キネシオロジーってなあに?

 体はあなたの事を一番よく 知っています。身体のある筋肉は、精神的なストレスに反応して緩んでしまうという特性があり、それを利用し心身の不調を解消していくという療法が、キネシオロジーです。

 キネシオロジーは、O-リングテストとか、筋肉反射テスト、運動機能学などという名でも知られ、さまざまなセラピーに使用されてきています。タッチフォーヘルスやブレインジム、BU(国際ブレインアップデート協会)HSKキネシオロジー(カフェキネシ)は、キネシオロジーから発展しました。

 キネシオロジーはもともとヨーロッパで始まった学問で、キネシオロジーという言葉は、ギリシャ語のκίνησις キネシス(kínēsis、動き)、λογία -ロギア(logia、研究・学問)から来ています。1964年アメリカのカイロプラティック医師のG.グッドハート博士により発達された療法で、アプライドキネシオロジーと呼ばれています。ストレスを受けていない筋肉は力を保てますが、ストレスを受けた筋肉は力が入らないという特性を利用し、体の電気回路がオンかオフになっているかを、筋肉の反応を見て、調べるわけです。

 そしてキネシオロジーの発展により、それぞれの筋肉は経絡と関係があることも、見つかりました。時を同じくし脳の研究も発展し、神経リンパのポイントや、神経血管のポイントも、経絡に関連していることがわかりました。

 また中医の陰陽五行では、感情がそれぞれの経絡と深く関わっているとしています。例えば、木のエレメントは、肝経•胆経で、怒りや成長という感情•思考と関連しているのです。このように、ある特定の経絡に関する筋肉に力が入らないのは、それに関連する感情や考えが体に影響を与えていることも、キネシオロジーの発達で証明されてきたのです。感情やメンタル面の言葉や記憶を調整法に加えることで、体の調整や、感情面のストレスの解放に大きく効果が出ています。

 例えば、耳がよく聞こえないという不調があるとします。これをなんとかしたいと思ってセラピーに来ました。キネシオロジーではカウンセリング後、原因を筋反射で見て行きます。そして、それは小さいころの両親の喧嘩だったと、筋反射で原因がわかり、自分でも腑に落ちるかもしれません。また更に深く体に聞くことで「捨てられるようで怖かった」「父の声が怖かった」など、その時に自分でも気づいていなかった感情に気づくかもしれません。

 気づいた瞬間、その感情が解決され、解放されるのです。この解放を定着させるため、まだもう少し調節するテクニックが筋反射によって出てくるかもしれません。今日はこれくらいでいいよ、と出てくるかもしれません。深層部分にある潜在意識と体、そして愛というエネルギーが、電気回路となって教えてくれます。

 この「気づき」というは、本当に優しく自然に愛とともに湧き出てくるのです。まだ何かセッションやワークを受けたことがないと、このいうふうに気づくのが怖いかもしれませんね。隠してきたことが明るみに出るんじゃないか、という不安もあるかもしれませんね。

 でもね、実際にセッションを受けると、セラピストさんは、いい悪いのジャッジをせずに、中庸な姿勢で聞いてくれ、誰かが私の話を聞いてくれている、という安心感が出てきます。今まで誰にも言えず押さえつけてきたことを、ふっと話して見たくなったりします。そうすると、まず、話したことで、まず気が楽になります。

 仕事がうまくいかないとか、体調が良くないとか、といったことが、実は自分がずっと持ってきたマインドパターンでブロックしてきたことが、セッションを受けることで自分の中から気づきが、ふっと出て来て、腑に落ちるのです。

 今現在、ここで、この瞬間に、自ら「気づく」事が大切なのです。脳医学でも証明されているように、前頭葉は前向きに考える、ヒトの脳に連動しています。今まで爬虫類の脳が位置する後頭部でぐるぐる回転していた過去の出来事が、頭や体の特定のポイントに触れたり、特定の動き、アロマ、音叉などのサポートで、ブロックしていた脳の回路が前頭葉に行き、前向きに考えれるようになります。

 少しずつ絡まったストレスの紐が緩み、緊張もほぐれ、心身が自ら調和を取り戻していき、軽く幸せな気持ちになるお手伝いを、キネシオロジーはしてくれます。


スイスでは補完代替医療という名前で、キネシオロジーも、ホメオパシー、鍼灸、指圧、オステオパシーなどのセラピーと同様に保険適用となっています。これは、基本保険に追加料金を払って、自然医療、セラピーにかかる代金の何割かを保険が出してくれるものです。保険会社によって保険料金を出すと認めるセラピー及びセラピストが異なることがあるので、保険会社に問い合わせて確認する必要があります。

 

スイスのセラピストの街ヴィンタートゥール

 スイスに住んで、はや19年。チューリッヒ近郊のWinterthur(ヴィンタートゥール)という街に住んでいます。日本で例えると、東京の衛星都市の横浜みたいですね。スイスで5番目に大きい街なんですが、私の故郷の岡山に似ているなあ、とつくづく思います。自転車で回れ、都市機能はあり、自然も豊か。

 そして、なんといってもWinterthur(ヴィンタートゥール)は、スイスでセラピストが最も多い街なんです!ユング派心理療法、キネシオロジー、ホメオパシー、オステオパシー、クレニオセラピー、指圧、各種マッサージなどなど、より取り見取り。

 そして、住んでいる人々もセラピーにオープンで、気軽にセラピーに行きます。小さいお子さんを持つお母さん達は、特にセラピーを利用します。代替医療をカバーする追加の保険(追加料金を払います)に入っている人も多く、セラピーを気軽に利用しています。

 その保険がすべての資格を持つセラピストやセラピーに適要されるわけではないのですが、スイス人達は、そのセラピーやセラピストがよければ、保険が効かなくても、そこに通います。質や価値を大切にするスイス人らしいところです。

 私もこの2年ほど、代替医療をカバーする追加保険に入っています。追加料金を払って入ります。セラピー料金を全額自己負担で払った後に、保険会社にレシートや指定フォームを送ると、セラピー料金の半額くらい払い戻しが返って来ます。追加保険に入った頃は「どんなセラピーを受けようかなあ」とウキウキしてセラピーを調べていたものです。スイスはヨーロッパの他の国々に比べると、保険適応のセラピー枠が広いようです。本当にラッキーだと思います。

 でも全てのセラピーやセラピストに対して保険会社が払ってくれるわけでなく、セラピーによっては、支給0だったり、わずがしか出してくれない時もあり、私みたいに毎月セラピーを受けない人だと、1年の総額で計算すると、追加保険に入らず、直接全額払っても、あまり変わらないか、安くつくかもしれません。

 そして何より、自分の頭が計算づくになって嫌な気分になるので、やっぱりハートが繋がるご縁のあるセラピストさんに診てもらうのが一番かな、と最近は思ってます。

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