Lachesis(ラカシス/ブッシュマスター)

 Lachesisは頻繁に示されるレメディで、必要な事はその使い方を順序立てて学ぶ事だ。Lachesisはどうや らあらゆる人 種に、また気質や性質に関してかなり十分にヘビで満たして来た人種に合い、この毒はただヒトに現れるようである。

 まず、レメディを特徴付け、最も重要な事である一般症状と、症状が現れる状況、引き出される状況、悪化 する状況を ざっと見渡そう。

 体質的に Lachesis である患者は、寒い気候から穏やかな気候に移る春に、症状が悪化するのに気が付くだろ う、特に穏やかで、雨或は曇りの天気にそうなる。或は寒い気候から暖かい気候に移った時にLachesisの症状が出て来る。暖かい南風がLachesisの症状を興奮させる。

 Lachesisの症状は眠りに入る時に悪化する。起きた時には何の症状も感じないが、眠りが来ると症状が立ち上がり、眠 るほど徐々に増し、そのため大変長い眠りはLachesis患者の状態と状況をすべて悪化させ、眠りからさめると、悲しみで眠りを振り返る。窒息の発作や恐ろしい夢で眠りは妨害され、長い眠りの後 はものすごい頭痛や動悸、憂鬱さ、頭から 足まで悲しみで目が覚める。体は苦しみで一杯で、心は何におい ても明るさを見ない。どんよりした状態、悲しみ、憂鬱、正気でない観念、気まぐれ、嫉妬、猜疑心。暖か いお風呂につかったり、炎症した所にお湯をかけると、精神面の 症状が悪化する。暖かい風呂の後やウオー ムアップした後、或は寒い日に外に出てから体が冷え暖かい部屋に入ると、 症状が出て来る。暖かいお風呂に入った後に、動悸が始まる;まるで頭が破裂しそうに思え、足は冷たくなり、全身 ショックの状態で、全 身動悸、或は心臓が弱る。暖かい風呂で入浴中に気絶する。暖かい風呂に入って気絶する女の子がいる。患者は寒く凍えているが、暖かい部屋は症状が増したり、出て来たりする。

 患者の一般面と場所はLachesisを示す事がある。顔には心配や不安、苦悩の様子がうかがえる。顔にはシミがあるか、紫色で、目は充血している。目は疑い深く見える。炎症した部分があればそれは紫色であ る。もし炎症した腺があ れば、Lachesisは腺や細胞組織の炎症が多いのだが、そこは紫色かシミが見える。もし潰瘍があれば、その潰瘍は黒い 血を出しI、すぐに凝固し焦げたワラのように見える。傷からか なり出血する。小さな傷がPhosphorusやKreosoteのようにかなりの血を出す。ピンにちょっと刺さっただけ でドクドクと大量に血が出て来るだろう。潰瘍は浸食し、ニセの肉芽組織ができ、腐敗し、出血しやすく、 血は黒く、潰瘍の周囲は紫色でシミ状に見え、まるで壊疽になりそうなよう に見える。壊疽になる事はよくあり、 怪我した部分が壊疽になる。ひどい不快臭を伴う脱皮。部分が黒くなり脱皮す る。静脈が静脈瘤になる。そ れは手足に見られ、妊娠後に現れる静脈瘤の様相がある。静脈の拡大は Lachesisの顕著な状態である。

 頭を少し使ってからや、ちょっとした感情から、手足が冷たくなり、心臓がとても弱くなり、肌が汗で覆われ、頭が熱くなる。暖かさは手足の冷たさを楽にしないように見える;手足はとても冷たい。毛布で覆ってもまだ冷たい;だが窒息が起きる。呼吸できず、窓を開けたくなる。心臓の衰弱;非常に弱くてほと んど聞こえない、感じられない、 脈も弱く間欠性。心臓の鼓動が聞こえる時もある。

 テキストの症状を調べると、病状について書かれた変わった事柄に気づくだろう、それは左側に影響が出るか、或は左で始まり 右に広がる傾向があるという事だ。麻痺が徐々に左側に衰弱を現し始める。それが右へ広がる。そ れは卵巣に強い親和性があり、これに関しても、まず左側の卵巣が影響を受けるだろう。そのように卵巣の 炎症はまず左側が影響を受けてから、右側もそうなる。喉の左側に炎症が始まり、徐々に右へ移る。頭の左側が 普通最も影響を受ける。左目が痛くなり、右目に広がる。後頭部の左側が右側よりもっと影響を受ける。こ れはいつもとは限らないし、もし逆が本当だとして も、それがLachの反対を示すのではなく、それの共通した特徴なのである。 左上半身と右下半身が観察されている。 Lachesisの多くの症状には、朝の悪化があ る。これはよく知られているLachesisの睡眠後の悪化である;患者は眠りで悪化する。穏やかな症状においてこの悪化は穏やかであり、長い睡眠から目覚めるまでは感じられないが、悪化が相当 激しいものであっ た場合, 患者は眠りにつくとすぐに感じて目が覚める;たとえば心臓の症状だ。眠るや否や、動悸や 呼吸困 難、窒息感、疲労、目眩、後頭部の痛みやその他多くの循環障害で目が覚める。 次に非常に重要な研究すべき事は精神状態である。ヒトの自意識やうぬぼれ、嫉妬、憎しみ、復讐心、残酷 さほど強く 立ち上がる物はない。これらはもちろん、自意識や自分への不適切な愛の問題である。精神錯乱 へ向かう心の混乱であ る。あらゆる衝動的な精神錯乱である。心は疲れている。患者は酔っぱらいの泣き じょうごのような姿に見え、分厚い 唇と分厚い舌で話し、よろめきつまずき、部分的にだけ話が終わる; 顔は紫色で頭が熱い。窒息感があり、襟が首の周りにあると気持ちが悪い;首の周りが気持ち悪ければ悪い ほど、更に窒息感が増し、更に心の混乱が増し、もっと酔っ たように見える。 仮にLachesisのようにウィ スキーの症状で酔っぱらった人と話したらわかるだろう。この人はよろめき、何を言っているかほとんど覚 えておらず、文や単語を途中で止め、語尾のgの音や現在分詞をすべて落として話す; よろめきつまづき、ブツブ ツつぶやき、ある事を話していたと思ったら次は別の事を話す。これらの症状は春にある条 件下で増す;寒い時期に続く暖かい天候で;天気が雨の時;暖かい風呂に入った後;睡眠後。精神状態は広い。何の理由もなく嫉妬する。不当な嫉妬と猜疑心。ある少女が自分の女友達をただ単に疑っていた場合の猜疑心を、この薬は何度も治して来た。少女はこそこそ話しを全く見ていないが、女友達が自分の利益にならない事を話している。友達が自分を傷つけようと考えているのではと疑い、自分の事を悪く話していないか、その企てを見ようとあしげく通うだろう。ある女性は自分の友人や夫や子供が自分をいじめようとしていると想 像する;友達が自分を精神病院に入れようとして いると想像する。将来の不安。心臓病になるんじゃない か、気がおかしくなるのではないかと思う;人々が自分を精神病院に入れようと企んでいると思う。親戚が 自分に毒を盛ろうとしていると想像し、食べ物を拒否する。それが単なる 夢だと思う時もあり、それが夢な のか、それてもそう考えているのかほとんど言う事ができない。自分は死んでいると思うか、或は自分が死ぬ夢で、夢の中で自分を埋葬する準備がなされているか、或はほとんど死にかかっている夢を見る。

 自分は誰か他の人間で、強い力の手中にいると思う。自分は超人にコントロールされていると思う。霊によって無理にさせられている。夢で命令が聞こえ、実行せねばならない。盗むように、殺すように、或は一度もした事がない事を 無理にするようにと、命令する声の形をとる事があり、自分が一度もしていない事を告白するまで、心が安まらない。 自分がしていない事を告白するまで、舌は何かしら激しい。自分は追いかけられていると想像する。何かを盗まれたと想像したり、自分が何かを盗んだと誰かが思うと想像し、法律を恐れる。声や警告が聞こえ、夜その事の夢を見る。拷問の状態は何か恐ろしい物で、ブツブツつぶやきせん妄 に入る。せん妄は酒を飲んでブツブツ言っているように続く。 無意識になるまでこの状態は増え、患者は昏睡状態に入り、目を覚ませ無くなる。患者はまた暴力や暴力のせ ん妄の期間も通過する。

 宗教的な精神錯乱が多い。いわゆる厳格で敬虔な生活をいつもしているが、神の国に自分をゆだねると誓う事ができな い、親切でかわいい老婆を見るだろう;このような事は誰かには言うが、自分には言わないようだ。自分は邪悪にあふれ、許しがたい罪を犯している。このような事を彼女は告白する;この事で打ちのめされ、死のうと思っており、読んで知っている恐ろしい地獄に行くつもりだ。治療家は注意 してこれを聞かねばならない。このような気持ちを和らげよ うとしたその瞬間に、治療家は間違えるかもしれない。もしそうしたら、患者は戻って来ず、患者のためになるチャン スを奪うことになるだろう。患者の思いつきがどうであれ、患者の宗教的意見がどうであれ、患者の心の状態を尊厳をもって扱わねばならない。あるがままに扱わねばならない。

 患者は同情心と優しさを持っている。医者がこのような人々から計り知れない良さを奪う事から、信心深 い人々の間 で、医者は神のようではないという評価をされるのは不運な事だ。この世で、医者は自分を訪ねて来た人々の気まぐれと観念を、すべてありのまま受け止めねばならない。医者は皆の友人でなければならず、ただ公正で正 しい人間であれば、いかなる偽善もないだろう。

 宗教的な精神錯乱を伴う宗教的な憂鬱さが、多弁やおしゃべりを伴うのは変わった事ではなく、Lachesis はそれが多い。我々が見つけたこの宗教的な憂鬱さは女性に多く、男性には滅多にない 。さて、この女性は駆り立てられるように話す;親友に苛つく事、魂の破滅や、極悪さ、してしまったひどい事全てについて昼夜話す。もし患者に何を犯したか聞くと、患者はすべて話すだろうが、患者が誰かを殺した事実を突き止める事はできない。患者に自分の話を続けさせ たら、患者は行儀よく、気だてのいい女性であるが、カレンダーに記してある犯した犯罪をすべてを話すだろう。 Lachesisに属する別の種類の多弁がある。患者は駆り立てられて話し続ける。何をするにも駆り立てられるように急ぎ、皆も急いで欲しいという状態が見つかるだろう。その急ぐ状態に伴って多弁が引き出され、 その事を聞くまでは、 はるかに理解を超えた何かがある。それを描こうと試みても無駄で、非常に速く、話題がコロコロ変わる。文は半分しか終わっていない時がある;患者は当然あなたがそのバランスを理解していると思っており、急ぐだろう。昼夜ずっ と目がさえる、周囲に対するそのような過敏さを伴っている、どんな音を聞いてからなのか、音でどのように妨げられ るのか、壁をはうハエの音が聞こえ、遠く離れた教会の尖塔の時計が打つのが聞こえる のか、諸君は当然考えるだろ う。テキストではこのような事柄のすべてが得られられず、応用して見なければならない。しかし私が諸君に与える物は、臨床的に引き出された事柄で、病人のベッドの横でレメディの症状を適用する事から得た物だ。「非常に桁外れにおしゃべりで、よく選んだ言い回しで話すが、非常に異質な話題に飛 ぶ」「特定の言葉がしばしば別の話しの途中に入り込む」。普通のチフスのせん妄をとる場合、このような状態はチフスのような急性疾患に現われるか、或はジフテリアのような状態に現れるかもしれないし、或は敗血症によって特徴付けられた疾患に現れるかもしれない;それは 産後の状態に来るかもしれないし、或は精神錯乱の形をとるかもしれない。これは長く作用するレメディで、もしこれが誤用されれば、生涯影響を及ぼすだろう。

 多くの症例において、精神面の症状と心臓の症状が、親密に関連しているのに気づくだろう、特に失恋に面した若い女性や少女、恋愛からの心の動揺や失恋、失望、悲しみから、夜眠れない若い女性や少女に。長 引く憂鬱さ、精神の落 ち込み、ヒステリー症状、嘆き、精神疲労、落胆が、心臓の痛みや心臓の衰弱感、呼 吸困難を伴って現れる。患者は自殺の事をずっと考え、最終的にすべてを嫌い、仕事を嫌い、考える事さえ嫌って無関心な状態に陥る。

 もし、本で見るよりおそらくもっと典型的に自分の症状を描写する患者の症例に関係付けたら、頭の症状を諸君に印象付けるだろう。その患者はベッドに座り、横になれなかった;横になる事で悪化し、顔は紫色で、目は充血し、 顔は膨らんで腫れ、目蓋は膨張していた。患者は完全に静かにベッドに座り、痛みが 押し寄せるような感じで、うなじ を上り、頭に行き、そして頭を超えると描写した。それは Lachesisの典型的な特徴である。波が押し寄せる。痛みの波は鼓動と同時に起きるとは限らない。それは血流と全く関連して いないかもしれない。押し寄せは動きによって悪化し、動いている時はそれほどでもないが、動いた後に悪化する。歩いた後や、別の場所に移動した時、また座った時に 感じられる事がある;動きの数分後に痛みが 完全に始まり、すぐにピークになり、そして徐々に弱まり、非常に安定し て押し寄せるか、或は安定した痛みになる。頭には持続性の痛みがあり、それは悪化するか波打ち、それは非常に激し いため、まるで患者の命 を奪うかのように思える。

 頭痛は朝起きがけに始まる。穏やかなLachesisの頭痛は朝起きがけに始まり、しばらく動いてから徐々に消える。頭痛 と一般的な病状を伴い、思考が一時的に消える;目眩のよう。吐き気と嘔吐を伴う目眩。 目眩は患者を左に向けて傾け る。

 Lachesisは破裂するような痛みがあり、まるで体の血液がすべて頭にあるような感じを伴う鬱血性の痛みである、とい うのは手足が非常に冷たく、頭は脈打ち、ハンマーで打たれたようだからだ。この拍動性の頭痛は、頭から足までの一 般的な脈動の一部である。動脈すべてと炎症部分に脈動がある。炎症を起こした 卵巣が脈打ち、まるで動脈の脈拍毎に 炎症部が小さいハンマーで叩かれたかのように感じる。まるで小さい 穴のあいたパイプをハンマーでずっと打っている ような感じと関連した時、 Lachesis は肛門の瘻孔を何度も治している。まるで炎症部分がハンマーで叩かれているかのように感じられる場合の、長く居座っていた瘻孔を治している。このようなハンマーで叩かれる感覚がある場合の痔瘻を治している。ゆえに頭の中が脈打つのは特別な症状ではないが、一般的な症状が頭との関係を引き出す。

 その関連が頻繁にある事から、いくつかの症状は価値があり、そのような症例である場合、補完の関係が重要になる。 Lachesisにおいては心臓の症状は、頭痛の症状と頻繁につながっている。心臓の問題がない Lachesisの頭痛を見る事は滅多にない。弱い脈や拍動は全身で感じられ、多かれ少なかれ激しい Lachesiの頭痛に関連している。

 テキストで、重さと圧力が、Lachesisの頭の症状の強い特徴として見つかる。チフスや月経期に鬱血性の寒気が起きる間、 体のほとんどの病状を伴い、体が冷たくなり、手足が冷たくなり、膝が冷たく、足も冷たく、それらを暖めておく事は 不可能で、一方顔は紫色で、シミがあり、目は突き出て充血し、頭にこの恐ろしい 痛みがあり、無意識になる傾向があ り、話しはつじつまが合わず、明瞭に発音するのが難しく、最終的に実際に意識を失う。

 頭の症状と心の症状と知覚中枢の関係において、一般的にLachesisに見られる過敏さが言及されるべき だ。症状は非常 に激しくなる。視覚は非常に激しくなり、聴覚も激しくなり、触覚は特に高ぶる。衣服が触れるととても痛いが、しっ かり圧迫するのは気持ちいい。頭皮は手で触られる事に非常に敏感になるため痛いが、包帯の圧迫は気持ちがいい。音に過敏、部屋の中の動きに過敏、会話に過敏で床の上を歩く人に過敏。このような状況により、痛みが増す。患者は体の全感覚を通じて極端に過敏になる。しっかり圧迫すると楽になるという事実があるので、接触への過敏性はおそらく皮膚の 広範囲に渡ってあるであろう。腹膜炎や前面の卵巣炎、子宮炎、腹部内臓の何かの炎症を患っている人は、衣服に対し 皮膚が非常に過敏なため、作為的にシーツに触れる苦しみを楽にする必要がある事がある。フープのような形の物が ベッドの中にあったり、患者が膝を立てているか、或はシーツが体に触れないように手でシーツを持っているのを見るだろう。 布がお腹に触れているだけで、皮膚の過敏性が引き出される一方、お腹の上にある普通の手の重さが痛みを引 き起こし、それは全く違う痛みである。指や手でちょっと触るだけの事に我慢できない。

 目の炎症と鬱血の状態がたくさんある。目の症状は睡眠後に悪化し、目は接触と光に敏感である。目と頭は親密に関連しているため、目の症状に伴い頭痛がある。喉の痛みでは、ヘラや舌圧子がたまたま喉の壁や扁桃腺や舌の付け根にあたったら、まるで目が押し出されそうに感じる。喉を触って目に激しい痛みがある。Lachesisは肝臓に大きな障害を作り出すため、すばらしい黄疸の薬でもある。肌と白目が黄色く、目の周りの組織が分厚い。「涙腺の瘻孔」は顔に長く 居座る発疹を伴う。

 外耳道が過敏。外耳道に入る物は何でも、激しく発作的な咳と、喉のカユミを起こす。耳の粘膜が非常に過敏なため、 耳の粘膜に接触する百日咳のような激しい咳が出るだろう。この事は反射の過敏性と一般的な過敏性を示しているに過 ぎない。聴覚に伴い、他の部分で話して来た同じ過敏性がある。エウスタキオ管がべとついたカタルで閉じる、エウス タキオ管の狭窄。

 鼻のカタルの症状は顕著だ。鼻血や体の出血、鼻から水っぽい分泌液が頻繁に出る。いつも鼻風邪をひいている。鼻が詰まり、臭覚を妨げる。臭いに過敏、悪臭に過敏、最終的に臭覚を失う。Lachesisは特徴として非常に慢性の炎症状態 があり、鼻の中に固い表皮を形成し、いびきをかき、鼻から水っぽい分泌が出て、カタル性の頭痛。カタル性の分泌が現れると頭痛がなくなり、カタル性の分泌が止まると頭痛が現われる事がある。くしゃみと鼻風邪を伴う激しい頭痛。 鼻風邪を伴う鬱血性の頭痛。このカタルの状態は、梅毒におけるLachesisの使用を導いて来る。鼻の梅毒のひどい形を うまく処理するのに十分似ている;鼻の粘膜に影響し、固い表皮を作り、最終的に骨に影響を与える梅毒。悪臭を放つ 臭鼻症;鼻から非常に不快臭のある分泌。 Lachesisは出血のレメディのため、鼻血は驚くに及ばない。鼻や他の所からの出血は、それが乾燥したり凝固したりする場合、黒こげになったワラのように見え、黒い。部分的に出血しやす い。多量で長引く子宮出血、多量で長引く月経、鼻血、喀血、チフスで内臓から出血。「鼻腔と唇が非常に過敏、唇の腫れ、老齢者の梅毒の症例で、鼻がひどく膨張し腫れ上がる」。鼻が腫れ上がり紫色になる。鼻骨がとても痛い、鼻の 側面が痛い。Lachesisは赤鼻の老齢の飲んだくれや、赤鼻の心臓病特に役に立つ。鼻の先の赤いこぶ、いちご鼻。

 顔は紫色でシミがあり、目蓋は腫れ上がって非常に膨れている;浮腫の患者ほど膨れてはいないが、ふわっと膨れている。浮腫で見るような圧力でくぼみはできない、Lachesisはそれがあり、特にLachesisに膨れがあり、顔は腫れて炎症を起こし、静脈鬱血のため顔は紫色で、シミがある。鼻は腫れ上がっているが、圧力でくぼむ事はない。唇はまるで炎症 を起こしているようだが、炎症しておらず、ただ圧迫に敏感なだけだ。顔は、圧力でくぼみだでき、心臓病に、またブ ライト病のケースに見られる浮腫の様相もある。一方、顔は非常に青白くなり、青白く冷たい;皮膚はうろこ状の発疹で覆われている。表皮が固くなった発疹を伴い、小胞性の発疹を伴う、出血しやすい発疹。血で満たされた発疹、出血 性の小胞、大きな血豆、そのような事は時々火傷で、火傷と共に起きる。顔に黄疸が出て、大変黄ばんでいる。たまに萎黄病の様相を取ることがある。萎黄病の色を一度見た事があるならば、描写の必要はない。それは黄色っぽい青白さかネズミ色で、ある種の緑っぽい色と貧血の状態であるため、古代人たちはそれを緑の病とよく呼んでいた。また顔は鉛色にな り、膨れた酔っぱらいのようにふわっと膨らみ、膨らんで健康を損ね酩酊するまで、何年も飲んで来た飲んだくれのよう な紫色のシミがある。それがLachesisに見られる。

 Lachesisは丹毒と壊疽の疾患のためのレメディであり、影響を受けている部分には、シミがあり紫色に見えるLachesis の様相がある。Lachesisは臨床的に、丹毒と壊疽のための目立ったレメディになった。プルーバーはこのような事を作り出すまでレメディを追いかけないため、我々は毒性効果と臨床的所見を収集せねばならない。

 Lachesisには、歯の周りに血液の滲出と歯茎の出血しやすさがある。発酵病で歯に乾燥した垢が見え、黒い構成物で汚い 苔で、舌が口の様相に加わり滑らかになる。この事は、全く消化作用を喪失し、食欲が全くなく、胃が食べ物を受け入 れず、食べ物が胃に入ると拒否するチフスの状態に起きる。また舌の不全麻痺もある。舌が口の中で皮のように思え、非常に動きにくい。そして話は半分酔っているかのようで、はっきり発音できない。舌は腫れ、非常にゆっくり突き出る。それは乾燥し歯に挟まれ、その剛性を無くしてしまったかのようだ。ぼろぎれのように見えるか、或はまるで 筋肉が働かないために突き出せないか、或は突き出せる場合は震え、小刻みに揺れ、痙攣し、歯に挟まる。またそれは 腫れていて、乳頭の皮を剥ぎ取られ、まるでニスを塗ったように、滑らかでピカピしてガラスのようである。口の中で 唾液が石鹸のように見える。唾液は口内で多量に流れ、患者はよくベッドの横に頭をのせて寝ており、唾液がくぼんだ所や洗面台に流れ落ちているだろう。唾液は糸をひき、 白い粘液や唾液の糸が、口から引いて落ちる。

 この事はジフテリアでは珍しい事ではない。喉の痛みや、舌や口や歯茎の炎症、唾液腺の炎症に。この粘液がべとつ き、頑固で、黄色く、糸をひく時、それはKali bichromicum.のようである。患者は横になり、息が詰まるほどひどい喉の痛みがあるのをよく目にするだろう;咳こみ、口から唾液を吐き出すために、舌を突き出しにくい。舌の付け根の痛みが非常にひどい事がしょっちゅうあるため、舌で唾を吐き出す事ができず、洗面台超しに口を開けて横になっている か、枕 カバーでべとついた糸を引く唾液を取っている。喉の痛みを伴うそのような状態で、特に左側で始まり右へ移るのは Lachesisの特徴であるため、ほとんど長く質問する必要がない。舌の普通の炎症状態と舌ガンにおける病気のこの状態はLachesisへと導くだろう。Lach.はその特性において、上皮腫に見られるような、悪性のカサブタや悪性の潰瘍を形成する傾向がある。それは上皮腫の多くの症例を治している。紅斑性狼瘡に非常に有用なレメディである。多量或は乏し い唾液を伴う梅毒性の喉の痛みや、喉や舌やの口蓋の梅毒性潰瘍において、非常に重要なレメディである。

 咽頭の筋肉が麻痺状態になり、働かないため、咽頭に食べ物が集まり、それは呑み込まれた食塊が咽頭まで行って止ま り、そこで大変な努力をしてやっと呑み込み、吐き気と咳を伴い、呼吸を続けるために胸が発作的な動きをし、もう2度とそうしてみようと思わないだろう。この状態はジフテリアでよく起きる。ただ十分なLachesis を、十分高く、治療すべき病気に十分似たLachesisを投与する代わりに、手に入るだけの低い8か10の ポテンシーを水で希釈し、ジフテリアの状態の間中与えていた治療家に持って来られた状態を、何度も見て来た。このように処方されて来た症例に出くわす時、Lachesisが それを作り出すので、もしジフテリアの後に麻痺が現われても、驚く必要はない。それはジフテリアを治すかもしれない が、毒性効果を患者の生涯にわ たり残すだろう。春が来る度にLachesisの症状が突然生じるだろう。一度毒が入った ら、前述の悪化の あらゆる状況において、Lachesisの症状が突然生じるだろう。

 喉の痛みでは、症状の組み合わせがある。Lachesisは左から右へ移るという状態を作り出す;だが喉の痛 みと共に、首と喉に充満感があり、呼吸しにくく、顔の青白さや多血症の様子があり、眠りにつく時息苦しく、暖かい飲み物から特別な種類の唾液と、喉の症状の悪化がある。暖かい飲み物から痛み自身の悪化がい つもあるとは限らないが、患者は暖 かい液体を呑み込めない事がよくある。暖かい液体を呑み込む事は、窒 息感を引き起こす事がよくあり、暖かいお茶を 呑み込むと喉にひっかかり、まるで息苦しくなるように見え る。「おお!これ以上暖かい飲み物をくれないでくれ」と 患者は言う。何か冷たい物は楽にする。暖かい物を呑み込む事によって、呼吸困難と喉の周りの苦しみが増す。さて Lycopodiumの喉の痛みは、暖かさはいい事が多いが、Lycopodiumの喉の痛みの症例の中には、冷たい飲み物を欲し、 冷たさが喉に気持ちいい事があるのも真実だ。

 Lachesisの急性症状では、胃の中の暖かい飲み物は有害で、吐き気と窒息感を引き起こし、窒息と動悸と 頭の充満さを 増加する事が非常によくある一方、何年も前に毒が入ったLachesisの人の慢性症例においては、冷たい飲み物を飲んで 横になると吐き気の感覚が起き、嘔吐の傾向がある。吐き気は横になってから来て、患者は氷のように冷たい 水を飲み、ベッドに行き、吐き気が起きる。このような状態はLachesisに特にある。それはかなり前にLachesisをプ ルービングした人の、後になってから起きる観察である。Lachesisの症状は何年も後になって取られる事がある。

 Lachesisは喉に潰瘍がある。アフタがまだらにあり、赤くグレーの潰瘍で、深い潰瘍である。粘膜の縁に潰瘍ができる傾向は、Lachesisの特徴である。また循環が弱い皮膚の上に潰瘍ができる。喉の痛みは呑み込む間が特に顕著であるようで、炎症を起こしている扁桃腺を超えていく食べ物の塊の圧力で、痛みが和らぐ。呑み込む時はいつも息が詰まり、喉に窒息感と吐き気がある。咳は息が詰まる咳で、くすぐったい感覚がある。それはBell.の咳のようである。Bell.はLach. の咳を解毒し、 Lachのようにかなり咳をし、誰もそれらを別々に述べる事はできない。またLachでは喉が極端に乾燥しており、この乾燥は喉の渇きはなく、水を嫌う乾きである。呑み込む傾向が多く、呑み込み続けがちだが、やはり痛い。空で呑み込む事は固形を呑み込む事よりもっと痛い。心臓病で苦しむLach.の患者の何人かは、喉の収縮で苦しみ、 暖かい物は何でも呑み込むと息が詰まり、 暖かい部屋に入る時、窒息し心臓の動悸が起きることがある。慢性の喉の痛み、或は定期的な喉の痛みと、定期的な喉の痛みが起きるたびに、潰瘍ができる傾向がある。もちろん、液体は空の嚥下に類似しており、 空の嚥下は喉の痛みを押さえる食塊よりも痛い、というのは、それは軽い接触の特質だからだ。軽い接触は喉の痛みを 増す。襟の軽い圧迫で喉の痛みが増す。喉の痛みを伴い、首の周りの筋肉と腺が痛くなり、炎症を起こし腫れ、触れると非常に感じやすい。喉の痛みを伴い、非常に共通して、脳の底部か頭の後ろに痛みがあり、うなじの筋肉の痛みがあ り、それは仰向けに寝る事で楽になり、どちらの方向でも横向きに寝ると悪化する。喉を覗き込むと、まだらで紫色に 見える。これらをすべてまとめ、粘り強い唾液がたくさん出る事を伴い、左から始まり右へ広がり、膜は乏しいか、或は多量 のジフテリアの症例を扱う事ができる。扁桃腺の化膿を伴う扁桃腺炎で、左の扁桃が炎症を起こし、1~2日後右側に炎症を起こして腫れ、最終的にどちらも化膿する場合や、片方が腫れて化膿し、他方が腫れて化膿する。喉がジフテリアの 様相で、左から右へ広がる。朝、咽頭がべとついた白く糸を引く粘液で満ちており、朝口に一杯ある粘液を吐き出さね ばならない。

 腹部はガスで膨らんでいる。腹部はチフスの状態における鼓腸で、膨らんだ腹部にかなり多くゴロゴロと音がする。衣 服はほんの少し触っただけでも我慢できないが、腹部の深くにある痛みを引き出すために強く圧迫を加える事が必要。 この状態は腸や卵巣、子宮の炎症において起き、患者は腹部から服を持ち上げて仰向けに寝る。分娩のような激しい痛みや月経の疝痛が、チフスや産褥熱、悪性の猩紅熱、継続する熱の発酵病のさらに悪性の疾患にある。

 Lach.は黄疸を伴う肝臓疾患の一連がある;肝臓鬱血、肝炎、肝臓肥大、ニクズク肝臓(鬱血肝)。肝臓部にナイフで 切ったような痛みがある。胆汁を吐く;胃に入れた物は何でも吐く。極端な吐き気;黄疸を伴う継続性の吐き気。白い便。胆石を伴う症例を治している。「下肋部のあたりのどんな圧迫にも我慢できない」。慢性の皮膚が過敏な状態が腹 部やウエストや臀部のあたりにひどく、そのため服を身につけると痛く、ひどく落ち着きをなくし、不快で、患者はど んどん神経質になり、ヒステリー状態に陥る。下腹部の表面が過敏で、かろうじて服が接触できる。

 Lachesisが月経期にあまりにも共通したレメディである事を始めて読むと、不思議に思える。また更年期のためのレメ ディとして定められてもいる。さて、更年期の多くの女性の症例を調べると、その多くが Lachesisに見られるほてりや 頭の中のうねり、ひどい循環障害があるのがわかるだろう。これはまた、更年期や月経期に女性に起こる、まさにその問題でもある。月経中の女性はLachesisの症状が強い。月経中の激しい頭痛や、頭頂がえぐられるような痛みや吐き気や嘔吐。

 月経でも出血でも、その女性が分泌するのは黒い血である。左卵巣部が痛いか、或は左から右へ移る。片方か両方の卵巣の硬化。卵巣の化膿を治している。子宮部はほんの少し服に触れるだけでも、接触に非常に過敏;卵巣炎において卵巣と 子宮の痛みが左から右へ移る。骨盤の痛みが胸まで上昇し、押し寄せる痛みが上昇する事もあり、喉を摑む。喉の緊張を伴い、分娩の痛みが押し上がる、或は喉の緊張を伴い、分娩の痛みが突然消える。生理痛はどんどん激しくなるが出血で楽になる。月経の苦しみは出血の前後にあり、出血中は改善する。月経の出血はある日一時的に止まり、ある日始まり、中断の間痛みか頭痛が起こりうる。 夜は寒気を伴う月経過多で、日中はほてる。月経中、特に出血が緩ん だよう時に、激しい頭痛がある。分泌によって楽になるのはLachesisの大きい特徴である。月経の出血は毎日1時間だけであり、止まると激しい痛みが左卵巣部に起き、吐き気と空嘔が交互に来る。

 ほてりがあるので、特に更年期障害に有用である。子宮出血、気絶、暖かい部屋で窒息;血液のオルガズムが非常に激しい。妊娠中の病状。脚の静脈の炎症。静脈瘤は青色か紫色で、静脈に沿って極端に過敏;ほんの少しの接触に過敏だが、圧迫で楽になる。

 Lachesisの研究は、重要な部分のうちのいくつかについて解釈しているだけに過ぎない。

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