Belladonna(ベラドンナ/イヌホオズキ)

 Belladonnaはシステムを非常に激しく捉えるレメディである。これは特に突然病訴が起きた、多血で精力的な人や知的な人に適する。聡明な人が突然病気になり、彼らはかなり健康な状態状態で、当然のこと多血で血管性である。Belladonnaの病訴は突然起き、規則的な経過をたどり突然弱まる。苦痛は突然かなり激しく起き、突然低下する。風邪は最高に速く急な経過や、かなり激しい経過をたどり、突然弱まる。Belladonnaは特に血管系、心臓、脳、神経系全体に影響を与える。

 初期の状態でまず調べるべき事は熱である。臓器すべて、特に脳、肺、肝臓に炎症が起きる。腸も他の臓器と同様それに含まれる。この炎症は常に激しい熱を伴い、その熱さは異常である。それは他のどのレメディよりBelladonnaに顕著に現れる。手でBelladonnaの対象者に触れると、突然手を引くだろう。それほど熱が強烈だ。熱の記憶は手と指にしばらくの間残る。痛み、炎症、苦しみ、夜に襲うせん妄、激しい炎症の発生といった特徴はその種の熱に伴う。どこに炎症があろうとも、同じような強烈な熱がある。時にはそのような熱が起きても、その熱が持続性のタイプである時はBell.ではない。Bell.には持続性の熱はない。古典がBellについて腸チフスの激しい熱や他の持続性の熱について述べているのは真実だが、終始Bell.を調べると、その熱は持続しないのがわかるだろう。その熱は弛張性である。それはチフスのように徐々に病訴が起きる事は決してない。持続性の熱のように、徐々に上昇し徐々に下降するする事はない。諸君が迷う事がないように私は言っているだけだ。世界で最も有能な師の一人であるヘーリングに、我々が遺憾に思っているのは、Bell.を腸チフスの熱に分類した事であり、せん妄状態や発熱は多少Bellのようなのだが、何が起きるかだけ述べさせてもらおう。Bell.を腸チフス熱のせん妄状態に投与するとー腸チフス熱のせん妄状態はBell.のようなのだがーせん妄は弱まるが、その他の兆候が発熱中に高まるだろう。熱を下げないで、患者を弱らせるだろう。せん妄状態だけ取り去ったら、患者はもっと長く病み、もっとひどい衰弱に陥る事だろう。しかしStramoniumが、ヘーリングがBell.を投与すべきだと述べたケースの処方に完璧に合う。発熱という考えをしっかり頭に植え付けておきない。熱、強烈な熱、激しい熱だ。

 この炎症の病訴と発熱すべてを走るBell.のもう一面がある。炎症部分、非常に一般には皮膚が非常に赤く、炎症が進行するとくすんで来て、熱が上がると顔がまだらになるが、Bell.の始まりの表現は真っ赤で、皮膚が光っている。その時炎症部分は赤く見える。腺の炎症において、腺を覆っている皮膚は真っ赤な点々があるだろう。したがって首に赤い斑点が炎症を起こした腺の上にある耳下腺の炎症や、顎下腺の炎症、首の腺の炎症にそれぞれ、火のように赤い部分があるだろう。喉は緋色のような赤。粘膜は炎症を起こし、緋色のような赤になる。少ししてからくすみ、最終的にまだらになり、Bell.体質の特徴と方向を示す。徐々に猩紅熱で見るような発酵性の状態に向かい、軽度の炎症常態になり、始めは強烈に鬱血するが、血管運動神経麻痺が続く。激しい鬱血で青か紫かまだらになる。

 Bell.の別の基本的な特徴は、炎症部分や痛みの部分にあり、Bell.が明確に作用する何かがいつ起きても燃焼し、強烈な燃焼である。Bell.の喉の痛みを伴う喉の燃焼は、石炭の火のようである。扁桃腺の炎症は、火のように燃える。皮膚は燃え、患者の感覚には燃えるような暑さであり、医師には強烈な熱さである。猩紅熱で皮膚が燃える。「こんなに暑いんです、先生、こんなに」と胆汁性の熱や弛張熱の時に言う。臓器の炎症では皮膚が燃焼し、燃焼性の発熱が起き、その部分が燃焼する。燃焼を伴う膀胱炎。脳の鬱血と頭の燃焼。喉の鬱血と喉の燃焼。局部的に熱く、また主観的にも燃焼する。胃が燃焼する。肝臓の炎症においては肝臓が燃焼する。肝臓の鬱血は黄疸を伴い、肝臓が燃焼を起こす。さて、ここに3つ主要な特徴がある;それらを「キーノート」と呼んではいけない、そういう意味ではないからだ;それは、熱さ、赤さ、燃焼である。それらがいかに病気の特徴全体を修飾し、いかに行き渡り、いかに意味を持っているかがわかるだろう。

 しかし、それがすべてではない。Bell.にはかなりの腫れがある。炎症部分がすぐ腫れ、接触に対して極めて敏感で、非常に痛く、破裂するかのようで、圧痛や刺痛、燃えるような痛みを伴う。炎症部分は腫れと同様、熱く赤く燃焼する。腫れてチクチクし、燃焼し脈打つ。うっ血や炎症すべてを伴い、そこらじゅうが脈打ち、患者は震える。その部分自体が脈打ち、頸動脈が脈打つ。子供が脳のうっ血を伴う病気で寝込んでいる時、頭が猛烈に熱い。その子が話せるだけ大きければ、「そこが燃えている」と言うだろう。しかしそれで鼓動に気が付く。側頭動脈と頸動脈が非常に激しく振動する。混乱が起きている。地震が起きている。患者がBell.を必要とする時、すべてが震える。非常に痛がるレメディの一つである。痛みに非常に敏感である。非常に敏感なため、普通の人以上に痛みに苦しむ。そして覚えておきなさい、痛みは突然起き、長く或いは短く留まり、突然無くなる。神経痛においてそうだし、炎症状態においてもそうだし、炎症を起こした臓器でもそうで、どこに起きてもそうなる。痛みは、裂けるよう、撃たれるよう、燃えるよう、刺すよう、圧迫し、うずき、すべてが一度に来る。これらの特徴がすべてひとまとまりになり、そのために苦しむ。痛みはすべて動きから悪化し、光から悪化し、揺れから悪化し、寒さで悪化する。暖かく包まれたがり、露出やすきま風で悪化する。 頭痛は他の多くの痛みと同様で、まるで脳が上がったり下がったりするように感じられ、一歩踏み出す度に、目を動かす度に、眼球を回す度に、階段を上がる度に、椅子から立ち上がったり座ったりする度に、裂けるような痛みや燃えるような痛みがあり、すべての動きが激しい痛みを作り出し、頭が破裂し、目が押し出されるかのように感じる。動くと、心臓が痛みの部分で鼓動し始め、患者はそれを「ハンマーで打ったような痛み」と呼ぶ。痛みがある所はどこでも触れる事ができない。触ると脈打つ。覆わなければ悪化する。誰かが床を横切れば、そのきしみで悪化する。寝ている時の寝床のきしみは、Bell.の共通した悪化である。非常に病んで寝込んでいる場合、寝床のきしみは患者の病訴すべてを悪化させる。肝炎を患っている患者の枕元へ行くと、その患者は寝床にあなたの手を置かさせない、というのはきしみで悪化するからだ。痛みが腹部内にある場合や、子宮が炎症を起こしている場合、分娩中の場合も同様である。きしみから起きるこのような悪化、顕著な特徴であるが、いつも炎症が続くとは限らない。神経質な知覚過敏症の状態において変わる事がよくある。炎症がなく、その兆候もない分娩中の女性が、空気が入らないよう窓を閉めておきたがるような、知覚過敏症の状態にあり、その人は触られたくないし、寝床が動くのも嫌で、いかなるほんの少しのきしみでも悪化し、敏感な部分がない時でさえ、きしみにはそのように敏感になる。諸君はそのような症例の元に行き、そのうちBell.がなければ、困難で痛みのある分娩になるだろうとわかってくるだろう。しかしBell.の一服で、この薬はそのように速く作用し、そのような病訴はすべてなくなる。寝床のきしみはレメディの特質を明かす事がよくあるだろう。非常な痛みを伴う胆石疝痛を患う患者の枕元に寄った場合、患者は寝床を触らせない。顔は赤く、皮膚は燃え、触る事ができず、堪え難い苦しみや、激しい苦痛の中におり、諸君がその部屋を横切る前に患者は言う。それがすべてだ。「先生、ベッドに触らないでください。」と。 それは特別な特徴であり、きしみからの悪化は顕著である。

 痙攣。一般的な痙攣や局部の痙攣。胆石疝痛において話したように、輪状線維や管状臓器の小さい管の痙攣。動脈管の総胆管にクラッチがあるか、胆嚢管に、輪状線維がほんの少しの石をつかみ、通過させない。通路は十分収容できるだけの大きさで、通過し始めるが、その部分の刺激が痙攣を起こし、その小さな石を捕らえる。患者の舌にBell.を投与したら、痙攣が起き、石が通過し、もう問題はなくなる。胆石の疝痛におけるホメオパシー的処方には、失敗は決してない。症状はいつもBell.とは限らないが、このような例において、その恐ろしい敏感さが存在する所があればBell.である。

 「嬰児における痙攣」」。それは激しく、普通、脳の充血と関連している。皮膚はいつも発熱状態にある。それは光からや、そよ風や冷たい空気から、嬰児が風邪をひいてから起きる。神経質で頭のいい子供で、かなりの大きい頭、ふっくらした頭でっかちの男の子で、特に男の子なのだが、また女の子にも男の子の頭があり、寒さにさらされた時に痙攣を起こす。光や動き、風邪がこの痙攣をもたらすだろう。Bell.の対象となる人は、Bryのように動きから病訴すべてが悪化する。動きで痙攣が起き、動きで痛みが起きる。動きで心臓の働きを増大させ、動悸を起こす;動きが多くの病訴を起こし、苦しみを増やす。Bell.に来た時はいつでもこの一般面を考えなさい。このBellの考えを優先せねばならない。どんなに小さな症状を蓄積しようとも、まずこの事を始めに考えなさい。

 Bell.の精神面の症状は勉強すると楽しいが、見ると恐ろしいものだ。精神面の症状は激しい熱で起きたり、熱狂的な興奮やせん妄状態で観察される。興奮は全体を貫き、激しさは精神面の症状全体を貫く。精神面の症状はすべて活発で、決して受け身ではない。Bell.には受け身のせん妄状態はない。それは野性的な状態である。患者は野性的で、殴り、咬み、物を引き裂き、異常な事をし、変な事をし、意外な事をする。興奮状態にある。このような精神面の症状は発熱中に起こり、せん妄状態と興奮は、少し軽い物を食べて改善する事が非常に一般的である。Bellでその事は一般的に知られていないが、かなり強い特徴である。しかし激しさを覚えておく事と共に、この激しいせん妄状態がある病床に行った場合、熱、赤み、燃焼を覚えておきなさい。

 想像が多い。幽霊や霊、役人や野性的な物を見る。発熱初期には、せん妄状態は非常に激しく興奮しやすいが、それが過ぎると眠りにつき、一種の半睡眠、半昏睡の状態になる。明らかに夢の中におり、叫び声をあげる。恐ろしい夢を見る。患者が話している事を夢の中で見ている。本当に眠った時やできるだけ休息している時は、激しい夢や悪夢を見ている。火の上に物があるのが見える。せん妄状態にあり、苦しんでいる。時には馬鹿になってしまい、意識をなくしたように見える。すべての記憶を無くし、野性的になる。眠っているように見える時は、せん妄状態が続いている。このような症状は大脳の鬱血、嬰児の大脳の鬱血と共に起きる。彼らが話ができるほど大きければ、頭の中がハンマーで打たれていると言う。Bell.において嬰児もまた通常、深刻な知覚麻痺に留まり、脳の鬱血を伴って進む知覚麻痺は、瞳孔が広がり、皮膚は熱く乾燥し、顔は赤く、頸動脈が脈打つ。最終的に知覚麻痺が進むにつれ、子供は青白くなり、首は後ろに引っ張られる。それは脳底部で進行し、背骨が含まれ、首の筋肉が収縮を起こすためであり、頭を後方へと引っ張り、頭を回し、目は凝視し、瞳孔が広がる。この精神面の状態は、猩紅熱や脳脊髄膜炎と関連している。

 また、この精神面の状態は急性の躁病という形をとり、患者はスプーンを咬んだり、犬のように吠えたり、ありとあらゆる暴力的な事をし、窓から飛び降りたりさえする。患者を抑えて拘束服を着せねばならない。顔は赤く、皮膚は熱く、患者はそこら中が燃えているとか、頭が燃えるようだとか言う事があり、頭が非常に熱い。その間ずっと足は冷たい。頭が熱く、足が冷たいか、或いは手足が氷のように冷たい。血液がすべて急いで頭まで上っているように思える。幽霊や恐ろしい怪物や変な物、奇形の物体といったあらゆる妄想と幻覚が急性躁病と入り混じる。想像物を恐れ、走って逃げ出したがる。Bell.のせん妄状態では、患者は窓から飛び出したがったたり、走りたがったり、付き添いの人から逃げたがったりする。患者はその人たちが自分を傷つけようとしていると思う。急性躁病を通じて、せん妄状態を通じて、現れるものすべてが激しさを帯びる。破壊性。最も急性状態にあるBell.患者は、見張り、抑制し、管理し、時には縛り付けねばならない。テキストはこの状態を「激怒、激情」と表現している。患者は暴力をふるいたがる。「うめく。食べる代わりに、木のさじを咬んで2つに割る、皿をかじる、犬のようにうなったり吠えたりする。激しく病んだ少年が極端に部屋を走り回った」。 精神異常の笑いがある。大声で荒々しく笑う。「その子は一切れのパンを石だと思って遠くに投げた。完全に激怒して、寝床でゴロゴロ転がり回る。音と仲間を嫌う」。光を嫌い、暗闇で改善する。このような激しい発作の間に、受け身の状態が介入する事がある。活動的な時間はいつも激しいが、患者が寝床に座ったり横になっている時は受け身の事があり、シーツを裂いたり、手にする事ができる物は何でも壊したりする。棒があったらそれを壊すだろう。

 せん妄状態は、発熱か痛みのいずれでも、病訴すべてを通じてビクッと動く。電気ショックのように睡眠中ビクッとし、それはちょうど眠りに落ちるとすぐ起きる、全身を通じた電気ショックのような感覚である。「人が近づくと恐怖でビクッとする。想像の産物を恐れ、それから逃げ出したい」。「ひどい不安」がレメディを貫く。患者がこのようなせん妄状態から覚めると、痙攣から覚めると、恐怖が顔に描かれている。患者は非常に興奮しており、循環が非常な興奮状態にあり、心臓は非常に興奮し、動きと感情は心臓の鼓動を増加させる。

 Bell.は過敏で、知覚過敏状態で、組織の極度の興奮があるレメディである事が探り出されてきているだろう。この事は、神経中枢の増大する刺激と言える。それは味わい、匂い、感じる増大する能力の状態を発展させ、感覚中枢を興奮させる。印象に敏感。光に敏感、音に敏感、接触に敏感、きしみに敏感。感覚中枢は激しく興奮している。患者からすべての感覚を奪うOpiumのような薬と対照的に、Bell.の最も目立つ特徴の一つとして、おそらく神経の過度の興奮が際立っているだろう。Bell.では鬱血があればあるほど、興奮が増える。Opiumでは鬱血があるほど、興奮が少なくなる。しかしこの2つは多くの点で非常に似ている;顔つきや目や顔の様相が非常に似ており、病理的状態において似ている。病理的状態について処方するとすれば、脳の鬱血、顔つき、どちらか一方の強度がなければ、 OpiumとBell.を見分ける事はできないだろう。それらは互いに解毒する事がよくある。しかし我々は病理ではなく、注意深く個人化した症状によって処方する。

 「目眩」はこの強烈な興奮を伴う。寝床でゴロゴロ寝返りを打ったり、頭を動かして目が回る。「物が回っている」「動悸を伴う目眩」。頭を動かすと動悸と目眩が増える。患者はベッドで横になり、頭を持ち上げられない。この増大する過敏さは特に頭皮に当てはまる。特に女性にその事がある事がわかる。その女性は髪の毛が結べない。Bell.の患者が櫛やブラシでといていない症例がよくある。「髪の毛を後ろに下ろしている」ほど、頭皮が敏感である。「髪の毛が引っ張られているかのように感じる。咬みを触りたくない」。 非常に敏感な特徴における極端な苛立ちに対応するレメディがいくつかあり、Heparでは痛みで気絶し、Nitric acidでは通りを行く車両の音に我慢できない、というのはそれによって激しく苦しむからだ。Coffeaでは足音であらゆる病訴が悪化し、痛みに対し非常に敏感なため、誰かが玄関のドアを開け入る音が、誰にも聞こえないが、患者は3階にいるのに聞こえて、そのため苦しみが激しく悪化する。Nux vomicaにおいては、足音の音でさえ全身の痛みを増大させる。Bell.はその性格において痛みに敏感である。 それは一般的な感覚中枢の一部であり、全身の状態が増大する。Chamomillaの患者は痛みに過敏だが、Chamomillaの患者に同情する必要はなく、自分で戦い抜く。しかし Belladonnaの患者はかわいそうに思うだろうし、 Pulsatillaや Nitric acidの患者もかわいそうに思うだろう。

 その変わった部分はまた反応型の興奮である。その薬の反応は非常に速く、非常に突然起きるので、私がその病床から離れて戻る前に、患者がこう言うのを何度も聞いた「その薬で楽になりました」と。これだけ反応が速いのだ。多くの薬では反応は遅いが、Bell.においては増大する。 Nux vomicaとZincum.においてもそうである。症例が非常に急性である場合、しかし時には症例が幾分慢性である場合も、この感覚能力は顕著である。Cuprumは至る所過敏である。敏感なイボがあり、敏感な皮膚、敏感なポリープ、すべてが敏感で、反応が非常に敏感なため、必要な場合、部分的に示されるレメディは働かないだろう、というのは、患者がすべてに対し非常に過敏なため、すべてが過剰に作用するからだ。最も小さい一服、最も穏やかな一服、最も簡素な一服が過剰に働き、すべてが悪化する。臭いで悪化し、よく選択されたレメディが治す代わりに妨害する。Cuprumは調子を下げ、その敏感さを和らげ、それからよく選択されたレメディが効き、長く作用するだろう。Cuprumは鬱血の高い状態は欠けており、この点でそのようではない。 Cuprumは活発な発熱と鬱血、鼓動、循環の妨害にそった感覚能力はないが、慢性状態がある。女性や子供が非常に敏感なため同情を得られないーそしてヒステリーな人にも合わない、だが、自分を完璧に制御できない人である。そのような症例はCuprumである。敏感な人、特に敏感な女性に合う薬を我々は持っている。臭いに敏感で、想定される影響すべてに対し敏感である。医者はそのようなかわいそうな病んだ小さな子の面倒を見に行き、患者の特質を理解し、その質を見抜いてその苦しみを楽にする医者は、自分の前にいる医者全員の名声を物ともせず、社会全体を指導する事だろう。その医者は自分の感覚で皆を測定する人ではなく、鈍感であるかもしれないが、患者が敏感である事を見つけるだろう。

 この敏感さはBell.の頭痛のほとんどに存在する。 刺すような痛みや脈打つ痛み、撃たれるような痛みがあり、こえらはすべて鬱血に関連している。それらは全て動きに敏感で、きしみの度に敏感になり、光に敏感で、目の瞬きにさえ敏感で、すきま風に敏感である。頭が回る時、Bell.が示されるだろうー痛みが非常に深刻であるためじっとしていられず、動きで頭痛が増すが、患者は頭を回す。子供が寝転がり、脳の鬱血で頭をゴロゴロ動かし、脳の叫びで悲鳴を上げ、突然金切り声を上げる。その後しばらくそのために目が覚め、頭を揺り動かし始め、数分毎に脳の叫びを伴い、金切り声を上げ、ボーッとするようになり、首が後ろへ引っ張られ、顔が火照り、そして青白くなる。ボーッとする時があり、その茫然さでは子供は泣き出す。脳の問題すべてで、胃が非常に弱っているので、食べ過ぎや胃に負担の掛け過ぎに気をつけねばならない。胃がそれほど消化しないが、食物はよく選択され、軽い物でなければならない。

 頭が非常に重い。頭は重りのように感じられ、後ろへ引っ張られる。背骨上部の筋肉が含まれる時、首の筋肉の収縮から、頭が後ろへ引っ張られているのを見る事がある。また、頭を後ろへやると頭痛が改善する事がよくあるため、Bell.の患者が自分で頭を後ろへ引っ張っているのを見る。この改善は、頭を後ろへやっている限り続く。座る時や立ったりかがんだりする時に、頭を前へ曲げると悪化する。まるで脳が転げ落ちたり、前へ押し出されたりするように感じる。この事で頭痛が非常に増すため、それでナイフで切ったような痛み、或いは金槌でたたかれたような痛みに変わる事がある。これらは使われる表現である。爪や金槌の感覚、突き刺すような裂けるような痛みだが、それらすべてと共に、圧迫や鼓動がある。椅子から立ち上がる時、このような感覚が強まる。脈打つ脈拍は、金槌でうずく頭蓋骨の中を撃ったかのようで、まるで頭蓋骨の中はずっと痛く、脈拍毎に金槌でつつかれているかのように、患者は描写する。じっと座っている間や、横になっている間に、それが落ち着く事があるが、椅子から立ち上がると金槌で打たれる感覚がが始まる。 「拡張する」という表現を患者はよく使い、プルーバーたちもこの表現を使った。拡張する感覚は、まるで頭が大きくなるようで、内から外への圧迫である。このような頭痛はすべて、外からの圧迫で楽になる。突然の接触や圧迫で悪化するが、徐々に増加し、頭に注意深くかかる、ひもの圧迫やきつい帽子のような圧迫で改善するだろう。 また、これらの頭痛は冷たい空気にさらされた事や、頭を覆わないで冷たい空気の中立っていた事から起きる。ただ髪の毛を切ってからひどい頭痛が起きる時もある。鼓動や脈拍を伴い、頭の鬱血が何日も続き、髪の毛を切った事から起きる。耳の問題や、胸の病訴、リューマチの病訴が、髪を切ってから、或いは帽子を脱いで冷たい空気の中で立った事から起き、頭が寒さに非常に敏感である。このレメディは、体の色々な部分の病訴が頭を通り抜け、下へ向かう、と言われている。非常に赤く腫れる下肢の病訴や、関節のリューマチの病訴は、頭を覆わなかった事や、頭を露出した事、頭を濡らした事、シャワーを浴びた事から生じる。今までにそれに出くわしていたら諸君を当惑させるある病訴がある。これから私が述べる事は諸君が知らない。一般的な状態のBell.における病訴は、休息から改善し、動きから悪化する、だが臀部から下降する裂けるような痛みを伴う、観察するには非常に厄介な、ある種の落ち着きのなさがあり、そのため患者はずっと歩き続ける。休息した途端に痛みが起きる。その痛みは下に向かって駆け抜ける事があれば、神経を裂くように上下する事もあり、この事は足が濡れてから起きるのではなく、頭を露出した事から生じる。AconiteとPulsatillaの病床は足が濡れてから起き、この病訴は上昇し、足を通り上へ向かい、頭に影響を与える。Bell.の病訴は頭を露出した事から起き、下降し、頭に影響を与えたり、胸や胃、腹部の中心、子宮や卵巣の中心に影響を及ぼしたりする。Rhusも足が濡れてから病訴が起きるが、その病訴は濡れた部分に起きる。もし脚が濡れたら、脚がリューマチになる。広大な違いがあり、この違いは処方の度に行なうべきである。ホメオパシーは病訴の広がりに関する個人化の事である。ある病訴は体の右に始まり、左へ広がる。ある病訴は体の一番上で始まり、下へ向かう。それがこのレメディの働き方である。あるレメディは、氷のように冷たいすきま風に足を露出したため、頭痛が起きる (Silic.)が、 Bellでは露出が頭痛や下半身のリューマチをを起こす。 さて、休息から起きる痛みはBell.では例外である。それは、一般性と特殊性を非常に明らかに区別する事の重要性をまた示している。「一般性」と「特殊性」を知らなければ、正確な処方は決してできない。ここにある脚は特殊である。患者と患者の一般的状態は休息によって改善する;患者の症状は休息によって改善する。予測できる患者自身の症状はすべて、休息によって改善するが、脚の痛みは前述ように、神経痛は動きで改善し、休息で生じる。それは、脚の痛みはすべて動きにより改善するという意味ではない、というのはリューマチの痛みは、必ず休息で改善し動きで悪化するからだ。臀部から下降するその裂けるような痛みは、腫れはなく、休息中に起きる。レメディはすべて興奮に溢れ、それはよい処方ができるようにしてくれるこの特殊性の把握である。

 Bell.の病訴すべてと共に、鬱血が上へ向かうのを見失ってはいけない。「血液が勢いよく頭へと向かう。。冷たい四肢」。冷たい足、冷たい手、熱い頭がある。

 目の炎症状態。「ギラギラ光る目。広がった瞳孔。ほてった顔。炎症部の強烈な赤み」。目、目蓋、眼球の全部分の組織全てが炎症を起こし、非常に激しい痛みを伴う。熱さ、赤み、燃焼。レメディに行き渡るこの3つの強い特徴は、目の苦しみにも見つかる事だろう。動悸、腫脹、流涙;強烈な痛み;苦しみはすべて動きから悪化し、光から悪化する。非常に激しい光恐怖症。「目の前の閃光とちらつき」。読んでいると行が曲がって見える。「視界の暗さや実質的な失明」」。激しい鬱血とあらゆる部分の充満。「卒中性網膜炎。半眼、出目、凝視」。嬰児がボーッとして横たわっている時、それを見るだろう;目は半分だけ開き、脳が鬱血を起こし、顔がほてり、強烈に熱く、頭を左右へ転がし、4〜5日そうし続けていたならば、顔は後に青白くなり、首は後ろへ引っ張られるだろう。このような鬱血の問題では、目が半分開き、ほとんど瞬きをしない。「眼窩神経痛。瞳孔が開き、目が飛び出る。視神経と網膜の炎症。目が充血して赤い」。目に関する他の特徴は斜視である。手術を必要とするなどのそのような症例は徐々に起きず、脳の鬱血、鬱血状態、開いた瞳孔、頭を左右へ転がし、ほてった顔、頸動脈が脈打ち、激しい熱さと共に起きる。1〜2日後、目が中に入り始め、その小さな子は斜視になる。それはBell.の追記症状である。深刻な鬱血を切り抜けても 斜視が残る事があり、Bell.は適するレメディである。循環から生じるこのような症例は皆レメディーで治癒されるべきである。決して外科医に送ってはいけない。それはじばらく、数ヶ月さえ残るけれども、よく選別されたレメディで治るが、徐々に現れる症例や、生まれつきそうである症例はレメディで改善しない。突発性の症例だけがそれに関連し、脳の鬱血から生じる。肝臓の鬱血と十二指腸のカタルでは、目が黄色くなる。

 化膿に進む耳の炎症に、Bell.は滅多に役立たない。深く作用するレメディを捜さねばならない。痛みや圧痛、過敏さ、炎症のすべての状態があるかもしれないが、 Bell.を要する症例は滅多に化膿に進まない。

 さて粘膜に来た。鼻、口、喉、 喉頭、胸、粘膜管はエウスタキオ管を通して耳の中まで広がり、そしてその状態のほとんどを特徴づけるBell.のもう一つの強い特徴がある。ひどい乾燥であり、乾燥の感覚がある。鼻の中、口の中、舌、喉、胸が乾燥し、乾燥した咳や発作的な状態として証言する。それらは非常に一般的なので、鼻の症状、鼻風邪、喉の症状、咳と共に強烈に起き、粘膜の乾燥が一般的に見られるだろう。それはPhosで扱う。Phos.に喉の痛みがある場合、口や舌や気道の乾燥が起きるだろう。これは呼吸器に関し一般的な事である。そしてかなりのくしゃみを伴う鼻風邪がある。「鼻の中が刺すよう、燃えるよう」。鼻の中が熱い感じがする。一般的な状態がある。鼻風邪と共にかなり顔が赤く、かなり熱い;熱い頭と冷たい手足;乾燥のため顕著な頭痛が起きる。粘膜からの自然の流れが干上がってしまっているため、それ自体のまさにその乾燥が、痛みの原因である事がある。分泌をチェックするといつでも発熱があり、Bell.ではこの事が顕著である。 発熱を伴う分泌をチェックすると、熱さ、赤み、燃焼を伴い、顔が燃えるよう、顔と頭に熱があり、手足は冷たい。テキストでは「抑圧されたカタルを伴う、気を狂わせるような頭痛」と述べられている。

 さて、冬と寒い天候の間、ほとんどの人はこのような気候で、変化で多かれ少なかれ粘液が、鼻や目や気道から流れる。そうなった方がよい。すべてが一度に止まると、あらゆる部分が乾燥し、そうなれば用心しなさい。恐ろしい、気が狂うような、脈打つ頭痛が起きる。多量のべとついた黄色い粘液がある老齢者のカタルにはあまり合わない。 Bell.が役立つカタルの状態は、単に白っぽい粘液の流れの誇張である。べとつき黄色かった所は、風邪から突然止まり、そして鼻風邪が起き、Bell.は価値がない。カタルを抑圧するためを抑圧されて来た症状の範囲内にある薬を、抑圧されたカタルのために選ぶ事を、いつも念頭に置きなさい。それゆえ、べとついた黄緑色の分泌物のための薬は、Merc.かSulphurかPulsatillaで、それらは流れを再建する事ができる薬の領域内にあり、それと同時に組織状態の治癒効果が始まり、患者をずっとよい状態に置く。

 激しい顔面神経痛。顔に引き裂く痛み、裂けるような痛みがあり、顔に脈打つ痛みがある。顔の痛みは右側が悪化し、きしみから悪化し、かなりの熱を伴い、頸動脈が脈打ち、頭が熱く、冷たい風にさらされたり、冷たい風の中を乗車したりしてから起きる。Bell.は麻痺状態を治癒するが、冷たい風の中を乗り物に乗って起きる顔面麻痺のためにはCausticumが一般的なレメディである。顔の筋肉の痙攣。顔の異常な単収縮。顔に丹毒;発熱が伴う場合、鮮やかな赤色が徐々に紫色になる。神経痛の痛みで、激しい痛みを伴い、顔の鬱血が常に多少あり、顔は鮮やかな赤色であろう。発酵状態を伴い、発熱状態が更に深くまり、血液がもっと発酵性になるに従い、顔がくすんだ色からしみがある状態になり、 Baptisiaに見られるように、それはBellよりBaptisiaにもっと顕著に見られる。「赤い顔で燃えるような熱さを伴う」。歯は痛み、鬱血、同様の特徴のうずきで溢れている。非常に敏感な歯。

 舌は乾燥した舌で、粘膜を伴い一般的である。乾燥した口、乾燥した舌、腫れた舌、突き出た舌は、乾燥し固く、皮のように感じられる。感覚の喪失、味覚の喪失、舌の力の喪失、言語能力の喪失はBell.の特徴である。「舌の麻痺した弱さ;突き出た時舌が震える」。弱々しく出る。まさに数日でBell.の発熱がある患者は 熱が大きく下がり、ひどく疲労し、ほとんど麻痺性の弱々しさがある。一瞬手を上げておくと、同じように震える。舌に見られるそれは一般的な状態の一部である。神経中枢の鬱血からの痙攣。舌の乳頭は直立し、舌は真っ赤である。猩紅熱における真っ赤な舌。直立した乳頭を伴う脳の鬱血における真っ赤な舌。Arum triphyllumを調べた時、「いちご色の舌」の事を話した。それはBell.も同じである。舌はいちごのように赤く見え、乳頭は種のように突き出ている。「舌の真ん中に赤い筋がつき、先端に向かって幅広く広大になっている。舌は赤い縁を伴い中心が白い」。脳疾患を伴う白い舌は、珍しくない。脳疾患で、べとつき、乳白色の舌で、舌全体が繊細である。「口が乾燥し、喉の渇きを伴う」「口が乾燥し、喉の渇きを伴わない」。Bell.は喉の渇きで溢れ、胃の症状を調べる時にそれが見つかる。Bell.は大量の飲料を欲しがる事もあれば、 Ars.のように水で口を湿らせ続ける事もある。水を少しずつしょっちゅう欲しがり、ただ乾き切った舌や口や喉を濡らすのに十分であるのは、Ars.のようにBell.においても共通した特徴である。後鼻腔の乾燥と後鼻腔から引き出す粘液は頑固で糸をひき、非常に少量で、白色か白色が変化して血が混じる。だが血の混じった分泌物と出血におけるこのレメディの事を何も述べていなかった。我々が終わる前に、それは部分が出血しやすい出血のレメディであるのがわかるだろう。目から出血、鼻から出血、喉から出血、喉頭から出血、胸から出血、膀胱から出血、子宮から出血。潰瘍が出血。喉の小さく細かい潰瘍はピンの頭ほど大きくない。小さいアフタ性の斑点が出血する。喉のアフタ性の炎症;だが喉のほとんどの病訴は乾燥し赤い。大きな腫脹。過敏でかなり腫れがあり、呑み込めない。呑み込むとひどく痛み、周囲の部位の敏感さをすべて伴い、喉の痛みを伴い、喉の炎症を伴う。扁桃腺の炎症と腫れは、赤い顔や強烈な熱さ、脈打つ頸動脈、高熱が出て、風邪から発病する。口峡と咽頭は深紅。軟口蓋と扁桃腺は腫れている。特に液体を呑み込むのが痛い。話すとベトベトする。「喉にこぶがあるように思える」は腫れた扁桃腺から来た。ずっと喉の中でこすり付け、咳払いし続ける。部分的に乾燥から、部分的にその部分の神経の過敏さから、咽頭と喉頭は非常に一般的に痙攣状態にある。眠る時喉が緊張し、咳をする時喉が緊張する。食道の痙攣。「喉の痙攣状態」。痙攣性の収縮。喉頭や咽頭や喉の収縮。Bell.は指でつかんだような感じがする、収縮性の痛みが部分的にある。つかまれる感覚は子宮にあり、痙攣を起こす。肝臓に感じられ、脳に感じられ、喉に感じられる。痛みのある部分に激しい痛みを伴う、筋肉の痙攣と単収縮。それはBell.の強い特徴である。患者は自分が感じている事を表せないでこう言う事がある「先生、そこがつかまれているみたいです」と。

 喉の痛みにおけるこの状態は、液体か固体を呑み込む動きにおいて起き、その行為は食べ物や液体を鼻の中に押し上げ、鼻から出る事がある。レメディのいくつかは麻痺状態としてそういう事がある、というのは嚥下の筋肉が麻痺し、それが食べ物を食道に下ろす自然の収縮作用を好まないからで、そのように食べ物を鼻の中に上げて詰まらせる。 Bell.で急性状態において、その炎症状態と痙攣はジフテリア後の麻痺状態として起きるLachesisと区別され、食道の痙攣があるAluminaとも区別される。これらはBell.にゆっくり起き、早く起きる。発熱の初期はいら立ちの時である。発熱の後半はくつろ儀の時である。扁桃腺にアフタ性の斑点が素早くできる。前述のような喉の痛みを伴い、拡大と炎症、或いは首の周りの顎下腺の炎症がほとんど常に見られるだろう。 Bellの喉の痛みに沿った圧痛は自然な付随物である。

 あらゆる種類のBell.の発熱を貫く変わった特徴は、 レモンやレモン汁を切望する事だ。レモネードが合う事もあるようだ。急性疾患では患者がレモンを切望する時、それは患者にとっていい。患者が食べ物を切望する事がよくある。非常に激しくてはだめで、節度あり、禁止を選択し、もし患者が急性疾患でビールをほしがった場合は、与えないだろう。「水を飲みたがっていたのが、、ビールを飲みたがるようになる」。健康において承認できない物を飲みたがり、「冷水を過剰に飲みたがる」事さえある。

 胃腸に一まとまりになりうる炎症状態がある。痛み、燃焼、鼓腸の苦しみ、きしみや、ちょっとした動きやわずかな圧迫に敏感。きしみに敏感で動きに敏感。「胃が痛み、背骨に沿って広がる」。寒気がしてから起きる胃炎は、激しい熱やかなりの燃焼感を伴う。子供において激しい疝痛、強烈な差し込む痛みがある。顔は赤く熱く、前向きに曲げる事によってのみ楽になる。Dioscoreaに似ている場合、後ろへ曲げる事で楽になる例外がある。母親が手の上に子供を載せて抱くと疝痛が楽になるのを見つける。それはColocynthのようであるが、Colocynthはあまり発熱がなく、喉の渇きもなく、一カ所に痛みがあり、腹部の激しい疝痛は二重に折れる事で改善し、何かに交差してしっかりと曲げると改善するのがColocynthである。その例においては症状の1つのグループにColocynthが処方される。「回腸盲腸あたりににひどい痛みがあり、わずかな接触にも我慢できず、ベッドシーツさえ我慢できない」。

 Bell.が盲腸炎におけるレメディであるという例がある。

 Belladonnaは赤痢の疾患がある。乏しい液体の便を伴う下痢;顕著に力むが、それと共に顔はほてる。顔と頭の熱さ、赤み、燃焼。熱い頭と共に冷たい手足。かなり力むがほんの少しか出ない。「肛門括約筋の痙攣性収縮で、痔瘻を伴う」。痔瘻は激しく痛み、真っ赤で、たいへん腫れて炎症を起こし、高度な炎症であり、触れず、脚を広げて横にならねばならず、痔瘻は痛く、かなり燃える。

 Bell.ほど膀胱内や尿路に沿ってひどい炎症があるレメディはない。ずっと排尿にかられる。尿が滴り落ち、尿道の長さ全体に沿って激しく燃焼する。尿路全体が炎症状態にある。Bell.は膀胱炎を治して来た。刺激と鬱血と共にBell.が示されている他のどの部分にも、圧迫に対するあらゆる敏感性があり、きしみに敏感、心が苛立つ状態で、神経系全体の炎症状態。「膀胱のテネスムス。放尿後まだ座って力む」苦しみ。尿は減り、血が混じり、時には鮮血が混じったり、小さい血餅がある。膀胱内のかなりの量の血液が小さな血餅になって出て来る。「尿はまるでレンガの粉塵か筋が混じっているように見える。強酸性」。尿を発作的に留めたり、無意識に排尿したりする。脳疾患において尿が滴る。睡眠中、尿が漏れる。排尿の夢を見て、漏らしてしまう。ショックの後や脳の鬱血からや、出産後、尿が留る。膀胱は満タンでひどく痛く、ひどく敏感である。立っていたり歩いている間、無意識に漏れたり、たいした動きでないのに尿が噴出する。尿意は激しく突然起きる。少量の尿が膀胱に集まった時、突然痛い尿意が起きる。「かなりの苦痛が膀胱の頸部にあり、発作的である。発作的なつかむような緊張を感じる。尿意と他の時、ショックや寒さ、不安、精神障害より、膀胱の頸部の痙攣がある。年をとってきた時や、凍えたり、非常に寒い空気中にいると、女性がDulcamaraやCausticumのように尿を漏らす。睡眠中ビクッと驚いて漏らす。怖い夢を見て驚き、お漏らしをする。眠りつつ、突然電気ショックが全身に起き、お漏らしをしてしまう。Bell.はそのような変わった小さな特異性に富んでいるが、それは一般的な発作的な状態と Belladonna体質全体の一般的な刺激性を示しているにすぎない。そのような変わった段階や状態を、体のあらゆる部分ー特に括約筋があるを所や、膀胱の頸部に輪状線維がある所ーにおける炎症や、膣の入り口につかむような緊張、管の収縮を見る。子宮が収縮する。 ここに特に顕著な特徴を見る、膀胱の頸部だ。男性より女性に多く問題があり、女性生殖器や出産、乳房に関連した症状や状態におけるもので、妊娠期間はBelladonnaが必要とされる多くの状態がある。神経質で敏感な女性、刺激的な繊維細胞がある女性のために、これは本当大切なレメディである。

 男性生殖器においては、ほとんど重要な症状はないが、女性には多くの大変痛ましい症状がある。女性にはひどく苦しむ、ひどく興奮した症状がある。その部分は敏感で、子宮や卵巣は鬱血を起こし、触ると痛く、きしみに敏感である。 大きくなり痛くなるまで炎症を起こした子宮は触ると痛い。出産後この状態が残る事がある。或いは月経期が終わる度に、少し大きくなったままになる。正常状態に戻らず、鬱血したままで、その女性はまるで月経中であるあのようにしばらくの間感じる。打撲したように感じ、きしみに敏感。出血は多量で血餅がある。だがここの最も顕著な特徴は子宮出血である。鬱血からの子宮出血で、痙攣を伴い、ひどい過敏さを伴う。激しい子宮収縮のため、発作的な収縮である。血餅が混じった真っ赤な多量の出血を伴うひどい痛みはBelladonnaの出血の特徴である。その点に関してはSabinaのようである。その2つの薬は高い度合いでそれがある。子宮は血餅が多く、陣痛のような痛みが起こり、それを吐き出し、しばらくの間多量の出血が続き、 それから陣痛のような収縮がまた起き、血餅を吐き出し、そしてまた出血する。血はすぐ固まり、出血はひどい疲労感を伴う。さてこれはほとんど誘発なく起きる。この出血は流産に関連しても起き、流産と関連するのか他の原因からなのか、敏感さの症状が存在する所は何でも、Belladonnaは出血をチェックするのにすばらしいレメディである。接触に敏感、きしりに敏感で、患者自身は苛立った敏感な状態で、ひどく神経質な興奮が寝ても覚めてもあり、発熱を伴う事がよくある。 衰弱した状態を伴って出血するが、普通出血は通常出血があれば熱を下げる。
 これはまた分娩後の出血のためのすばらしいレメディでもある。血が熱く感じられる。砂時計の収縮を伴う出血。収縮中に砂時計のようにあちこち外れる胎盤をつかむのは珍しい事ではなく、下部から出血し、大量の血液が出る。Bell.はこの砂時計の状態を改善する。

 非常に激しい月経困難症もある。陣痛のような痛み。発作的な陣痛。Bellでは環状収縮が一番よくある形である。繊維細胞のすべては均一に加わり、均一にその作用を行い、そのため徐々に内容物に締め付けを加える。Bell.ではちょうどコードが子宮体の周りを回るように、締め付け、分娩を妨害する。そのように月経困難症においてある。輪状線維の激しい収縮、それゆえまるで子宮が紐でつかまれているかのように女性がよく描写する。まるで締め付けられたかのようである。Bell.は発作性の状態や、出血状態、刺激性の状態、うずきに富み、その部分は痛みに敏感で、女性自身は極度に取り乱し、痛みによりショックを受けている。それに加え卵巣に痛みがある。Belladonnaは多くの場合、右側に働く。Belladonnaでは左より右の卵巣が痛い事、右側は全体的に影響を受け、左側は全く受けない事が共通している。喉の右側がそうである。左半身がそうである事もある。「月経のはじまりと共に卵巣が痛む。骨盤部に痛みがあり、突然起き、突然消える」。特徴的なBelladonnaの痛みは突然起き、2〜3秒か2〜3分留まり、突然去る。子宮の鬱血からの痛み。急性の子宮炎。「子宮肥大と定期的な発作性圧迫」。その部分の弛緩もある。子宮は鬱血し肥大し、重く、小さい懸垂筋連結が緩み、疲れ、弱く、伸びて延長し、すでに膨張しており、重量を超えている子宮はひっぱり続け、まるで子宮が脱出するかのような陣痛の感覚と、女性がよく表現する感覚を作り出す。それはじょうごのような感覚として表現される。これは女性が子宮脱で苦しむ時の表現である。弛みは、麦角菌の毒にかかってきた非常に多くにおいて共通している。子宮は下がり、部分的に陰唇の間にはみ出る。. 子宮脱はまるで内側全体が外に出るのが共通した特徴であり、これと共にきしみから悪化する。その部分にかなり過敏性がある。子宮がかなり痛み、重い感覚がある。外陰から突き出ている子宮頸が非常に過敏なため、脚を大きく開いて座っている女性を見た事がある。「座らねばならないが、横になれない」。異常な筋肉が伸びるため多くのBell.の症例は横になれない。横になると、その筋肉を楽にするため、脚を引きかげねばならない。座るか曲げた姿勢をとらねばならない。その部分がかなり過敏である。生殖器に向かって圧迫と衝動がある。Belladonnaには特別な筋肉が含まれる事に従って、あらゆる姿勢と悪化と改善がある。座るより横になる事ができる患者もいる。ほとんど皆、立つと悪化する。脚を広げて座るとよくなる患者もいる。大部分の患者は前に曲げすぎると悪化する。椅子に座って前にかがみすぎる事はできないし、後ろに曲げると必ず苦しみがひどくなる。非常に敏感で、非常にその部分が腫上がる。筋肉がぐいっと引っ張られるために、動きから悪化し、きしみから悪化し、興奮から悪化し、ドアのバタンと閉まる音で悪化する。これらすべてが、刺激されている部分がいかに敏感かを説明している。それから外部・内部の生殖器において、燃焼、引きつり、かなりの熱がある。裂けるような痛みがよくあり、裂けるような痛みは、一般的に大げさにつかむ事と収縮、特に輪状線維の痙攣として知られているものである。

 Belladonnaは極めて敏感な妊婦、多血症の妊婦、風邪をひいてから鬱血になった妊婦、出血して流産の恐れがあるか、流産中または流産後の妊婦によく合う。そしてまたBell.は赤い顔色の多血症で精力的な女性で、晩婚で妊娠し出産の日が来た時、筋線維が緊張状態にある。子宮は緩まないだろう。その女性はほてり、熱くなり、興奮状態にあり、接触に敏感で、きしみに敏感。弛緩状態がまもなくそれに続くだろう。28歳や30歳、それ以降結婚したため、楽な出産は臨めず、長引く分娩に苦しむ。

 出血や分泌物の強い特徴があり、血液の流れが熱く感じられる。出産中の血液の噴出が熱く感じられる。流産後の血液の噴出が熱く感じられる。その部分の敏感さや痛みに沿って流れる悪露が、熱く感じられる。圧迫の感じやすさ。お産に伴う乳房の炎症状態がある。授乳熱。乳房が赤くなっ多場合、接触に極めて敏感になる。寝返りがうてない;寝床のきしみに我慢できないし、顔はほてり、頸動脈は鼓動し、熱があり、有機組織を通じて敏感さが立ち上がる。かなり硬化が起き、石のように硬い。Bell.は2〜3時間で乳房の痛みを止めるだろう。それは鬱血を止め、苦しみを和らげるだろう。

 乳腺が炎症を起こし、一般的な症状がなく、単なる腺の炎症である場合はPhytolaccaを与えなさい。

 喉頭炎。 ここにもつかむ感じがあり息が詰まる。喉に表皮が剥離した感じで始まり、ヒリヒリ痛み、こすれ、少しの粘液だけ形成する。かなりこすれ、咳払いし、喉まで少し広がるが、咳をする前にはかなり乾燥している。しみてヒリヒリし、声が出なくなる。眠ろうとするやいなや、つかまれる感じが起き目が覚める。声が枯れ、表皮が剥げ、喉がつかまれる。過敏性を伴う咽頭炎。「突然声枯れが起き」、動く度や話そうと試みたり、咽頭を少しでも動かそうとしたり、触れると苦しみが引き起こされる。頭を後ろへ動かしたり、横に動かしたりすると、痛くなり咳が出る。呑み込むと悪化する。食べ物の大きな塊が咽頭の後ろを下りると、非常に痛い所を感じ、それが咽頭である。声が変わる。1分は一つのキーであり、もう1分で変化する。声枯れがする時もあれば、かすれる時もある。それから完全に声が無くなり、音を発する事ができなくなる。「クループのような痙攣が咽頭にある。声門の痙攣。クループのあらゆる症状があるが、粘膜はない。それは単に乾燥し、表皮が剥げ擦る事を伴い、咽頭の表皮を剥離し、炎症状態にある。そして急性の咽頭炎を形成し、非常に突然起きる。呼吸は短く、速く、痛い。喘息性である事がよくある。喘息の状態で発作性の呼吸を伴う。そしてまたこのような症状は胸部全体を包括するように見える。胸の圧迫。蒸し暑い天候における喘息。

 Belladonnaの咳は咽頭の内側をつかむ。 小さな粒か何かが咽頭に忍び込んだようで、小さな塵や小さな食べ物、或いは水1滴が咽頭に入り、咳をする。「乾燥した発作的な咳」。強烈な咳。夜の咳。横になると咳が出て、日中より夜に多い。咳は発作的で吠えるようで短い。それは百日咳のためのレメディーで、ゼーゼーという咳きを引き起こし呼吸しにくい咽頭の発作的痙攣を伴う。長い間の咳の後、最終的に生じる少量の血液の痰や、少量の薄い白い粘液は、咳く事から気道中に起きる激しい騒動の結果である。Belladonnaの咳は特殊である。圧倒的な激しさと、大変努力して少しの粘液が上がって来るとすぐに、ほんの少しの間、楽になり咳が止まる。しかし静かな器官、咽頭と気管と気道はどんどん乾燥し、ついにくすぐり始め、それで痙攣が起き、まるで気道全てがそれに参加しているようで、ゼーゼー咳き、息が詰まり、吐く事もある。それから患者は少量の粘液を引き上げ、咳が弱まる。別のちょっとした合間に別の発作が起きる。百日咳のようにこのように進行するが、合間はいつも乾燥が続く。それゆえ、その咳は発作的だと言われる。

 胸のこわばり。胸の苦しさ。胸の痛み。Bell.では子供は咳が出そうな瞬間泣くだろう、というのはひどい苦しみが起きるのを知っているからだ。胸が非常に痛く、子供は咳を恐れ叫ぶ。子供の泣き声で咳の発作が起きそうだとわかる。 ちょうどBry.やHeparやPhos.のようであり、それらは他のレメディよりその特徴がもっと多くある。 胸が燃えるようで、胸内に激しい鬱血があり、このような胸の病訴すべてを伴い、乾燥した悩ませる発作的な咳が起き、夜に悪化する。

 このレメディは肺炎や胸膜炎を治す。ここにいる諸君は皆きっと、Belladonnaの肺炎や Belladonnaの胸膜炎を思い浮かべる事ができると思う。きっと諸君はその患者を非常によく知っているので、その患者の頭や鬱血、赤い顔、或いは燃焼を表す必要はないだろうが、胸膜炎において秘密を教えよう。Bell.は右側を好む。ひどい痛みで、その部分が極めて痛く、その方向へ横になる事はできず、寝床のきしみから悪化すればBell. の患者である。Bry.もまた右側であるが、Bry.の患者は横向きに寝なければんらず、圧迫せねばならず、きしみに敏感ではなく、強烈な熱さはなく、圧倒的な鼓動と燃焼の騒動がある。どんな種類の病でも、そのように個人化せねばならない。ホメオパシーを実践するのに他の方法はない。

 炎症状態すべてと共に、脈打つ熱い赤みや、燃焼、触ると痛い、きしみに敏感な事が生じる。Bell.では炎症した部分に横になれないが、 Bry.では炎症部分の上に横になって改善する。

 動脈すべてが脈打つ。 圧倒的な鬱血。血管の興奮。これらはあらゆる鬱血や炎症を伴って生じる。

 関節がすべてか、そのかなり大部分が腫れたり、熱く赤く燃えるようである時、Belladonnaは炎症性リューマチを治す。リューマチには熱があり、赤く、燃焼感が全体を走り、患者全体の同様の敏感性と、寝床のきしみに対する関節の敏感さを伴う。患者は完全にじっとしておりたがり、動きから非常に悪化し、かなり熱がある。 炎症性リューマチ炎における発熱がかなり高い場合は、せん妄状態になる事もある。しかし顕著な特徴は関節の腫れであり、赤みと動きやきしみに敏感である事を伴う。寒さに過敏な人や、少しでも布団を取られたら我慢できない人、すきま風に我慢できない人、布団の動きに過敏で、熱さで改善する人に特に合う。 Bell.のまさにその型での特徴は、他の病訴すべてにあるように、リューマチ状態にある事だ。プルービングでその特徴をBell.に与えるのは、その患者である。それを取った時、病気にその特徴を与えるのはその患者であり、これらが共に現れる時は同種の法則の遂行のみであり、そのレメディが病気を滅ぼすのだ。

 関節の炎症は、その特別な関節を突然露出してから起きる。或いは深刻な風邪の発病から関節が炎症を起こす。

 それ自体に局部集中する疾患。Bellには体のどの関節でもありえ、関節すべてに影響を与える。多血症の人が突然寒い中に露出して出る事は、 Bell.の病気の最も目立つ原因の一つである。慢性の症例で、一般的に風邪をひいて、混乱を示し、作り出し、障害を増やし、最も弱い部分に自身を表す。精力的な人が鼻風邪をひき、容易く抜け出す。今、風邪が一番弱い部分に影響していると病人にしょっちゅう言える。もし肝臓に問題があれば「風邪は肝臓に留まるだろう。だがよくなったら、他の人たちのように鼻風邪をひくだろう」など。全く健康な人は滅多に風邪をひかないが、そのような人はあまり多くなく、非常に稀なので、そういう人にほとんど会う事はなく、鼻声やくしゃみや鼻水は、普通の健康な人の風邪の単なる開始である。

 四肢にはまた痙攣があり、それは一般面の一部である。四肢や全身の筋肉すべてが痙攣する。子供は、頭の疾患や脳の鬱血、脳の炎症を伴い痙攣状態になる。多血症の子供では風邪をひいてから痙攣を起こし、四肢はこのような筋肉の努力を前へ見せようとする。激しい痙攣。四肢はすべて痙攣状態の動きにある。痙攣が間代性の時もあれば、筋緊張の時もある。四肢の痙攣は四肢を引き上げる時もあれば、突然四肢を投げ出す時もあり、時々後ろへ投げ出す痙攣は、後弓反張と呼ばれ、時々前へ投げ出すのは前弓緊張と呼ばれる。 Bell.の病訴の多くはじっとしている事で改善する。引っ張られる痛みや動悸や炎症状態は、患者に完全に休息したいと思わせ、動きで悪化する。ちょっとした動きをいやがり、嫌う事はBell.に共通し、Bryにおけるのと同様に強く、Bell.はその部分に非常に敏感なため、話す動きは痛い;非常に敏感なため声の終わりは、痛みの部分において痛い。強い声や低い声の人は、この震動が起きる事はほとんど考えないし、女性の声に起きる事はかなり少ないが、動きからの悪化や、きしみからの悪化が非常にその女性に顕著だったため、その女性の声はハンマーを打つようだったのを見た事がある。子宮や卵巣や腸の炎症で、声が痛い部分に震動を作り出すため、話すのをやめる。それは、動きときしみに対するこの過敏性の極端さを描いているにすぎない。

 神経を調べると、神経の過敏性、ショックで悪化、痙攣、神経系全体の様々な妨害、単収縮、引きつけ、震え、腱振戦など、神経の特別な兆候が最もすばらしく勢揃いするのがわかるだろう。子供の引きつり、発作、痙攣。痙攣が非常に突然起きる。 それは全く予期せず起きる。長く作用する発酵タイプのレメディや薬における痙攣のほとんどの場合、患者は妊娠の最終日にうまく行かないが、Bell.で分娩がある程度まで進むか、終わり、ほとんど期待できない。おそらく顔は少し赤すぎるが、予期せず痙攣に陥り、それは頭から足まで激しいものである。脳の鬱血で、興奮を伴う。激しい熱さで、すべてが強烈で激しく、突然で、予期しない。痛みは突然幽閉される事があり、痙攣が起きる。しかし私が述べてきた過敏性がすべて患者を走るののを見なさい。血液は頭に上る。顔が赤くなる。痙攣が突然起きる。てんかん型の痙攣が当てはまる。単一の発病はBell.で静まるりさえするが、Bell.は数多くの再発する病訴には合わない。このような発病をどれでもいいから取り上げなさい。痙攣か頭痛か、或いは脳の鬱血か、衰弱し、興奮状態になり、頭の鬱血性の発病を起こし、寝床にまっすぐ行き、頭を転がす。その患者をBell.で治療し発作は楽になるだろう。注目しなさい、私がこの事で言い始めたのは一連の一部に過ぎない。諸君はその事を知らないかもしれない。これはおそらく一番始めの事だろう。一つの事を減し、同じ露出がまた来る時、同じ発病が再発する。だがBell.は以前より今回の方が減少する。2〜3回の発病の後、Bell.はもう働かなくなり、今回は以前よりますます悪くなっている。始めの物が壊れたら、これは一連の一つでありBell.は合わない事を治療家は見るべきである。それはCalc.が必要な症例である事がよくあるが、いつもではないと言っておこう。症状すべてを発病の間に検査すべきで、そのため子供はこのような発病より引き上げられる、というのは、急性のレメディは1回目か2回目か多くて3回目に合い、それ以上には合わないからだ。 作用の深さはなく、作用の長さもない。十分深く有機組織に影響を与える事はない。2〜3日後に消え、頻繁に繰り返さねばならない。患者は繰り返し観察されるべきで、このように再発する痙攣と、周期的な病訴すべてを見なければならない。Bell.は周期性がなく、病訴の継続性もないため、再発性の病訴のためのレメディではない。始めの発病はBellのように見えたとしても、次の発病が同じように戻って来る。Belladonnaは反復する傾向がない病訴、結果は死か回復である病訴に合う。周期的である病訴は和らぐだけであろう。

 その睡眠は鬱血性の眠りで、ボーッとして、暴力で一杯の夢を多く見る。恐ろしい夢や悪夢から、怖くなって目を覚ます。睡眠中に引き付けや単収縮が起きる。「落ち着きがない眠り」。睡眠中うめいたり、うなったりする。ありとあらゆる暴力をふるう。睡眠中せん妄状態になる。「まるで脅かされたように睡眠中ビクッとする」。睡眠中患者は話し始める事もあり、ドンドン早く大声で話すようになり、頭は熱く足は冷たく、最後には悲鳴を上げる。「睡眠中、落ち着きがなく、ゴロゴロ寝返りをうつ。睡眠中、足は氷のように冷たくなる。睡眠中、頭が熱くなる。発熱中目が覚め、興奮する」。

 典型的な昔ながらのシデナム猩紅熱のように非常に似た症状があり、それは猩紅熱に役立っている。おそらくその疾患に最も頻繁に示される薬の一つであろう。ある時期にはとにかく広がる、症例の大多数は真っ赤な顔で肌がつやつやして見えるBell.の症例であろう。真っ赤で、激しい発熱、ひどい鬱血。しばらくしてBell.が施されていなければ、どんどん暗くなるだろう。だがこれを貫くのは、熱さ・赤み・燃焼というこの3つの言葉である。そこら中燃える。一般的に描いて来た体温は非常に顕著で、非常に激しいので、Bell.の猩紅熱に触ってから何時間も指先に熱さが残るだろう。荒い発疹ができるApisの症例と全く違い、Bell.は滑らかで輝いている。Apisは涼しさを欲し布団をはぐが、Bell.は暖かさを欲し、暖かい部屋を望む。Apisはこれと言って喉が乾かず、Bell.では喉が乾かない事は例外で、一般的に非常に喉が乾いて水を欲しがるか、少量をしょっちゅう欲しがる。粘膜と皮膚の強烈な乾燥。頭の熱さと共に手足が冷たい。Arum triphyllum では、抑圧されたか、乏しい排尿を伴い、口をついばみ続け、青白い表面で、あちこち小さな発疹があり、手足の指や鼻や唇が痒いとArum.の処方になる。「小片をつなぎ合わせるように」寝床中に感じるような精神状態を伴うBaptisiaの症例を覚えているだろう。 一方、語るに足りる発疹がなく、時々斑点で十分診断できるか、或は診断が家族の誰かが病気にかかている事実から診断され、子供が氷のように冷たい水を飲み込むが、胃の中で暖かくなると吐き出す場合、 Phosphorusをあげないかな。ゆえに病床脇で特徴のある事をつまみ出し、これらのレメディは全く似ていない事がわかる。Bell.はその熱、その赤み、その動揺が目立つ。持続性の熱でない事を覚えておきなさい。チフス性の熱には合わない。 Bell.は夜熱が下がり、せん妄状態が和らぐが、次の夜はどうだろうか。熱が出ると患者は前より悪くなっている。ただ単にBell.は始まった事に適用できないからである。それには合わない。継続性の特質がそれにはない。継続性の発熱に相当する薬を捜し、そのようにチフス性の状態になった場合に選ばねばならない。以前の処方家たちは、その時見た事だけ考えたものだ。我々の学校がかなりの経験を積んで始めて、周期性の体質の症状が見つかった。どのレメディもそのペースがあり、その悪化の時があり、改善の時がある。Bell.も同様である。その時間は通常午後3時である。その病訴は一般的に夜悪化する。その病訴は通常午後3時ぐらいに始まり、朝3時までか夜中過ぎまで続く。そのため夜は熱が最も高い。熱が始まり、非常に高い体温まで急に上がり、時には華氏104°か105°(摂氏40°か40.5°)まで上がり、またほぼ正常まで下がるが、完全な無熱ではない。完全な無熱を伴う病訴には合わない、というのはそれはBellにはない完全な周期性を示すからである。

 熱く赤い燃焼は、皮膚の症状のほとんどを特徴づける。きれいな発疹があり、ザラザラした発疹でなくきれいで、緋色の赤で、滑らかな発疹。皮膚の炎症や蜂巣炎、深い炎症がある。始めは真っ赤で、だんだん青か紫か、まだらになり、ここに熱く赤く燃焼がある。一般的に皮膚やより深い組織の丹毒性炎症に合わず、 Rhusのように小胞で覆われている。時々小水疱形成があるが、それは例外であり、一方Rhusにとって、それは一般的な特徴である。Rhusは炎症と共に始まり、熱さと赤みと燃焼があるが、Rhusが炎症しはじめる時はいつでも、すぐ大きな水膨れになり、それは血清で一杯になっている。炎症を起こしているほとんどのBell.の表面も、赤い発疹を出すようだ。激しい発熱中に、猩紅熱でも、通常の発疹でもない所に、赤くきれいでツヤツヤした発疹が出て来るようだ。脳の鬱血や腸チフスではこの発疹が現れるのは珍しい事ではなく、そのために治療家は惑わされて、単なる合成物である発疹の疾患の一つの処方をする事がある。Bell.の皮膚は白色が赤色に変わり、肌に名前が書けるくらい不活発な赤色になる。指でその上に線をつけると、指の跡が白くなる。それは猩紅熱の古い診断の様相で、Bell.は猩紅熱にそっくりの特別な受け身の鬱血を表面上に作り出す事を示している。ゆえに、Bell.のプルービングには、猩紅熱の特徴的な症状のものがある。しかし一つの症状に処方しない。 近年のホメオパシー医は、脈を下げたり、熱を下げたりする目的のために薬を与える事は考えない。彼は患者に対して処方する。正しいレメディを得れば、体温が下がるのは本当だ。だが脈を下げるレメディを処方する事で間違った結果に向かう。ホメオパシー的処方を考える人は、症状を取り除くため処方する事はない。だが症状に導かれレメディを選び、後に何が続こうが構わない。症状が少し治まるのは本当である。少し治まるので、他の人は症状を除くため処方したと言うかもしれない。ホメオパシーの理想を心に留め、 膨大な量の継承を取り除くため、理性的に考える事を学びなさい。我々は間違った結果になる方法で考える事を継承しているのだ。

 「肝臓の鬱血と、十二指腸のカタルから起きた黄色い肌」。「何かある度に風邪をひくまでキニーネを投薬し過ぎ、かなりの痛みを伴い突然肝臓の鬱血の発作が起き、このレメディのあらゆる過敏性と共に皮膚が黄色くなった時、Bell.がそのようなケースを治すだろう。

 慢性状態に関連するBell.に後続する状態がある。Bell.が急性状態に適するのは鬱血だが、先に述べた周期性があり、自然に後続する物があり、Calcareaはその一つである。頭が大きく、ぽっちゃりし、多血症で、早熟で、風邪をひきやすく、頭痛と鬱血で寝込む少年で、頭痛が起きる学童には、まずBell.が助けになり、注意深く症例を見ると、結局Calc. の症例である事が大変よくある。 Calc.がこのようにBell.に関連する事は非常によくある。現代Lachesisをあげすぎる医者の管理下に、乾燥した空咳がよく見られる。Lachesisは通常過敏な女性に与えられ、そのような状態を多く作り出し、時には大きな疾患を治す事があるが、何週間も乾燥した空咳を後に残し、そのため寝られなくなる。寝始めに咳が出る事があり、共通してだいたい11時に起こる。横になる事から乾燥した空咳が出る。Bell.は神経質な状態と興奮と咳というLachのこの古い影響を治す。Bell.は急性症状のLachを解毒するのに適するだろう。Calc.はどちらかというとLachの慢性状態を解毒する。Bell.を乱用した後で、Calc.が自然の解毒薬の一つとして来る。

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