では、CinchonaまたはChinaの勉強を始めよう。マラリアの影響で神経痛で苦しむ人や、度重なる出血から貧血症で病気がちになった人は、Chinaを要求する症状が進むようだ。Chinaはひどい蒼白さと衰弱を伴い、徐々に増す貧血を作り出す。多血症の人に示される時もあるが、それは例外で、その部類でさえも、症状が悪液質の状態に向かう傾向があり、それがレメディーの即座の作用を回避する。
全身を通じて敏感性が徐々に増し、徐々に神経の刺激性が増し、神経は常にいら立つため、「先生、どうしたんでしょう、私はとても神経質なんです。」とこの人たちは言う。どこもかしこも、四肢や体中に対になり、裂けるような痛みや、切れるような痛みが起きる。そして接触に事に対して非常に過敏なので、多くの場合神経が輪郭を描く。たとえば極端に敏感なために、手の指の小さな神経がそうなる。Chinaの患者は接触や動き、冷たい空気にどんどん敏感になるため、露出すると寒気がする。風や冷たい空気にさらされて痛みが起き、痛みは動きや接触で増す。キニーネで抑圧して来た老齢者のマラリアの状態は、いつも風邪をひき、肝臓疾患があり、腸の疾患や胃の不調になるまで、徐々に蒼白さや、血の気のなさ、悪液質が増し、そのため惨めになり、ほとんど何をしても病気になる。果物を食べると必ず消化不良を起こし、また酸っぱい物も食べられない。患者は衰弱し、青白く、痛みで苦しみ、それはキニーネの対象に見られる。ちょっとした労作で汗が噴き出る。
この患者は出血しやすく、体の開口部はどこでも、鼻や喉や子宮から出血を起こす。そして出血後、病訴が起きる。一般的体質の状態としてレメディを貫くのは、鬱血やしばしば炎症の傾向が、出血と関連してある。出血する部分か、或は離れた部分の炎症 。たとえば流産する女性は出血があるが、明らかに誘発はなく、子宮の炎症かまたは肺の炎症が始まる。このような炎症と共に、線維の大きな被刺激性や、裂けるような痛み、筋肉の引きつり、実際の痙攣もある。たとえばChinaの患者が分娩で少し出血すると、出血のちょうど途中で痙攣が起きる。何か他のレメディの事を考える必要はほとんどない。Secaleはこの事があるその他の薬の一つだが、この2つは似ていない。Secaleは布団を全部はぎとり、窓を開け、寒い天候さえ欲する。分娩中にChinaの患者に空気の流れが来たら、痙攣を起こすかもしれない。分娩の途中で痛みが消え、痙攣が起きる。この炎症についての別の特徴は、迅速な進行と強烈さ、すぐに壊疽になる事である。出血後に炎症が起き、その部分は素早くもとに戻る。
Chinaは静脈が充満する。必ずしも静脈瘤の状態ではないが、静脈の被膜の一種の麻痺である。静脈は発熱中に充満する。
これらの病訴すべては、弱く敏感な患者、特に敏感な女性において、健康を害した体質に見られる。花や料理やタバコの臭いに敏感。弱く、緩み、やせ衰え、青白く、心臓が弱り、循環が弱く、浮腫の傾向がある。浮腫はレメディを貫き、全身浮腫や閉じ込めた嚢の浮腫もそうだ。この浮腫について特別な事は、出血後に起きる事だ。貧血状態では、血液の喪失に直接続いて、浮腫が現れる。これが典型的なChina の患者である。
粘膜すべてのカタルの状態。胃十二指腸カタルは、結果的に黄疸になる。黄疸を伴う老齢者の肝臓の対象。彼らはマラリア・マヤズムの影響下で長く生きている。弱く、敏感で、貧血。南や南西、ミシシッピー川流域にそのうような症例を見る。
周期性はChinaにとって最も重要な兆候として見なされるが、それは間違いである。周期性はキニーネが与える症状ではない。Chinaは周期性があるが、他の多くのレメディほど大きな度合いで起きず、型にはまった処方家たちが思うほど頻繁に示される事はない。アロパシーの医者たちは、何か周期性が病訴にある時はいつでもキニーネを与える。それでも周期性はこのレメデイの強い特徴である。痛みは毎日決まった時間に規則的に起きる。間欠性の熱が規則的に現れ、規則的なコースを進む。
この周期性の一部は夜に悪化し、時には真夜中に鋭くなる。慢性では毎晩12時に規則的に発生し、おそらく Chinaの疝痛だと期待するより1週間早く起きるだろう。ある婦人は毎晩12時に腹部の疝痛と膨張が起きた。幾晩も苦しんだ後、Chinaの一回の服用でそれ以上ひどくならなかった。鼻血が規則的に起きる。夜に下痢をする。黒く水っぽい便を何回か噴出する;夜の間; 日中では食後のみ。食後に一般的な悪化が起きる。
この人は寒気がする患者で、通気に敏感で、その病訴は冷たい空気にさらされた時に起き、接触に敏感で、動きに敏感である事を覚えておきなさい。組織の極端な被刺激性。
Chinaは血液や体液の喪失の状態において示される。たとえば過剰なセックスや自慰からの疾患で苦しんでいる人のためだ。衰弱し、不眠でいら立っている。皮膚の弱さと一般的な冷たさがある;手足がピクピク痙攣したり引きつけを起こす;筋肉が引っ張られ、差し込む;慢性痙攣;てんかん様痙攣;麻痺した弱さ;頭への血液の激流;耳鳴り;目の前が暗い;わずかな誘発で気絶する。このような事がChina cachexiaであり、この観点での精神面の状態はほとんど驚きにならないだろう。それは、ちょうどこの神経質で敏感な患者に考えれる事である。心の弱さ。考えたり覚えたりする事ができない。夜は恐怖で一杯になる。動物や犬、這う物を怖がる。自殺したいが勇気がない。徐々に心が弱くなり、間違った表現をしたり、言葉を置き違えたりする。夜、横になってから、計画を練ったり、理論立てたり、空想に更けたり、いつかそうしようとすばらしい事を考えたりして、目が冴える。どうやってそんな馬鹿げた事を考えたのか、朝に不思議に思う。眠りにつくと心が明瞭になり、人生の事柄について哲学的に見るようになる。精神的課題、つまり仕事をする事ができない。仕事を恐れる。無感動、無関心で、意気消沈し、沈黙し、考える気がない。心をコントロールする事ができず、自分がしたい事をする事ができない。しかし真の精神異常のように見えない。
心のこの状態は出血後に起きる。大量出血後、女性は幾晩も眠れないだろう。
出血後、目眩がするだろうし、目眩や気絶は自然な結果である。しかし数日適正な食事をすれば、この症状は消えるだろう。Chinaの患者は悪い物が更に悪くなる。深刻な出血後、女性が血を作らない。何日も何週間も同化不良や目眩が起きる。Chinaが秩序を取り戻させるだろう。
このレメディーは頭痛が多い。健康を損ねた体質における鬱血性の頭痛。四肢は冷たく、体は冷汗で覆われている。引き裂くような裂けるような痛み。圧迫し鼓動する。空気が頭をたたくとすぐに、そのような痛みが起きる。頭痛は暖かい部屋でよくなり、触ると悪化し、動くと悪化し、寒さで悪化する。これらは基本的な特徴である。軽く触っただけで障害が悪化する。しかし例外に気をつけなさい。強く押すとChinaの痛みは改善し、軽く押すと悪化する。組織が敏感で、神経に沿って敏感で、痛みは接触や冷たい空気から起きる。頭の中が縫われるようで、こめかみの脈拍を伴い、それは指で感じられ、強い圧迫で改善するが、触るだけでは悪化する。きしみや歩く動きで頭が痛くなる。寝床で寝返りを打つ事でさえ悪化する。馬車や、揺れる物は何でも乗れない。強い圧迫で改善する。拍動性の頭痛は、空気の通気で.や、外気、わずかな接触で悪化し、強い圧迫で改善する。頭皮は、まるで髪の毛が乱暴に掴まれたように感じる。接触に敏感。頭皮に汗を多量にかく。 頭痛は夜悪化する。過剰なセックス、体液の喪失から起きる頭痛。
さて、目にやって来た。光恐怖症。強膜が黄色い。冷たい風にさらされると神経痛が起き、じっとして暖かくしておくと改善する。「夜盲症、視野がぼやける。目に砂が入っているように感じる。光で痛みが悪化する。暗い所でよくなる」。
耳鼻では目と同様の敏感性が見つかり、小さい音で痛くなる。耳鳴りで、耳の中にうなる音や、ブーンという音、歌、コオロギのような鳴き声がする。中耳の乾燥したカタル。聞きにくさはこのような状態の結果として頻繁に起きる。完全に聞こえなくなるまで徐々に増し、耳の騒音は、患者が明瞭な音を識別する能力をなくしてからも、長い間続く。耳からの出血。不快臭のある、血の混じった、化膿した分泌物が出る。
貧血症の患者で鼻血が頻繁に起きる。ここでもまた乾燥したカタルの状態がある。乾燥した鼻風邪、或は抑圧された、激しい頭の痛みを引き起こす頻繁に起きる鼻風邪。臭いで吐き気を催す。花や料理やタバコの臭いに敏感。
顔はしぼみ、縮み、血色が悪く、貧血で、病んで見える。熱が出ると赤くなり、寒気がすると赤くなる時もあるが、 無熱では青白く、病んで見え、血色が悪い。顔面神経痛は、裂けるよう、引き裂くよう、ナイフのような痛みがあり、普通のモダリティを伴う。顔の静脈が膨らむ。これはChinaの間欠熱の発熱と発汗の間に、頻繁に見られる。
歯が緩み、歯茎が腫れる。咬んでいる間は歯が痛く、歯が長く感じられる。少し冷たい度に歯痛が起きる。子供が母乳を飲む度に、まるで歯が抜かれるかのように引き裂く痛みがある。歯や歯茎の辺りに滲出する。微熱で黒く悪臭のするかなりの腐敗がある。
味覚は極めて深刻である。誇張して言うと、何も自然に味がしない。「口の中が苦い味がする。食べ物が苦いか塩っぱすぎる味がする。舌の先にコショーがつくと燃えるよう。口や喉が乾燥。呑み込みにくい」。むさぼるような食欲がある事もあるが、非常によくある特徴の一つは、すべてを嫌う事で、あらゆる食べ物を嫌悪する。Chinaの患者は食べる事に関して受け身である。座って食べ、食べ物はそれなりにおいしい味がし、いっぱい食べる。しかし食べたか食べないかは大した事ではないのだ。「食べる事を嫌い、激しい空腹」「空腹だが食欲がない。飲食に無関心。食べている間だけ食欲が幾分あり、食べ物の自然な味わいが戻って来る。食欲の喪失。食べ物をすべて嫌う。パンを嫌う」。食欲は変化する。喉の渇きは特殊である。「喉が渇いたので、寒気が起きるのを知っています」と患者は言うだろう。寒気の前に喉が渇くが、寒気が来るとすぐに喉の渇きがなくなる。しかし暖まりはじめると、喉が乾きはじめる。それは喉が乾く2周の期間で起きるが、寒気が弱まり、熱さが起きると、喉の渇きも弱まり、口を湿らせたいだけになる。しかし熱さが弱まると、もっと多く取り入れ、発汗の間はずっと水を飲んでも飲み足りない。寒気の前後の喉の渇きと、発汗中の喉の渇き。寒気の間は喉が渇かない。熱い間も喉が渇かない。間欠熱はChinaよりIpecacやNux vomicaで治るだろう。China は明確に定義された寒気と発熱と発汗がある。
魚や果物を食べたり、ワインを飲んでから起きる胃の症状。腸内ガスの膨張はほとんど破裂しそうだ。おくびが出続き、大きな音で強く出るが、楽にならず、鼓腸が広がる。Carbo veg.は少しおくびが出ると楽になる。Lyc.は両方ある。微熱での胃腸の鼓腸に関する膨張。腸が痛くて動けない。血を吐く。四肢の浮腫がそれに続く事がある。「しゃっくり。吐き気。嘔吐。おくびは食べ物の味がするか、または苦いかったり酸っぱかったりする。頻繁に吐く。 酸っぱい粘液や胆汁や血液を吐く」。夜にそれが起きやすい。胃に脈動があり、ゴロゴロ鳴る。胃の中が冷たい感じがする。果物を食べた後に発酵が起きる。ミルクを飲んだ後に胃が不調になる。
下痢。多量で、水っぽい黒い分泌が腸から出る。腹の中がゴホゴホ、ゴロゴロ鳴る。食後すぐか夜に便が出る。腸からかなり多量のガスが出る。徐々に下痢が起きる。便がどんどん水っぽくなる。疲労と夜の悪化を伴う慢性の下痢。Petroleumは慢性の下痢があるが、日中のみ起きる。
男性生殖器で最も顕著な特徴は、弱化ある。女性生殖器では、違った部類の状態がある。子宮出血になりやすい女性では、突然起きる激しい卵巣の炎症がいつでも見つかるだろう。子宮からの出血。子宮脱。月経は早く来すぎ、多すぎ、黒く、血餅の混じる血で、生理痛、不正子宮出血が起きる。痛みと痙攣で、痙攣は出血の途中で起き、出血と共に子宮の引きつりが起き、分娩のような痛みがあり、耳が鳴り、目が見えなくなり、寝床に入り込む。分娩で悪露が多量に出て長く続きすぎる。長引く授乳から健康を損ない、歯痛や顔面神経痛が起きる。
呼吸しにくく、ガラガラと言う音がし、喘息の粘液で胸の中が一杯になる。「血液の激流からの胸の圧迫、激しい脈拍、血の混じった唾液、突然の疲労」。夜、乾燥した窒息するような咳が出て、多量の寝汗をかく。胸が痛く、冷たさや熱さに対してどんどん敏感になり、冷たい手で赤い顔をしている。
背骨に沿って、痛い部分がある。手足に裂けるような、突進するような痛みがあり、熱や強い圧迫で改善し、接触や寒気で痛みが起きる。夜に悪化する。「膝が弱く、特に歩くとき弱い」。
Chinaは微熱や弛張熱や間欠熱、腸チフス性の熱、マラリア熱を治す。