Sanguinaria(サンギナリア/赤根草)

 赤根は昔の家庭薬である。東方の農民の素晴らしい奥さんたちの多くは、冬を迎える前に、必ず家に赤根を準備する。寒い冬の日々に、鼻風邪が来たり、頭や喉や胸に「風邪」が起きたら、奥さんたちは赤根を準備し、それでお茶を作る。それは「風邪」の定番薬だ。奥さんたちはあらゆる不調と戦おうとして、それを与え、この残酷な姿でさえ、「風邪」を追い散らす事に疑いはない。というのは、そのプルービングは、胸部の問題や胸部に進む「風邪」との関連を示しているからだ。

 定期的に起きる頭痛、頭痛が7日に1回起きる;頭痛は起きがけの朝に始まるか、または頭痛で患者が目を覚ます。後頭部に始まり、上昇し、右目上と右こめかみに落ち着く。日中に悪化し、光で悪化するので、暗い部屋に追い込まれ、横にならねばならない。吐き気が起き、吐く物は胆汁、粘液、苦い物質と食べ物、その後、痛みが楽になる。頭痛は、ガスを上下に発すると、楽になる。寝ていると、掌と足の裏が熱くなり、患者が苦しんでいる場合、床から手足を出してしまい、この事は付け加えねばならない、顕著な特徴である。

 慢性の頭痛を、かなりの期間、何らかの方法で免れてきた人は、それ以来、寒さに対する敏感さが増し、「風邪」が鼻や喉や気管に落ち着き、赤むけた燃えるような痛みを伴い、その局部は、まるで火の上にあるように感じられる;痰はべとつき、粘り強い粘液;腹部の不調、多くのげっぷを伴い、げっぷは激しい咳が出た後、特に見られる。

 これは、あまり長く作用する薬ではない。定期的に来る、吐き気を伴う頭痛が、Sanguinariaによって中断した場合、抗乾癬のより深く作用する薬を与えなければ、頭痛は再発するか、或いは、更に悪い何かが起きるだろう。というのは、Sanguinariaは、症例の特質の中に深く入り込まないからだ。 Sanguinariaで頭痛がなくなり、上皮腫ができ、Phosphorusで治った患者の症例を覚えている。疾患の末期で、Phosphorusが与えられていれば、癌はできなかっただろうと確信している。というのはPhosphorusは患者の体質のレメディだったからだ。慢性の吐き気を伴う頭痛がなくなれば、患者は癆 (ろう)になる傾向がある。胸部の問題が起き、どんどん悪化する。癆を和らげる事ができるその力は、非常によく知ら れている。

 患者は気管のカタルを伴い、非常に衰弱する;寒さ、気候の変化すべて、湿った天気への変化、そよ風が吹く度に、衣服の変化に敏感に成る;常に新しい「風邪」をひく。胸の胸骨後部に、燃えるような痛みがある;ベとついた、粘りのある、糸をひく 痰;痙攣性の咳が出て、そして咳をする度に、げっぷをする;ガスの噴出;空噴出。胸内に焼けるような痛み、話すと咽頭内と気管が、ひどく痛む、そして咳がげっぷになる事に、掌と足の裏の熱を加われば、Sanguinariaは、患者を静め、問題を和らげる。このような症例の多くでは、Sulphurを与えるが、その破壊性に対してである。SulphurやSiliceaやGraphitesよりよく、 このようなろうを患った患者に合うレメディがある;Pulsatilla, Sanguinaria, Senecio gracilis、そしてCoccus cacti のようなレメディは、患者の苦しみを一時的に和らげ、静め、健康を増進させさえするため、深く作用するレメディの、中間のポテンシーが取れる。しかし、生命力が低い場合、もし体があまりにも崩壊し、修復できないならば、 深く作用するレメディは避けるべきだ。ハーネマンは、活力が不十分な症例におけるPhosphorusの使用に対して、警告している。Sanguinariaは、表面的なレメディで、すばらしく一時的に緩和させる。

 鼻と喉のカタル状態、特に風邪や、毒草からそうなったもの;またバラ風邪に。Sanguinariaの患者は、6月に「バラ風 邪」をひく。花と悪臭に敏感;花粉症を伴う問題。鼻の中や、喉の中が、焼けるような痛みを伴う花粉症の患者;まるで粘膜にひびが入って開くよう。声枯れを伴う咽頭内の乾燥と、燃えるような痛み;喘息を伴う胸部全域の乾燥と、燃えるような痛み;燃えるような掌と、足の裏と関連。検査で掌は乾燥し、しわがあり、触ると熱い事がわかる;足の裏も同様で、 皮膚が厚くなり硬くなっている。魚の目が燃えるように痛い;足の指が燃えるようで、患者は楽になるため、布団から足を突き出す。

 頭痛がある時は、一般的な、うっ血性の頭痛に見える;朝に始まるが、後方を上り、右目まで広がり、頭全体が熱く、痛い。

 Sulphurと Silicea、Sanguinariaは、毎週定期的に起きる頭痛がある。Arsenicumは、2週間毎に来る頭痛がある。2週間毎に来る大半の頭痛は、Arsenicumで治るか、或いは、健康を損なった体質では、非常に軽減する。慢性の頭痛の、治癒の試みは、老齢で 衰える前にしなければならない。

 「苦い嘔吐を伴う、頭内の脈拍;動きで悪化」。頭痛は、一般に動きにより悪化するが、Bryoniaほど顕著ではない。.Sanguinariaの頭痛は、午後に向かうか、、または、夜ひどくなる、非常にひどくなり、ベッドに行かねばならない;そして、頭が痛くなり、足音やきしりできわめて痛くなる。ひどい頭痛は、光や音や動きなどに妨害されやすい。

 「まるで、額が破裂するような頭痛で、寒気を伴い、胃が燃えるように痛い」「右目を頭痛が覆う」。これが特徴である。 「定期的に来る頭痛;朝に始まり、日中ひどくなり、晩まで続く;頭は、まるで破裂するかのようで、目が飛び出すように思える;頭中に、拍動性の刺すような痛みがあり、右が悪化、特に額と頭頂に;寒気や吐き気、食べ物や胆汁の嘔吐が続く;横になるか、じっと静かにしておかねばならない」。どの症例にも、この中のいくつかは見つからないが、これらはすべて、 Sanguinariaの頭痛への決定となる。

 あらゆる種類の神経痛;切れるような痛み、裂けるような痛み、引き裂くような痛み;まるで、筋肉が引き裂かれるよう、またはひっぱられるよう。裂けるような痛みがそこら中に起きる、神経痛、或いはリューマチ。頭蓋の周りの痛み、しか し肩と首のあたが、もっと特に痛い;首が凝る; 寝ていると回せない「腕が上がらない、しかし前後には揺らせる。痛みが首まで、さっと上がる;三角筋が痛む。右側を好むが、左も治す。右肩にリューマチ性の痛みがあり、腕が上がらない、首や首の後ろの筋肉がすべて含まれる;首の凝り。日中に痛みが起きたら、夜まで痛みが増す。 Sanguinariaについては、 不調は、夜に悪化する。

 風邪をひいて患者が来る;その患者は、腕が上がらない;体の横に垂れている;痛みは、夜ベッドに入って、悪化する、寝返りを打つと、悪化する(ひっくり返るのに、肩の筋肉を使うためだ)。おそらく痛みは、三角筋にあるが、含まれる組織を 推測する必要はない。

 これは、Ferrumと競い合う。赤い顔、非常に紅潮し、腕が上がらない、日中、悪化する痛みがある、それは夜ではない、 ゆっくりした動きで改善する人々は、皆Ferrumが必要だ。Sanguinariaは、動きでよくならない;腕を使うような動きで、悪 化する。Ferrumは、ゆっくりした動きで改善し、速い動きで悪化し、日中痛みが来る。Ferrumは、赤多く、血症の顔をしている一方、 Sanguinariaは、青白い顔をしている。 胸部の不調において、消耗熱の患者に見られるような、周囲を囲む赤い点が頬骨上にある。

 胃の障害や過食、しつこい食べ物、ワインを飲んでからの頭痛。年取った飲んだくれに、ほとんどNuxと同様に、使える。 ビールを飲んで、胃がおかしくなったり、消化が弱る人;さじ1杯の水さえ吐く。 食べ物も飲み物も、胃に留まらない。このような問題 に関連する頭痛。不調を伴う嘔吐と下痢。

 カタルの疾患は、際立っている。喉の慢性のカタル;喉の粘膜の、明らかなべとつき。鼻と咽頭は、粘液で充満。咳払いして、外に出す;乾燥し、燃えるような感覚があるが、新鮮な空気を吸う度に、その燃えるような感覚が、非常に目立つ。

 分泌物の刺激性は、もう一つの特色である。刺激性の粘液が、鼻の中にでき、喉をひりひりさせる。刺激性で熱い液体が、胃から、げっぷとして出て、喉と口の皮が剥がれる。下痢は、刺激性の水状の便を伴う;特に、嬰児に;臀部が、皮がむけ赤 い。この燃えるような痛みは、胃全体を回って広がる;老人の胃の問題で、胃腸に燃えるような痛み;燃えるような痛みを伴い、さじ1杯の水さえ吐く;老人の胃痛;消化不良;胃の障害全種。

まるで、何か熱い物に触ったように、舌は、赤く燃えるよう。咽頭と食道に、燃えるような痛み、口蓋の燃えるような痛み。 燃えるような痛みを伴う、扁桃腺。「喉に熱があり、冷たい空気の刺激で改善、喉が非常に乾燥し、まるでヒビ割れるよう」。 この、燃えるような皮を剥がれた感じは、粘液すべてに影響する。

 患者は、突然の寒気で、ベッドに潜り込む;肺炎の胸部の症状における、燃えるような痛み;さびのような痰;激しい咳;気管の分岐点が、激動しているように感じられる;まるで、ナイフが、その部分に当たっているかのよう;まるで、バラバラに引き裂かれたかのよう;そして、咳がたくさん出た後で、大きな音の空げっぷが出る。他のどのレメディも、このような事はない。

 「胃の燃えるような痛みを伴う、吐き気、唾をよく吐く事を伴う」。吐き気は嘔吐で楽にならない。吐き続け、ずっとむ かつく。火がついたように、燃えるような痛み。ひどく燃えるように痛いため、よく間違えてArsenicが与えられる。

 「苦い水、酸味のある、刺すような体液を吐く;栄養物を吐く;寄生虫を吐く;心配に先導され;頭痛と胃に燃えるような痛みを伴う;後で、頭痛が楽になる;衰弱と共に」。このような症状は、頭痛や、胃の不調、胸焼けに起きる。胸焼けは。酸性のげっぷや。酸性の嘔吐によって現れる。患者はよく「胸焼け」のことを話すが、それは酸性のげっぷの事なのか、 酸性の嘔吐の事かを、見出さねばならない。患者は、酸っぱい食べ物を「吐き出す」と言う。

 頭痛と多くの不調を伴い、 Sanguinariaは気絶する症状がある;空腹のようなのだが、食べ物に対してではない。倒れる、気絶、「使い切った」、空虚な感じ。「空腹の頭痛」を伴い、Phosphorusのようだ。Psorinumは「空腹の頭痛」にお いては、その他すべてに勝るが、Psorinumは食べたいのだが、十分食べられない。 Sanguinariaは空腹だが、食べ物に対してではない;食べ物の事を考えたり、食べ物の匂いを嫌う。Psorinumは貪欲に食べ、Phosphorusもそうである。 Sanguinariaにおいては、頭痛を伴う、偽の空腹である。「胃に燃えるような痛み;頭痛と寒気を伴う」。

 喘息;枯れ草喘息において、刺激のある体液をげっぷで出す。胃の不調に関連する喘息を、Sanguinariaは一時的に和らげる。 Nuxは、胃の問題からの喘息である事を忘れてはいけない。

 肝臓の問題;痛み、充満感。一般的に表現されるような、胆汁の問題。まるで、肝臓が多量の胆汁を作り出すようだが、胃十二指腸カタルがあり、そのために、胆汁が下降する代わりに、胃内に逆流し、苦い黄緑色の液体が出る;腐敗した胆汁として、噴出される。これは特別である。慢性のSanguinaria患者を見ると、1週間の間、胃が不調なのに気づくだろう; 非常に空虚な胆汁を吐き出す;酸っぱく熱いげっぷ;そして、一度に全部無くなり、ひどく氾濫する下痢が、突然来る。胆汁液、噴出する便。 Natrum sulphとSanguinaria、Pulsatilla、Lycopodiumは、この交互に来る下痢と便秘を治す。

 「子宮口が潰瘍化している;不快臭で腐食性の帯下」。「夕方に腸が膨張、ずっと開いている子宮口から、膣を通じて、ガスが発生する分泌物;同時に痛みが、うなじから頭へ放射線状に通過する」。

 「喉の慢性的な乾き、咽頭内が腫れたような感じ、乾燥し、皮がむけたような、燃えるような痛み、うずきを伴う、べ とついた粘液」。「百日咳;収縮した、痙攣が顎の下の喉を横切る;下痢を伴い、夜に咳が悪化」。下痢を伴い、咳が夜 悪化する事は、このレメディが表す特徴である。「患者が風邪をひいた時、百日咳後に起きる、深刻な咳で、百日咳の痙攣性の特徴がある」。大人が風邪をひき、百日咳のような痙攣性の咳をする。吐き気を伴うため、胃からの咳だと患者は言う。すべてにおいて、燃えるような痛みと、下痢がある。

「痛ましく乾燥した、痙攣性で、消耗性の咳、特に子供において;夜に向かって悪化、横になると悪化、寒い寝室に入ると悪化、気管に、皮が剥けた、燃えるような痛みがある」。気管が。非常に痛く思える、そして、実際に痛い;食べ物の塊が、食道を降りるのが、はっきりと感じられる;患者は、食べ物が通る部分を述べる事ができる。