Borax(ボーラックス/ホウ砂)

 ホウ砂は局部の状態に緩和剤や治癒の目的に長く使われて来た家庭のレメディーの一つである。母親か子どもの「授乳による口の痛み」に、ホウ砂と蜂蜜を混ぜてゆすぐというふうに、ホウ砂は古くから家庭で使われて来た。それが外用として使われていた事について、何かピッタリ来るなと、ホメオパスは不思議に思うだろうが、ホウ砂が迅速に口の痛みを治して来た事は事実である。Boraxはそのプルービングにおいて、喉や胃まで広がる口のアフタの状態を作り出すので、ホウ砂がそういう働きをするのは不思議ではない。性器や肛門のアフタの様相で覆われている所を治す。

 不安やそわそわした、敏感さはBoraxに目立つ。この人は些細な事で不安になる。思いもしない知らせや音楽や興奮の音がする度に、ビクッとする。このような不安や神経質さ、自分の内側にある描写できないこのような感じは、上下の動きで悪化する。エレベーターが上がる動きで、ほぼ気も狂わんばかりになり、下降は更に悪化する。下降の動きから病訴がすべて悪化する。子どもの口内の痛みの症例すべて、子どもが下降で悪化したら、Boraxがそのレメディーだと、定番的に言われている。母親が子どもを寝床に寝させようと下ろすと、目を覚まして怖くて泣き出す。高層ビルの最上階からエレベーターで下りたならば、不安は解消されるだろう。 誰もが速い動きで胃に不安を感じ、落ちる感覚があるのは当たり前の事であり、その事は健康な人に当然ある事であるが、車で丘を下りたり、階段を歩いて下りるといったほんの少しの下降の動きでBoraxの状態が激しくあったり、或いは子どもが母親の腕に抱かれて階段を下りて激しい悪化を作り出したBoraxの状態が激しくあったりするが、ちょっとした下降の動きや、丘を下ったり、階段を下りたりする時に、激しくBoraxの状態があると誇張する場合、神経はすべて苛立つ。

 Boraxは強調された活動が体中にあり、感覚はすべて急性に作られる事に気づく。聴覚は強調され、周囲に過敏で、心配しすぎる。あちこちで興奮している生命力。車で丘を下りると目眩がする。神経質な興奮や、恐れ、心配。これらはBoraxの強い特徴である。そのような症状が多いが、神経の要素がこのタイプになる。レメディーを通して他の多くの事が出て来るが、この事は精神面の状態の主なる特徴と言えるかもしれないし、Boraxの症例のキーは広範囲で「下降中や、揺られている間の不安感がある」。そのような状態がある時、下痢は治るだろう。リューマチや月経の問題、その他数多くの病訴は、このキーがあれば、Boraxの投薬で消える。

 ヒステリックな現れ。「一つの働きから、、別の働きへと変化する」。全身を通じて、落ち着きがなく神経質で、不安で、興奮した状態がある。上下にあやしたり揺れ動かしたりすると、子どもは甲高い声を上げて叫ぶ。脳の動き、上下、振れ、揺れなどの動きで、患者は自分を失い、どこにいるかわからなくなり、混乱や目眩がする。子どもを揺らしたら、顔に不安な表現が現れる。「乗物に乗って丘を速く下降すると、とても不安になる」「夜11時まで不安が増す」。不安の悪化の特別の時間、それがBoraxに私が気がついた事である。精神異常に定期的になる女性に気がついた事は、その神経の問題と精神面の状態が夜11時まで続く事である。精神異常の人たちがまるで悪魔に取り付かれたかのように気づくことがあるが、すぐ間隔が来て、まるで何も起きなかったかのように話すだろう。Boraxでもそうで、大きな変化が午後11時に起き、この不安で神経質に興奮している状態は1時間で終わるかもしれない。「むずかり、不機嫌で、不活発」な状態は排便するまでどんどん増加し、排便によって楽になる。「不安な泣き声を聞いてビクッとする」、思いも寄らない音を聞いて、椅子から床に落ちた音を聞いて、或いは思いも寄らずドアが開いた音を聞いて、ビクッとする。これらはすべてBoraxの本性を保っている。Boraxを他のNatrumと比べたら、Natrum carbとNatrum murの神経質な興奮に驚くべき類似性を見出すだろう。音から悪化し、音への過敏さと、神経の過剰な興奮はSodium系すべてを貫いている。彼らはすばらしく強烈な人々である。

 「自分の仕事に従事している間に、強い吐き気が起きる」。Boraxはこの種の問題を何度も治している。 私はこのように起きているのを見て来た。どのようにじっと考えても、吐き気と興奮が起き、仕事を離れねばならず、少し休んでから、また仕事に戻り、お腹が痛くなり、また休まねばならない。頭脳労働や音、興奮から、下降の動きからの悪化を伴い、Boraxの精神面を得る事ができる。.

 感覚中枢を更に調べると「山や階段の下降中に、目眩と頭の充満」が示される。これは同じ不安感の形である。このレメディーはかなりの目眩があり、時にはずっと目眩が続き、下降の時に非常に強烈なため、静かに座って何もしないで置かねばならない。鬱血性の頭痛や、圧迫する頭痛、頭にかなり熱さある事が多くある。

 目の症状もたくさんある。「粒状目蓋」「まつ毛が目に向かって中に入り、炎症を起こす。内反」「粒と目蓋の粘液が分厚くなり、収縮と傷と中に引かれる」。下目蓋は全くひっくり返る。「目蓋が開けにくい」」。

 ナトリウム塩のすべてと同様に、鼻は粘膜の慢性炎症、カタル状態、多量の分泌液、鼻の中に硬い塊ができ、鼻が詰まる。ナトリウム系はすべてこのように鼻に乾燥した塊ができ、鼻から多量の分泌液が出る。Natrum mur.は圧倒的に白い分泌液を作り出し、Boraxもそうである。Natr. sulph.は鼻から黄色い、黄緑色の分泌液を作り出す。Boraxは緑っぽい分泌液を作り出して落ち着き、一般的な特徴であるその分泌液は、白い分泌液である。

 赤ん坊の顔が青白く、粘土のような色。「子どもが口の周りや、額に小水疱ができる」。Natr. mur.は弱っている状態すべてにおいて、また風邪をひいた時、口の周りにヘルペス性の発疹を作り出し、Boraxは忘れられる事もあり、よく知られているのでNatr. mur.の事を思いつく。Natrumの体質があると、Natrumsの一つが示されるよう決定するための個人化をする過程になる。

 「口や舌のアフタ」「舌や頬の内側のアフタ」。これだけではBoraxを示す事にはならないが、Boraxは口がとても痛いので、子どもが乳首や哺乳瓶をはずす場合の、多くのレメディーの一つではある。多くの処方家がそれが示されるためにBoraxを与えるが、体質的状態は調べ出すべきであり、それでレメディーのための体質的基盤があるかもしれないのだ。Sulph. ac.はもっと頻繁に示される。「舌に赤い水疱」「飲んだ後に吐く」。この事から、このアフタ性の状態が食道を通って胃まで下りていると考えられる。このような状態の結果であるような胃の症状がたくさんある。「口の粘液がかなり赤くなっている」。母親や嬰児に起きるような口の痛みはBoraxで治り得る。「食後の度に腸内ガスで膨れる」」「吐き続ける」「酸っぱい粘液を吐く」。胃にアフタがあるBoraxの患者は、喉の詰まりとおくびを出し咳をし、それは「胃の咳」」と呼ばれる。子どもたちが喉の詰まりとおくびを出すので、母親たちは「胃の咳ね」と言う。「脾臓のあたりまで広がる痛みを伴う胃の咳」。

 小さい子が Boraxを必要とする時、夏の病気になる事がよくある。肛門の周り中にアフタ性の様相を見るだろう。.ひどくヌルヌルした便が日夜出て、子どもは哀れに泣き続け、口にアフタができ、子どもは衰弱し、頭を後ろへ反らせている。「排便は頻繁で、柔らかく、明るい黄色で粘液性。「煮た澱粉のような多量の液体が肛門から出る。BoraxはArgentum nitricum同様、それが起きる。べとついた粘液を作り出し、狭窄を伴い、どんどん小さくなり、ついには鉛筆より小さい長細い便を出す直腸の状態もある。この炎症の狭窄はBoraxで治っている。

 このような過敏な子どもは、カタルの状態が一般的である場合、尿が燃え、そのため尿を排出する時、始めに排尿に駆られた時(子どもにもうすぐ尿が出ると気がつかせる時)叫ぶ。尿を出したいという欲望と共に叫ぶ。これが「排尿前に悪化」と言われる意味である。排尿前に排尿臓器の状態が悪化するのではなく、尿が鋭い音をたてたのに子どもが気がつき、叫ぶのである。尿が焼け、泣き始めたので子どもがすぐに排尿せねばならない事があなたはわかるだろう。「排尿後、尿道のがうずくように痛い」「一滴も出す事ができないで排尿したがる」。

 このレメディーは淋病を治している。粘膜がある所はどこでも、アフタのパッチが見つかると思うだろう。Natr. mur.やNatr. Carb.のような別の特徴があり、男女共に性欲をなくし、患者を無感心にさせるため、心と生殖器官が無関心の状態にある。

 そして女性生殖器に関し、Boraxの非常に顕著な特徴が起き、月経の出血が膜組織に見られるだろう。出血前と出血中に分娩のような痛み、まるで子宮が膣から出て来るかのように思える場合、Boraxは非常に激しい膜様月経困難症を治す。生理はわずかであるが、膜が排出するまで同じ激しい痛みが続く。薄膜が子宮の円柱である場合に、Boraxが治すのを私は知っている。このような患者は下降の動きから、びくっとしやすく、これは膜様月経困難症におけるBoraxに導いてくれる。その人は下降の動きを恐がり、左右や上下の揺れを恐れる。「月経中、頭の中が脈打ち、耳の中が音を立てて流れる」「腹部内がつままれ、握られるよう」、この言葉は正確に表現していない、というのは出産の痛みのようで「痛みは胃から広がる」からだ。鼠蹊にナイフで突き刺されたように痛く、それは月経前か月経中に起きるだろう。「疲れており、夜中を過ぎて汗をかく」。しかしそのような事と共に、神経質で、興奮気味という精神面の状態があれば、Borax がこのような膜様月経困難症を治すだろうという事を覚えておきなさい。Boraxのもう一つの基本的な特徴は、次の文にある「卵の白味のような帯下」である。熱い体液を感じさせるアルブミンのような帯下で、脚を滴り落ちる。「白いアルブミンかスターチのような帯下」「刺激性の帯下が2週間毎に現れる」「他に何も伴わない粘液のような帯下」。さて、この刺激性の帯下から、月経の状態から、この見せかけの薄膜が形成し、落ち、どうりで不妊症の訳である。このような女性は皆不妊症であり、このような症状がある人は不妊症であり、この状態が原因である時、Boraxが不妊症を治す。状態に関わらず、不妊症である女性みんなにBoraxを処方する型にはまった人がいるのが見つかるだろう。不妊症にレメディーが与えられた場合、健康な女性にそのレメディーが作り出すのと同様の状態に、投与するレメディーの特色がある状態が見られなければならない。

 他の特徴。母親が子どもに授乳できない場合、Boraxを使った事が何回もある。母親はいつも乳が少なくて濃いと言っている。「乳がべとべとすぎて、まずい味がする」。乳のこの状態で、母親は子どもに授乳できなくなる。これは体質的な状態で、妊娠初期に与えられれば、Boraxの患者は母乳が変わり、母親が子どもに授乳できるようになる。何人か子どもを産んだ母親が授乳できないでいて、Boraxが与えられると、その症例に非常に影響を与えるので、次の子どもに授乳できるのを何度も見てる。母乳の味が悪いため、そして子どもの欠陥のため、このレメディーも赤ん坊が乳房を嫌がる。 赤ちゃんに処方しようと考えるかもしれないが、症例を調べたら、母乳が忌まわしいため、子どもは母乳を飲まない事がわかるだろう。母親がBoraxの一服が必要であり、下痢で母乳を嫌がる子どもを治すだろう。「嬰児が青白く、ほぼ土色になる「子どもは降ろされようとすると、手を放り上げる」。もし母親がBoraxの母親であったならば、子どもはBoraxの子どもになりやすい; 母親と赤ん坊が同じレメディーを必要とするの歯、珍しい事ではなく、双方が同じレメディーを必要とする場合、私は多くの場合に母乳を通じて子どもに投薬してきた。他の特別な特徴は授乳中、反対側の乳房に痛みがある事である。Boraxは分娩の状態に限る必要はなく、人生のすべての段階において神経質な女性にBoraxを特に使う。

 BoraxはBryoniaに非常に似ている胸膜炎を治しており、特にBryoniaのように右側であり、内側に向かない縫われるような鋭い痛みは、まるで右側の肺の上部を後方に貫く縫うような痛みは、Bryoniaの事を考えさせるだろう。

 「しなびた皺だらけの皮膚」「皮膚は青白いか、または鉛色」「衰弱;肉がたるんでしまりのない子どもが衰弱する」。子どもがアフタ性の状態を伴うマラスムスになり、消化できない。吐くか、或いは下痢になり、アフタ性の状態で、腸全体に広がり、粘膜をすべて含む。過敏な子どもで、下降すると泣き叫ぶ。アフタはかなり多くの他の症状を含み、膀胱も含まれるため、排尿前に泣く。アフタ性の状態と下降の動きで悪化;音に過敏で、すぐびくっとし不安になるなどは、最も目立つ、特徴付ける特性である。

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