は、痒みを伴い、Mezereumのように、掻いては、場所を変える。冷水を飲みたがり、下肢が弱るPhos.と比べるとよい。 リューマチでは、Phytolaccaと区別するとよい。RhusとSepiaとSiliceaとSulphurを比べるとよい。Rutaは、抗乾癬だが、SiliceaやSulphurほど深くない。

Psorinum(ソライナム、乾癬)

 PsorinumはSulphurと関連しており、非常に似ている。患者は洗浄が嫌いである。よく洗ってあるのに、全身の皮膚、特に顔の肌が不潔に見える。まるで汚れがついているかのように、くすんで、汚く、不潔に見える。皮膚は荒れており、デコボコで、すぐヒビが割れ、亀裂から出血している。荒れて、うろこ状になる。きれいに洗えない。手の皮膚は荒れ、すぐあかぎれになる。分厚く、うろこ状になり、すぐヒビ割れする。小さなうろこ状の発疹が破れる。洗っていないように見える。患者はいつも手が汚く見える。皮膚の多くの病訴は、入浴や寝床の暖かさから悪化する。暖かくなると皮膚が痒くなる。ウールを身につけると痒くなる。寝床が暖かくなると痒くなり、表皮が剥げるまで、その部分を掻いて、かさぶたになる。治り始めると痒くなり、掻きたくてたまらなくなる。脚と腕を、表皮がなくなるまで掻いて、かさぶたになる。発疹がないのに、寝床の暖かさから、激しく痒くなる。皮膚は不健康で、汚く見え、薄汚れ、毛細血管と肥大した静脈で、覆われている。これは、発疹が現れる前の状態である。掻いてかさぶたができ、それから発疹が起きる。丘疹やニキビ、かさぶた、おでき、小水疱、発疹は、水っぽい湿気が滲み出る。しばらくして、発疹がなくなったら、かさぶたになり、小水疱が混じる。皮膚が分厚くなり、固くなり、新しい群れが、古いかさぶたの下にでき、表皮が剥げたようにヒリヒリし、痒く、チクチクし、這うようで、血が出る。

 頭皮や顔の発疹。かさぶたが頭皮を覆い、髪の毛が抜け、滲出液がかさぶたを持ち上げ、新しい小水疱を露出する。それは皮を剥いだ牛肉のようで、ヒリヒリする。そのため、子どもはそこから指を離せず、夜に悪化し、暖かい部屋で悪化し、暖かい物や空気を通さない物は何でも、当たると悪化し、涼しい空気で改善し、覆うと悪化する。この事はPsorinumの外気で悪化するという、一般的な状態に反する。外気を嫌う。

 発疹が出続け、広がり、元の皮膚が盛り上がり、分厚くなって、固くなり、どんどん弱まり、赤くなる。滲出液は、死肉や腐敗した肉のような不快臭があり、滲み出る液体からの悪臭で、吐き気がする。

 前述のような、特徴的な不快臭は、Psorinumを貫く。強烈な臭いの悪臭、悪臭のある息、分泌液と皮膚から出る滲出液は、死肉のような臭いがし、便も非常に臭いので、家中に、下痢の悪臭が広がる。夏の疾患である小児コレラは、汗が臭く、帯下は、異常な不快臭を漂わせる。おくびは、まるで固ゆでの卵を食べたかのような臭いで、それが腐っていて、他の人にもそのように臭う。便はガスが出、おくびは、腐った卵のような味がし、見るからに不快で、臭いは薬が必要な人の物である。

皮膚は、どんどん分厚くなり、出血し、発疹が他の部分にも広がる。唇の発疹や性器上の発疹は、非常に不快な臭いで、痛く、肛門の辺りは、表皮が剥ける。外陰部に潰瘍ができ、非常に不快な臭いである。脚の潰瘍、脛骨上の潰瘍、手の甲の潰瘍、足の甲の潰瘍、耳の後ろや上の潰瘍、頭皮上の潰瘍、頬骨上の潰瘍、小鼻や鼻の上、目蓋の潰瘍。油っぽい皮膚。発疹は、鼻や口や目蓋や目の、粘膜の赤味を伴う。目蓋は、分厚くなり、めくれ、眼瞼外反のよう。粘液の肉芽組織や、硬化が起き、そのため、軟骨のようになる。角膜の潰瘍;涙目;目蓋がめくれ、目蓋は、まつ毛がなくなる。赤い目で、恐ろしく見え、顔に発疹ができ、赤い皮膚から、黄色いべとついた分泌液が、滲み出る。浸出液は、初期には白っぽく薄いか 白っぽくべとついている。古い発疹においては、かさぶたの下に潰瘍が起き、べとついた、黄色い膿状の分泌液がでる。黄緑色の分泌液が、目や鼻から出る。鼻から、ひどい不快臭のある分泌液が出る。鼻から、ベトついた分泌液が出る。Merc.やSil., Calc. p., Hep.のように、不快な臭い。目の中に、悪臭を放つ膿が溜まる。

 べとついた、黄色い分泌液を伴う、鼻風邪。いつも、風邪をひいている。鼻風邪では、鼻が乾燥し、切れる時もあれば、鼻水が出る時もあり、ティシュペーパーを、ずっと使い、ずっと鼻をかまねばならない。鼻風邪の初期では、ずっと鼻をかみ続けるが、分泌液がなく、楽にならない。この状態は、非常に顕著なので、秋に発生する継続性の花粉症だ、と思う人もいる。これは、花粉症に親密に関連し、秋に鼻が詰まり、目と鼻にカタルの状態が起きる。花粉症は、レメディーを合わせるのに大変困難な状態の一つである。それは、花粉症が消える前に、作り上げられるべき、軽度の体質に属する。それは1年に1度起きる乾癬の表現であり、乾癬マヤズムが変わらねばならない。数年内に、大部分の対象は変化するが、一つの季節では起きないので、がっかりしないように。カタルの状態における花粉法は、微熱が不適切に扱われた時に、戻ってくる事がよくある。

 乾癬患者自身は、衰弱している。少し歩いただけで、家へ帰りたがる。外気で悪化する。外気中で息ができない。立っている間、息ができない。家へ帰りたがり、そして、横になれば呼吸できる。患者が家へ帰って、横になったら、呼吸できても、喘息や心性呼吸困難が起きる。通常、この状態は、きちんと座わる事や、外気で改善する。Psorinumでは、あまりないのだが、暖かい所にいたがり、横になって一人でいたがる。

 Psorinumは、その機能すべてにおいて、スローダウン、不全麻痺の衰弱の状態になる。発熱後、回復せず、消化が遅く、便は普通だが、押し出すのに力がいる。膀胱は、尿が一杯にたまっているが、排出が遅く、幾分残っているように感じ、便や尿をなくす事が、全くできず、4〜5回トイレに戻らねばならない。便は柔らかく、完全に正常であるが、1回便座に座るだけでは、出す事ができない。

 乾癬患者は腸チフスにかかり、チフスは止まっているか、または、その経緯をたどって、回復期にある。熱は和らいでいるが、患者は食欲がなく、健康は回復しておらず,横になりたがり,動きたくない。まっすぐ座ると悪化し、仰向けに寝て、厄介な呼吸をし、腕を脇から外転させて横になり、寝床を横切って寝ると、呼吸が楽になり、胸が適切に機能する。非常に疲れ,非常に弱っている。Psorinumの一服で反応が起き、発汗がおさまり、食欲が増し、呼吸がよくなる。

 Psorinumの入り組んだ症状は、レメディーで向上できるが、それは短期間であり、その後、症状は変わり、別のレメディーを選ばねばならない。それは弱い反応の状態である。

 精神面の症状は、ある強い特徴を示す。悲しみ、失望、頭上の雲から、刺す光りが見えない。自分の周りは、すべて暗闇である。自分は仕事に失敗して、貧しい家に移るとか、恩恵の日から離れて、罪を背負うと思う。日中に、固定観念が起き、夜はその夢を見る。圧倒する悲しみ、失意のまま、家族の中で、喜びが見出せない。これらの事は、激しく感じられる。仕事は成功しているのに、まるで貧しい家へ移るかのように感じる。喜びもなく、利益にも気づかない。極めて苛立ち,一人になりたがる。洗いたくない。不安だらけで,自殺さえ考える。自分の病気の回復を、諦めている。

 発疹がないのに夜、継続性の痒みで 絶望に陥る。 布団をはぎ、その後に凍える。布団をかけたら、痒くなる。寒さに敏感であるが,皮膚は、熱で悪化する。まるで、皮膚の中に、虫がいるかのように、まるで、蟻が這って表面を走るかのように、ヒリヒリし,痒く,蟻走感があり、特に、外気中に出ると、すぐに目眩がする、衰弱した人に合う。目が回り、家に帰りたがり、息が切れるのでは、と恐れる。

 老齢者の、慢性周期性の、空腹を伴う頭痛、そして、その空腹感は、頭痛の間中、続く事がよくあり、夜、何か食べたくて、起き上がらなければならない。食べる事によって、頭痛が増す事もある。食べなかったら,頭痛が起きる。激しい血流が頭に流れ込み,顔が熱くなり、汗で髪の毛が濡れ、お腹が空く。1,2、3週間毎に、再発生の頭痛が起きる。頭上を空気が流れる度に,カタルが緩み,頭痛が起きる。風邪をひくと、鼻風邪か、または頭痛が起きる。頭痛は激しく、ズキズキし、まるで、小さい金槌で突かれるかのようで、顔は赤く、熱く、時折の発汗で、頭が鬱血する。冬に、乾燥した咳をする空腹の頭痛。乾燥し、しつこく、激しい咳が出るが,痰はない。咳が消えると,周期性の頭痛が起きる。このように、症状は交互に起きる。頭痛がなくなったら、咳が出るか、あるいは、冬は、痰が頭痛と交互に出る。

 頭皮は冷たく,夏でも、毛皮の帽子をかぶり、頭を覆わないと、悪化する(Sil.)、髪を切って、前部が悪化 (Bell., Glon., Sep.)。Heparもまた、寒さから悪化する。

 冬に、湿疹や乾癬になる。乾燥した寒い気候や、冷たく湿気た気候、冷水で洗って、皿洗いから、湿疹が悪化する。

 「髪が乾燥し、光沢がなく、もつれやすく、互いにひっつき,常に櫛でとかねばならない」。

 慢性の悪臭のある耳漏、べとつき、化膿した,悪臭のある、黄色い分泌液が、耳から出る。臭い肉のような臭いがし、分泌液が出続け、耳の周りや、後ろに、発疹がある。猩紅熱からの分泌液。中耳の膿瘍、中耳炎、鼓膜の破裂、このような膿瘍から、長引く分泌液、悪臭のある分泌液。「頭痛を伴う耳漏がある。薄く、膿があり、腐敗した肉のような、恐ろしい不快臭がし、非常に臭く、化膿しており、茶色で、左耳から不快臭があり、ほぼ4年続いている」。耳漏は、水っぽく、不快臭のある下痢を伴う。耳の中に、ふけがあり、耳の後ろに、湿気たふけがある。

 歯。慢性歯周炎。歯が緩み、歯茎が沈み、海綿状で,血が出やすく、湿気ており、青く,歯が抜ける。舌の周りの潰瘍。嬰児に見られる潰瘍、アフタ、鵝口瘡、潰瘍のある口の痛み、喉の痛み、喉の,慢性化した潰瘍。慢性で分厚くなったり、伸びた口蓋垂。扁桃腺や耳下腺、顎下腺の肥大。それらは硬くなり、触ると感じやすく、風邪をひいてからの腫れ。首の腺が痛む。

  慢性腹部疾患で、便障害を伴う。患者は、柔らかい便を押し出す(Nux moshata., Alumina)。慢性の下痢は恐ろしく臭く、昼夜、頻繁に、便が出る(Sulphur,のよう、最も似ているレメディー)。正常な便を出すまでに、数回トイレに行かねばならない)。

 慢性嘔吐:胃潰瘍、胃の膨張は、関連している事がよくある。いつも、酸っぱいおくびが出る、酸性の胃。喀血や血便。この事は、変な事ではない、というのは、Psorinumは、出血の傾向があるからだ。特に子宮からの出血がある。 あらゆる種類の、月経不調,特に、月経が長引く。流産を経験し、胎盤が出たが、数日毎に、鮮血と血餅が出たり、何日も何週間も、鮮血が少し滲み出たりする。回復する度に、新たに流血が始まる。永遠に、回復する傾向がない。この状態に合うレメディーは2つあり、SulphurとPsorinumである。.弛緩と、準退縮の、顕著な状態。子宮が、普通の大きさに戻らず、このような、出血の傾向がある。無力症の状態。

 「柔らかい便で、排出しにくい」この事を忘れてはいけない。頑固な便秘。直腸からの出血。小児コレラの初期に、便がひどく臭く、消化不良である事がよくあり、嘔吐や長引く衰弱があり、子供自体が、臭い臭いがする。子供が汚く、鼻が沈没し (Ant. t.)、くぼんだ顔つきをしている。Psorinumは、反応を起こさせ,治すか、或いは、たった一つのレメディーが、完全に治癒する状態まで持って来る。それはHeparの酸っぱさではない。洗っても子供は酸っぱいミルクのように、とても酸っぱい臭いがし、おむつも、尿も,便も,汗も酸っぱい。これがHeparの、一般的な強い特徴である。便が、腐った卵のような臭いがし、痰やガスも、同様である。便の臭さはひどいが、Baptほど広がらず、Baptの便ははべとついた粘土状だが、Psorinumの便は、水っぽく,茶色で,ほとばしり、血が混じっているかもしれない。早朝,急を要する慢性の下痢。熱いガスが肛門から出て,腐った卵のような臭いがするのはArn.とStaphである。不随意に、便が夜に出る。(Chinaは黒く水っぽい便が多量に夜と食後に出る)。Psorinumにおいては、Sulphurの急を要するものと、OleanとAloeの腸内ガス、そしてAluminaやChinaやNux moschのように、柔らかい便を排出しにくいものが、見つかる。

 Psorinumの症例の中には、衰弱が起きる事がある。生殖器の虚弱。女性においては、性交を嫌らう事は異常な事ではないが、男性は、性交を嫌がる不調にはあまりならないものだ。だが、男女とも実際嫌悪があったり、楽しめない状態がある。その行いを演じる事ができるが、勃起に至るのも難しくないので、インポテンツではないが、楽しめない。インポテンツは、その後起きる。「勃起しない。その部分はたるみ、活気がない」「セックスを嫌がる。インポテンツ。性交中に射精が欠乏」「前立腺の体液が排尿前に出る」。

 老齢者の慢性尿道炎の膿が、「最後の一滴」に出て、性器はたるんで、冷たく、よく選ばれたレメディーを投与後、白か黄色の膿が出る(Sepia, Sulphur, Alumina, Psorinum.)。生殖器に通常、不快な臭いがある状態であったら、他の何よりもPsorinumが示される。悪臭は、吐き気がするほど臭く、甘い特徴があれば、Thuyaであり、いぼが、包皮を巻き戻す事によって露出し、洗っても、甘い臭いがする。

 Psorinumは、多くの心臓疾患を治癒する。ちょっとした労作で、動悸が起き、横になると改善する。縫われるような痛みは、横になる事で改善する。どちらか一方に、心雑音がする。僧帽弁に雑音がある。リューマチから起きる心膜炎。一般的な弱さ、くすんだ顔、ぼーっとした様相を伴う、心臓の症状。弱く,不規則で速い脈。

 しかし、モダリティを記録しなさい。外気で悪化、きちんと座って悪化、机に向かって座って悪化し、横になって、胸と呼吸器を休めたがる。喘息性呼吸困難は、横になって改善し、腕を体に近づけると悪化する。このような症状は、わずかなレメディーにしか見られず、Psorinumほど顕著でない。

 弱った状態。間欠性の、腸チフスの、風邪からの発熱。患者はとても熱いので、布団の中の手は、蒸し風呂に入っているかのように感じられ、熱気の感覚のため、患者は、後ろにそる。それはBelladonnaの乾燥した熱さでなく、激しい。それは蒸気である。発熱中、ゆだるような汗で、覆われる。頭と体は熱く、布団の中は、熱気か蒸気がある。(Opiumもそうだが、頭への激しい鬱血、卒中の状態における)間欠的に、呼吸が困難になる。家に帰りたがる。弱って疲労困憊し、手と膝を使って、階段を這い上がる。寒気は、それほど目立たないが、熱気は激しく,大汗をかく。 患者は、ほぼ意識朦朧とし、困惑し、うろたえ、質問に答えられない。顔は赤く膨れ斑点がある。「ちょっとした労作から、汗は多量に出て,冷たく、べとつく」。これは、弱って、動けない状態から起きる、別の形である。チフスの後、寝床で寝返りを打ったら、汗をかき、ちょっとした労作の後に、汗をかき、汗は冷たい。寝汗がひどい。布団の中が、ものすごい熱気の場合で、肺結核で寝汗をかき、熱い汗を多量にかき、精神面の状態はまるで放心状態のよう。

 消耗症で、皮膚がしなび、皮膚が汚く、洗ってもきれいにならない。腸から不快臭のある分泌液が出て、ひどく衰弱し、顔の産毛が増え(Nat-mur., Psor., Sulph Calc.)、洗っているのに、ひどく臭く、大食いだが、細い。 強烈な臭いを発する悪臭だったら、Psorinumを考えるといい。

Staphysagria(スタフィサグリア、ヒエンソウ)

 精神面の症状は非常に重要で、心に生じた印象と、心から体に生じた印象は、レメディとしてStaphysagriaに導く。興奮し、怒りに駆り立てられやすいが、滅多に癇癪を起こさず、かき乱され興奮しやすいが、滅多にそれを表す事はない。その病状は、積もりに積もった激怒や、抑圧された怒り、抑圧された感情から発生する症例に合う。抑圧された憤りや、憤慨を伴う怒りから、無口になる。これらの原因から生じた疾患としては、頻尿を伴う刺激を受けやすい膀胱で、抑圧された激怒からや、侮辱を受けてから何日もたっている。「他人にされた事や、自分がした事についてかなり憤慨し、結果について深く悲しむ」。

 ある男性は、自分の部下と知り合いになり、口論になり、口論は侮辱的になり、その男性はその人に背を向けてしまう。彼は帰宅してから苦しむ;その事を口に出さないでコントロールし、その事について苦しむ。眠れない夜が続き、何日も疲れ、神経が衰弱し、何日も何週間も、足し算も引き算もできず、書き間違えたり、言い間違えたりし、膀胱が過敏になり、疝痛などが起きる。目の間の重い感じを伴い、記憶が無くなる;それは頭の中の感じなのか、心の鈍さを表そうとする努力なのか、言い難い。まるで額に木の球があるかのように感じるか、或いは、まるで脳全体が木で作られたかのように感じ、無感覚に感じられる。心の状態なのか、頭の状態なのか述べるのは難しい。この額の中のしこりの感覚に伴い、まるで後頭部全体がへこんでいるように感じる;患者はそれを無感覚な感じとか、感覚を失っていると表現するかもしれない。

 「自慰の後の無関心さや、元気のなさや、心の鈍さ」。このような状態が、性的興奮や自慰、過剰な性交といった、心がセックスに溺れすぎている場合、Staph.がそれを治す。性関係の事を考える。この患者は苛立ち、疲れやすく、非常に興奮し、感情をコントロールせねばならないと、激しく苦しむ。健康状態にある人は、正しい事をしたことを知っており、容易に論争を避けるが、Staph.の患者が、自制せねばならない場合、頭から足まですべての部分が震え、声を失い、労働能力を失い、眠れず、頭痛が後続する。

 唇が青く、手が震え、心臓の辺りや至る所が痛いという男性が、私の事務所に何度も来たのだが、その人は自分はもう死ぬんじゃないか思っている。その男性は口論の事を話し、激怒を押さえつけており、Staph.がその震えを止め、彼を静めた。それがなければその男性は眠れない夜が続き、精神疲労で衰弱し、頭痛が起きていた事だろう。この状態は特に、過剰なセックスに溺れてきた人に属する。

 さて、次の状態だ。感覚はこれと同じく苛ついた状態にあるため、手の指先が過敏になり、耳は音に敏感、舌は味覚に敏感、鼻は悪臭に敏感になり、非常に過敏なため、すべてが痛みを伴って知覚される。小さな炎症部分のどれも、中心の敏感な点や、小さな神経の場所にあり、潰瘍は触られると、患者は自制心を失い、痙攣を起こす恐れがある。

 痔疾部の腫瘍は非常に敏感で、触れない。小さな神経腫瘍が皮膚に形成され、小さいポリープが麦の大きさに成長し、表皮が剥離し、湿気でおおわれ、赤く、炎症し、青く、ほんの少し触っただけで、患者は痙攣を起こし、昼夜苦しむ。イボが特に性器と肛門の辺りにでき、小さい丘が尿道と膣の辺りにでき、非常に敏感なため、もし指ではさんだら、特に女性の患者は痙攣してしまうだろう。

 Staph.は3つのマヤズムすべてに合う。

 このような神経質な状態は、病状すべてに共通している。心全体と神経系が苛立っているStaph.の症例を探すといい。

 Staph.の頭痛は、特にこのように神経質な体質では、後頭部と額に麻痺した鈍い痛みがある。「額に丸い球があるような感覚があり、頭を振ってもしっかりそこに居座っているようだ」。悔しさや憤りから起きる頭痛。

 頭皮に、硬く扁平の発疹がある。「頭皮が痛く敏感で、皮が剥がれ落ち、痒みと、ヒリヒリした痛みを伴い、晩、或いは暖かくなって悪化する」。かさぶたは、水っぽい滲出液で持ち上がり、剥離した表面は、接触に対し、極めて敏感である。

 目蓋や眼球の辺りの腫瘍は、触ると極めて痛い。マイポーム腺性の腫瘍(Con., Thuja)、苛ついた子供の場合(Kreos)。

 Staphの他の特徴は、腺への作用であり、瘰癧になった腺で、首の腺が肥大や、卵巣や前立腺の肥大と硬化、縫われるような痛みや裂けるような痛みは腺のあちこちにある。固さと慢性硬化。

 神経に沿って、また心臓に、縫われるような痛み、裂けるような痛みがあり、そのように神経質な患者において、心は心臓にあるようで、肋間の縫われるような痛みは、心臓にあるように思える。縫われるような痛みは、胸を通して背中まで直接行く。

 水銀の乱用後の扁桃腺の腫れ。慢性扁桃腺炎で、扁桃腺は大きくないが、以前、急性扁桃腺炎になった事から固くなっている;甲状腺腫の体質;不機嫌でイライラする。「痛みは食後に起きる」。

 Staph.の患者は、腸にかなり問題がある。慢性の下痢や便秘になりやすい。腹部に疝痛、単攣縮、裂けるような痛みがある。冷水や食事、憤り、怒りから下痢になり、腐った卵のように、ひどい不快臭のガスを伴う。「弱い病気がちの子供が、怒った後や、罰せられた後、感情の後に、慢性の下痢か赤痢になる」 (Coloc. and Cham.)

 Staph.とColoc.は互いに似ている。飲んでも食べても、ひどい腹痛と便を起こし、まるで、石が詰め込まれているかのような疝痛が起きる; 小腸や頭や前立腺におけるStaph.;小腸と卵巣の疝痛;どちらも怒りで悪化する。Caust、CoIoc.、Staph.は、Sulph、Calc.、Lycのようにお互いに後続する。

 神経質な女性が、結婚後すぐ痛みを伴う頻尿になり、極めて厄介な事になり、何日もそれが続く事がよくある。Staphが、新妻を非常に楽にする。終夜続く血尿は、ひどく苛立ち、裂けるように痛い;不随意に尿が出て、刺激性で腐食性、燃焼を伴い、動きで悪化する。薄い尿が多量に出て、燃えるようにヒリヒリし、駆り立てられる。排尿中、排尿後に、燃焼しヒリヒリする。

 Staph.は特に老齢の男性における頻尿で、漏れてイライラし続ける事を伴う、肥大化した前立腺を治している。「頻尿で、尿が少ししか出ないか、雫が出るだけで、まるで膀胱が、完全に空になっていないかのような感覚が、後続するかもしれない」。

 男性生殖器の最も痛ましい症状は、興奮しやすさであるが、インポテンスや、生殖器官のひどい衰弱も起きる;性欲は大いに増すが、性交不能である。自慰を長期間してきた結果に有用。。「射精後に、無念さや屈辱感、疲労、呼吸困難が続く。自慰または過剰なセックスの結果、記憶の喪失、心気症、寡黙、顔がやせこけ、困惑した顔つき、夢精、腰痛、しまりのない臓器、体温の欠乏、風邪をひきやすく、深くくぼんだ赤く光のない目、抜け毛;前立腺液の喪失と性欲の欠乏;睾丸に鈍く傷ついた痛みがあり、陰嚢が官能的に痒く、睾丸が萎縮」。極めて神経質な患者を思い浮かべるといい。

 性器の辺りに、乾燥した過敏なイボがあり、それは、淋病、或いは水銀の乱用から発生し、それでイボができやすい傾向になる。非常に赤く、不快なイボは、Thujaに属する。

 睾丸は、炎症を起こし、腫れると同様に、だんだん小さくなり、生殖器が衰える。

 まるで、虫が這ってるかのような感覚。女性外部生殖器に、何かが這うなどの感覚は、Coff., Plat., Petrol., Apis, Tarent. hisp,にある。外部は、まるで虫が咬んでいたり、這っていたりするように感じる一方、熱や冷たさで改善する。

 女性では、激しい性的興奮があり、過剰な心身の印象を伴う色情狂;心がセックスの事ばかり考えすぎる。「非常に鋭い激痛が、卵巣に起き、触ると絶妙に痛く、痛みは脚部と股に沿って広がる。

 生理は不順、遅延、多量、欠乏している時もある;始めは、薄い血が出て、後で暗い色になり、血餅がある。壊血病の体質で、膣のイボ、外陰がチクチクし、痒い」。

 心臓部に、縫われるような痛みがあり、神経の興奮を伴う、体の震えは、Staphのすばらしい兆候である。

 血液の喪失からの結果、外科手術からの結果、鋭い物でケガをして、切り込んだ傷。外科的な傷や切り傷における、刺すような痛みなど、内視鏡的結石摘出術の後、頻便、良心のとがめ、飲酒で悪化する。

 手の上に湿疹ができ、痒く、晩掻いた後に、燃えるように痛い;指先のしびれ;指に関節炎節ができる。痛風の結節ができていた患者を覚えている;その人は、特別な禁欲生活を送っており、売春に浸り、体を壊していた。Staph.はズボンのように見える、膝の高さの脚全体に発疹を生じさせた。それが減少するまで、外殻に1年間ずっと覆われた。しかし、この人の体は、どんどんよくなり、大きくなった関節も、徐々によくなった。発疹は黄色く、外皮が固くなり、しぶとく、レザーのようで、湿気た下部に持ち上げられた時、包帯のように切り取らねばなrなかった; この人は事実上、身体障害者であった;欠け落ちた部分に、新しい群れが出現した。外殻で切れるため、歩きにくかった。

 骨の疾患、外骨腫、骨膜炎。断食か衰弱した人の、急性関節性リューマチ炎で、痛みが移動する。水銀骨疾患。潰瘍、カリエス、鋭い道具で切って起きたケガ。夜骨が痛む (Asa f., Merc., Sil.)。

Silicea (シリカ、二酸化ケイ素)

 Silicaの作用は遅い。プルービングでは、症状が発展するのに時間がかかる。それゆえ、ゆっくり現れる病気に適してい る。毎年、ある特定の時、ある特定の環境下で、特別な症状が現れる。その症状は、プルーバーの生命のバランスを保ち、 プルーバーと共存しているかもしれない。このように、長く作用し、深く働くレメディである;それは生命状態の中に完全に入れるので、遺伝障害が探り出される。Silicaの患者は、寒がりだ;症状が、寒く湿った天候で現われるが、寒く乾燥した天候で、よくなる事が多い;症状が入浴後に現れる。  

 精神状態は特別である。患者はスタミナに欠ける。畑の穀物の茎にあるケイ素は、人間の心にもある。穀物の茎の外を覆っている、つやつやした硬い部分をとって調べると、その硬さで穀物の頭部が熟すまで、そこを守っているのがわかる;そこにスタミナを与えるケイ素の、段階を経た蓄積がある。心についても同様だ;心がSilicaを必要とする場合、 それは弱さ、恥ずかしさ、恐れ、従順さの状態にある。立派な牧師や弁護士、または、大衆の面前で、自信たっぷりに映る事に慣れ、考えも話しもきちんとして、しっかりしている人に、 心の状態を描いてもらうと、人前に出ると怖くなり、自我を感じ、話題に入れず、怖くなり、失敗する のではと怖くなり、頭が働かず、長期にわたる頭脳労働を一生懸命するとへとへとになる、と述べるだろう。 だが、自分を強いて戦いに入いると、容易に進む事ができ、いつもの自制心が戻って来て、うまく行く、と言うだろう;機敏で充実で正確に、自分の仕事をする。特別なSilicaの状態は、失敗への恐れに見られる。患者は、いつもと違った頭脳労働をする場合、失敗するんじゃないかと恐れるのだがうまくできる。これは初期段階である;もちろん、正確にその仕事を行なう事ができない時もあるが、それでも、その患者にはSilicaが必要だろう。

 別のケースでは、何年も勉強して来て、今現在、ほぼそのコースを終えようとしている若者を描く。最終試験を恐れるが、ちゃんと合格し、その後疲労が患者を襲い、何年も働く事ができない。何をする時もこの恐怖が来る。

喚起されると、イライラし、短気になる;一人だと、臆病で内気で、何でも回避する;穏やかで優しく涙もろ い女性。 Silicaの子供は、不機嫌で、話しかけられると泣く。それはPulsに非常に似ているため、当然Pulsの補足で慢性状態となる;より深く、より深遠なレメディである。宗教的な憂鬱さ、悲しみ、苛つき、落胆。Lyc.は、愚かで無能で、一般的な知識のため、何かを行なう事を怖がる。Silicaでは、それは空想的だ。

 Silicaは、仕事の精神衰弱から来る、苛ついた神経疲労には適さないが、専門家や学生、弁護士、牧師に起きる精神衰弱に適する。弁護士が「ジョン・ドウ事件以来、自分らしくないんだ」と言う。長引く努力と 眠れない夜を過ごして来 た。Silica は脳を復活させる。

 このレメディは、いかなる線維の病巣の周りにも炎症を作り出し、膿を出させる。不活発な体質に働き、昔、はまったミサイ ルの周りの、線維付着物に炎症を起こさせる。栄養を取り込むのが遅い;ある人は軽いケガ をすると、化膿し瘢痕が硬くなり、固い塊になる。栄養不足で吸収が遅いため、ナイフの切り傷後にそって 線維の塊ができる。古い潰瘍が硬化を伴って癒える。瘢痕組織ができた所は、硬くテカテカし滑らかだ。そのようなケースにSilica を与えたら、その瘢痕組織内に膿瘍ができ、それを外に出す。古い潰瘍を開き、普通の瘢痕として癒す。

 普通は、もしトゲが組織に刺さったら、膿がそれを抜き落とすが、このような虚弱体質では、プラスチックの付着物がその周りに起き、居座る。これは最高の状態ではない。弾丸の周りに膿が起き、それを押し出す、 それが求められえる最善の状態である。

 それゆえ、Silicaは腫れとおできの形成を早める。それは古い皮脂膿疱や、硬化した腫瘍を化膿して押し出す。再発性子宮筋腫と古く硬化した腫瘍を治している。

 肺に、結核の付着物があった場合、Silicaはあらゆる炎症を起こし、それを押し出すし、もし肺全体が結核で あったならば、結果的に、一般的な化膿性肺炎になるだろう;それゆえ、このようなレメディを与える危険性や 進んだ段階の瘻孔で、それをリピートする危険性がある。Silicaだけでなく他の多くのレメディも、栄養不足の結果、化膿させて付着物を押し出す力がある。

 皮膚にイボや湿った発疹、ニキビ、吹き出物、腫れ物ができる。化膿した腔。硬化した縁がある古い瘻孔を治癒する。 カタル性の化膿;目や鼻、耳、胸、膣などから、多量の粘液膿が分泌される。

 分泌物を抑圧した事や、汗を抑圧した事からの疾患。このような抑圧は、有機組織に、ほとんど秩序が残っていない恐れがある状態を作り出す。不快臭のある足の汗が、足が濡れた後に消えてから、寒気と激ししい不調が起きる。 症状が合い、足の発汗の抑圧以来続いていた疾患であれば、Silica は長く続く足の発汗を治す。べとつく黄色いカタル の分泌。「もう何年もこの分泌がある」と患者は言い、調べてみると、 足の発汗を抑圧した何かショックや寒さがあ り、それ以来汗が出ていない事がわかる。Silicaは消えていた 汗とカタル性の分泌液を戻し、やがて足の発汗を治す。鼻や他所からのカタル性分泌液、硬化、腫瘍、 慢性胃炎、精神衰弱はすべて、足の発汗や耳漏、或いは瘻孔の治癒から起きる。

 吐き気や、嘔吐さえ伴う、むかつく慢性の頭痛。朝に後頭部で始まるか、或いは正午前に額に向かい、夜になるに従って悪化し、音で悪 化する頭痛;熱から改善;眼窩の上の神経痛;圧迫と熱から改善し、頭に多量の汗をかく。額に冷たくベトベトする不快臭の ある汗をかく。Silicaの患者が、無理に顔に汗をかかせても、下半身は乾燥しているか、大部分乾燥している。一般的な発汗に大きな努力がいる。顕著な特徴は、上半身と頭に発汗する 事である。 1週間に1度の頭痛 (Gets., Lyc., Sang., Sulph.)。頭痛はうなじを通って上がって来て、特に頭の右側に来る。Sang. と似ている。まるで後ろに引かれるように 後頭部に重みがあり、頭に血液が押し寄せる感じを伴い、Carbo veg.やSepiaのようである。頭痛は冷たい空気から悪 化する。Psor.は夏でも毛皮の帽子をかぶる。Magn. mur. は頭を覆う事で改善するが、それでも空気にさらされたが る。Rhus は体に汗をかくが、頭は乾燥している。Puls.は頭の片側に汗をかく。

 目眩、気絶;吐き気を伴う;背骨を這い上がって、頭まで来る目眩。

 Silica患者にとって特に必要な事は、冷気を避ける事で、頭をよく覆わねばならず、特に痛い部分はそうで、その部分は多量に汗をかく。

 「頭痛は、頭の使いすぎからや、勉強しすぎ、音、動き、足音さえ、光、かがむ事、便を押し出す事、話し、冷気、 接触から悪化する」

 頭皮上の、湿気たうろこ状の発疹、頭の湿疹。

 Silicaは、梅毒における浸食性潰瘍、頭皮が浸食して広がる潰瘍に適する。頭皮と頭蓋の間に、炎症が起き、腫瘍が形成され、半凝固した液体で満たされる;特に嬰児におけるもの。血腫を取り除く。新生児頭血腫、外軟骨症。Silicaは特に軟骨疾患や、手足の指の関節の成長疾患の治療に役立つ。

 Silicaの病状は、硬化した腺と関連するが、特に首、首、唾液腺、特に耳下腺、大きく硬い耳下腺に関連する。風邪をひく度に、耳下腺が大きくなり、硬くなる(Bar. carb., Calc., Sulph,)。

 Puls.は、耳下腺の急性炎症には合うが、Silicaは、乾癬の「腺病」に起因する、更に慢性の形に示される。

 目の多くの炎症や状態。角膜の潰瘍;目蓋の吹き出物、まつ毛が抜ける、目蓋が燃えるような痛み、刺すような痛み、赤味を伴い、目蓋の縁が化膿する。目の病状全体に、激しい光恐怖症がある。目の痛みを伴う瘰癧のケースは、最も長く患った慢性のケースで、化膿し、薄く水っぽい多量の分泌液、或いは血の混じった、べとついた、黄色い膿のような分泌で、潰瘍を伴う。梅毒性虹彩炎。「角膜上の穴が開いているか、或いは脱皮した潰瘍。角膜上の傷と瘢痕。ヘマトデス真菌。衝撃的な原因から、炎症を起こした目;異質な物が目に入った;目や目蓋の周りにできた、腫れやできもの、足根腫瘍、ものもらい。疾患が、目の角に現れる;瘻孔涙;涙管の狭窄」。 これらは Silica における、目の疾患の一般的な概観である。

 症状が合えば、結核の傾向を根絶するのに、Silicaほど深いレメディはない;ほとんどの結核の症例は、寒く湿った気候から悪化し、寒く乾燥した気候から改善する。

 耳のカタルの最も根深いケース;古く、不快臭のある、べとついた、黄色い耳漏;猩紅熱の後;聴覚にあらゆる種類の異常があり、聴覚喪失さえある。多くの疾患と難聴に伴い、耳の中で轟きや、シューッという音、 蒸気のように轟く音がする; それは車が連なっているかのようで、多くの場合は構造的原因で、その他には神経が原因の事もある。それは中耳のカタルの始まりである事が多い;このレメディは、中耳とエウスタキオ管のカタルにおいて特に有用で、聞こえない状態がしば らく続き、どこか体液の蓄積が漏れ出すためピシッと聴覚が戻り、患者はピシッとか爆発音と表現する。耳の中で突然 機関砲のような爆発音がし、遠くの音と共に聴覚が戻る。「耳漏は不快臭で水っぽく、凝乳状で、鼻の中の痛みと、上唇 のかさぶたを伴う、水銀の乱用後、カリエスを伴う」。体のどの部分でも骨にカリエスがあるが、特に耳、鼻、乳様突 起の小さい骨にカリエスがある。「耳の後ろのかさぶた」。耳の鼓膜の破裂、内耳とエウスタキオ管がカタルの状態で 「耳の中が突然止まる 感じがし、口を大きく開けるか呑み込むとよくなる」。

 特に耳の問題においては、硬化した耳下腺と関連があるだろう。

 鼻に固い鼻糞がたまり、臭覚がなくなり、鼻血や粘液の塊の匂いがする;鼻から出る骨の分泌を伴う、ひどく不快なカタル。 ひどい悪臭がする臭鼻症、鼻の骨が壊れた所の梅毒のケース、そして鼻がたるんだ袋状にな り、沈没するか、腐ってな くなり、開いたままになる。Silicaはそれを治し、その後、人工の鼻をつける。

 その部分が浸食性である、梅毒性鼻カタルにおいては、HeparはSilicaと競い合う;HeparやMerc. cor. やArs. は鼻に浸食性潰瘍がある場合における、主要な抗梅毒剤である。赤ん坊が鼻血に苦しむ。これはCalc. sulである事が 多い。

 Silicaの顔の様子は、絹のように光沢があり、貧血状態で、蝋のように見え、疲れている。顔中に、膿疱や小さい水疱の発疹が広がり、小鼻はひび割れており、唇にヒビが入りやすい;粘膜と皮膚の間の縁から、堅い外皮; 発疹 と堅い外皮、外皮下に硬化が起き、患者はそれを剥がすので治らない。この硬化は紅斑性狼瘡や石灰化上皮腫の下に見られる、組織形成初期や、湿潤を好む、初期状態の湿疹内部組織と同種である。小さな血管は軟骨質になるまでどんどん分厚くなる。軟組織を固くし、硬組織を固くする傾向がある。

 小児期に骨が柔らかくなり、壊疽になってしまったり、或いは骨膜炎になったり、結果的に壊疽になったりする。長骨の骨幹や骨端、 軟骨部のカリエス;軟骨の腫瘍、内軟骨腫。骨が壊れ、開いた瘻孔を形成する。顎や関節、股関節、脛骨の壊疽、背骨の壊疽、脊椎の壊疽、そのため背骨が曲がり、特に横へ曲がる。ホメオパスは付属装置やサポートの助けを借りて、このような骨の疾患を取り扱うだろう。

 Silicaの患者は唇はざらざらし、ひび割れて、皮が剥け、亀裂が入っている。唇の縁がうろこ状に見え、唇の端に、固くなった割れ目がある。表皮が堅くなった縁のあたりに、割れ目が連なってある事がよくある。小鼻の上に、上皮腫のような小さな堅い表皮があり、もぎ取ると、皮が剥けた表面を残し、治る傾向はない。耳に堅くなった表皮を形成す る。

 歯が壊れ、表面のエナメルがなくなる;象牙質が、石灰のケイ酸塩を大きく作り上げ、歯の表面がざらざらになり、その輝きをなくし、カリエスができる。この事は歯茎の縁によく起きる;潰瘍が犬歯の先にできる。 寒く湿気がある時、歯は苦しむ;湿気た気候で歯が痛み、歯は黄色く、すぐ虫歯になり、歯茎は歯から離れる。神経痛や歯痛はすべて、暖かい部屋や、熱い飲み物でよくなる。歯茎や顔のあたりの膿瘍は、暖かさで改善 する。顎に深刻な痛みがあり、夜、引き裂くように、或いは裂けるように痛く、熱から改善する;この痛みは、歯の周りの膿瘍の末期に終わる事がよくある。その部分が、炎症から過剰に痛くなければ、圧迫により楽になる事がある。

 舌には、痛風の特徴がある炎症をとる;口全体が、膿瘍の恐れを伴う炎症を起こす;引き裂くように、或いは裂けるように痛く、夜悪化し、熱から改善する。

 喉と首に、炎症と、内外すべての腺の腫れが起き、すべて同時に起きるか、或いは単独に起きる。扁桃腺の片方、もしくは両方に、ひどい痛みを伴う扁桃周囲膿瘍;化膿の恐れがある。 耳下腺、舌下腺に炎症が起きるが、顎下腺と頸腺においては、ずっと少ない;急性の炎症でさえ、痛く腫れて固くなり、首と肩と頭の痛みを伴う。しかしまた、反対の疾患の状態がある。苦しみを伴う、衰弱した老齢者の、慢性の症例において、症状は入浴後に悪化し、患者は暖かさを欲し、寒さを恐 れ、いつも震えている。しかし首に急性の炎症が起きる場合、まさに反対の事が存在する;突然の熱で苦しみ、不規則で突然の熱が起き、手足は冷たいが、上半身は熱く、頭と首のあたりに汗をかき、熱の感覚があり、暖かい部屋で窒息感がある。もし急性だったら、この事は扁桃周囲膿瘍と、首の腺の膿瘍に示される。ここでのSilicaはPulsとの関係を示 す。その慢性の兆候において後者は、熱で暑過ぎるが、急性疾患では凍えている。それらは急性と慢性で逆になる。 Pulsは始めは寒気がして汗をかく。

 Silica は喉の症状で溢れているが、滅多に急性の形で示されない、というのは進度が低すぎるからだ;一 連の風邪の後で それが来るが、そのような風邪は、Bell.か、他の急性のレメディを何回か投与したら、改善するが、まだ扁桃腺や首の腺に居続ける。Silicaはその傾向を断ち切る。風邪をひく度に立ち上がって、流れを増やす喉のカタル状態が起き、声枯れを伴い、再び慢性状態に戻ってしまう;咽頭の慢性カタル。根深い喉の痛みにおいてNatrum murと競い合う。

 Silicaは胃をかき乱し、しゃっくりを起こし、吐き気と嘔吐は肝臓を乱す。これらすべての症状はつながっており、分離しにくい。確固として暖かい食べ物を嫌い、冷たい物を欲っし、お茶は適度に冷たいものを飲み、冷たい食べ物を食べたがり、暖かい食べ物を嫌う。確固と肉を嫌う事もあるが、もしそれを食べるならば、冷たく、スライスした肉を好む。 アイスクリーム、氷水が好きで、お腹に入れた時気持ちよく感じる;患者は熱い液体を飲めない事があり、熱い飲み物を飲むと、顔や頭に汗をかき、突然暑くなる(Bar. c.)

 Silicaは、すぐ、極端な熱や寒さで乱され、たった2~3度の変化ですぐ影響を受ける;熱くなり過ぎから病気になる;熱くな りやすい、気温のちょっとした変化で、すぐ汗をかいて風邪をひく。

 症例;産婦人科の症例を診ていたある治療家が、最後の段階で少し困難があり、加熱した状態になった; 冷やすためにコートを着てベランダに出て、喘息で倒れ、激しい咳と吐き気と嘔吐を伴う多量の痰が出て、 それが何ヶ月も続いた。その人がとった急性の薬では、緩和しただけだったが、Silicaの一回の投薬で、飲むとすぐに治った;暖かい部屋に我慢できない;Silicaの急性病状は、暖かい部屋や熱から悪化する事が多い。

 Silicaは、ミルクからの悪化がある。赤ん坊がどんな種類のミルクも飲めないことが多く、そのため医者が正しいレメディがわからなかったら、市場にある、あらゆる食べ物を処方するよう追い込まれる。Natrum carb.とSilicaは、どちらも母乳が下痢や嘔吐 を引き起こす場合に役立つ。型にはまった人は、Silicaを全く忘れ、Aethusaのような薬を好んで与える。後者は Natrum carb同様、酸っぱい嘔吐と便に酸性の凝乳がある。「母乳を嫌って吐く」「ミルクから下痢を起こす」この両者を合わせる。

 患者は暖かい料理を嫌い、冷たい物を食べたがるけれども、冷水やアイスクリーム、一般的な冷たい物で、胸部に不調が起 き、吐くような咳が増し、吐き気がひどくなり、激しく吐くような咳が出る。痰を吐こうとしてから起きる吐き気は、普通 Carbo veg.で制御されるが、Silicaも同様である。

 「胸焼け、茶色い舌を伴う;吐き気、飲んだ物を吐く、朝に悪化;水がおいしくない;飲んだ後に吐く」。

 Silicaの胃は弱く、何もしない状態;長期間、嘔吐している老齢者の消化不良 、特に熱い料理を嫌う人、ミルクを飲めない人、肉が嫌いな人、精神面の症状と身体面の症状が合う場合。

 Silicaは、南北戦争の兵士の、慢性下痢に対するすばらしいレメディの一つだった。湿った土の上で寝る事からや、胃腸が力を失うまで、ありとあらゆる物を食べる事から、長い徒歩から、寒い北から南に移動する事から、熱い事から病気になった、かなりの割合の人々を治した。このような症状は、Sulphurのようでもある。

 Silicaは、胃腸に痛みがあるが、どちらかというと圧迫するとうずく痛みが起きる;疝痛や鼓腸、圧痛;胃に慢性のうずきがあり、かなり長く続き、結核状態になる。異常な痛みが、熱によって楽になる;ガスとゴロゴロ鳴る音を伴う、腸の膨張。子供と大人の肥大化した腹(Bar. c.);締め付けた感じが腹を横切る。服の締め付けが耐えられず、食後悪化する; 確固とした特徴は、熱で改善する事だ。

 直腸が便を押し出す事ができない事から、便秘になる。Aluminaのように、せき立てられる事はなく、直腸に便が横たわる事は滅多にない;非常にせき立てられるが、排出できない。便は小さなボールか、大きく柔らかいか、大きく固いが、更に多くのいきみと、頭の周りの発汗と、いきみの間にひどい苦しみがある;直腸は詰まり、 患者は弱り疲労困憊になるまでいきみ、便が後戻りする;そして失望してあきらめる。ほっとする唯一の方法は、器材の手段による事である。排便時のひどいいきみは、多くのレメディに属するが、特に Alumina, Alumen, China, Natr. mur., Nux vom., Nux mosch., Silicaに属する。

 症状が合えば、Silicaはサナダムシを除去する(Calc., Sulf.)。

 また瘻孔の開きも治している。肺結核の傾向がある患者は、直腸部のあたりに膿瘍を作る傾向があり、内外を破壊し、完全または不完全な開口部を形成する。 さもなければやって来る物に取って代わるようであり、手術や他の外的手段によって治った場合、その傾向は、胸部疾患か、固定したカタルか、結核浸潤の形に終わる傾向がある。Silicaは便秘を常態に戻すレメディの一つであり、 1~5年内に、開口部を必要状態に消し、治す。手術で一度に治り、患者はしばらくの間快適であるが、数年後に調子が 悪くなる。

 Caust.やBerb., Calc. c., Calc. phos., Graph., Sulph.などはそのようなケースに適している。ここでのSilicaはThujaにうまく後続する。

 尿道内の化膿の状態、粘膜のカタル;尿に膿や血液を伴う老齢者の膀胱の癖になったカタル;尿の中に多量の糸状の沈殿物。前立腺炎、化膿、尿道から、べとついた悪臭の悪臭を放つ膿。淋病、尿道から膿、または 膿のような分泌物、わず かな細かく刻まれた分泌、血が混じった、化膿した分泌。それはべとつく事もあれ ば凝乳状の時もある; いかなる粘膜からでも。

 ペニスに沿って、会陰や前立腺や睾丸に膿瘍。

 非常に痛みを伴う睾丸の、慢性の炎症または硬化; 睾丸は、まるでつぶされるかのように感じられ、 敏感で痛い。少年や大人の水瘤。

 男性に関しては、インポテンツ、性交後の性器の衰弱、疲れやすい、力がない;一般的な頻度で性交を行なった場合、疲れる;休息に1週間~10日かかる(Agar.)。疲労を伴い性器に大汗をかき、背骨がくたびれ、 背中が弱る。

 夜に失禁;小さい男の子や女の子の夜尿症。 女性に関しては、生殖機能の疲れ切った状態。膣にひどい嚢腫、外陰のあたりに瘻孔や膿瘍、それは固い結節を伴って治るか、全く治らない;小さいにじみ出る瘻孔は不快臭があり、チーズのような分泌がある。小さい結節は治り、同じ病 巣にまた発生する。女性はこのような膿瘍にかかりやすい。

 月経と月経の間に、血液の分泌がある。Silicaでは、子宮から非常にたやすく出血しやすい;興奮から、月経前に出血、特に授乳期間;子供を胸に置くと、出血が始まる。Calc.とSilicaの違いに気づきなさい。Calc.は授乳期間中に出血する傾向がある が、子供を胸に置いた時ではない。  

Silicaは、多量の水っぽい分泌液を伴う、卵管留水腫や卵管留膿腫を治す。子宮の片側か反対側に、しこりがある事があり、 それは徐々に大きくなり、水っぽく血の混じった膿の液体が、すべて一度にドッと流れ出し、しこりが消えるが、すぐにまた一杯になり、あふれる流れで、同様に空になる。それは、卵管留水腫や卵管留膿腫の兆候である。

 何ヶ月も全く月経がない;無月経。

 豆やミカンと同じくらいの大きさの、深刻な膿疱が膣にあり、膣から突き出るか、上に向かって突き出 て、それと共に、均整の取れた配置で平らになっている。多くの小さな膿疱が、ペカンナッツのように群れになっている。他の症状が少しあっても、Rhod.とSilicaはこれを治している。

 「 帯下は、多量で刺激性、腐食性、乳状、ヘソの周りを切った事から起きる、咬まれるような痛みを引き起こす、特に酸性の食べ物の後で;放尿中;噴出中;子宮ガンを伴う。乳腺に固いしこり」。

 胸の膿瘍の恐れがある。タイミングよくレメディが投与されれば、問題をすべて未然に止めるだろう。レメディが遅すぎ、 化膿が避けられなければ、Silicaがその役割のためにやって来る。脈打ち、圧痛、重みがあるかもしれないが、 レメディが痛みを制御し、結果を早め、開口部は自然に現われ、分泌が少し出て、すぐに閉まる。鎮痛剤をとってすぐ、温湿布をあてると、薬は機能しないだろう。その部分に、あまりにも多くの血液があり、鎮痛剤をとる事で問題が 大きくなる;それは、その部分に血液測定を増加させ、化膿が起これば、更に多くの組織破壊を起こさせる。少量の膿の代わりに、山盛りになる日々がやって来て、腺の半分が破壊される。

 非常に弱く流産しやすい女性、或いは受胎が起きない女性。臓器が疲れ切っていて、その機能を発揮できないように見えるだろう。

 嬰児には、多くの問題がある。成長過程で病気がち;母乳や、他のいかなる代替品にも耐えられないで、嘔吐と下痢を起こす。健康な子供は不健康なミルクさえ消化する。

 Silicaの咳は危険だ;肺が広範囲に含まれていな場合、このレメディは肺結核の初期に合う;症状が合えば、カタル性特質の咳に合う。治りそうもない小さな膿瘍が肺にある場合、Silicaはそれを修正し、壁の収縮を起こす。 喘息性のゼーゼーというあえぎと、過度の運動に伴う、胸のカタルの根深いケース。頑張りすぎたり、暑くなった後に、風に当たったり、入浴から風邪をひき、寒気がする。

 湿気た喘息で、粗く、ガラガラという音がし、胸は粘液で満ちているようで、窒息するかのように思え る。特に老齢者の淋病の喘息、或いは淋病の両親の子供の喘息。そのようなケースはNat. sul.で完治する。患者は青白く、蝋のようで、貧血症で、ひどい疲労と喉の渇きを伴う。

 ほとんどは、淋病のような、圧迫された淋病からきるた喘息の発作で、過労や加熱から病状が進みやすい事を伴う。

 声枯れを伴う、乾燥した、裂けるような痛みのある咳で、喉頭結核の恐れがあり、特に喉頭粘膜の厚みから、結核を巻き込んだかすれ声;粟粒結核の恐れがある、胸のうずきで、冷たいものから悪化し、暖かい飲み物で改善する。 石切り工の肺病。細かい埃が、慢性の刺激状態を引き起こす。Silicaは膿を作り出し、このような石の粒子を 放出する。

 痰が多く、腐ったよう、緑色で、化膿している;日中のみ粘着性、乳状、強烈な粘液、青白いものもあ り、泡のような血液。

 風邪が胸に居座り、喘息の症状になる慢性的な傾向がある。慢性気管支炎;化膿を伴う肺の炎症。Silicaは特に、肺炎の末期や、老齢者の肺炎に後続する慢性疾患に適する。

 肺炎の後、ゆっくりと回復する(Lyc., Sulph., Phos., Sil., Calc.)。ほてりと胸にガラガラという音がする。日中に顔がほ てり (Sulph., Sep., Lach.)、Ant. tart.のようにガラガラ音がし、Sulph.や Lyc.のようにほてる。

  瘻孔;べとつき、黄色、緑色、悪臭のある唾液、Calcよりもっと寒さを訴える、頭の汗、肺の痛み、肺のうずき、縫われるような痛み。

 手足に骨膜炎。魚の目(Ant. cr., Graph.)。 巻き爪。足の裏のリューマチ。歩けない(Ant. cr., Med., Ruta, Sil.)。

 眠りにつくとすぐに、汗をかき始める(Puls., Con.)。 てんかん;太陽神経叢のオーラが、胸と胃に入り込む。 Calc., Puls., and Thujaを補完する。

Aloe (アロエ)

 AloeはかなりAesculusに似ており、静脈が特に鬱血し、全身がこわばり,充満を引き起こすが、最大の障害は、門脈系静脈にあり、肝臓・下腹部・直腸・小腸の部位が非常に膨れることである。これは痔に関する。下腹部が痛み、Nux vomicaのように、排便したくなり、臍の周りに、切れるような、さし込む痛みが起きる。直腸まで撃つように降りる臍の周りの痛みは、ナイフで切ったかのようだ。赤痢や下痢の問題。下痢では、さらさらした黄色く、不快臭のある、皮膚を剥ぐような便が、溢れ出て、それは火のように燃え、肛門は痛い。患者は便を押さえにくく、すぐ便が出てしまうので、括約筋から目が離せない。急に便が出るかもしれないので、ほんの少しの放屁もできない。Aloeは下痢と共に、下腹部がガスで膨れ、それで充満感ときつさが感じられ、しょっちゅう排便に行かねばならない。歩き始めた途端、不随意に粘液や便の小さい黄色いしずくが、カーペットに落ちる。母親が小さい子を叱る事もあるが、これは仕方ない事で、不随意に出るため、便を押さえる事ができない。括約筋が制御欠陥。この状態は必ずしも下痢に限定されるとは限らない。なぜなら、子供たちは不随意に,小さく硬い、大理石のような、バラバラの便を落としてしまう時があるからである。子供は排便した事さえ知らない。直腸付近の肛門の突出が緩み、出血がたまる。一口食べる度に、排便したくなり、水を飲むと、急いで排便しに行く事がよくある。季節外れの牡蠣を食べてから、下痢が起きる。テキストのLyc.の項に、牡蠣からの中毒が書かれているので、諸君は Lycopodiumを与えようという気になるかもしれない。旬の牡蠣から中毒にかかったのが Lyc.で、季節外れの牡蠣はAloeだと言って、諸君は正当化するかどうかわからないが、暑い時期や繁殖期の牡蠣には、重大な中毒効果があり、他の時期には見られない。非常に多くの人々が吐き気を起こし、腹が膨れ、激しい下痢になり、牡蠣を食べた後、数日間はすべて吐き出す。今、その症状群がある場合、 Lycopodiumはそれを治し、牡蠣から病気になる傾向を取り除くだろう。しかし、病人が、暑い季節に牡蠣を食べてから、コレラのような疾患になったことがわかったら、 Aloeがそのレメディーであることがわかるだろう。

 このレメディーは十分に証明されていないため、私は初めの頃、臨床的に使用されているものを参照した。静脈の状態においては、他のどのレメディーよりもSulphurが近く関連している。 Kali biとSulphurとAloeを、合わせて調べたら、諸君は胃と腸との素晴らしい関係に驚く事だろう。

 私たちが気づいた数少ない精神的症状には「彼女は1週間で死ぬことを知っていた」「人生は重荷である」「動く事を嫌う」がある。区別できるものはほとんどなく、多くのレメディーに共通するものも、ほんのわずかだ。Aloeの患者は痛みの影響で、過剰に興奮気味で、痛みは一般的に下腹部に起きる。下腹部に疝痛のような痛みや、ガスの痛みがあり、そのため絶望し、その疝痛の発作中,過剰に苛つき興奮する。ある意味で目立つ小さな症状として「人を憎み、誰をも嫌がる」がある。

 腸障害の間に起きる頭の鬱血は、門脈系に見られる、一種の静脈鬱滞である。「額を横切る頭痛」「頭痛は暑さで悪化し、冷たい物を当てる事で改善する」。暑さから悪化し、寒さで楽になるのは、Aloeに共通している。寒い部屋にいたがり、暑くほてりを感じ、皮膚は暑く乾燥している事がよくあり、夜寝床で布団をはぎ、四肢が燃えるようで、手が暑く,足は冷たいか,あるいは手が冷たく,足が熱く、これらは交互に起きる。 頭は熱く、そこに何か冷たい物を当てたがる。これは表面の熱さから起き,発熱ではない。表面が熱い感覚がし、体の表面が鬱血し,充満感がしたり、体中の静脈が充満し、鬱血している感じがしたりする。このレメディーでは出血がよく起き、鼻や腸、膀胱から、静脈の漏れがある。一般的に出血する。静脈は静脈瘤になり、皮膚は熱くなる。 体の穴には多量の熱があり、目、口、喉が熱く燃える。肛門のあたりに、乾燥、灼熱、表皮剥離感が起きる。

 飲食の項で「夕食後すぐに腹部がゴロゴロ鳴る」が見つかる。下痢がない時や、便秘がある時でさえ、食べたり飲んだりすると、腸の中に疝痛の痛みが起きる。

、  このレメディーはビールを飲む老人の病訴に役立つ。ビールを飲んで下痢になる。ビールを飲むたびに下痢になる人は、 Aloeがその症状に合う事に気づくだろうが、Kali bi.が合う時もあり。この2つのレメディーは胃腸の症状に関し、非常に似ている。「胃の圧迫を伴うおくび」。毛細血管と静脈の鬱血の傾向の別の例がここにある。「喀血」と腸からの血液。

 肝臓部に燃焼感や熱など、多くの痛みがある。ほとんどの場合、右下肋部において、膨張と充満が見られる。これは卓越した肝臓の薬である。Sulphurほどは深く作用しない。Sulphurが後続せねばならない場合、Aloeは緩和剤として役立つ事が、よく見られる。Sulph. ac.やKali bi. やSepiaは、Aloeに後続する薬で、それを補完し、作用を完了する。肝臓部に大きな充満、膨張、縫うような痛みがあり、乾燥した暑く燃えるような皮膚、体温の上昇がない場合、これらの肝臓の問題において、Aloeはよいスタートを切るだろう。Aloeはいくぶん熱があるが、このような皮膚の熱さの感覚や乾燥感は、発熱なく起き、乾癬患者に見られるようなものだ。Aloeは、いくぶんかの範囲で発疹を起こすかどうかを立証するための、 このプルービングは十分に広範ではなかったが、もしそれが証明できれば、抗乾癬薬の中に置けるだろう。これはSulphurのように、深く長期に作用する体質的なレメディーではないが、AconiteやBelladonnaのように、短期間に作用するものでもない。病訴は中程度の速さでだけ起きる。それはBryoniaと非常によく関連しているかもしれない。Bryoniaは、Sulphurほど、生命物質には深く関わっていない。

 おそらく、腹部状態の、最も顕著な特徴の一つは、充満感、膨張そしてゴロゴロという音だ。それは、まるで腹部が破裂するようで、ゴロゴロという音がとても大きいので、部屋の誰かに聞こえるかのようだ。腹鳴が続く。ゴロゴロという大きな音を立てながら、水が栓から出て来るかのように、便が音を立てて出て来る。初期の著者のテキストでは、便が出る間、ゴロゴロ、パチパチと、かなりのガスを伴っており、飛び散るようだと述べられている。腹部は大量のガスが出た後でさえも、変わらず膨らんでいるように見える。楽にならない。痛みは、特に腹部を横切り、臀部辺りに感じられる。腹部が横行結腸を横切り、また上行・下行結腸を横切って破裂するかのようなひどい膨張で、 痛み、ゴボゴボ、ゴロゴロという音がし、重く、外に向かう圧迫感を感じる。「上腹部や臍の周りに、ねじれるような、握られるような痛みで、強いて抱き寄せるように座ると楽になる」「まるで下痢が起こるかのような腹部の衰弱感」。衰弱が非常に大きい時があるので、患者は余儀なく下痢で寝ること事になり、疲労困憊するほどなので、それをPodophyllumと間違える事がよくある。Pod.は大きく膨張し、激しくほとばしり、かなり腸内ガスがあり、腸内でゴロゴロと大きな音がし、朝4時に症状が起きる。AloeはここでもSulph.のようで、下痢で、早朝目が覚め、飛び出し、両足を冷やすために、布団から足を出す時もあり、足の裏が燃えるようで、布団をはぐ。腹部が握られるようで、腹部が衰弱した感じがする。「腹全体、特に側部および臍の両側の痛み」腹部が敏感なので、快適な姿勢が見つからない。「風邪をひいた後、朝晩繰り返し鈍い腹痛がおきる」。

 さて、ここに女性の状態に関し、下痢ではない腹部の症状がある。「まるで恥骨結合と尾骨の間に、栓が詰まっているかのように感じる」「立っていると股間や腰に、分娩のような痛みがある」。満腹感、体表の熱、朝の下痢傾向、子宮脱、結節性恥骨と尾骨の間に挟まれた栓の感覚と関連している場合、Aloeは、長期間にわたる子宮脱を治してきた。子宮の外へ向かう圧迫はその感覚を引き起こす。 まるで骨盤のすべての部分が押し出されるように引きずる。骨盤内や膣内の狭い所を通るような感覚。

 「排便を急くが、熱いおならが出るだけで、楽にはなるが、またすぐに行きたくなる」。患者が排便に行くよう強いられるが、便座に座ると風が通過するだけである。このような問題で苦しむ老齢者、便秘で苦しむ人、何日も便が出ないが、ほんの少しだけ、日中は何度か感じられる人、排便に行かねばならないが、ほんの少し風が通るだけの人にも、これは役立つ。Natrum sulph.は通常、まさに、この状態に打ち勝つ。「塊状で水分の多い便」。これはAloeの強い特徴である。水っぽい便と混じった硬い塊、 塊は水や液体の便の中にあり、大理石や羊の糞のように見える小さな硬い塊。便秘において便は塊が多く、大理石のようである。これらの小さな結節は便意なく、長時間直腸内に留まり、最終的に無意識のうち出てしまい,服の中で見つかる。肛門内の感覚が完全に喪失、麻酔。便が通過中でも感じがしない。

 多くのAloeの問題は、炎症性の直腸、および結腸下部の鋭い炎症状態を伴う、赤痢的な特徴であり、血が混じった分泌液や、黄色のゼリー様の粘液がある。Aloe患者はこのような大量のカタルや、ゼリー様の粘液だけを出すだろう。ブドウの房のような痔核のためにAloeをお忘れなく。「肛門のかゆみと燃えは、睡眠を妨げる」。患者はあえて肛門の中に指を入れる。痒みはそれほど激しく、患者はそのままにしておけず、そうすれば気を散らせるかのようだ。Aloeの共通の特徴は、軟膏で燃焼が増加する事だ。軟膏を塗布した後に、潰瘍の周りの皮膚が燃え上がる。Sulphur患者もまた、何を付けても我慢できない。それは患者に有毒であり、発疹が噴き出る。

 粘膜が炎症を起こしている所はどこでも、厚いゼリー状粘液の粘液の沈殿物が形成される。潰瘍化した斑点またはアフタの斑点、または炎症を起こした表面がある場合、厚いゼリー状の粘液の塊は、時には皮のように厚く剥がれる。時には、直腸の下部がこの状態にあり、塊状の便がゼリー状になっていると言うだろう。Graphitesの塊状の便は、凝固した卵の白味に、埋め込まれているかのように見える。Aloe患者は、便が出る前に、直腸の下部を占めていた、ティーカップ1杯分の厚いゼリー状の粘液の塊を、はき出すことがある。この症状を示した直腸狭窄の症例を、Aloeが治した。狭窄が、ほとんどすべての便が、肛門へ落ちていく事を防いでいたが、直腸が1日3〜4倍塞ぎ、余儀なく、患者に、大量のゼリー状の粘液を出させていた。なんとか通した便は、そのはパイプ軸より、かろうじて大きかった。我々の薬は狭窄を治せないと言われて来たが、狭窄を治す時もある。それらが患者を治すことができれば、いかに自然が炎症組織全体を受け入れて、管が正常になることか、すばらしいことだ。尿道の狭窄や、直腸の狭窄において、このような事が何度も見られている。

Ammonium Muriaticum (塩化アンモニウム)

 まるで血管の中が沸騰しているような感じが、しょっちゅうある。寒さに敏感。外気中で多くの病訴が増す。ほてりが起き、最終的に発汗する。裂けるような痛みがあり、広範囲にわたって、ヒリヒリした痛みがはびこる。粘膜の、燃えるような、肌を削ぐような痛み。引っ張られるような、靭帯が短くなったような感覚。これは長く作用するレメディーである。信憑性が高い周知の精神面の症状が2〜3ある。ある特定の人に対し、不安や焦燥感、毛嫌いする。頭の神経痛とリウマチ性の痛み。頭の中に裂くような痛みがある。こめかみに縫われるような、裂けるような痛みがある。頭皮や他の部分が痒い。麻疹のように全身に発疹が出る。そのため症状が合えば、莢膜白内障を治す。目の前に黄色い点が見える。黄昏時やぼんやりとした光の中では、目蓋と眼球が燃えるように痛い。明るい光の中では目の前に霧がかかる。冷たい空気の中を歩くと、耳が燃えるように痛い。聞こえにくい。右耳や喉、喉頭のカタル。

 かなりくしゃみが出て、水っぽく燃焼感のある分泌液が出るのだが、鼻が詰まる。喉頭部が燃焼する鼻風邪。鼻風邪に対する伝統医学の外用薬として使われてきた。喉の痛みや、喉頭の炎症が起きる時がある。この疾患では、昔はサルアンモニアの大きな塊ができる結晶のいくつかを、普通のジャックナイフで水の中に削り取ったものだ。症状にかかわらず、皆同じことをした。そのいくつかは、発熱の有無にかかわらず、このような悪い風邪を速やかに治癒した。それは今では見過ごされているレメディーである。その症状は注意深く調べる必要がある。

 その病訴の多くは、顔がひどく蒼白である。顔の骨を裂くような痛み。縫われるような痛みを伴う、顎下腺や耳下腺の腫れ。Am.c.のように、口と唇が燃え流ようで、肌を削ぐ。舌が腫れる。これは、なんとも言いようのない喉の痛みに、非常に役立つレメディーであるが、特に顕著な燃えるような、かなりネバネバするような粘液が起き、首や首の腺が脈打ち、ひどく腫れ、青白い顔をし、喉の中が縫われるように痛く、喉の渇きを伴ったり、伴わなかったりし、腫れた所にひどい痛みがある。

 食べると、食べ物のおくびが出たり、嘔吐したりする。満腹感を伴う空腹は、腸内ガスの状態である。空腹感、胃と脾臓の中の消耗、下腹部に燃えるような、縫うような、裂けるような痛みがある。腸内ガスで膨張する。腸の中でかなりゴロゴロ音がする。鼠蹊部がかなり痛い。月経中、腹部と背中の痛み。腹部が太く、緩み、重く、下肢が細い。排便中および直後の、直腸や肛門の表皮剥離や燃焼。会陰の縫うような、裂けるような痛み。硬くポロポロの便で、排出が非常に難しく、腹筋を使わねばならない。このようなアンモニアの塩は全て、痛みを伴う痔になる。便が擦り落とされたようで、血が混じり、水っぽく、また、午前中に緑色の粘り気の便が出る場合、これはその下痢を治すことができる。Am. cのような月経中の下痢と嘔吐。それは拡大した前立腺や、拡大した子宮も治癒している。

 毎月、月経が遅すぎに来て、背中や腹部に痛みがある。Am. c. のように出血は黒く、血餅を伴う。月経中に、コレラのような症状を伴い、腸または直腸からの出血がある事がしばしばある。

 大量の子宮出血。 痛みのない白い帯下。腹部や月経の症状全てを伴い、ゴロゴロという音や疝痛を伴う多量の腸内ガスが起きる。

 これらの症状は特に、青白く病的で、弱い女性に起こる。

 喉頭や気管支につながるカタルの問題では、縫うような、裂けるような、燃えるような痛みを伴う。喉頭内の燃焼を伴う声枯れや声の喪失。喉頭から白い粘液を絶えずかき集める。腕を使ったり、手作業をしている時に、呼吸が困難になる。外気または冷たい空気中で、胸が重くなる。喉頭がずっとくすぐったい、乾燥した咳。毎日繰り返えし起きる窒息感のある咳。毎日乾いた咳と速い脈拍を伴う、肺結核に向かっているか細い人。

 腰の線での激しい腰痛は、夜悪化する。肩の間が寒い。

 縫うような、引っ張られるような、四肢が裂けるような痛み。四肢が引っ張られるよう。下肢の筋肉や腱の緊張。歩いている時に、太ももの後部に緊張がある。夜寝床の中で足が冷たくなる。夜の後半に汗を多量にかく。火照りと発熱。

 もし読者の皆さんがプルービングを行い、慎重に研究すれば、指摘された方向にこのレメディーを使用することができ、言及されていない使用法を見出すはずだ。

Rhus Toxicodendron(ラストックス/ツタウルシ)

 このレメディーの病訴は、寒く湿った気候から、或は冷たく湿気た空気にさらされてから、発汗中に起きる。患者は冷気に過敏で、病訴はすべて冷気で悪化し、暖かさでよくなる。一般的に、全身にうずく痛みや傷ついた感じがあり、手足の至る所が落ち着きがなく、動きから改善する事は、Rhusの状態全てを一貫する特徴である。動きから改善し、歩く事から改善する一方、歩き続けるとヘトヘトになる。心身の継続する労作は何でも、Rhusの患者を疲れさせる。 発汗を抑圧してから、或は寒気が来てからの、骨の痛みや、筋肉の張り、腱や靭帯や関節の張りを伴う、リューマチの状態で苦しむ。これらは熱を伴い、或は伴わずに起きる。Rhusは老齢者の慢性リューマチの状態に適している、この人は硬く、足が不自由で、動き出しは傷ついたように痛い。 ウオーミング・アップでこれは消えるが、すぐ弱って、休憩せね ばならない。そして落ち着きのなさとうずきと不快感が起き、それで患者は動き、またよくなるのだが、すぐに弱わり、これが続くので、完全に楽になる事も、休まる事もない。腺と粘膜の炎症;筋肉の炎症。かなりの腫れを伴う骨盤や首や腺の周りの蜂巣炎。丹毒になる皮膚の炎症;紫色;押すとくぼみ、時には血が混じったリンパ液でいっぱいの大きな水ぶくれを伴う。膿瘍や癰(よう)や小胞性発疹がある。熱く痛い腺の炎症。それらは熱く、最後には化膿する。腋窩腺 と耳下腺の膿瘍。首や下顎の腺の瘰癧性炎症。骨膜と骨の炎症。瘰癧とくる病。骨の張り出した突起に触れると痛く、頬骨が痛い事もある。病状は多かれ少なかれ定期的に起きる。間欠熱の多くの症状を治し、弛張熱に適する事もよくあり、持続性の熱や腸チフスの初期に非常に役立つレメディーである。Rhusを通して走る痛みはうずくような、 裂けるような、傷つく痛みで、手足のしびれや麻痺性衰弱を伴う事がよくある。感覚の喪失を伴う手足の麻痺がある。 小児麻痺に、Rhusが最も一般的なレメディーである。最近では子守りの女の子が、このような麻痺状態の、脊髄麻痺の子供を連れて来る事がよくある。子守りが公園に赤ん坊を連れて行き、乳母車からその子を取り出し、冷たく湿った地面に下ろした数日後、その子は小児麻痺になってしまう。症状がRhusのタイプをとるので、Rhusはこのようなケ症例を治す。片側麻痺、特に右側。 手足や筋肉の単攣縮。水風呂に入ってから起きたコレラを治している。

 Rhusの精神面の症状のほとんどは、微熱の間、特に腸チフスにおいて見られる。首尾一貫なく話し、質問に焦って答える。不安や心配や恐怖があり、夜、激しく怖がる。Rhusの病状は夜に起きる事がよくある。精神面の症状は夜悪化す る。せん妄は夜悪化する。恐怖や不安は夜悪化する。Rhusの慢性の精神面の症状は、落胆、精神衰弱、頭脳労働が続けられない、人生に嫌気がさし自殺の事を考える。投身自殺したいが、死ぬのが怖い。死にたいが、自殺する勇気はない。多くの例において、患者は自殺の考えに溢れている;悲しみ嘆くが、どうしてかわから ない。まるで不運に出くわしかのような苛つきと不安、急性や慢性の病状において極端に落ち着きがなく、不安で神経質。風邪は体中や手足に留まる。 まるで酔っているかように目眩が多く、歩くとよろめく。

 頭痛は普通、発熱中やリューマチや膀胱炎の時に起きる。脳が緩むように感じられたり、頭にうねる感 じがあったりする。まるで脳が引き裂かれるかのように頭が痛い。耳の中でブンブン音がし、頭がボーッと する。 頭が縫われるように痛い;まるでその部分がいっしょにネジで留められたように感じる;まるで脳が押さえつけられたかのように感じる。頭の筋肉が痛い。頭蓋の骨膜を触ると痛い。後頭部の痛みは、頭を後ろに反らせる事で改善する。頭皮がチクチクうずく。 頭に血液が押し寄せる。耳の中でブーンという音がする。頭皮に蟻走感がある。脈打つ頭痛。高熱を伴う髄膜炎。このようなRhusの症状と共に、ひどく落ち着きがない。不安と落ち着きのなさを伴う脳脊髄膜炎。骨の中がうずき、動くと改善する。頭皮の表面に発疹がで き、接触に非常に敏感。横になる側の頭皮が非常に敏感。頭の骨膜に裂けるよう な、引っ張られるような痛みがある;まるでいっしょにネジで留められたかのように頭蓋骨に圧迫感がある。寒く湿気た気候にさらされる度に、或いは頭の汗を抑圧してから、頭が痛くなる;リューマチ性の頭痛。髪が濡れると頭痛が 悪化する。頭皮上に小水疱性皮疹;大きな水ぶくれを伴う頭皮の丹毒;化膿する頭皮上の発疹。嬰児の頭皮の発疹、頭皮にできたヘルペス性皮疹の治療に、これは非常に役立つレメディーである。

 寒く湿気た気候にさらされてから、或は発汗を抑圧してからリューマチにかかった人における目の炎症で、落ち着きのなさや発熱を伴う。角膜上の膿疱;光恐怖症;目の化膿。リューマチ性特質の虹彩炎。かなり腫れており、目は腫れて閉じている。非常に急性の結膜炎;結膜浮腫;目が赤く、朝悪化する;寒くなってから 起きる瘰癧の目の炎症。目蓋が赤い;浮腫。目の痛みは眼球を動かすと悪化し、特に打ち身のような痛みが ある。眼球の筋肉の麻痺は、リューマチや、寒さにさらされたり、或は足が濡れたため起きる。赤い目と涙;目蓋の丹毒;上目蓋の麻痺。朝目蓋は、多量の化膿した粘液の分泌液で膠着している。Rhus.の患者は下目蓋にものもらいができやすく、目が神経痛になりやすい。

 耳の神経痛;小水疱を伴う外耳の丹毒性炎症;耳下腺炎。鼻血;激しい鼻風邪。風邪をひく度に鼻が詰まる;鼻孔の中がひどく痛い;べとついた黄色の粘液が鼻から出る;緑色で不快臭のある粘液。丹毒から鼻がかなり腫れる。鼻先は赤く敏感。鼻は膨らみ浮腫む。鼻の上や角の発疹;鼻の湿疹は、かなり腫れる。

 顔の丹毒は、燃えるような痛みや、大きい水膨れと、速く広がる炎症を伴い、それはとても紫色になり、押すとくぼむ。顔の丹毒は、顔の左から右に横切り、広がることがよくある。かなり燃えるように痛く、痒く、 刺痛があり、せん妄、高熱が出、 精神面の状態は上記を参照のこと。顔の発疹、顔の慢性の膿性皮疹がある。顎のこわばり、顎とその関節がリューマチの状態。口の角の潰瘍;単純ヘルペス;チフス性発熱では、唇が乾燥し、ひからび、赤茶色の外殻で覆われている;唇は出血している。口の症状はたくさんあり、特にチフス性熱と関連する。舌は痛く、皮が剥げ、出血している;口内の線維全てが燃え るように痛い;赤い舌。味は腐ったようで、金属のよう。歯は血で覆われ、歯茎に熱があり、出血を伴う;舌に水ぶくれがあり、口全体が皮が剥けたように見え、出血している時もある。口は乾燥し、唾液が溜まり、時々口の中で血の混じった唾液があり、睡眠中口から流れ出る。

 Rhusにおいて、喉の渇きはしばしば激しいが、喉の締め付けから、固形の物を呑み込みにくい;呑み込むと痛い;喉の炎症;喉に痛みのある炎症を伴い、喉の内外部に蜂巣炎が起きる。首の肥大;首の腺が腫れる。首が凝る;耳下腺に 丹毒性炎症が起きる事がある;喉がかなり腫れる。Rhusはこのような症状を伴うジフテリアを治している。Rhusは特に食道の炎症に合う。腐食性の物を呑み込んだ急性の場合、そのような物が引き起こす広範囲の蜂巣炎のため、 Rhusのような症例を作り出す。

 このレメデイは非常に妙である。たとえば、食欲がないのにお腹が空き、食べ物は欲しくないのに、お腹が空いた感覚や胃が空の感覚がある。非常に喉が渇き、口や喉が乾燥する;冷たい飲み物をいくら飲んでも満たされず、特に夜に口がひどく乾く事を伴う。だが、冷たい飲料を飲むと寒気がし風邪をひく。

 胃の痛みと吐き気。欲しい物もまた変わっている。牡蠣や冷たいミルクや甘い物を欲する。肉が嫌い。Rhusには吐き気と嘔吐があり、胆汁を吐き、冷水を飲むと吐き気がする;食後吐き気がし、突然吐く;吐く傾向と共に、途方もない食欲がある;夜と食後に悪化する。

 みぞおちに脈動があり、胃に差し込む痛みがあり、精神的負担から胃が充満し重い;かなりの重さから、みぞおちが圧迫される;特に冷たい物を食べると胃痛と吐き気が起き、アイスクリームを食べた後で胃が痛くなる;アイスクリーム を食べた後に吐き気がする。

 肝臓に圧迫で膨張と圧痛が起きるため、肝臓の右葉側に横になれない。動き出すと痛みが増し、肝臓部に撃痛が起きる。

 下腹部にRhusの病訴が多い。腸チフスの間腹が膨らむ;下腹部の線維は触ると極めて痛い;どんな圧迫にも耐えられない;衣服に過敏。疝痛;痛みや激しい疝痛で、手足をまっすぐにし仰向けになるしかない。下腹部のどの組織も炎症を起こす;腹膜炎;腸炎;盲腸炎。

 腸のこのような激しい炎症状態の間、腸チフスの症状は便の失禁を伴って起きやすい。下腹部と鼠径部の腺の炎症と腫れ。腸チフスの状態と共に、下痢や、多量の水っぽい血便やドロドロの便が出る;不随意の便;泡のような便。腸チフスで発熱中の下痢;下痢は夜に悪化し、日中は改善する;ひどい疲労を伴う便の失禁。軽い小児コレラを治しており、血の混じった粘液便を伴う赤痢に役立つ事がよくある。激しいテネスムス;下腹部は、激しく、裂くように痛く、つままれるように痛い;便失禁;赤痢の便;赤痢の分泌液が出て、時には4時ぐらい早く、朝ベッドから飛び出る。腸から黒っぽい血が出る。直腸に撃痛がある。ひどい痛みがあり、内部か突き出ている場合の痔を治している;直腸を押して排便後に突き出る。

 テネスムスと共に排尿に駆り立てられ、前立腺の辺りが痛く、排便に駆り立てられ、動き回る事で改善する。腎臓部に 多かれ少なかれ裂けるような痛みがある。蛋白尿、血尿、熱い尿、白い沈殿物があり、立ち上がると濁っており、 尿のに血の混じった雫が滴る。血の滴りを伴う、膀胱の激しいテネスムス; 尿の残留感;麻痺して弱っている膀胱から尿がゆっくり排出する。夜ベッドでおねしょをする事を伴う膀胱の麻痺を終わらせる事もある。日夜頻繁に排尿に駆り立てられ、少女や女性で膀胱が弱く頻尿で、特に女性で、冷たい空気や、とても寒くなって尿が漏れてしまう。

 男性生殖器には、丹毒の特徴の炎症がある。性器の皮膚炎。陰嚢が分厚く硬くなり、我慢できない痒みを伴う;性器の浮腫の腫れ;性器の丹毒;性器に湿った発疹。女性も同じ症状があり、特に性器の丹毒性の腫れがある;そしてある程度発疹ができる。 女性は力んだり、物を持ち上げた時に子宮脱が起きる;骨盤の筋肉がすべて弱い;いきんでから下腹部に分娩のような痛みが起きる。月経の出血が多い;血餅があり、分娩のような痛みを伴う。月経は早く来すぎ、量が多すぎ、長引きすぎる。出血は皮を剥ぐように刺激的で、その部分は表皮が剥がれる。過労の度に月経過多になる。月経の出血に膜質の組織が混じる;濡れたり、足が濡れたり、寒気がすると、月経の出血が抑圧される。妊娠中では、力みすぎや流産の傾向から、同様の病訴が起きる。後産期陣痛はかなり苦しい。女性は白股腫で起きるような蜂巣炎を患う。腸チフスの症状が起き、乳腺に炎症が起きる。母乳がなくなる。

 風邪の多くが喉頭に、声枯れや表皮剥離、ざらつきを作り出す。胸の痛み;大声を出したり、声の使い過ぎから、喉頭の筋肉疲労が起きる。歌い出しで声が枯れ、2、3音符歌い出してからや、ほんの少し歌い出して声が消える;喉頭内が燃えるように痛く、表皮が剥がれる。Rhusは、鼻で始まり喉頭に広がり、声枯れとRhusの症状を伴うインフルエ ンザの多くの症例に合う。呼吸は速い;胸の圧迫;特に肺炎や気管支炎や、また胸に留まる風邪において、非常に呼吸しにくい。Rhusは頑張ると息が切れる。Rhusの咳は非常に苦しい;しつこい咳が出る;ほとんどあらゆる種類の発作が起きる;寒気の前や間で、苦しく、乾燥し、しつこい咳が出る。乾燥したしつこい咳のために、寒気が起きるのがわかっている;口内に血の味が伴う咳;乾燥し、声が枯れ、拷問のようなリューマチ性の咳や、リュー マチ熱からの咳。

 肺炎;肋膜炎は、縫われるような痛みを伴い、かなり熱が出て、骨のうずきを伴い腸チフスに向かって進行している; 落ち着きがない;一般的に動きから改善する;酷い熱で、顕著な喉の渇きを伴い、非常に疲労する;腸チフスの症状。肺炎 は軽いタイプ;このような肺炎は腸チフスより優先するだろう。Rhusは肺や気道の粘膜から血痰を吐く;過労で胸から出血;管楽器を吹いて出血;激しい精神の興奮で胸から出血。

 心臓は弱く、動悸を伴って震える;じっと座っていると激しい動悸が起きる;脈拍が身体中を動く;朝起きがけに不安な動悸が起きる;運動から動悸が起きる。まるで労作が心臓の筋肉を酷使したかのよう;激しい運動からの心臓肥大;運動選手や走者に起きる肥大;突き刺すような痛みを伴う器質的心疾患。心臓病を伴う左腕のしびれと張り。

 背中に、こりと張りがある。これは動き始めに最も気づく事であるが、動き回るとおさまる。こわばりを伴う肩の痛み;食べ物を呑み込む時に肩の間が痛む;リューマチの症状;肩甲骨の間が痛く緊張している。座っている間に腰のくびれがうずく。椅子から立ち上がる時、痛いこわばりがある;背中全体に、打撲したかのように、背中が痛く、ヒリヒリする痛みや、張りがある。背中の痛みは硬い所に横になったり、運動したりすると改善する。まるで背中が折れたかのように、背中、特に腰部に激しい痛みがある。濡れたり、重い物を持ち上げたり、風邪をひいたり、発汗を抑えたりしてから起きる腰痛のためのレメディーである。 動きや動き回る事で改善し、動き始めに悪化する。このレメディーには下肢や体の一部の麻痺性衰弱を伴う、背骨の症状が多くのある。仙骨にこわばりと張りがあり、運動後休憩すると悪化する。一般面で言われて来た四肢に見られる症状が、今予測されるかもしれない。縫われるような痛み、圧迫する痛み、あらゆる種類のリューマチの張りがあ り、これらの痛みは動きで改善し、じっとしていると悪化する。それは冷たい空気や発汗の抑圧から起こり、この痛みが進んで悪化すると、四肢を破壊すような痛み、引っ張られるような痛みになる。麻痺した痛みや、感覚を失う痛みがあり、これらは動くと楽になる;手足中しびれる;心臓疾患から腕がしびれたり、うずいたりする;関節のしびれ;関節に、グイッと引っ張られ、裂けるような痛みがある。腕の麻痺;四肢にかなり腫れを伴う丹毒;手や腕の腫れ。何かを摑む時、手や手指に、ヒリヒリしたり、チクチクしたりする痛みを感じる;手指先や手指に、何かが這うような、しびれがある;手指の腫れ;手や手指に発疹。下肢に同様の痛みと、モダリティーが見られる。仰向けに寝る と、臀部が痛い;座骨神経痛は、下肢に裂けるような痛みや、引っ張られるような痛みを伴い、休憩中は悪化し、動きで改善し、寒気からや、冷たく湿気た天候から、それにさらされてから、或は発汗の抑圧から起きる。足首や、実のところ他の関節に起きるような捻挫では、Arnicaがまず最も痛い症状を取り除いた後、捻挫に常に続く弱くなった腱と筋繊維に、Rhusは役立つようになる。これは、捻挫に後続する関節のこのような弱さに対する、お決まりのレメディーである。痛みは四肢を猛スピードで急降下する;夜、四肢に落ち着きがなくなるが、動きで改善する;四肢を動かし続けなければならない;下肢の麻痺;下肢のひどいだるさと重さ;階段を上る時に下肢が弱わくなる;下肢の関節の腫れ;膝と足が堅くなる。濡れてから、特に汗をかいてから、脚に発作性の痛みが起きる;湿気の多い家に住んでから病状が起きる;湿気の多い家に住んでから起きる下肢のリューマチ。脚の潰瘍。夜 ベッドで我慢できないほど足が痒くなる;足脚に発疹。皮膚炎;リューマチ傾向がある人の足の悪臭。下肢の発疹。Rhusは発熱に役立つレメデイである。腸チフスには十分言われて来ている。これは、ザラザラした発疹を伴う猩紅熱に、非常に役立つレメディーである。発疹が抑圧されると、腺の炎症が起こり、喉がより痛くなる。発熱中には激しい蕁麻疹が起こることがよくあり、発汗中は次第に消える;かなり痒い発疹を伴う寝汗;足の発汗を抑えてからの発熱;リューマチ熱;熱は、夜に悪化する;唇に冷たい痛みが起きる熱、弛張熱や間欠熱は、腸チフスの型をとり、症候性腸チフスの経過をたどる。皮膚が我慢できないほど痒い;皮膚がチクチクする;発疹は燃えるように痛く、激しく痒い;皮膚上の発疹はかなり湿気ている。皮膚上に大きな水ばれができ、丹毒を伴ったり、 伴わなかったりする。絶え間ない痒さは、その部分を「熱湯消毒」して楽になる事があり、それはツタウルシでかぶれた人が、できるだけ熱いお湯でその部分を「熱湯消毒」するようである。Rhusは帯状疱疹や 疱疹性発疹の傾向を治している。それは、剥げて湿めり、表皮を剥ぎ、かなり滲み出る発疹という主要な記録を残している。濡れてからできる蕁麻疹や、リューマチの期間や寒気の間や発熱中にできる蕁麻疹で、冷気中で悪化する蕁麻疹に、非常によく使われるレメディーである。