QEヒーリング

 最近私がよく使っている手法がQEヒーリングです。QEはQuantum Entrainment® (クオンタム•エントレインメント)というアメリカのフランク•キンズロー博士が発見したヒーリングテクニックです。

 QEヒーリングとの出会いは、約半年の間にシンクロの連続で起きました。当時受けていた田仲真治さんのオンライン•コーチングで何回も量子物理学のことが出てきて、量子物理学になんとなく惹かれてた去年の秋、スイスのツーグで開かれた日本祭りに参加した折、QEヒーリングの本が目に入り、それを買ってすぐ読んでしまいました。私の目指すシンプルさとスピリチュアリティーが、ぎゅっと詰まっていて、しかもキンズロー博士の書いていらっしゃるテクニックの通り、雑念に気づくと、なんと簡単に雑念がなくなるではありませんか。これはすごい!この先生の講座に参加したい!と思い、お隣の国ドイツのIAK(ナチュラル•セラピーの講座が数多く行われているセンター)をチェックすると、フランク先生が4月に来られるということで、早速申し込みました。このQEを発表されたばかりの8年前は、スイスで600人、ドイツで700人以上の人が参加したそうです。今回もドイツ、スイス、オーストリアなどから約100人が参加していました。

 フランク先生のピュア•アウェアネスの瞑想は、ヴィパッサナ瞑想に通じるものがあります。フランク先生は精神的な探求を長い間されてきているので、なるほど、と納得できます。その瞑想によって純粋な気づきに気づき、あらゆるものの根底にある「無」、普遍の愛、平安、至福、光など、どんな名前でもいいのですが、それに気づき、それに自然に働いてもらうのが、QEヒーリングです。自分がヒーリングをしているという感覚はなく、また自分がしている思うと、その気づきは消えます。ただその気づきと一体になり、あるがままに、見守る、結果も期待しない、それだけなのです。まさに瞑想そのものです。あらゆるものの根底にあるそれは、私とあなたの間に、壁も体もなく、共通して「ある」ものなのですね。だから、自ずから自然に戻るように、クライアントさんの体の細胞、原子、分子、波動が自然に変化するのです。

 5分ほどQEをするだけで、急性の痛みはなくなるか、軽減することが多いようです。セッション後や、翌日に効果が出ることもあるそうです。ご近所さんは偏頭痛で寝込んでいたのですが、数分QEをするとかなり楽になりました。動物はもっと簡単で、我が家の犬が雨に濡れてブルブル震えていたので、QEをしたところ1〜2分でかなり震えが止まり、筋反射を取ると、CとAの音叉が出てきました。6度の音程なので火と上昇です。これでぴったり震えが止まりました。

バイオソニック社の音叉

 アメリカのジョン•ボウリュウ博士は1974年に音叉が神経システムを整えるのに使えることを発見しました。当時、博士は2年間500時間という時間を費やして、無響室に座り、自分の体が発する音を聞き続けていたそうです。そのジョン•ボウリュウ博士は毎年スイスやドイツへ来て、音叉ヒーリングの真髄を教えてくださっています。

 インドに造詣が深い博士は、8音階のソーラー•ハーモニック•スペクトラムという音叉が、ヴェーダにあるエーテル、空気、火、水、地の5元素と共鳴することを見つけました。音叉の波動が、怒り、悲しみ、不眠、消化不良などで乱れたエネルギーを調和した状態に戻してくれます。選ぶ音叉は参考としてジョン先生が示してくれていますが、自分が感じるように組み合わせるのが一番だとおっしゃっています。

ソーラー•ハーモニック•スペクトラ

 特にC256とG384の組み合わせは、最高に理想的な調和をもたらすそうで、私は夜遅くまでパソコンをして頭や神経が高ぶっている時、この2つを膝打ちして、そっと耳に当てます。そうすると本当によく寝られるのです。

ボディ•チューナー

 フィボナッチ数列の音叉も、セットはありますが、ソーラー•ハーモニック•スペクトラムの音叉のうちの4本 (C256, C512, G, A) と、アップグレードの4本を買い足すこともできます。フィボナッチ音叉は、依存症やトラウマのセラピーに使うといいそうです。これも自分が感じるように組み合わせるのが一番だとジョン先生はおっしゃっています。

フィボナッチ•アップグレード

オットーチューナー

 骨音(オットー)音叉は、体、特に骨に直接触れることで、骨と組織が共振します。鍼灸やツボや、仙骨などに当てると、なんとも言えない気持ち良い振動です

 あるクライアントさんは、ちょうどメタファ(感情のキーワード)がヒットし、オットーで尾てい骨に振動を与えただけで、泣き続けました。何日も泣き続ける人もいるそうです。それだけヒーリングが深く進むということでしょう。

オットーの先に別売りのクリスタルをつけると、耳のツボや皮膚に優しく共振が伝わります。細い方が耳のツボ用です。

エンジェル•チューナー

 これは、私のお気にいりのエンジェル•チューナー。高めの音で、エンジェルたちが話しているようです。エンジェル•チューナーで音を奏でながら、エンジェルカードのメッセージを読みます。

クリスタル•チューナー

 エンジェル•チューナーのうちの4096cpsでクリスタルを打つと、なんとも言えない美しい音が奏でられます。音叉からも水晶からも音が出ます。これは場の浄化に役立地、また、クリスタル自体を浄化したい時にも使うといいそうです。

Aurum Metallicum(オーラム/金)

 このレメディの一般的な特徴は、精神や体の組織に関連している事などである。大きな全体の一部として、全体を見て精神面の症状をさっと目を通すと、疾患全てにおいて、健康な人に当然な事が湾曲してしまっているのがわかる。広がりがすごいのがこれで、生きているという愛、自己防衛の愛といった基本的な愛が湾曲しており、生きる事に疲れ、死にたくて自殺法を捜している。生命の愛がない。愛情は極めて混乱し、知性面はただ二の次として変化している。もちろん精神錯乱がこのレメディを走っているのだが、意志に始まって知性に進む精神錯乱である;それが愛情の湾曲として最初に見られる。人がそのような精神状態に陥り、そんなにひどい魂の落ち込みに陥る事ができ、すべてに喜びを完全に無くしてしまうのは驚くべき事である。人間の希望を取り去ると、何かのために生きる事はなく死にたくなる。それは、この薬における状態のようである。自虐、絶え間ない自責の念、自己批判、自分を見つめ続ける;何も正しい事をしていない、何もかもが悪い、何もうまく行かない、失望。 「何もかもうまく行かず、自分は全て間違った事をしたと想像している;自分自身と討論している」。自分が進む道のあらゆる所に障害が見えると想像する。自分は何かをおろそかにして来たとか、友人をおろそかにして来たと始終想像する。自分は義務をおろそかにして来た結果を責められるにふさわしいと想像する;自分は何かをおろそかにした、自分は悪い、完全に悪魔だ、罪から逃れる自分の恩恵の日はなく、救済に値しない;これは、心を止めどなく走る一連の思考である。思考は真に制御不能になる;内に籠り、座ってくよくよ考え、考え込む事でただ現在の状態が激化し、新しい不満を生み出し、自分自身について嘆き続け、自分はこの世界に全く合わないと思い、死を切望する。彼はすべての暗い部分を見、悪いニュースを絶えず期待し、悪くなる物を何でも捜す。将来は彼にとって暗く見え死にたい;手を回すとすべてが悪い方向へ行き、決して成功しない。仕事は暗く、家族はやっかいで、友人には悩ませられる;極端にイライラするようになり、怒りっぽくなり、些細な事について心配し、興奮しやすくなる。小さな事がある度に怒り、混乱し、常に腹が立っている。Aurumの精神状態は、その動乱と憂鬱さのため、精神錯乱は見るに恐ろしい。Aurumは、静かに座って何も言わず、鬱や落ち込みの非常に深い状態に適する。邪魔されるとひどく激しく怒り、暴力的なる。「鬱、憎しみ、喧嘩早い」「水銀を乱用した後のひどい鬱」。精神錯乱のこのような状態の原因は、長引く不安や異常な責任感、梅毒、貧困である。水銀を繰り返して使用して来た人は、肝臓肥大を伴う水銀病を自身で作り上げ、Aurum に見られるように、多かれ少なかれほとんど常に鬱や悲しみ、失望などを伴う。Aurumは心臓疾患や心内膜炎、心臓水腫、心臓に及ぶリューマチ疾患と関連した肝臓疾患を作り出す。愛情が精神疾患で著しく妨げられている所はどこでも、心臓衰弱、心内膜炎、心臓肥大、もしくは心臓の何かの器官や機能的疾患がある事に気づくだろう。諸君は、心臓が病むまで塗布薬で擦り去ってきたリューマチの状態を更に誘発して来た水銀の歴史と、それと共に失望感や意志の精神錯乱、愛情の妨げがやって来るのを非常に頻繁に見つける事だろう。それからこのレメディの中の広がりが現れ、意志から理解へと、そして人間の知性の部分が含まれるようになる。健康状態はよく、仕事でも尊敬されている人が、自殺を図りたいという欲望を持つのは、どんな状態なのか考えなさい。別の種類の精神錯乱や崩壊、知性が弱い状態で、考える事も判断する事もできないのを見るだろう;彼の愛情は完全に無傷であるが、最終的に愚かな状態に陥るか、野性的になり、衝動から自殺を図る。それは知性がまず影響を受け、意志まで広がる例である。時にはこの状態が来て、この人の知性に全く障害が見られない;それは無傷で安定している。彼は仕事で安定していたし、いい父親であったし、周りの人から知的に見られていたが、無言で自分の状態と世界への憎しみについてじっと考えていた;それについては誰にも言わず、自分の部屋で首をくくっているのが発見される。人の知性の本質は、人を世界につなげる事だ;しかし、彼の愛は自分自身に大きく閉じこもる。人はあらゆる事に愛と愛の倒錯を持ちうるが、知性が自分の好き嫌いを世界に見せないように導くだろう。愛は見えないが、人の知性は査察の対象となる。人は知性を隠す事はできない。愛情は内面で、仮面で隠されており、最も奥にあり、調査から隠されているのが、わからねばならない;だが理解は最も外側の衣で、愛を囲み隠しており、ちょうど体にまとった服が体を隠すようだ。Aurumが象徴する愛は、人間の非常に奥にある本質の方を好む。

 「悲しみや失恋、恐れ、怒り、反駁、嫌気からの疾患」「痛みで絶望的になり、窓から飛び降りたいと思う」。死や自殺の事ばかり考える;世の中から逃げ出したい、自分自身を破壊したい、自分の命は無価値だと思い、その命に対する愛がない。

 このレメディはリューマチが多いが、老人の水銀の症例に見られるようなものではない;関節の腫れを伴うリューマチ;軟骨と骨の疾患、骨膜の炎症;骨膜が厚く硬くなる。腺の硬化;関節の周りの軟骨の硬化.。これらは梅毒と水銀の特徴すべてを有する。向こうずね、鼻骨、耳骨、いかなる小さい骨も、体のどの部分でも骨が折れる場合、老人の梅毒にこれは役立つ。梅毒と水銀のように、病状は夜悪化し、夕方に始まり、一晩中起こされる。痛みは激しく、引き裂かれるように痛く、骨が折れるのじゃないかと思えるほど痛く、急性の熱はない、老人の梅毒性の骨の問題に。骨膜内がナイフで刺されたように痛い。関節内の痛みは動けなくなるほど。カリエスを伴う骨自体の炎症。この薬には有機組織全体に渡って変わった血管があるため、骨や骨膜を覆っている血管がひどく影響を受けるのは不思議ではない。静脈が肥大化し、うっ血と炎症の状態で、もろい。静脈は分厚くなり腫上がる。血管は体中で脈打つ。「異常な興奮や静脈の充満は、病状ほとんど全ての特徴である」。手足の静脈が充満している;この事は、衰弱を伴って腫れが見えるようになるまで進むため、水腫はレメディ中に見られる。圧力でくぼむ手足の浮腫で、それは心臓や肝臓病において起きる。多血症の間違った状態が体内に存在しているように見え、最終的に動揺と興奮が起きる。体内の激しい極度の興奮が、激しい熱として現れる事があり、興奮と共に顔がほてる。有機組織の至る所で混乱、何か恐ろしい事が起きようとしているように感じがする。そして、しばらくの間、無活動状態になり、その後これを繰り返す。この激しい極度の興奮は、有機組織内の何らかの故障の位置確認または確立への準備に来る。足早に階段を上がると、呼吸困難を伴い、肋骨の裏側の顕著な圧迫と共に、心臓疾患がある時もある。心内膜炎は体内に動揺があるだろう;徐々に尿にアルブミンが見られるだろうし、肝臓の肥大も見られるだろうし、子宮がんや深く根付いた疾患の兆候も見られるだろう。

 「骨に穴がある」「痛みで絶望する」。痛みで患者は夜ベッドから出て歩き回る。この事は、年取った梅毒で骨が痛い患者や、年とった水銀病患者に見られる。患者は生涯を通じて水銀を取り続けており、肝臓は肥大し、関節も肥大している。患者は自分の悲惨な苦しみから楽になるようと努め、医者という医者に行く。水銀と疾患が非常に混合しているため、1回目の診断は大混乱となるだろう。激しさと一時的な発作の段階を通るだろう。患者が通過せざるを得ないこのようなひどい発作を乗り越えるため、諸君はAurumやChelidoniumやStaphysagriaのような薬を知っておく必要がある。

 この薬は、腺、耳下腺、鼠蹊のあたりの腺、下腹部のリンパ腺、実際そこここの腺に見事に影響を与える。乳腺、睾丸、卵巣も含まれ、硬化や湿潤などの状態を受ける。Aurumは睾丸の慢性肥大や乳腺のしこりを治す。これらの腺における嚢胞性の特徴がある腫瘍は Aurumで治った。ハーネマンはAurumをポテンシー化し患者に与えたが、それは働かなかったが、15番目のポテンシーにまで粉砕して緩和すると、それが働き、その患者は家族の懐に戻れた。初期の粉砕では、大きすぎて治癒できなかったとハーネマンは述べている;それでハーネマンは治癒できる十分な小ささまで高くし、人の様々な枠を通して有機組織に入り込むよう十分希釈して行った。

 Aurumの状態を走るある基本的特徴がある;気温や天候に影響されるという事だ。ここに人全体に関連するいくつかの症状があり、この関連において調べられねばならない。「外気を欲する」。この患者は気温についてPulsatillaと並ぶ;だがAurumは、温和でも優しくも従順でもなく、頑固で怒りっぽく、Pulsatilla患者の真反対である。「一般に暖かくなると改善する」。これは頭痛とつながる。「冷水は目の痛みを改善する」「覆われないのを嫌う」が、Pulsatillaのように外気を欲する。「暖かい空気で喘息が悪化する」。多くの症状が、特に冷たい水で洗った後なくなる;だが、ひどい興奮や動揺や血管分布状態、体質的極度の興奮、動悸で苦しむ時はいつでも、患者はドアや窓を開けたいし、涼しい外気に飛び出したい;服を急いで脱ぎたい。この興奮と動悸の状態は外気で改善する。臨界期にある女性によくある熱のほてりがあり、発汗が後続し、寒気が後続する時もある。

 このレメディについて述べて来たほとんどは一般的側面についてである、というのはその精神に関するすべてが一般的であるからだ。

 Aurumにおいては、頭の痛みは非常に強烈で猛烈であり、まるで自分の上で空気が吹いているような感覚を伴うことがよくある;誰もいない時、どこからその風が来るのか周りを見回す;極端に敏感。多量のうっ血と頭に血液が押し寄せ、暑く感じるのだが、頭を覆わねばならない事がよくある。頭は痛く、打たれたよう。縫われるような痛み、燃えるような痛み、裂けるような痛みが頭にある;頭の中が非常にズキズキする。うっ血性の頭痛と共に、顔は膨れ、ほてり、光沢がある。このような頭痛は梅毒によく見られる;心臓疾患と関連する事がよくある。後頭部の痛みは、心臓疾患や、不活発な循環、紫の顔、肌のほの暗さと関連する。梅毒における外骨腫症。頭蓋は接触に敏感;骨膜は触ると柔らかい。骨の疾患と頭蓋の壊疽を伴う年よりの水銀化した症例では、梅毒と水銀などから毛髪は多量に抜け落ちる;頭が禿げる。禿は梅毒による; 頭蓋は光沢を残し、毛髪は二度と生えて来ない。急性疾患では毛髪が抜ける事があるが、また生えて来る。しかし若者の梅毒は、髪を失う事がよくあり、余生をずっと禿のまま過ごす事になる。

 カタル性の特徴があり、目の様々な皮膜の潰瘍や湿潤まで広がる目の障害がある。虹彩炎;視覚組織全体のひどい障害;顕著な特徴のいくつかを本から読もう、しかし常に体質を考慮に入れなければならない事を覚えておこう;精神状態、水銀と梅毒の状態、淋病の傾向、そして関節に属する病状や、循環器の障害を覚えておこう。目の症状を復習すると、関連しそうなものと共にこのように体質を見よう。「光恐怖症」。視力と目が弱い。「ガスの光で、たくさんの鮮やかで漂う小さい点や水玉模様が見える」「月光で目が改善する」「大きい文字が識別できない」「黄色い三日月形の物が斜めに上に向かって漂うのが視野に見える」「視野の上方の暗い部分に、時々明るい星のような物が降り注いで見える」。Calcareaには妙な症状があり、 視野の底部から突然閃光が上るのが見える;それがそびえ立ち二つに分かれ、どの方向にも星が見える。それは、ロケットの発射で時々見られる、爆発し、降り下りて来る様子である。それが Calcareaに観察された事がある。「左目の半盲」。そしてテキストの言葉意外に、ほとんど表現されえないこのような特異な事の多くと共に進行する。「目が突き出る」。目が突き出るのは、心臓肥大を伴う眼球突出性甲状腺腫において起き、Aurumで治癒して来た。速い充満する脈を伴う甲状腺肥大。 眼球突出性甲状腺腫は AurumとNatr. mur.で治癒されて来た。「はっとする陰気な顔つき」「骨の奥まで目の周りが非常に痛い虹彩炎」。そのような状態は水銀で治療されて来た梅毒によって作られ、Aurumが水銀と梅毒双方のの解毒剤として来るだろう。「瞳孔が不規則に広がる」。目にカタルの状態がある。結膜や脈絡膜、虹彩、網膜の炎症。そう、梅毒はこのように目に影響を与え、ひどい湿潤を引き起こす。痛みが目の周りにある;薄扁平骨や頭蓋がすべて圧迫に過敏;骨が柔らかく思える;骨膜炎;角膜の不透明さ。

 梅毒は耳を捉える事がよくあり、その器官の骨に影響を与える。「乳様突起の隆起のカリエス、手に負えない耳垂れ」「耳骨のカリエス」「耳下腺が腫れ、触ると痛い、音に敏感だが、音楽で楽になる」。「耳鳴り、耳の中でブーンと音がしたり、ざわめいたりする」。風や水の流れのようなざわめきがある。「耳や鼻の乾燥で悩まされる」。これらは皆梅毒の症状に似ておりAurumで治るが、またAurumに一致し鼓膜全体の喪失や骨の喪失がある猩紅熱に続いて起きた耳漏をAurumは何度も治して来た。もちろん聴力を元に戻す事はしない。患者は自動車事故であなたの所へやって来て、耳の装置全体が壊れている;耳の粘膜と骨は全て潰瘍と壊死の状態で、分泌液は悪臭がある。聴力を元に戻してもらえるかと患者はあなたに相談するが、それは可能でない;耳の分泌液を止める事と、聴力の回復の事だけ患者は考えている。当日耳の専門医へ行き、患者の治療について話したら、専門医はあなたが何について話しているかわからないだろう;考えられる唯一の事は、耳の分泌液をできるだけ早く止める事だろう。専門医は耳を調べ、損傷を受けていないかどうか見る;損傷があれば、もちろん聴力は失われており、それで分泌液を止める事が考慮に入れられる全てである。ホメオパシーは患者が治療されるべきだと教えており、その患者だけであり、その後臓器や組織が正常になる。医者の全義務は患者に健康を取り戻させる事である。局所塗布を用いる鼻の専門医がいる。このような物は、骨の疾患にと結核に使われるだけだろう;それで鼻からの分泌液を止めると、自然はどこかに放出せねばならず、胸に分泌物を作り出す;粘膜から肺へ、肺の柔組織の中へと問題が進み、それは結核の特徴がある事が多く、専門医は細菌が発生したと告げる。これは偽の科学である。清潔で健康な組織はただの護衛にすぎない。

  Aurumは悪臭のする分泌物を伴うたくさんの鼻の問題がある。鼻の骨が壊死;梅毒性の壊死で、鼻がぺちゃこに平たくなっている;骨は排出されている。鼻が平たくなった人が歩いているのを見て、もし近づければ悪臭を観察できる。彼らはほとんど皆梅毒にかかっている。このような梅毒性の鼻を治す力がある2〜3のレメディがある;AurumとMercuryとHeparの3つだ。このような状態を何度もHeparで治した事がある。骨が完全に柔らかくなり、そのため鼻が触れられると右に曲がったた人を治した事がある;ある種の軟骨性の構造が鼻を適切な位置で保っているだけだった。私は患者にHeparを与えた。Mercuryで静脈を満たした後、それは梅毒であるその人を治癒した。「鼻風邪、卵の白味のようなべとつく分泌物と共に」「朝、後鼻腔から粘液の分泌物」。Lach.のように鼻の頂にこぶがあって赤い;いちご鼻。心臓疾患で静脈瘤から構成された鼻の上の小さなこぶがあり、心臓の右側の傷害を伴う;年寄りの飲んだくれや、一般的な心臓病に見られる事がある。顔は赤く腫れている。Aurumは小鼻と唇の上皮腫を治した。鼻からひどい不快な臭気があり、におう事ができず、鼻の骨に痛みが続く;鼻のカタル。「潰瘍化し、こう着した痛い鼻腔」「鼻にかさぶた」「乾燥した鼻風邪で鼻が詰まったように感じる」。ほとんど全てのこのような鼻の疾患と共に、患者は悲しみや多くの苦悩で落ち込み、暗雲が垂れ込めて死にたい。生きる事を嫌い、自殺を図るための何らかの方法を見つけたいと思っている。「目の下が膨れる」「鼻と唇のあたりが青い」「顔が紅潮して赤い」「歩行中、右の頬骨に穴が開くようなひどい痛み」「虫歯」「夜の歯痛」「息が臭い」「口蓋と喉に梅毒性潰瘍」「硬口蓋がきりきり痛い」。

 この薬は酔っぱらいのアルコールへの渇望を治癒した。この薬の別の顕著な特徴は、硬くなり、大きくなり、炎症を起こした心臓と肝臓への力である。静脈系と門脈系と下腹部で血液の循環を作っている心臓との接近した関連、そして偉大な受信装置としての下腹部の中でなされている仕事を考慮に入れると、心臓と肝臓疾患は、失望と絶望と関連している事を発見しても驚かないだろう。他方、肺結核のケースでは誰も失望せず自分はよくなると思う事は、おそらく諸君を考えさせる何かである事に注意しなさい;肺はほとんど結核になってしまうが、起き上がりさえすれば、何か小さい物が喉から出て、よくなる事を知っている。そして肺と理解、心臓と意志の間の特別な関係に気づきなさい。小さな問題が心臓に落ち着く度に、失望がやって来るが、病気の現れは失望がある肺に来る。

 下腹部の水腫の状態。「鼠蹊ヘルニア」「小児性腸間膜結核」。体のすべての腺が、多かれ少なかれ含まれている。生殖器のすべての種類の傷害。「睾丸の硬化」「度々ある夜の射精」。悪臭の結果としての疾患。「睾丸瘤」「淋病後の陰嚢上の潰瘍」「会陰が焼けるように、刺すように痛い」「肛門の周りのコンジローム」「子宮の硬化」「生理は遅すぎ、乏しい」「子宮脱と硬化」「帯下はべとついて白い」。腕をピンと伸ばしてから、子宮や会陰のあたりが不調になる;窓に腕を伸ばしてカーテンを直してからの流産。Aurumは、度重なる流産の結果としての、子宮の硬化と子宮の潰瘍に適した薬である。 Aurumに見られるそのような状態を含む愛情の欠如や愛情、或はAurumに見られる愛情の不足を調べたら、症状にうまく置かれた類似点を見る事ができ、そうやってレメディを捕まえる。その子孫を破壊しうる人類のこのような状態を調べる事と、そのような状態を作り出すレメディの本質を調べる事に医者の領域がある。Aurumの中に、人類の愛のすべての曲解全体を、そして最終的には破壊全体が見られる。

  喘息と呼吸困難の症状は、当然ながら心臓疾患と関連している事が予期できるだろう。呼吸困難には、肺を含む呼吸と心臓を含む呼吸の2種類ある事にも注意しなさい。そのため特徴的に心臓病がある呼吸困難と、純粋に呼吸器官である呼吸困難の喘息の状態があるのだ。これらは特徴的に全く違っている;一つは愛情に働く優位性を持つレメディに、もう一つは知性に働く優位性を持つレメディに属する;一つは肺を含み、最終的に肺気腫になる;他方は 特徴的に全く違い、不規則な心臓の働きがあり、ただ2番目として肺気腫に関連する。この点に留意して病理学を勉強しなさい、そうすれば病気の本質と結果を見抜く事ができる。これらは単なる観察や気まぐれや理論ではなく、内部から外部まで学んだ事の成果である。

  このレメディでは、痛みが関節から関節へとさまよい、ついに心臓に落ち着く。アンギーナは関節から関節へさまよっていた老人のリューマチの終わりによく現れる。「呼吸が難しい」。その症例が少しの間進むと、血の斑点が現れるだろう、そして右側に横になると、下半身が打診で濁音となり上半身は共鳴する。動悸はひどく苦しい。速く歩いたり階段を上がると、下半身の浮腫を伴い心臓部に著しい圧迫感がある。

Arsenicum Album (アーセニカム アルバム/ヒ素 )

 ハーネマンの時代から今日までArsenicumは、最も頻繁に示され、非常に広範囲に使われている薬の一 つである。旧学派においてはファウラー溶液の形において、たいへん広範囲に乱用されて来ている。

 Arsenic はヒトのあらゆる部分に影響を与える;ほとんどすべての能力を誇張するか、或は押し下げ、 す べての機能を興奮させるか、或は妨害しているように見える。我々の薬はすべてよくプルービングされ、すばらしい治癒の効果がある。その活動の特質のために簡単に証明された物質であり、またまさにその乱用により、その一般的特質の多くを我々は学んできた。Arsenicは有機組織全体を印象づけ、人間のあらゆる機 能と細胞組織を妨げる一方、その中に優勢で顕著な特徴がある。「心配、落ち着きのなさ、疲労、燃焼、死臭」は顕著な特徴である。体の表面が青白く、冷たく、湿っぽく、汗をかいており、死の側面がある。貧血 やマラリアの影響 に長くさらされている事から、栄養失調、梅毒からのひどい衰弱を伴う慢性疾患におい て、このレメディは 大いに役立つ。

  Ars.に見られる不安は、恐怖や衝動、自殺傾向、突然の動揺や狂信と混じり合う。どちらかというと活動的な形や幻覚や興奮において、妄想や色々な精神異常がある。「悲しみ」はひどく極端に広がる。非常に悲 しくて人生を嫌悪する;生きる事を嫌悪し、死にたいという欲望から、Arsenicの患者は自殺を計る。「自殺傾向」が多くあるレメデイである。動き続ける事において、不安が落ち着きのなさにも形をとる。起き上がれたら椅子から椅子へと移動し、子供は子守りから母親へと移動し、ある人から別の人へと移動する。 ベッドに入ると起き上がれないで、ゴロゴロ寝返りをうつ;できる場合、ベッドからはい出し、椅子に座り、うろうろ動き回り、すっかり疲労するとベッドに戻る。落ち着きのなさは主に精神にあるようだ;不 安な落ち着きのなさ、或は苦しみ、苦しみは死ぬほど不安であるという考えを伴う。それを極端に表現しようとする。もう生きられないように思え、この人を苦しめるのは痛みではなく、不安が落ち着きのなさや悲しみと入り混じっているのだ。この状態は衰弱と入り混じったすべての疾患に蔓延する。病気の初期に困惑が起き、衰弱が顕著になるまで続く。ベッドに横たわっている間、まず全身を動かし、ベッドに出たり入っ たりするが、 衰弱が非常に顕著になると、手足しか動かせれなくなり、遂には非常に弱ってもはや動けず、 極端に疲労し、完全に静かに横たわる。衰弱が不安と落ち着きのなさに取って代わったように見え、その姿は屍のように見える。この不安と落ち着きのなさの状態が屍の様相に向かい、死に向かう事を覚えておこ う。この事はたとえ ば、Arsenicumが示されるチフスにおいて見られる。まず恐怖を伴なった不安な落ち着 きのなさがあるが、 どんどん増大する弱さは衰弱へと向かう。

  レメディを通じて「燃焼」が最も顕著な一般的なものとして示される。脳に燃焼があり、冷水で頭を洗い たがる。脈動を伴った頭中のこの熱の感覚は、冷たい沐浴で改善するが、頭皮と神経上に影響を与えリュー マチの状態で燃焼があれば、その燃焼は熱によって改善する。頭痛がうっ血である特徴があり、熱と頭の中 が燃 えるような感覚があり、まるで頭が破裂するような感じで、顔がほてって熱い場合、その頭痛は冷たい 物や冷たい外気で改善する。患者が部屋に腰掛け、体を暖めようと服を重ね、窓を開けて頭のうっ血を楽に しようとしているのを見たことがある。故にこの薬に属する顕著な特徴は、一般に体を包み暖める事から不 調はすべて改善し、頭の不調は冷たさで楽になると言える。ただ、頭の外部の不調は熱や包み込む事でよく なる。顔や目や目の上の神経痛は熱でよくなる。

  燃焼は胃の左に感じられる;膀胱や膣、肺に燃焼感がある。壊疽の炎症に脅かされている場合や、肺炎の 特定な段階において、まるで肺で石炭が燃えているように感じられる時がある。喉の燃焼や、粘膜全体の燃 焼がある。皮膚がカユミを伴って焼け、皮膚の皮が剥けるまで掻き、ヒリヒリ燃焼するが、カユミは消える;;少しヒリヒリしてくるとすぐにカユミが始まる。一晩中カユミと燃焼が交互に来て、皮が剥けるま で掻き 1分間燃焼するが、またカユミが始まり休む暇がないようだ。

  Arsenicの分泌と排出は「刺激性」である;それは皮を剥ぎ、燃焼を起こす。鼻と目からの分泌物でその部分は赤くなり、この事は様々な穴から出る体液すべてに当てはまる。潰瘍においては燃焼があり、分泌された薄い血の混じった体液が、そのまわりを皮を剥ぐ。分泌物の「臭気」は極めて「不快臭」である。壊疽や 壊死している肉体の臭気を経験した事があれば、Arsenicumの分泌物の臭気がわかる。便は悪臭を放ち、腐 敗した肉か、または腐敗した血液のようである。子宮からの分泌物、月経の出血、帯下、便、尿、痰など すべての分泌物が臭い。潰瘍は非常に臭く、腐った肉のような匂いがする。

  Arsenicは出血の傾向を作り出す。患者は出血しやすく、どこからでも血が出る。吐血;肺や喉から血を出す。炎症が激しい時に粘膜から血の混じった分泌物が出る事がある;胃や腎臓や子宮から出血;粘膜が 存在する所はどこでも出血しうる。黒い血が出て、分泌物は不快である。

「壊疽」と壊疽のような突然の炎症状態と丹毒性炎症はArsenicに共通している。突然部分的に丹毒に なっ たり、怪我をした部分が突然壊疽になる。内臓の壊疽、悪性炎症、丹毒性炎症。どう状態を見よう と、どう 呼ぼうと構わない、もし突然の炎症で部分的に悪性を作り出す傾向があったら、それはArsenicum に属する。炎症が数日胃の内部で続き、ひどく不快な分泌物を伴い、血の塊を吐き、鼓腸の状態を伴って胃が ひどく焼ける。皆さんはほとんど壊疽性炎症と見なすだろう、そのように激しく、突然で、悪性であ り、不安や衰弱、死への恐怖、寒気、患者は暖かく包まれたいと欲する。胃炎を伴い、患者が熱で楽にな れば、それはArsenicを示す。Secale によく似た状態がある事を覚えておかねばならない;あらゆる鼓腸の状態があり、あらゆる潰瘍や衰弱もあり、不快な悪臭や不快な塊の放出、そして燃焼もすべてあるが、Secaleの患者は覆われたがらず、冷たい物を欲し、窓を開けておきたい。症例における双方のレメディの違いは、 Secale は冷たさを欲し、Arsenicum は熱を欲する事だけだが、これがホメオパシーの処方で個性化する方法である。壊疽性炎症が肺の中にある場合、寒気を伴い落ち着きがなく、衰弱し不安と恐怖 があるのが見 つかる; 部屋に入るとひどい悪臭に気づき、ポットを見ると、患者が口一杯に黒い腐敗した痰を 吐いて来た事がわかる。患者が暖かく包まれていたいかどうか見るといい;もし凍えやすく、熱が気持ちいいと思える ならば、Arsenicum 以外には見つからない。衰弱、嘔吐、不安、落ち着きのなさ、死体の様相があれば、 Arsenic 以外のどこにレメディが見つかるのか。ドアから寝床まで歩いて見つけられる症状を、まさにその 側面を見抜くのに何度も長い道のりで行ってきた。行動においてそのように見え、そのような臭いがする症状はすべてArsenicだ。膀胱が非常に高い度合いで炎症を起こしていて、頻尿で、尿道が 緊張し、凝血塊が 混じっている血尿のある患者を見るかもしれない。医者に行くと、尿を取り除くためカテーテルがとりつ けられるが、凝血塊がカテーテルをせき止め、少し取り除いては、また止まるのを見るだろう。落ち着きがなく不安で、死を恐れ、熱により改善し、ひどく衰弱している病歴がある。膀胱炎があるからといって Arsenicを与えるのではなく、炎症の進度が速く、壊疽の特徴があるからそれを与えるのだ。短期間に膀胱 全体が含まれるだろうがArsenic はそれを止めるだろう。そのように肝臓、肺など内臓すべてと共 にある;中には激しく迅速に炎症がおこる事もある。今は特定の事について話しているのでなく、特質全体に 共通 しているものを引き出すため、ただArsenicの一般的な状態を描いている。レメデイを取り上げ、更に特別な 方法で通過する時、この特徴はどこでも目立つ事に気づくだろう。

精神面の症状は、はじめ不安と落ち着きのなさを示し、それに続いて知能と意志が妨害され、幻覚に向か い、それを含むすべての精神錯乱にさえ向かう。「自分は死ぬにちがいないと思う」。かつて、今描いた一 般的特徴をすべてそなえたチフス患者の病床に行った事がある;この人は話すことができ、私を見てこう

言った;「あなたが来ても意味がありません、私はどうぜ死ぬんだから;帰った方がいいですよ;私の中はす べて壊疽にかかっているのです」と。

  彼の友人がベッドの片側に座っており、数滴の水を与え、しょっちゅうまた水を欲しがり、その度にあげ ていた。これが患者が欲するすべてだった;口は黒く、干上がって乾燥していた。彼にArsenicを与えた。 Arsenicの性格を表す特徴の一つは「喉が乾き、少量をしょっちゅう欲しがり、口を湿らす程度で十分」 だ。BryoniaとArsenicの違いを覚えるためよく使われる事は、Bryoniaは喉の渇きに大量を欲しがるが、 Arsenicumは少しずつしょっちゅう欲しがるか、または激しく押さえられない枯渇がある事である。

  「死の考え、自分の病気が治らないという考え」「考えが押し寄せる;非常に弱っているため、考えを押しやれないか、或は一つの考えにしがみつく」。重苦しい思いつきや苦悩に満ちた考えに苛まれ、 昼夜ベッ ドに横になり不安である。幻覚においては、ベッドの上であらゆる種類の害虫を見る。「ベッド のシーツを摘む」 「睡眠中幻覚を見て、無意識に熱狂する」「メソメソ泣き、歯ぎしりをする」「大声で うめき、うなり、泣 く」「嘆き悲しみ、人生に絶望する」「痛さで叫ぶ」「恐怖でベッドから飛び出し、 タンスに隠れる」。これ らは精神錯乱の事例で、不安や落ち着きのなさや恐怖の第1段階である。宗教的な 錯乱;恩恵の日に罪を洗い清め、聖書にある救済の約束は自分には当てはまらず、自分には希望がなく、罰が運命付けられているという幻覚を伴う。精神錯乱になるまで、宗教の事を考え続ける。最終的に更に完全 に精神錯乱に入り、平静な状態で黙り、話すことを嫌う。そう、一つの段階から別の段階へ移ったのだ;症例全体を共に受け取らねばならない;明白に見えるよう症例が動く過程をメモし、ある段階ではこういう症 状で、次の 段階では別の症状になったとメモせねばならない。たとえばArsenicumの急性状態では氷のよう に冷たい物を飲みたがるか、口を湿らせる程度で十分、或は大量の水を飲みたがるが、喉の渇きを押さえ られない;だが、この枯渇の段階は水を嫌うという別のものへと進み、慢性疾患にそれを見る。Arsenicum は喉が乾かない。それは熱狂のケースで、慢性の状態で静かであるが、初期の段階でArsenicumの症例であるためには、Arsenicumの落ち着きのなさ、不安、恐怖を通過するに違いない。

 「恐怖」は精神面の強い要素であり、一人になる事への恐怖、一人の時何かで怪我するのではないかと い う恐怖;戦慄にあふれる;孤独への恐怖があり、仲間が欲しい、というのは仲間がいれば話すこともで き、恐怖心がなくなるからだ;しかし、この精神錯乱が増すと仲間を有り難く思わなくなり、恐怖がそれに 変わってやっ て来る。恐怖や、暗闇での戦慄が激しく増し、多くの不調が暗闇が来る夕方にやって来る。多 くの問題があり、ある特定の時間にやって来て増加する。ある不調や痛みが朝に悪化する一方、Arsenicum の多くの苦痛のほとんどは午後1~2時と午前1~2時に悪化する。真夜中すぎ、時には真夜中を過ぎてすぐ、 苦しみ はじめ、1~2時から激しくなる。夜ベッドで大変不安になる。

  「以前その人たちを怒らせたと想像して、知り合いに会いたがらない」。ひどく落ち込む、ひどい悲し み、鬱、絶望、 病気が治らないという絶望感。一人になると死を絶えず恐れるか、不安と落ち着きなく床 に着く。自分は死 ぬと思い、誰かそばにいてほしい。不安の攻撃で夜ベッドから飛び出す。これは心臓を攻 撃する不安で、そのように精神面の不安は、心臓の不安とほば表裏一体であるのだ。 突然、恐怖が夜襲っ て来る;死ぬのではないかとか、窒息するのではないかという恐怖でベッドから飛び出す。呼吸困難、心臓 性呼吸困難、 さまざまな形の喘息が多くある。魔力は床について、夜または夜中過ぎに来る;精神的不安 や呼吸困難、死 への恐怖、寒気が1~2時からおこり、冷や汗で覆われる。「殺人を犯した人のように心配す る」。これはこの人の不安が一つの形に形作ったものである;不安の形;最終的には警察が追いかけて来る という考えが起こり、自分を逮捕に来ないかを警戒して見る。何か異常で不吉な事が自分に起ころうとしている;常に何か 恐ろしい事が起きそうだと思っている。「イライラ、落胆、落ち着きがない」「恐怖の結 果、自殺の傾向」。

 精神状態を伴うArsenicum患者は「いつも凍え」、火の周りに停止し、いくら重ね着しても暖かくなく、 寒さに非常に苦しむ。慢性のArsenicumの病人は暖かくなれない;いつも凍えており、青白く蝋のようで、 そのような人は尋常でない衰弱の呪いを受けてから、水腫の状態になる。Arsenicum は多くの腫れや水腫 がある;体は浮腫状態;閉じた嚢や腔の水腫;目の周りの腫れ;顔の腫れで、圧迫された部分がくぼむ。こ のような腫れにおけるArsenicumは、特に上瞼よりどちらかというと下瞼に関連し、一方Kali carb. にお い ては、腫れは下瞼より上瞼の瞼と眉毛の間にある。Kali carb.が非常にArsenicに似ている時があり、ほんの わずかの特徴が相違点である。もし一般的にそれらが同時進行したら、各々の特質を観察せねばならない。

  「頭痛」においては、定期的にやって来る、というArsenicumの顕著で一般的な特徴がある。レメデイ全体に 共通するのは「定期的」という事であり、そのためその性格の特徴である定期性があるマラリア病に広範囲 に渡って役立って来た。Arsenicの定期的不調は、1日おきに来たり、3日ごとに来たり、7日ごとに来たり、 2週間ごとに来たりする。頭痛は1日おき、3日ごと、4日ごと、7日ごと、14日ごとのような 周期で来る。不調が慢性になればなるほど、その周期は長くなり、そのため更に多くの急性や鋭い問題が見 つかり、1日おきに改善し、4日ごとに悪化し、それにArsenic は適する;しかし、問題が慢性化し、深く居 座るようになると、7日目に悪化し、疥癬の現われにおいて、長く延々と続く、深く居座った種類は、14 日目に悪化する。 周期的な出現は、かなり多くのレメデイに共通するが、ChinaとArsenic.において特に顕著 である。この2つのレメディは多くの点においてお互いに似ており、マラリアでしばしば起きる兆候の一 般 的性格においてよく似ている。しかしArsenic がChinaより頻繁に示されるのは本当だ。マラリア熱 の伝染病を経験する度に、Arsenicum の症状はChinaのそれよりもっと共通している事がわかった。

  この頭痛は、上記の興味深い点を浮き彫りにする。Arsenicumはその特質で、「状態が交互に来て」それ と共に特定の一般性を持ち運ぶ。身体的な不調すべてにおけるArsenicumは、冷たいレメディである;患者 は 火をあおり、ブルブル震え、幾重にも重ね着をし、暖かい部屋にいたい。体に不調がある限りそうする; だが頭に不調がある時は、体は温めたいが、頭は冷水で洗うか、冷気にさらしたい。頭の不調は、頭に適 用する物と一般的に一致し、体の不調は体に適用する物と一般的に一致する。この2つの状況のどちらが一 般的であると言うのは難しく、どちらが患者自身の一般性かと言うのも難しい、というのは患者は混乱して 話すからだ;「寒さで悪化する」」が、頭痛についてはこう言う「寒い方が改善する、私は寒さの中にいた い」と。

  実は頭だけであるのに、これらを選び出して、影響された部分によって調べねばならない。事が非常に顕著 である場合、様相についてもたらす物は何かを見るため、中までよく調べねばならない。Phosphorusを 走 るよく似た状態を見るだろう;胃と頭の不調は、冷たさで改善する。例えば、頭の苦痛を伴い頭を冷たく し たいし、胃が不調の時は胃に冷たい物を入れたいが、体の不調はすべて熱で改善する。胸部に問題があ る場 合、冷たい外気に触れたら、咳が始まる。部分に属する様相が影響する事を、常に考慮せねばならな い。例 えば、神経痛やリューマチで苦しむ患者で、この同じ痛みが頭まで広がり、熱で改善するので頭を 覆いたい。 しかし、頭のうっ血状態のケースに来ると、頭をとても冷たくした方がいい。さて先に述べた ように Arsenicumには交互に起きる状態がある。

 症例を述べながら、描く事にしよう。 定期的にむかつく頭痛を伴って困っている患者がいた。むかつく頭痛は冷水や冷たい物を頭に当てる事で改 善し、十分冷たいと言いがたいが、冷たければ冷たいほどよかった。このような頭痛は2週間毎に来て、そ れがある間は、頭を冷やしたかった。そしてこの定期的に来る頭痛は長い間よくなっていた;だが頭痛がな くなると関節のリューマチでまた定期的に苦しみ、多かれ少なかれそれは執拗で、多少腫れたり水腫の関節 と体のリューマチがあると、十分暖かくならなかった;その患者は火の側にいて服で包み込んでいた;熱で 楽になり、暖かい空気と部屋を欲した。この状態がある期間続き、強さが弱まり、ひどい頭痛が戻り、そし てしばらくの間続く。これが私が意味する段階の交互性である。Arsenicumはその人を治し、その後全くそ れがおこらなかった。段階の交互性は、体内に2つの病気が存在する事を意味する事もあり、そのレメデイ が段階の交互性における特質全体をカバーする。別のケースも覚えている、それは不調の交互性の特別な性 質を描 いたケースで、Arsenic以外のレメデイと分け合ったケースだ。患者は頭頂の圧迫で苦しみ、最近み んなに 説明した Alumen.のようだった。その人は何週間も頭頂の圧迫で苦しみ、強く圧迫する事によってのみ楽になった;彼女は自分で強く圧力をかけようとし、何とか頭の上にあらゆる重みをかけようとしてい た。 夜それはなくなり、翌朝頻尿で目を覚ました。膀胱の刺激は、頭頂の痛みと交互に来た。Alumenはそれを治し た。多くの抗乾癬のレメディには状態の交互性がある。この事は治癒のために示された全ての段 階の症状を得る必要性を解説しており、そうでなければ別の面が帰って来た時、乾癬の特徴の慢性のケースに おいて何度も処方し、一時的に楽にする事になるだろう。なるがままにさせれば、それが進むより少 し速く、 病気を進ませただけなのだ。しかし、それはホメオパシー的な処方ではない。レメデイが一つの段階を示した時、別の段階でもはっきり示されているのを確かめなさい、でなければそのレメデイはシミリマムではない。両方の段階をもつレメディを見つけるまで探索せねばならない。でなければ失望するだろう。 間違った 処方によって2~3回戻るまで、このような状態の交互性は見つからない事がある。ある人々は非常に控えめで、症状を得る事が非常に難しいので、この症状が常には得られない。しかし、自分の記録を調 べ、新しい状況に走って間違えた所を見つけ、始めの問題に戻り、このシーソーの仕事を続けるのだ。さあ、こうする時、患者がよくならず、症例全体を調べ直し、交互の状態を取り入れる事を覚えておきなさ い。Arsenicでは 頭の症状は体の症状と交互に来る。精神面の症状が身体面の症状と交互にあるのを、その特性の一部として、ある特定のレメデイに共通して見つけるだろう;身体面の症状が示される時、精神面の 症状が特質でなく、識別された段階全ての症状を得る必要性はいい点だが、多くのレメデイはきちんと記録されていないので、 レメデイが見つからない事がある;その交互性が観察されず、そのように示されなかっ たのだ。Podophyllumに、頭痛が下痢と交互に来るという特別な特徴が見つかる;頭痛と下痢になりやすく、片方か別の方が示される。Arnicaでは精神面の症状が子宮の症状と交互に来る。子宮の症状は観察するとArnicaのように見えるが、夜になくなり、精神面の症状が来て、心が重く暗くうっとうしくなる。このような兆候を持つレメデイがある場合、段階の交互性を見るために、非常に深く観察する事が要求される、というのは、これらはプルービングでいつも出て来るとは限らず、あるプルーバーはある症状のグループが あり、別の人は別のグループがあるからだ。しかし、2つのグループをもたらしうる1つのレメデイは、この状態の交互性を治癒するに十分である。

 Arsenicの定期的な頭痛は頭全体に見られる。彼らは震えと燃焼を伴い、不安と落ち着きのなさを伴ううっ 血性の頭痛がある;頭が熱く、冷たさで改善する。額に頭痛があり、ズキズキし、光で悪化し、動きから激しくなり、ひどい落ち着きのなさが伴い、体を動かさざるをえず、ひどい不安を伴う。頭痛のほとんど は吐き気と嘔吐を伴って現れる。むかつく頭痛は非常にひどく、特に2週間毎に来るものは最悪だ。年をとり衰弱したこのような体質の人において、寒がり、青白く、病んでいるのがわかるだろう;いつも寒気がし凍えているが、頭痛は例外で、それは冷たさで好転する;顔は皺がより、ひどく不安で水を欲しがらない。Arsenic の急性段階では喉の渇きがあり、少しずつ頻繁に飲みたがり、口が乾燥し、唇を湿らせる程度で十 分な水を欲しがるのを覚えているだろうが、Arsenicの慢性段階では一般的に喉が乾かない。頭皮を含めた 頭の片側、頭半分の頭痛があり、動きで悪化し、冷たい沐浴で改善し、冷たい外気の中を歩くと改善するが、耳障りな音や階段を上る音で、感覚的で脈の状態のような痛みが波打つ感じ、身震い、振動、或は脳が 緩む感じが始まる。そして、ものすごい後頭部の痛みがあり、ひどすぎて患者はがくぜんとしたり、ぼうぜ んとする。それは興奮や疲労から夜中過ぎに来る;歩いている時熱くなって、頭に定量の血液が作られ、頭痛になる。Nat. mur.は、定期的という点で、そして多くの不調において類似している薬である。歩いて熱く なってから起きるうっ血性の頭痛がある;特に太陽の下を歩いて起きる。Arsenicumの頭痛は一般的に光や音から悪化し、暗い部屋に横になる、枕を2つ重ねて横になる事から改善する。多くの頭痛は午後1~3時、 昼食後に始まり、午後にどんどんひどくなり、一晩中続く。頭痛はひどい蒼白、吐き気、疲労、死んだよう な衰弱を伴う事がよくある。痛みは突発性で、間欠性の熱の寒気の間に激しい頭痛が起きる;間欠性の熱の 間頭皮が破裂しそうな頭痛。 Arsenicumは、間欠性の熱でうっ血の特徴がある頭痛があり、それはまるで 頭が破裂しそうである。喉の渇きの特質としては、寒気の間は、暖かい飲み物以外、喉の渇きがないʼ;熱 の 間、少しの水を頻繁に口を湿らせるように飲みたがり、ほとんど喉が乾かず、発汗中は大量に飲みたが る。熱の始まりに喉の渇きが始まり、口の乾燥が増す;発汗し始めるまで口を湿らせるだけ飲みたがり、 非常にしばしば大量飲みたがり、汗をかけばかくほど、水を飲みたがる。寒気がある間の頭痛;それが増大し、寒気と熱の間にうっ血性のズキズキする頭痛になり、熱の終わりに汗をかき始めるとよくなり、発汗で 改善する。

  慢性の頭痛、うっ血性の頭痛、マラリアにかかって「しなびる傾向」が皮膚に見られる;若年老化、 皮膚の皺が増える。 唇と口の粘膜がしなびて皺になる。この事はまたArsenicの特徴として喉のジフテリア におい ても見られ、私が知る限り、他のレメディには属さない。喉の滲出は皮のように見えてしなびてい る。しな びた粘液はArsenicを示しているか確かではないが、特徴的には非常に悪性で、たいへん不快臭が あり、 不廃しており、壊疽の悪臭があるというArsenicが示された時、この種の粘液を見つけやすい。

  体の部分部分が痛すぎて動けない場合、頭が動き続ける時があり、落ち着きのなさと不安のため、頭の動きが始まり、楽にならないのに頭を動き続かせる。顔と頭は頭皮の水腫の対象であり、頭皮の浮腫と顔と 頭の丹毒の炎症がある。頭皮は圧迫で穴を作り、圧迫から頭皮下に小さくパチパチという音がする。頭皮は発疹が出来やすく、非常に敏感である。頭皮が敏感すぎて、櫛で髪をとくことができない;頭皮が擦られ る時の櫛やブラシの接触が脳の中に入って行くように思える。

 「敏感さ」はArsenicの特徴;臭いや接触に敏感;感覚全てに過敏。おそらくまだ私が出していない奇妙 な 特徴は、環境や部屋の周囲に過敏という事だ。Arsenicumの患者は、極端に潔癖な患者である。ヘリング は 「金賞の患者」と描写した。もし壁にかかった絵がすべて完全にまっすぐ掛かっていなかったら、ひどく悩む女性に見られる。きちんとなっていない事に敏感で、すべてがきちんと整頓されるまでひどくなる人は Arsenicに似た病的な潔癖性がある。

 このレメデイの目の症状は、非常に顕著である。マラリアのお年寄りのケースで、衰弱した体質で、青白 く病んだ人たちで、一般的なカタルの状態になりやすく、 特に鼻や目に出来るようなカタルで、目の症状は たいへんなものである。目から分泌物が出る。うっ血しており、一般的に瞼と眼球を含み、時には目の皮を 剥ぐ薄い血の混じった分泌を伴う潰瘍に進み、眼角を赤くし、燃えるような痛みを伴う肉芽組織を引き起こす。燃焼は冷水で洗うと改善し、また乾燥した熱から改善する。非常に頻繁に潰瘍が目球に現れ、角膜にもよく現れる。傷の形をとる斑点で始まる色々な種類の肥大があり、古い潰瘍においては、目の中心に向かっ て翼状片に似た小さな斑点ができ、失明の恐れがある。炎症は、腫れや燃焼、皮を剥ぐ分泌物を伴う事がある;この腫れは特徴的には袋のようで「袋のような」瞼が見つかり、目の下に小さな袋を形作る。顔は蝋のように青白く、衰弱した体質や水腫の状態の外見を現している。

 カタルの状態は喉と鼻を含み、鼻の症状を喉の症状から切り離すのは難しい事がある。Arsenicumの患者 はいつも鼻風邪をひいており、気候が変わる度にいつも鼻風邪をひく。常に寒気がして、そよ風に悩まさ れ、寒く湿気た気候で悪化する;いつも凍えて寒がっている。青白い、蝋のような、衰弱した体質で、鼻か らのカタルの分泌物を伴い、まぶしい光を見ると目がくらむ。鼻腔全体、喉、咽頭、胸部を通して炎症の状 態を伴うくしゃみと鼻風邪。鼻で風邪が始まり、喉に下降し、乾燥したベトベトした、大変なきしむような 咳を非常によく引き起こす。鼻で始まり、胸へ広がり、気管支の問題を伴う鼻風邪のレメデイを見つけるの は難しい;胸部の症状が別のレメデイへとは知るので、レメデイを変えるように言われる事が非常によくあ る。鼻と胸の両方の症状をカバーするレメデイを見つけるのは難しい。

  Arsenicum は、鼻血が出やすく、鼻の慢性カタルの問題があり、いつもくしゃみをし、風邪をひいてお り、いつも凍えて青白く疲れ、落ち着きがなく、夜不安で仕方がなく、ひどい夢を見るお年寄りのためのレメディーである。粘膜は炎症しやすく、赤い斑点を作り出し、出血しやすい潰瘍がある。Arsenicum.には潰瘍 の顕著な傾向がある。喉が痛ければそれは潰瘍である;目に冷たさがあれば潰瘍化する結果となる;鼻の カタルが結果的に潰瘍となる;どこに問題があろう潰瘍化する傾向があるのは、Arsenicumの非常に強い特徴である。それは、梅毒やマラリアから体調が低下した時の鼻などのカタルのためのレメディーであり、また、ある種の敗血症や、きちんと治療されていない切断の傷か丹毒やチフスや発酵病、或はキニーネ中毒、 血液を破壊し貧血を起こすような物質から起きる。潰瘍が脚にできたり、帯下が出たり、分泌斑が出たら、 患者はそれによって楽になる。このような分泌物のいずれかの勢いが落とさせると、とどめられた分泌から 明らかに慢性状態になるが、敗血症の形をとる。抑圧された耳の分泌物、 抑圧された喉の分泌物 抑圧され た帯下や潰瘍と共にそうなる。Arsenicumは抑圧の度に後続する貧血の状態を確認する薬の一つだ。現代で は、帯下や他の分泌物に、また潰瘍を治すため焼灼を使う事が流っている。外部に現われた問題がなくなる と、他の状態を抑圧したため、今度は貧血状態になり、患者は蝋のように青白く、病気のように見え、この カタル状の分泌物が楽にする方法として出て来る。たとえば、帯下を抑圧して以来、その人は鼻からベトベ トした血の混じるか、水っぽい分泌物出るようになった。軟膏で潰瘍を乾燥させた場合や、パウダーを外か ら付けて古い耳の分泌を止めた場合の体調によく合う。そのような分泌物を止めてよくやったなと医者は思 うが、本当に患者を改善してくれる分泌をせき止めるのに成功したにすぎない。SulphurやCalcareaや Arsenicumのような薬は、抑圧から来て、 体質を破壊するカタル性の分泌物に適する。Arsenicはまた、動物の毒を吸引した事からもたらされた状態のようでもある。切断された傷から来る症状に似ており、まさに諸悪の根源にまで行き着く。ArsenicとLachesisは、即刻原因にまで連れて行って、解毒し、調和をもたらし、物事を整理してくれる薬である。

 そして Arsenicumの鼻の症状は、やっかいでArsenicumの患者のイメージの症状の広範囲の部分を提供し てくれる。風邪をひきやすく、寒さに敏感で、カタルはいつもちょっとした挑発で発生する。Arsenicumの患者が調子がいい時は、分泌物は多かれ少なかれべとついた特徴があるが、少しでも風邪をひ くと薄くなる;べとついた分泌物は快適さを落とすのに必要で、頭痛がおき、喉が乾き、落ち着きがなくな り、不安と苦悩が始まる。これは2~3日間のカタル性発熱まで続き、べとついた分泌物がまた始まり、気 持ちが楽になる;痛みはすべてなくなる。これは鼻と唇の上皮腫に非常に役立った。

 燃えるように痛い喉と扁桃の炎症、冷たさで増し、暖かい飲み物で改善する。粘膜が赤くしなびた状態。 ジフテリアで敗血症が進んでいる時、滲出液が粘膜上に現われ、それがグレーや銀色といった灰のような色 になり、それが軟口蓋とアーチ全体を覆う事もある。それは干からびて見える。患者は疲労し不安で意気消 沈し衰弱、あまり熱はないが、口が非常に乾燥するカタルの状態は声枯れを伴った咽頭と、燃えるような痛みを伴った気管まで降り、咳で悪化し、胸の締め 付けが来て、喘息のような呼吸困難と乾燥した空咳、痰はない。困難な咳は不安、衰弱、落ち着きのなさ、 疲労困憊、発汗を伴し、咳は全然よくならないように思える。咳は初期にあり、4~5日の間乾燥し耳障り な音がし過酷な咳がで、全くよくならない;そして喘息の症状が来て、非常にたくさん薄く水っぽい痰を吐く。非常に締め付けられるような胸の圧搾があり、ゼーゼーあえぎ、窒息感がある。血の混じった粘液を 時々吐くが、症状はどちらかと言うと一般的なカタルの特徴である。 肺炎の症状がさび色の痰と共に現れ る時もある。まるで石炭が胸の中にあるように胸が燃えているような感覚があり、出血し続け、肝臓の色の 痰を吐く。

  Arsenicumは、大出血になりやすく、粘膜全てから出血が生じる出血の薬である; 鮮やかな赤い血液が普通 だが、その部分が壊疽の状態をとり、出血が黒くなり、肝の一部のような小さい血塊がある。同じ物が嘔吐 物や便意も混ざる。壊疽があるとすぐわかるくらい、 痰は恐ろしく不快臭がある。患者はその時、おそら く壊疽の炎症よりましなものがないだろうという状態に入ろうとしている;炎症を示すサインがあり、ドア を開けるとすぐに気づく痰の臭いがあるだろう。痰は薄く、水っぽく、血塊と混じっている。器にはプルー ン・ジュースのような水っぽい痰があり、その中に血の塊があるを見つけるだろう;その不快臭は恐ろしい ものである。 落ち着きのない機関は過ぎ、今や患者は疲労し、意気消沈し、青白く、冷や汗で覆われている。

  胃では胃炎と呼ばれるすべての物が見つかり、食べた物はすべて吐き、小さじ一杯の水さえ吐き、胃が極 端に刺激を受け、非常に疲労し、ひどく不安がる;口が乾燥;ほんの少しのお湯で1分楽になることがある が、それもすぐに吐く;冷たい液体はすぐ吐く。食道全体が炎症状態;上って来た物や下降するものは何で も燃えるように痛い。胆汁や血を吐く。胃が過敏で触られたくない。外部からの熱で楽になり、暖かい飲み 物で一時的に楽になる;熱を喜ぶ。 胃の中は多くの問題がある;このレメデイには腹膜炎の症状がすべてあ る;下腹部の膨張、鼓腸状態; 動かす事も触られる事もdけいないが、落ち着きがないため動き続け、じっ としていられないが、ついに非常に弱って疲労困憊が落ち着きのなさと入れ替わる。赤痢になったかのように、尿と便が片方だけ或は両方、腸の出血と血の混じった尿を伴い、不随意に出る。腸が動くと、便に死臭 があり、腐った肉のような臭いがある。便は血が混じり、水っぽく、プルーン・ジュースのような茶色、或 は黒で恐ろしく不快な臭いがする。ものすごく緊張して、肛門がヒリヒリする特徴の赤痢の時もある;便の 度に直腸に燃え盛る石炭があるかのように、通り道ずっと燃えながらヒリヒリする。下腹部の痛みは熱い物 でよくなる。 鼓腸の状態は極端である。昔腸の壊疽と呼ばれていて、常に死に至っていた壊疽の特徴をとる 胃腸炎の事もある。ひどい悪臭を伴い、べとついた血の混じった分泌物が通り、すべて吐き出し、非常に暖 かい部屋にいたがり、しっかり着込んで、熱い物や暖かい飲み物を欲しがり、屍のようで、死臭がして、 乾 燥を伴い、何もかも貫通する腐敗臭がするが、もしカバーを取って欲しく、そして冷たい部屋で窓を開けて おいて欲しく、冷水を飲みたがり、氷のように冷たい飲み物が欲しいならば、その人はSecaleを取らねばな らない。

  小児赤痢や小児コレラといった小さな赤ん坊の夏の疾患において、Arsenicumのあまりにも見境のない使 用に対して警告したい事がある。このような疾患に非常に共通した非常に多くの小さな症状があるので、もし用心せず警告されなければ、Arsenicumをあげがちで、症状のいくつかを抑圧し、症例の側面がかわり、 そのためそのレメデイが見つからなくなり、その症例をArsenicumで治せなくなる。十分に存在している一 般的症状を調べないで、型にはまって Arsenicumをあげるてしまう強い傾向がある;例えばもしその症例の 特異性に投与し、一般性に投与していない場合である。

  この薬は下痢と赤痢が多い; この状態では蒼白で不安で、死側面があり、死臭がする。赤痢において は、痛ましい頻便があり、少量で細くて水っぽく、死臭を伴うインクのような便で、ひどく衰弱し、落ち着 きがなく蒼白。腸の問題で疾患の初期では、便が不随意に出る。これは直腸の状態で、直腸がたるみ非常に 衰弱している。不随意の排便は一般的に局部か一般的な疲労を示し、このレメデイにはひどい疲労困憊があり、そのためチフスや発酵病の初期において、不随意の下痢や排 尿があるのである。

  瀉下(しゃか)は Arsenicum にある事もあるが、一般的に PodophyllumやPhos. ac. に見られるほど多くの 瀉下はない。普通は少しだけで、しょっちゅうほとばしり、ガスと共に少し噴出し、コレラではひどい疲労 があり、粘液と共に少し噴出し細く白っぽい便が出る。たとえば溢れ出す間のコレラには、 Arsenicumはあまり示されないが、ほとばしりが終わり、嘔吐と瀉下が過ぎ、激しい疲労の状態が残された 後、昏睡状態 のようになり、患者は呼吸がある事を除いて死んだように見える。この事よりArsenicumが反応を確立する だろうという事がわかる。小児コレラで、ひどい衰弱を伴い意気消沈し、屍のようでたいへん 冷たく、冷や汗で覆われており、体が冷たく死んだように冷たい;死体のような、病んだ様子で、不快臭があり、腐敗した、部屋の中に便や尿や吐いた物からの突き刺すような悪臭がある。腸からの排便は刺激性で、皮を剥 ぎ、 赤くして燃えるように痛い。燃焼は腸の中まで広がる事が非常によくある。直腸と肛門が焼け、肛門の 周りがヒリヒリする。テネスムスがあり痛く、我慢ならないほどせき立てられ、腸下部や直腸や肛門にひど い苦しみがあり、患者はひどい不安状態があり、痛みが非常に激しく、苦しみが非常に強烈であるため、死以外の事は考えられない;恐怖の感じは、未だ経験した事がないほどで、これは自分の死を意味していると考える。他の症状すべてと同様、落ち着きのなさと共に、トイレに座っていなければ、患者はベッドから椅 子へ、 椅子からベッドへと歩く。トイレで座って、またベッドに戻り、また急いでトイレに戻り、時には 出てしまう事もある。燃焼を伴う慢性の痔が時々あり、排便中、痔は突き出て、葡萄のようなこぶが飛び 出し、火のついた石炭のように感じ、排便後疲れてベッドに戻る。それは熱く乾燥し出血している。直腸の亀裂は、排便の度に出血し、燃焼し痒く、燃焼を伴う肛門の周りに湿疹状の発疹がある。

 この種の痛みは体のどこでも感じられる;燃焼はArsenicumの特徴であり、縫われる痛みもArsenicumの特徴である。これらを合わせ、赤く熱い針でそこら中刺されているように患者が表現する事がよくある。全体的に共通する特徴である赤く熱い感覚は、肛門で感じられ、特に痔がある時、痔の中に熱い針のように 燃えてチクチクする痛みがある。

  激しい発作の初期に患者が来る場合、マテリア・メディカに見られ、病気に見られるるあらゆる悪寒と寒 気がある事があるだろう。激しい特徴の悪寒と寒気、そしてそのような時、まるで血管を流れる血液が氷の ように冷たいという感じを表現する。氷のように冷たい波が体を走り抜ける感じがする。熱が出る時、汗を かくまでは頭から足まで極めて熱く、血管を沸騰した熱湯が通り抜けているように感じる。それから汗をか き呼吸困難になり、すべての不調が来たところで衰弱し寒くなる。発汗は時には熱や痛みを緩和する一方、 長引きひどい疲労困憊を伴い、それは楽にならない。多くの不調は発汗と共に増し;たとえば喉の渇きは増 し、多量に飲むが楽にならないで、それは十分得られていないように思えて患者はこう言う;「井戸を飲み干 すまで飲める」とか「バケツ一杯の水をくれ」と。このような事は枯渇状態を示してい る。発熱中はちょび ちょび、しょっちゅう欲しがる;寒気の間は熱い飲み物を欲しがる。

  Arsenicumは、燃焼を伴う性器の発疹に非常に役に立つ薬である。燃えるように痛い小さな潰瘍において。包皮や陰唇に現れるヘルペス性小水疱の梅毒性であっても;燃えるようなヒリヒリし刺すような痛みを 伴う下疳または類がン、特に弱っている人、治りたくないが正に逆の事をする人、いわゆる浸食性潰瘍の人、 外見から侵食しどんどん大きくなる人に。 ArsenicとMerc corr.はどのような方向にも浸食し、ひどい 不快臭のある広がる潰瘍のための2大主要レメデイである。治癒の傾向がない鼠蹊部にある横痃の開きに続 く潰 瘍。小さく水っぽく不快臭の分泌物が出続け広がり続き、潰瘍は開口部の周りに広がり続き、治癒の動きが ない。もしくはその患者は悪くなりそうな化膿している横痃にメスを挿入する外科の手にかかった 事があり、赤く熱くなった丹毒の様相があり治癒の動きがない。縁は潰瘍で取り除かれ、1ドル貨幣の大き さの表面を残して表面が消えてなくなっている; 時々蛇行性になる。この潰瘍は接触に敏感であり、火のよ うに燃える。男性、女性とも生殖器には多くの重要な症状がある。男性生殖器では水腫の状態、ペニスの水 腫、水腫状の 様相があり、そのためペニスは巨大に腫れ、水袋のようになっている;陰嚢、特に陰嚢の皮膚 がひどく腫れ、 その部分の周りが湿気ている。女性では陰唇が巨大に腫れ、燃焼し縫われるような痛みを 伴い、固く腫れて いる。この臓器の丹毒性炎症、潰瘍、梅毒的特徴;燃えよう、ヒリヒリし、チクチクする という症状がある 時のそれら。女性においては、激しく燃えるような生殖器の痛みで、腫れを伴ったり伴わ なかったりする 、 膣の中に広がる燃焼、膣のひどい乾燥と痒みを伴う。帯下の分泌物は皮を矧ぎ、ひどい 苦しみを伴う痒みと 燃焼を引き起こす。皮を剥ぐ白っぽく水っぽく薄い分泌物;非常に多量な時があり、股 まで流れ落ちる。

  Arsenicumの生理の出血は特徴として、皮を剥ぐ事が非常によくある。多量の帯下が生理の出血と混じり 合い、非常に多量で刺激性である。抑圧された生理は何ヶ月も続く;寝込むほどの貧血、神経質な患者、皺 がより、顔がやせ衰え、やつれた様相。もちろんArsenicは旧学派で貧血のためにすばらしい評判があり貧血には Ferrum と同じくらいいいと言われている。FerrumとArsenicは貧血に強い薬であり、そのためこの青ざめた死に面した人たちが、Arsenicから利益を見出すのは不思議ではない。

  「生理中、直腸に縫われるような痛み」「帯下が刺激性で腐食性でべとついて黄色い」など。出産後、放 尿 がない;膀胱に尿がない;抑圧、或は膀胱は充満しているが放出しない。この点に関しては、元に立ち返っ た時、女性が尿を放出しないで放出すべきである時、Causticumが最も頻繁に示される;他に進む症状がない時にそれがよく示されるだろう。赤ん坊が尿を出さない場合は、Aconiteは他のどのレメデイより、もっと頻繁に示されるだろう。これがキーノートの実践で、あるレメデイを示すために他の症状がある場合に強い られる。もし他に症状がなければ、AconiteとCausticumを調べ、それらを与えるべきでない理由があるかどうか見てみなさい。女性に関する他の特徴は、Arsenicumは子宮や乳腺にできた癌のための、すばらしい 苦痛緩和剤である。治らないケースにでも、燃えるような刺すような痛みは、全く無くなった。緩和剤の一 つ。

  Arsenicumには失声、喉頭炎、乾いたくすぐるような咳がある;全然よくならないように思える咳;ずっと 続く空咳、乾燥した、空咳。喘息や呼吸困難との関係を調べなさい。Arsenicumは神経質な性格の長 く続い た喘息を治した;夜中過ぎに来る喘息、寒さで苦しむ人、とても蒼白な人で、乾燥したぜーぜー喘ぐ ような 咳をし、ベッドに座り胸を押さえねばならないで、衰弱を伴い不安で落ち着きがない。

  症状がArsenicumのようになった場合、心臓の症状はやっかいである;症状はひどく弱り、ひどい動悸の 状態、ほんの少しのがんばりや興奮からの動悸、ひどい不安、苦痛、衰弱と一致する;歩けない、階段を上れない、動くと動悸が増す;興奮の度に動悸が起こる。「深刻な動悸の激発、或は心内膜炎中の失神」 Arsenicumは、最も深刻な心臓疾患と一致し、不治の心臓疾患の多くと一致する、たとえばこのような心臓 疾患や心膜の浮腫などを伴うすべての症状にArsenicumが一致するのを見た場合、非常に深刻なケースの部類がある。「狭心症」など。「心臓に影響するリューマチ」など。「多大な被刺激性を伴う心膜水腫」な ど。「脈が速く、小さく、震える」「全身中脈打つ」などなど。心臓が弱まり、脈が糸のように細くなった 時、また別の状態に移り、患者は青白く冷たく、汗で覆われ、脈が非常に弱い。これが心臓自体の状態でない場合、Arsenicumはすばらしいレメデイとなり、治癒できる。

  間欠性のArsenicumタイプに最も一般的ないくつか、ちょっとした必要事項を言わせてもらいたい。間欠 性の熱と一般的な熱の一般的状態について読み、述べてある事を当てはめなさい。Arsenicumにはレメディーどのレメディーにも見られる寒気の猛威がすべてあり、興奮や頭痛、疲労、口の乾燥、熱い飲み物を欲し、暖かく覆わ れていたい事を伴い、どの薬にも見られる不安や落ち着きのなさや疲労を伴う;だがArsenicumのケースの 時間は重要である。Arsenicumの寒気の時間の強い特徴は、不規則であり、2回くらい来るのではなく、 いつでも起きる。午後の寒気、真夜中後の寒気、朝の事もあれば、午後3~4時の事もあれば、午後1時に起きる事もある。その性格において顕著な周期性がある。だから間欠性の特徴があるのだ。枯渇の強い特徴もある。 寒気の間、ひどく喉が乾く事がる一方、冷たい物を嫌うため、暖かい飲み物や暖かいお茶などだけ飲める。 熱の間、喉が乾いて喉の渇きが増すが、たった小さじ1杯の飲み物で乾いた口を濡らす程度に、少しずつ、 しょっちゅう飲む。水は喉の渇きを潤さないで、小さじ1杯欲しいだけで、少しずつしょっちゅう飲む。こうして疲労を伴って発汗し、寒気が増し、多量の飲み物を欲しがり、押さえられないくらい冷たい飲み物を 欲しがる。寒気はひどい骨の痛みを伴い、手足で始まりやすく、寒気の間、紫色の足しの指を伴い頭にひど いうっ血がある。これらとひどい不安を伴う疲労ををいっしょにまとめると、ほぼ常に一般的な Arsenicum のケースを取り出す事ができる。しかし寒気や熱や汗には非常に多くの内容があるため、症状の 詳細をとっ てこの一般的な特徴を除外した場合、寒気のほとんどどんな症例でもカバーできそうで、つまり そうしよう と思う。しかしこれら一般的な状態のいくつかが存在するのを、判で押したようにArsenicumを 選べば、間 違いとなるだろう。一つの事で症例全体にArsenicumとしての判を押し、他の事もArsenicumの症状だと言 う。ChinaとQuinineも同様だ;この2つは数多くの特別な症状があるが、それにもかかわらずChinaか Quinineの症例を作るためには、際立った一般的な特徴が存在せねばならない。

Arnica Montana (アルニカ/ウサギギク)

 Arn.の患者は気難しく、1人にしてほしたがり、話しかけてほしくなく、誰にも近づいてほしくない。近づかれたくないのは、会話に入りたくない という精神的な状態と、またひどい身体的な痛みのため触られたくない、という身体的状態という2つの理由がある。イライラした興奮性があり、気難しく、悲しげで、恐れがあり、驚きやすく、あらゆる事を想像する。特に、自分に心臓病があるとか、壊疽にかかるとか、何か深く根深い問題が自分にあると想像する。恐ろしい夢、泥沼の夢、泥棒の夢など、悪夢をたくさん見る。夜に恐がる。Arnicaは、頻繁に夜起き上がり、心臓をつかみ、非常に恐ろしい様子で、何かとても恐ろしい事が起こるのではないかと心配する。この時、突 然の死への恐怖が訪れ、夜間にArnicaを目覚めさせる;Arnicaは心臓をつかみ、自分が突然死ぬのではないかと思う。恐ろしい苦悩に満ちてていたが、 最終的には我に帰り、横たわり、突然恐怖の眠りにつき、そしてまた突然死への恐怖とともに飛び起き、次のように言う:「すぐに医者を呼んでくれ」。こう いった事は、日中は非常に良く、精神的に問題があるだけで、実際に病気がないように見えるため、周囲からの同情を得ない人に、夜な夜な繰り返される。また、 鉄道事故などを経験した人や、何かの衝撃以降、ケガによりうずく痛みや打撲で傷でをおった人にも見られる。彼らは、恐怖の表情を浮かべ、 突然死ぬのではないかという恐怖で夜目覚める; 自分が本当に経験した恐怖が繰り返される。これはOpiumに似ている。Opiumはその恐怖は日中に も残っている。Arn.はその恐怖を夢として見る。

 感染による病気、激しい熱、あるは事故やケガの後発熱し、それらで苦しみ寝込んでいる時、患者は非常に衰弱し、無感覚になり、意識がなくなる。患者は起 こされると目が覚め、質問に正しく答えるかもしれないが、再び意識がもうろうとした状態に戻るか、或は答えようとすると正しい言葉を見つけられず、言葉に つまり、昏睡に戻る。目覚めると、医者の顔を見て「医者は必要ない;あなたに来てくれと頼んだ覚えはない;私は病気じゃない;私には医者は必要ない」と言う。本当に重篤な病気の時でさえ、Arnicaの患者はそのように言うだろう。感染による病気や恐ろしい悪性の悪寒などの時、ひどく具合が悪く、血のような黒い液体を出し胃を空にし、斑になった顔をして、枕に寄りかかりっているArnicaの患者を見た事がある。もう死ぬのではないかと思うような人だが、「私は病気じゃない;私はあなたを呼んでない;家に帰る」と言う。健康な状態では、友好的で優しく、私の事がよく分かり、喜んで握手をするのにも関わらず;今は私を見るとイライラし、自分には何も問題がないと主張す る。それが「ショック」状態であり、ほとんどせん妄のような状態である。「私は病気じゃない;私はあなたを呼んでない;家に帰る」と言った後、横になり昏 睡状態にったり、突然疲弊しベッドにドサッと横になり、話しかけられると ただうめく。一人にしておいてほしがり、かまわれたくないし、話しかけられたくない。その状態は、全身を揺さぶるショックや、循環を阻害するようなショックの後の症状の到来を告げるものである。チフスに関係する症状が現れている時、例えば、チフスに特徴的な間欠熱や弛張熱が続いたりする時、舌がヌメっとし、歯や唇にスス色の苔がついている時、衰弱があり、 全身に痛みがある時、私が記述しているような精神的状態が現れる時があれば、患者にはArnicaが必要である。Arnicaはその進行を中断し、チフス を予防する。Arnicaは発疹が現れず、体が黒ずんだ感じで、まだら上の皮膚、赤い斑点で覆われているというひどい状態のような猩紅熱にあう事もある;患者は常に体を回転させ、精神状態には不機嫌さと愚鈍さが現れる。Arnicaは素晴らしいレメディであり、また誤解されているレメディであり、誤用されているレメディである。なぜなら、その使用が、ほとんど打撲に限ら れているからだ。Arnicaはある季節や、西部のマラリアの流行する谷においてや、間欠熱などにおいて、いざという時頼みの綱となるレメディの1つで ある。血がうっ血した事による寒気において、衰弱や昏睡、斑状の皮膚を伴うひどい発作において、突然のうっ血や不安を伴うひどい発作におけるレメディの1 つである。医師たちはこれらの熱を知っていて恐れる。そして医師はこういった熱には、ArnicaやLachesis、また他の深く作用するレメディを使うことによってのみ、うまく対応する事ができる。こういった患者がキニーネをとら なければならないというのは真実ではない。私は何年もこのようなケースの臨床をし、うっ血による寒気を起こしている患者を見、その患者達がキニーネを必要としなかった事を何度も見てきた。私は薬局にあるキニーネを全部を持っておくよりはむしろ、私のレパートリーといく つかのポテンシーを持っておくことにしている。砂糖玉は、安全に、永久的に、穏やかに治癒するが、一方キニーネは治癒せず抑圧する。 キニーネとヒ素を投薬された後、患者は生きている限り、うっ血と激しさだけが存在する。

 「夜、心臓の苦痛を伴う、即死への恐怖」。これは器官全体に広がるが、即死への恐怖は顕著な特徴で、心臓病と関わりなく訪れる。患者に何も起こらない場合の、夜間の恐怖;特に小脳と脊髄上部に作用するようなものすごい充血がある。 

 「不随意な分泌を伴う昏睡」「昏睡、無感覚」「まるで死んだように横になる」。これらの症状は病気の弱った状態、チフスのようなタイプの病気で生じる。多くの弛張熱は、ひどい治療や、劣悪な看護下に置かれると、継続的な熱へと変化す る。もし何週間も徐々に衰弱し続けた後、本当に突発性のチフスになると、チフスのような症状が突然現れ、通常のチフスよりも危機をはらんだ症 状を伴う。突発性のチフスで、命を奪われる事はほとんどなく、医師が家で診ていれば、概して順調に終了する。このレメディは、低熱の状態ではうわごとの多いせん妄、振戦譫妄のようなせん妄も起きる。「絶望;無関心」「心気症的な不安、気難しさ」「上述のような事に襲われるのではないかという恐怖」 これが身体と精神両面にある。

 このような精神的状態を伴う、一般的な全身状態について取り上げよう。全身の症状全てに含まれる感覚は、打撲したような感覚である。Arnicaが打撲に使われるのに不思議はないが、体の外側にArnicaをつけたり、チンクチャーの形で体をさするのは非常に馬鹿げている。Arniaは、打撲のような病理的な斑点を作り出す。Arnicaを多めの量で内服すると、体に紫がかった斑点が現れ、やがてそれは、小さな毛細血管の血管外遊出からの斑状出血のため黄色くなる。これはある程度まで打撲で起こる事である。毛細血管からの血液の滲出、また時には大きな血管からの血液の滲出という事もある。しかし患者の全身は、まるで打たれたように、ヒリヒリと痛みがあり、打撲傷を与えられたようである。患者の外部に現れたものをえようと、Arnicaの 患者を用心深く見ると、患者が体を回転させたり、動かしているのがわかる。あなたはすぐに「なぜ患者は落ち着きがないのか」と自問自答するだろう。自分の心にあるレメディと照らし合わせたら、あなたは「患者はRhus-toxみたいだ」と言うだろう。患者は一箇所に少しじっとしていたかと思うとまた動く。半分意識があったとしても、患者は少し体の向きを変え、そしてまたある程度まで向 き合を変え、さらにもっと向きをかえ、ついに体の向きが反対になるまでそれを続ける。そしてまた、体を少しずつ動かし、反対を向こうとし始める。疑問は、なぜそう動こうとするのか、なぜ患者は落ち着きがないのか、という事だ。これを解決する事は重要な事である。ひどく不安な状態にあるArnicaの患者は、常に動き続けているという事に、私たちは気づく。Rhus-t.の患者は全身に苦痛となる不快感が あり、じっとしていられない事を、私達は知っている。Arnicaの患者は、ひりひりした痛みがあるので、少しの間しかある部分を下にして横になれず、下にしてい る部分を解放してやるか、向きを変えなければならないのだ。だから、私達が患者に「なぜ そんなに動くのか」と聞くと、患者は「ベッドが固く感じられるから」と答えるあろう。これが、体の痛みに対する患者の1つの表現である。より知的な人なら、まるで、打撲傷をうけたような、殴られたように感じる痛みがひどいと言うだろう。そして、体を新しい場所に置きたがるだろう。チフスの症状、間欠熱、弛張熱、あるいは全身を本当に打撲した後、このひりひりした痛みの状態は見られる。同様の継続的落ち着かなさ、動作、常に動く事が見られる。患者は動き、そして「今度こそは快適になる」と考えるが、その快適さはほんの少ししか続かない。痛みがひどくなればなるほど、長く横になるが、そこで患者は動かざるを得なくなる。Rhus tox.の場合、長く横たわれば横たわるほど、ますます落ち着かなくなる。Rhus tox.は、動いた後は落ち着かなさ、不快さは消失し、Arnicaは新しい場所に体を動かすと痛みは消失する。Arsenicumの場合、動き回り、スゴイ顔をして、不安そうに見える。そしてこの不安が患者を動かし、休む事もできず、動き続ける。Rhus tox.とArnicaの患者は少し動くたびに良くなる。

 Arnicaの患者は出血しやすい;血管は弛緩しているようで、滲出が簡単に起こる。青い斑点が皮膚に現れやすく、内部の粘膜からも出血しやすい。炎症している部分から出血する。患者はカタル性状態になりやすく、咳をすれば容易に出血する。咳払いで出てくる胸部と喉からの粘液には、血が混じり、または小さな血液の塊の点が混じっている。患者の尿には血液が混ざり、様々な体の開口部から出血がある。血管壁内部に血液を留め、滲出を引き留めるのに十分な線維組織の充分な強健さがないのだ。

 全身に、足を引きずる感じと、ヒリヒリする痛み、まるで打撲したような感じがある;リウマチ性の足のひきずり;関節が腫れ、痛 み、足を引きずる。急性病がより重症になると、述べたような精神症状も見るかもしれないし、そこでは筋肉の痛みが増すだろう。Arnicaは体のヒリヒリする痛みと、打撲した状態に非常に適合する。よってArnicaは、ケガ、打撲、ショック、関節のケガ、びっこと痛みを伴 う背中のケガにおいて、非常に重要なレメディとなる。そのような状態では、他のレメディを必要とする全体的な決め手がない限り、Arnicaは第一レメ ディとなるべきである。Arnicaは、足首をくじいた事による痛み全部に非常にしばしば使われ、患者を数日のうちに外出させるようして人々を驚かせる。捻挫した足首の青黒さは驚くほど短時間で消え、痛みは消失し、驚くほど容易に関節を動かす事ができるだろう。足首が捻挫で青黒くなり、非常な腫れのために靴もはけない患者が、Arnicaを1粒とった後、驚異的な経過でその腫れが消失し、変色が消え、患者が足で 立てるようになったのを見た事がある。そのような結果は、Arniaを外用薬として塗布しても得られない。Arnicaの高ポテンシーは、打撲において最 も満足がいくものとなり、そこで、決定的な禁忌がない時、Arnicaは第一レメディとなる;そのような状態に続く腱の弱さがなければ、Arnicaは必 ずしも満足いくものではなく、そこではRhus toxが当然に続く。関節に弱さと敏感さが残っていれば、CalcareaにRhusが続く。もちろん、これらのレメディを全て同じ日、同じグラスで投与するのではなく、Rhusを続ける前に、Arnicaの全ての効果が出し切られるまで待つ。ケ ガをしたところに、うずきと落ち着かなさ、弱さが現れる事は非常に一般的な事であり、その時Rhusは適合するレメディとなる;ひどい治療を受けた関節 に、血のかたまりと弱さが残るのはよくある事で、その時CalcareaはRhus toxに当然続く。私達は時々、ケースにおけるいくつかの特有な特徴のために、Causticum、Staphisagria、また他のレメディに頼らね ばならない時もあるが、これらのレメディは多かれ少なかれ、Arnica、Rhus、Calcareaに関係している。他の種類のケガではLedumと Hypericumを比較する。

 Arnicaはいくつかの慢性ケースにも役立つ;特に老齢者の痛風である。老齢者の痛風が、非常な過敏さを伴う関節のヒリヒリする痛みへと変化するというのは非 常に一般的である。年老いた男性が、部屋の片隅に座り、孫が自分の所へ走り寄って来るのを目にすると、「遠くに離れていてくれ。お願いだから」と言う事がある。このような場合、Arnicaを1粒投与すると、孫を自分に近寄らせるようになる。患者は触られたくないし、近づかれたくない;患者は自分に向かって来るものは全て自分を傷めつけると感じる。患者は極度に敏感で、関節は痛み、ふれられる事に敏感で、傷めつけられる事を怖がる。

  この薬は丹毒の炎症がある。述べたような精神状態とともに、顔に丹毒があり、ひりひりと痛みを伴い、全身に打撲したような感覚が あれば、Arnicaを処方するまで長く待つ必要がない。全身のヒリヒリする痛み、打撲のような感覚、精神の状態は他のレメディに比べArnicaの決め手に 加担するものであある。腎臓と膀胱の炎症、肝臓の炎症、また肺炎においてさえ「精神状態と全身のヒリヒリする痛みと打撲したような感覚」が驚くべき仕事 を可能にする。たとえArnicaが肺炎を起こす事がなくてもである。さび色の痰を出し、胸部にヒリヒリする痛みとカタル性状態、咳、吐き気、ヒリヒリする痛みと、全身の打撲したような痛みがある。私達はArnicaと決める為に芸術家気どりの素晴らしい診断を心配する必要がない。

 Arnicaは肉、ブイヨン、ミルクを嫌う。特定の時間に、非常な喉の渇きがある;例えば、間欠熱で寒気のある時喉が渇き、他の時には喉の渇きがない。「暗赤色の凝血塊の嘔吐、口の中の苦い;全身のヒリヒリする痛み。」黒く、インクのような物質の嘔吐。

 Arnicaは腫脹、鼓腸、衰弱、不安傾向と、ひどい痛みで触れられない感じを伴う 腹部、肝臓、腸の炎症において有効なレメディで ある。この状態はまたチフスとともに現れる。虫垂炎におけるArnicaの症状を忘れないでおくこと。もし、Bryonia、Ryus tox、Belladonnna、Arnicaとそれに類似するレメディを知っていれば、虫垂炎のケースのたびに、手術に駆け込む必要がない。ホメオパ シーレメディはこれらのケースを治癒するので、これを知っていれば、もはや周期的な繰り返す発作のもの以外の虫垂炎においては手術を求める必要はない。レ メディが分からなければ、腹部を開き、虫垂炎を取り除く必要があるという、広く周知されたやり方に屈する事になるだろう。虫垂をナイフに屈服させる事は嘆 かわしい無知に他ならない。

 「不快さ」はArnicaの特徴である;不快臭のあるげっぷ、腸内ガス。便は非常に不快感を与える臭い。「夜間の下痢」「寝ている間の不随意の便」 「未消化の食べ物の膿状の排便;血液が混じった、粘液性の、粘質の」 暗い血液、ひどく不快に臭い便。粘膜からの滲出傾向がある。黒い嘔吐物を伴う、黒 い、水様便。「尽力から尿閉」、過労から、ケガから、脳震盪から、激しい事故から。尿は、茶色、あるいはインクのような、暗い。「腎臓にナイフが突き刺さるような鋭い痛み」「比重が高まった強い酸性の尿」。

  他のArnicaの特徴は、妊婦において起こる。全身を貫く極度の敏感さ、ヒリヒリする痛み、圧痛は、特に腹部の臓器、子宮、骨盤のあたりに感じられる。 胎児の動き、ヒリヒリする痛み、打撲への敏感さ;胎児の動きが非常に痛く感じられ、一晩中眠りを妨げる。Arnicaはその痛みを取り除き、胎児の動きが 分からなくなるだろう。胎児の動きが強まっているのではなく、妊婦がそれに敏感になっているのだ。「出産後の、継続的な尿の滴下」。

 Arnicaの一般的な特徴はまた、身体が冷たく、頭部が熱い事である;全身は極度に冷たいが、頭部は熱く感じる。これは突発的なうっ血性の 発作、うっ血性の悪寒、うっ血性の間欠熱における顕著な状態である。これは時には、1〜2晩悪夢を見ることを除いて、ほぼ警告なく、苦しみや恐ろしさ、まひが、体の痛みを伴って、深刻な発作の始まりに起きることがある。患者にこれが起こると、体の痛みは増し、体中が痛くなり、打撲したようになるまで悪化する。小児熱がひどく起きた子供は、痙攣の危険性 があり、頭部が熱く、体が冷たい。その時、多くの医師はBelladonnaを考えるだろう。Belladonnnaは冷たい四肢と、頭部の熱 さがあるからだ。けれどもArnicaを忘れてはいけない。特に、触られる事を嫌がる子供達において、また母親が手足をつかもうとするたびに、泣き叫ぶ子 供において。経緯をもう少しよく見ると、痛みがある事が分かるだろうし、子供の服を脱がせると、黒ずんだ斑点があるだろう。これはさらにArnicaを示 唆するものである。

 Arnicaは百日咳のレメディである;百日咳において示唆されるレメディとして容易に思い出される;触れられる事で悪化し、痛みがあり、打撲したよ うな状態で、血の混ざった痰、または暗い血筋のある粘液を伴う痰、または粘液中に小さなピン先のような血の点を伴う痙攣的な咳。子供の精神状態は簡単に想像できる。子供は不機嫌で怒りっぽい。「泣く事で励起される子供の咳で、その時怒りと転げ回る行為が伴う時」「夜、咳の発作」「百日咳;まるで痛みを恐れているかのように、発作の前に泣く子供。」あなた方は、様々な病気に対するArnicaに見てきた事を、簡単に適用できる。百日咳における縫うような痛み、胸部のカタルを伴う胸膜炎の痛み、肺炎や 胸膜炎を伴う炎症性の状態において。より 長引く症状もある、「心臓の脂肪変性」。心臓付近の縫うような激痛、左から右への縫うような激痛。「横になっていなければならない、疲労、打撲、痛み、ひどい衰弱。しかし、横になってもベッドが硬すぎるように感じる」。

 これらの症状を全て繰り返し読む事は、適当な事である;このArnicaには、非常に多くの特有な症状があり、大きな興味をひかない症状はほとんどない。 

 Aconiteの投与後これはとてもうまく後続し、AconiteやIpecacuanha、Veratrumを補完するレメディである

Argentum Nitricum (アージェンタム ニトリカム/硝酸銀 )

 このレメディの症状を調べると、金属として知能の特徴が優位を占めていおり、制限の中にだけその性行が妨げられる事がわかる。知性の症状が優位性を占めている。まず、記憶の傷害、理性の傷害、行為の説明において非常に非理性的になる。筋が通らず、おかしな事をし、馬鹿げた変な結果となる。ありとあらゆる想像、錯覚、幻覚がある。困惑した思考が流入する事で知性で苦しみ、特に夜、考えに苦しめ られ、極度に不 安になり、それによって急ぐようになり、そわそわし、外に出てひたすら歩き、どんどん速 くなり、歩かねばならないと思い、へとへとになるまで歩く。変わった思いつきや考え、恐怖が頭に思い浮かぶ。引きつけが起きるのではないかとか、病気になるのではないかと思えるくらい衝動的である。通りのある角を通ったら感覚を作り出し、転ぶんじゃないかとか、引きつけが起きるのでは、と変な考えが浮かび、そこを避けて回る。何かおかしい事をするのではという恐怖から、その角を避けて通る。非常に知性面が縮小してい るため、ありと あらゆる衝動を取り込んでしまう。変わった考えがマインドに流れ込み、橋を渡る時や高い場所で自殺するのではないかとか、そこから飛び降 りるんじゃないかとか、飛び降りたらどうなるだろう とか考え、実際に衝動的に橋から飛び降りる事もある。窓から外を覗いている時、窓から飛び降りたら何と ひどい事かと思いついたり、実際に衝動的に飛び降りる事もある。死を恐れ、死が近くにあるという過剰な不安もあり、Aconite のようにしばしば死を予言する。不安を心待ちにしている。 何かしでかす のではと待っていたり、不安材料を期待する。 予定に直面すると、その時間が来るまで不安になる。電車 での移動をしようとすると不安になり、その電車に乗って出発するまで、ひどく不安で心配でブルブ ル震え てイライラする。通りの角で誰かに会おうとしていると、その事が終結するまで不安のために汗が噴き出す。このような症状は特別だけでなく、症状がその人の不安の結果として現れる。興奮しやすく、怒りっぽ く、この結果痛みが現れる。怒ると猛烈になり、頭痛が来る;この怒りに続き、咳 が出て胸部が痛み衰弱する。この状況から来た不安が疾患をもたらす。どこかに行く時や、結婚式やオペラといった特別なイベントに行く時は、不安や恐怖、ジレンマを伴う。このような時にすばらしい薬だ。この変わったふるまいについて、患者はあらゆる奇妙な理由をあげてそれをごまかそうとし、あたかも自分がおかしいと気が付 いているようだ、とテキストにある。悲しみ、憂鬱、混乱。記憶の傷害。高層ビルを見ると目がく らみ、目を閉じると目眩が増したり怒ったりする。目眩とともに耳鳴りがし、非常に衰弱し震える。

  精神疲労や知的疲労から来る体質的な頭痛。会社員や学生、頭を使う仕事に従事している人、俳優が聴衆 に よく見えるよう長時間の興奮状態を続けるように、長い時間興奮状態にある人の精神衰弱、頭痛、神経 の興奮、震え、そして心臓及び肝臓の有機組織疾患。この精神状態は、震え、麻痺、しびれ、機能障害、動 悸、全身性痙攣といった一般的な衰弱状態で、精神状態を伴ったものになるまで進行する。神経質な状態 は、体の全有機組織の異常が現われるまで続く。胃は消化を拒み、摂取した物はすべてガスに なるように 見え、鼓腸になり痛みで苦しむ。血行は動悸を伴い非常に乱れる。血管は充満し全身が震える。血管が病む。 アテローム変性や静脈拡張、静脈瘤。粘膜上や皮膚の潰瘍が進み、心臓がどんどん衰弱し、手足が冷 たく青くなり、唇が冷たく青くなり、精神面 の興奮やオペラに行く事、友だちに会う事、約束を守る事か ら、これらすべての不調の悪化を伴う。その薬は、卓越して神経質で、脊髄の症状に富み、運動失調に見られる電光に撃たれたような張り裂け、引 き裂けるような痛みが体を下降する。まれに例外があるが、ほとんどの症状を修正するこの患者に流れる重要な特徴があり、それは彼は Pulsatilla の患者のようだ;冷たい 空気や冷たい飲料、冷たい物を欲しがる;氷やアイスク リームを欲しがる;頭を冷たい空気に置きたがる; 暖かい部屋で窒息感がある。暖かい服で息が詰まり、ドアや窓を開けたがる;空気がこもった部屋で息が 出来ない、部屋に人がいたら息が詰まる;教会やオペラに行けないし、娯楽や集会の場所に行けなくて、 家にいなければならない。人ごみやある特定の場所をひどく怖がる。

  潰瘍がそこここにあるが、特に粘膜上に見られる。喉に潰瘍が見られる、目蓋や角膜、膀胱に潰瘍があ る。尿道の潰瘍、膣の潰瘍、外部の柔らかい部分の潰瘍。この潰瘍の傾向は、どちらかというと奇妙で変 わって おり、その傾向の病因において扱われるべきで、旧学派では焼灼させて治して来た。Phosphorusは 潰瘍に対し燃えて増大する傾向があり、潰瘍を深く進める傾向があるが、一方Argentum nitricumはそれを治すのを我々は知っている。粘膜上に赤い盛り上がりや、肉芽組織、血管の拡大、紫色の傾向が見える。敏感な潰瘍である。 女性の疾患は「生理前と生理中」に来る。その人の疾患すべてが悪化するお気に入りの時間である;もし彼女がArgentum nitricumの症状があれば、この時が最悪になりやすい。たいへん激 しい月経困難症や神経の興奮や感情の現れで苦しみ、異常に出血が増す。出血傾向もこのレメディに属す る。子宮出血;鼻血;胸部出血;血尿;帯下が多量、生理が多量;月経過多;一般的な粘膜からの出血、子宮出 血。吐血。吐血し続けた、長引く非常に根深い胃潰瘍を治している。

  生理期間の悪化は、強い特徴で、合間には症状がない。脈打ち、震え、表面の冷めたさ、だが冷たい外気を 欲し、唇が青く、体が冷たく、青く、下半身の冷え、膝 までの冷え、 手と肘までの腕の冷え、しかし患者 は冷たい物を欲する。この事は他の時には見られないかもしれない。ここに顕著な特徴がある: 「患者は右 側に横になれない、というのは、そうすると非常に動悸が起きるからだ」。横になって動悸が起きるレメ ディは多くあるが、右に寝てからは珍しい (Alumen, Badiaga, Kalmia, Kali n., Lil. t., Platina, Spongia )。そ れは珍しく変わっており、滅多になく特別である。それは非常に強い特徴であるので、このレメディにおい ては、かなり一般的になる、というのはそれは心臓 の症状であり、一般の症状と混ざり合うからである。 この敏感さと共に、何か他の姿勢にやむおえず変えなければならない;右向きに寝ているため、起き上がっ て歩かねばならない。右向きに寝ている間、患者は頭から足までズキズキすると言うだろう。特別な事と一 般における特別さにおいて、彼らに処方する時、この薬で忘れてはならないのは、この一般的な事すべてで ある。この薬は、この本の中で鼓腸によく使われる薬である事を忘れてはいけない。彼は破裂しそうなくら い膨ら んでいる;放屁やおくびを出しても楽にならない。

  自分が引き受けた仕事すべてが失敗だという失望の考えに取り付かれている。歩ている時、恐怖で気が遠 く なる事により、もっと速く歩く。そこらじゅう知能面の症状が優勢であるのに気が付くだろう。

  頭痛はうっ血性の特徴があり、かなりズキズキし、冷たさで改善し、きつく締められたよう。興奮からの 精神的疲労 からの頭痛で、目眩や吐き気、嘔吐を伴う。頭の右側の痛み、イライラさせる、切れるよう な、縫われるような脈打つ痛み。頭がひどく大きくなったように感じる。

  目の症状は多すぎるほどある。それらは、潰瘍を伴うカタルの状態で、冷たさで改善するといった一般的な特徴 のものだ。目の症状はすべて、暖かい部屋や火の近くに座わると悪化する。 冷たい物を欲し、冷水浴したがる。激 しい光恐怖症;光を嫌い、この事は暖かい部屋で悪化する;冷たさや暗さを欲する。目の血管に多 くの膨張と腫脹があり、赤みもあり、それは生の露出された表皮剥離の様相がある。 「絞扼された血管を伴う結核浮腫」「角膜が不透明」「新生児の角膜の潰瘍;目蓋から多量の化膿した分泌 物」そして、これはその昔の「慣習」であり、昔から 硝酸銀は目の処方に使われてき た。長い間細かい縫い物や細かい印刷物を見た後の光恐怖症。突然遠視になった人で、うっ血状態と して やって来る;年の問題でなく完治されるべき何かのため。突然、普通の距離で印刷の文字が見えなくな り、離して読まねばならない;25歳の若者や子供にそれが起きた場合。近距離で区別が出来ない。調節異常 で遠視になる。それが引き起こされて、それを治している。 「目蓋の浮腫」など。 浮腫はこのレメディに共通した 言葉である。水腫が起きそうな所はどこでも水腫状態だと言われている。

  顔は注意に値する特徴が見られる次の場所だ。 「顔;汗が顔に雫となって並ぶ」「顔がこけて、青白 い」 「ふけて見える」 「顔が青く、息が重く、脈がない」。

  そして喉の症状が来る。このレメディのもう一つの特徴はイボを作り出す一般的な傾向である。イボを作 り やす傾向があり、喉の中に小さいイボのような物ができ、喉の中や性器や肛門のまわりにポリープに似たものができる;それゆえ、これは淋病体質に非常に有効である。淋病体質における使用に必要な分泌物がすべてある。

  「呑み込むとき、喉の奥にべとべとした物があるように感じる」。すぐにHepar.との近い関連性が見える だろう。潰瘍を伴う喉の炎症状態。Argentum nitricumでは、飲み物や暖かい服、暖かい部屋、手さえベッド におけない、さもなければ喉が痛くなり始める。見える物は真反対に見えるが、それらはどちらも喉に 「ひっかかり」が ある。乾燥した慢性のカタル においては、AluminaとNatrum muriaticum は喉に「ひっかかり」がある;だが赤い喉には腫脹を伴って痛く、この2つのレメディでは楽にならず、前者の2つはましで ある。喉の「ひっかかり」は魚の骨のよう である。Nitric acid, Hepar,とArgentum nitricum,は、魚の骨の感覚に最も顕著に効くレメディだ。多くのレメディは喉にひっかかりがあるが、これらは最も卓越している。 我々はArgentum nitricum がどのように喉の潰瘍に使用されて来たかを知っているが、ここで長年にわたる喉のうっ血に最も有効なレメィの一つとして来る。失声を伴うカタル。イボ、コンジローマなど。失声、声 帯の周りの粘膜の腫脹、声帯の不全麻痺。声帯上のコンジローマ。

  「食欲不振」で飲み物を拒む。これは別の特徴だ。「砂糖を欲する」砂糖を取らねばならない、これを取 らねば病気になると思う;おくびが出てガスが増 え、胃が酸性。消化できない;それは下剤として働き、 下痢になる。目立つのは砂糖で悪化し、母親がキャンディを食べたら、 赤ん坊が緑色の下痢をする事だ。赤ん坊は母親から活性化した薬を得る事ができ、活性化した薬が光のように動く事ができ、砂糖が終日消化し 活性化し、赤ん坊に毒として与えているとは驚くべき事ではないだろうか。私は推測し続けたある症例を覚えてい る。その赤ん坊は水銀の便を出し、もちろん十分にそれは草のような緑だった。そう、Chamomilla は草色の便があり、ArsenicumやMercurius そして多くのレメディも草色の便がある。当時の私は型にはまってお り、Mercurius以外何も得られず、赤ん坊はMerc., Ars. Chamを取っていた。 母親が飴を食べているのを発見するまで改善しなかった。甘い物や砂糖などを食べているかと聞くと、母親は「おお、いいえ」と答え た。「どうして、食べているじゃないか」とご主人が言った。 「僕は毎日1ポンドのキャンディを君に買っ て帰ってあげているじゃないか。それをどうしているんだい」「ああ、それはたいした事はないの」と奥 さんは答えた。しかし、赤ん坊はArgentum nitricum を投与して始めてよくなり、母親は砂糖を取るのをや めた。「砂糖への押さえがたい欲望」。極めて多くの薬が、その責任を問われる事なく、砂糖への渇望をも つ。牛乳や塩や澱粉などのような食卓に並ぶ物が病気を起 こすといった食生活についての記事は、常に特異 な物である。「私は小さじ1杯の澱粉や卵や砂糖を取ったら、病気になる」と言っているのは、常に不思議 で奇妙なものだ、というのはそれは切望する物として取り込み、胃に影響を与えるという何かというだけで なく、患者そのものに影響を与えるからだ。「病気になった」と患者は言い、それから全体的になる。患者 が砂糖を取って下痢をしたら、単に局部の特別な症状でなく、それは下痢が始まるより前に患者そのものが 病気になったためだ;下痢は結末なのだ。全体であるがゆえ、内面を調べる必要があるのだ。

 「吐いた物でシーツが黒くなる」絶え間なく食べ物を吐く。胃が空っぽになるまで、口一杯にして食べ物 を吐き出す事もある。Phosphorus and Ferrumのように、未消化の食べ物を口一杯にして、空気と共に出る おくび。吐き出し、口一杯の所か らわき上がる。

  「おくびで楽になる」 「大量にガスが上昇する」頻繁におくびが出る。おくびでいつも楽になるとは限 らない。そのおくびは、どちらかというとChina のようである。Carbo veg.のおくびは、ある期間楽にし、 気分がよくなる。これがCarbo veg.のやり方だ;ほとんどはち切 れるほど膨らみ、ガスは全く出せないが、ひどい痛みと膨張の後、遂に空のおくびを湧き出して楽になる。Chinaでは、この人は膨張しほんの少しずつガ スを出すが、全く楽にならない。手助けにはなっておら ず、その投与後悪化したように見えると言う患者も いる。故にArgentum nitricum で治る事もあるのだ。明らかに双方ある。「ほとんどの胃腸障害はおくびが 付随する」 「おくびが困難;遂にひどく激しく空気が飛び出る」 「食後の度に吐き気;吐くのにひどく大変 な努力がいる吐き気」。Argentum nitricum の患者が、嘔吐と瀉下を同時にするのを見た事があり、ある瞬間吐かないで次の瞬間吐き出すが、コレラのようにひどく憔悴して両方を吐き出ししてから、非常にく つろぎ、疲労困憊し衰弱し ている。「嘔吐;メッシュの茶色、綿状、挽いたコーヒー豆のよう」。

  胃、肝臓、腹が非常に痛い。下腹部はこのひどいガスで膨れている。胃炎、胃潰瘍、ひどい下痢。ガスを 伴う下痢。乳児において便は多量のガスを伴い、疝痛と粘着性のある血便としぶり腹を伴う。「離乳後の 子供の下痢」。下痢と赤痢に関連するもう一つの特徴は、便と共に円柱が生成され、それはジフテリアの粘 液または沈殿物 のようである;円柱は直腸のようで、粘液の線維で便と共に放出される。緑色の便で、夜 大きな音のガス ト共に悪臭のある粘液を伴う。

  「尿は無意識に連続して出る」「頻尿;尿があまり容易にまた自由に出ない」「尿道出血;勃起が痛い; 淋病」。男性では、痛みのある勃起を伴う、非常に痛い淋病がある。 女性では膣が非常に痛く、外部の柔 らかい部分は腫上がる。放尿時、膣が痛い;血の混じった分泌物。男性は抑圧された分泌物からの精巣炎。 女性は卵巣炎、骨盤 内臓器すべての炎症。骨盤全体がひどく痛い。膣から出血。子宮潰瘍。性行は痛い、或は不可能。 「子宮の中と周りが棒か銀でつつかれたように痛い」。 潰瘍がある度にこの感覚が現れる。 「口や頸部の潰瘍を伴う子宮脱」 短期間の出血;胃腸を通して走る痛み。 子宮出血。神経質で生理中の女性 の疾患。抑圧された或は乏しい生理。妊娠中の不調。

  心臓および脈の症状について;「動悸と全身の震えを伴う不安」「ちょっとした感情から、或は突然の筋 肉労働からの激しい動悸。動悸が楽になるために心臓を手で強く押 さえてしまう。心臓の動きは不規則で、 断続的」など。

 腰痛は座っている間に起きるが、立ったり歩いたりすると改善する。ガスから背中が痛い。背骨が痛い。 夜、背中が痛い。腰部にひどく重心がかかる。運動失調に非常に役立つ。

  ひどく落ち着きがない。神経の症状は非常に多い。定期的に来る体の震え。脚が裂けるように痛いコレ ラ。 ひどい落ち着きのなさから来る痙攣。神経質、気絶、震える感覚など。

 睡眠の症状は極めて一般的。痛ましい悪夢。夢はひどい。興奮しびっくりして目覚める。眠るとありとあ らゆる変わった恐ろしい物が見える。危険で暴力的でそれが自分にふりかかる夢。離ればなれになった友だ ちの夢など。

  朝、目が覚めると手足が傷ついているような感じがし胸が痛い。 神経質のため夜眠れない。 丹毒で床が痛 い。車に乗ると動悸と不安がおこり車から降りたくなり、とても速く歩く。

 紫がかった発疹、猩紅熱や発酵病の最もひどい形態において、そのようになる。

  最も自然な解毒剤はNatrum muriaticum.である。喉が焼灼した部分に潰瘍がある場合や、子宮頸や目蓋が 硝酸銀で焼灼された事がある場合、Natrum murを調べ、そしてその症例の症状が、その投与を正当化する かどうかを見るといい。これは、そのような危険な治療を自然に解毒するのによく使われる。

Anacardium Orientale(アナカルディウム/マーキングナッツ)

 このレメデイは変わった観念や考えで溢れている。頭が完全に馬鹿でなければ、ほぼ弱く見え、 まるで夢の中にいるように、すべてが変に見え、理解が遅い。顕著な苛立ち、あらゆる事で妨害されて罵る。頭にある少し前の事を忘れる。この人の感覚はのまるで夢の中にいるかのように見え、まるで夢の中にいるかのように手探りで探しまわる。状態の変化、状態の後。心の鈍さと心の不活発さが勝る。自分自身と論争し続け る。優柔不断さがこの人の特徴を作っている。これをして、あれをする間に落ち着かず、躊躇し、何もしない事がよくある。決められず、特によい行いと悪い行いが決められない。声がこれかあれをするよう命令するのが聞こえ、それはよい意志と悪魔の意志の間にいるように思える。悪魔の意志に暴力をするよう説得されるが、よい意志によって差し控えられ、抑えられる。このように2つの意志の間、2つの衝動の間で議論する。人間の本性が何かわかっている人が、この事を実際分析すると、この人は薬によって外的意志によって妨害されているが、内的意志は影響されていないように思えるだろう。この人の外的自発行為は、外的影響によって興奮され続けているが、良心というこの人の真の意志はそれを抑える。そして衝動が影響されないようにしているのである。その行為が真によい人間になされる時だけ、この事が見られる。外的な意志が立ち上がった時に論争が起きるが、悪魔の人には抑制がなく、この症状は起きないだろう。

 片方の肩には悪魔が座り、もう片方の肩には天使が座っている。悪意をおび、罵ったり、毒づきたい抑え難い欲望がある。深刻であるべき時に笑う。そのため、外的意志におけるすべてが逆になるまで、それは続く。内側の不安、即ち内なる意志は、この外的な妨害の混乱の中にある。「意志と理性の矛盾」 は個人が何も知らない事を表現しようとする。「まるで2つの意志があるかのように思う」。それはいい方である。それは最終的に外的意志を破壊するか、麻痺させ、自然に悪魔Anacardiumの麻痺した影響を受けている時、その人は暴力をふるうだろう。不道徳な人は良心でなく、法の恐怖によって抑えられる。Anacardiumは外的な意志を麻痺させ、その人をバカな位置に置き、その人の自然な倒錯した自身から暴力をふるう。心の一部に非常に作用するので、かなりの事を教える。人間の心に薬が変わった作用をするAnacとAurumとArgentumから、私は多くの事を学んだ。心理学は、人の心に与える薬の働きによって解き明かされねばならない。この方法によって事実を得、多くの仮説を捨てる事ができる。

 まるですべてが現実でないかのように考え、すべてが夢のように思える。考えが固定される。自分が2人いると思う。外と中の意志が違っており、一つの意志は体であり、もう一つの意志は心であるという意識である曖昧な意識から、それは起きる。救われる事についてじっと考える。自分の側に知らない人がいる事は2つの意志の別の気づきである。その変わった形は自分といっしょにおり、一人は自分の右に、もう一人は左側にいる。この精神状態は患者の気をおかしくさせる。気分と理解が交互に起きる。ある瞬間物事を見て、別の瞬間はそれを理解していない。ある瞬間自分の子どもが見え、別の瞬間はそうでない。ある瞬間それは妄想であり、次のの瞬間は幻影である。ある瞬間そう思い、次の瞬間はそうでないと思う理性がある。妄想は幻影が進んだ段階である。レパートリーでは、幻影と妄想に同じレメディーがある事がよくあり、それは度合いの問題である。知性が軽く影響を受けている場合は幻影であり、知っている物を見るとそうでない。悪魔が見え、まず知性から悪魔はいない事はわかるが、後に連れ出してもらいたがる。どちらでも構わず、それらはよく似た症状であり、度合いの問題であり、そのためレパートリーに妄想と幻影が別々に示されているのだ。

  AnacとHyosとStramとBellは、知性と愛情に合わない心の質を引き出す事において重要である。薬が人に何かしたいと思わせる時はいつでも、その人の意志に影響を与え、知性に影響を与える時は 理解に作用しているのである。薬はどちらにも働く。

  意気消沈し、落胆し、追いかけられる事を恐れ、泥棒を探し、敵を期待し、あらゆる事、あらゆる人を恐がる。内なる不安で一杯。平安な気持ちがない。全世界から分離しており、自分に要求されている事をするのに落胆する。臆病。極端に臆病。何か恐ろしい事が起きるのではないかという恐怖。不機嫌で、むっつりし、ブスッとする。非社交的で、記憶力が弱い。ちょっとした事で、過剰に怒る。強い特徴は倫理感がすべて取り去られている事である。自分は残酷だと感じる。何も感じないで体を傷つけることができる。残酷で悪意があり、不道徳。

  精神面の興奮が悪く現れる。心が弱い。恐れとくやしさの結果。外的意志と内的意志の闘争が続く時の宗教的な狂信に適している。Hyosに似ている。

 病訴の多くは食べる事で改善される。

 あちこち圧迫感があり、頭や目やヘソの中や背骨を降りるといった体中が、栓されたように描写する。事物が遠すぎに見える。物が変に見え、異様である時がある。錯覚で匂いがし、燃える木材、鳩の糞、慢性の乾燥した鼻風邪。

 症状によって全身すべてよくカバーされて来た;だが、心が根本的な側面を代表しているように見え、意志がそのような心の症状を除いて使われる事は滅多にない。通常、精神面の症状が強い時、身体面もまたレメディーにカバーされる。 

 震えと麻痺する弱さが多い。破傷風やてんかん。体や四肢や頭の周りに輪か或いは包帯の感覚があったり、栓で圧迫されていたりするような感覚がある。

 多くの点で発疹はヌルデのようであり、丹毒性発疹は暗く、くすみ、悪性のタイプである。これは ヌルデの毒を解毒する。発疹がそこら中にできる。黄色い小水疱がよくできる。発疹は激しく痒い。Natrum mur.のように掌にイボができる。皮膚がかなり燃える。症状はウルシ科のすべてに密接に関連しているように見える。

Ammonium Carbonicum ( アンモニウム カーボニカム/炭酸アンモニウム )

もし我々が古いやり方を実践し、炭酸アンモニウムのいくつかの形におけるすばらしい揮発性の特質を考えるならば、 気絶や簡単な疾患を和らげる薬で、年取った女中や他の女性を楽にする鹿角精という形として使用する薬としてしか見ないだろう。しかし、Ammonium carb. は深く作用し、体質疾患のため薬で、抗ソーラの薬でもある。それは、速い血液変化の影響を与え、全有機的組織をかき乱し、壊血病の体質を確立する。その液体はすべて刺激性である。唾液は刺 激性になり、唇の皮を剥いで端と真ん中にヒビが入り、皮がむけ、乾燥し、かさぶたができる。目から出る刺激性の液体から、目蓋はただれ、乾燥し、ヒビが入る。便は刺激性で皮が剥がれるように痛い。女性の生殖器は、刺激性の生理 と帯下から皮がむけ、ひりひり痛く、皮膚上の潰瘍がある所はどこでも、そこから出る分泌液で周りの皮が剥がれ、この皮を剥ぐ特徴は、滲み出る液や分泌のすべてに属する。

 このレメディは、黒い血の出血があり、頻繁に流動的な血液で凝固せず、鼻や子宮、膀胱、腸から流れる。この血は濃 い色で、循環に大きな妨害が起きている事を示している。皮膚は非常に蒼白で、班がある。

 それは心臓に激しい作用を起こし、心臓の鼓動が聞こえ、動く度に脈を悪化させる。これと共にひどい疲労が伴う。 Amm. carb. は心臓発作から来る呼吸困難を克服する事を昔の人々が知っていた事と、今日アンモニア水または鹿角精が 今述べたような兆候においてある程度使われている事は、不思議な偶然である。彼らはそれを刺激物として使うが、単 一のレメデイが示された場合は、非常に高いもので十分だ。昔の人々は鹿角精を肺炎の初期の、次の段階に向かう転換 期に使う事も十分知っていた;これは古いアロパシーの治療だが、症例の中にはホメオパシーのような関係もあるもの もある。肺炎の末期で心不全を伴う衰弱のひどい段階の患者を救った事もあったし、そのような人を救ったので、将来 皆が使えるように薬として確立されたのだ。

 Ammonium carb.は敗血症に類似した状態があり、それは丹毒や猩紅熱の非常に悪性の形に見られ、衰弱やひどい呼吸困難を伴い、そのためまるで心臓が飛び出すかのように思える。これと共に、血管の麻痺状態のため、異常にむらのある状態があり、腺が大きくなり、顔がほの暗く腫れる。Amm. carb. は何世紀もの間、ただこのような状態においてアロ パシー的に使われて来ており、その効き目によってホメオパシー的な反応を見せて来た。

 単なる衰弱、弱い心臓、憔悴に属する。症状の欠如やレメディの反応の欠如がよくある。患者は動くと動悸や呼吸困難 が起きるため、ベッドに横にならねばならない。単なる弱さの疾患。 この症例は、1年半の間、非常に楽しみを与えて来てくれた。この街に住むある女性は、ちょうどこんな描写を述べてくれた;彼女の状態は動くと呼吸困難や動悸を伴う特別な心臓の弱さの一つだった;その症例をずっと扱っていたのだが、充分に調べていたわけではなく、私の療法で進歩しなかったので、彼女は私の手を離れて我々の知っている非常に有能な神経学者の一人に見てもらった。彼は「残り の治療」をし、6週間で完全に治るだろうと約束した。しかし彼女は6週間が終わる頃、今までよりひどくなり、それから心臓の専門医に回され検査を受けた。心臓の活気がないのは本当だが、有機的な影響はなく、結果的にこの症例は 自分の分野のものではない、とその医者は言った。そして、彼女は肺の専門医に回され、その後あらゆる種類の専門医 に検査された。彼女の内臓はすべて十分に調べられ、どこも何も問題は無いと言われた;だが、かわいそうなこの女性は苦しみと心臓の動悸で歩けなかった。彼女は少し乾燥した逆行する何にも発展しない咳があり、胸部を調べても何も 悪くなかった。しかし3ヶ月ほどの間、燃え続く火の中にいて、ずっと失敗し続けた後に、私を支持する彼女の家族は他の人たちに勝り、私は再び彼女に会いに行く事になった。私は症例の研究を続け、その症例は極めてあいまいで2〜3の症状しかなかったが、遂にAmmonium carb.に落ち着き、18ヶ月間このレメディが続いた。今や彼女の状態は上り坂になり、したい事は何でもし、家事にも戻れそうだ。彼女に積み重なっていた神経衰弱や精神疲労や他の診断の症例から、 彼女は一つのレメディで健康な女性になった。これは、このレメディがいかに深く作用するかを示している。一服は一 般に6週間から2ヶ月の間作用し、一刻ごとにしっかりとよくなって行った。

 生理期ごとに疲労困憊が来る。生理の初日にコレラにかかる、またはコレラと間違える;多量の下痢。Veratrum に見ら れるような吐き気や疲労を伴う疲労もあれば、寒さと青さ、衰弱、呼吸困難を伴う疲労もある。これまでに話して来た 呼吸困難の種類は、喘息性の呼吸困難ではない;心臓が弱いために起きる心臓疾患性の呼吸困難;しかし、このレメ ディにはまた喘息もあり、喘息にこの特性がある;部屋が暖かければ、窒息が起こりそうになるまで呼吸困難は増 す;まるで呼吸欠如のために死ぬようだ。楽になるため、冷たい空気の中に無理に出て行く。暖かい部屋で喘息性の不調 における呼吸困難が増す一方、 患者の身体面の状態は寒さから悪化する。身体と頭痛の不調は寒さから悪化する。

 このレメディを通して共通する事は、骨が痛む事だ。骨が折れそうに痛む。天候の変化や口の中の温度の変化のたび に、歯が激しく痛む。顎が痛い、或は歯根が痛い。 顕著な特徴は抜け毛、指の爪が黄色っぽくなる、歯茎が歯から離れ て出血、歯が緩む、すべて壊血病の体質と一致して。

 このレメディにはヒステリーがあり、神経質な女性が首飾りにつるしてアンモニアの瓶を持ち歩いているのは驚く事ではない。閉じ込められた所に行くとすぐ気絶したり、鹿角精を使わねばならないので、女性でこうする人は多い。女性 におけるこの状態は、穏やかな度合いにおいてはヒステリーではない;女性の繊細さに属する;だが、更に顕著な段階 になった場合は、ヒステリーになる。ヒステリーな気絶は、鹿角精を使う事で避けられるだろう。Amm. carb.は心臓の 作用を刺激し緩和する。

 レメディは精神面の憂鬱に溢れている。よく泣く、気絶、発作、不安、落ち着かない、動きから起きる疲労。他人が 言った事を聞く事に過敏。他人の話を聞く事から不調。精神面と身体面の不調は、双方とも湿気た天候で悪化し、冷たい、底冷えがする、湿気た天候に敏感。痛風性の不調、神経性の不調、衰弱、心臓の不調、呼吸困難、頭痛などが、底 冷えの天候で起きる。うっ血性の頭痛が湿気た天候や天候の変化から来る。額や目から脳がにじみ出るような感覚。

 「脈打つ、破裂するかのように額が脈打つ、鼓動する」。頭痛は足踏みから悪化、特に生理期間に頭痛が来る。朝、頭痛が悪化する。Lachesisはこのような衰弱状態をすべて作り出すため、先に述べた症状を伴うそのような頭痛におい て、この薬はLachesisとの解毒関係を示す。古いテキストにある「Lachesisに反目する」という表現に気が付くだろ う。これは Lachesisが高いポテンシーで与えられ、治癒の働きをしている場合、Ammonium carb.はその後続として 治癒の働きをせず、症例を妨げ、混乱させ、症状を混ぜてしまいうる事があるという意味だ。しかしLachが低すぎるポ テンシーで与えられ、患者が天然の薬から毒が入った場合、その作用に類似しているため、高いポテンシーで使用する とこのレメディは解毒剤となる。症例の有毒症状の多くを乗り越えるだろう。蛇に咬まれた事がある人の様相を調べ、 このレメディの病因を調べると、両者間に大きな類似を見る事だろう。このレメディは蛇に咬まれた時に繰り返し使わ れて来た事はよく知られている。見た所そのすべてを救ったではないが、このような症例に何かするに違いないし、さ もなければ、それ自身にそれほどすばらしい評判を打ち立てる事もないだろう。解毒剤自体として与えるのではなく、 敗血病に示される時や伝染病にかかった動物に噛まれた時、Elaps.のように黒い液体の出血の傾向がある時に与える。 蛇の毒を通して共通する事は、凝固しない黒い血液を出血する傾向だ。

 目の症状がたくさんある。頭痛とつながり目の前に閃光が見える;二重に見える;光を嫌悪する。「裁縫後、目の前 に大きな黒い点が見える」。先に描いて来たような体質の状態において、これらの症状が存在する時、そのレメディは 白内障を治している;それは患者を治し、ついには水晶体がよくなった。目が燃えるように痛く、目がうずき、目が充血する。

 聴覚障害、聞こえにくさや耳からの刺激性液体の分泌液を引き起こす。

 前述のような壊血病、鼻のカタル状態があった。鼻からの分泌液は刺激性。「深刻な痛み、まるで脳が鼻のすぐ上のか ら自分をあえて出しているような」「朝、顔や手を洗っている時、鼻血が出る」。入浴から多くの不調が起き、顕著な 特徴は、入浴後肌が赤く、まだらな点で覆われる事である。入浴はそこら中あちこちに脈動を起こし、鼻血も起こす。 入浴から動悸も悪化する。

 喉においては、悪質の猩紅熱やジフテリアやその他の伝染病の状態のような様相がある;紫、腫れる、潰瘍、出血、壊 疽、ひどい疲労を伴う、扁桃と腺の肥大を伴う。喉と肩の外部の腺が肥大化し、こぶのような感じがする。ジフテリア では、鼻が止まった場合、子供ははっとして眠りから目を覚まし、はあはああえぐ。患者が眠りに落ちてすぐ息が詰 まって目が覚める事があるため、ジフテリアや胸部の問題において、ひどい衰弱を伴い、患者が眠りに落ちてからまも なく息が詰まって目が覚める事より、ここでもまたLachesisや蛇類との関連に気づく、患者は睡眠後に悪化する。

 生理が早く来すぎる。「生理の血液は黒っぽく、だいたいにおいては固まりがある」。帯下は刺激性。「下腹部と膣に 激しい裂けるような痛み」「クリトリスの炎症」。生殖器の腫れ。さて、ここに表されていない重要な事を言わせてもら うが、それは骨盤臓器全体にある痛みの感覚である;時にはまるで自分の中にある物が生のように思える。ヒリヒリ痛 い感覚;いつも触って痛いとはかぎらない。深く根付いた痛さの感覚は生理中特に感じられる。生理期間中ずっとヒリ ヒリして痛く、皮がむけたよう。「生理は早く来て、豊富で、黒っぽく、よく固まっており、腹痛と疝痛が先導す る」。

 このレメディにはカタルの症状と咳がたくさんあり、胸や気管に多量の粘液がガラガラという音を伴う。呼吸の圧迫、 カタル性呼吸困難。特にこれは、症状が合い、肺の沈下性うっ血において、吐き出しにくい粘液が胸部に充満している 時のレメデイである;胸部に大きなガラガラと言う音があり、非常に衰弱している。これは、結核の末期段階における よい緩和剤である。胸が非常に冷たく、疲労、衰弱がある場合のAmmonium carb.の一服。Stannumのような胸部の衰 弱の感覚ではない。大声で咳を出す事がほとんどできない、そして衰弱のため、 Ant. tart.のように粘液を吐き出せな い。短い喘息性の咳。

 このレメディの不調は特に朝3時に来る。咳はその時間に来る。胸部のカタルで苦しむ老人は、朝3時に悪化、動悸と 疲労を伴い、冷や汗と呼吸困難を伴いその時間に目が覚める。ほとんど脈がない;心臓が弱い。顔は青白く冷たい。

 「非常にだるい」。深刻な感染に関する問題やチフス、ジフテリア、猩紅熱、丹毒などを伴う、またはそれにに近い欠 陥反応。 危機に来るそのような不調において、正しく選ばれたレメディで、患者がひどい疲労状態に陥いるならば、神経性疲労のためにこの薬が Arsenicumと競い合う場合がある。 古い学派で呼ばれる「心不全」という言葉を見なさい。患者 は非常に具合がいいが、遂に心不全で亡くなる、とある。非常に多くの場合に、もしAmmonium carb.が与えられていれ ば命を救うだろう。

 「外気の中を歩くのを嫌う」「シャワーが嫌いな子供」。ベッドの暖かさからリューマチの痛みが楽になる、寒気が改 善する。「暖かい部屋で頭痛がよくなる」「シャワーから症状が再発する;鼻血;青い手;静脈の腫れ」「冷たい空気 で悪化する」。

 皮膚の様相だ;「猩紅熱にかかったように体が赤い」「突き刺すような感覚を伴う腐敗した平らな潰瘍」「眠気を 伴う悪性の猩紅熱で、眠りからびくっとして起きる」「大脳の症状が発達した場合の老人の丹毒」。疾患の深刻な形 や、急性化膿性炎症や丹毒のような、表面に現われて患者を楽にしない発疹を扱う時は、いつでも危険がある。早急にレメ ディを見つけなければいけない。患者が深刻な内部の疾患をかかえてやって来た場合、不健康に見えるおできや、急性 化膿性炎症や、丹毒のしみができるのは、決して珍しい事ではない。これらの後すぐに患者が楽にならない場合は、常に深刻である。それは閉じ込められて来て、もはや保つ事はできない致命的な状態を示し、この猛烈さは破壊を起こそ うとする。これは、このような状態の進度を停止するために見るレメディの一つである。もちろん、症状の全体性に一 致するいかなるレメディも、投与すべきものである。

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