言霊の変換

Aさんは、30年以上、片頭痛と原因不明の身体症状で苦しんでいました
そして癌が発生してから、とうとう「自死ほう助団体」に登録しました
 
私は、Aさんのセラピーを数年してきました
そして、徐々に過去のトラウマが解消されてきました
私にかかる前にも、30年に渡り、多くのセラピストにかかってきました
メンタル、精神面は、どんどん良くなって行きましたが
それでも、
Aさんの原因不明の身体面の症状の苦しみはそれほど変化がなく、
ほんの少し、軽減している程度でした

医者に診てもらっても何も悪いところは見つかりません
自然療法も数多くしてきています
食生活も変えました
排毒や、断食も、よくして来ました
運動もしており、
自然にもよく触れ合い
メンタル面も多くのことが解放されていました

Aさんの癌が発生して、
偶然にも世界的に著名なアユルヴェーダの先生にも
診てもらえることになりました。
これで、Aさんはかなり良くなるかもしれない、
という大きな希望も生まれ、良いスタートでした
が、4ヶ月後、
突然その先生が亡くなってしまったのです

それから、
Aさんの症状はどんどん悪化して行きました
 
近代医学には希望を持っておらず
こんな状態で延命されるのは、惨めだ、と
病院に行くことを強く拒んでいました

私も全身全霊、努力を続けましたが、
一向に症状は良くならず、悪化するだけです
 
その頃から、Aさんはどのように体を離れるか
どこで
どうやって
と考えており、
最終的に「自死ほう助団体」に登録したのです

Aさんはやせ細り
死臭も漂ってきました
無理にでも、病院に連れて行った方がよいのでは
しかし、病院へ行ったら
「自死ほう助団体」に連絡しAさんは死を選ぶ
もう、この人の寿命なのか

しかし、キネシで天の意志を聞くと
セラピーを続けろ
となるのです
 
バシャールが言いました
ワークして状況が変わらない場合は
必ずネガティブなビリーフ(思い込み)があると
ブループリントを歩んでいないと
ネガティブな事が起きると

どこにこの人のネガティブなビリーフがあるのか
どうしてこの人は、
こんなに困難な道を進んでいるのか
世界的に著名な先生まで、突然この人の世界から消えてしまった
どこがネガティブなビリーフなのか
そう自問し続けた時

「Lack of fundamental love」
という、ケントのレパートリー
(ホメオパシーの字引みたいなもの)
の言葉が頭に流れてきたのです。
 
この意味は
「基本的愛の欠如」
つまり、命に対する愛が欠けている
という意味です。

そうだ!
Aさんは、幼少の時からいつも同じような言葉を繰り返してきている
数年のセッションを通じて、それが見えてきたのです
 
「私は、この世に生まれてきた存在ではない」
「この世界は、私に合わない」
「自分が死ぬとしたら、ヨギのように森を歩いて死ぬ」
「どうやって、死にたい?」
「どこで、死にたい?」
「生まれ変わったら、これをしたい」
など、など

宇宙から来た存在であろうが
ヨギであろうが
辛くてたまらないと落ち込んでいようが
この地球に生を受けたからには
この地球で生きる意味がある
そして、いつかはこの生が終わり
次の生につながるのではないでしょうか
 
「基本的愛の欠如」
ということで
Aさんがこれまで積み上げてきた言霊のエネルギーを
入れ替えるため
毎朝「私は今日1日喜んで生きている」
と、
はっきり口に出してもらうことを続けました。

1週間も経たないうちに
Aさんは変わって来ました
自分が変わると、周りで起きる現実が変わります
 
まず、癌専門の病院で自然療法を取り入れている所を
紹介してくれる人が現れ
そこに行き始めました。
その病院の医師は、緊急事態にも関わらず
ゆっくり時間をとり、
Aさんは、この医師を信用し始めました
3週間後に、医師は化学療法と放射線療法を勧め
Aさんは、それを受け入れたのです

そして放射線療法の病院で、
80代のご老人が
生きたくて、生きたくて
この大変タフな放射線療法を受けているのを目にし
Aさんは、心を打たれ
「生きたい」と心から思いました
 
もう死にたいと思わない
ただ、ただ、生きたい
と、Aさんは言い始めました
 
昔の思考パターンがよぎることについては
キネシオロジーの手技が
助けてくれました
 
この時以来、
Aさんはどんどん元気になり
癌は見つからないだけでなく
30年来続いていた
原因不明の身体症状もなくなり
偏頭痛はほとんど来なくなりました
 
化学療法と放射線療法からの副作用は
自然療法を取り入れて
火傷の3度の炎症状態は、数ヶ月できれいに治りました
 
まだまだ、体内の副作用の影響は
ありますが、
Aさんは、生まれ変わったように
幸せな気持ちで、前向きに生きています