Tarentula Hispanica(タランチュラ/コモリグモ)

この恐ろしい毒は、衰弱以外では決して使ってはならない。
このレメディーの神経症状はほとんど筆舌に尽くし難く、その数は多すぎる。

不安と落ち着きのなさは、状態全てにに共通する言葉だ。それはArs.によく似ている。不安は時に精神に、時に全身に、時に手足や胃に感じられる。

循環器系の不安が強い特徴だ。緑、赤、黒などの色に対する強い嫌悪感。道徳的に堕落した想像がプルービング全部を通して現れる。羞恥心の喪失。

走り回りたい、踊りたい、飛び跳ねたい。本当に素晴らしい踊りをする。音楽がすべての症状を改善することもあれば、悪化させることもある。音楽で激しく興奮する。

著しく痩せていき、時には肉が落ちると言うこともある。全身の皮膚に何かが這うような感じがする。身体の一部または四肢の麻痺。

震えとピクピクする痙攣。シドナム舞踏病によく似た外観を持ち、それゆえ、音楽によって改善するコレラを治している。しかし、音楽によって悪化する場合も治る。

手足の極度の落ち着きのなさはArs.のようであり、Ars.のように深く作用する薬であり、よく選ばれるように見えるArs.が失敗した場合に、治ることもあるる。不安、落ち着きのなさ、腕、脚、体幹、頭の絶え間ない動き。Ars.やLyc.と同様に、夕方、寝る前のベッドで手足が落ち着かない。

体や手足の痛み、骨の痛み、腕や関節の痛みに満ちている。周期性が非常に顕著であるため、手足の落ち着きのなさ、骨の痛み、刺すような痛み、不安感を伴う間欠的な発熱、特にこれらが夕方に起こり、発熱が一晩中続く場合には、このレメディーが来る。

夕方に寒気がしてから、汗をかかずに発熱するのが顕著な特徴である。

患者自身は常に寒さに敏感であるため、手足の痛みは、冷たい空気の中や寒くなることで悪化する。

寒く湿気が多い天候は、症状全てを悪化させる。寒くないときに戸外を歩くと、ほとんどの症状が改善する。外気は症状を改善し、揉むと改善する。

四肢が弱い。腸と膀胱が非常に痛い。灼熱感は強い症状で、多くの部位に現れるが、特に直腸、手のひら、足の裏、子宮に現れる。ヒステリー女性用の高レベルのレメディーの一つである。

睡眠中に歩く傾向がある。過度の知覚過敏;すべての症状は、悲しみや興奮によって悪化する。舞踏病の症状があるときは、歩くよりも走る方が得意である。

記憶障害。大きな過敏性。ヒステリー症状では音楽を聴くとよくなる。彼女の動作は滑稽で、その行動は淫乱でさえある。音楽で大興奮;疲労で倒れるまで歌う。キツネのような狡猾さと破壊性。脚が落ち着かず、脅迫的な言葉を伴う精神異常の発作が起きる。

質問されても答えない。侮辱されたと想像することが多い。大きな悲しみを伴う痴呆症。歌ったり、踊ったり、泣いたりして興奮する。怪物、動物、顔、昆虫、幽霊などが見える。部屋の中に他人がいる。Tarentulaの患者はあらゆる種類の病気のり、特に失神を装う。自分の病気を想像するだけでなく、病気でないのに病気のふりをする。

赤、緑、黒などはっきりした色を嫌う。自分の髪を引っ張り、両手で頭を押さえる。絶えず不平を言い、脅す;l看護婦や付き添いを脅す;手で頭を殴り、体を殴り、付き添いや親友を殴る

暴力はこのレメディの強い特徴である。怒りを伴う暴力。衣服を引き裂く。慰めると、さらに泣く。

精神症状は食後の夕方に良くなる。多くの身体症状、特に発熱性疾患は、夕方に悪化する 。

暗闇で横になり、話しかけられたくないという願望がある。多くの非常識な考えがある。そのひとつは、襲われることを想像して隠れること。矛盾からくる怒り。

めまいの発作が頻繁に起こり、地面に倒れ込むほどである。めまいは夜中に起こる;階段を下りる時。頭に血が上り、物を見る時に目を固定することで、めまいがする。

頭の症状も非常に多い。頭のゆがみや突っ張り。常に頭を何かにこすりつけ、ベッドでは枕にこすりつけることもある。頭を左右に、バタバタ動かす。

頭がハンマーで殴られるような感覚。頭の灼熱感。夕方の頭痛;朝の起床時の頭痛。目が開けられない。頭を前に曲げると悪化する。痛みは強く、しばしば頭のあちこちをさまよう;後頭部とこめかみが同時に激しく痛む。

目は痙攣して大きく開き、見つめている。通常、右目の視力が低下する。右目の激しい痛み。目に砂や破片が入った感覚。目のかゆみ。灼熱感、右目の悪化。

光恐怖症は顕著である。そのため、右目がより影響を受けることがわかるだろう。体の多くの症状は右側に限られている。

耳から分泌物が大量に出る。耳の激痛。耳介の刺痛。聴覚が鈍い。右耳の鈍痛;右耳の引き裂けるような痛み。耳鳴りとめまい。朝の起床時に耳鳴りがする。右耳が最も影響を受ける。

鼻のカタルの症状が多い。乾燥と灼熱感;コリーザを伴うくしゃみ、鼻からの出血。急性および慢性の鼻症状は右側で悪化する。

顔面が病的に見え、恐怖の様相を呈する。

歯が引き裂かれるような痛み。下顎角の歯が抜けるような痛み。

咽頭と扁桃に炎症があり、右側に悪化する。右扁桃の痛みが耳まで及ぶ。

咽頭の撃つような痛み。嚥下時の痛みと狭窄。ジフテリアが治った。咽頭が外側に大きく腫れ、高熱がある。

特に肉類を嫌うが、生食は好む。

冷たい水を好む。吐き気と嘔吐。苦いゲップ。胃の中が空っぽになる感じがあり、胃の中の不安感もある。取った食物をすべて吐く。胃の焼けるような痛み。

腹部の灼熱感が腸まで広がる。直腸の灼熱感。脾臓の鋭い痛み。
肝臓は触ると痛み、腫れている。腹部の両側が痛む。腹部が鼓腸で膨満する。疝痛が多い。腹部、肛門、膣に同時に痛みが走る。

タレンチュラの毒を受けた女性は、腹部と子宮に子宮筋腫が見つかった。下腹部の激痛。

瀉下薬や注射で便意を催すことができなかった後、この薬は最も恐ろしい、驚くべき便秘を治した。便秘の症状としては、寝返り、不安感、落ち着きのなさ、左右に転がる、枕に頭をこすりつけるなどが挙げられる。

便意がない。血便が多い。直腸に痛み、ヒリヒリ感、しぶり腹、腹部の疝痛がある。非常に困難な便。吐き気と嘔吐を伴う下痢もある。

髪を洗ってから、下痢を起こし、それは黒っぽく不快臭がある便を伴う。

多くの中毒症状が見られる。尿に糖が出ていたが、これで糖尿病が治った;その糖尿病は悲しみ、不安、脱力感、体中の打撲痛を伴う。

咳をすると不随意に排尿する。腎臓の痛みが多い。非常に排尿困難であったが、これで腎疝痛が治った。病態は膀胱炎によく似ており、これで膀胱の炎症が治った。

これらの一般的症状と同様に、膀胱の痙攣性作用;痙攣性尿閉;衰弱と糖分を伴う多量の尿がある。尿道の痛み、排尿後、引っぱられるように痛い。尿に多量の砂が混じり、尿は泡状である。

性欲は制御不能で、自分自身と性衝動を制御する欲求がない精神状態にあるようである。自慰の後に、前立腺のトラブルが起こる。

精液の排出;精液は血性;性器の痛み;精巣の弛緩と痛み;鼠径部の痛み;陰茎の腫脹;両睾丸の腫瘍;腫脹を伴う精索と精巣の痛み;精索の引っぱられるような痛み。

女性においても、激しく、制御不能な性的発情がある。

月経が早く来すぎ、量が多い。性器の激しいかゆみが膣の奥まで達し、夜間に悪化する。子宮の痛みと激しい痙攣。女性の色情症はこのレメディーで治った。

性欲が強く、その後解消されることはない。性器の極度の知覚過敏。子宮筋腫を治した。筋肉の大きな弛緩と子宮の変位。骨盤の強い圧迫感。子宮の灼熱感;子宮の腫脹および硬化。

吐き気と嘔吐を伴う、子宮の灼熱を伴う激しいけいれん。子宮は圧迫に非常に敏感である。子宮の収縮痛は、陣痛のようで、流産によくみられる。性器に、撃たれるような痛みがある。

気道の病訴に非常に有用なレメディである。

粘液を吐き出そうとして、喉頭や気管を常に掻きむしる。声枯れおよび嗄声;会話時の声枯れ。喉頭および気管の乾燥感。喉から胸にかけての灼熱感。

咳の症状に非常に富んでいる。乾いた頻繁な咳、夕方に悪化する、乾いた痙攣性の咳で、痰を出そうとするたびに嘔吐し、咽頭痛を伴う咳;不随意排尿を伴う咳;喉頭および気管支の痛みを伴う咳;夜間の咳。

朝にまた、乾いた咳が出る。朝、濃い黄色の痰を伴う緩い咳が出る。

心臓疾患で見られるものと非常によく似た呼吸困難、あえぎ呼吸や窒息性カタルによる胸部の圧迫などがある。腕を上げたときや左側に寝たときに胸が圧迫される。リウマチ性疼痛。胸部の多くの痛み。

多くの心臓の症状がある。僧帽弁雑音と不整脈を伴う心臓の震え感を伴う心悸亢進、心臓の極度の不安。心臓の鼓動が激しくなる。 実際は怖がっていない時に、恐怖からのように心臓が突然ドキドキする。

絶え間なく空気が欠乏し、常に空気を欲しがり、新鮮な空気を吸いたいと思う; 心臓が圧迫されるような感覚。

これは狭心症を治しており、これには、狭心症のような多くの心臓の症状がある。

背中、特に首の後ろと肩甲骨の間にできもの、膿瘍、癰がある。
腰部の激痛。肩甲骨下の激痛、動くと悪化する。

背中全体のリウマチ性疼痛。肩甲骨の痛み。首がこわばり、動くと痛む。脊柱の痛み、または脊柱の炎症に優れたレメディであり、圧迫すると悪化し、触ると悪化する。

四肢の症状は全て上げるには多すぎるので、ごく一部を紹介する。
脱力感、しびれ、落ち着きのなさが常にある。リウマチ痛が多い。四肢の痛みが強く、衣服の重さに耐えられない。上肢の重苦しさとしびれ。

圧迫されたような腕の痛み。心臓の痛みと肩の多くの痛み。灼熱痛が非常に多い;リウマチ性の引き裂かれるような痛み。神経過敏のため、常に手を動かし、指を摘まなければならない。

左上肢と右下肢のしびれ。動作時に背中に痛みを伴う下肢の麻痺。下肢が落ち着かず、常に泣きたくなる(Ars.)。

夕方に疲労と痛み。下肢にしびれがあり、筋肉が引きつるように変化する。下肢の落ち着きのなさ、間欠性発熱において寒気がする時の痛み。

夜間の臀部の硬い痛み。夕方、座っていると臀部と尾骨が痛む;飛び跳ねたい強い欲求。午前6時から夕方まで続く臀部の痛み。歩くと包帯を巻かれたような大腿部の痛み、大腿部の撃たれたような痛み。

脚を絶えず動かしている;脚が重い;脚の打撲痛;右のアキレス腱の撃たれたような痛み、夕方には床に降りて歩かなければならない。椅子から椅子へ、ベッドからベッドへ、床を歩き、それはArs.のようだ。さらにもっとArs.のようなのは、椅子から椅子へ、ベッドからベッドへ、床を歩くことだ。

真夜中前の不眠が非常に顕著。

痒い、噛まれたような痛み、全身に何かが這い回る感じがし、特に手足に顕著である。

かゆみと灼熱感。Ars.やSulph.が効かなかった後の、四肢などの乾燥したかゆみのある湿疹を治している。非常に作用が深く、長く作用するレメディーで、皮膚病には最も有用なレメディーである。

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