Magnesia Carbonica(マグカルブ/炭酸マグネシウム)

 このレメディーは部分的にしかプルービングされておらず、ハーネマンが残して行った物として我々の所へやって来た。精神面の症状と体の一部の症状と独特な症状は、十分に出て来ていない。レメディーは本当に高いポテンシーで敏感なプルーバーに再度プルービングしてもらえば、繊細な影が理解できるだろう。私はその事は話さないが、事実として症例に関して非常に重要であるので、それとなんとかやって行く事ができない。それは古いより深い乾癬疾患に関連する。それは深く長く作用し、Sulphurのように全体的に有機組織 に浸透する。

 最も目立つ一般的な特徴のいくつかは次のようである。動きから改善し、外気を欲するが、冷気に過敏であり、発熱中はどの段階でも、日常の夜の発熱でも布団をかけたがり、症状は21日毎に再発する。熱の感覚があり、暖かい物を食べたり、飲んだりしても汗をかき、晩に喉が渇く。

 他のマグネシウムのように、非常に激しい神経痛があり、神経に沿って痛みが起き、非常に痛いのでじっとしておれず、動き回り、動きで改善する。プルーバーは大部分頭と顔にこの痛みを感じるが、臨床経験ではそこら中に激しい神経痛が起きている。特に顔の左側に関連し、夜に神経痛が起きベッドから飛び出し、そのため動き続く事は、プルービングから正当化できる。動くのを止めると、痛みがひどくなり、撃たれるような、裂けるような、切れるような痛みである。.

 皮膚上の発疹、乾燥したうろこ状の、フケのような皮膚の発疹、非常に不健康な髪の毛や爪を、 Magnesia carb. は変える。特に歯と歯根に影響を与える。天候が変わる度に、歯が激しく痛み、燃えるような撃たれるようなうずく痛みが続く。月経前と月経中の歯痛。 歯根は完璧に健康なのだが、 妊娠中ずっと歯痛で苦しみ、顔の左側に裂けるような痛みがある。歯のくぼみは通常敏感で、痛い。歯は非常に過敏なため、歯科医が触れない。この事はAnt. crudのようであるが、Magnesia carb.は特に歯根に影響を与えるが、一方Ant. crud.はどちらかというと特に象牙質に影響する。歯が敏感なため、歯で噛めず、歯が長すぎるように感じる。Magnesia carbとChinaは、他の症状がない時、妊娠中の歯の疾患に、優れたレメディーである。

 このレメディーを知らなかったら、よくわからないマラスムスがある。一般的にこのレメディーを分析したら、結核の前のような体の状態を作り出すように思える。まるで重病にかかっているかのように、耐えられず、治らず、痩せて、筋肉がたるむ。結核患者の子供において、マラスムスになる傾向がある。その子供の筋肉はたるみ、子供は食べているし、薬を飲んでいるのに健康にならない。何か重要な問題の基盤が横たわっているように見える。小脳の萎縮からであるかのように、ついにその子は衰弱し、後頭が沈み始める。食欲は増し、ミルクや肉や肉のスープを欲しがるが、消化せず、ミルクを飲むと、白い陶土かパテのように腸を通過する。便は柔らかく、パテの硬さである。陶器の工房へ行ったら、そこで巧みに美しい皿を作っており、鋳型に原料の粘土を見るだろう、そのような白さだ。それはMag. carb.の便の完璧な絵であり、パテのように乳は消化されていない。

 特に私生児によく見られるのだが、内密の性交により受精した嬰児は、後頭部が沈む傾向がある。後頭骨が沈没し、頭頂骨が飛び出し、失望もあるだろう。そのような子供がマラスムスになるのは珍しい事ではない。彼らは陶土の便が出やすい。それは流れず、硬くもない。白く硬い便は、全く別の症状であり、柔らかい流動性の白い便は別の部類のレメディーへと導くが、何かの型に入れれそうなこのペースト状の便は、 Magnesia carb.の便である。私はかつて孤児院の担当であったことがあり、そこには60〜100人の赤ん坊が常時いた。私の人生の難題は、そのマラスムスに陥りそうな症例に対するレメディーを見つける事であった。そのほとんどは内密で生まれた赤ん坊であった。それは子の小さな子たちの駆け込み寺のような所であった。この徐々の衰弱から、毎週赤ん坊が亡くなり、 1年が過ぎてやっとこの赤ん坊たちはMagnesia carb.のイメージだと見え、その後多くの嬰児たちが救われた。

 Mag. carb.の赤ん坊は、Heparの赤ん坊のように、すっぱい匂いがする。どう洗っても、酸っぱい匂いがするのだ。その汗は酸っぱい匂いがし、赤ん坊自体酸っぱい匂いがするのだ。特に便はそう匂わない。便は強い刺激のある腐敗臭がし、赤ん坊自体が腐敗臭で、きれいに洗っていても不清潔な嬰児のような臭いがする。

 マグネシウムは、直腸と肛門が不全麻痺をおこして動かない。便は大きく硬く、力まなければならない。それは乾燥し、硬く、崩れ落ちる。便は部分的に排出され、それからボロボロに崩れ、バラバラになる。 他の便は本に書かれているように、 Magnesia carb.の最も目立つ状態は、緑色である事である。下痢状で、便の一部に緑の部分が浮く。便はでこぼこしている事が多く、液状である。でこぼこは管の底部にあるが、便の液状部分は緑で、カエルの池の浮きかすのようである。これが最も顕著な特徴である。「便が緑で、カエルの池の浮きかすのよう;白い浮いた塊は獣脂のようで、血の混じった粘液」。白い浮いた塊は獣脂のようはPhospholusの大きな特徴で、多くの場合Dulcamaraが治す。

 慢性の大人の症例の顔は、青白く、蝋のようで、病んでおり、くすんでいる。そして、どうしてこの患者は正しく成長せず、健康に育たないのだろうかと、不思議に思うだろう。この人は病んだ顔つきで、筋肉はだらりとしており、非常に疲れ、ほんの少しの労作で汗をかく。天候が変化する度に妨害され、月経の始まりに悪化する。.月経が来る度に風邪をひくように思える。この人は「頭に風邪をひいたので、月経が来るのを知っている」と言う。Magnesia carb.は毎月月経前に鼻風邪をひく。この患者は衰弱すると容姿に現れ、何年も何もできないでおり、家事さえできず、激しく肉を欲し、野菜を嫌い、細く、ますます筋肉はたるみ、脱出の傾向がある。腸壁は落ちて緩む傾向があり、輪はヘルニアを作りたがる。それは一種の弛緩である。神経は痛く、筋肉は疲れている。そのような症例があり、処方し、彼らがどのレメディーにもかかわらず主張する場合、その症例がレメディーをよく示さない事がわかり、状態は潜在し、内部異常が起きる傾向があることがわかる。臓器が壊れてしまう恐れがある。腎臓、心臓、肺、脳が器質の変化を起こしそうである。

 このレメディーにはカタルがあるが、乾燥したカタルで、あまり分泌液はない。古い潰瘍は干上がり、ピカピカ輝き、ほとんど分泌液はない。鼻は乾き、眼球は非常に乾燥するので、目蓋がひっつき、目が開けにくい。皮膚は乾燥し、痒く、燃えるよう。粘膜が乾燥し、皮膚が乾燥するする傾向がある。乾燥はこの薬の顕著な特徴である。

 「子どもでとてつもなく肉を欲しがる」。胃は厄介な臓器である。Magnesia carb.の患者は常に酸性の胃、酸性のおくびの病訴がある。食物が酸性で上がって来る。吐き気がし、酸っぱい食べ物が上がって来る。普通の量の食べ物を食べた後、胃が痛くなる。食後に膨張し、食後に腸内ガスが多く発生する。胃が食べ物を消化するのが遅く、酸っぱくなる。

 このレメディーは結核にかかった事がある人に特に役立つ。結核の患者や、結核から痩せて行き、肉を欲する。患者は乾燥した咳で苦しむ。Rhus toxのように、晩寒くなる前に乾燥した咳が出る。空咳を伴い、それほど奮起せず、何年もこのように弱る状態にある傾向がある人がいる。最終的に幾分好ましい状態が起き、長期にわたる不活発な状態にいた後で、結核がすばやく起きる。他の何よりもその状態に関連しそうなレメディーがいくつかある。Arsenic“um, Calc. carb., Lycopodium, Magnesia carb.そしてTubercだ。これらは活発な肺結核の序曲となる、延々と続く状態に当てはまる。それらは患者を強くするが、気をつけて、このような症例は扱いにくい症例だ。そのレメディーが見つかりにくい。彼らの問題は非常に潜伏し、症状は出て来なず、行間を読まねばならない時もある。それらはハーネマンが述べた片側の症例だ。

 この乾燥したくすぐったい咳に加え、本には書いていないのだが、「咳、痙攣性、夜、喉頭内がくすぐったくて」が見つかる。「日中眠く、夜眠くない」。肺結核に進む恐れがある多くのこのような症例を見た場合、そのすべてと共に一般的な特徴である事に気づくだろう。「先生、朝とても疲れるんです。夜少し寝て、朝少し寝て、寝ていないように感じます」と言う。いつも疲れ、緩んでいる。このような対象者のほとんどは寒くて凍える。この状態はレメディーにはまだ出て来ていないのだが、臨床ではこれは寒く凍えた患者に関連する。あまり血が多くないという患者。