カウンセリング、セラピー、瞑想

 「病は気から」。身体的な疾患だけでなく、心の問題が身体に影響することは昔から言われています。お医者さんの中には心に響く言葉がけをしてくださる方がいて、身体の症状が良くなった例があります。目が見えにくくなっていた女性(20代)が、眼科に行って検査後、お医者さんに最近悩みがあったかと聞かれ、はっと彼との問題を思い出し、それを話すと症状が改善した。背骨が痛く、どの治療を受けても変化しなかった女性(60代)に、お医者さんが「お子さんにだけ人生をかけてこられたようだが、これからは自分の人生を生きるようにしてはどうか」と言われ、痛みが和らいだ。そういうお医者さんに出会えたら幸運ですよね。また治療しようがないケースには精神面の問題があるとみなすお医者さんも増えているように思えます。

 最近では鬱、引きこもりなど、心の問題が現代社会の大きなテーマとなっています。まず保険が効くのであれば、と精神科を考えますよね。ただ精神科ではカウンセリングはなく、症状に応じたお薬を出してくれるそうです。また、お医者さんが一人の患者さんに割ける時間は限られていて、心行くまで話を聞いてもらえないかもしれませんね。

 臨床心理士や心理療法士によるカウンセリングが、徐々に注目され始めていますが、保険は適用されないようです。これについてはスイスでは、健康保険で適用されることが多いと思います。子供の心理相談、言語発達の相談などは無料で行われています。またチューリッヒでユング派心理療法分析家の資格を習得され、精神分析をされていらっしゃるスイス在住の日本人も多々いらっしゃり、これについては、スイスの追加保険(健康保険以外の追加の保険)が適用されます。

 日本の象徴、英国の象徴として、今の世界の現状をまるで象徴しているかのように、雅子皇后陛下も、ウィリアム王子やヘンリー王子も、大きなショック、ストレス、落ち込みから、ご自分を解放するためカウンセリングやセラピーを受けてこられ、自分自身を生きることに光を見つけてこられたことは、心の問題で苦しんでいる多くの人々を、陰ながらも励ます存在になっていらっしゃるのではないでしょうか。

 自己負担にはなるのですが、心身の健康と人生そのものを考えれば、カウンセリングやセラピーを受けられることは、切にお勧めします。それは悩みを抱えているご本人だけでなく、その周囲のご家族、ご友人も少しでも気が楽になり、幸せになる機会を与えてくれるのです。カウンセラーやセラピストは、時間を十分とって聞いてくれます。頑張ってきた自分へのご褒美として、セラピーやカウンセリングを受けてみるのはいかがでしょうか。それによってお金が減るのではなく、心身の健康という財産が蓄えられ、愛という利子が付いてきます。本当の意味での豊かさにつながることでしょう。

 瞑想も大変心の問題に役立ちます。心が鎮まり、気が満ち、愛が溢れてきます。ただ、体に不調があると瞑想しにくいように、心に悩みがあると瞑想に入りにくいと思いませんか。悩みがある時ほど、マインドがどんどん話を続け、心が静かになりにくくネガティブな方向に行ってしまう経験をしたことがありませんか。身体に不調があると医者に行くように、心に不調があるとその専門家に行って調整してもらうのは、本当にお勧めです。心の調整は、自分でするより、誰かと一緒に取り組む方が、鏡のような効果が出てきます。そうしながら瞑想を続けると効果が見えてくることでしょう。

 さて、カウンセリングとセラピーがどう違うのでしょうか。カウンセリングは受動的にクライアントさんの話を聞いていきます。誰にも言えなかったことを聞いてもらえて、本当に気が楽になることでしょう。本人に気づきが起きると、問題が解決されます。また、カウンセラーさんから、いいアドバイスがもらえることもあるでしょう。

 ただ、脳にその感情や思考パターンが残っていたり、インナーチャイルドがしっかりしがみついていると、繰り返し今までと同じ行動パターン、思考パターンに入り込んでしまうことが多いと思います。セラピーの場合、何らかのテクニックで、そのパターンから脳を解放するお手伝いをしてくれます。そのテクニックはアロマだったり、キネシオロジーだったり、音叉だったり、リンパポイントのマッサージや経絡、神経血管ポイントの調整、またホメオパシーだったりするかもしれません。

 癌もしかりです。薬の他に、または投薬の前に、カウンセリングやセラピーなどで、感情やストレスの解放をすることは、食べ物に気をつけるのと同じくらい大切なことで、それによって大きく癌の症状が変わることは、「ニュー•ジャーマン•メディシン」という手法を作り出したドイツ人医師ハマー博士も述べています。博士はすべての疾患が、ショックな経験から起きることを臨床の場で発見していきました。そしてそのショックを解放することで健康が回復されることを目撃してきました。そこから生まれたのが「ニュー•ジャーマン•メディシン」というメソッドです。

 カウンセリング、セラピー、瞑想。ぜひ、お勧めします。