Natrum Carbonicum(ナトカルブ/炭酸ナトリウム)

 ハーネマンやヘリングなどによって証明されている。酸性の胃に炭酸をとる習慣がある人は、このレメディのプルービングが起きる。そのような人たちにあった事があるし、多くのナトリウムの症状を確認できる。

 いつもおくびが出、酸性の胃で、リューマチがある気難しい老齢者。20年後猫背になり、青白く、寒さに敏感で、寒がり、ほんの少しのすきま風で悪化する。厚着をしたがる。寒さ暑さに耐えられない。中ぐらいの気候がよい。天気の変化で悪化する。彼らの消化、リューマチ、痛風の疾患はすべて、天気の変化から悪化する。わずかな音や、ドアがバタンという音から戦慄状態になる。ひどい衰弱を伴い神経質な興奮と動機が起きる。震えおののき神経質に弱い。ちょっとした心身の労作から弱る。内側も外側も震える。紙のくしゃくしゃという音で、動悸が起き、苛立ち、憂鬱になる。家族や友人から疎遠になる。ヒトや社会を嫌い、親戚や見知らぬ人を嫌う。自分とその人たちの間が大きく分かれていると感じる。ある特定の人に過敏である。音楽で自殺や憂鬱さ、嘆き、戦慄を引き起こす傾向がある。ピアノを弾く事で非常に疲労困憊し、横にならねばならない。音楽は大きな悲しみを引き起こし、そのため宗教的な精神錯乱が増す。この事はソジウムすべての真実であるが、特にNatrum carb.はそうである。ドアのバタンと閉まる音や、ピストルの撃音で悪化し、そのために頭痛と一般的な病訴が起き、音楽で悪化する。

 このような患者がソーダを取れば取るほど、もっとそのようになる。彼らは猫背で、消化が困難で、最終的にはミルクは全く消化されないで、消化不良や未消化の便を含む下痢を起こすようになる。また澱粉でガスや、腸の緩みが起きる。過熱している場合、冷たい水を飲んでから多くの症状が起きる。

 尿は馬の尿のような悪臭があり、野菜やミルクを消化して起きる。Nitric acにおいてこの事はそれほど顕著でないが、よく似ている。

 Natrum carb.は指の節や手指先、また足指にもに発疹を起こす。水疱性の発疹は開き、手指先の関節上に潰瘍を形成する。BoraxやSepia、Ars.、Natrum carb.は手指先や手指の関節や足指に潰瘍を形成する。

 体の水疱性の発疹は、つぎはぎ状や円形にできる。ヘルペスの部類は特にNatr. carbに関連する。帯、ヘルペス、陰唇ヘルペス。班は1ドル硬化と同じ大きさで、尻や股や背中にできる。小さめの班は、白い血清を含んだ小胞を示し、燃えるようで、ヒリヒリし、痒く、擦るとよくなる。発疹はかさぶたを残して消え去るが、潰瘍になる事がよくあり、治らず潰瘍ができる。循環が弱く、傷は化膿する。足と皮膚が燃える。水疱になっていない皮膚に、表皮が硬い発疹ができるが、ほんとんどのNatr. carb.とNatr. murの発疹は、水疱を形成する。うずき、咬むようで、あちこち場所を変え、今はここにあったが、もうそこにあるというふうだ。冷たい皮膚で、体は汗ばんでいる。

 神経疲労、身体疲労、心身が弱わる。会計士が数の合計ができなくなる。あるページを読むと、前のページがすぐに頭から消える。文章の始まりから終わりまで記憶しておけないだろう。読んだ事を忘れる。頭の混乱が続き、その後どんな頭脳労働もできなくなる。仕事の詳細から非常に疲労困憊し、そのため頭が混乱し、精神疲労が起きる。

 暑さに過敏で、特に日射病の後がそうで、何年か経ってからそうなる事さえある。日に当たって歩く時は、よく日よけしておかねばならず、涼しいか、或いは暗い所を捜さねばならず、発病中適切な急性のレメディを所持していなければ、このレメディは寒くても暑さででも悪化するが、太陽の暑さから特別な悪化があり、Natr. carbにおいては頭の問題は寒さで悪化しない。老齢者の弱さと戦慄を伴う精神疲労の症例。体の問題は寒さや冬で悪化し、まるで体内に血液がないような冷たさで、暖める事ができず、膝や肘が氷のように冷たい。 体と四肢は冬に悪化し、頭は夏に悪化する。

 痛みの間に、不安な身震いと発汗が起きる。

 感覚がすべて妨げられ、光に過敏で、あぶしい光から目が痛くなる。

 聴覚が過敏で、小さな音がものすごく大きく思え、それは雷のよう。紙がくしゃくしゃという音は、滝が砕ける音のように思える。

 味は曲解しあまりにも過敏で、そのため普通はすばらしい味が、耐えられなくなり、味覚を失う事もある。

 臭覚を失う。花粉症、カタル熱。カタルの状態のある所には、目や鼻や膣から、べとついた、黄色い、膿状の分泌液が多量に出る。小胞は薄い、白い血清で一杯で、破裂すると、べとついた黄色い分泌液が出る。帯下はべとついて黄色で糸をひき、淋病と同様の特徴がある。膀胱からのべとついた黄色い糸をひく分泌液で、排尿する時に尿道が塞がる。

 精神面の状態があり、寒気やその他の一般面の症状がある場合、耳痛は鋭い、矢でつかれたような、突き通すような痛みを伴う。

 分泌液は共通して不快臭がある。

 鼻風邪はたくさん問題があり、いつも頭の中が冷たく、水っぽい分泌液が 短期間あり、すぐ後ににべとついた黄色い粘液が多量に流れるようになる。潰瘍、分厚いかさぶた。夜口を開けて寝る。乾燥した黄色い塊が痛みを伴って飛び出て出血する。新しい風邪をひく度にカタルが増し、不快臭を放つまで続く。鼻の骨が影響を受け、目の上や額や鼻根の頭痛はほぼ継続し、鬱血性の頭痛で、天気の変化や寒い部屋、湿気た天候から悪化し、嵐の度にそれが増す。非常に悪臭のある臭鼻症、粘膜は潰瘍化し、破壊する。

 顔は青白く、目の周りに青い隈ができ、額に黄色い染みができ、膨らんでいる。一般的に膨らんでおり、手足、顔は圧力でくぼむ。細胞組織の湿潤。心臓や腎臓がそうような状態で浮腫に似ている。老齢者のマラリアの症例で、肉がたるみ、アルブミンが尿中に見られる。

 腋下、鼠蹊、腹部、唾液の腺が硬化を伴って肥大化する。特に老人の前立腺肥大に合う。耳下腺や扁桃腺の慢性肥大は、緩慢で長期に渡る。

 口の潰瘍、授乳中の女性の口の痛み。嬰児の鵝口瘡(がこうそう)。小さく白いアフタ性の班で、特に神経質なしおれたような嬰児で、どんな種類のミルクにも耐えられず、ミルクを飲むと下痢し、穀物で育った方がよく、眠っている時、飛び出し、泣き、飛び上がり、母親を摑む。神経質な冷たい赤ん坊で、Boraxの赤ん坊のようにすぐ驚いてビクッとする。Natrumの赤ん坊は一般的に同様である。

 喉や後鼻腔の粘液がたまり、一般的に色は黄色く、一方Natr. mur.においては白く、後者は口一杯べとついた白い粘液を多量に吐き出す。

 Natr. carb.は食べるとよくなり、食べて暖かさを保つ事ができる。痛みは食後改善する。力が抜けてしまったような感じがし、胃が痛くなり、食べる事に駆り立てられる。午前5時、午後11時にお腹が空く。午前5時はNatr. carb.が悪化するお気に入りの時間である。この時間にお腹が空き、何か食べようと寝床から出て、そうすると痛みは改善する。頭痛や寒気、動悸は食べる事でよくなる(Ignat., Sepia, Sulph.)。

 妊婦では神経質な空腹が起き、夜起き上がってクラッカーを食べないと眠れないのは、Psorinumを呼ぶ。

 電光が走るような痛みを伴う歩行運動失調は、食べると改善する。胃が絶えず不安で、力が抜けてしまったような空腹の感じがする。足の裏がしびれ、男性では勃起や持続勃起症があり、大腿部が敏感で、背骨が過敏で、あまりにもすごい興奮の結果である。早すぎる精子の射精。

 午後に喉が乾き、絶え間なく、寒気と暑さの間に喉が乾き、夕食後2〜3時間冷たい水がたまらなく欲しくなる。ミルクを異常に嫌う。鼓腸や腸の中に空気がたまる。下痢で、便は黄色く柔らかく、激しいしぶり腹を伴い、排便にせきたてられる。便の中にオレンジ色のドロドロのパルプのような黄色い物質。ミルクで下痢になる。非常に厄介な便秘、便は硬く、暗い色で、滑らかでボロボロ崩れる。ナトリウムはすべて排便に行きたいという欲望を取り去り、力む事ができず、便は大きくて固く、排出に大きな努力を要する。

 排尿や困難な排便後に起きる前立腺漏。

 不妊、妊娠できないという女性の体質的な状態。その人は神経質で、膝と肘が冷たく、冬には体が冷たく、夏は頭が熱く、いつも疲れ、膣の括約筋が緩んでいるため、男性が射精するとすぐに精液が流れ出るため不妊になる。括約筋の痙攣があるかもしれず、同様の結果を生じるか、或いは血液の血餅や粘液が膣から 大きなガス音と共に放たれる。神経質で、そわそわし、興奮し、か細く、気難しい女性だが、ヒステリーではない。月経は早すぎるか遅すぎ、神経痛があり、通風と湿気に過敏で、傷つきやすい背骨、脚がしびれ、帯下は黄緑色で多量に出る。

 麻痺状態。眼瞼下垂症か或いは目蓋の痙攣。呑み込みにくく、咽頭が麻痺しているため、食べ物を流すそうと水をがぶ飲みせねばならない。腸が麻痺して、排便の際力めない。便は羊の糞のようである。左下半身が麻痺し、チクチクする。

 夜、階段を上る時や左側に横になっている間に動悸がする。背骨に多くの症状がある。甲状腺腫。首のこりや、歩いた後に背中が激しく痛む。四肢のリューマチ性の痛み。四肢がすべて引きつる。歩行中つまづく。子供で足首が弱い。脚が重い。動くと膝のくぼみが痛い。膝を曲げると張る。足首が脱臼しやすい。歩行中、足の裏が暑くなる。水腫れからできた踵の潰瘍。氷のように冷たい足。脚が弱い。手足の指先の小胞。皮膚の染みと結節。皮膚が乾燥し、ヒビが割れる。痒く這う感じ。