Naja(ナジャ/コブラ)

 Naja の使用はプルービングを遥かに超えて広がる。ヘビの仲間の実に多くの共通した症状を示し、それだけ多くの物が本当にそう仮定されて来た。多くの特徴がそれらのレメディに共通し、それぞれのレメディが独自の領域を持っている。その仲間がまとまって、治癒の広い作用領域を示す。

 ブラジルのミュアは、ヘビの仲間は国々を癒すために治癒力を示すと考えた。

 病気の時、ミネラル界に自分のレメディが見つかるかもしれないし、植物界や動物界に見つかるかもしれない。ヘビから作られるものが、人を治すのに必要なすべてである可能性もある。この考えを動物界全体に広げると、おそらくそうであろう。ある分類階級に、他の階級に存在するものが、すべて存在するように思える。最下位がミネラル界、次に植物界、最上位は動物界である。一つの分類階級について完全な知識があるのであれば、おそらく治癒の可能性の全域をカバーできるだろう。しかし、我々にはそれぞれの分類領域につき、いくつかのレメディについての知識しかない。

 いかなる特定の領域においても、その領域での治癒に必要な物はすべて、植物界が供給するという別の考えが、先行して来ている。もし植物の成長すべてに精通していたら、我々の知識と比べてどれだけ知っているというのだろうか!植物によって吸収される何かを、病人から取り除く可能性は高い。人間に払いのけられた悪魔が、植物界に吸収されているかもしれない。何かがこれにあるならば、植物はその育成地に住む人間に対応するだろう。2000年後に植物の成長について、何か検査する必要があるだろう。このような悪魔を吸収して植物の種類は変わっているかもしれないし、もしそれらが成長し続け、それぞれが人類から悪魔を吸い上げるならば、どんどん変化し続けるだろう。この事は進化を助け、ある意味でそれを説明する。

 他のヘビの症状とNajaの症状を比べるのは大切なことだ。患者は襟の冷たさに妨げられる;睡眠後に悪化する。疲労困憊と震え、筋肉痙攣がある。その方向は幾分Lach.のようで、左から右へ、すなわち卵巣の痛みやジフテリアや関節疾患が左から右へ進む。NajaがLachと似ている点は、湿気た天気で悪化する事だ。炎症を起こした表面で、灰色がかった滲出液を作り出す。それはLach.やCrotalus.ほど広範囲には、この特徴を共通としない。Najaには敗血症の影があるだけだが、敗血症はLachでは広範囲に及び、Crotalusにおいては極めて顕著である。NajaはLach.やCrotalusのように出血の傾向はない。

 筋肉痙攣、リューマチ体質で、疾患はすべて心臓の辺りに落ち着く傾向にある。心臓弁膜症を患って成長して来た若者の心臓弁膜の問題に使用される。心臓の辺りに落ち着いた疾患全体。この事はNajaを示し、Naja が治す事がよくある。もし心臓弁膜の問題が生まれつきであれば治せないが、もしそうでなければ、妨害する力がすべて心臓周辺に落ち着いているのを示す。症状がすべて心臓周辺に落ち着く;Najaにはこれがある。症状がない学童には、Najaはこのような病状のための包括的なレメディである。ある特殊な症状によりNajaがそれから離されている場合は除いて、いつもNajaを処方しなさい。

 Najaの方が神経性で、Lach.の方が感染性の症状がある。Najaは感染がなく顕著な動揺があり、Lach.は出血と感染の傾向を伴い、最大限に神経質である;黒い血で、黒こげのワラのよう;暗く凝固した血液がある。

 NajaはLachesisのように血液が上方へ打ち寄せる 悲惨な症状がある。顕著な呼吸困難、心臓病、その他。胸が詰まる;気管や喉頭がひどくヒリヒリし、管全体がまるで皮が剥けたようにヒリヒリ痛む。

 くしゃみが多く、鼻水が流れる;夜横になれない;鼻の気道の乾燥、花粉症。患者は8月に窒息しそうな発病が起きる。

 胸全体はうっ血状態;胸の左側の空虚さ;心拍数が低い、或は間欠脈。胸部疾患すべてと共に、左に横になれない。左腕のしびれ。呼吸困難;眠ると窒息やあえぎや息苦しさ、或はまるで夢からのようにビクッとして起きる。最も多い不調は、左に横になれない事だ。

 掌に汗をかき、乾燥した切るような咳が出るのは、Najaで治る。このような心臓病の症例は、少しがんばる度に、乾燥した切るような咳を伴う事がよくある。それはカタルの状態でもなく結核でもない。心拍は遅く、働こうとする衝動がなく、がんばると咳が出る。Cactus も心臓疾患の咳が起きる。

 手足は冷たく青く、頭は熱い。頭の症状は暖かい部屋の中で悪化する;頭が暖かく感じられ、熱が出るが、手足は暖かくならない。手足の多量の発汗のために手袋や靴がだめになる;しかし汗は不快臭ではない。 手足の充満感や腫脹感があり、我々の期待通り、静脈の遅い循環を示している。

 この患者は激しく興奮気味だという事が自然にわかる。自殺の傾向がある。

 頭痛は何とも言いようのないものである;頭全体、特に後頭部に鬱血性の特徴がある。頭痛は速く神経質な脈を伴う。

 深い眠りはすべての形式と一致している。いびきを伴う深い睡眠。

 毎朝、頭痛で目が覚める。Najaの頭痛が朝にあるのは自然で、無理をすると疲れる。他の病気は無理をすると悪化する。心の症状は無理をした頭脳労働で悪化する。

 花粉症につながる症状がある。喉と喉頭が赤剥けてヒリヒリする;喉に恐ろしくひどい痛みがある;喉頭まで広がり、呑み込んでも楽にならない。Lach.の状態は、どちらかというと喉の塊で表現される;息が詰まるような感覚を伴い喉をつかもうとする。

 Najaの患者は気管支炎のひどい発作が起きやすい。喉頭と気管の間が皮が剥けたようにヒリヒリし、咳を した後に悪化する。

 これは喘息、特に心臓性喘息におけるすばらしいレメディである。呼吸は非常に悪いため、横になれない。

 慢性な神経質な動悸において有用である;いかなる労作の後にも動悸がある。息が詰まるため、話すことができない事を伴う慢性神経性動悸。

 心臓疾患を伴い、背中の肩の間に継続する鈍い痛みがある。時々この熱の感覚や痛みの感覚がある事はそのレメディを示す;その部分が非常に疲れているので、横になるか、或は背中を検査するため仰向けに寝る。

 動悸は左に横になる事から悪化、歩いて悪化する。

 心臓の状態において、非常に少ない症例を伴う心臓の状態におけるすべてのレメディの中で、これは最も役立つ。Najaがその症状を作り出すように、この部位が特に選び出されたのは本当である。