Stramonium(ストラモニウム/シロバナチョウセンアサガオ)

ジェームズ・タイラー・ケント博士による
「ホメオパシーのマテリア・メディカに関する講義」(1911年)より和訳します。

ホメオパシーは、宇宙指数になる程、希釈し振盪した物質が、
どのような症状を作り出すかを証明し
それを、その症状を持つ人に与えることで、体自身が情報を得て、
自ずと治癒に向わせる、というメソッドの代替医療です。

マテリア・メディカでは、その症状の記録が書いてあります。

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https://ameblo.jp/ehkomerlo/entry-12857445517.html

Nux Vomica(ナックスボミカ / マチン)

このレメディの随所に、この患者の顕著な過敏性が見られる。

敏感;騒音、光、わずかな空気の流れ、周囲の環境に過敏;食べ物に過剰に敏感;多くの種類の食べ物でかき乱され、強い食べ物でかき乱される;肉類で悪化し、刺激物、刺激的なもの、苦いもの、ジューシーなもの、自分を元気にしてくれるものを欲しがる。

薬に過敏に反応する。Nuxの患者が多い理由の1つは、昔の学派で摂取しすぎたためだ。患者が古い学派へ行って処方されていた場合、気を引き締めるために刺激物やトニック、ワインやあらゆる種類の刺激物を飲んでいた場合、解毒剤としてNuxを投与するまでは、信頼できる症状を得ることができず、患者を落ち着かせることができないことがある。

お茶、コーヒー、ワインを、過剰に取りすぎた場合に、よく効く。コーヒーを常飲している人は、騒音に敏感になったり、過敏になったりして、症状が見えなくなる;自分の症状をうまく出せない。このような患者は、Nuxで数日間よくなるだろう;症状のいくつかは消えてなくなり、落ち着く。

精神状態は様々だが、いずれも過敏で、イライラしたり、ドキドキしたり、敏感な状態を示す。

決して満足することがない。周囲の環境によって取り乱し、苛つきから、物を壊したり、叱ったりしたりする。衝動が強く現れることもある。女性は、夫を殺したいとか、子供を火にくべたいという衝動が起きる;その衝動は激しい気性と結びつき、矛盾や反論に我慢できない;椅子が邪魔になると、それを蹴り倒す;服を脱いでいる時に、服の一部がボタンに引っかかると、頭にきてそれを引き抜いてしまう。(Nit. ac.のよう)

抑えきれないほどイライラした状態;それは弱さであり、身体的な衰弱を伴う;バランスの欠如。例えば、ある社員は、疲れ果てるまで机に向かっており、多くの手紙を受け取り、非常に多くの問題を抱えている;山のように、些細な事に悩まされている;思考は、常に一つの事から別の事へと、急かされている。重い事柄よりも、どちらかというと小さな事柄の方が多い。細かいところまで記憶を呼び覚まさなければならない。家に帰っても、そのことを考える。夜、目が覚めてしまう。頭の中は、仕事の渦で混乱し、一日の仕事が押し寄せてきて、ついには精神疲労が起きる。

小さい事が気になると、怒って逃げ出したくなり、物を壊したり、叱ったり、家に帰ってから、家族や子供に八つ当たりしたりする。疲れて眠る;午前3時に目が覚め、仕事のことで頭がいっぱいになり、朝方まで眠れず、疲れて目が覚めてしまう。朝は遅くまで寝ていたい。

憂鬱、悲しい、でも粉々に飛び散ってしまいそうな感じが常にする、物をかき回したり、壊したりする;自分のやり方で物事を進めたがる。衝動に駆られて、狂気に近い行為、つまり他人を破壊する行為を行う。Natr.sul.は、自分自身を破壊したいという強い衝動がある。Arg.nitr.もそうで、特に高所から飛び降りることであるが、そのような場所に行くことは避けている。

外気や空気の流れに過敏;いつも寒気がし、風邪をひきやすく、その風邪は鼻に定着し、胸にまで及ぶ。

肌は接触や、通気に過敏。痛みやうずきが多い。わずかな刺激ですぐに汗をかく。精神疲労、疲労困憊、神経痛;精神異常の寸前で、これが痙攣にまで発展する。単一の筋肉や全身の筋肉の痙攣;筋肉の単攣縮;衰弱、震え、麻痺。この麻痺性の衰弱と、筋肉や神経の活動の乱れが顕著である。

Nuxに共通するもう一つの状態は、動きが逆向しいていることだ。胃の調子が悪い時、通常はそれほど苦労せずに、中の物を空にするが、Nuxでは、作用が逆方向に向かっているかのようで、腹部を無理やり開けるような、嘔吐と緊張が起きる;逆の動き;吐き気、嘔吐、緊張が続き、長時間の努力の後に、ようやく胃が空になる。

膀胱にも同じ状態が見られる。尿を絞りださねばならない。渋り腹、尿に駆り立てられる。膀胱が一杯になり、尿がもれるが、押し出すと、漏れはなくなる。

腸に関しては、かなり力んでいるにもかかわらず、わずかな量の便しか出ない。

下痢においては、便座に座って、完全に受動的な姿勢をとっている時は、少しだけ便が出て、その後、渋り腹となるため、力を入れずにはいられなくなり、力を入れると、戻されるような感覚が起きる;便が戻るよう;ある種の逆ぜん動。

便秘では、力めば力むほど、便が出にくくなる。下痢や赤痢では、力んでも楽にならないが、少しでも便が出るとすぐに楽になる。赤痢では、Merc.は絶え間ない衝動がある;Merc.cor.は、かなり大きな尿意を伴う、渋り腹がある。

様々な機能が逆に作用することは、このレメディの痙攣の性質を示している。痛みは直腸から放たれる;燃えるような痛み。

目、顔、頭の神経痛;神経痛性頭痛は、刺すような、引き裂くような痛み;それは泣いて、失神するくらいだ;焼けるような、刺すような痛み。頭や顔、四肢が痛く、それは刺すような、裂けるような痛みで、特に引くような痛み。筋肉が緊張しているような感覚。背中に引くような痛みがあり、それは、筋肉が緊張するよう、あるいは引っ張られるよう。

痛みは引っ張られるようで、筋肉の痙攣が起きる;背中に引くような痛み;首の後ろに引くような痛みがあり、頭を後ろに下げざるを得ない;引っ張られるような痛みが、背骨を降りる;腰痛。背中の痛みは、妊婦では、横になるとすぐに悪化し、まるで折れそうな感じがし(Bry.、Phos – 折れたようなはKali c.)起き上がって歩かなければならない。

皮膚の大きな痛みを伴う神経炎。腎臓と肝臓部の痛み。痛みのために寝返りが打てず、両手で体を持ち上げてから、寝返りを打つしかない。仙骨と腰の引きつるような痛み;赤痢に関し、仙骨に引くような痛みがある。腸の引き裂くような痛みと、あらゆる痛みで便意を起きる。あらゆる腹痛の特徴は、このようである。

四肢の引っ張られるような痛みで、ふくらはぎ、足、足指の痙攣が起きる。腹部の痙攣で便意が起きる;痙攣のような痛みの後に、便意を催す;月経痛で、便意を催す;食後の胃の痛みで、便意を催す。かなり力んでも便が出ないが、何度かすると、小さな便が出て楽になる。便は少量で、ぜん動運動が逆になっている。

刺激物に過敏。酔いを覚まそうとする男性の、定番レメディ;(アルコール中毒による)振戦せん妄にも用いられる。老齢の放蕩者は、過剰な性的興奮や、仕事の心配や悩みで、健康を損なう。30分働くとすぐ酒を飲みに出かけ、それを続け、最終的には、あきらめて家に帰って横にならなければならない。精神的におかしくなりかけており、苛つき、疲れきって、よく汗をかき、外気から悪化し、騒音や光に敏感;健康を損なっている。このような人は、Nuxを服用し、休息をとり、刺激物をとってはならない。

お茶やコーヒー、刺激物を飲みすぎる人は、昼夜を問わず起きている;神経が全て緊張している;飛ばなければならないような、もはや一緒にいられないような感じがする;筋肉や手が震える;寝床につく時や、睡眠中に、手足がピクピクと動く。

不安、絶望でいっぱい、心気症;印象に対して過敏;「感覚全てがこの状態;読書や会話に耐えられず、イライラして、一人になりたいと思う。」

誰もが、この人を不愉快にしたり、困らせるようなことをする。彼をなだめようとしても、怒らせるだけだ。彼はその日の仕事を恐れる。最終的には、こんな状態になってしまう「喧嘩する、非難する、叱る、嫉妬から侮辱する、みだらな表現を混ぜる;すぐに怒鳴ったり、大声で泣いたりする」。

異常な性欲のため、性的に衰弱し、健康を損なうまで堪能する;性的に疲労困憊し、インポテンツになる。頭では異常に興奮しているが、挿入すると緩む。自殺に駆られる。

Nuxは消化不良の老齢者で、痩せていて、空腹で、シワシワである;前かがみ;早老;いつも食べ物を選ぶが、ほとんど消化しない;肉が嫌いで、肉を食べると気持ちが悪くなる;刺激的な物、苦い物、トニックを欲しがる。胃が弱い;食後に胃が痛くなり、吐き気、嘔吐が起きる;胃が沈没する;シワがより、痩せる。

風邪を引きやすい;鼻風邪をひきやすい。

風邪は鼻、喉、胸、耳に溜まる。ほんの少しの刺激でも風邪をひく;汗をかきやすく、少しの空気の流れでも、鼻風邪を伴い、頭痛が起きる。暖房の効いた部屋にいて、平衡感覚が乱れると、鼻風邪をひく。

Cepaも、鼻風邪は、暖かい部屋で悪化する。夜、家の中で鼻づまりがひどくなる;特に外出時には鼻が完全に詰まった感じがするが、家の中では鼻が出る;薄い、水っぽい、分泌物が、日中に出る。

少しの通風にも敏感;鼻がかゆくなって、くしゃみが出る。この痒みは喉や気管にも及ぶ。咳;気道が燃えるよう;すべての粘膜が炎症状態;鼻声;声が出ない;喉の痛み;くすぐったい咳。乾いた、悩まされる咳が出て、胸が非常に痛く(Bry.のよう)、頭が2つに割れるような感じがする。

鼻風邪は胸にくる。熱と骨の痛みを伴う流行性感冒;衣服を重ね着しなければならない。唯一の救いは、異常に暖かくすること;だが、熱が出る前に暖かい部屋にいると、鼻風邪は悪化する。シーツの下の空気の動きから悪化;布団を持ち上げると、痛みや咳などが悪化する。

急激な発熱と発汗、またはOpiumのような熱い汗(しかしOpiumは熱い汗をかくと布団をはぎたくなるが、Nuxは布団を上げられない)。

寒気と熱;熱と汗が混ざり合う。寒気においては、手の指や手が冷たく、紫色;頭から足まで寒い;寒気は四肢や背中から始まり、全身に広がり、患者は全身を覆わなければならない。すぐに反応が起き、熱と汗が出るが、その全段階を通して、覆われている必要がある。喉の渇きは顕著な特徴ではないが、熱の中で見られることがある。

すべての発熱の段階において、黄疸が出る傾向がある。硬化物が黄色くなる。皮膚が非常に黄色くなる。老齢者の黄色の皮膚を伴う間欠熱。黄疸を伴う腹部の不調では、Bryに似ている。

Nuxは胃腸の不調に悩まされる。門脈系の停滞が起きる;門脈のうっ血;痔を伴う痔静脈のうっ血;便秘;赤痢;直腸の麻痺。

Puls.のような胃の症状;朝に悪化;朝の口臭もPuls.のようである。胃の調子が悪くなると、頭の中で石が頭頂を打つような破裂感が起こる。

麻痺の状態が多い。腸は興奮状態にあるが、それが過ぎ去ると、便が警告なしに直腸に留まる時が来る。これは膀胱にも及んで、排泄できない尿でいっぱいになる;大きな前立腺を持つ老齢者や淋病では、尿が漏れる。

四肢の麻痺;顔面の麻痺;片腕の麻痺;片手の麻痺;単一の筋肉の麻痺;顔面麻痺がNuxで治ることは珍しくない。麻痺の際の、突き刺さるような痛みは重要である。

顔のほてりを伴う多血症も起きることがある;顔が赤くなるくらいの興奮;苛立ちなどの精神状態を伴う、かなりの衰弱や疲労感。何も考えていないで、頑張らない時には、患者は元気なように見えるが、何かしようと思った途端、疲れてしまう。

発汗から起きる頭痛;ワインを飲む人の頭痛;夜遊びする人の頭痛、夜勤の頭痛。完全な静けさの中では、頭痛が最も緩和される。頭頂に石を押し付けられたような頭痛。

ほとんどの症状は、熱で良くなるが、頭は熱で悪化する。チーズを食べると、ニキビができる。強直性発作を伴う、非常に激しい痙攣;体の全筋肉が痙攣し、顔色は紫で、動くと息が切れる;痙攣中は、意識があるか、あるいは半意識で、恐ろしいほどの苦痛と体のひきつりを自覚している;わずかな隙間風でも悪化;足がくすぐったい;喉にほんの少し触れるだけで、咽頭炎を起こす。

これは、食欲不振に対するお決まりのレメディーとして投与される。食欲を増進させるが、患者にとっては、危険な働きをする。

「肉、いつもの飲食物、習慣的なタバコやコーヒー、水、エール、食べたばかりの食べ物への嫌悪感」

特に腹部の痛み;切るような痛みで、患者は二つに折り曲がり、過食から起きる吐き気を伴う;圧倒されるような痛み;腹部の痙攣性の痛みは、しばしば四肢まで広がるが、それよりも直腸に向かっていることがよくある;疝痛のような痛みで、便意や排尿を催す;特に直腸に痛みが走り、便意を催す場合に、腎疝痛が起きる。

腎疝痛は、尿管内の結石が、その刺激により、尿管の円形繊維を、痙攣させて掴むことで起こる;適切な薬でこの繊維を弛緩させ、後ろからの圧力で結石を一気に押し出す。

胆石の疝痛の場合も、正に同様である。緩和するレメディーや、同種のレメディーのいくつかは、結石を形成する傾向を克服する。健康な胆汁は嚢内の胆石を溶かし、健康な尿は腎臓の骨盤内の結石に同様のことをする。

著しく黄色い皮膚を伴う腹部の不調では、NuxはBry.に近い。Bry.は動くと悪化し、熱で改善しない。Nuxはその両方を持ち、門脈の鬱血や神経痛などにより適している;わずかな圧迫で悪化する(Coloc.はわずかな圧迫で改善し、Mag.ph.は圧迫と熱で改善する)。

Bry.は腹膜炎において、多くの適応を示し、足を引き上げて寝る。痔、門脈のうっ血、直腸の切れるような痛みで便意を催す。

Cupr.は、まるで前から後ろまで刺し貫かれたような、切れる痛みがある。

Nuxでは腹部が陥没するが、一方、Calc.とSepiaでは腹部が膨らむ。InulaはNuxに似ており、便意と尿意を伴う疝痛が起きる。

「牛乳が、胃を嫌う」
「食べると、頭が熱くなる」

コーヒーやアルコール、放蕩による悪影響。喉に痰が絡んだような感覚がある;食べると悪化する。Aloeは、ビールをやめると下痢になる。Nuxは、アルコール飲料を止めると下痢になる。

胃の中に、しこりがあるような感覚(Bry.)。慢性の症例では、Sepiabの方がより適し、Nuxを後続に使うが、Bry.と競い合う;これに、頭頂の圧迫感が加わると、典型的なNuxの状態になります。

結石の感覚は、食後1時間後に現れ、消化の試みは見られるが、Abies nig.ではすぐ現れる。Kreos.の痛みは、食後3時間経たないと始まらず、その後、食べ物を吐いてしまう。

Sulphurと密接な関係があり、Sulphurの過剰作用をしばしば解毒する。それは、Sulphurの体質的な作用を、底辺から解毒することはないが、Sulphurの誇張された作用や表面的な作用を取り除く。

月経が早く来すぎる;長すぎる;月経量が多い;より顕著に長引く;リネンを汚す程度の出血と滴下があり、時折、血塊を伴って開始する。一回の月経が次の月経まで長引く。これには精神状態を伴う;興奮しやすい;薬に対して過敏。

「月経が早すぎ、多すぎる;早く来すぎ、長すぎる;出血の色が暗い」

時折、激しい痛みが伴い、子宮が痙攣し、全身に広がり、熱や圧迫で改善され、わずかな空気の流れや寒さで悪化する;湯たんぽや衣類、熱で、痛みや痙攣が改善される。

Arnicaのような痛み、切迫感などを伴う陣痛。中のものが突き出るかように圧倒され、尿意に悩まされ、便意をもよおす。尿量は少なく、不規則なこともある。外陰部のかゆみが顕著。

ヒステリーの症状が多い。ヨーロッパ人は、ヒステリーの症状の時に、Nuxを必要とすることが多く、アメリカ人は、Ignatiaを必要とすることが多い。

厄介な喘息が起きる。胃腸の調子が悪いたびに、喘息になるという人に有効。Nuxを投与してから、1年間は問題ない。何か合わないものを食べると、喘息で一晩中寝られなくなる。彼らにはNuxが必要である。喘息は、咳を伴う;胸がガラガラと鳴る;胸が粘液でいっぱいになる;咳をしては吐き、吐き戻し、まるで新しい風邪をひいたかのように見える。

お腹を壊す度に、鼻風邪になる。ソーセージを食べる度に、鼻風邪になる患者がいる;彼女は、健康よりも、コーヒーやワイン、社交を優先するので、この人を治す術はない。彼女はステーキは食べられる;どんな肉も食べられない人もいる。胃が不調になった後に、胸まで響く鼻風邪になり、その後、喘息が現れる。

心臓や循環器系の、動悸や興奮。かなりの動悸。精神面でも身体面でも、朝に悪化。鼻風邪といくつかの頭の症状は、Merc.のように、床の暖かさで悪化するが、布団をはいでも悪化する;食事や動きで悪化する;頭は熱で悪化する。

左鼠蹊部に圧迫感と脱力感があり、赤ちゃんのヘルニアを治す(Lyc.は右側)。Arn.は、痛みなどを和らげる。Coniumも、鼠径部の行ってしまう感覚では、 Nux と競い合う。

寒気は、いくら布団をかけてもよくならない;Ign.の寒気は、布団をかけない方が良い。間欠熱では、寒さと熱が混在し、熱は短く乾燥していており、その後暑くなり、発汗と激しい熱が朝に悪化するが、寒気はいつでも起きる。

Sanguinaria(サンギナリア)

ジェームズ・タイラー・ケント博士による
「ホメオパシーのマテリア・メディカに関する講義」(1911年)より和訳します。

ホメオパシーは、宇宙指数になる程、希釈し振盪した物質が、
どのような症状を作り出すかを証明し、
それを、その症状を持つ人に与えることで、体自身が情報を得て、
自ずと治癒に向わせる、というメソッドの代替医療です。

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Sabadilla(サバディラ)

ジェームズ・タイラー・ケント博士による
「ホメオパシーのマテリア・メディカに関する講義」(1911年)より和訳します。

ホメオパシーは、宇宙指数になる程、希釈し振盪した物質が、
どのような症状を作り出すかを証明し、
それを、その症状を持つ人に与えることで、体自身が情報を得て、
自ずと治癒に向わせる、というメソッドの代替医療です。

マテリア・メディカでは、その症状の記録が書いてあります。

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Ruta Graveolens (ルータ/ヘンルータ)

ジェームズ・タイラー・ケント博士による
「ホメオパシーのマテリア・メディカに関する講義」(1911年)より和訳します。

ホメオパシーは、宇宙指数になる程、希釈し振盪した物質が、
どのような症状を作り出すかを証明し、
それを、その症状を持つ人に与えることで、体自身が情報を得て、
自ずと治癒に向わせる、というメソッドの代替医療です。

マテリア・メディカでは、その症状の記録が書いてあります。

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Psorinum(ソライナム、乾癬)

ジェームズ・タイラー・ケント博士による
「ホメオパシーのマテリア・メディカに関する講義」(1911年)より和訳します。

ホメオパシーは、宇宙指数になる程、希釈し振盪した物質が、
どのような症状を作り出すかを証明し、
それを、その症状を持つ人に与えることで、体自身が情報を得て、
自ずと治癒に向わせる、というメソッドの代替医療です。

マテリア・メディカでは、その症状の記録が書いてあります。

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Staphysagria(スタフィサグリア、ヒエンソウ)

 

ジェームズ・タイラー・ケント博士による
「ホメオパシーのマテリア・メディカに関する講義」(1911年)より和訳します。
ホメオパシーは、宇宙指数になる程、希釈し振盪した物質が、
どのような症状を作り出すかを証明し
それを、その症状を持つ人に与えることで、体自身が情報を得て、
自ずと治癒に向わせる、というメソッドの代替医療です。
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Silicea (シリカ/二酸化ケイ素)

ジェームズ・タイラー・ケント博士による
「ホメオパシーのマテリア・メディカに関する講義」(1911年)より和訳します。

ホメオパシーは、宇宙指数になる程、希釈し振盪した物質が、
どのような症状を作り出すかを証明し、
それを、その症状を持つ人に与えることで、体自身が情報を得て、
自ずと治癒に向わせる、というメソッドの代替医療です。

マテリア・メディカでは、その症状の記録が書いてあります。

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Aloe (アロエ)

 AloeはかなりAesculusに似ており、静脈が特に鬱血し、全身がこわばり,充満を引き起こすが、最大の障害は、門脈系静脈にあり、肝臓・下腹部・直腸・小腸の部位が非常に膨れることである。これは痔に関する。下腹部が痛み、Nux vomicaのように、排便したくなり、臍の周りに、切れるような、さし込む痛みが起きる。直腸まで撃つように降りる臍の周りの痛みは、ナイフで切ったかのようだ。赤痢や下痢の問題。下痢では、さらさらした黄色く、不快臭のある、皮膚を剥ぐような便が、溢れ出て、それは火のように燃え、肛門は痛い。患者は便を押さえにくく、すぐ便が出てしまうので、括約筋から目が離せない。急に便が出るかもしれないので、ほんの少しの放屁もできない。Aloeは下痢と共に、下腹部がガスで膨れ、それで充満感ときつさが感じられ、しょっちゅう排便に行かねばならない。歩き始めた途端、不随意に粘液や便の小さい黄色いしずくが、カーペットに落ちる。母親が小さい子を叱る事もあるが、これは仕方ない事で、不随意に出るため、便を押さえる事ができない。括約筋が制御欠陥。この状態は必ずしも下痢に限定されるとは限らない。なぜなら、子供たちは不随意に,小さく硬い、大理石のような、バラバラの便を落としてしまう時があるからである。子供は排便した事さえ知らない。直腸付近の肛門の突出が緩み、出血がたまる。一口食べる度に、排便したくなり、水を飲むと、急いで排便しに行く事がよくある。季節外れの牡蠣を食べてから、下痢が起きる。テキストのLyc.の項に、牡蠣からの中毒が書かれているので、諸君は Lycopodiumを与えようという気になるかもしれない。旬の牡蠣から中毒にかかったのが Lyc.で、季節外れの牡蠣はAloeだと言って、諸君は正当化するかどうかわからないが、暑い時期や繁殖期の牡蠣には、重大な中毒効果があり、他の時期には見られない。非常に多くの人々が吐き気を起こし、腹が膨れ、激しい下痢になり、牡蠣を食べた後、数日間はすべて吐き出す。今、その症状群がある場合、 Lycopodiumはそれを治し、牡蠣から病気になる傾向を取り除くだろう。しかし、病人が、暑い季節に牡蠣を食べてから、コレラのような疾患になったことがわかったら、 Aloeがそのレメディーであることがわかるだろう。

 このレメディーは十分に証明されていないため、私は初めの頃、臨床的に使用されているものを参照した。静脈の状態においては、他のどのレメディーよりもSulphurが近く関連している。 Kali biとSulphurとAloeを、合わせて調べたら、諸君は胃と腸との素晴らしい関係に驚く事だろう。

 私たちが気づいた数少ない精神的症状には「彼女は1週間で死ぬことを知っていた」「人生は重荷である」「動く事を嫌う」がある。区別できるものはほとんどなく、多くのレメディーに共通するものも、ほんのわずかだ。Aloeの患者は痛みの影響で、過剰に興奮気味で、痛みは一般的に下腹部に起きる。下腹部に疝痛のような痛みや、ガスの痛みがあり、そのため絶望し、その疝痛の発作中,過剰に苛つき興奮する。ある意味で目立つ小さな症状として「人を憎み、誰をも嫌がる」がある。

 腸障害の間に起きる頭の鬱血は、門脈系に見られる、一種の静脈鬱滞である。「額を横切る頭痛」「頭痛は暑さで悪化し、冷たい物を当てる事で改善する」。暑さから悪化し、寒さで楽になるのは、Aloeに共通している。寒い部屋にいたがり、暑くほてりを感じ、皮膚は暑く乾燥している事がよくあり、夜寝床で布団をはぎ、四肢が燃えるようで、手が暑く,足は冷たいか,あるいは手が冷たく,足が熱く、これらは交互に起きる。 頭は熱く、そこに何か冷たい物を当てたがる。これは表面の熱さから起き,発熱ではない。表面が熱い感覚がし、体の表面が鬱血し,充満感がしたり、体中の静脈が充満し、鬱血している感じがしたりする。このレメディーでは出血がよく起き、鼻や腸、膀胱から、静脈の漏れがある。一般的に出血する。静脈は静脈瘤になり、皮膚は熱くなる。 体の穴には多量の熱があり、目、口、喉が熱く燃える。肛門のあたりに、乾燥、灼熱、表皮剥離感が起きる。

 飲食の項で「夕食後すぐに腹部がゴロゴロ鳴る」が見つかる。下痢がない時や、便秘がある時でさえ、食べたり飲んだりすると、腸の中に疝痛の痛みが起きる。

、  このレメディーはビールを飲む老人の病訴に役立つ。ビールを飲んで下痢になる。ビールを飲むたびに下痢になる人は、 Aloeがその症状に合う事に気づくだろうが、Kali bi.が合う時もあり。この2つのレメディーは胃腸の症状に関し、非常に似ている。「胃の圧迫を伴うおくび」。毛細血管と静脈の鬱血の傾向の別の例がここにある。「喀血」と腸からの血液。

 肝臓部に燃焼感や熱など、多くの痛みがある。ほとんどの場合、右下肋部において、膨張と充満が見られる。これは卓越した肝臓の薬である。Sulphurほどは深く作用しない。Sulphurが後続せねばならない場合、Aloeは緩和剤として役立つ事が、よく見られる。Sulph. ac.やKali bi. やSepiaは、Aloeに後続する薬で、それを補完し、作用を完了する。肝臓部に大きな充満、膨張、縫うような痛みがあり、乾燥した暑く燃えるような皮膚、体温の上昇がない場合、これらの肝臓の問題において、Aloeはよいスタートを切るだろう。Aloeはいくぶん熱があるが、このような皮膚の熱さの感覚や乾燥感は、発熱なく起き、乾癬患者に見られるようなものだ。Aloeは、いくぶんかの範囲で発疹を起こすかどうかを立証するための、 このプルービングは十分に広範ではなかったが、もしそれが証明できれば、抗乾癬薬の中に置けるだろう。これはSulphurのように、深く長期に作用する体質的なレメディーではないが、AconiteやBelladonnaのように、短期間に作用するものでもない。病訴は中程度の速さでだけ起きる。それはBryoniaと非常によく関連しているかもしれない。Bryoniaは、Sulphurほど、生命物質には深く関わっていない。

 おそらく、腹部状態の、最も顕著な特徴の一つは、充満感、膨張そしてゴロゴロという音だ。それは、まるで腹部が破裂するようで、ゴロゴロという音がとても大きいので、部屋の誰かに聞こえるかのようだ。腹鳴が続く。ゴロゴロという大きな音を立てながら、水が栓から出て来るかのように、便が音を立てて出て来る。初期の著者のテキストでは、便が出る間、ゴロゴロ、パチパチと、かなりのガスを伴っており、飛び散るようだと述べられている。腹部は大量のガスが出た後でさえも、変わらず膨らんでいるように見える。楽にならない。痛みは、特に腹部を横切り、臀部辺りに感じられる。腹部が横行結腸を横切り、また上行・下行結腸を横切って破裂するかのようなひどい膨張で、 痛み、ゴボゴボ、ゴロゴロという音がし、重く、外に向かう圧迫感を感じる。「上腹部や臍の周りに、ねじれるような、握られるような痛みで、強いて抱き寄せるように座ると楽になる」「まるで下痢が起こるかのような腹部の衰弱感」。衰弱が非常に大きい時があるので、患者は余儀なく下痢で寝ること事になり、疲労困憊するほどなので、それをPodophyllumと間違える事がよくある。Pod.は大きく膨張し、激しくほとばしり、かなり腸内ガスがあり、腸内でゴロゴロと大きな音がし、朝4時に症状が起きる。AloeはここでもSulph.のようで、下痢で、早朝目が覚め、飛び出し、両足を冷やすために、布団から足を出す時もあり、足の裏が燃えるようで、布団をはぐ。腹部が握られるようで、腹部が衰弱した感じがする。「腹全体、特に側部および臍の両側の痛み」腹部が敏感なので、快適な姿勢が見つからない。「風邪をひいた後、朝晩繰り返し鈍い腹痛がおきる」。

 さて、ここに女性の状態に関し、下痢ではない腹部の症状がある。「まるで恥骨結合と尾骨の間に、栓が詰まっているかのように感じる」「立っていると股間や腰に、分娩のような痛みがある」。満腹感、体表の熱、朝の下痢傾向、子宮脱、結節性恥骨と尾骨の間に挟まれた栓の感覚と関連している場合、Aloeは、長期間にわたる子宮脱を治してきた。子宮の外へ向かう圧迫はその感覚を引き起こす。 まるで骨盤のすべての部分が押し出されるように引きずる。骨盤内や膣内の狭い所を通るような感覚。

 「排便を急くが、熱いおならが出るだけで、楽にはなるが、またすぐに行きたくなる」。患者が排便に行くよう強いられるが、便座に座ると風が通過するだけである。このような問題で苦しむ老齢者、便秘で苦しむ人、何日も便が出ないが、ほんの少しだけ、日中は何度か感じられる人、排便に行かねばならないが、ほんの少し風が通るだけの人にも、これは役立つ。Natrum sulph.は通常、まさに、この状態に打ち勝つ。「塊状で水分の多い便」。これはAloeの強い特徴である。水っぽい便と混じった硬い塊、 塊は水や液体の便の中にあり、大理石や羊の糞のように見える小さな硬い塊。便秘において便は塊が多く、大理石のようである。これらの小さな結節は便意なく、長時間直腸内に留まり、最終的に無意識のうち出てしまい,服の中で見つかる。肛門内の感覚が完全に喪失、麻酔。便が通過中でも感じがしない。

 多くのAloeの問題は、炎症性の直腸、および結腸下部の鋭い炎症状態を伴う、赤痢的な特徴であり、血が混じった分泌液や、黄色のゼリー様の粘液がある。Aloe患者はこのような大量のカタルや、ゼリー様の粘液だけを出すだろう。ブドウの房のような痔核のためにAloeをお忘れなく。「肛門のかゆみと燃えは、睡眠を妨げる」。患者はあえて肛門の中に指を入れる。痒みはそれほど激しく、患者はそのままにしておけず、そうすれば気を散らせるかのようだ。Aloeの共通の特徴は、軟膏で燃焼が増加する事だ。軟膏を塗布した後に、潰瘍の周りの皮膚が燃え上がる。Sulphur患者もまた、何を付けても我慢できない。それは患者に有毒であり、発疹が噴き出る。

 粘膜が炎症を起こしている所はどこでも、厚いゼリー状粘液の粘液の沈殿物が形成される。潰瘍化した斑点またはアフタの斑点、または炎症を起こした表面がある場合、厚いゼリー状の粘液の塊は、時には皮のように厚く剥がれる。時には、直腸の下部がこの状態にあり、塊状の便がゼリー状になっていると言うだろう。Graphitesの塊状の便は、凝固した卵の白味に、埋め込まれているかのように見える。Aloe患者は、便が出る前に、直腸の下部を占めていた、ティーカップ1杯分の厚いゼリー状の粘液の塊を、はき出すことがある。この症状を示した直腸狭窄の症例を、Aloeが治した。狭窄が、ほとんどすべての便が、肛門へ落ちていく事を防いでいたが、直腸が1日3〜4倍塞ぎ、余儀なく、患者に、大量のゼリー状の粘液を出させていた。なんとか通した便は、そのはパイプ軸より、かろうじて大きかった。我々の薬は狭窄を治せないと言われて来たが、狭窄を治す時もある。それらが患者を治すことができれば、いかに自然が炎症組織全体を受け入れて、管が正常になることか、すばらしいことだ。尿道の狭窄や、直腸の狭窄において、このような事が何度も見られている。

Ammonium Muriaticum (塩化アンモニウム)

 まるで血管の中が沸騰しているような感じが、しょっちゅうある。寒さに敏感。外気中で多くの病訴が増す。ほてりが起き、最終的に発汗する。裂けるような痛みがあり、広範囲にわたって、ヒリヒリした痛みがはびこる。粘膜の、燃えるような、肌を削ぐような痛み。引っ張られるような、靭帯が短くなったような感覚。これは長く作用するレメディーである。信憑性が高い周知の精神面の症状が2〜3ある。ある特定の人に対し、不安や焦燥感、毛嫌いする。頭の神経痛とリウマチ性の痛み。頭の中に裂くような痛みがある。こめかみに縫われるような、裂けるような痛みがある。頭皮や他の部分が痒い。麻疹のように全身に発疹が出る。そのため症状が合えば、莢膜白内障を治す。目の前に黄色い点が見える。黄昏時やぼんやりとした光の中では、目蓋と眼球が燃えるように痛い。明るい光の中では目の前に霧がかかる。冷たい空気の中を歩くと、耳が燃えるように痛い。聞こえにくい。右耳や喉、喉頭のカタル。

 かなりくしゃみが出て、水っぽく燃焼感のある分泌液が出るのだが、鼻が詰まる。喉頭部が燃焼する鼻風邪。鼻風邪に対する伝統医学の外用薬として使われてきた。喉の痛みや、喉頭の炎症が起きる時がある。この疾患では、昔はサルアンモニアの大きな塊ができる結晶のいくつかを、普通のジャックナイフで水の中に削り取ったものだ。症状にかかわらず、皆同じことをした。そのいくつかは、発熱の有無にかかわらず、このような悪い風邪を速やかに治癒した。それは今では見過ごされているレメディーである。その症状は注意深く調べる必要がある。

 その病訴の多くは、顔がひどく蒼白である。顔の骨を裂くような痛み。縫われるような痛みを伴う、顎下腺や耳下腺の腫れ。Am.c.のように、口と唇が燃え流ようで、肌を削ぐ。舌が腫れる。これは、なんとも言いようのない喉の痛みに、非常に役立つレメディーであるが、特に顕著な燃えるような、かなりネバネバするような粘液が起き、首や首の腺が脈打ち、ひどく腫れ、青白い顔をし、喉の中が縫われるように痛く、喉の渇きを伴ったり、伴わなかったりし、腫れた所にひどい痛みがある。

 食べると、食べ物のおくびが出たり、嘔吐したりする。満腹感を伴う空腹は、腸内ガスの状態である。空腹感、胃と脾臓の中の消耗、下腹部に燃えるような、縫うような、裂けるような痛みがある。腸内ガスで膨張する。腸の中でかなりゴロゴロ音がする。鼠蹊部がかなり痛い。月経中、腹部と背中の痛み。腹部が太く、緩み、重く、下肢が細い。排便中および直後の、直腸や肛門の表皮剥離や燃焼。会陰の縫うような、裂けるような痛み。硬くポロポロの便で、排出が非常に難しく、腹筋を使わねばならない。このようなアンモニアの塩は全て、痛みを伴う痔になる。便が擦り落とされたようで、血が混じり、水っぽく、また、午前中に緑色の粘り気の便が出る場合、これはその下痢を治すことができる。Am. cのような月経中の下痢と嘔吐。それは拡大した前立腺や、拡大した子宮も治癒している。

 毎月、月経が遅すぎに来て、背中や腹部に痛みがある。Am. c. のように出血は黒く、血餅を伴う。月経中に、コレラのような症状を伴い、腸または直腸からの出血がある事がしばしばある。

 大量の子宮出血。 痛みのない白い帯下。腹部や月経の症状全てを伴い、ゴロゴロという音や疝痛を伴う多量の腸内ガスが起きる。

 これらの症状は特に、青白く病的で、弱い女性に起こる。

 喉頭や気管支につながるカタルの問題では、縫うような、裂けるような、燃えるような痛みを伴う。喉頭内の燃焼を伴う声枯れや声の喪失。喉頭から白い粘液を絶えずかき集める。腕を使ったり、手作業をしている時に、呼吸が困難になる。外気または冷たい空気中で、胸が重くなる。喉頭がずっとくすぐったい、乾燥した咳。毎日繰り返えし起きる窒息感のある咳。毎日乾いた咳と速い脈拍を伴う、肺結核に向かっているか細い人。

 腰の線での激しい腰痛は、夜悪化する。肩の間が寒い。

 縫うような、引っ張られるような、四肢が裂けるような痛み。四肢が引っ張られるよう。下肢の筋肉や腱の緊張。歩いている時に、太ももの後部に緊張がある。夜寝床の中で足が冷たくなる。夜の後半に汗を多量にかく。火照りと発熱。

 もし読者の皆さんがプルービングを行い、慎重に研究すれば、指摘された方向にこのレメディーを使用することができ、言及されていない使用法を見出すはずだ。

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