Pulsatilla (ポスティーラ/セイヨウオキナグサ)

 これは、女性、ブロンドの女性、特に泣き虫のブロンドの女性にとてもいい薬だと言われている。これ はポリクレストの一つで、最も頻繁に使われる薬の一つであり、同様に乱用が多いものである。

 Pulsatillaの患者は興味深い人で、若い娘さんがたくさんいる家庭に見られる。泣き虫で多血症、一般的に自分の容姿に少し飽きてお り、非常に神経質で、そわそわし、変わりやすく、簡単に人について行きやすく、簡単に言いくるめられやすい。穏やかで、優しく、泣き虫だが、顕著に苛つき、けんかっ早くはないが、苛つきやすく、 極めて短気で、いつも軽視されていると思ているか、或は軽視される事を恐れている;社会的な影響に敏感である。憂鬱で、悲しく、嘆き、絶望し、宗教的に絶望し、狂信的である;観念や気まぐれに溢れている;想像力たくましく、極めて興奮がち。異性と付き合うのは危険な事だと想像し、人類のために社会にうまく確立されたある特定の事は危険だとも想像する。この想像は考える事と同様、食ベる事にもある。ミルクを飲む事はよくないと想像して、飲まない。ある食べ物は人間によくないと想像する。 結婚への嫌悪は強い症状だ。 ある男性は、自分の妻と性交するのは悪い事と思い込み、それをやめる。宗教的狂信;宗教的観念に引き込まれる特別な傾向がある;教義に考えを固める;教義を自分自身の損害に誤用し、不正に使用する;狂信者や 精神錯乱になるまで、正当性についてくどくど話す;自分はすばらしく清らかな心を持っていると思うか、或いは慈悲の日々を罪で流してしまったと思う。他の課題で精神錯乱になるまで、この事は続き、その後その傾向は、 毎日黙って座るようになる。強く押されないと質問に答えないだろうし、患者が言う事は「はい」か「いいえ」か、或はただ頭を振るだけであろう。穏やかで優しく泣き虫な女性で、分娩の時は精神錯乱になり、後で悲しく無口になり、一日中椅子に座って何も答えないか、ただ「はい」か「いいえ」のために頭を動かすだけ。

 多くの病訴は、胃の弱さや消化不良か、月経異常と関連する。流産した女性;様々な月経不順;想像妊娠。月経の症状は、 卵巣と子宮の問題に関連する事がよくある。 

 そのような月経の状態を伴い、体の一般的な状態は、 暖かい部屋で悪化し、動きで改善する。泣もろく、悲しく、落ち込み、外気の中を歩くと改善し、特にさわやかで、涼しく、すがすがしく、明るい時がいい。窒息感と痛みが増し、暖かい部屋でさえ凍える; 患者が部屋の熱気から汗をかく時の、神経質な寒気。炎症の症状や神経痛、リューマチは、寒さや、冷たい物を食べたり飲んだり、冷たい物や 冷たい手で改善する。冷たい飲み物は、喉が乾いていない時でさえ、楽にしてくれる。冷たい食べ物は消化するが、温かい食べ物は体を暖め、それが症状を悪化させる。喉はかわいていないが、氷のような冷水は気持ちよく食道を下るように感じられ、胃を維持してくれる。

 多くの症状は食後に悪化する。胃の中にはほんの一塊だけしかない事がよくあるのだが、精神面と神経の症状もまた、食後に悪化する。胃の症状は朝に悪化し、精神面の症状は晩に悪化する。脂肪としつこい食べ物から悪化する。脂肪や豚肉、油っぽい物、ケーキ、ペストリー、しつこい物を食べる事から、病訴がもたらされる。Pulsatillaの胃は消化が遅い。 食べて何時間もたってから、胃がいっぱいになる感覚があり、胃にしこりがあり、外気中をゆっくり歩く事で改善する。 患者は外気中ゆっくりと動く事で通常改善 し、じっとしようとすると気がおかしくなり、休憩すると悪化 し、普通にゆっくり、適度な動きで何かをする事で改善する。このように動きで改善し、休息で悪化し、外気中で改善し、暖かい部屋の中で悪化する事、それがこのすばらしいレメディの要約である。  

 Pulsatillaの患者は、体温は普通なのだが、皮膚は熱っぽく暑く感じられる。重ね着すると悪化する;ほどほどに寒い天気の時でさえ、薄着をしたがる。暖かい服は必要ない。服の重ね着や布団は悪化させる。フランネルや毛の服が着られない事がよくある、というのはそれを着るとSulphurのように皮膚が気持ち悪くなり、痒みや発疹ができるからで、この事は驚くまでもなく、PulsatillaとSulphurは互いに解毒するのだ。毎年春に「血液を浄化する」ために使われてきた硫黄を解毒するレメディーはPulsatillaの他にない。皮膚が赤く、熱く、刺激されやすくなり、衣服で悪化するまで硫黄を使う人がいる。Pulsatillaはそれを解毒する。老齢者の乾癬の症例;小さく平らで、親指の爪ぐらいの大きさの茶色っぽいシミがあり、それがものすごく痒い老齢の硫黄の患者は、 Pulsatillaで治る。皮膚の一般的な特徴は痒く燃え るように痛いのだが、Pulsatillaのもっと顕著な状態は、皮膚がLachesisのような外観である事だ。それはシミがあり、丹毒で、静脈が肥大し、毛細血管が腫れ、毛細血管や静脈の血管運動調節機能が 麻痺し、それが皮膚のシミの外観 を作り出す。Pulsatillaは普通、静脈体質である。静脈は肥大し、血行が停止した状態で、そのため皮膚が加熱する。この充満して赤く紫色の顔の様相は、仮の多血症である。それは膨張と腫れに進む事がよくあり、特に月経期がそうであ る。顔と目がかなりむくみ、腹部が膨張し、足がむくれて靴が履けず、月経期に足が赤く腫れ、月経の出血で改善する。多くの女性に月経が遅くやって来て、1週間〜10日は準備して待つ;顔は紫色、赤色、膨らみむくんでいる;腹が膨張する;呼吸困難;これらのすべてが月経の出血で改善する。患者はおそらく、1~2週間このような症状を感じ、外気中をゆっくり 動く事で改善する。暖かい部屋で呼吸できない;窓を開けたがる;夜暖かいベッドで息が詰まり、呼吸できなくなる。 月経出血が始まるまで、この事は増える。胃がとても一杯に膨らむため、食べられない。食欲がないか、或は食べ物を 欲しがる。

静脈の膨らみを伴い、静脈瘤で囲まれた潰瘍は、このレメディに共通してる。すぐ固まる黒い血液を出血する潰瘍;小さく黒い血餅;出血は多くない;血餅を作りやすく、タールのようで、不快臭がある。潰瘍は出血してにじみ出て、分泌液は血の混じった水っぽい液体であるか、或は非常にべとついた黄色か緑色が流れる。

 これはカタルの状態を呈してくれる。粘膜がある所には、どこでもカタルがある。粘膜は紫色の斑点や乾燥した斑点で覆われ 、腫れて膨らみ、丹毒のように見える。粘膜の炎症がある所はどこでも、紫色に見え、静脈鬱血。べとついた緑色や黄色のカタル性の分泌液が最も特徴的である。カタル性分泌液は刺激は強くないが、膣からの分泌液は例外であり、それは表皮を剥ぎ、その部分がヒリヒリする。目や耳、鼻、胸からはべとついた刺激が強くない黄緑色の分泌液が出るが、べとついた黄緑色の皮を剥ぐ帯下がある。しかし Pulsatillaは、一般的な状態を保ちながら、刺激が強くない帯下が出る事を覚えておきなさい。分泌液は不快臭がある事が多く、血が混じった水っぽい物も時々あるが、その時でも黄緑色の化膿液と混じっている。

 Pulsatillaの患者は目の疾患から目眩が起き、よく調節した眼鏡をかけると改善する;横になったり、動いたり、目の動きで悪化し、寒い部屋や、冷たい空気の中を乗物に乗ると改善する吐き気を伴う。暖かい部屋に入るとすぐに吐き気をもよおし、吐きさえする。食後の嘔吐を伴い目眩がする。

 Pulsatillaは激しい頭痛がある。月経が始まろうとしている女子における頭痛。頭痛は月経に伴う。頭痛は抑圧された月経や、月経不順に関連する;それから引き起こされるのではなく、それに関連する。こめかみと頭の側面の痛みは 、共通したPulsatillaの頭痛である。頭痛は月経の前や間や後に起きるが、鬱血の一般的な状態や閉塞、静脈の腫れがある場合、月経前の方が普通多く、月経の出血が普通であれば、月経が始まる時に頭痛は改善する。月経を通じて頭と神経の症状が起きるのは共通している、というのは出血が非常に乏しく、帯下より少し多いだけの事がよくあり、1日は暗い色の血の小さな血餅があるだけであるからだ。片側の頭痛と片側の病訴はPulsatillaによくある。頭と顔の片側に汗をかく;体の片側に熱が出る;片側が冷たく普通で、反対側は熱い。体の片側に汗をかき、反対側は乾燥した熱があり、他の症状の混乱を伴う産褥熱の症例を覚えている。Pulsatillaが与えられ、患者は回復した。

 Pulsatillaの頭痛は、拍動し鬱血した頭痛で、頭の中にかなり熱があり、冷たい物をあてて、外からの圧迫で改善し、ゆっくりな動きで改善する事もあり、静かに横になったり座ったりする事で悪化し、外気中をゆっくり歩く事で改善する;晩になると悪化し、晩〜夜を通して徐々に悪化が進み、目の動きや腰を曲げる事から悪化する。 痛みは収縮性、拍動性、鬱血性である事が多い。定期的な気分の悪い頭痛で、酸っぱい食べ物を吐く。食べ過ぎた時の頭痛。アイ スクリームが好きだが、アイスクリームを食べると頭痛や胃の鬱血が始まる。

 目はカタル性の症状。目蓋の周りや眼球上、角膜上の膿胞。炎症の特徴がある。べとついた黄緑色の膿。ざらついた目蓋。小さい膿胞の形成が続く。目蓋に分離した顆粒ができ、あちこちに ピンの先くらいの大きさの束で大きくなる。目蓋は炎症を起こし、出血しやすい。風邪をひく度に、風邪が目と鼻に留まる。目は赤く、炎症を起こし、分泌がある。 嬰児で、淋病の特徴がある目のカタル性疾患;新生児眼炎。初期に嬰児は母親と同じ体質レメデイが必要とされる事が多い。目から黄緑色の分泌が出る;目はお湯かぬるま湯で洗うと改善する;冷たい水も目に心地いい。Sulphurの患者は入浴で悪化する;目はヒリヒリし、燃えるように痛く、水で洗うと赤みを増す。Pulsatillaはものもらいができやすい;ものもらいを繰り返す;いつもものもらいがある。 目蓋に吹き出物や膿胞、こぶがある。

 月経前に、特に若い少女において、ガーゼかベールで覆われたように目の前が暗くなる。神経質さが現れ、ピクピク痙攣し、目が見えなくなり、気絶する。視神経麻痺の初期にPulsatillaはすばらしいレメディーである。患者はいつも目をこする;目に粘液があろうとなかろうと構わない;だが、それは目の前にガーゼがあるようで、こすると改善する。Pulsatillaは初発白内障を治している。目が痒く、皮膚の症状を伴いそれが続く。耳の中や鼻の中が痒く、喉や咽頭にくすぐったさが ある。

 耳に同様のカタルの状態がある。べとついた、黄色い、不快臭のある、化膿した、刺激が強くない分泌液;ひどい悪臭があり、血が混じる事もある。その子が優しく、太っていて、肉付きがよく、血管が見える赤い顔で、いつもめそめそ 泣いている場合、 Pulsatillaは子供の耳痛に一般的に示される。特徴のない子供で耳が痛い場合、Pulsatillaは 耳の痛 みに非常に近いので、 それは一時的なレメデイとなるだろう。夕方や夜に耳が痛く、部屋をゆっくり歩くと改善する。 Chamomillaはかみつき、キーキー言い、怒鳴っている子供で、全く機嫌がよくならず、子守りや母親に怒り、ウロウロ 歩く事で改善する。苛つきでChamomillaを選ぶ。怒鳴って気が違ったように泣くのか、しくしく泣くか、見抜く事ができる。 どちらも動きで、抱っこされて改善する。どちらも、あれこれ欲しがり全然満足しない;彼らは気晴らしが欲しいの だ。しかし楽しめないと、Pulsatillaの子供はしくしく泣き、Chamomillaの子供は怒鳴って泣く。一人には撫でてやりた くなり、別の子にはたたきたくなるだろう。

 鼓膜が破裂して聞こえない耳の問題;中耳炎。中耳に膿瘍がある;中耳の炎症;べとつき血の混じった多量の分泌液が あり、黄緑色だ。破裂が起こるまで、その症例は昼夜進む。 Merc.とHep.とPuls.がレメデイとして最も頻繁に示される流行病にこの状態を見る。突発性疾患に続く耳の問題。ひどく扱われてきた薬物中毒の患者の、猩紅熱や麻疹に遡る不快臭のあるカタル性分泌。外耳の炎症や腫れ;丹毒が紫色の状態。耳珠の上のかさぶた。

 鼻風邪にかかりやすく、くしゃみと鼻づまりを伴う;発熱状態;寒気と熱と発汗を伴う時がある。鼻を通して顔が痛い。晩にくしゃみを伴い、かなり水っぽい分泌液が出る;朝にべとついた黄緑色の分泌で鼻が詰まる。Pulsatillaは、刺激が強くないべとついた黄緑色の分泌を伴う慢性カタルに合う;鼻が詰まる;多量の分泌液;患者は鼻の中に悪臭を感じる;色々な不快臭の匂いがし、肥料のような匂いがする時もあるが、一般的には臭いカタルの不快臭として表現される。大 きく、血が混じり、べとついた、黄色い鼻糞が、鼻の中に積もり、固くなり、朝に鼻をかむと、べとついた黄色い膿と共に出て来る。老齢者の長引く症例で、匂いと味が無くなる。粘膜は鼻糞と潰瘍の形成を伴い、べとついた化膿状態にある。鼻の奥が一杯で、後鼻孔の中が詰まって充満している。 朝に鼻糞と共に、塊の中のべとついた黄色い粘液を咳払いで出し、他の人々が臭がる事が非常によくある。このようなカタルの状態にある多くのPulsatillaの患者は、たくさん鼻糞を出す事で、このひどい悪臭から解放される。乾燥した膿や乾燥した粘液や膿のべとついた鼻糞が、4~5日間積も り、このひどいカタルの匂いがやって来る;しかし、この鼻糞をかんで出すとすぐに、悪臭はなくなり、2〜3日後にまたそれができて、始めて楽になる。患者自身は外気で気分がよく感じられ、暖かい部屋で気分が悪くなる。外気を呼吸すると改善し、暖かい部屋では息が詰まる。しかし、暖かい部屋でもっと鼻が詰まり、暖かい部屋でもっとくしゃ みが出る時もある。

 慢性、急性のカタルで、臭覚が喪失する。鼻の詰まりは晩の方がよく起きる;鼻は簡単にかめ、日中は鼻がきれいだが、 晩に鼻が詰まり、鼻が通らない。精神面の症状は晩に悪化する事を覚えておきなさい。朝、鼻が詰まった状態で起き、鼻が通らない;口は臭く、舌は表面が苔で覆われ、油が腐ったような味がし、朝食前に歯をしっかり磨き、口をゆすぐ。 このように口と胃の症状は朝悪化し、精神面の症状は晩悪化し、また晩に鼻が詰まる事がわかるだろう。この事を 咳と比べよう。 Pulsatillaには晩の乾燥した咳と朝のゆるんだ咳がある。朝多量の痰があるが、晩は胸に乾燥し、締め付け、収縮する感じがある。晩鼻が詰まり、息がしにくい。繰り返すが、それでPulsatillaは、臭覚がなくな り、べとついた黄色い分泌を伴い、外気で改善し、夜に鼻が詰まり、朝たくさん流れる、神経質で臆病で従順な老齢者のカタルに、頼みの綱の一つとなる。

 カタルと急性の風邪を伴い、鼻血がよく出て、鼻をかむと血が出る;鼻糞はしっかりくっつき、鼻をかむと鼻糞はゆる んではがれ、そのために血が出る;しかし鼻は出血しやすく、鼻血が出やすい。月経期に鼻血が出る;月経期 前に鼻血が出る;抑圧された月経と共に鼻血が出る;暗い色で、べとついた、血餅がある、ほとんど黒色で静脈血。特に 月経が遅く来て、乏しく、明るい色の生理が来る女性において、カタル性になりやすい対象が見つかる;月経は帯下よ り乏しい;出血するとほんの少し黒い染みか、或は血餅が出るだけだ。萎黄病の患者は月経が2〜3ヶ月に1度だけ来る;萎黄病の少女は月経が不規則でこのようなカタルの状態になりやすい。

 Pulsatillaは花粉症に非常に役立つ。花粉症の取り扱いは、かなりの調査を要する、というのは患者の厄介な想像を扱わねばならず、患者は諸君に調べさせてくれないだろう;患者は花粉症を治して欲しがる;痔や足の裏の分厚い皮膚や、仙骨の痛み、便秘と交互に来る下痢を治して欲しくないし、その事を話したくないし、調べて欲しくない;これらは花粉症 が現れるとよくなる。花粉症の時以外はいつも調子がいいと言う時もある。気分がいいかもしれないが、気分がよくなるのは不可能だ;このような病訴が常にあり、その事で諸君の邪魔をしたくない。花粉症は、患者のレメディのための兆候をほんとんど啓示しないだろう。

 ある人はてんかんがあり、患者を治すレメディーを発作で見つかると期待したら、失敗するだろう。急性の類似する疾患の徴候が、数回同じ踏みならされた道をたどる時、詳細は見つかりにくい。患者は自分の花粉症についてあまり知らない。もし諸君がいくつかの事を示唆すると、患者は全て持っている。 この急性表現のほとんどすべての中に、レメディへと導く誇張された発病における症状は見つからない。花粉症にかかる前の患者の状態を得る事によって、そのような症状が見つかるだろう。このような初期症状の方が、より重要なのである。鼻が発病する前にどの部分で発病していたかを知る事が、重要な時がある。時には脊柱の症状が見つかるだろう;何か固い物の上に横になって楽になるひどい背中の痛みである。2〜3の レメディーにそれがある。始めのうち患者はその事を言わないで、花粉症について話し続ける。多くの神経質な女性は、くしゃみと水っぽい分泌液を伴って発病し、それから多量のべとつく黄緑色の分泌液が出る。これらは花粉症の自然な症状であるが「背中」の症状に何かが見つかる。

 Pulsatillaでは月経の症状と子宮脱が来る。花粉症が起きる時、その他の症状はすべてよくなり、花粉症以外何も感じなく なるが、すべての症状は互いに折り交ざっている。Natrum mur.の症状は朝に悪化して正午まで続くが、Pulsatillaは晩に悪化し、鼻がべとついた黄緑色の糸を引く粘液で詰まり、鼻が通った時は、乾燥した燃えるような痛みやヒリヒリする感じが残る;夜、部屋が暖かいと、眠れない。Natrum mur.は少しそのようで、暖かい部屋で夜ヒリヒリして寝られない。 Natrum mur.も昼夜分泌液が出続く。多量の水っぽい分泌液を出し、くしゃみになるPulsatillaが、急性の症例で示される時もある。始めはCarbo veg.やArsenic, Allium cepa, Euphrasiaを考えるだろう。

 Carbo veg.では、水っぽい分泌液と刺激が胸に広がり、しわがれ声と表皮剥離がある。Allium cepa ではこのレメディを示す一連の症状がある。鼻から皮を剥ぐ分泌液が出て、目からは刺激が強くない分泌液が出る;咽頭にまるでホックがあ るような感覚がし、これが咽頭の下まで広がる;これはいつもAllium cepaを 意味する;これもPuls.のように暖かい部屋で 悪化する。EuphrasiaはCepaのようにだが、目からだけ分泌液が多量で、水っぽく、涙は燃えるように痛く、目をヒリヒリさせ、頬の皮を剥ぐ;鼻からの分泌液は Pulsatillaのように刺激が弱い;これが胸に移る時があり、そうするともうEuphrasiaではない。

 Iodine は暖かい部屋で悪化する;鼻からべとついた分泌液が出て、それは燃えるように痛く、表皮を剥ぐようで、黄緑色;しかし、他の全てと違う点が一つある。それは病訴が起きるとすぐ衰弱し始め、非常に腹が減る事だ。

 Kali hydr. は、べとついた黄緑色の分泌液を伴い、暖かい部屋で悪化し、鼻の表皮がかなり剥げ、燃えるように痛い;鼻の表面が圧迫されると非常に痛い;鼻根が過敏;顔全体が痛く、患者は極めて落ち着きがない;外気中を歩きたがり、それで疲れる事はない。

 Arsenic Iodideは不安で落ち着きがなく弱い;頻繁にくしゃみし、多量の鼻水が出て、 唇を焼く。 Arsenic. のように、燃えるような水っぽい分泌液が目から出る。Arsenic はとても暖かくしていたがる;目にお湯をかけた い;鼻にお湯をかける時だけ楽になる。Arsenic Iodide は暖かい部屋で悪化し、何日もくしゃみした後で、べとついた分泌液が出て来て、べとついた黄色い蜂蜜のようになり、これは皮を剥ぎ、鼻根と目を通じてかなり痛い;呼吸困難を伴い胸がヒリヒリする事がよくある。呼吸困難があるレメディーはArsenic、Arsenic Iodide、 Iodine,、Kali hydr.、Sabadilla である;これらは最も頻繁に、花粉症が喘息の形を示しているのがわかっている。ほぼその頃暑くなりすぎてから、病訴が進んでいた場合、SilicaやPuls.、Carbo veg.を注意深く比較せねばならない事に、諸君は気づくだろう。鼻詰まりが分泌によって楽にならない別のクラスのレメディーがある。鼻をかみ続けたがるが、楽にならない。これは一度、Lach.やKali bi.、Psor.、Naja、Stictaを考えるといい。

 Psorinum は鼻から水っぽい刺激の少ない分泌液が多量に出る;それは皮を剥ぐかもしれない、そのどちらもある。鼻が詰まるのは一般的に外気中で起きる;暖かく締め切った部屋や、横になって楽になる;幾分呼吸困難があり、 体に垂直に腕をストレッチする事で楽になる。花粉症は乾癬マヤズムの疾患であ る。Psorinum の1回の投薬は非常に症状 を発展させるだろうから、症状がもっと明確になる。発作は処方に最良の物ではない。もしそれが激しすぎたら、それを和らげる短く働くレメディが選ばれるかもしれな い。

 Nux vomica は外気中で自由に楽に呼吸できるが、暖かい部屋に入ると、鼻が詰まり、その事は夜にも起き、水が枕に落ちるが、Puls.、Bry.、Iod.、Arsenic Iodide、Cyclamenのように、まだ鼻が詰まる。花粉症のレメディをくれるのではと理解しないで欲しい。我々は病気のためにレメディを規定する事はできないのである。体質全体を最も注意深く調べねばならないのだ。

 顔は青白く、シミがある事がよくあり、紫色で、黄色と入り交じり、不健康な色である;静脈が膨れる;充満している;赤 い顔である事が多く、健康なようで、患者は症状がない;顔はほてる事が多い;顔にほてりの熱が出る;こけて見える事もある;目の周りに隈がある;血色が悪く、緑色、萎黄病。丹毒になりやすい;;丹毒のシミが顔にあり、頭皮に広がり、刺すような痛み、燃えるような痛みを伴う;そのような時は、顔の皮膚が接触に非常に過敏である。

 おたふく風邪と耳下腺炎。おたふく風邪にかかている女性が、明らかに風邪をひいたら、胸が腫れ、乳腺炎が起きる。少女が風邪をひき、耳下腺の腫れがあまりにも早くおさまり、対応する乳腺が腫れる;両方腫れる事もある;或は一方で始まり、他方に移る。男性では、それは睾丸にある。Pulsatillaは転移の形では、最も重要なレメディの一つである;それは飛び交う病訴を止める。Pulsatillaは、少年において、おたふく風邪からひどく腫れた睾丸にいつも使われるレメディーである。 Carbo vegetabilis はもう一つのレメディだが、その時は Carbo veg.の患者である。Abrotanumもまた、さまよう症状に役立つ。Pulsatillaは、さまよう痛みがあり、 リューマチが関節から関節へと動き、あちこち飛び回る;神経痛が方々に飛ぶ;炎症が腺から腺に動く。しかしここに際立った特徴があるーPulsatillaはそれ自身のテキストに固執する;それは飛び回るが、新しい クラスの病気に変わらない。Abrotanumはこの転移があるが、診断全体が変わる;アロパシーの医者が 「これは今日の新しい病気だ」言う。患者は今日は激しい下痢があり、無知な医者がそれを抑圧をする;炎症性のリューマチが起きると、彼は新しい病気と呼ぶ。下痢や出血の抑圧や、痔の除去は、どこか他の所から出て来る。子供に抑圧された夏の病訴があり、脳や腎臓、肝臓に関する症状や、下から上へ憔悴を伴う消耗がある。これらが Abrotanumの特徴である。

 胃は、食後何時間もたってから、患者は口いっぱいの酸っぱく、腐った臭いのする、苦い液体のおくびを出す;液体は胃から巻き上がって来る;いつも腐った食べ物のおくびを出す。患者の中にはバターが消化できない者がいる;食べ物に オリーブ油を使えない人もいる。口にあらゆる種類の悪い味がする。食後4〜5時間たっても、胃の中の食べ物の消化が終わらない。酸っぱい嘔吐とお くび。消化が遅く、患者は次の食事にお腹が空いて行く;食べても満足しない;消化不良。いつも胆汁を吐く。口はヌルヌルし、変な味がする。これらの症状全てが朝に悪化す る。「唾液が溜まり、口内にかなり粘液がある」 「甘いか、粘り強い唾液が満ちる」「泡のある綿のような唾液を吐く」。

 Pulsatilla 患者の顕著な特徴は、患者は水が全然欲しくない事である。口の中は乾燥するが、滅多に喉が乾かない。発熱中でさえ、喉が乾かないが、時には高熱において例外があり、幾分喉が乾く。「湿っているか、或は乾いた舌を伴い、喉が乾かない。酸っぱい物やあっさりした物を欲しがる」。レモネード、ニシン、 チーズ、刺激物、香料が効いた物、水分が多い物など、自分が消化できない物を欲する事が多い。 「肉、バター、油っぽい食べ物、豚肉、パ ン、ミルク、喫煙を嫌う」「胸焼けのように、胃や食道に擦る ような感覚がある」。胃が空かいっぱいの時、多くの痛みが起きる。しかし膨張やガスや酸性の胃が非常に目立つ。胃のカタル。アイスクリームやペストリーを切望するが、それらを消化できず悪化する。自分を気分悪くさせる物を切望する。これは変ではない。ウィスキーを飲む人は、お酒を切望するが、 それが自分を殺す事を知っている。 ペストリーに関してPulsatillaも同様である。メープルシロップの付いたバターケーキを切望するが、それを吐くのはわかっている。スパイスがきいたソーセージを切望する が、 豚肉自体は嫌いである。

 Pulsatillaは黄疸を作り出し、治癒する。「腸のゆるみを伴う、肝炎と胆汁の分泌異常に慢性的になりやすい結果としての黄疸;十二指腸カタル;消化不良;キニーネの使用後、熱っぽく喉の乾きがない」。

 多くの問題は、下腹部の膨れ上がった鼓腸や腸内ガス、疝痛、ゴロゴロと鳴る、食べ物の発酵、生理不順、下痢で、下腹部にそれ自身を現すようだ。 かなり過敏で、腫れ上がり、圧痛がある;腹部全体や胃や骨盤内臓器は、触られる事に敏感である。食後、特に脂 肪やしつこい食べ物の後に膨れる。静脈が充満する;一般的な静脈鬱血。それは特に腹部に腫上がった充満感をもたらし、息ができないような詰まった感じになる。女性では月経に関し、腹部が膨らみ、詰まった感じで、服を脱がねばならず、身につけていられず、ゆるい服を着てベッドに行きたくなるー 患者は極端に膨らんでいる。腹部の腫脹に関連し、顔や唇が腫れて膨らみ、目は赤く、足はむくれて靴が履けない。引きずり下ろされる感覚やひどく衰弱した感覚もあり、それは 通例、月経障害や子宮障害に関する。引きずり下ろす事は、子宮脱として認識される。それは腹部全体で感じられ、じょうごのようなもので流し込むと表現され、まるでその部分がこの世に押し出され、引きずり下ろされるかのようであ る。腹部、特に下腹部の過敏性。重さと引きずり下ちる感覚のため、しっかり立って、歩き回る事があまりできない。まるで月経が始まるかのように、子宮内と背中に分娩のような痛みがある。 Pulsatillaの患者が、一ヶ月中まるで月経が始まりそうに感じるのは、珍しい事ではない。

 腹部と腸の症状は関連している。切れるような痛み、飛び回る変わりやすい痛み。排便に駆り立てられる。赤痢や下痢と関連し、腸の中がシクシクと痛む;ゆるく水っぽいか、或いは緑色のゆるい便が出る。腸の症状の顕著な特徴は、ゆるく水っぽく、緑色の便で、変わり続ける;黄色い糞便で、ヌルヌルしている。夏の病訴において、Pulsatillaが示されたレメディである場合、2つの便が同じである事はほとんどなく、変わり続ける。これが一般的なPulsatillaの特徴である;痛みが動き回る;病訴は転移により変化する;患者が2度同じ事は滅多にない。下痢と便秘が交互にある。月経の出血が止まったり 始まったりし、間欠性であり変化する。Pulsatillaの患者においては、次に何が見つかるか決してわからない。赤痢;赤痢性の便;乏しく、ヌルヌルし、血が混じり、緑色で、水っぽい便で、少しだけ噴出する;次に来る便は下痢性で、かなり多くの分泌液を伴う;このように下痢と赤痢は共にある。

 厄介な慢性便秘症;便は大きく、固く、出にくい。(Nuxのように)頻繁に便意があるが、何も出ないか、或いは頻繁な便意で、ほんの少しだけ便が出る;便が出るまでに何度もトイレに行くNuxとPulsatilla。慢性の症例において、頻繁に便意があるのに出ないのは、 Nuxのキーノートと見なされるが、多くのレメディーにそれがある。Pulsatillaはその一つである。 Pulsatillaの下痢と腸の症状は、晩や夜に悪化する;そのため便は夜に悪化する。胃と喉と口の症状は朝に悪化する。精神面の症状は晩に悪化する。腸と便は完全にじっとしておくと悪化し、穏やかな動きで改善する。 Pulsatillaには多くの落ち着きのなさがある。冷たい外気の中で動くと改善する。締め切った部屋で詰まった感じがし、窓を開けたがる。 「明るい黄色や、赤色か緑色の粘液の赤痢の便;背中が痛く、きばる」「深緑色の粘液の便で、腹が痛く、喉は乾か ない」。Pulsatillaで緑という言葉を覚えるだろう。それはカタルの分泌に、広範囲に関連するからだ。

 痔を伴う非常に厄介な便秘;痔に激しい痛みがあり、横になると悪化し、穏やかな動きから改善し、ベッドの暖かさで悪化し、外気中を動き回って改善する。部屋の中では非常に神経質になり、休むと痛みが増すので動き回らねばならない。「痔は痛く、突き出ており、行き場がなく、肛門の中が痒く、縫われるように痛い」。極めて痛い痔で横になる 事からの悪化はAmmonium carb.と比べられ、Ammonium carb.は激しく痛い痔で、仰向けに平たく寝ると改善する。激しく痛い痔において、激しい燃えるような痛みを伴うものは、ArsenicumとKali Carbonicumを考えなさい。突き刺すような痛みや裂けるような痛みを伴うものは、Aesculusを調べなさい。何年も調べ、まだ十分プルービングされてい ないレメデイを、この症例で無理に使って来た。痛い痔で、疾患全体が痔が最高に達したように見える衰弱した体質に おいて、出血し突き出ており、ほんの少し触っただけで痙攣を起こし、金切り声で叫ぶ;それが非常に痛いため、死んだら楽になると感じる;ベッドで横になり、臀部を手で離してかかえる;排便して終わる度に、3〜4時間最大の苦しみがある。このような症例にはPaeonyを調べなさい。それが治す痔は、花のようで、非常に炎症を起こし、とても赤く出血している;にじみ出て、触ると痛く、患者は痛みで非常に疲れ果てている。これは何度も痛みを楽にし、この巨大な痔の腫瘍を治している。これは手術であらゆる暴力を課され、楽にならなかった後に、それを治した。患者全体をカバーするレメディーが見つかるからといって、この薬に行ってはいけない。多くの患者は他のどの症状も告白しないだろうし、痔だけで苦しんでいる人もいるだろう、そのような人はこのレメディを本当に必要とする。

 頻尿で、乏しく、トイレに駆り立てられる;すばらしいテネスムス;極めて痛く、出血があり、燃えるように痛く、ヒリヒリする尿;膀胱にほとんど一滴も集まっていないが、押し出さねばならない。仰向けに寝ると必ず放尿したくなる。仰向けに寝なければ、一晩中放尿したいという欲望はないだろうが、少しでも仰向けになると目が覚めて放尿したくなり、もし急がなければ漏らしてしまうだろう。咳やくしゃみで、突然のショックや驚きで、突然の喜びや笑いで、ドアがバタンという音やピストルの音で、不随意に尿が出る。Pulsatillaはちょっとした挑発で尿が漏れる。心を集中させなければならない。ずっとそうしなければ、尿を漏らすだろう。眠るとすぐ漏れる。小さく、穏やかで、優しく、血色のいい、多血症の、熱血の少女で、夜は布団を蹴り、おねしょをする。黄色く、血色の悪い、病んだ少女で、寝入りに漏らしてしまうのはSepiaである。寝入りに漏らすのは強い症状として見なされるが、すぐ解決でき、それほどの事でもない。日中尿を努力して尿を保たねばならない症例の人は皆、寝入りに心が切り離されるため漏らしてしまう;心 が切り離されるとすぐ、尿が漏れる。CausticumやSepiaは寝入りのおねしょを治すと見なされているレメデイだが、 私は他の多くのレメディーでそれを治して来た。ある中年を過ぎた男性は、夜眠るとすぐ床を濡らしていた。この事がある薬が限られており、患者はそれらを全てをとった。私は別の基本を見つけ出さねばならないと気づいた。その人が仕事で動き回っている時は、尿を保つのは難しくないが、腰を下ろすとそれをコントロールせねばならない事が確認できた。この状態が進んでいた時、その人はアトランティック市におり、ずいぶん海で水浴していた。 ここにRhus の悪化と改善があり、Rhusがその人を治した。尿の疾患でBryoniaを考えられる人が少しいる。その人が動くと尿が漏れ、歩くと尿が出る。じっとしておく事によってのみ、その人は楽になる。Bryoniaは動きで悪化し、Rhusは動きで楽になる。

 Pulsatillaは動くと楽になる。2〜3のレメデイがゆっくりとした動きから楽になり、その中でもPulsatilla とFerrumは最も顕著である。 急いだ動きで2〜3のレメデイは楽になり、速く動きたがる。そのような場合はBromineと Arsenicum である。Arsenicの子供はいくら速くだっこして動いても十分でない。Pulsatillaの赤ちゃんは穏やかな動きで満足する。 Pulsatillaの患者は暑くなるどんな動きでもすべての病訴が悪化する。重労働の木こりは、動き回ると咳がよくなるが、木を切る事で暑くなり、それで始まる発作的な咳のため、座って休むだろう。

 Pulsatillaは雨に濡れて、足が濡れてから病気になる。尿の問題は寒気で悪化する (Dulcamara)。Pulsatillaは膀胱に慢性の根深いカタルができる。多量の粘液性分泌液が出て、特に風邪をひいた後にそうなる。べとついた、糸をひく、化膿した、緑色の、不快臭のある分泌液。

 性欲は普通は強い。「長く続く朝の勃起」「性交のしすぎで頭痛、背中の痛みが起き、手足が重い」「燃えるような痛み やうずきが睾丸にあり、腫れは伴ったり、伴わなかったりする」。睾丸炎;抑圧された淋病や、おたふく風邪、風邪をひいて、汗をかいた時、湿った土の上や、冷たい石に座って起きる睾丸の炎症と腫れ。注射で抑圧された淋病。「風邪」が睾丸に留まる。Pulsatillaは、その分泌液がべとついた黄色か、べとついた黄緑色で、熱に敏感で、外気中を歩くと改善する淋病に最も頻繁に示されるレメディーである。しかし他の症状がなく、淋病の分泌液がべとついた黄色か緑色であり、それに禁忌を示す症状がない人にも示される。厄介な残存する分泌液;老齢者の後淋は、風邪をひいた時や性交の後、べとついた黄色い分泌液になる。テネスムスが頻繁にある;尿道索;頻尿;燃えるように痛い排尿と黄色い分泌液。ペニスの周りの腫れ。陰茎包皮の腫れ (Nitric ac., Fluor. ac., Cann. sat.)。Pulsatillaは、病訴が後続する抑圧された淋病の症例に役立つ。前立腺炎。前立腺肥大を伴う年よりの罪人で、糞便が固く平らで詰まり、いつもカテーテル を使わねばならず、特に問題が性的虐待や過剰な性交や売春に起因する時。睾丸が痛む;腫れた睾丸が裂けるように痛い。靭帯に沿ってナイフで切ったような、切り裂くような、裂けるような痛みがある。

 誇張された性欲;色情狂;野生的で、常にセックスの事を考える;抑制できない性欲。卵巣と子宮の炎症。 足が濡れると月経が抑圧される。月経が遅すぎに来て、乏しい。顔は青白く、黄色で、血色が悪いか、或いは萎黄病の患者のように緑色。他の症状が一致する時、流産や、想像妊娠、あざなどを克服し、子宮筋腫の成長を止める。妊娠期や分娩の間、多くの症状がPulsatillaを呼ぶ。患者が苛ついておらず、陣痛がとても弱くて4〜5日続き、何も起きない時、よく Pulsatillaが呼ばれる;不規則で変わりやすい痛みで、今背中を上ったと思ったら、次は脚に降りる;長引く第一段階や 長引く準備症状。もしその女性が極めて苛ついていたら、Chamomillaが最もそれに合う。しかし穏やかで、優しい精神面の状態で、陣痛は不規則で、骨は拡大し、収縮が減少し、陣痛が短すぎる場合、Pulsatillaはその分娩を短時間で終結させ るだろう。投薬後の次の陣痛はいいものになるだろう。外側はリラックスし、状態はすべてうまく行っているが、動いていない症例を非常によく見る。 弱い痛みにPulsatillaは群を抜いている。

 激しい月経の疝痛があり、患者は前折りになる;子宮と卵巣のあたりが痛い;腹部が膨れる;布団を蹴る;窓を開けたい;泣き虫;理由なく泣く。足が濡れると、月経の出血が抑圧される。月経の出血は緩慢で、そのため帯下より多い事はほとんどない。多血症の少女において、思春期が始まって以来ずっと生理痛。Pulsatillaが多くの16~18 歳の少女たちを治して来たのを私は見て来た。娘は初潮以来調子が悪いと言って、母親が私のところへやって来る;水泳に行って、或は足が濡れて以来調子がよくない。その部分は未発達であり、手術せねばならない、と医者は言う。Pulsatillaは、2〜3ヶ月で正常な出血を確立する。さて、他のレメディにおける対称を見せよう。寒さに過敏で、ガリガリに痩せた少女もまた、初潮が来た時、入浴や足が濡れてから、月経の出血が抑圧されるか、炎症と共に出血が来る;未発達の状態で、狭窄;ひどい生理痛;まるで全てが世界に漏れ出すかのような圧迫される痛みで、前折りになる;熱さで改善し、寒さで悪化する。Calc. phos.がそのレメディである。「穏やかな気質の少女で、思春期が極度に遅れ、月経機能 が不完全または不規則に機能する場合;彼女らは青白く活気がなく、頭痛があり、寒気がし、無気力である」。このような 少女を発達させるため、Pulsatillaはすばらしいレメディーである。非常に厄介な子宮脱の症例。それは、Sepiaや Belladonna、 Natrum mur.、Nux vomica、Secaleで完治する;これらのレメディはすべてひどい弛みを伴い、引き下ろされる;脱腸さえ治った事がある。Pulsatillaは女性の淋病の症例の多くを治す。これが最も通常示されていると思う。顕著な特徴 は、月経の出血がある時、乳房に母乳ができる事である。思春期の少女にー乳房に母乳;母乳の早期生成。妊娠していない女性において、乳房に母乳ができる。(CyclamenとMercurius)

 胸や呼吸器官や咳に、ひどく厄介な症状がいくつかある。気管支炎;肺炎。乾燥した、くすぐるような咳と呼吸困難;窓を開けたがり、 横になると悪化する。咳で吐き気がし、息が詰まる。朝多量の痰か、べとついた黄緑色の粘液がある。乾燥した裂けるような咳が夜に出て、横になると悪化する。麻疹の後、慢性の粘りのない咳が出る。百日咳。

 喉頭に多くの症状がある;狭窄;くすぐったさで咳が出る。乾燥したくすぐったい咳が出て、暖かい部屋に横になると悪化する。咳は夜に悪化する。

 気管支炎は朝は粘りはなく、晩の咳は乾燥している。

 呼吸困難;速く歩くと抑圧されるか、或は食後に熱くなる;鼻が詰まる;感情後。喉頭の痙攣性狭窄。胸の締め付け;左向きに寝ると呼吸困難;晩と夜間に窒息。皮疹を抑圧してからの子供の喘息、或いは女性が月経の抑圧から喘息になる。横になると胸の中でガラガラと言う大きな音がする。麻疹の後に慢性の粘りのない咳が出る。 多量でべとつく、黄緑色か血の混じった粘液で、塩っぱく、不快臭のある痰を吐く。胸の慢性カタル。晩に動悸を伴い、胸が充満し、眠れなくなる。左向きに横になると動悸がする。胸壁が痛い。胸の痛みは、反対向きに寝る と、よくなる時がある;胸の中が乾燥し、表皮が剥ける。胸の中で裂くような痛みが動き回る;胸膜炎;胸に激しい拍動。 肺の出血で、暗い色の血が出る。晩に乾燥した咳が出て、朝は粘りがない咳が出る。抑圧された月経、或は月経の代わりに出血がある。萎黄病の少女におけるカタル性肺結核において、Pulsatillaは非常に役立つ。

 背骨の彎曲においてPuls.は非常に高く評価できる。背中や腰、仙骨部に痛みがある;動き回る痛み;過剰な性交の後に背骨が刺激されやすくなる。背骨や四肢にリューマチ性の痛みがあり、休むと悪化し、ゆっくり動くと改善する。背中のくぼみに捻挫のような痛みがある;冷たい水が背中を滴り落ちるような感覚がある。

 四肢の全てが痛い;四肢に引っ張られるような、裂けるような痛みがあり、動きから、或は動いた後に改善する;暖かい部屋から悪化し、冷たい物から改善する。腕や手の静脈の腫れ。Fi.ac.のような四肢の静脈瘤。関節のリューマチ;まるで脱臼 したかのように関節が痛い。Sciaticaは晩に悪化し、ゆっくり動くと改善する。晩にベッドの中で下半身の筋肉の引っ 張られるような緊張がある。手足に裂けるような、グイッと引っ張られるような痛みがあり、場所が変わる。静脈に燃えるような 痛みがある。足がまるで凍ったかのように激しい痒みを伴う紫色の腫れ。足が燃えるようで、布団から出さねばならな い。足の裏が燃えるようで、歩くと傷つくように痛い。顕著な落ち着きのなさと、四肢の引きつり;横になると四肢がしびれ、痛みが手足中を動き回る。

 手を頭の上にかざして、仰向けに寝る。動悸と窒息が増すため、左向きに寝られない。混乱した恐ろしい不安な夢を見る。なかなか寝られない;火照りのために眠れない。Pulsatillaは、胃の不調から起きた間欠熱を治す。毎日朝晩、寒気がする。手足に寒気が始まる;寒気の間、四肢が痛い;片側がしびれた感じを伴い冷たい;片側だけの発熱。寒気がする前に喉が乾き、発熱中は滅多にない;膨らんだ静脈を伴う熱さ;全身または片側だけ多量に汗をかく。寒気の間、粘液を吐く。

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