Antimonium Tartaricum (アンチモタート/酒石酸アンチモン)

 Antimonium tart.の患者を調べると、まず見えるのは、顔で表現されている事である。顔は青白く病んでおり、鼻はやつれて縮み、目はくぼみ、目の周りに暗い隈がある。唇は青白く皺がよっている。鼻孔は広がってはためき、鼻孔の中は暗くすすけて見える。顔は冷や汗で覆われ、冷たく青白い。表情は苦しみそのものだ。部屋の大気は鼻にツンときて、悪臭や腐敗臭よりもっと刺激があり、そこに死があるように思わせる。家族には悩みの種で、患者はあちこち動き、子守りは興奮し忙しい状態で、この場面に入るとホメオパシーの処方ができる。それは興奮の一つで、すぐに行動できないものだが、極めて迅速に処方せねばならない。最良の考えを迅速に考えねばならない時に、これらは諸君の考えを幾分邪魔するだろう。

 さてどのような症例で、特徴と症状すべてがレメディの本質に一致する、その状態や様子を見つかるのだろうか。まずカタルを患い、衰弱体質で、虚弱な子供や老齢者に見られる。気管や気管支がカタル状態である。耳を開いて聞くと、胸に粗いガラガラという音やブクブクと泡立つ音が聞こえる。死に向かう人の部屋に入った事があるならば、いわゆる死前喘鳴を聞いた事があるだろう。そのように粗い音だ。明るい色で白い粘液の痰が口一杯ある事がある。胸が常に粘液で一杯になっている人の状態で、始めその人はそれを吐き出す事ができるだろうが、最後は粘液で一杯になって窒息し、胸や肺から吐き出せなくなる。それは肺の麻痺状態である。それは流感の症例で起きるかもしれない。まず、かなり速く、速い経過を進む症例かもしれない。3〜4日或いは1週間といった、早く疲労困憊になる症例かもしれない。病み始めの2〜3日はAntimonium tartを示さないだろう。反応がよく、強さが支えてくれれば、沈み、冷たく、冷や汗をかいた、このようなヒポクラテス顔を見る事はないだろう。このように胸がガラガラ鳴るのを聞く事もないだろう、というのがこれらの症状は、受け身状態の症状であるからだ。Antimonium tart.は弱く、反応に欠けている。従って、それはこの状態がある症例に適しているか、またはその患者が非常に弱くて倒れた場合、すぐに受け身か緩和状態に入るのを見る。肺炎や気管の炎症、一般的な気道の炎症の症例において、炎症は乾燥または乏しい粘液の流れを伴うようだ。2〜3日で激しくなるようであれば、緩和か衰弱の状態になるだろう。しかし、始まりの状態は Antimonium tart.を示さない。BryoniaやIpecac.のような薬が初期に来て、それらの薬を投与する場合、諸君の印象は症例全体には十分であり、始めからこの弱さが存在する状態を除くか、それで回復するため、その薬から十分に反応できない、というものである。それから2番目のレメディが来たこそ、この薬がその作用を始める時である。

 Ipecac.はこの粗いガラガラという音があるが、肺の驚くべき排出力を伴って起きる。この薬には、何日もしてから起きる粗いガラガラという音がある。Ipecacはそれが病気の第1日目にある。このレメディは咳と窒息とむかつきがあるが、かなり衰弱している段階では、衰弱し冷たい。まるで死んで行くように思える。患者が咳くのを聞くと、患者の肺力に重大な弱さがあるに違いないと思い、すぐに印象づけられる。深い吸気を伴う排出作用を作り出すのは、肺力にある事を我々は知っている。Antimonium tartにはそのような力はない。胸は粘液で一杯で、ガラガラ音がし、咳はガラガラと音がする咳だが、粘液は上がって来ないか、または少量だけ上がって来るが、それで楽になる事はない。胸は粘液で一杯で、窒息しつつあり、排出力不足のため、炭酸中毒で本当に死につつある。 肺炎の症例では、まず寒気を伴って寝込んだ場合、3〜4日後その激しさが早く疲労を作り出すような、非常に激しい発作があるかもしれない。寒気の間や、ひどい炎症の間、それは始まりに示される事はないが、滲出の段階の間に示される。しかし、発病の激しさのため、衰弱状態になるか、まるで老人のようにすでに弱っており、そのため病気からすぐに緩和し、疲労しやすい。AconiteやBell.、Ip.、Bryと全く違い、それらは激しさを伴い寝込むが、正反対がAntimonium tart.にはある。微熱、冷や汗、冷たさ、緩和、ヒポクラスのような様相。ゆえに、気管支炎や肺炎の深刻な症例を伴う場面を終わらせるのが、このレメディであり、ほとんどのケースがAntimonium tart.の状態で死に至る。 この患者は老齢の痛風を患っており、長い闘病生活から衰弱しており、いつもブルブル震え、青白く、大きくなった関節がある。湿気た天候の度に、多量の粘液の分泌状態に進む胸、喉頭、気管のカタル性状態になる。すぐに疲れて、粗いガラガラという音を伴い寝込んでしまう。子供では、寒く湿気た天候からや、秋や春や曇った天気の冷たい暴風雨から、気管支が頻繁にやられてしまう。1つの風邪を乗り切るやいなや、別の風邪をひく。急性段階は全く激しくないが、受け身のガラガラという風邪をずっとひっている。胸に再発するガラガラと言う音がある。寒気と青白さ。風邪をひいた時、病気に見えない血色のいい子供たちは、多かれ少なかれ元気がよく、胸にガラガラと音がするが、衰弱で寝込む事はなく、それで弱る事はないが、ガラガラ音がし続け、Kali sulph.を必要とする。それは極めて際立った特徴で、その弱さはすぐにこのレメディを呼ぶ。非常に年老いた人はこの衰弱が起き、何年も胸にカタルがある健康を損ねた老人たちである。冬に厳しい寒さが来る度に、胸にべとついた白い粘液のカタルが生じ、呼吸困難を伴い、寝込んでしまう。ベッドに座って扇であおいでもらわねばならず、横になれない、というのは呼吸しにくく、胸が一杯になるからだ。

 Antimonium tart.は患者が死ぬ前に、このような発作の多くから楽にする事だろう。このようなお年寄りの一人の粘液が黄色く化膿している場合、Ammoniacumが調子よく何年も冬を乗り切らせるだろう。冬の間に胸のカタルで苦しむ老人をずいぶん多く見る;彼らは何年もそうであり、よくなるとは思ってもいない。痰が黄色い時はAmmoniacumがそれを好転させ、痰が白く、衰弱と発汗、冷たさ、蒼白さ、顔の青さを伴う場合はAntimonium tartが好転させる。この事はこのレメディの実践における主な使用法である。

 痛みやうずきが多くある。Ant. tart.は、Antimonium crudumに基づいている部分が多い。その胸の症状はAntimonium crudumにかなり基づいて形成されている。多くの症状がAntimonium crudumのようである;多くの症状は暖まった時や、厚着しすぎから悪化する。肩や首の周りに何もまとわないで、息をするためガウンを大きく開いて、患者がベッドに座っているのを見るだろう。もし部屋が暖かすぎたら窒息する。それはAntimonium crudumからそうなる。Antimonium crudumdのように、水風呂から悪化する。Antimonium crudumdのように、粘膜はべとついた白い粘液で覆われる。また、干渉されたくないし、邪魔されたくない。 すべてが重荷である。子供は病気の時、触られたくないし、話しかけられたくないし、見られたくない。一人にしておいてほしい。赤ん坊はいつも哀れにウェーン、ウェーン泣き、うめき声を上げている。多くの場合、呼吸はうめいた呼吸である。ガラガラ音がし、うめく。いつも不機嫌で、邪魔されると非常に苛つく。いかなる邪魔でも呼吸が増え、うるさがり、患者は苛つく。どおりで患者は驚くほど不安で、その外見から、その人は死につつあるという感じがするはずだ。まるで沈んで行くように見え、もし楽にならなければ、きっとまもなく死ぬだろう、というのは胸が満タンになるために窒息し、窒息や呼吸困難の感じがどんどん続くからだ。小鼻がLycopodiumで見られるように動く。Lycopodiumは非常に近くそれに匹敵し、非常に似ている。

 多くの頭痛がAntimonium tart下に横たわっているが、この薬がAntimoniumの胸の疾患のためにもっと作用するようである一方、Antimonium crud.はAntimoniumの頭痛のために作用するようだ。どちらのレメディも胃の症状を非常に決定する。継続する吐き気、嘔吐、消化不良。呼吸困難を伴うAntimonium tart.は、胃の調子がよくない。何もかも嫌で、食べ物を嫌い、水さえ吐く。またおとなしい状態もあり、もし静かにさせておくと、すべての苦しみにもかかわらず、眠ってしまうか、感じられない状態に陥る。咳をして眠り、呼吸困難でいびきをかき、そのため多くの点においてAntimonium crud.のようであるが、Antimonium crud. は炎症を起こした粘膜から粘液が多量に出る事はない。有機組織全体の受け身の状態のようではない。そのプルービングにおいてそれほど絶望的ではなく、見てそれほど恐ろしいものでもない。

 臨床的にAnt. tart.は、だいたい胸の粘膜に使用が限られてきたが、体の粘膜すべて、同じ受け身の状態がある。目から白い粘液が出る。「目が飛び出て、まぶしい。かすみ、目眩がし、淋菌性眼炎」。しかしリューマチの状態は、このレメディの別の形、Antimonium crudum.の別の面を備える。関節が影響を受け、受け身でゆっくり侵入し、水腫になり、関節がすべて水腫の腫れになる。関節の痛風の浸潤し、それは特に寒く湿気た天気の間に悪くなる。この痛風の特徴がある目の症状。目は関節に沿って入り込み、そのため目に痛風の状態が生じる。痛風の状態は全身に影響を与える。粘膜は赤く炎症を起こす代わりに青白く、緩和し、滲み出し、非常に速く、粘液はその上に素早く形成する。これが胸に起きる状態である。Ars.に見られる、燃えるような皮を剥ぐような物でなく、もっと急性のレメディで、だが疲労と不安と冷や汗があり、それは Ars.に似ている。

 そしてこの痛風の状態が歯に影響を与える。患者の歯はすべてリューマチになっている。「歯にリューマチ性の痛みがあり」、関節のリューマチの痛みを伴う。歯が過敏である。「歯が粘液に覆われている」。

 胃が示す病訴すべてを伴い吐き気があり、消化不能で食べ物を嫌悪する。胃に入ったすべての物を吐く;小さじ1杯の水さえ吐く。ほとんどの病訴において、このレメディは喉が乾かない。喉が乾く例外が1つある。一般的にこの呼吸困難が起きると、患者の友人は側に立ち、何かしてあげたいと強く思い、できるのはコップ1杯の水をあげることだけだ。この患者は水を呑み込むように勧められて苛つく。患者は困惑し苛立たしさを示す。水を勧められた場合、子供は機嫌を悪くするだろう。このような気管支疾患を伴う喉の渇きのなさで、多量の粘液が出て、胸にひどくガラガラ音がする。胃に冷たい物をたまらなく欲しがる事もあるが、それは例外である。「酸っぱい物か、酸っぱい果物を欲しがり」、それで気持ち悪くなる。Ant. crudのように、酢や酸っぱいもの、酸っぱいワイン、酸っぱい果物から、胃に問題が起きる。ミルクや他の食べ物を嫌うが、特にミルクで気持ち悪くなり、それで吐き気がしたり吐いたりする。胃腸はガスでかなり膨れている。腹部は鼓腸を起こす。胃腸の症状では、吐き気が続くが、吐き気以上のもので、あらゆる食べ物や滋養を死ぬほど嫌い、胃に何か入れたら死んでしまうと思える吐き気である;単なる食べ物への嫌悪ではなく、また単なる嘔吐の前に起きる普通の嘔吐でもなく、死ぬほど食べ物を嫌うものである。衰弱は増長する不安を積み込み、食べ物を勧められたら、もっと窒息状態になる。おそらく患者は一日中か一晩中、何も食べていないため、優しい人は患者に何か食べてもらいたがる事が非常によくある;だが、食べ物の事だけを考えると、もっと呼吸困難になり、もっと吐き気をもよおし、嫌悪や苦しみが増す。このレメディでは、嘔吐は簡単な事ではない。嘔吐は多かれ少なかれ、発作的である。「激しい吐き気。息が詰まり、吐き気がし、嘔吐しないように抑える。窒息、吐き気、ひどい苦しみを通る」。胃は痙攣の動きをとるようで、このように多大な努力を何度もしてから、非常にたいへんな思いをし、少し出てきて、それからもう少し出てきて、これが続いて行く。「胃に入った物は、粘液の量を伴い、何でも吐く」。べとつく、白い、糸を引く粘液で、時には血が混じる事もある。「ひどく努力して、粘液を吐く。粘液を多量に吐く。粘り強い粘液を吐く」。「胆汁を伴って粘液を吐く。しつこく、水っぽい粘液で、それからある食べ物、そして胆汁を吐く」。しかし、吐いた物は原則的に、べとついた白い、糸を引く粘液で、至る粘膜から流れ出る。しつこく糸を引き、筋になって出て来うる。このべとついた、糸を引く白い粘液が、食道や口から排出される間、患者は息が詰まる事がよくある。口はそれで一杯になる。その患者が胃からその中身、つまり粘液や胆汁を除く事は、とてつもない努力で、発作的な努力である。嘔吐の始めは粘液で、その後かなりいきむと、胃の中に胆汁の逆流が起き、胆汁を吐き続ける。大きくいきむと、また胃の中に出血を誘発し、胃の内容物が血の筋がつくようになるだろう。どこもかしこも粘膜の潰瘍が起きる。鼻の中や喉頭に潰瘍ができ、その潰瘍は出血している。胃に出血した潰瘍があり、そのため吐血する。

 Antimonium crud.のように、それは年寄りの酒飲みに役立って来た。老齢者の飲んだくれは消耗した形をとり、しょっちゅう風邪をひく。大酒を飲んでどんちゃん騒ぎがすんでから、何日もすぎてから緩和し寒くなり、風邪をひき、胸が粘液で一杯になり、吐き、息が詰まっては吐く。「年寄りの飲んだくれの胸内の粘液がガラガラ鳴る」。Ant. tart.を要する時もある。病状がだいたい胃に限定されれば、Ant. crud.である。大きくなる不安や、寒さと、長く飲んでからの疲労を伴う胸の症状の場合は、Ant. tart.である。老齢の痛風患者、年寄りの酒飲み、老齢で健康を損ねた体質。子供にも健康を損ねた体質があり、まるで年取ったように見える。このように、粘液がガラガラ音をたてる事を伴い、胸に留まる風邪をひくのは、このレメディを必要とする。

 胃に不安があるのは、とても共通しており、それはいつも痛みと描かれている訳ではないが、不安感や、死んだように沈み、まるで死んで行くかのように、ことばで言い表せないほど胃が沈んでいる。「吐き気を伴い、胃に不安がある」。 嘔吐と胆汁を伴い、肝臓の受け身の鬱血がある。

 このレメディはまたナイフのような切れる痛みもたくさんある。腸につねるような痛みがある。疝痛。腹部の膨張。 腹部は血清で膨らんでいるかもしれないし、ガスで膨らんでいるかもしれない。「まるでナイフのように、鋭い、切れるような痛みがある。腹部に最も激しい痛みがある」。浮腫は、Antimoniumのすべての形の自然な状態の一つである。動物間流行病が国中の馬小屋に広がっていた時、精力的な馬の獣医が馬全部にBlack antimonyを与えていた事を覚えている。その獣医がBlack antimony をすべての馬に与えていた事を私は学び、自分が与えた薬以外自分のはもう残っていなかったので指示を離れた。その獣医が処方したほとんどすべての馬が浮腫になる結果となり、何日も何週間もその脚を覆わねばならなかった。それはAntimoniumのプルービングとなった。Ant. tart.はそれで一杯だ。老齢の衰弱した体質が、肺炎と熱の最後にAnt. Tart.をとるのは、昔は普通の事だったが、ほとんどいつも、それを投与後3〜4ヶ月の間、足が腫れていた。もしそれがなければ「熱の痛み」があった。Antimoniumは「熱の痛み」の通常の原因であり、いつまでも残る無痛性潰瘍が、衰弱した体質における老人の発熱後、脚にできる。それを取り除く事が全然できない事もある。我らの学派の処方家の手に委ねない限り、きっと取り除けないだろう。

Allium Cepa(アリウム セパ/赤タマネギ)

 Allium cepa は基本的に「風邪」に使われる。この「風邪」には、鼻、喉、喉頭、気管支において様々な面がある。その患者と、鼻風邪、喉頭炎、咳といった「風邪」のあらゆる面、そして病状すべてが暖かさで悪化、暖かい部屋で悪化、喉頭内のくすぐり感が冷気に近づいて悪化する事もある。このように、咳が冷気によって興奮する事はあるが、患者自身は冷気で改善し、熱には過敏である。鼻風邪の症状、「風邪」、一般的症状といった症状のほとんどは夕方に悪化する。これらは Allium Cepaの最も顕著で一般的な特徴となる症状である。

 風邪に影響を及ぼすほとんどすべての気候において、玉ネギが非常に頻繁に示されるため、おばあさんが玉ネギを耳痛には耳に、喉痛には首に縛り付けるのは不思議な事ではない。寒く湿った風が吹くいかなる気候でも、鼻風邪や流感、インフルエンザとも呼ばれるAllium cepaの病状がもたらされやすく、通常うっ血した頭痛がある。鼻の中がヒリヒリし、目から涙が流れ、それはいつも非刺激性である; 鼻水が多量に出て、それは常に刺激性である。喉頭と喉の中がヒリヒリし、胸にまで広がる。鼻の中がヒリヒリする。24時以内にそれは喉頭に達する。夜暖かい部屋で横になっていると、喉頭内がチクチクして咳が出る。夜床に着く時、Alliumは最も大変な悪化が起きる。患者が喉頭の痛みをこう表現したのを聞いた事がある;咳をする度に誰かがホックでなでているかのように感じると。咳の度に喉頭内が裂けるように痛い。くしゃみ、粘膜すべてがヒリヒリする、裂けるような咳、あらゆる症状が暖かい部屋で夕方に悪化する;どんなに速く玉ネギが「風邪」を止める事かは、驚くべき事である。

 さて、鼻風邪を詳しく説明しよう。初期の症状としてはくしゃみが出て、それがどんどん頻繁になる。ずっと鼻水が落ち続け、火のように燃え、上唇と小鼻の皮を剥ぎ、ヒリヒリし赤くなる。鼻水は刺激性で、涙は非刺激性である事に注意しなさい。覚えておくといい、Euphrasia を調べると、それは全く逆であるのがわかるだろう。それに鼻からの水っぽい分泌液と、多量の涙が見つかるだろうが、涙は刺激性で、鼻水は非刺激性である。Cepaの鼻からの分泌液は、上唇の産毛をほとんど食い尽くす。そして非常にうっ血しているため、患者は鼻に充満感があり、ズキズキし、燃えるようで、鼻血が出る事もある。あごや顔を通して痛みがある;この痛みは頭まで広がる。前頭や後頭の鈍い痛み;非常にひどい頭痛で、目は光に我慢できない;頭の中が裂けるような、破裂するような、拍動性の痛み。

 さて、この薬には別の面がある。左に始まり右へと移る、どうしてかわからないが通常そうなる。鼻の左側が水っぽい刺激性の分泌液で詰まり、24時間以内に右側が侵略される。「多量の鼻の分泌液。湿った北西の風の後に風邪をひく」。異なった地域において様々な方向から風は来るので、これは湿った冷たい風の後の事である。穏やかな鼻風邪で、頭痛を伴い、涙が出て、食欲が無く、咳が出て、外気で震える。「毎年8月になると、朝、激しいくしゃみを伴う鼻風邪となり、花の香りや桃の皮に非常に過敏になる」。これはAllium cepaで治った花粉症の一つの形態である。症状が合えば2〜3日で花粉症の攻撃を拭い去るだろう。ご存知だろうが、花粉症の真の本質は一般的に理解されていない。それは誠に慢性疾患の延長に過ぎず、ソーラの現れであり、抗ソーラの治療によってのみ絶滅できる。短く働くレメディで、花粉症が1シーズンで消えたのは何度も見て来たが、それは次の季節に同じように戻って来て、おそらく別のレメディが必要となるだろう。花粉症が止まるとすぐに、体質の治療を始めねばならない。その追跡の仕方を知っていれば、急性の発病と全く違う症状があるだろう。花粉症がある時、それは現われない。それは急性疾患に似ているため、花粉症が最高潮の時、体質レメディを見つけるのは困難な事だ;だが、発疹や咳などのようなソーラの別の現われのように、それもソーラの具現である。鼻が、たとえばAllium cepaに合うかもしれない一つの季節における慢性疾患の、ある特定の様相だけを現すかもしれない。ある時、遠距離でAllium cepaを処方する機会があり、その人はホメオパシー薬局の近くに住んでいた。Allium cepaを私の患者に送るよう私は薬剤師に電報を打ち、薬剤師はラベルを貼った。で、患者はそのビンを保管し翌シーズンに使ったが、それはうまくいかなかった。それは症状が同意するように見える時でさえ、その事が起こりうる。ソーラの状態において、短かく働くレメディは不適当である;1日しか助けないかもしれない、そして花粉症とその他の症状同様患者を含めた深く働くレメディが投与されねばならないだろう。花粉症を扱う最善の時は、急性の発病が低下し、次の季節に再発するまでの間だ。そして大いに修正され、患者が今までと違う形が起こり、別のレメディを要するようになるだろう。それが、体質レメディが適切に選ばれた場合のケースである。

 この鼻風邪は、炎症が耳、喉、喉頭まですぐ広がる。耳が痛い時、昔の母親たちは赤ん坊の耳に玉ネギを置いたものだ。このレメディに属する痛みを見れば、それに驚きはしない。耳管に向かう喉からの痙攣性の痛み。激しい耳痛、耳からの膿の分泌にさえ。額から耳に向かう縫われるような痛み。頭の中深くから太い糸が引っ張っているような痛み。百日咳や鼻風邪や喉頭炎を伴う、縫われるような、裂けるような耳の痛み。薬箱がある家庭では、Pulsatillaが耳の痛みには標準のレメディであり、たまに医者に行くだけなのは本当だ。Pulsatillaは耳に非常に強い類似性を持つので、痛ましく泣く過敏な子供のほとんど全員の耳の痛みを治すだろう。だが、不機嫌で全く合わず、欲しがった物を投げ捨て、子守りの顔を叩く子供はChamomilaに違いない。PulsatillaとChamomilaとAllium cepaで、子供の耳の痛みの大半は治す事ができる。

 さらにAllium cepaの風邪に伴う目の症状に関して、目の分泌液は刺激がない事を覚えておきなさい。目の中がヒリヒリしても、頬をつたう涙は刺激がない。多量の非刺激性の涙。夕方、暖かい部屋で涙が出る。

 玉ネギは鼓腸性の野菜である事は皆知っている。それは赤ん坊の疝痛のためのすばらしい薬である。切れるような、悲痛な、裂けるような痛みがあり、その可哀想な小さな子は約2倍の大きさになる。下腹部の激しく切れるような痛みで泣き叫ぶ。「腹が縫われるように痛い」「疝痛が肝部で始まり、腹全体に広がり、へその周りが悪化し、座ると悪化する」。風気疝。Allium cepaは百日咳のすばらしいレメディで、子供が消化不良、嘔吐、不快臭のあるガスが出て疝痛で2倍になるような鼓腸がよく起きる時、それが示される。Allium cepa はまた、嬰児において肛門がぼろぼろで、過敏な状態で、出血を伴う症状を治す。

 声の急性の病状;カタル性の声枯れ;喉頭から多量の痰が出る。前に話した咳と喉頭の裂けるような痛みを伴い、喉頭の激しい炎症が非常に速く来る。何かが弛んで外れたような感覚として描写する人もいるだろう。もっと正確に描写する人は、咳をする度に喉頭を通ってホックが引きづり出されたように感じると言うだろう。声枯れを伴い喉頭内がくすぐったい。百日咳では、これと同じ喉頭の痛みがある。喉頭内の裂けるような痛みのため、子供は揺れて身震いし、咳をするのを怖がっているのがわかる。冷たい空気を吸う事から咳が出て、呼吸困難になるが、暖かい風は非常にくすぐったさを増すため、患者を必ず咳かせる。このように冷たい空気と暖かい部屋の両方で、咳は悪化する。風邪は気管支まで降りる事があり、熱と速い脈を伴う。喉頭内がくすぐったく、冷気を吸い込む事から咳をし、暖かい部屋で夕方に悪化し、喉頭内に裂けるような痛みを伴う事があれば、Allium cepaはそれを治すだろう。咳は発作的で、クループや百日咳に似ている。Cepaはクループ性の咳としての記録がある。医者がいない所では、おばあちゃんが裏の林に出て、クループの子供の首にきっと玉ネギを結びつける。そしてそれは旧体制の学派の治療よりずっとよい。

 ここに、ガイディング・シンプトンからかなりよい描写がある;「声枯れ、耳障りで鳴り響く、発作的な咳、喉頭内で絶えずくすぐったくて興奮している。喉頭内に割れるような痛みがあり、非常に急性で、非常に激しいので、患者は苦しみからしゃがんで、なんとか咳を抑えようとせざるをえない」「激しい喉頭部の咳で、患者は喉を摑むしかない;咳で喉頭が切り裂けてしまうのではないかと思う」。子供は喉頭まで届いて摑むかもしれない。子供が乾燥した冷たい風にさらされ、夜中前に起き上がり、枯れた吠えるような咳をし、喉を摑むAconite の状態と、これは全く違う。よってAconite はAllium cepaの代わりにはなりえない。

 このレメディがもつ素晴らしい力に関わる別の性向は、トラウマ性神経炎で、しばしば切断術後の切断部に合う。痛みはほとんど耐えられず、患者の強さをすぐに使い果たしてしまう。

Aconitum Napellus(アコナイト/トリカブト)

 Aconiteは短く働くレメディである。その症状は長く続かない。大量に摂取すると猛毒で、生命を破壊するか、或いはその効果がすぐ消えるかで、そのため患者が回復したら、その回復が遅れる事はない。慢性疾患はそれに続かない。大嵐のように来て拭い去って行く。少し考えると、これがどのような疾患か、どのような患者が、そのように短く突然の疾患にかかるのかがわかるだろう。経験とホメオパシー的観察から少し考えると、活発で多血症の人が風邪をひいた場合、激しく発生する一方、弱い人や病気がちの人に生じると、急性疾患からはゆっくりと回復し、それほど激しく突然病気にはならない。この事とAconiteの突然の効果を調べると、Aconiteの病気で寝込む人は多血症の人だと、簡単にわかるだろう。強くたくましい人や、丈夫な子供や赤ちゃんが病気になる時は、ちょっとした風邪や、ちょっとした露出からでなく、激しい露出から生じる。薄着から;突然の激しい変化から;冷たい乾燥した北風に長くさらされて。丈夫な人が薄着や、真冬の寒く乾燥した外気の中に出て、突然の激しい変化で、夜になる前にはもう激しい症状を伴って寝込んでしまう。これが患者の部類で、多血症で丈夫で、心臓が強く、脳が活発で、血液の循環が力強く、激しい露出から突然起こる、その人はAconite.が必要である。

 Aconiteは普通、炎症が続く事には全くならないという特徴がある。嵐が非常に早く終わってしまうので、ほとんどは初期の状態に一致するように見える。このような丈夫な患者において、突然の鬱血は、よい反応で消えるようだ。患者は突然の激しい死で脅かされるように見えるが、回復は速い。Dunhamによって観察されたように、それは大嵐で、すぐ終わる。Dunhamのマテリア・メディカにおけるこのレメディの議論は、非常に詩的で読む価値がある。

 乾燥した冷たい風にさらされてから突然発病する。多血症の子供においては、激しい熱か痙攣を伴い、脳に突然鬱血が起きる、という例がある。脳や肝臓、血液、腎臓など、体のどの臓器においても、その突然性と激しさという例証が得られる。冬の大変寒い気候からや、夏の激しく暑い気候から、突然病状が起きるのに適する。冬の肺や脳の病状や、夏の腸炎や胃障害がある。このような多血症の人が、いかに突然加熱状態になり、激しい病気になるかを、我々は知っている。彼らの突然の発病は見るに恐ろしい。このような炎症状態はすべて、循環の大きな興奮や、心臓の激しい動き、脳の途方もない混乱、激しいショック、強烈な恐怖を伴って起きる。

 Aconiteの状態と大体常に関連する心の症状は、くっきりと引き立っている。ひどく神経質な苛つきと興奮下にいるため、患者は病気の激しさを感じる。恐怖は患者の表情に表われ、心臓の動きは非常に圧倒的なために、患者は自分は死ぬのではないかとまず思う;これは死を意味し、患者はそれを恐れる。それは表情に出る。「先生、無駄です;私は死にます」と患者は言う。自分が死ぬ瞬間や時間を実際予言することが何度もある。もし部屋に時計があれば、時計の短針がある特定の所に来たら、死体になっているだろうと、患者は言うかもしれない。この強烈な恐怖、この恐ろしい不安、ひどい落ち着きのなさ、暴力性、このような発作の突然性を見る時、おそらくAconite(トリカブト)の毒から死んで行く症例か、Aconiteを必要とする症例があるだろう。トリカブトの毒に似た病気にかかっている人は、できるだけ最小のAconiteの投薬が必要である。それは非常に短く作用する薬で、その事を覚えておくべきだ。

 炎症状態が見つかるのは、体のどの部分かと考えるのは、あまり重要でない。しかし、炎症の範囲や局部に関わらず、私が描写したのは患者の外見である。目立つ症状、まず諸君が観察する症状は、顔つき、心の症状、落ち着きのなさ、激しさである。この恐怖や不安ほどあまり重要ではない精神面の小さい症状、患者を示すこのような顕著な症状によって隠されている症状がたくさんある。この人は友人に対する友情を全くなくしている。友人がどうなっても構わないし、友人にほんのわずかも興味がない。無関心の状態である時もあるかもしれない。

 私が述べてきた事は、このイメージがマテリア・メディカにあるレメディすべてに属さない事が、容易にわかるだろう。実際、それはAconiteにだけ属する。これをどんなレメディと比べても、それはAconiteにだけ見つかるだろう。他のレメディについては、テキストにいくつか特徴を見つけるだろうが、私が集合的に述べたそれらの事はAconiteの下にだけ見つかるだろう。精神面をとると、それぞれが激しく目立つ。せん妄の場合、激しいせん妄で、興奮や恐怖や不安を伴う。せん妄状態の患者は、興奮と不安を伴い、ひどく苦んで泣くだろう。ひどい興奮や恐怖で、死を恐れる。どうして泣いているんだろうと不思議に思う。Aconiteの恐怖とも混じるあらゆる種類の気分がある。愚痴や落ち着きのなさや怒りがあり、物を投げ、すべて暴力と不安を伴う。最も重要な事として私が描写したこれらの特徴は、他の症状すべてと混じり合っている。

 「痛くて叫ぶ」。痛みはナイフのようで、刺すように、切るように、突き刺すように痛い。Aconiteの苦しみの強烈さはすばらしいため、もし神経が神経痛を表した場合には、その痛みは激しい。何か恐ろしい事が起きたに違いない、さもなければ、そのような恐ろしい苦しみはありえなかった、という感じがする。テキストには「自分の死ぬ日を予言する」と書いてある。これは大いに、自分を圧倒するように思える恐ろしさの結果である。そして肺炎や、体のいかなる部分の炎症状態でも、腎臓や肝臓や腸などの炎症においても、この精神面の像は常に存在する。

 目眩はこの症状像すべてを通して優先している。「目眩、グルグル回る」。ある女性が買い物に出かけ、突然犬に出くわし、激しく目が眩み、自分の車までさえ行けない。「恐怖から、突然の恐怖や、怖さが残る事の恐怖から起きる目眩」。恐怖が残した面影があるが、Opiumに向かうほど強くない。「恐怖からの病状。恐怖からの脳の炎症、恐怖からの目の眩み」。恐怖の結果として部分的に鬱血さえする。感覚神経中枢全体における動揺。物がグルグル回る。

 頭痛を描写する事はほとんどできず、それはこんなに激しく起きる。 裂けるような、燃えるような痛みが脳や頭皮にあり、恐怖や発熱や激しい苦痛を伴う;風邪をひいてから、鼻の中のカタルの抑圧から頭痛が起きる。多血症の人々が、北部の冬の気候のように、乾燥した寒い風の中にさらされて、馬に乗って、突然カタルが止まる。「目にかぶさる激しい頭痛。鬱血性の頭痛を伴い、不安を伴い、暑い顔を伴う脳の鬱血」。

 目の疾患のためにAconiteを与える事になる症状は数多い。目は突然炎症を起こす。目の鬱血。目に血が混じり赤く見える。 結膜炎などや、風邪をひいいてから、乾燥した冷たい風にさらされてから、線維がすべて突然炎症を起こす。 

 長い間流行している教えがある;炎症の第一段階にAconiteを与えよ、と。 我々の本すべてにそう薦めてあるけれども、それはよい教えではない。どんな種類の体質なのか、どのように起きるのか述べていない。そのように実践してはいけない。もしできるならば、Aconiteの症例のための要素をすべて手に入れるか、それよりもいいレメディを与えなさい。熱にAconiteをあげるという、もう一つの実践も流行している。Aconiteは初期の型にはまった医者の多くが使う熱のためのレメディだったが、それは悪い実践だ。

 Aconiteは目の炎症があり、それは非常に突然起きるので、そんなに短い時間にどうやって炎症が起きるのか不思議に思える。目にひどい腫れが起き、それには分泌液が出ないか、またはただ水っぽい粘液だけ出る。べとついた分泌液を伴って起きる突然の炎症は、決してAconiteではない。Aconiteには炎症の結果は全くない。炎症の結果をとりそうな状態は、いつも他のレメディを示すだろう。Aconiteの患者でない限りは、発熱にAconiteの事を考えない。Aconiteの熱に伴い、光に対する敏感さがある。「熱と共にひどく落ち着きがない」。瞳孔が収縮し目が凝視し「激しいうずきと眼球の深い組織の炎症」がある。症状が合う時のみAconiteを与えなさい。化膿を起こして長引くコースを走りそうな炎症は、もし膿を出す粘膜であるならば、Aconiteの症状を見せる事はないだろう。猩紅熱や腸チフスなどのような敗血症で、決してAconiteを与えてはいけない。そのような状態でAconiteの激しい症状は何も見つからない。神経質な苛立ちが全くなく、反対にぼうっとし怠惰で、Aconiteは鮮やかな赤なのだが、紫色の皮膚がある。Aconiteには発酵症の病歴はないため、発酵症のどんな形にもAconiteを与えてはならない。ゆっくり発熱し継続する熱にAconiteを考えてはならない。 Aconiteにはゆっくり発熱し、継続する熱のような症状がない。Aconiteの熱は一般的に短く、鋭い熱の発生がある。間欠性の熱のような症状はないので、それには全く関連がない。間欠性の熱の発生のように欺く何かを見つけるかもしれないが、2つ目の物があるという正にその事実で、Aconiteを閉め出すだろう。間欠熱の一回の発病で、諸君を欺く何かを見つけるかもしれないが、Aconiteを閉め出す2回目があったという事が正にその事実である。レメディの中には周期的であったり、波があったりするものもあるが、Aconiteにはそのような状態はない。もしAconiteがそのレメディであったら、非常に激しい発熱は夜におさまるだろう。もしそうでなければ、それは時々いたずらをするので、残念だが間違って与えた事になる。レメディがカバーする事だけでなく、カバーしない事も、病気に存在する事はすべて考慮に入れなければならない。

 Aconiteは燃えるような痛みと、突然の腫れを伴う目の炎症がある; 目蓋は非常に速く腫れるので、多大な努力なしでは開けられず、鉗子で目蓋の縁を摑んで、無理に開こうとすると、お湯の雫が流れ落ちるが、それは膿ではない。この事は風邪をひいてすぐに起きる。粘液表面の炎症がある時はいつでも、血の混じった水が流れる傾向がある。突然、血管が鬱血してにじみ出て、血管が破裂し、毛細血管が滲み出る。

 耳の炎症はただ突然起きる。「耳の中がズキズキし、強烈で、切れるような痛み」。子供が冷たい北風の中、十分着ないで外出して帰って来てから、子供は叫び耳に手をやる。発病は、日中外に出てから夕方早々起きる。熱と不安:子供はだっこせねばならない。苦しみは強烈である。音には我慢できない。音楽は手足すべてを通り、聴覚もそのように強烈である。体内のそこらじゅうが、同じように強烈な神経状態が見つかる。病状がある所はどこでも、それは強烈で、激しく、患者はいつも不安で苛ついた状態である。「刺すような、燃えるような、裂けるような痛み、耳の中に切れるような痛みがある」。

 日中外にいて風邪をひき、激しい頭痛を伴う鼻風邪が夜に始まったら、これは短く作用し、非常に速く働くレメディが示されるだろう。Carbo veg.から始まる鼻風邪は、外にいてから4〜5日後に起きる。Sulphurから始まる鼻風邪は、外にいてから4〜5日間進行する。Carbo veg.の患者は事務所に入って来た時に、オーバーを脱がないため、熱すぎて風邪をひく。Aconiteにおいては、患者は軽装で冷たい外気の中に出て、その人が多血症な人だったら、夜中前にダウンする。

 しかしそれは特に、ピンク色のポッチャリした多血症の赤ん坊によく示される。病んだ青白い赤ちゃんではない。このような病んだ子はもっと遅れて寝込む;その子の生命活動が非常に落ちるため、2〜3日間病状は起きない。そのためもし同じ家族の病んだ子と、精力的な子を診る事になったら、2人ともそのまま置いておいて、その夜クループになった子はAconiteが必要で、もう一人の子は翌朝クループになりHepar.が必要であろう。

 鼻風邪を伴って起きやすい症状は、鼻血や頭痛、不安、恐れである。不安げな表情はAconiteで苦しむ人にまず観察される事である。Aconiteの肺炎は顔によく書いてある。顔を見なさい;そこには大きな不安がある。それはAconiteのプルービングを多く示している。体に起きている事すべてを読み取る事ができる、顔の表情がたくさんある事を諸君は知っている。喜びと悲しみ、そして人の苦悩、その多くは一般化でき、何か大きな事が起きたとすぐ見える。1〜2つ推測するだけでそれを当てるだろう。ここに不安がある。

 「片方の頬は赤く、もう片方は青白い」は、かなり多くのレメディにあるが、不安の表情と恐怖、暑さ、落ち着きのなさ、多血症の人に起きる突然性、昨日は非常に乾燥し風が強かったー諸君はこの症状にすぐAconiteを出すだろう。しかし、それはいくつかのレメディの一つであり、他の状態があるかもしれない。「顔の片側に熱い針金が走るような顔面神経痛」。ある人が寒く、ひどく冷たい風の中を乗り物に乗り、顔が冷たい風にさらされていた。その人はしびれてきてから、痛み、激しい痛みが起きる。その人は泣き出し、ナイフで切ったような痛みで叫ぶ。「蟻が這うよう」。Aconiteは神経に沿った感じがする。それは神経に沿って氷水をかけたような感覚である。感覚が氷水のように神経を下りる場合はSciaticaである。「顔に這うような、チクチクした、鳥肌が立つような感じがあり、それは痛みを伴う事もあれば、伴わない事もある」。顔に激しい暑さがあり、顔に熱がある。横になっている側の顔に大汗をかく事がよくあり、もし患者が寝返りをうったら、その側はすぐ乾燥し、反対側がすぐに汗を出すだろう。

 おお、なんと歯痛を和らげるレメディな事か。それは非常に歯痛に役立ってきたので、Aconiteの一滴をコットンに滴して、古い虫歯に付ける事は、今やほとんどすべての老女が知っている。緩和する事が本当によくあるだろう。Aconiteの一服の方がずっとよく働くだろう。しかし、同じ話しになるだが、その歯痛の激しさは、乾燥した寒い風から起き、多血症の人で、虫歯があり、痛みが激しく、歯に切れるような痛みや撃痛がある。この痛みは健康な歯に起き、歯並びに影響を与える事がある。風が吹く中で乗り物に乗るように、露出から起きる激痛。痛みはAconiteの一服後、楽になりすぐになくなる。

 味覚障害と胃の異常。水以外すべて苦い味がする;おお、いかにAconiteの患者が水を切望する事か。その人が水を十分飲んだという事はほとんどありえず、その事はよく合う。燃焼はこのレメディ全体を走る症状で、痛みすべてを説明する事がわかるだろう。頭の中が燃え、神経に沿って燃え、背骨が燃え、発熱中に燃焼し、胡椒で覆われたかのように燃える事もある。

 燃えるような痛みがあり、ヒリヒリし、乾燥し、扁桃腺や口峡、喉全体が非常に赤くなった場合、Aconiteは喉の炎症に非常に役立つ薬である。軟口蓋が非常に腫れる事もある。喉に見られる高い度合いの炎症や、急性の炎症のすべて。しかしそれだけではAconiteを要求しない。そのような種類の症例を治し、喉の炎症を治すが、私が述べた事すべてからは、Aconite同様40〜50のレメディが選択されえる事は、どのホメオパシー医も知っている。私はただ描写されていない症例を述べただけだ。そのような証拠について、どのホメオパシーの医者も処方できないだろう。しかし喉の類いに注意し、どの医者も自問するに違いない。「どのような喉がAconiteの症例になるのか」。そして疑問が起きるだろう、喉を見ていなかいから、それに対して処方できないのではないか、と。頭のいい医者に患者を説明するため、喉はあまり役に立たない。もし医者の頭に炎症部分自体を説明する必要があるのならば、どうやって肝臓を治療するのだろうか。肝臓は見えない。どうやって胃のために処方するのか。それは見えないではないか。そういうわけで、頭のいい医者に患者自身の正にその特質を説明する事に頼らざるを得ず、そうするとすぐに、これらの内のいくつかの理由が見えてくるだろう。Aconiteの患者に心の前で上手に差し出せば、処方する事ができる。視覚化された物は何でも見るといいだろう。もし肝臓を見る事ができれば、それを見るように私は言うだろうし、心臓が見えるならば、それを調べるように私は言うだろう。

 この喉において、患者を本当に象徴する物は何だろうか。もちろん、どの喉の痛みでも呑み込みにくい。痛みには何もAconiteの患者を医者に説明する物がないと、推測すると思う。もしその人が多血症の人で、もし冷たく凍てつく風の中を、その日長い間乗物に乗っており、その夜、激しくて、燃えるような痛みや、裂けるような痛み、喉の痛みで目が覚め、呑み込めず、高熱が出て、冷水を飲みたがるがそれでは足りず、不安であり、発熱状態であったならば、その患者には処方がある。多くの場合、観察している間に、患者は十分要領がつかめ、家族の誰かがそうするような事を書く。患者がどうのようであるか、ちょうどわかる。黒人の男性はヴァッサー大学の少女より上手に、最高の処方をくれる事があり、「先生、喉を見たら赤いので、薬を送ってくれませんか」と書いて来る。

 胃の症状を伴い、何と不安な患者がいる事か!痛みはものすごい。燃えるような痛み、裂けるような痛み、不安を伴い、落ち着きのなさを伴い、発熱を伴い、風邪をひいてから起きるー食べ過ぎからは起きないが、風邪をひいてから胃に留まる;冷たい水に入ってから、或いは猛暑に激しい暑さから、丈夫な子供は刺激性の脳を伴う。嘔吐と悪心、裂けるような痛み、まるで恐ろしい吐き気によって裏返しになるよう。喀血、鮮やかな血を吐く。これは一般的な胃の問題の記述である。この熱病状態の間、苦い物やワインやビールやブランデーを切望するが、それが胃に達するとすぐ吐き出してしまうだろう。刺激的な味を切望し、どれも十分に苦くないと感じる。「何か苦い物だけ食べられる」。そしてこの人が食べる物は苦い味がし、食べる物はすべて苦い味がし、水以外すべて苦く感じる。

 テキストに書かれていることばは医学用語である;それに「胃腸のカタル」と書かれてある。それは非常に鋭い急性の胃の炎症である。むかつき、胆汁の嘔吐、喀血。胃が空の時、嘔吐に駆られるが出ない。それに伴い不安や落ち着きのなさ、死への恐怖があるだろう。顔に描かれた恐怖は恐ろしい表現をとる。

 Aconiteは肝臓の炎症が突然起きた場合に、役に立つ薬である。繰り返し起きる発作には、あまり役立たず、始めての発作に役立つ。肝臓の激しい炎症で、激しい、裂けるような痛みとかなりの燃焼を伴う。そして落ち着きのなさや、恐ろしい不安の拷問、死への恐怖、赤面、ガラスのような目、ひどい喉の渇きが起きる。「不安な落ち着きのなさ」はこれらの事をすべてカバーする。

 寒さにさらされたり、寒気がしたりしてから、腹部に激痛や燃えるような痛み、刺すような痛みが起きる。 どこに不調が起きてもあまり違いはないと、すぐ思い始めると、その人はAconiteの患者であるに違いない。また、腹部の内臓すべてにも炎症の問題がある。それは激しいカタル性の炎症であるかもしれない。赤痢の場合、それは大腸下部のカタル性の状態か、或いは直腸のカタル性の状態かもしれない。赤痢では便器に、ほとんど鮮血か、或いは血液と少しの粘液が見られる。患者が便器から離れるのは不可能に思える。少し血液を吐き、直腸から血に混じった粘液を出す。いつも、今晩死ぬとか、数時間後に死ぬだろうと予言するだろう。患者はまるで死の感覚がわかっているかのように見える。全身苦悩の状態にあるが、テネスムスと痙攣、そして頻便は実にひどい。水っぽい下痢は、ヘーリングでは疑わしくマークされているけれども、それはあまり重要な症状ではない。しかし鮮血が出て、粘液がテネスムスを伴う場合か、或い夏の病気で嬰児が少し緑の粘液を出した場合、或いは明るい桃色の赤ちゃんが突然 熱を出して草緑色の分泌液を出した場合、Aconiteを考えなさい。子供が激しい熱を出してから起きるほとんどの腸の問題。嬰児が発熱から肝臓の炎症を起こし、便がパテ状の濃度の乳白色になる。子供が黄色になり、痛さで叫ぶ。

 炎症状態で血尿を伴う尿疾患や膀胱と腎臓疾患に役立つ。乏しい尿、抑圧された尿、溜めた尿。ショックからの閉尿。このショックから起きる閉尿は、新生児の閉尿に最善のレメディの一つとなる。この世に生まれて来た赤ん坊はショックを受ける。次に訪ねた時に「子供はまだ尿を出していない」と子守りが言う。通過して来た大きなショックのため、その小さな赤ん坊の機能がまだ出来上がっていないのだ。

 切れるような、裂けるような痛みを伴う膀胱炎。尿は熱く、暗く、赤色;赤くて鮮やか、或いは血が混じっている。寒さからの閉尿、特に子供においては泣いて落ち着きがない。大人でも嬰児でもだが、膀胱の炎症を伴い、Aconiteの患者を代表する精神面の状態がすべて起きるだろう。

 Aconiteは突然起きる睾丸炎の非常に激しいケースを治す。多血症の人で、寒さや寒気から起きる睾丸炎。しかし、抑圧された淋病の分泌液から起きる普通の睾丸炎においては、Aconiteは役に立たない。

 同情的で、性格的に過敏な女性は、自然なAconiteの患者である。その女性は普通、神経的なショックや恐怖から病状が起き、男性が病気になるのとは別の原因で、自然に病気になる、恐怖で男性が炎症を起こす事は滅多にないが、恐怖が、多血症で精力的で興奮しやすい女性が、子宮や卵巣の炎症を起こす原因である事はよくある。恐怖は流産を引き起こす事がよくあるが、Aconiteを十分早く与えたら、恐怖から起きる流産をチェックするだろう。Aconiteの縫うような痛み、燃えるような痛み、裂けるような痛みが、恐怖や突然の感情に続く事がある。「先生、私のお産の予定を立てても無駄です。お産で私が死ぬのはわかっているんです。」と妊婦が言う事がある。もし一つでも本当に強い症状が処方のためにあったならば、それである。Aconiteの一服で、主題は変わり、患者は去り、数日後その恐怖について彼女に尋ねると、「ああ、その事は気にしないで下さい」と言う。そのような小さな事が多く引き出され得る。しかし恐怖のその状態は、非常に特別な事で、本当にその女性の特徴と存在全体を代表する。彼女は自分が死ぬ日を予言する。Aconiteが非常によく嬰児のレメディである理由は、嬰児が恐怖から病気になる事が非常によくあるからだ。

 「多血症の女性の性器の炎症」。Aconiteは男性より女性や子供に頻繁に示される。過敏で丈夫で興奮しやすい女性。乾燥した冷たい空気の中で、寒気がしてから起きる炎症状態で、男性に示され、素晴らしい事に、Aconiteが必要な患者をいかに確信でき、それが最近1回だけの発病であった場合、いかに迅速に患者に何ともすばらしい事をホメオパシーで見せることか、Aconiteで発汗と鋭い発熱を患者に起こす事ができる。

 「長く難しい分娩後。痛みの後の激しさ。痛みの後に撃つような裂けるような痛みで、熱病状態を伴う」。鮮やかで赤い血を伴う子宮出血と死への恐怖。分娩後風邪をひいてから、いくつかの症例にAconiteがなす事はすばらしいが、それを産褥熱と混ぜ合わせてはいけない。始めは単純な形で敗血症ではない;おそらく乳房が含まれ、乳房が痛く、母乳が抑圧され、熱病の状態fを伴うが、もし悪露の抑圧があればAconiteをあげてはいけない。

 鉗子の使用後、或いは長時間の分娩から起きる呼吸困難を伴う新生児;子供が呼吸せず、心臓に困難な問題があり、2〜3時間熱が出る。 Aconiteは非常にシンプルなレメディである。嬰児の閉尿は、非常によくあるAconiteの状態であるため、他の薬が必要だった事はほとんどない。赤ちゃんはまだ話せないし、あまりよく現せず、ある特定の範囲で、このような疾患においては、医者は強いて幾分定番で処方し、尿の保持には、型通りする医者は多かれ少なかれAconiteで成功している。また、多くの症例で、母親のおける尿の保持は、Causticumの一服後なくなるだろう。

 Aconiteはクループのすばらしい定番レメディーで、誤用されるレメディであるが、日中母親と出かけ、乾燥した冷たい風にさらされてから、多血症の子供に突然起きるクループの症例すべてに示される。子供はベッドに入り、おそらく9、10、11時、眠りばなに目が覚め、喉を摑み、激しく咳き、クループのように、息が詰まった咳で、声枯れで吠えるように咳く。そのように速い作用、日中に風邪をひき、そんなに突然進行する事に、ほとんど他のレメディは相当し得ない。今日さらされてから起きたクループと、明日の朝か明日の夕方まで進行せず、かなりたくさんの他のレメディに対応するかもしれない。特にHeparはそのペースが遅い。そして、どちらかというと、幾分体調が優れず、頻繁にクループになりやすい子供に合う。 Spongiaも似ているが、体調が優れず、いつも風邪をひいている子供に起きる要素の多くが欠けている。クループに関する限り、AconiteもSpongiaも、クループに見られる不安そうな外観がすべてあるため、両者のクループの外観を区別するのは難しいだろう。Aconiteのクループは激しいクループで、喉頭の炎症と同時に喉頭の痙攣が非常に速く起きる。Spongiaのクループはそれほど炎症がなく、痙攣と共に炎症が進む;だがwhile Spongiaは夜11時に窒息と息苦しさで起き上がる一方、Aconiteに属する強烈な熱性興奮も苦しみもないが、Aconiteに見られる乾燥がすべてある。Aconiteの状態は普通の事のように乾燥するか、またはほんの少しの分泌液だけがある。Spongiaは全く乾燥している;もし炎症を起こした粘膜があったならば、それは乾燥している。Aconiteにはクループの症状があり、喉頭は接触に敏感である。「乾燥した冷たい風にさらされてから起きるクループ、眠りばなに目が覚める」。

 Aconiteは呼吸障害が多く、小気管支の収縮から起きる呼吸困難、それは喘息のように見える。それは細気管支炎に属する呼吸困難や、多血症の人人みおける心臓の興奮に属する呼吸困難に示され、露出して風邪をひいてからや、ショックから起きる。神経質な女性や、興奮しがちで影響を受けやすく、神経質で多血症の女性に起こるような、恐怖から起きる呼吸困難。呼吸が短く、苦しく、不安で速い。それは喘息性の呼吸困難で、普通、小気管支管の粘膜の乾燥がある。

 「きちんと座り、ほとんど呼吸できない」。Aconiteはそのような突然の激しい心臓の過敏性があり、脈は非常に速く、弱く、充満し、はずむ;ベッドできちんと座り、喉を摑み、すべてを振り捨てたい;夜中前に、肌が熱く、ひどい喉の渇きで、ひどい恐怖ーすべてがいっしょに関連している。

 「呼吸困難で苦しむ。心臓を突然痛みが襲い、呼吸困難を伴う」。すべてがいっしょに起きる。「ひどい窒息感」。この恐怖から、不安から、多量の汗が噴き出る;汗でびしょ濡れになるが、それでも暑い。この不安が終わると暑くなる。ゆえにこの恐ろしい不安と共に熱と汗が出る。 脈は糸のように細い。

 「呼気の間に改善」。喉頭の痙攣は、吸気の間によく起きる。「吸気の間に悪化。継続した短く乾燥した咳。呼吸が難しい。横隔膜でだけ呼吸。肺炎のような胸部疾患」。Aconiteは炎症を胸の臓器や、胸膜、肺、気道内にある粘膜に、非常に素早く作り出す。肺炎ではこのような呼吸困難があり、突然起こる。速く広がった場合、肺炎に進むだろう。炎症は非常に速く進むため、粘膜はチェリーのように赤い血を漏らすか、或いは出て来る粘液は白く、鮮やかな赤い血液で密に縞になっている。気管支肺炎の患者の病床に行くと、皿が鮮やかな赤い血で粘液が縞模様になっているのを見つけるだろう。さて、起きる事が激しく、落ち着きがなく不安な人で、自分の死ぬ時間を予言する – それはAconiteの患者のケースであろう。肺が含まれる肺炎の症例において、Aconiteが示される場合、左肺の上半分が多い。喉の見える部分、喉頭、扁桃腺、気管の粘膜全体すべてに、血が滲み出る事もあり、口いっぱいの出血の場合もあり、炎症は非常に激しい。  このような胸の問題において、多くの痛みがある。撃たれるような、燃えるような、裂けるような痛みがあり、患者は仰向けにある程度持ち上がった姿勢で、強いて寝るしかない。横向きに寝る事はできず、仰向けに寝る。横向きに寝ると痛みが増す。乾燥した冷たい風。よく強く丈夫な循環の人における突然のショック。話しに出る喀血は、瘻ではそのように起きる事はないが、無意識に起き、ちょっとした咳で血が出る。病気がちの患者で、衰弱した体質におけるようなケースで、思い違いで与えられる事があるかもしれない;だがそのようなケースには施さないで、ずっといいレメディがある。患者はいつも肺炎患者になるとは限らず、起きるのは小気管の炎症だけかもしれない。

 「乾燥した咳で、嘔吐と吐き気、激しい熱と喀血」。少し水っぽい粘液と血液以外の痰は出ない。このようにかなり起きる。乾燥した咳、胸全体の乾燥感、喉頭と喉の乾燥感。冷水がかなり多量に注ぎ落ち、激しい咳の後、少し血が出る時もある。しかし痰は一般的に粘液である。

 肺炎は一般的には、鉄錆のように見え、まるで鉄錆が混じったような痰を伴う。BryoniaやRhus toxやその他2〜3のような薬は、レメディ自身に自然で通常な特徴の痰があるが、Aconiteはチェリーのように鮮やかな赤色の痰がある。その出血は鮮やかな赤色で、多量の時もある。

 肺炎やクループや胸部疾患におけるこのような咳はすべて、突然起き、眠りにつくと、喉頭lの乾燥を伴う喉頭の発作があるだろう。眠りにつくと喉頭が乾燥し、目を覚まして喉頭を摑み、窒息してしまうのではと思う。これらはすべて冷たい風から起きる。丈夫な人が風に当たり、寒気がし、それでAconiteの症状になるだろう。

 Aconiteは炎症部すべてが、まるで熱い蒸気がその部分を走るような、まるで暖かい血液がその部分を走るかのような、或いは「ほてりがその部分を走る」ような感覚がある。神経に沿って、熱の感覚や冷たさの感覚がある。

 熱の最高に形成された中での脈は、充満し弾み、強く精力的な脈である。発作が始めに起き、恐ろしい不安と神経の緊張がある場合、脈は非常に小さいが、心臓の動きがうまく落ち着いてから、脈が強くなる。

 「裂けるような痛みが背骨を下りる。首が痛く凝る。背骨を虫が這うよう」。この這う感覚は独特な特徴であり、それは寒さや突然の寒気から起きる。

 「手の震え」はこのような突然で急性の発作と関連している。「指に這うような痛み」はこのように突然で急性の炎症の発作に関連している。「氷のような冷たさ。足が氷のように冷たい。熱い掌。熱い手と冷たい足の事がある。関節のリューマチ状態。それらは始めての発病で起きる。老齢者のリューマチや痛風の発作ではなく、乾燥した冷たい風の中、長距離を乗車し、寒さに突然さらされた事から発生する。それはまた発熱や、不安な落ち着きのなさを伴い、批判的な心の状態を伴う事は、よく描写されている。

 「筋肉の震え、刺痛、痙攣」。しかし神経はAconiteの症状とAconiteの苦しみで溢れている。Aconiteは多血症の人における神経炎のためのすばらしいレメディである。寒さからや、寒さにさらされてから、神経、特に表面の近くを走る神経に沿ってしびれがある。「神経鞘の炎症。神経質な興奮。過剰な落ち着きのなさ」。

  SulphurはAconiteに強く関係する。それにはAconiteの症状がたくさんある。Sulphurが使われる老齢者の慢性化した多くの症状において、強く精力的な体質では、突然の発病にはAconiteが、慢性にはSulphurが適しているだろう。Aconiteが一致する突然の発作で、それは全体的な発作であり、よく似た発作が戻る傾向の体質が残るかもしれない。Aconiteは傾向を超える力はないが、Sulphurにはある。もちろん、ほとんどの症状が合わねばならいが、それは急性疾患でAconiteが適している所に、Sulphurの症状が後続するのを頻繁に見られるだろうし、多くの場合非常に激しい発作が、体質に弱さを残し、それにはAconiteに張り合う力はない。それは再発性の発作を消す力はない。できる事はすべてし、それで終わる。しかしSulphurはそうでない。

 Aconiteの後はArnicaやBelladonnaがうまく続く。Aconiteが病気に存在するすべての事をコピーする事ができるように映るのは本当の事がある。しかし何か残っているように思え、Arn.やBell.、Ip.、Bry.のような薬が発病を終結しに来るべきで、時にはSulphurが来る事もある。Silica.は非常によく来る。ゆえに薬の関係を研究せねばならない。

 もしAconiteをあまりにも何度も投薬したり、すぐに与え、患者が発病からゆっくり回復しているか、或いは患者が自分で知らずにAconiteを取っていたならば、CoffeaかNux.が患者をよい状態にする事がよくあるだろう。

Abrotanum (アブロタナム/サザンウッド)

 この非常に価値のあるレメディは、より頻繁に使われるべきである。BryoniaとRhus toxで治癒されるような状態に示唆されるが、その症状は独自の症例の境界を定める。心臓の刺激を伴うリウマチの状態:鼻血や血尿;下痢の病歴がある場合の不安とふるえ。Abrot.が必要とされる症例では、突然抑えた下痢に、上記の症状が続く。突然抑制された関節のリウマチはどれでも、激しい心臓症状が後続し、それはLedumやAurum、Kalmiaに非常に似ている。 

 子供のマラスムスにおいては、これは非常に役立つレメディであり、滅多に示されないことがない。衰弱は下肢に始まり、徐々に上方へ広がるため、顔は最後に影響を受け、これはLycopodiumやNatrum mur.、Psorinumと相反する。 

 Bryoniaが示されているように見えたが、それを投与後失敗した後、これで肋膜炎が治ったことがある。呼吸困難で不安で、冷や汗が出て、心臓が痛くて、ベッドに横たわる女性が、彼女の死を見守る友人に囲まれている。彼女は何カ月も片方の膝にリウマチを患っており、松葉づえをついて家の中を歩いており、この発作の数日前にだけ、強い塗布薬ですぐ治ったということだった。Abrot.で彼女の健康は即回復した。

 これは、不審な吐き気を伴う、胃の焼けるような潰瘍性の痛みを引き起こし、そして治癒する。 

 転移はAbrot.の顕著な特徴である。一つのいわゆる病気が他のに変化する場合、常にAbrotanumに注意するといい。耳下腺の炎症(おたふくかぜ)が、睾丸や乳房の炎症に変わるのは、一般的にCarbo v.かPulsatillaで治るが、これらのレメディがうまくいかなかった場合に、Abrot.が治している。 

 突然抑えた下痢に、出血を伴う痔と急性のリウマチが続くことは、上記で述べた通り、この考えを支持する更なる論拠となる。 

 Abrot.の患者は、冷たい空気や、冷たく湿った天候に敏感である。背中の痛みがかなりひどく、症状は夜に悪化する。 

 少年においては、陰のう水腫を治癒する。乳児においては、臍からの出血を治す。

 下痢、便秘のどちらもある。後者を伴いリウマチがある。前者を伴うと最も調子がよいが、下痢が弱まると非常に苦しむ。下痢でかなり楽になるのは、Natrum sulphやZincumと似ている。

 あちこち、特に卵巣と関節に鋭い痛みがある。

無関心(な〜わ行)

仲間といる間  company, while in : Plat.

人間関係に relations, to : Fl-ac., Hell., hep., nat-c., Phos., plat., Sep.

発汗中 perspiration, during : Ars., bell., calc., lach.

発熱中 fever, during : Arn., chin., Con., Op., Ph-ac., phos., puls., sep., stram., verat., viol-t.
  人に対し others, toward : Sulph.

不満を言わない complain, does not : Hyos., Op., Stram.

  質問されない限り、自分の状態の事は何も言わない unless questioned, then say nothing of his condition : Colch.

目を閉じて横になる lies with eyes closed : Arg-n., cocc., sep.

容姿に personal appearance : Sulph.

欲望がない、意志の動きがない desire, has no, no action of the will : Hell.

良心の指示に conscience, to the dictates of : Cann-i.

無関心(さ〜た行)

寒気の間  chill, during : Arn., con., ign., Op., Ph-ac., Phos., puls., sil., verat.

自慰の後 onanism, after : Staph.

仕事について  business affairs, to : Agar., arg-n., fl-ac., kali-bi., myric., nat-a., ph-ac., phys., puls., sep., stram.,sulph.

自分の性格をさらけ出す exposure of her person : Hyos., phos., phyt., sec., stram., verat.

社会の中にいる時 society, when in : Arg-n., bov., kali-c., nat-c., nat-m., plat., rhus-t.
  改善 amel. : Bov.

宗教:自分の〜に religion, to his : Anac., coloc.

食後 eating, after : Aloe.

重要な事に important things, to : Calc., fl-ac.

頭脳労働の後で mental exertion, after : Nat-m.

すべてに everything, to : Acet-ac., acon., agar., ail., anac., arn., bell., bov., cann-s., canth., caps., Carb-v., cina., croc., cypr., dig., hell., hydr., ign., kali-ar., lepi., merc., merl., mez., nux-m., Ph-ac., phos., sec., sep., staph., sulph., ziz.

楽しみに pleasure, to : Alum., anac., arg-n., ars., cham., chin-s., cocc., croc., ferr-p., graph., Hell., hep., hura., ip., kali-ar., kali-c., mag-m., mez., mur-ac., nat-a., nat-c., Nat-m., nit-ac., Op., petr., prun-s., puls., sars., sep., spig., stann., staph., stram., Sulph., tab., ther.

腸チフスで typhoid, in : Arn., chin., ph-ac.

同意できる事に agreeable things to : Ambr., anac., cina., corn., op., rhod., staph., stram.

無関心(あ〜か行)

愛する人に loved ones, to : Acon., ars., fl-ac., Hell., merc., nat-p., Phos., plat., Sep.

愛撫に  caresses, to : Cina.

異性に対し opposite sex, to : Thuj.

苛つく;同意できない事に irritating, disagreeable things, to : Ambr., anac., bor., cina., coc-c., coff., op., rhod.

音楽;好きな〜に music, which he loves, to : Carb-v.

外気の中  air, in open : Con., mur-ac., plat.

外気の中を歩いている間 walking in open air, while : Con.

外部の事に external things, to : Agn., cann-i., cham., cic., lyc., merl., op., rumx., stann., staph., Sulph., tarent., verat.

回復について;自分の recovery, about his : Calc.

苦しみに suffering, to : Hell., Op., Stram.

交互に;不安や落ち着きのなさと alternating with anxiety and restlessness : Nat-m.
  明るさと  cheerfulness : Agn., tarent.
  苛つきと  irritability (「苛立ち」参照)
  悔しさと  vexation : Cham., chin.
  泣く事と  weeping : Phos.

幸福;人の〜に welfare of others, to : Sulph.

子供:自分の〜 her children : Kali-i., lyc., nat-c., Phos., Sep.

無関心(時間)

無関心;無感動等 INDIFFERENCE, apathy, etc. : Absin., acon., agar., agn., ail., alum., am-m., ambr., anac., ant-t., Apis.,arg-n., arn., ars-i., ars., asaf., asar., aster., bapt., bar-c., bar-m., bell., berb., bism., bov., brom., bufo., calc-p., calc-s., calc., camph., cann-i., cann-s., caps., carb-an., carb-s., Carb-v., caust., cham., chel., chin-a., chin-s., Chin., cic., cimic., cina., clem., cocc., con.corn., croc., Crot- c., crot-h., cupr., cycl., cypr., dig., elaps., euphr., ferr-ar., ferr-i., ferr-p., ferr., fl-ac., gels., glon., graph., guai.,gymn., Hell., helod., hep., hura., hyos., ign., iod., ip., jatr., kali-ar., kali-bi., kali-br., kali-c., kali-p., kali-s., lac-c., lach., laur., lepi., Lil-t., lyc., mag-m., manc., meli., meny., merc., Mez., mur-ac., naja.,Nat-c., Nat-m., Nat-p., nit-ac., nux-m., nux-v., olnd., Onos.,Op., petr., Ph-ac., Phos., phyt., pic-ac., Plat., plb., prun-s., psor., Puls., raph., rheum., rhod., rhus-t., rumx., ruta., sabad., sabin., sars., sec., sel., seneg., Sep., sil., spong., squil., stann., Staph., stram., sulph., tarent., ther., thuj., verat., verb., viol-t., xan., zinc., ziz.

日中 daytime : Anac., dig., merc., verat.
朝、目が覚めて morning, on waking : Hep., mag-m., manc., petr., ph-ac., phyt.
午前 forenoon : Alum., sars.
午後 afternoon : Con.
晩 evening : Aloe., dig., kali-chl., phos., tarent.

無意識(や〜わ行)

夕食後 dinner, after : Cast., til.

夢の中にいるよう dream, as in a : Ambr., anac., cann-i., carb-an., con., Nux-m., phos., rheum., stram., valer., verat.
  自分がどこにいるかわからない does not know, where he is : Glon., merc., nux-m., petr., ran-b.
  目が覚めて on waking : Aesc.

抑圧;発疹を~後 suppression of eruptions, after : Zinc.

横たわる;死んだように lies as if dead : Arn.

横になっている間 lying, while : Carb-v., colch., mag-c., mag-m.
  腕を広げて叫んだり寝返ったりする with outstretched arms, screaming and tossing : Canth.

読んでいる間 reading, from : Asaf., cycl., tarax.

労作後 exertion, after : Ars., calc-ar., calc., caust., cocc., hyper., senec., ther., verat.

ろうそくの光から candle-light, from : Cann-i.

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