Nitricum Acidum(ニト アック/硝酸)

 一般的にかなり衰弱;反応が弱く、極めて過敏で、神経質な震えは、このレメディーの顕著な特徴である。患者は、精神面よりも身体面の長い苦しみや痛み、疾患からひどく衰弱しており、最終的に貧血と衰弱が目立つようになる。寒さに敏感で、いつも凍えている。症状は寒くなったり、冷たい外気で悪化する。いつも風邪をひいている。血管の壁は緩み、出血しやすく、多量の暗い色の血が出る。まるで骨から身が剥がれそうなような痛みで、あたかも炎症部や潰瘍や神経に破片のような感覚が感じられる。骨膜や骨や神経の炎症。梅毒性の骨の痛み。骨のカリエスや外骨腫。開口部の縁が出血し、イボが生えて来る。古い傷が寒い気候の時や、天候が寒くなった時に痛くなり、痛みは破片のようなそれである。梅毒疾患において水銀の乱用後に起きた腺の炎症。腺の化膿が長引き、突き刺すような痛みが起きる場合いで、治りそうもない。分泌液は薄く、血が混じり、不快臭があり、表皮が剥離しており、時には汚い黄色っぽい緑色である。治りそうもない化膿。これは、患者は梅毒にかかっており、水銀をつけすぎてきた症例である事がよくある。血の混じった、水っぽい、不快臭のある分泌液、チクチクした痛みを伴う癌疾患における、化膿や潰瘍によい。Nitric acidが必要な患者は便秘よりも下痢になりやすい事が、観察されている。乗物に弱い患者の多くの病訴を治している。体のあらゆる部分の筋肉のひきつり。多くの病訴は、きしみや音から悪化する。痛みさえ音で悪化する。Nitric acidの患者は薬に対して極めて過敏である事がよくあり、もちろん特に高いポテンシーにはそうであり、高すぎに投与されたレメディーはどれでもプルービングしてしまう。眼角、口角、肛門の上、皮膚多くの部位に亀裂を形成し、皮膚がひび割れ、そのどれもが破片のような感覚がする。患者は最終的に水ぶくれになり、特に四肢が腫れる。不快臭がこの患者の目立った状態で、腐った悪臭wp放つ事がよくある。尿は馬の尿のような匂いがする。不快臭のある帯下、不快なカタルや息、足の汗は強烈な臭いがする。体臭が強い。このレメディーが最も必要だと言われている浅黒い肌の色にあまり重視してはいけない。症状が合えば、ダークブラウンやブロンドの人にもNitric acidは与えられる。

 心労。ある事をよく考える努力で、考えが消えてしまう。あらゆる事に対する一般的な無関心;人生に疲れ;何にも楽しみがない;月経前に悪化する。晩に精神面が落ち込む。健康の衰えについて心配し、死を恐れる。睡眠不足後や、苛立ちや悲しみの後に不安になる。自分の失敗について怒る。震えて怒る。 頑固で、自分の不運について慰められる事を拒む。生きたくないが、死を恐れる。興奮気味で泣き虫。回復を 絶望する。失望。すぐにビクッとし、恐がる。眠りに落ちる時に恐さからビクッとする。自分に話しかけられた事が理解dけいない。精神面の状態はすべて、乗物に乗るとよくなる。

 朝、目眩がし、横にならねばならない。

 頭痛は激しく、通りを走る乗物の音で悪化するが、なだらかな田舎道を乗物で行くと改善する事がよくある。音ときしみで痛みが増し、痛みはまるで車から車へ万力で押さえつけられたようである。両側頭頂骨の梅毒性の痛みは、このレメディーで治る事がよくある。まるで頭ががんじがらめに縛られたような痛み。頭の中で引くような痛みがあり、目まで広がり、吐き気を伴う。頭に縫われるような痛みがある。頭に中にハンマーで打つような痛みがある。朝目が覚めると痛く、起き上がると改善し、きしみや動きや音で悪化し、乗物に乗ると改善する。暑さで頭痛は改善し、冷たさで悪化するなる事がよくある。覆うと改善する。まるでテープで締められたような痛み。髪の毛を櫛でといたり、帽子に対して、頭皮や頭蓋骨が極めて過敏である。まるで梅毒のように髪の毛が多量に抜ける。まるで破片がささったかのように鋭くチクチクした痛みが伴い、頭皮に発疹があり、湿っており、痒く、不快臭のある発疹である。頭蓋骨のカリエス。外骨腫。

 目は光沢を失い、瞳孔は広がり、複視が起きる。結膜炎が起き、涙は刺激性である。角膜の潰瘍は、刺すような痛みを伴う。虹彩炎は、刺すようなチクチクしたを伴い、夜や、暖かい部屋から寒い部屋や冷たい空気に変わった時に悪化する。 角膜状に点がある。激しい光恐怖症、目が燃え、圧迫され、まるで目の中に砂が入ったかのような感覚がある。眼瞼下垂症。目蓋が腫れ、硬くなって燃える。上目蓋の小さなイボ。イボは出血しやすく、棒でつついたような感覚がある。

 耳が詰まるが、乗物や電車に乗ると改善する。エウスタキー管のカタル。車の中で脈打つ。耳から分泌液が出て、臭く、茶色、脳漿、猩紅熱以来の膿。耳管はほぼ閉じている。耳の周りの腺が腫れる。乳様突起のカリエス。

 毎年冬に鼻風邪にかかり、治ったと思ったら次のにかかる。睡眠中に鼻が詰まる。冷たい空気や、すきま風の度にくしゃみをし、部屋をかなり暖かくしておかねばならない。鼻の中が臭い臭いがし、カタルは他人に悪臭を放つ。朝晩に鼻血が出る。鼻のカタルは、夜に刺激性の水っぽい、黄色い、不快臭のある、表皮を剥ぐ、血の混じった、茶色の、薄いもので、猩紅熱以来起きるか、或いは水銀性・梅毒性患者に起きる。鼻はまるで破片が中にあるかのように感じる。鼻のかなり奥から大きな鼻糞が出る。毎朝鼻をかむと、緑色の鼻糞が出る。 鼻のかなり奥に潰瘍。鼻腔の中や周りにイボができる。鼻先が赤く、フケが出る。小鼻に表皮の塊ができる。鼻がひび割れる。

 Nitric acidの顔には、苦しんで来た特徴の深い線がある。顔は青白く、黄色で、土色で、沈んでいる。目は落ち窪む。目や口や鼻の周りに暗い隈ができる。顔は膨れている。目蓋は朝腫れている。茶色の斑点がある。額にイボのような色素がある。右の耳下腺が大きい。皮膚が顔にやつれて覆いかぶさっている。顔に表皮の塊や、吹き出物ができる。咬む時顎が鳴る。口角がポキポキ鳴り、潰瘍化し、かさぶたで覆われる。唇は皮がめくれ、出血する。顎下腺が痛く腫れる。表現は不安気で、やせ衰え、病んで見える。

 歯が痛く、裂けるようで、冷たい物や暖かい物から悪化する。水銀治療後、夕方や夜に脈打つ。歯のカリエス。歯が黄色くなる。歯茎から出血しやすいく、壊血病で、腫れる。

 舌は皮が剥がれ、うずき、赤色、黄色、白色、乾燥し、ひび割れ、部分的に痛い。口内の粘着性の粘液を伴う舌の潰瘍。舌の炎症。

 口、舌、喉の潰瘍、白色か暗い色で、汚く、悪臭があり、浸食性潰瘍、梅毒性、まるで破片からのようなチクチクする痛み。口の痛みは、刺すような、燃えるような痛みを伴う。表皮が剥がれ、赤く、薄膜が腫れている。口から不快な死臭がする。口から流れ出た唾液は非常に刺激性であるため、唇の皮を剥ぐ。

 喉の筋肉活動は混乱し、食べ物は喉で止まって、詰まる。呑み込みにくい。喉が激しく痛く、呑み込む時痛みは耳まで広がる。呑み込む時、破片のように喉に刺さる(Hepar, Nat. mur. Alum., Arg. n.)。喉の中がネバネバする。後鼻腔から粘液が落ちる。喉、扁桃腺、口蓋垂、軟口蓋の炎症。口蓋垂と扁桃腺の浮腫(Apis, Rhus t.)。喉と扁桃腺のものすごい腫れ。扁桃腺、口蓋垂、軟口蓋の潰瘍。食道の炎症。

 油分や刺激的な食べ物、ニシン、チョーク、石灰、土を欲しがり、パンや肉を嫌う。一般的に喉が渇かない。

 胃はミルクで調子が悪くなる。食物が酸っぱく感じられ、酸っぱいおくびや嘔吐を引き起こす。油分が合わない。食後に吐き気がし、動き回ったり、乗物に乗って改善する。苦く酸っぱい物、胃の中にある物を吐く。胃潰瘍。心臓に痛みがあり、呑み込む時胃が開く。胃にチクチクする痛みがある。胃のカタル。食後、重い。食後。胃に表皮が剥がれた感覚がある。

 肝臓の慢性炎症。粘土色の便。巨大に大きくなった肝臓。黄疸を伴い肝臓部が痛い。肝臓内がチクチクする痛みがある。脾臓肥大。

 腹部に痙攣痛がある。回盲部に激しい痛みがあり、うずき、圧痛、動くと悪化する。夜中に腹部に差し込む痛みで目が覚め、凍え、痛みは動きで悪化する。腹部がゴロゴロ鳴る。腹部は膨れ圧痛がある。腹部にひどい痛み。鼠蹊リンパ腺の炎症と化膿。鼠蹊ヘルニアの傾向がある衰弱した嬰児(男)の弛緩状態は、Nitric acidでよくなる事がよくあり、ヘルニアも治る (Lyc., Nux v.)。

 下痢がしょっちゅう起きたり、或いは下痢と便秘が交互に起きる衰弱した人で、尿が馬尿のような強い臭いがし、青白く病んでおり、痩せていき力を失い、開口部の表皮剥離やカタルや潰瘍になりやすい人は、このレメディーが必要な事がよくある。便は血が混じり、腐敗臭があり、消化不良で、緑色で、粘液性で、皮を剥ぎ、酸性で、ミルクを摂った場合はカード状で、黒く腐敗した血がある。赤痢。寒さで下痢になる。肛門は皮が剥がれ、燃え、イボだらけ。粘液が便と共に出る。便と共に純粋な血液がかなり出て、血餅もなく、非常に不快な匂いがする。排便したいが出ない。まるで直腸が一杯に詰まっているような感覚がし、出せれない。便秘は、痛く、硬く、排便が難しい。排便前に引くような、切れるような、圧迫した痛みがあり、いつも出ない(Nux v.)。排便中に疝痛が起き、テネスムスで、肛門の発作的な収縮が起き、押し出そうとするが出ない。直腸内に破片の感じ。排便後、まだ出したい(Merc.)、疲労困憊し、肛門が痛く、切れるような痛みがあり、直腸に燃えるような、撃たれるような痛みがあり、肛門の収縮、非常に神経質な興奮、動悸が起きる。排便する度に痛くて何時間も寝床に横になる。肛門内が痒く、燃えるよう。肛門の周りにずっと刺激性の湿気がある。直腸が周期的に出血し、仙骨に痛みがある。肛門がひび割れる。痛い脱腸。これは症状が合えば、直腸の瘻孔、ひび、コンジローマータ、ポリープ、カルンクル(小丘)、癌、痔蝋に、非常に役立つレメディーである。触ると痛くて泣き出す カルンクルを治している。痔蝋は、接触や排便でものすごく痛く、外部も内部も出血し、排便中、燃えるようなチクチクした痛みを伴う。潰瘍化し、多量の血液と膿を出す外痔。外痔が非常に痛いので、汗が出始め、不安になり、少し当たっただけで、または便が出る時、全身脈打つ時、このレメディーは役立って来た (PaoniaやStaph.と比較)。肛門に腐敗臭のある湿気。

 男性の生殖器は継続的に苛立ちの状態にある。性欲が増し、夜厄介な勃起がある。夜に痛い発作的な勃起が起き、尿道や尿道索に縫われるような痛みがある。分泌が薄く、血が混じっており、後で緑か黄色になる場合、これは淋病に役立つレメディーである。放尿の際燃えるようで、チクチクし、尿道が腫れて非常に痛い。「破片」の感覚があり、出血しやすく、接触に極端に過敏であるコンジローマータを治している。性器上や肛門の周りののコンジローマータ。風邪をひいて、或いは強い注射から特に分泌液が乏しくなった場合の、 淋病を伴う前立腺炎。触ったり放尿の際、破片があるような痛みがある場合、老齢者の膿の症例を治す。湿潤を伴う長引く尿道の炎症は、尿道を硬く感じさせ、むちのような結節がある (Arg. n.)。尿道に痛い部分があり、潰瘍、血の混じった膿を伴い、破片の感覚がある。淋病後、尿道内が痒い(Petr.)。陰嚢包皮上に吹き出物や小胞、ヘルペス、表皮の塊がある。腺上か陰嚢包皮上に小さい潰瘍。広がる潰瘍。潰瘍が茶色い血の混じった水っぽい、不快臭のある分泌を出す。侵食性潰瘍(Ars., Aur. m. n., Caust., Merc. c.)。陰嚢包皮の炎症。陰茎小帯を破壊する潰瘍。炎症部や潰瘍部が破片のような感覚があり、血の混じった水を出す。嵌頓包茎と包茎とひどい腫れ。思春期の脱毛。

 女性は絶えず痒く、燃えるような痛みと、性欲でひどく困る。帯下と月経で部分的に表皮剥離する。労作の度に子宮出血が起きる(Calc.)。月経の出血は暗い色でべとついている。月経は早く来すぎ、多量であり、血のようで、水っぽい。子宮脱。月経期の間に極端な神経質な苦しみがたくさん起きる;腸内ガス、四肢の打ち身のような痛み。痛みが大腿を降り、「破片」が手指や足指の爪にあり、動悸、不安、震え、神経痛が色々な部分に起きる。月経後、泥状の水っぽい流れが、何日も続き、その部分の表皮が極端に剥がれる。 薄い血の混じった表皮を剥ぐ帯下が、始終またはどんな時でも起きる。膣は表皮が剥がれ、コンジローマータが性器に生える。勃起状の腫瘍。尿道の開口部にカルンクルができ、接触に非常に過敏である。痒みは寒さで悪化する。その部分はひび割れし、血が出やすい。

 月経中と授乳中に多くの問題がある。乳腺にしこりがある。乳首はひび割れ、圧痛があり、表皮剥離し、「破片」がある。一般的な弱さから流産しやすく、子宮出血が起きやすい。

 声枯れや喉頭の潰瘍。声が出ない。老齢の梅毒患者の喉頭炎。胸の圧迫は、痰を出して改善する。息が短い。息が時々止まる。

 咳は冬に悪化するが、暖かい部屋に入って、または暖かくなってから悪化する。咳は乾燥し、吠えるようで、夜の間悪化し、横になって悪化し、夜中前に悪化し、寝ている間にそれが起きる。消耗熱と夜の汗を伴う咳。発作的な咳は吐き気を伴い、百日咳のようで、激しくイライラする咳。激しく長引く咳で、痰が出にくい。咳の苛立ちは、喉頭の中をくすぐるようである。痰は緑っぽく、ネバネバするかさらっとし、汚く、血が混じった粘液か、或いは暗い血餅のある血液である。日中は緩んだ咳で、夜は乾燥した咳。日中ガラガラと言うが、痰は出ない。肝臓や肺の疾患から衰弱した体質における咳で、結核の対象。唾液は苦いか、酸っぱいか、塩っぱい味がする。不快臭で、腐敗臭でさえある。痰を吐く間汗でびっしょりになる。胸の中が縫われるように痛い。腸チフス性肺炎において、胸の中がガラガラといい、痰が出せないか、或いは痰を出せれたら唾液が茶色で血が混じり、尿は馬尿の匂いがする。結核においては、寝汗と喀血を伴う。興奮した時や階段を上がる時に、動悸がする。脈は速く、不規則で、4拍毎に脈が飛ぶ。

 首と腋窩のリンパ腺が腫れる。首が凝る。背中と胸に縫われるような痛みがある。背骨に燃えるような部分がある。背中が痛く、そのため夜寝る時腹這いにならざるを得ない。背中と四肢と脊髄癆に鋭い痛みがある。咳く時に背中に鋭い痛みがある。

 リューマチ痛が四肢にある。上腕と大腿の衰弱。四肢の弱さ。四肢の浮腫。欠陥のある爪。上肢のリューマチ痛。縫われるような痛み。寒い天候で四肢がチクチク痛くなる。腕と手のしびれ。腕に鉛色の斑点。手と手指にしもやけ。冷たく汗ばんだ手。手の甲に大きいイボが多数ある。指の間のヘルペス。手の親指の指先に小胞ができて開いて潰瘍になったり、瘭疽、変形し変色した爪。爪が黄色い色で覆われ、爪の下に破片の感覚がある。炎症を起こし、「破片」の感覚がある傷に役立つ。夜、下肢の長骨に裂けるような痛みがある。脚が疲れ、打ち身のように痛い。臀部に捻挫したような痛みがある。まるで破片からのような神経に沿ったちくちく刺す痛みがある。夜に痛みを伴う脛骨における梅毒ノゾーズ。足と足指のしもやけ。足指に浸食性火膨れができる (Graph.)。脛骨の激しい痛み。多量で不快臭のある足の汗。

 眠りに入る時にショックがある (Agar., Arg. n., Ars., Nat. m.)。睡眠中に痛みが起きる。睡眠中にビクッと驚く。恐い夢を見て、不安で、眠りがすっきりしない。

 Nitric acidは発熱に非常に役立つレメディーである。すべての段階で喉の渇きがない事は、それに注意を喚起する事がよくある。手足が冷たい。悪液質の体質における慢性の間欠熱で、夜に多量の汗をかき、非常に弱っており、尿が特徴的に臭く、出血は部分的に暗い色の時、このレメディーがよく作用するだろう。