レパートリー化

マーガレット・タイラー、ジョン・ワイア共著

(ギブソン・ミラー博士、 J.Tケント博士そしてサミュエル・ハーネマン博士にありあまる謝罪をこめて) 

どの芸術も科学もそれ自身の専門用語があり、レパートリー化も例外ではない。すぐ課題に入ろう。

 レパートリー化の成功は症状を扱う能力により、そう教えられてきたし、先天性の能力ではない。世界中の人々が人生を無駄にし、何時間という時間を費やして症例を分析し、比較的哀れな結果に終わっている:それは、初期のちょっとした手助けがないためである。謎めいたことばの鍵は欠けているのだが「症状の度数」である。結果を損なう事なく、重労働を節約するための症状の度数である。そして多かれ少なかれ示されたレメディーすべて、いくつかの症状や他の全体性が欠けている症例において、正しい処方のために、どの症状が生命に重要であるかを知ることである。余り重要でないものは、それゆえおそらく無視されているかもしれないし、また、まさに始めからダース単位でレメディーを除去するため、「除去する症状」として安全に使用されるかもしれない。どのレメディーも全く安全に除去できないし、おそらく同種を捜すのに、まさにその薬を失くす痛みもあるかもしれない。

 まず、症状は2種類ある: (a) 患者にとって全体の一般面のもの (ケントの一般面),、そして (b) 特異性は、患者にとって全体性でなく、一部分である。(ケントの特異面)

症状の度数

 第1の度合いは、一般面でよく目立っておれば「精神面の症状」である。これらは最高のランクにあり、強く目立った精神面の症状は、少ない度数の余り目立たない症状を常に排除する。(このようなものは薬の病因に現われないためだ。ーおそらく、十分に劇的なプルービングが欠けているためであろう: しかし再三再四繰り返すが、薬はそれを明らかにするだろう)。精神面の症状は、非常に明白で大変顕著であること、そして症例の最も重要な症状をを常に提供する。

 「しかし、特に精神面の症状はレパートリー(精神面)を何度もくまなく調べ、示されている事を全て修得する事、そして相互参照する事がよく、正しいルーブリックを得た事を確信し、特に同じ事になる2つのルーブリックをしばしば組み合わせるが、全く同じ薬のリストをあげてはいけない。たとえば「仲間を嫌う aversion to company」と「一人の方がいい better alone」は全く同じであるが、それを選別するのが難しい事がよくある。また「泥棒が恐い fear of robbers」「幽霊が恐い fear of ghosts」「亡霊が怖い fear of apparitions」などといった要素が来るかもしれないので「暗さで悪化 worse in the dark」と「暗さが恐いfear of darkness」は多くの症例において正確に決定するのは難しい:ここでは、何かを無くす痛みについて組み合わせるかもしれない少なくとも4つのルーブリックがある。多くのルーブリックは仲間では、頭をしっかり使って、弾力性をもって考慮されねばならない、さもなければ求めている正にその薬を削除してしまう大きな危険がある。そして、レパートリーをよく知れば知るほど、作業は速くなるが結果はよくなる。ページをめくるのを渋らないように!」

 第2の度合いは、精神面の症状の後、時間や季節、寒さ暑さ、嵐や暴風雨、姿勢、圧迫、動き、きしり、摂食など身体的な環境に対する反応として全体性として、患者のそのような一般面の症状のように顕著であれば、精神面の環境への反応が来る。 しかしレパートリーにあるのと同様に、患者において太文字か斜体かを調べ、この順位をとったり、あるいはいくつかは排除する症状として安全に使用されなければならない。 (「いくつか」である、というのは、それらはおそらく半ダースの症状だけで、この方法で使う事は全く安全ではないからである。そしてもちろん、もしそれが強く目立っていたらである)。

 「そして繰り返すが、特に同義語になる2つのルーブリックを結合する必要があり、そして薬のリストにまだないのであれば、自分が選ぶルーブリックに確信をもちなさい。「外気を欲する desire for open air」の代わりに「外気で改善 better for open air」を使って、鬱病の症例を失望していた医者がいる。症状は非常に激しかったので、ためらう事なく排除する症状として使し、Sulphurを削除した (これは「外気を欲する desire for open air」が、それは他の大きな症状のどれにも太文字で書かれており、すみやかに治していただろう。最善の結果を得たければ、レパートリーを隅から隅まで知り尽くさねばならない。そして脳みそと想像力を使って、それを使わねばならない。」

 第3の度合いの一般面の症状は「欲する事と嫌う事 CRAVINGS and AVERSIONS」である。しかしそのような順位を引き上げるため、単なる好き嫌いでなく、切望と強い嫌悪であり、とにかくレパートリーでも、患者でも、対応するタイプでも大文字である事だ!

 「どこでも対応するタイプで一貫する事、これが最も重要である。たとえば、もし患者が少し落ち着きながない場合、もちろんArs.やRhusが最高に落ち着きのないレメディーであるだろが、これはむしろタブーである。患者にも大文字でなければ、レパートリーの大文字は、全然助けにならない。 まず症例を取る場合、症状を書き入れる時に、タイプを変えるとよいだろう。そのようなあまり目立たないものは、かっこで囲み、非常に激しく目立つ症状は線をひく。そうすればそれらを正確に会わせる手助けとなるだろう。」

 次に女性に大切な事が来る、月経の状態であり、つまり月経前、間、後の症状の一般的な悪化である。 低い順位は、月経の早い、遅い、過剰について質問し、終わりにはもちろん、その割合を占めるポリープや筋腫、更年期がないかを質問する。

    そしてやっと今、特異性に来るー患者に大きくかさばる症状であり、実はその事であなたの所へ相談に来ているのだ。まずそれを細心の注意を払って、細部を書き取り、患者の話しを聞き、できるだけ途中で邪魔をしない。しかし最後に、それらの症状にとって、あなたの視点からあまり重要でない症状について考え、(もちろん慢性の症例である)特異性は患者のいくつかの部分だけなので、 それらは患者にとって生命全体として一般的である。たとえば大きな鉄道システムにおいて、ストライキで数週間燃料費が上がり、鉄道の事故は長持ちするように数ヤード修理する事の補完を意味し、部長の脳の質や会長と重役の力や能力、活動力に比べたら、会社にはさほど重要でない。有能な会社の幹部を作り、細部に最善の方法で対処するだろう。このように患者を全体性として整理して置くと、患者は部分的な混乱を正すだろう。あなたは患者に近づく。一般面と精神面の症状を通じてしか、患者に近づけない。特異性で始めたら、どこに到達するか見てみなさい!体の政府において、そこでは高官が健康でなく、緩んだ規律を扱い、そこでは横領があり、能力がなく、秩序がなく、不活発で、効率もない。中核が腐敗しており、一つの混乱がはっきりするやいなや、それがわかるだろう。システムが新しい部分で故障しているのだ。管理に行って、正しく取り付け作用させなさい。仕事がそうであるように、湿疹自体を診る事から始め、それを「治し」たとえば喘息に直面する:それに対して処方し、不運な患者はまもなくリューマチという新しい疾患を患って戻って来て、いじくりまわし心臓が衰える。幹部に行きなさいー患者自身に。湿疹ー喘息ーリューマチがはじめからずっとあり得る患者に。生命の実在としての患者に行き、主に患者の一般面と精神面の症状で明らかにし、同種の法に従って患者を診ると、患者が残りをするだろう。常に、物事が遠くに行き過ぎず、細胞組織の変化が大きすぎなければ、患者は残りを元に戻しさえし、着実に皮膚の初期の損傷を再生し、元に戻して行く。全体性は部分よりすばらしい。 生命全体を犠牲にして「特異性」で操作する。 しかし、第2の重要性の正しい位置において(薬の選択の確認にだけは)大きな注意を払い、やはり特異性に行かねばならない。そして選択が正しい時、いかにそれが同調するかを見て感心するだろう。それ以上に、薬が一般面を考慮して選ばれていた場合、患者は戻って来て「よくなった」と言うだけでなく、あなたに相談した問題がよくなり「膝もよくなって、むくみが全部なくなった」と自発的に言うだろう。そしてあなたの記録を参照にすると、前には膝の事は全く聞いていなかった事を発見するだろう!そして(今始めて聞くのだが)背中はほとんど痛みがなく、前に言っていない便秘は無くなったと言う。 (これはNitric acid の症例だった!)

 特異性の中で第1度の症状は常に、どんなものでも特異であるか、普通でないか、予期しない事か、あるいは不可解である。今あなたは患者が全体としてどうかだけでなく、頭や胃、肺、筋肉、関節、熱や冷たさ、湿気た天候や乾燥、蒸し暑さや通気に対する反応、欲っする動きや、不快な動き、きしみといった環境に対してどうなのかも知りたいと思う。壁に向かってぶつけるような頭痛を見つけるだろう。一方、別の頭痛は、もし唇の動きが苦痛でなければ、あなたが患者のベッドに向かって不器用に傾いた時、患者はあえて手指を動かさないで、毒づくような極端な注意で看護されなければならない。また別の頭痛は直立の姿勢を要求するだろう。4番目は枕に低く押し入ったり、床に向かったりするが、膝まずく事だけできる。

 さて、用語を明白にしよう。「一般面の症状または一般面は、患者自身を全体と言うものであり、『私の』ではなく『私は』と言うものの事である。「私は恐ろしく寒く感じる」「私は雷雨の間あえて手足を動かさないし、一人ではいられない」「この暑さは私を打ってバラバラにし、私はそれに我慢できない!」ーこれらは一般面である。これらにおいて、患者は自分自身を表現する。患者は多くの細胞組織や異なる機能の臓器を作り上げてきた多くの生命の総計である事を覚えておきなさい。一般面を通して家の住人は話す。精神面と一般面を通して。生命の総計である人生と、それを超えるもの。「そこに生き、動き、生存する生命。そして、その個人の生命と生命力が誰であり、何であれ、それらは消滅する。真に全体は部分よりも偉大なのである。確かに、全体として、全体をまず扱う事が科学であるのではないか。

 しかし、あなたの患者が「私は」ではなく「私の」と言う部分には、特異性がある。「私の頭痛は家の中ではひどく、そのためできる事は外に出て、歩く事だけだ。午前2〜3時に起こされる事がよくあり、何時間も広場を歩く」。( これは誇張された発言ではない。実際の患者の実際のことばをずっと提示している。そして後者の魔法の薬はPuls.であった)。

 しかし、一般面と特異性は全く違うだけでなく、同じ患者において完全に矛盾するものかもしれない:ゆえに、それらが明白にわかる事と、お互いにどんな価値を与えるかを知る事が、いかに必要不可欠な事かがわかる。Arsenicumは寒さで悪化し、Ars.は「圧倒的に寒いレメディー predominantly cold remedies」のリストに、太文字で出ている。だがArsenicumの頭痛は、寒さで改善する。 Ars.は「 頭は窓から出して、布団に頬まで包まれる rolled in blankets up to his chin, with his head out of the window.」ことだけが快適だと描かれている。Lycopodiumは暖かいレメディー で、暑さに我慢できない事が主要で、よくあるが、この薬の大きな特徴である胃の症状は「暖かい飲食で改善するameliorated by hot food and drinks」。これらの患者は「私は」と言わず、「私の」と言っており、それゆえそれらは特異性である。「暑さに我慢できない」と患者は言うかもしれない(最高に重要な一般面で、最も安全な物の一つで、症状を排除するのに役立つーもし強く目立っていればだ!) ー「私は暑さに我慢できないが、私の消化不良(患者に最も重要な特異性で、それに最もストレスがある)」は暖かい飲み物や食べ物でよくなり、冷たい物はいつも私に合わない(患者の胃と言う意味)また、Phosphorusはとても寒い人として太文字で出て来る。

 「ところで、よき処方家になりたければ、あなたの薬は、気まぐれや空想やテロを伴う、また気質や特異気質や特徴を伴う人とならねばならず、それを伴って話し、動き、停止する世界を歩く物で、人の心身魂を伴う物として見なければならない。彼らといっしょに路面電車や電車で行かねばならず、彼らはは自分自身を裏切り、口をつむぎ、共に尻込みし、あるいは緩んだり、上機嫌になったり、開いたりし、またそわそわしたり、落ち着きがなかったり、恐がったり、鈍かったり、のろまだったり、窓が開いているのに口喧嘩したり、窓が閉まっているのに通風が増えていると喧嘩したりせねばならない。彼らと食事をせねばならず、彼らは飲食に関して自分自身を現し、リラックスしたこのような楽しい瞬間の 精神面の新事実が呼び起こされる。あなたは印をつけるかもしれないし、優先に立たせるかもしれないし、いつも一番近い座席に沈めるかもしれない ; 猫背でうなだれているか、もしくは真っすぐ立ち、どんどん「行く」かもしれない;落ち込んで、不平たらたらかもしれない;深く皺が刻まれた顔が照明するように落ち着きがなく不安:滑らかで、こぎれい:肌の色は汚く、外観を気にしていない;チョークのような顔で、最上組織がぶよぶよしている: 圧縮して爪のように硬い;あら探しー愛情に溢れ、穏やかー 感傷や感情の波が来る度に反応するー鈍く無感覚。彼らをどこにいても捜し、学ぶと、彼らは至る所でそれ自身を表すだろうし、そうすれば患者があなたの相談室に入って来たら見当がつき、途切れない作業の時間を節約する事がよく起きるだろう。」

 ゆえに、思い返すと… Phosphorusは非常に寒い人だが、その胃は冷たい物で改善(better for cold drinks )する。病気の時は、冷たい水を欲しがり、しかし「胃が暖まるとすぐ」それを吐き出す。この事は特別で、真実であるが、 Phosphorusの特異性であるので、非常に価値がある。そしてここで、新しい項目である、ある薬の強く特徴的な「特異な」症状がある。この特異な症状は特に急性疾患に役立ち、急性疾患では特異性に出会う可能性が多く、薬へのすばらしい近道を提供する事がよくあり、時間と苦労が節約できる。そしてこのような特異で、不可解で、相反する症状が、いかにあなたの助けとなり、それはいかに思いがけない事で、いかに特徴的か! ここに、最高に寒がりのPhosphorusがいる:だが、痛みは猛烈に燃えるような表現であり、全体としては寒さに我慢できないが、調子の良くない胃は冷たい飲み物を欲しており、暖かくなったら、それを口に含んでおく事さえできない!一般性と特異性の混合を取り上げ、斜めに行き、何とかし、このような患者にLycopodiumをあげる事に落ち着くかもしれない;というのはどちらも暑さで悪化し、寒さで悪化するからだ;一般性と特異性だけがちょうど逆転している!Lycopodiumにとって、胃が欲しがるのは主に暖かい物だ;一方Phosphorusは、病んだ胃が猛烈に要求する冷たい物を嫌悪する。一般性と特異性を正しく得る事が、いかに重要かがわかるね!これが失敗する所で、ホメオパシーが非難される所なのだ。

 では、ケントの一般性と特異性のそばに「共通の症状」がある。ある症状は、ある特定の疾患の症例全てに共通しているかもしれないし、それゆえ、その疾患の特別な症例のために個人的なレメディーを選出する事は多用しない;あるいは大多数の薬に共通しているかもしれないので、大きいレメディー・グループだけ一つ示す;そうしてレパートリー化にほとんど使わない。喉の渇きをとってみよう。レパートリーでは「胃」の項目に分類されているが、これは患者の一般的な症状である:ー「私はひどく喉が乾いている」。 「喉の渇きを構成するものが何もなければ」重要な症状かもしれない;非常に多くの薬に共通しているが!しかし、もし患者が高熱を出したり、あるいは糖尿病を患っていたり、あるいはパン屋の工房やエンジン室の熱の中で働いていたり、天候がいきなり異常に暑くなった場合、その症状は共通の症状となり、ほとんど価値がなくなる。「喉の渇き Thirsty」のレメディーのリストを書き出して、人生を無駄にしてはいけない。反対に「あなたが期待する状況下での、喉の渇きのなさは、非常に重要な症状となり、「非常な高温で喉の渇きがない absence of thirst with a very high temperature 」ーケントに、そのルーブリックがあるー「普通でない症状であればあるほど、価値がある:症状の割合を占めず、個人的に激しければ激しいほど、重要である」。たとえば炎症で「圧迫から悪化 worse from pressure」は期待する物もあれば、価値がほとんどない物もあるー非常に多くの薬と、ほとんどの炎症にそれがある ! しかし「圧迫から改善 better from pressure」はこの状況の下では、非常に価値があり、 Bryoniaといった小さい薬のグループへと導きく。骨盤に影響する筋腫を伴う頻尿は、症例の作業の助けになる症状ではない:それは共通の症状で十分割合を占め…そしてこれは「レパートリーを開く前にさえ」正確な診断が絶対に必要であるという主張へと導く。覚えておきなさい、成功への非常に価値のある症状は変で、珍しく、不可解な物でだ:断固として先入観に矛盾し、制限された数の薬にまっすぐ向かって立ちはだかる物である。

「削除する」症状

 これは新しい世界であるが、レパートライズにおいて我々が欲する表現であり、非常に用心深くなる事で、 かたくなに使い過ぎると、捜しているレメディーを無くしてしまう。  最もよく明らかにしている意味の例だ。一つあげよう。患者が消化不良の不調で、胃が燃えるような痛みを伴い、頻繁に酸性の液体を吐く、としよう。患者はどんどん独特な事を吐き出す。それは指先にある。その人の記憶の印象に残る症状であるので、非常に現実味を帯びて意識に侵入していた。ほとんどの人が通過するのと同様十分に、モダリティ(即ち、暑さ寒さ、動きと休息、姿勢、1日の時間、飲食との関係 など、胃の状態の調子)もすべて、症例を理解するまでそれらをメモをとる。問題は有機体のようなのか機能なのかに関して、注意深く調べ、自分自身確信を持つ;あるいは症状のいくつかは割り引いて考えるのか、二次的に肉眼的病変と考えるのか。さて今度はあなたの番だ。あなたの患者の一般的な症状を取り出さねばならない;「私の」の側についてスイッチを切らないで、「私は」の主線にスイッチを入れなければならない。そうすると今度は、患者が熱に我慢できないことがわかる。ーどんなに胃がしようがだ;太陽に長くさらされると気分が悪くなる;涼しい部屋にいたがり、涼しい天候や気候を欲し、決して火に近寄らなず、患者が部屋に入ってくると、寒い天候なのに、ボタンをはめず、分厚い服も着ていない事に気づく。患者に影響を与えるのは、息苦しさでも息のつまりでもなく(この違いに注意しなければならない!)、暑さなのである。患者はG. ミラー博士の 「圧倒的に暑いレメディーの人たち」の一人である。皆さんのために削除する症状がある!患者の胃の状態がどうであろうとすぐにわかるだろう (その特別な症状はおそらくArs.やPhos.、Nux、Lyc.、 Nat-mur.あるいはその他多数も同様に親密かもしれない)が、 その気質は暖かい性格であり、より深く治癒する作用にArs.やPhos.、Nux、Sep.をあげる事を考えても無駄である。その人は暑い患者で、これらは主に寒いレメディーである。すぐにそれらを排除できる。その一つがまさに胃の症状に適切に合っているとしても、すぐ前にある状態を一時的に和らげる物をあげたら、患者は何度もぶり返すだろう。それは持続しない。それは一時しのぎで作用するが、治癒する薬ではない。それは一時的な臓器の刺激を提供するかもしれないが、それは全く有機体の刺激ではない。そしてここで、深さと表面、治癒と緩和の違いがよくわかる。「同種」の中に純正な勝利を得る人は、表面的で急性の状態の結果に、少なくとも見事で一時的な結果をなるのを見て、これは薬によって最高に手に入るものだと正直に信じ、「同種」の永続する勝利を探し出す。彼らは何年もの経験から、自分自身の限界をよく知っている。彼らにとって、他の人々がより大きく主張する事は、言語道断に見える。実は、真の「同種」を手に入れた場合、奇妙な事に、胃の状態を緩和する代わりに、しばらくの間1000倍に悪化させる。悪化させ今回限りで治癒する。そしてもし自分の仕事がわかっていなければ、間違った薬をあげてしまったと思い、解毒したり、薬を変えたりするだろうし、あなたが考慮する限り、患者は治らないだろう。しかし患者をそうさせるのは、あなたが無知であるからだけかもしれない。

 さて、精神面、一般面、特異性のルーブリックをすべて書き出し、暑さから悪化という削除する大きな症状があり、凍えるゆえ、凍える人を助けるレメディーを全て容赦なく除外する。このどれも全然書き出さなくてよい。今から出すG. ミラー博士のリストを使うと、他の一般面に、特に顕著な精神面の症状に行け、特別な事と、患者があなたの所に来た直接の苦しみに取り組もうとする前に、正確なレメディーのかなり正しい考えが得られる。さて、鬱の発作が起きやすい事を発見たとしよう。だが、この人はどんな慰めの試みにも我慢できす、誰かが元気づけようとしても、何か変なのかと聞いても、非常に意地悪くなり、機嫌がよくない時、人はこの人を本当に一人にしておくのがいいと学ぶ。 なぜ、この2つの重要な症状だけと、暑さからの悪化、慰めからの悪化で、「患者と薬と、どちらが同等のタイプでなければならない蚊、覚えておきなさい」。 Lil-tig.とNat-mur.とPlat.を捜す区域を縮小してしまった (というのはfLyc. とMerc.は一番低いタイプだけで「< 慰めの検査consolation test」を通り抜ける。それはこのように顕著に慰めを嫌うのに、十分ではないからだ!)あるいは、もし患者が主に凍え、これは暑さに対してだったので寒さで悪化し、慰めの検査で悪化が強く起きたならば、Ars.や Bell.、Calc-ph.、Ign.、Nit-ac.、Sep.、Sil.で調べ始め、2〜3他が括弧内に低いタイプで遊んでいるのに気が付くだろう。もしこのように顕著に削除する症状が得られたら、ルーブリック全てから運ばねばなら薬が少数で、どんなに簡単で、速くレメディーが見つかり、自分の探索の結果にどれだけ自信が持てる事だろう。作業する時、ある薬がどんどん次に著しく目立つ事を一般的に見つけるだろう:ルーブリック全ての中ではないかもしれないが、「重要な物全ての中にあるに違いない」つまり、患者に最も顕著な物で「最高の度数」の物だ。そして間もなくあなたはペンを下ろし、確信し、更に遠くへ進むのは、単なる時間の無駄である。

 さて、同じ症例をとり、代わりに患者が不満に思う顕著な症状ー特別な事から始め、どの作業を省いたか を見てごらんなさい!「嘔吐 Vomiting というルーブリックから始め、今回が最期だから書き出し、何が必要か見てごらんなさい。薬を全て、タイプを全て、何も間違えないように書きなさい。患者の特別な症状を、一つずつとって、書いて、書いて、書き続ける。

嘔吐 Vomiting,        162個のレメディー
嘔吐、水 Vomiting water   108個のレメディー
嘔吐、酸 Vomiting sour    89 個のレメディー
胃が燃えるように痛い Burning pain in the stomach, 186個のレメディー
胃が痛い、食後 Pain in the stomach p.c., 110個のレメディー

など。このようなリストは簡単だが、ほんの始まりにすぎない。ーどおりで人が「レパートリー恐怖!」になるわけだ。ー 実際、現段階、世界のあらゆる所で人はこうしているためだ:美しく、こぎれいで、誠実で、疲労困憊した作業を見せるために、我々に送ってくれ、もっといい方法を求めている:この記事をまとめる原因となったのが、彼らの助けを求める泣き声だ。何枚もの紙を埋めるだろう。「便、不快臭Stools offensive, 燃えるような尿Burning urine, べとついた便Stools pasty, 黄色い便Yellow stools 」といった「49の様々なルーブリックにある薬を全て」 おびただしい長さで、我々の前に差し出している。どうしてなんだ、このような症状になる前に、3〜4つの薬だけを手中にあるべきだ:ーしかもそれは一番低い度合いの症状で、共通の症状であり、薬の確認として見る価値はほとんどない。更に、奴隷のように書き写した長いリストのいくつかから、欲しているまさにその薬を、偶然外してしまっている可能性もある:そして変な事に、削除する症状の助けなしに、それを全て完成させた時、終わりに数えた時、半ダースもの薬がかなり近く次々と出て来て、ヘラクレスの仕事travaux d’Herculeでは確信できず、まだ疑いもある。

ギブソン博士の暑いレメディーと寒いレメディー
(ケント博士などの業績を抽出して) 

主に寒さによって悪化するレメディー

Abrot., Acet-ac., Acon., Agar., Agn., Alumen, Alum., Al-ph., Alum-sil., Am-c., Apoc., Arg-m., ARS., Ars-s-fl., Asar., Aur., Aur-ars., Aur-sulph., Bad., BAR-C., Bar-m., Bell., Benz-ac., Borax., Brom., Cadm., Calc-ars., CAL-C., Calc-fl., CALC-PH., Calc-sil., Camph., Canth., CAPS., Carb-an., Carb-veg., Carbn-sul., Card-m., Cauloph., CAUST., Cham., Chel., CHINA., Chin-a., Cimic., Cistus., Cocc., Coff., Colch., Con., Cycl., DULC., Euphras., FERR., Ferr-ars., Form., GRAPH., Guaj., Hell., Helon., HEP., Hyosc., HYPER., Ign., KALI-ARS., Kali-bich., KALI-CARB., Kali-chlor., Kali-phos., Kali-sil., Kalm., Kreos., Lac-defl., MAGN-CARB., MAGN-PHOS., Mang., MOSCH., Mur-ac., Natr-ars., Natr-carb., NITRIC-AC., Nux-m., NUX-VOM., Oxal-ac., Petrol., PHOS., Phos-ac., Plb., Pod., PSOR., PYROGEN., RAN-B., Rheum., Rhodo., RHUS., RUMEX, Ruta, SABAD., Sars., SEPIA, SIL., SPIG., Stann., Staph., Stram., STRONT., Sul-ac., Therid., Valer., Viol-t., Zinc.

主に暑さによって悪化するレメディー

Aesc-h., All-c., Aloe, Ambra., APIS, ARG-NIT., Asaf., Aur-iod., Aur-m., Bar-iod., Bry., Calad., Calc-iod., Calc-sul., Cocc-cacti., Comoc., Crocus., Dros., Fer-iod., FLUOR-AC., Grat., Ham., IOD., KALI-IOD., KALI-SUL., Lach., Led., Lil-t., Lyc., NAT-MUR., NAT-SUL., Niccol., Op., Picric-ac., PLAT., Ptelia, PULS., SABINA, SECALE, Spong., Sul., Sul-iod., Thuj., Tuberc., (Rabe), Ustil., Vespa., Viburn

極度の気温に過敏なレメディー

MERC., Ip., Nat-carb., Cinnabar.
Ant-cr., 暑さ寒さどちらでも悪化:過熱や放射する熱で悪化、しかし多くの症状は暑さで改善
(MERC. 慢性疾患では寒さで悪化:急性疾患では暑さで悪化)。