Agnus Castus(セイヨウニンジンボク)

 このすばらしいレメディーは見落とされる事がよくある。過剰な性交や自慰から衰弱してしまった老齢者の事を思い浮かべるといい。青白く病んで悲しい人で、その人は人生を無駄に過ごして来た事を後悔している。それは男性女性どちらにもよい。性的に弱く、部分的に緩んでいる。機能がすべて曲解している。

 性的興奮がない事が結婚後わかり、長期にわたって自慰に夢中になっていた女性は、このレメディーで治っている。後に彼女は閉じ込められ、乳腺から母乳が2度と出なかった。Agnusは3週間後に、遅ればせながら母乳を出させ始めた。

 母乳が出始めてから消えた場合や、乏しくなった場合、上記の経歴がわかった場合、対立しないならば、このレメディーはだいたい治すようだと、そのような女性は言う。子宮出血を治し、その経歴がある若い女性は抑圧された月経が戻ってくる。膣はかなり緩み、子宮脱がよくあり、卵の白味のような帯下が多量に出る。

 しかし、気の毒で、みすぼらしい青年は、若い時に失恋し、今結婚したばかりだが、インポテンツである。淋病にかかった事があり、過剰に人生を過ごして来ており、緩みと冷たい性器に苦しみ、排便中に射精したり、前立腺の分泌液が出る。彼の若く美しい妻は勃起に興奮する事はなく、最近浮気で成功しただけであるが、朝の勃起はあるが、それ以上はない。

 上記の原因と状況から、記憶の喪失や、絶望、自殺志向、不安、恐怖、不機嫌さなど、苦悩に満ちた症状がたくさ起きる。このような患者は、頭痛や光恐怖症、神経質な症状が、言えないくらいたくさん起きる。 皮膚の蟻走感、頭や顔や歯が裂けるように痛い。非常に単純な食物でさえ、胃を混乱させ、吐き気が多くなる。筋肉はたるむ。貧血で腺は肥大し、特に脾臓がそうである。患者はどんどん腸内ガスがひどくなる。腹部の内臓が重みで吊り下がる。直腸がどんどん弱くなり、便秘になり、排便で一生懸命押すが、出ない事がよくあり、Silica, Sanic and Thujaのように中に戻ってしまう。便は大きく、固い。肛門のあたりが.痒く、ヒリヒリし、尿の臭いのするガスが大きい音をたてて出る。表皮剥離した肛門。すぐに声枯れした咳が出て、寝汗が出る。四肢は疲れ、冷たい。寒さに敏感で、静かにしていたい。労作と動きは病理を強める。多くの助言者に会って来ており、彼らには神経衰弱症があると言われた。この人はAgnus castusを取らねばならない。

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